JPH08117752A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JPH08117752A
JPH08117752A JP6255806A JP25580694A JPH08117752A JP H08117752 A JPH08117752 A JP H08117752A JP 6255806 A JP6255806 A JP 6255806A JP 25580694 A JP25580694 A JP 25580694A JP H08117752 A JPH08117752 A JP H08117752A
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water
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dilute
conductivity
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Koji Tsuchikawa
浩司 土川
Yuuta Amano
猶太 天野
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解槽にて電解される塩水の硬度、即ち用い
られる水に含まれるミネラル分が変化しても常に一定の
物理学的性質を有する電解水を供給できる電解水生成装
置を提供すること。 【構成】 希塩水タンク20には電解槽30に供給され
る希塩水が、また濃塩水タンク10には希塩水タンク2
0に供給される濃塩水が貯溜されている。希塩水タンク
20には液面センサ21と希塩水電導度検出センサ22
が設けられており、これらのセンサ21、22からの信
号に基づき、制御回路60が希塩水の水位及び濃度を所
定範囲内に維持するように給水バルブ23及びピンチバ
ルブ42を協働して操作する。この際希塩水の電導度希
塩水電導度検出センサ22により検出された電導度は、
原水の電導度を減算することによって補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩水を陽極と陰極間で
電気分解して電解水を生成する電解水生成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より電解槽に対向して設けられた両
電極間で食塩水などを電気分解するタイプの電解水生成
装置が知られており、図8にはその一例として、食塩等
の水溶性塩Sを溶解して調製された濃塩水を貯溜する濃
塩水タンク70、及びこの濃塩水タンク70から排出管
71を経て供給される濃塩水を適宜希釈しながら調製さ
れた希塩水を貯溜する希塩水タンク72を備え、希塩水
タンク72内の希塩水をポンプ80,81によって直流
電圧が印加されている電解槽90に送出してこの電解槽
90で電気分解を行い、継続的に陽極91と陰極92に
おいて酸性水とアルカリ性水とを生成するように構成さ
れた電解水生成装置が示されている。
【0003】このように構成された従来の電解水生成装
置においては、電解槽90にて塩水が継続して用いられ
ると、希塩水タンク72内の希塩水の水位が低下する。
そこで希塩水タンク72内の希塩水の水位及び濃度を検
出する液面センサ73及び濃度センサ74からの信号に
基づき、制御回路(図示しない。)が希塩水タンク72
内の希塩水の水位及び濃度が所定値以上に保たれるよう
に給水バルブ75及びピンチバルブ76を協働して操作
するように構成されている。このように希塩水タンク7
2内の希塩水の濃度を適正に保つべく濃塩水タンク70
内の濃塩水が希塩水タンク72内に供給されると、濃塩
水タンク70内の水位が低下する。そして濃塩水タンク
70内の液面センサ77によって濃塩水の水位の低下が
検知されると、制御回路が給水バルブ78を開いて濃塩
水タンク70の水位が所定水位に達するまで水を補充さ
せる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の電
解水生成装置において塩水の電気分解をして殺菌作用の
ある酸性水などの電解水を生成する際、電解される塩水
のミネラル分や硬度が変動することによって得られる電
解水の物理化学的性質(例えばpH、酸化還元電位)が
異なる。例えば塩水のミネラル分の割合が多いと、生成
