以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
本実施形態に係る情報処理システムの構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理システムSは例えば、ゲートウェイGW1と、ゲートウェイGW1を介して通信回路網NWに接続された情報処理装置3と通信する電子機器1−1と、一例として電子機器1−1が取り付けられた洗浄機2−1と、ゲートウェイGW2と、ゲートウェイGW2を介して通信回路網NWに接続された情報処理装置3と通信する電子機器1−2と、一例として電子機器1−2が取り付けられた洗浄機2−2とを備える。洗浄機2−1、2−2は、対象物(例えば、食器、ベーキングトレイ、各種バット、または調理器具などの器具)を洗浄するものであり、本実施形態では一例として対象物は食器であり、洗浄機2−1、2−2は、食器を収納して洗浄する食器洗浄機であるものとして説明する。
ここでゲートウェイGW1と電子機器1−1との通信、ゲートウェイGW2と電子機器1−2との通信は有線であっても無線であってもよいが、本実施形態では一例として無線であるものとして説明する。
電子機器1−1、1−2を、洗浄機2−1、2−2と別個に設けることにより、電子機器1−1、1−2を既存の洗浄機に取り付けることができるので、既存の洗浄機を利用することができ、情報処理システムSの導入コストを抑えることができる。
ゲートウェイGW1、GW2と通信回路網NWを介して通信する情報処理装置3、及び通信回路網NWを介して情報処理装置3に接続されている端末装置4を備える。情報処理装置3は一例としてサーバである。ここでゲートウェイGW1、GW2と通信回路網NWとの間の通信は有線であっても無線であってもよいが、本実施形態では一例として無線であるものとして説明する。また端末装置4と通信回路網NWとの間の通信は有線であっても無線であってもよいが、本実施形態では一例として無線であるものとして説明する。また情報処理装置3と通信回路網NWとの間の通信は有線であっても無線であってもよいが、本実施形態では一例として無線であるものとして説明する。
電子機器1−1と洗浄機2−1とは一つの洗浄システムWS1を構成する。同様に電子機器1−2と洗浄機2−2とは一つの洗浄システムWS2を構成する。電子機器1−1、1−2を総称して電子機器1とも呼び、洗浄機2−1、2−2を総称して洗浄機2とも呼ぶ。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、情報処理装置3は、記憶部31、メモリ32、入力部33、通信部34及びCPU(Central Processing Unit)35を備える。各部はバスを介して接続されている。
記憶部31は、CPU35が読み出して実行するためのプログラムが記憶されている。
メモリ32は、一時的に情報を記憶する。メモリ32は例えばRAM(Random Access Memory)である。
入力部33は、情報処理装置3の管理者からの入力を受け付ける。
通信部34は、通信回路網NW及びゲートウェイGW1、GW2を介して電子機器1−1、1−2と通信する。
CPU35は、通信部34が受信した情報に応じて、記憶部31に記憶されている洗剤濃度テーブルT1を更新する。またCPU35は、通信部34を制御する。
図3は、情報処理装置の記憶部に記憶されている洗浄機マスタテーブルの一例である。図3に示すように、洗浄機マスタテーブルM1には、洗浄機を識別する識別情報である洗浄機IDと、ゲートウェイを識別する識別情報であるゲートウェイIDと、電子機器を識別する識別情報である電子機器IDと、当該洗浄機が設置されている場所との組がレコードとして格納されている。
図4は、情報処理装置の記憶部に記憶されている洗剤濃度テーブルの一例である。図4に示すように、洗剤濃度テーブルT1には、日時、洗浄機を識別する識別情報である洗浄機ID、受信した出力濃度の組がレコードとして格納されている。CPU35は例えば、通信部34が、出力濃度と洗浄機IDの組を洗浄機から受信した場合、記憶部31に記憶されている洗剤濃度テーブルT1に、当該出力濃度の取得日時、当該受信した洗浄機ID、当該受信した出力濃度の組のレコードを追記する。
なお、当該出力濃度の取得日時は、電子機器1が出力濃度を情報処理装置3へ送信した日時であってもよいし、情報処理装置3が出力濃度を電子機器1から受信した日時であってもよいし、情報処理装置3が対応するレコードを追加する日時であってもよい。また、当該出力濃度の取得日時は、情報処理装置3が出力濃度を電子機器1から受信した日時から予め設定した転送遅延時間だけ前の日時であってもよいし、情報処理装置3が対応するレコードを追加する日時から予め設定した遅延時間だけ前の日時であってもよい。
なお、CPU35は例えば、当該受信した出力濃度が予め設定された正常な範囲を逸脱する場合、管理者に異常を報知するための処理を実行してもよい。具体的にはCPU35は例えば、通信部34から端末装置4に異常を報知するための情報を送信してもよい。この場合、端末装置4は、この異常を報知するための情報を情報処理装置3から受信した場合、異常を報知する処理(例えば、ディスプレイに異常の旨を表示する処理、または警報を出力する処理など)を実行してもよい。
図5は、本実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、端末装置4は、記憶部41、メモリ42、入力部43、通信部44及びCPU(Central Processing Unit)45、ディスプレイ46、音出力部47を備える。各部はバスを介して接続されている。
記憶部41は、CPU45が読み出して実行するためのプログラムが記憶されている。
メモリ42は、一時的に情報を記憶する。メモリ42は例えばRAM(Random Access Memory)である。
入力部43は、端末装置4のユーザからの入力を受け付ける。
通信部44は、通信回路網NWを介して情報処理装置3と通信する。
CPU45は、各部を制御する。
ディスプレイ46は、CPU45による制御に従って情報を表示する。
音出力部47は、CPU45による制御に従って音を出力する。
図6は、本実施形態に係る洗浄機の概略構成を示す模式図である。図6に示すように、洗浄機2は、洗浄水が収容されているタンクT1と、タンクT1に洗剤を供給するための洗剤タンクDTと、タンクT1の洗浄水の温度を計測する温度センサS1と、タンクT1内の洗浄水の導電率を複数の時刻で計測するセンサS3とを備える。洗剤タンクDTに蓄えられた洗剤がタンクT1に投入されることによって、タンクT1内の水が洗浄水になる。
更に洗浄機2は、タンクT1に連通する管U1と、吸込口が管U1を介してタンクT1に連通しタンクT1から洗浄水を汲み上げるポンプP1と、ポンプP1の吐出口に連通する管U2と、内部が中空であり且つ管U2に連通するアームA1とアームA2とを備えており、アームA1とアームA2はそれぞれ、洗浄の対象となる対象物(例えば、皿)の上下に配置されている。
アームA1とアーム2には、複数の孔が設けられており、ポンプP1によって汲み上げられた洗浄水がアームA1とアーム2の孔を介して吐き出される。これにより、洗浄の対象となる対象物(例えば、皿)に洗浄水をかけることができる。
更に洗浄機2は、水が収容されているタンクT2と、タンクT2内の水を加熱する加熱器HTと、タンクT2に連通する管U3と、管U3に設置され管U3内を流れる水の温度を計測するセンサS2と、吸込口が管U3を介してタンクT2に連通しタンクT2から水を汲み上げるポンプP2と、ポンプP2の吐出口に連通する管U4と、内部が中空であり且つ管U4に連通するアームA3とアームA4とを備えており、アームA3とアームA4はそれぞれ、洗浄の対象となる対象物(例えば、皿)の上下に配置されている。なお、センサS2はタンクT2に取り付けられてあってもよいし、管U4に取り付けられてあってもよい。
タンクT2内に収容されている水は、洗浄の対象となる対象物(例えば、皿)から洗剤を洗い流すためのものである。アームA3とアームA4には、複数の孔が設けられており、ポンプP2によって汲み上げられた水がアームA3とアームA4の孔を介して吐き出される。これにより、洗浄の対象となる対象物(例えば、皿)から洗剤を洗い流すことができる。
電子機器1−1と電子機器1−2の構成は同じであるので、代表して、電子機器1−1の構成について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態に係る電子機器の構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、電子機器1−1は、通信モジュール11と、記憶部12と、入力部13と、コントローラ14とを備える。これらの各部は、バスを介して接続されている。なお、記憶部12は、外付けであってもよいし、クラウド上にあって通信回路網NWを介して接続されていてもよい。
通信モジュール11は、ゲートウェイGW1を介して情報処理装置3と通信する。この通信は無線であっても有線であってもよい。ここでは一例として無線であるものとして説明する。
記憶部12には、図8に示すように、洗剤濃度と導電率とが関連付けられた導電率テーブルが記憶されている。すなわち、記憶部12には、洗剤濃度と導電率とが関連付けられて記憶されている。
本実施形態では一例として、記憶部12には、洗剤濃度と導電率とが関連付けられて記憶されているものとして説明するが、電子機器1−1の記憶部12ではなく、情報処理装置3の記憶部31に記憶されていてもよい。
図8は、電子機器の記憶部に記憶されている導電率テーブルの一例である。図8に示すように、導電率テーブルT1には、洗剤濃度と導電率との組がレコードとして格納されている。
図7に戻って、入力部13は、対象物を洗浄する洗浄機2−1のタンクT1内の洗浄水の温度を計測する第1の温度センサS1からの計測値が入力される。また入力部13は、対象物を洗浄する洗浄機2−1のタンクT2からポンプP2へ流入する水の温度を計測する第2の温度センサS2からの計測値が入力される。更に入力部13は、対象物を洗浄する洗浄機2−1のタンクT1内の洗浄水の導電率を複数の時刻で計測するセンサS3からの計測値が入力される。
コントローラ14は、洗剤濃度と導電率とが関連付けられて記憶されている記憶部12を参照して、複数の時刻の導電率それぞれに対応する洗剤濃度を少なくとも一つ用いて、出力濃度を決定する。具体的な出力濃度決定方法について後述する。そしてコントローラ14は、この出力濃度を情報処理装置3に送信するよう通信モジュール11を制御する。これにより、出力濃度が情報処理装置3に送信される。
通信モジュール11は、決定された出力濃度を情報処理装置3へ送信する。情報処理装置3のCPU35は、この出力濃度を受信する毎に、記憶部31に保存させる。これにより、洗浄機毎の洗浄水の濃度が情報処理装置3の記憶部31に蓄積される。