する酸性水のpHは充分に小さくならず、目的とする効
果のある酸性水を得ることができない。このような塩水
のミネラル分や硬度の変動は、希塩水調製のために用い
られる原水(例えば水道水や井戸水)のミネラル分や硬
度が異なっていることによるものであって、上記従来の
電解水生成装置においては、このミネラル分や硬度の変
動に対処して常に一定の物理化学的性質を有する電解水
を生成することができないという問題点があった。
【0005】
【発明の目的】そこで本発明は、電解に用いられる希塩
水を調製するために用いられる原水のミネラル分や硬度
が異なっても、常に一定の物理学的性質を有する電解水
を供給できる電解水生成装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明の電解水生成装置は、電解槽と、この
電解槽に供給されて電解水を生成する希塩水を貯溜する
希塩水タンクと、希塩水タンク内の希塩水の水位を検出
する希塩水用水位検出手段と、希塩水タンク内に外部給
水源からの原水を供給する給水手段と、希塩水用水位検
出手段からの信号に基づき給水手段を制御して希塩水の
水位を所定範囲内に維持する給水制御手段と、希塩水タ
ンク内の希塩水の電導度を検出する希塩水電導度検出手
段と、希塩水タンク内へ濃塩水を供給する濃塩水供給手
段と、希塩水電導度検出手段からの信号に基づき濃塩水
供給手段を制御して希塩水の濃度を所定範囲内に維持す
る濃塩水供給制御手段とを備えた電解水生成装置であっ
て、この電解水生成装置にさらに、前記外部給水源から
供給される原水の電導度を検出する原水電導度検出手段
と、前記原水電導度検出手段からの信号に基づいて前記
電解槽で生成される電解水の物理化学的性質が一定に保
たれるように前記希塩水電導度検出手段からの信号を補
正する補正手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の作用・効果】このように構成された本発明の電
解水生成装置においては、希塩水タンク内の希塩水が電
解槽に供給されて希塩水タンク内の希塩水の水位が低下
したことが希塩水用水位検出手段によって検出される
と、給水制御手段が給水手段を制御して希塩水タンク内
に水を供給させる。これにより希塩水タンク内の濃度が
低下する。そして、希塩水タンク内の希塩水の電導度が
低下したことが希塩水電導度検出手段によって検出され
ると、濃塩水供給制御手段が濃塩水供給手段を制御して
希塩水タンク内に濃塩水を供給させる。
【0008】この際、外部給水源から供給される原水の
電導度を原水電導度検出手段によって検出し、その検出
信号に基づいて補正手段が希塩水電導度検出手段からの
信号を補正することで希塩水の濃度が調整され、その結
果電解槽で生成される電解水の物理化学的性質が一定に
保たれる。
【0009】したがって本発明によれば、電解に用いら
れる希塩水を調製するために用いられる原水のミネラル
分や硬度が異なっていても、希塩水タンクに供給される
原水の電導度に基づき電解される塩水の濃度が調整され
るため、電解槽にて生成される電解水の濃度やpH、殺
菌能力などの物理化学的性質を常に一定に維持すること
ができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図1には本実施例にかかる電解水生成装置の概略図が示
されている。この電解水生成装置には、上方に配設され
飽和食塩水(約26%の塩濃度を有する。)を調製しか
つ貯溜する濃塩水タンク10と、この濃塩水タンク10
の下方に配設され濃塩水タンク10から排出管41を経
てピンチバルブ42の操作によって供給される飽和食塩
水を適宜希釈しながら調製された希塩水(約0.07%
の塩濃度を有する。)を貯溜する希塩水タンク20とが
設けられている。そしてこの希塩水タンク20に貯溜さ
れている処理水が、ポンプ43,44によって処理水供
給管45,46を経て電解槽30の陽極室32及び陰極
室33へと導入され、ここで電気分解されて酸性水及び
アルカリ性水を生成し、それらの両性の電解水をそれぞ
れ酸性水取り出し管48及びアルカリ性水取り出し管4
9から取り出すことができるように構成されている。
(なお、濃塩水タンク10と排出管41とピンチバルブ
42とが一体的に本発明の濃塩水供給手段に相当す