続いて、図9〜図18を用いて、ケース毎の出力濃度の決定処理について説明する。図9は、ケース1の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図であり、前記濃度はセンサS3からの計測値によって関連付けられた洗剤濃度であってもよいし、センサS3からの計測値をセンサS1からの計測値で温度補正した値によって関連付けられた洗剤濃度であってもよい。温度補正する場合には、例えば、洗浄水の25℃時における導電率の温度変化率が2%の場合、60℃時の導電率の温度変化率は1.176%に換算できるから、センサS3からの導電率の計測値がX[μS/cm]であり、センサS1からの温度計測値をT[℃]とすると、補正後の導電率は、X/(1+(T−60)×1.176/100)と表される。図9に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。計測周期はここでは一例として1秒毎に計測する。図9の例は、洗剤濃度が安定領域に設定時間(図9の例では5秒)以上継続して存在しない第1の例である。ここで安定領域とは、第1設定濃度以上且つ第2設定濃度以下の領域である。また第2設定濃度は、第1設定濃度より高い。
図9に示すように、ケース1の場合、計測期間(ここでは一例として30秒)中に洗剤濃度が上昇して第1設定濃度以上になり、安定領域で設定時間(図9の例では5秒)以上継続しない。また、計測期間(ここでは一例として30秒)中に洗剤濃度が第1設定濃度より高い第2設定濃度を超えていない。この場合の出力濃度は、計測期間の洗剤濃度の時間平均値である。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図9のようなケース1の場合、コントローラ14は、計測期間(ここでは一例として30秒)中の少なくとも一つの時間に洗剤濃度が安定領域にあり、且つ洗剤濃度が安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続せず、且つ洗剤濃度が第1設定濃度より高い第2設定濃度を超えなかった場合、当該計測期間中(ここでは一例として30秒)の洗剤濃度を用いて、出力濃度(ここでは一例として出力濃度は計測期間中の洗剤濃度の平均値)を決定する。これにより、出力濃度を計測期間中のおおよその濃度を示すようにすることができるので、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度が正常であるか否かを判断することができる。そしてコントローラ14は、この出力濃度を情報処理装置3に送信するよう通信モジュール11を制御する。これにより、出力濃度が情報処理装置3に送信される。なお、出力濃度は、計測期間中の洗剤濃度の平均値に限らず、計測期間中の洗剤濃度の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
図10は、ケース2の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図である。図10に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。図10の例は、洗剤濃度が安定領域に設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続して存在せず、且つ洗剤濃度が過剰領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続して存在しない例である。過剰領域は、第2設定濃度を超える領域である。
図10に示すように、ケース2の場合、計測期間(ここでは一例として30秒)中に洗剤濃度が上昇して第1設定濃度以上になり、且つその後に洗剤濃度が安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続しない。また、計測期間(ここでは一例として30秒)中に洗剤濃度が第1設定濃度より高い第2設定濃度を超えていて、且つその後に洗剤濃度が過剰領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続して存在していない。この場合の出力濃度は、第2設定濃度を超えた値を除いて当該計測期間中の洗剤濃度を平均した値である。これにより、第2設定濃度を超えた値を除いて計測期間中の洗剤濃度を平均した値を前記出力濃度に決定するので、出力濃度が、第2設定濃度を超えた値を取る時を除く計測期間中のおおよその濃度を示すようにすることができる。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図10のようなケース2の場合、コントローラ14は、計測期間中の少なくとも一つの時間に洗剤濃度が安定領域にあり、且つその後に洗剤濃度が安定領域で設定時間以上継続せず、且つ洗剤濃度が前記第1設定濃度より高い第2設定濃度を超えていて、且つその後に洗剤濃度が過剰領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続して存在していない場合、第2設定濃度を超えた値を除いて計測期間中の洗剤濃度を用いて出力濃度(ここでは一例として出力濃度は第2設定濃度を超えた値を除いた計測期間中の洗剤濃度の平均値)を決定する。これにより、第2設定濃度を超えた値を除いて計測期間中の洗剤濃度を用いて前記出力濃度に決定するので、第2設定濃度を超えた値に引っ張られずに、出力濃度を計測期間中のおおよその濃度を示すようにすることができるので、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度が正常であるか否かを判断することができる。
なお、出力濃度は、第2設定濃度を超えた値を除いた計測期間中の洗剤濃度の平均値に限らず、第2設定濃度を超えた値を除いた計測期間中の洗剤濃度の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
図11は、ケース3の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図である。図11に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。図11の例は、洗剤濃度が安定領域に設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続する例である。
図11に示すように、ケース3の場合、計測期間(ここでは一例として30秒)中に洗剤濃度が上昇して第1設定濃度以上になり、且つその後に洗剤濃度が安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続し、且つそれ以降洗剤濃度が第1設定濃度を下回らない。この場合の出力濃度は一例として、第1設定濃度を超えてから設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度である。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図11のようなケース3の場合、コントローラ14は、前記洗剤濃度が前記安定領域に設定時間以上継続して存在し、且つそれ以降前記洗剤濃度が前記安定領域を外れなかった場合、安定領域の洗剤濃度を用いて、出力濃度を決定する。ここではその一例として、コントローラ14は、安定領域に入ってから設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度を出力濃度に決定する。これにより、出力濃度を安定領域のおおよその濃度を示すようにすることができるので、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度が正常であることを把握することができる。
なお、出力濃度は、安定領域に入ってから設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度に限らず、安定領域に入った後の一部の期間または全部の期間の洗剤濃度の平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
図12は、ケース4の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図である。図12に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。図12の例は、洗剤濃度が計測期間(ここでは一例として30秒)中、安定領域にある場合の例である。
図12に示すように、ケース4の場合、計測期間(ここでは一例として30秒)中、安定領域にある。この場合の出力濃度は一例として、計測期間の開始から設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度である。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図12のようなケース4の場合、コントローラ14は、洗剤濃度が安定領域に設定時間以上継続して存在し、且つそれ以降前記洗剤濃度が前記安定領域を外れなかった場合(ここではその一例として計測期間中、洗剤濃度が安定領域にある場合)、安定領域の洗剤濃度を用いて、出力濃度を決定する。ここではその一例として、コントローラ14は、計測期間の開始から設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度を出力濃度に決定する。これにより、出力濃度を安定領域のおおよその濃度を示すようにすることができるので、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度が正常であることを把握することができる。
なお、出力濃度は、計測期間の開始から設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度に限らず、計測期間の一部の期間または全部の期間の洗剤濃度の平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
図13は、ケース5の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図である。図13に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。図13の例は、洗剤濃度が安定領域から第1設定濃度を下回り、且つそれ以降、洗剤濃度が前記安定領域に設定時間以上継続して存在しない場合の例である。