る。) 濃塩水タンク10はタンク内が仕切り壁11によって二
室に区画されていて、食塩Sが投入される第1室12
と、仕切り壁11を越えて第1室12で生成した飽和状
態の食塩水が流入する第2室13とからなっている。そ
して第2室13には、この第2室13内に貯溜される飽
和食塩水の水位が下限水位以下になったこと及び上限水
位以上になったことを検知するフロート式の液面センサ
14が設けられており、この第2室13内の飽和食塩水
が上述したように排出管41を経て適宜希塩水タンク2
0に供給できるように構成されている。一方希塩水タン
ク20には、この希塩水タンク20内に貯溜される希塩
水の水位が下限水位以下になったこと及び上限水位以上
になったことを検知するフロート式の液面センサ(2
1:本発明の希塩水用水位検出手段に相当する。)と、
希塩水の電導度を検出する希塩水電導度検出センサ(2
2:本発明の希塩水電導度検出手段に相当する。)が設
けられている。
【0011】さらにこれらの両塩水タンク10,20の
上方には、外部給水源(図示しない。)から原水をそれ
ぞれ補給する給水バルブ(15,23:なお、外部給水
源及び給水バルブ23が本発明の給水手段に相当す
る。)が配設されており、貯溜されている塩水の水位が
所定水位よりも下がった場合に原水を供給できるように
構成されている。また、外部給水源から希塩水タンク2
0に原水を供給する経路には、原水電導度検出センサ
(24:本発明の原水電導度検出手段に相当する。)が
配設されていて、用いられる原水の電導度を測定するこ
とができるようになっている。そしてこれらの両塩水タ
ンク10,20には、オーバーフロー管47が連通して
設けられており、それぞれの塩水タンク10,20内の
塩水が所定量を越えた場合にこのオーバーフロー管47
より排出できるように構成されている。
【0012】この電解水生成装置は従来より周知の電解
槽30を備えている。この電解槽30は内部が隔膜31
によって陽極室32及び陰極室33に区画されていて、
それぞれの電極室32,33に一対の電極34,35が
対向配設され、この両電極34,35に直流電源51が
電圧供給回路52を介して接続されている。
【0013】そして、電源スイッチSW1、基準濃度設
定スイッチSW2、二個の液面センサ14,21、希塩
水電導度検出センサ22、原水電導度検出センサ24は
制御回路60に接続されている。この制御回路60は例
えばマイクロコンピュータにより構成され、図2及び図
3に示したフローチャートに対応するプログラムを繰り
返し実行して、二個の給水バルブ15,23、ピンチバ
ルブ42、二個のポンプ43,44、そして電圧供給回
路52の作動を制御する。
【0014】次に、上記のように構成した実施例の動作
を図2及び図3のフローチャートに沿って説明する。電
源スイッチSW1の投入によりこの電解水生成装置の作
動をスタート(ステップ100)させると、制御回路6
0はプログラムの実行を開始し、ステップ102におい
て制御回路60が二個の給水バルブ15,23及びピン
チバルブ42を操作して、濃塩水タンク10に液面セン
サ14によって検知される所定量の濃塩水を、また希塩
水タンク20に液面センサ21によって検知される所定
量の希塩水を貯溜させる。こうして濃塩水タンク10及
び希塩水タンク20に塩水が満たされると、ステップ1
04において制御回路60は電圧供給回路52を切り換
えて電解槽30の両電極34,35に直流電源51から
の電圧を印加させ、それと同時にポンプ43,44を作
動させて電解槽30に希塩水タンク20から処理水を供
給させる。これにより電解槽30では処理水の電気分解
が継続して行われ、陽極室32にて酸性水が、陰極室3
3にてアルカリ性水が生成される。ステップ104にお
ける電解水の生成開始後、制御回路60はステップ10
6〜ステップ118からなる循環処理を実行し続ける。
【0015】ステップ106は濃塩水タンク10内の濃
塩水の水位を所定範囲内に維持するための処理であっ
て、制御回路60は液面センサ14からの信号に基づき
給水バルブ15を制御して外部給水源から原水を供給さ
せる。このステップ106にて濃塩水タンク10内の濃
塩水の水位が所定範囲内に調整されると、制御回路60
はプログラムをステップ108に進める。
【0016】ステップ108〜118からなる次の循環