図13に示すように、ケース5の場合、洗剤濃度が安定領域から第1設定濃度を下回り、且つそれ以降、洗剤濃度が前記安定領域に設定時間以上継続して存在しない。この場合の出力濃度は一例として、洗剤濃度が安定領域から第1設定濃度を下回った後の洗剤濃度の平均値である。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図13のようなケース5の場合、コントローラ14は、洗剤濃度が安定領域で設定時間以上継続し、その後に洗剤濃度が安定領域から外れ、且つそれ以降、当該洗剤濃度が安定領域で設定時間以上継続しなかった場合、洗剤濃度が前記安定領域から外れた後の期間の後の期間の洗剤濃度を用いて、出力濃度を決定する。ここでは一例として出力濃度は、洗剤濃度が第1設定濃度を下回った後の計測期間の洗剤濃度の平均値である。これにより、出力濃度を、安定領域から外れた後の期間のおおよその濃度を示すようにすることができるので、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度の異常を検知することができる。なお、出力濃度は、洗剤濃度が第1設定濃度を下回った後の期間の洗剤濃度の平均値に限らず、洗剤濃度が第1設定濃度を下回った後の計測期間の洗剤濃度の平均値の期間の洗剤濃度の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
図14は、ケース6の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図である。図14に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。図14の例は、計測期間中に洗剤濃度が第1設定濃度を下回り、その後に洗剤濃度が第1設定濃度以上になり、且つその後に洗剤濃度が安定領域に設定時間以上継続して存在し、且つそれ以降洗剤濃度が第1設定濃度を下回らなかった場合の例である。
図14に示すように、ケース6の場合、計測期間中に洗剤濃度が第1設定濃度を下回り、その後に洗剤濃度が前記第1設定濃度以上になり、且つその後に洗剤濃度が安定領域に設定時間以上継続して存在し、且つそれ以降洗剤濃度が第1設定濃度を下回らない。この場合の出力濃度は一例として、洗剤濃度が安定領域に入ってから設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度である。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図14のようなケース6の場合、コントローラ14は、洗剤濃度が安定領域で設定時間以上継続して存在し、その後に洗剤濃度が安定領域を外れ、且つその後に洗剤濃度が安定領域で設定時間以上継続した場合、安定領域で設定時間以上継続した2回目の期間の洗剤濃度を用いて、前記出力濃度を決定する。ここでは一例としてコントローラ14は、安定領域で設定時間以上継続した2回目の期間のうち洗剤濃度が安定領域に入ってから設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度を出力濃度に決定する。これにより、出力濃度を安定領域で設定時間以上継続した2回目の期間の洗剤濃度を示すようにすることができ、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度が正常であることを把握することができる。
なお、出力濃度は、当該安定領域で設定時間以上継続した2回目の期間のうち洗剤濃度が安定領域に入ってから設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度に限らず、当該2回目の期間の一部の期間または全部の期間の洗剤濃度の平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
図15は、ケース7の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図である。図15に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。図15の例は、洗剤濃度が過剰領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続する例である。過剰領域は、第2設定濃度を超える領域である。
図15に示すように、ケース7の場合、計測期間(ここでは一例として30秒)中に洗剤濃度が上昇して第1設定濃度以上になり、且つその後に洗剤濃度が安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続せずに、第1設定濃度を下回り、再度上昇して第2設定濃度を超えて過剰領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続し、その後も過剰領域で継続している。この場合の出力濃度は一例として、第2設定濃度を超えて設定時間経過した後の期間(過剰領域で設定時間経過した後の期間)の洗剤濃度の平均値である。これにより、出力濃度が、過剰領域で継続中のおおよその濃度を示すようにすることができる。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図15のようなケース7の場合、コントローラ14は、計測期間中に洗剤濃度が第1設定濃度以上になり、且つその後に洗剤濃度が安定領域で設定時間以上継続せず、且つ洗剤濃度が第2設定濃度を超えた場合において、その後に、洗剤濃度が第2設定濃度を超えて設定時間以上継続した場合、第2設定濃度を超えた後の期間の洗剤濃度を用いて出力濃度を決定する。ここでは出力濃度は一例として、第2設定濃度を超えて設定時間経過した後の期間(過剰領域で設定時間経過した後の期間)の洗剤濃度の平均値である。これにより、出力濃度を第2設定濃度を超えた後の期間のおおよその濃度を示すようにすることができるので、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度の異常を検知することができる。
なお、出力濃度は、第2設定濃度を超えて設定時間経過した後の期間の洗剤濃度の平均値に限らず、第2設定濃度を超えて設定時間経過した後の期間の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。また、出力濃度は、第2設定濃度を超えて設定時間経過した直後の値であってもよいし、第2設定濃度を超えた後の一部または全部の期間の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
図16は、ケース8の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図である。図16に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。図16の例は、ケース2とは異なり、第2設定濃度を超えてから、濃度が下がって一度、第1設定濃度を下回るが、その後、第1設定濃度以上になり、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続する例である。
図16に示すように、ケース8の場合、計測期間(ここでは一例として30秒)中に洗剤濃度が上昇して第1設定濃度以上になり、且つその後に洗剤濃度が安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続せずに、第1設定濃度を下回り、再度上昇して第2設定濃度を超えて過剰領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続せずに、第2設定濃度及び第1の設定濃度を順に下回り、その後上昇して第1設定濃度以上になり、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続している。この場合の出力濃度は一例として、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度である。これにより、出力濃度が、安定領域で継続中の濃度を示すようにすることができる。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図16のようなケース8の場合、コントローラ14は、洗剤濃度が安定領域に設定時間以上継続して存在し、且つそれ以降洗剤濃度が安定領域を外れなかった場合、安定領域の洗剤濃度を用いて出力濃度を決定する。ここでは出力濃度は一例として、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度である。これにより、出力濃度を安定領域のおおよその濃度を示すようにすることができるので、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度が正常であることを把握することができる。
なお、出力濃度は、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度に限らず、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)継続している期間またはその後の期間の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。また、出力濃度は、安定領域に連続して収まっている一部または全部の期間の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
図17は、ケース9の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図である。図17に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。図17の例は、ケース8とは異なり、第2設定濃度を超えてから、濃度が第2設定濃度以下に下がった後に、そのまま安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続する例である。