処理は、希塩水タンク20内の希塩水の水位を所定範囲
に維持しかつその希塩水の濃度を補正された濃度に調整
するための処理であって、この処理においてはまず、制
御回路60にステップ108にて希塩水タンク20に設
けられた希塩水電導度検出センサ22によって検出され
た電導度σ1 が、またステップ110にて希塩水タンク
20への給水経路に設けられた原水電導度検出センサ2
4によって検出された電導度σ2 が入力される。そして
ステップ112において制御回路60は、前記入力した
希塩水の電導度σ1 から原水の電導度σ2 を減算するこ
とによって新たな補正電導度σ(=σ1−σ2)を算出す
る(なお、ステップ112が本発明の補正手段に相当す
る。)。続いてステップ114にて制御回路60は、こ
の制御回路60内に設けられたテーブル(図4参照)に
基づき前記補正電導度σに対する希塩水濃度Cを導出す
る。次にステップ116において、制御回路60にステ
ップ116にて基準濃度設定スイッチSW2により設定
される基準濃度Co(例えば0.07%)が入力され
る。そして制御回路60はステップ118において、前
記入力された基準濃度Coと前記導出された希塩水濃度
Cと液面センサ21からの信号とに基づいて制御回路6
0が給水バルブ23及びピンチバルブ42の作動を制御
する制御ルーチンを実行する。
【0017】この制御ルーチンは図3に詳細に示される
ように、ステップ200にてその実行が開始される。な
お、この制御ルーチンで制御される給水バルブ23とピ
ンチバルブ42の制御状態については図5に示されてい
る。制御回路60は、ステップ202において液面セン
サ21によって検出される希塩水の水位hが上限水位以
上であるか、あるいは下限水位未満であるか、あるいは
下限水位以上であってかつ上限水位未満(即ち所定範囲
内)であるかを判定する。
【0018】希塩水の水位hが下限水位未満である場合
には、同ステップ202において「h<下限」と判定
し、プログラムをステップ210に進める。ステップ2
10においては前記ステップ114にて導出された希塩
水濃度Cと前記ステップ116にて入力された基準濃度
Co とを比較して、希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容
誤差の下限(Co−ΔC)未満であるか、あるいは基準
濃度Co の許容誤差の上限(Co+ΔC)以上である
か、あるいは基準濃度Co の許容誤差の範囲内(Co−
ΔC以上かつCo+ΔC未満)であるかを判定してそれ
ぞれ対応するステップ212、ステップ216、ステッ
プ214にプログラムを進める。ステップ212、ステ
ップ214及びステップ216では、制御回路60が給
水バルブ23とピンチバルブ42とをそれぞれの状態
(図5における状態301、状態304、状態307に
対応する。)に制御する。その後制御回路60はプログ
ラムをステップ240に進めて、この一連の制御ルーチ
ンを終了し、続いてプログラムをステップ106に戻
す。
【0019】また希塩水水位hが所定範囲内であるとき
は、ステップ202において「下限≦h<上限」と判定
し、プログラムをステップ220に進めて、前記の導出
された希塩水濃度Cと前記の入力された基準濃度Co と
の比較判定をステップ210で行ったのと同様に行う。
そしてその判定結果が希塩水濃度Cが基準濃度Co の許
容誤差の下限(Co−ΔC)未満である場合、あるいは
希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差の上限(Co+
ΔC)以上である場合にはプログラムをそれぞれステッ
プ222、ステップ224(図5における状態302及
び状態308に対応する。)に進め、ピンチバルブ42
の制御を行った後、ステップ240にてこの制御ルーチ
ンを終了する。また、ステップ220における判定結果
が希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差の範囲内(C
o−ΔC以上かつCo+ΔC未満)である場合にはそのま
まプログラムをステップ240に進めてこの制御ルーチ
ンを終了する。制御ルーチンの終了に引続き制御回路6
0はプログラムをステップ106へ戻す。
【0020】また、希塩水水位hが上限水位以上である
ときは、ステップ202において「h≧上限」と判定し
プログラムをステップ230に進め、前記の導出された
希塩水濃度Cと前記の入力された基準濃度Co との比較
判定をステップ210で行ったのと同様に行い、その判
定結果によりプログラムをステップ232、ステップ2
34、ステップ236に進める。このステップ232、
ステップ234及びステップ236では、制御回路60
が給水バルブ23とピンチバルブ42とをそれぞれの状
態(それぞれ図5における状態303、状態306、状
態309に対応する。)に制御する。その後プログラム
をステップ240に進めて、この一連の制御ルーチンを
終了し、プログラムをステップ106に戻す。
【0021】次にこの制御ルーチンのフローチャトに対
応するプログラムを繰り返し実行する場合の給水バルブ
23とピンチバルブ42の制御状態の一例を、図3及び
図5を用いて説明する。まず、ステップ102において
所定量の希塩水が貯溜されている希塩水タンク20から
希塩水が電解槽30に供給されて希塩水タンク20内の
希塩水の水位が低下したことが液面センサ21によって
検出されると、制御回路60が給水バルブ23を制御し
て希塩水タンク20内に原水を供給させる。これにより
希塩水タンク20内の希塩水濃度が低下する。そして、
希塩水水位hが下限水位未満であってかつ希塩水濃度C
が基準濃度Co の許容誤差の下限未満であるとステップ
202及びステップ210にて判定された場合は、制御
回路60は図3におけるステップ212、即ち図5にお
ける状態301に示されるように給水バルブ23及びピ
ンチバルブ42の両方を開き、希塩水タンク20内に外
部給水源から原水を、また濃塩水タンク10から濃塩水
を供給させる。そして希塩水水位hが下限水位未満のま
まで希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差の上限以上
になったことがステップ202及びステップ210にて
判定されると、制御回路60は給水バルブ23を開いた
状態でピンチバルブ42を閉じる。この場合の給水バル
ブ23とピンチバルブ42の制御状態は、図5における
状態301(図3におけるステップ212)より状態3
04を経て状態307(ステップ216)に移行する。
【0022】また、この状態307に示すように給水バ
ルブ23を開き、ピンチバルブ42を閉じている状態に
おいて、制御回路60が引き続いて給水バルブ23から
希塩水タンク20に原水を供給させ続けると希塩水水位
hが高くなる。そしてステップ202において上限水位
以上となったことが判定されると、制御回路60はプロ
グラムをステップ236に進める。ここで希塩水濃度C
が基準濃度Co の許容誤差の上限以上のままであれば、
プログラムを更にステップ236へ進める。このステッ
プ236は図5における状態309に対応し、希塩水水
位hが上限水位以上になっているのにかかわらず給水バ
ルブ23は開いていて、希塩水タンク20内の過剰の希
塩水は、オーバーフロー管47より排出される。これに
よって、希塩水タンク20内の希塩水濃度Cは、速やか
に所定の濃度範囲内に調整され、状態306へと移行す
る。
【0023】また、希塩水タンク20に原水と濃塩水と
を供給させている場合(前記ステップ212即ち状態3
01参照)に、希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差
の下限未満のままで、希塩水水位hが上限水位以上にな
ったことが液面センサ21により検出されると、制御回
路60が給水バルブ23のみ閉じて原水の供給を停止す
る。即ち給水バルブ23とピンチバルブ42の制御状態
は、図5における状態301(図3におけるステップ2
12)から状態302(ステップ222)を経て状態3
03(ステップ232)へと移行する。
【0024】また、状態303(ステップ232)に示
すように給水バルブ23を閉じ、ピンチバルブ42を開
いている状態において、制御回路60が引き続いて濃塩
水タンク10から希塩水タンク20に濃塩水を供給させ
続けると、希塩水濃度Cは高くなって基準濃度Co の許
容誤差の上限以上となる。そして希塩水水位が上限以上
のままであれば、状態309(ステップ236)へと移
行する。この状態309においては前述したように、希
塩水水位hが上限水位以上になっているにもかかわらず