図17に示すように、ケース9の場合、計測期間(ここでは一例として30秒)中に洗剤濃度が上昇して第1設定濃度以上になり、且つその後に洗剤濃度が安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続せずに、上昇して第2設定濃度を超え、過剰領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続せずに、その後下落して第2設定濃度以下になり、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続している。この場合の出力濃度は一例として、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度である。これにより、出力濃度が、安定領域で継続中の濃度を示すようにすることができる。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図17のようなケース9の場合、コントローラ14は、洗剤濃度が安定領域に設定時間以上継続して存在し、且つそれ以降洗剤濃度が安定領域を外れなかった場合、安定領域の洗剤濃度を用いて出力濃度を決定する。ここでは出力濃度は一例として、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度である。これにより、出力濃度を安定領域のおおよその濃度を示すようにすることができるので、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度が正常であることを把握することができる。
なお、出力濃度は、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)経過した時の洗剤濃度に限らず、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)継続している期間またはその後の期間の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。また、出力濃度は、安定領域に連続して収まっている一部または全部の期間の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
図18は、ケース10の場合のタンクT1内の洗浄水の濃度の時間変化の一例を示す模式図である。図18に示すように、洗浄機2の洗浄電源は、計測期間(ここでは一例として30秒)中はオンであり、この計測期間を過ぎるとオフになる。図18の例は、ケース3とは異なり、洗剤濃度が安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続した後に、上昇して第2設定濃度を超え、その後に安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続しない例である。
図18に示すように、ケース10の場合、計測期間(ここでは一例として30秒)中に洗剤濃度が上昇して第1設定濃度以上になり、且つその後に洗剤濃度が安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続した後に、上昇して第2設定濃度を超え、その後、過剰領域と安定領域との間で変動し、安定領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続しないし、過剰領域で設定時間(ここでは一例として5秒)以上継続しない。この場合の出力濃度は一例として、安定領域から外れた後(すなわち第2設定濃度を超えた後)の期間の洗剤濃度の平均値である。これにより、出力濃度が、過剰領域と安定領域との間で変動している間の濃度を示すようにすることができる。この出力濃度は、コントローラ14によって計測期間後(ここでは一例として計測期間直後)に算出され、通信モジュール11によって情報処理装置3に送信される。
すなわち図18のようなケース10の場合、コントローラ14は、洗剤濃度が安定領域で設定時間以上継続し、その後に洗剤濃度が安定領域から外れ、且つそれ以降、洗剤濃度が安定領域で設定時間以上継続しなかった場合、洗剤濃度が安定領域から外れた後の期間の洗剤濃度を用いて、出力濃度を決定する。ここでは出力濃度は一例として、安定領域から外れた後(すなわち第2設定濃度を超えた後)の期間の洗剤濃度の平均値である。これにより、出力濃度を、安定領域から外れた後の期間のおおよその濃度を示すようにすることができるので、洗浄機の管理者は、洗浄機の洗剤濃度の異常を検知することができる。
なお、出力濃度は、安定領域から外れた後(すなわち第2設定濃度を超えた後)の期間の洗剤濃度の平均値に限らず、同期間の中央値、最頻値、最大値、最小値、重み付け値、などの代表値などであってもよい。
続いて図19を用いて、出力濃度の決定処理の流れの一例を説明する。図19は、本実施形態に係る出力濃度の決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS11)まずコントローラ14は、計測期間中に洗剤濃度が安定領域に存在したか否かを判定する。計測期間中に洗剤濃度が安定領域に存在しない場合、処理がステップS22に進む。
(ステップS12)ステップS11で計測期間中に洗剤濃度が安定領域に存在した場合、コントローラ14は、洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続したか否か判定する。ここで5秒は、設定時間の一例である。計測期間中に洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続しなかった場合、処理がステップS15に進む。
(ステップS13)ステップS12で洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続した場合、コントローラ14は、その後(安定領域で5秒以上継続した後)に洗剤濃度が安定領域を外れたか否かを判定する。その後に洗剤濃度が安定領域を外れなかった場合(ケース3、4、8、9)、処理がステップS20に進む。