給水バルブ23は開いていて、希塩水タンク20内の過
剰の希塩水は、オーバーフロー管47より排出される。
これによって、希塩水タンク20内の希塩水は希釈され
て希塩水濃度Cは、速やかに所定の濃度範囲内に調整さ
れ、状態306へと移行する。
【0025】また、この制御ルーチンにおいては希塩水
が電解槽30へと送られると希塩水タンク20の希塩水
水位が下がるので、例えば供給バルブ23が閉じている
状態である状態303や状態306は、希塩水水位の低
下によって状態301や状態307へと移行する。
【0026】このように図5に示す各状態は、ステップ
202、ステップ210、ステップ220、及びステッ
プ230の判定結果に基づき相互に移行する。その際、
状態302、状態305、状態308における給水バル
ブ23は、前の状態の給水バルブ23が開いていれば開
いたまま、前の状態の給水バルブ23が閉じていれば閉
じたままに保持される。また、状態304、状態30
5、状態306におけるピンチバルブ442は、前の状
態のピンチバルブ42が開いていれば開いたまま、前の
状態のピンチバルブ42が閉じていれば閉じたままに保
持される。
【0027】こうして制御ルーチンの実行により希塩水
タンク20内の希塩水水位が下限水位と上限水位との間
に、また希塩水濃度Cが基準濃度Co の許容誤差の範囲
内(Co−ΔC以上かつCo+ΔC未満)に維持される。
ところでこの希塩水濃度Cは前述したように、ステップ
108〜ステップ114の処理によって希塩水電導度検
出センサ22によって検出された電導度σ1 から原水電
導度検出センサ24によって検出された電導度σ2 を減
算することによって算出された新たな補正電導度σに対
応する希塩水濃度Cである。例えば原水に含まれるミネ
ラル分が多い場合には少ない場合に比べて原水の電導度
σ2 が大きいために、この希塩水濃度Cはミネラル分が
多い場合の方が小さくなり、ステップ210、220、
230における判定によって、希塩水電導度検出センサ
22によって検出される希塩水の電導度σ1がミネラル
分が少ない場合よりも大きくなるように制御される。
【0028】したがってこの実施例によれば、電解に用
いられる希塩水を調製するために希塩水タンク20に供
給される原水のミネラル分や硬度が異なっていても、そ
の原水の電導度を検出して、同電導度に基づき電解され
る塩水の濃度を調整しているため、電解槽30にて生成
される電解水の濃度やpH、殺菌能力などの物理化学的
性質を常に一定に維持することができる。
【0029】なお上記実施例においては、希塩水の温度
Tが変化してもその希塩水濃度Cが変化しないとの前提
のもとに図4のグラフに示す関係を用いて補正電導度σ
のみに基づき希塩水濃度Cを決定するようにした。しか
し厳密にいえば、希塩水濃度Cは電導度と温度に関係し
て変化するので、補正電導度σと希塩水の温度Tに基づ
いて希塩水濃度Cを決定するようにしてもよい。この場
合、図1に示した電解水生成装置の希塩水タンク20内
に、希塩水の温度Tを検出する温度センサTs(図1に
仮想線で示す。)を追加して設けておく。このセンサT
sからの検出信号は、図2に示すフローチャートのステ
ップ114を図6に示すステップ114a及びステップ
114bに置換したプログラムを実行する制御回路60
へと導かれる。そしてこの制御回路60内には前記図4
のグラフに対応したテーブルに代えて、図7に示したグ
ラフに対応したテーブルが設けられている。このため前
記ステップ106〜ステップ112の処理後、ステップ
114aにて温度センサTsからの温度Tを表す検出信
号が制御回路60に入力され、制御回路60がステップ
112にて算出されたσに基づいて図7のグラフに対応
したテーブルを参照してCを導出する。その結果、この
変形例によれば、希塩水濃度Cが精度よく計算され、ひ
いては電解相30にて生成される電解水の濃度やpH、
殺菌能力などの物理化学的性質を常に一定に維持するこ
とができる。
【0030】また、上記実施例においては、補正電導度
σを算出し、その補正電導度σに対応する希塩水濃度C
と、基準濃度設定スイッチSW2にて入力された基準濃
度Co とをステップ210、220、230にて比較
判定するようにしたが、入力された基準濃度Co に対応
する電導度を導出して、算出された補正電導度σと比較
判定し、その判定結果に基づいて電解槽30で生成され
る電解水の物理化学的性質が一定に保たれるように、給
水バルブ23とピンチバルブ42とを制御するようにし
てもよい。
【0031】また、上記実施例においては電解槽30と
して隔膜31で両電極室32,33に分離したタイプの
電解槽を用いたが、隔膜が設けられていないタイプの電
解槽であってもよい。
【0032】また、上記実施例においては水位検出手段
として、塩水の水位が下限水位以下になったこと及び上
限水位以上になったことをそれぞれ検出することのでき
る液面センサ14あるいは21を採用したが、塩水の水
位を検出できる液面センサを水位検出手段として用い、
この検出信号と下限水位及び上限水位を表す信号とをプ
ログラム処理によって比較して塩水の水位が下限水位以
下であるか上限水位以上であるかを判定するように構成
してもよい。
【0033】また、上記実施例においては濃塩水供給手
段を濃塩水タンク10と排出管41とピンチバルブ42
とで構成したが、ピンチバルブ42に代えて電導ポンプ
を用いて濃塩水タンク10から希塩水タンクに濃塩水を
供給するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる電解水生成装置の
概略図である。
【図2】 図1に示した制御回路により実行されるプロ
グラムに対応するフローチャートである。
【図3】 図2の制御ルーチンの詳細を示すフローチャ
ートである。
【図4】 補正伝導度σに対する希塩水濃度Cの変化特
性を示すグラフである。
【図5】 給水バルブ23とピンチバルブ42の制御状
態を表す図である。
【図6】 本発明の他の実施例の電解水生成装置に係わ
るプログラムの一部を示すフローチャートである。
【図7】 希塩水の温度Tおよび補正伝導度σに対する
希塩水濃度Cの変化特性を示すグラフである。
【図8】 従来の電解水生成装置の概略図である。
【符号の説明】
10…濃塩水タンク、14…液面センサ、15,23…
給水バルブ、24…原水電導度検出センサ、20…希塩
水タンク、21…液面センサ、22…希塩水電導度検出
センサ、30…電解槽、34,35…電極、42…ピン
チバルブ、43,44…ポンプ、51…直流電源、52
…電圧供給回路、60…制御回路、SW1…電源スイッ
チ、SW2…基準濃度設定スイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解槽と、 前記電解槽に供給されて電解水を生成する希塩水を貯溜
    する希塩水タンクと、 前記希塩水タンク内の希塩水の水位を検出する希塩水用
    水位検出手段と、 前記希塩水タンク内に外部給水源からの原水を供給する
    給水手段と、 前記希塩水用水位検出手段からの信号に基づき前記給水
    手段を制御して希塩水の水位を所定範囲内に維持する給
    水制御手段と、 前記希塩水タンク内の希塩水の電導度を検出する希塩水
    電導度検出手段と、 前記希塩水タンク内へ濃塩水を供給する濃塩水供給手段
    と、 前記希塩水電導度検出手段からの信号に基づき前記濃塩
    水供給手段を制御して希塩水の濃度を所定範囲内に維持
    する濃塩水供給制御手段とを備えた電解水生成装置にお
    いて、この電解水生成装置がさらに、 前記外部給水源から供給される原水の電導度を検出する
    原水電導度検出手段と、 前記原水電導度検出手段からの信号に基づいて前記電解
    槽で生成される電解水の物理化学的性質が一定に保たれ
    るように前記希塩水電導度検出手段からの信号を補正す
    る補正手段とを設けたことを特徴とする電解水生成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020092975A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 シーバイエス株式会社 電子機器及び洗浄システム
CN113200631A (zh) * 2021-04-29 2021-08-03 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 供水设备和洗浴装置

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