(ステップS14)ステップS13で、洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続した後に洗剤濃度が安定領域を外れた場合、コントローラ14は、その後(洗剤濃度が第1設定濃度を下回った後)に洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続したか否かを判定する。その後に洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続した場合(ケース6)、処理がステップS18に進む。一方、その後に洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続しなかった場合(ケース5、10)、処理がステップS19に進む。
(ステップS15)ステップS12で計測期間中に洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続しなかった場合、コントローラ14は、計測期間中に洗剤濃度が第2設定濃度を超えたか否かを判定する。計測期間中に洗剤濃度が第2設定濃度を超えなかった場合、処理がステップS22に進む。
(ステップS16)ステップS15で計測期間中に洗剤濃度が第2設定濃度を超えた場合、コントローラ14は、第2設定濃度を超えて5秒以上継続したか否かを判定する。第2設定濃度を超えて5秒以上継続した場合(ケ―ス7)、処理がステップS17に進む。一方、第2設定濃度を超えて5秒以上継続しなかった場合(ケ―ス2)、処理がステップS21に進む。
(ステップS17)ステップS16で第2設定濃度を超えて5秒以上継続した場合、コントローラ14は、第2設定濃度を超えて5秒経過した後の期間の洗剤濃度の平均値を出力濃度として送信するよう通信モジュール11を制御する。
(ステップS18)ステップS14で、洗剤濃度が安定領域を外れた後に洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続した場合、コントローラ14は、2回目に安定領域で5秒間継続した時点の洗剤濃度を出力濃度として送信するよう通信モジュール11を制御する。
(ステップS19)ステップS14で、洗剤濃度が安定領域を外れた後に洗剤濃度が安定領域で5秒以上継続しなかった場合、コントローラ14は、安定領域を外れた後の期間の平均値を出力濃度として送信するよう通信モジュール11を制御する。
(ステップS20)ステップS13で、安定領域で5秒以上継続した後に安定領域を外れなかった場合、コントローラ14は、安定領域で5秒間継続した時点の洗剤濃度を出力濃度として送信するよう通信モジュール11を制御する。
(ステップS21)ステップS16で、第2設定濃度を超えて5秒以上継続しなかった場合、コントローラ14は、第2設定濃度を超えた値を除いた洗剤濃度の平均値を出力濃度として送信するよう通信モジュール11を制御する。
(ステップS22)ステップS11で計測期間中に洗剤濃度が安定領域に存在しなかった場合、またはステップS15で計測期間中に洗剤濃度が第2設定濃度を超えなかった場合、コントローラ14は、計測期間中の平均値を出力濃度として送信するよう通信モジュール11を制御する。
以上、本実施形態に係る電子機器1は、対象物を洗浄する洗浄機のタンク内の洗浄水の導電率を複数の時刻で計測するセンサからの計測値が入力される入力部13を備える。更に電子機器1は、洗剤濃度と導電率とが関連付けられて記憶されている記憶部を参照して、前記複数の時刻の導電率それぞれに対応する洗剤濃度を少なくとも一つ用いて、出力濃度を決定するコントローラ14を備える。電子機器1は、前記決定された出力濃度を情報処理装置3へ送信する通信モジュール11を備える。
この構成により、洗浄機のタンク内の洗浄水の複数の時刻の洗剤濃度から、一つの出力濃度を決定して送信するので、通信するデータ量を抑制することができるので、通信量を低減しつつ、食器洗浄機の洗剤濃度を把握することができる。これにより、通信量を抑えつつ食器洗浄機の状態をより正確に把握することができる。
なお、上述した実施形態で説明した情報処理システムSの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ハードウェアで構成する場合には、情報処理システムSの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、情報処理システムSの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
さらに、一つまたは複数の情報処理装置によって情報処理システムSを機能させてもよい。複数の情報処理装置を用いる場合、情報処理装置のうちの1つをコンピュータとし、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することにより情報処理システムSの少なくとも1つの手段として機能が実現されてもよい。
また、方法の発明においては、全ての工程(ステップ)をコンピュータによって自動制御で実現するようにしてもよい。また、各工程をコンピュータに実施させながら、工程間の進行制御を人の手によって実施するようにしてもよい。また、さらには、全工程のうちの少なくとも一部を人の手によって実施するようにしてもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。