JPH08117604A - 稀土類金属含有ニッケル触媒及びその製造方法 - Google Patents

稀土類金属含有ニッケル触媒及びその製造方法

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JPH08117604A
JPH08117604A JP6315707A JP31570794A JPH08117604A JP H08117604 A JPH08117604 A JP H08117604A JP 6315707 A JP6315707 A JP 6315707A JP 31570794 A JP31570794 A JP 31570794A JP H08117604 A JPH08117604 A JP H08117604A
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JP
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earth metal
rare earth
nickel
catalyst
solution
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JP6315707A
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Hwan Muun Myon
フワン ムーン ミョン
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MIYON FUUN RII
MYON FUUN LEE
Original Assignee
MIYON FUUN RII
MYON FUUN LEE
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水素化反応、特に不飽和有機化合物、例えば
牛脂、豚脂、魚油、植物油等の水素化反応に使用される
助触媒として稀土類金属を含有するニッケル触媒及びそ
の製造方法を提供する。 【構成】 助触媒又は添加剤として稀土類金属を含有
し、ニッケル1原子当たり総稀土類金属の原子比率が
0.001〜20である水素化反応用の稀土類金属含有
ニッケル触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は稀土類金属含有ニッケル
触媒及びその製造方法に関するもので、詳しくは水素化
反応、特に不飽和有機化合物、例えば牛脂、豚脂、魚
油、植物油等の水素化反応に使用される、助触媒として
稀土類金属を含有するニッケル触媒及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニッケル触媒は水素化反応に使用される
触媒として広く知られており、商業的に使用されるニッ
ケル触媒は無担体のラニー型(Raney type)又はシリカ、
アルミナ等の担体上にニッケルを分散沈澱させて成形し
たものと成形させなかった粉末形態のものがある。この
ようなニッケル触媒の場合、助触媒を添加して活性を向
上させることができる。
【0003】このような助触媒が含有されたニッケル触
媒の反応活性は助触媒を添加してニッケル沈澱物を生成
させる段階で殆ど決定される。従って、添加される助触
媒の種類と沈澱方法に応じて助触媒含有ニッケル触媒の
性能とその製造方法の効率性が決定される。助触媒とし
て、一部金属、例えばカルシウム、マグネシウム、カリ
ウム、アルミニウム、銅、クロム、亜鉛等を含有するニ
ッケル触媒が公知されており、このような助触媒を含有
するニッケル触媒の製造方法に関するの発明も先々から
持続的に提案されてきた。最近の発明としては、ヨーロ
ッパ特許出願第0114704A2号及び第01672
01A1号に記載された、沈澱反応を迅速に遂行するこ
とを特徴とする製造方法があるが、この方法はニッケル
沈澱反応工程に激烈に撹拌工程を必要とし、沈澱槽と熟
成槽が別に必要とされるため工程が複雑であり装置設備
に費用が掛かる等の問題点がある。又、韓国特許公告第
90−1369号に開示された方法は、“ニッケル系廃
触媒の再生方法”に関するもので、ニッケル塩水溶液に
アルカリ沈澱剤をゆっくり注入するので沈澱反応時間が
長く必要とされ、特に高願料(Ni/SiO2 の重量比
が13/8以上である場合)のニッケル製造時には反応
活性が低下する等の問題点がある。韓国特許公告第93
−1708号に開示された“ニッケル/アルミナ触媒の
製造方法”の場合にも沈澱槽と熟成槽を別に使用すべき
であり、必ずアルミナのみを担体として使用すべきであ
るという決定的な問題点がある。
【0004】前記のような公知の助触媒含有ニッケル触
媒の製造方法は下記の4種の方法に要約できる。
【0005】(1)担体とニッケルが溶解された溶液に
アルカリ溶液をゆっくり注入して沈澱物を得る方法(韓
国特許公告第90−1369号)。
【0006】(2)担体が分散されたニッケル塩溶液を
アルカリ溶液と激烈に撹拌するとともに注入しながら沈
澱物を得る方法(ヨーロッパ特許第0114704A2
号)。
【0007】(3)可溶性ニッケル塩と担体となる可溶
性シリカ又はアルミナの共沈法によりニッケル触媒を製
造する方法。
【0008】(4)第1工程でニッケル溶液を激烈に撹
拌しながらアルカリ溶液を注入して沈澱を得、第2工程
で担体となる可溶性アルミニウム又はシリカ溶液を注入
して担体を形成して沈澱物を得る方法(ヨーロッパ特許
第0114704A2号、第0167201A1号、第
0354612A1号、韓国特許公告第93−1708
号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た助触媒含有ニッケル触媒の製造方法はニッケルを沈澱
させる時間が長くかかかり又は激烈な撹拌が必要であ
り、沈澱槽と熟成槽を別に使用すべきである等の問題点
がある。従って、ニッケル触媒のより効率的製造方法と
性能がより向上されたニッケル触媒の開発が強く要求さ
れているのが当業界の実情である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのような問
題点を解決するために各種助触媒含有ニッケル触媒を製
造してその性能を検討したところ、助触媒として稀土類
金属を使用するとニッケル触媒の性能を大きく向上させ
ることができ、このような稀土類金属含有ニッケル触媒
の製造時、担体が溶解された溶液、アルカリ性沈澱剤が
溶解された溶液、ニッケル塩溶液、可溶性稀土類金属が
溶解された溶液等を適切な方法で注入することにより、
前述したニッケル触媒の製造方法から生じる問題点を解
決することができることを発見し、本発明を完成するに
到った。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明によると、下記の二種の稀土類金属
含有ニッケル触媒の製造方法が提供される。
【0013】本発明の稀土類金属含有ニッケル触媒を製
造する第1方法は次のようである。
【0014】硅藻土が添加された水溶液に窒酸ニッケル
を投入し適切に撹拌しながら加温して約50〜100℃
付近で尿素を注入して30分程度熟成させる。次いで、
アルカリ性溶液1と粗塩化稀土類溶液2をそれぞれ1〜
10時間にわたって徐々に注入する。この際に、稀土類
金属がニッケルと良好に共沈されるようにするため、溶
液1と溶液2が同比率で一定に注入されるようにする。
仮に、溶液1と溶液2の注入速度が異なると、ニッケル
沈澱物と稀土類金属沈澱物がそれぞれ分離され沈澱され
るため均一なニッケル及び稀土類金属の共沈を得ること
ができない。共沈されたニッケル及び稀土類金属を別の
熟成段階なしに50〜100℃の温水で5回程度洗浄及
び濾過する。ニッケル沈澱物にナトリウムイオンが含有
された場合、触媒反応活性に致命的な低下が発生するた
め、残留ナトリウムイオンを最大限除去しなければなら
ない。このような点から、本発明により製造されたニッ
ケル沈澱物は良好に濾過及び洗浄されるという利点があ
る。洗浄されたニッケル沈澱物を80〜120℃の温度
で乾燥する。この際に、乾燥温度が上昇すると緑色から
黄緑色に変わる。好ましくは、約110℃で一日程度乾
燥し、乾燥された柔らかいケーキ(以下、前駆物質と略
述する)を粉砕し還元過程を経る。還元過程の前に焼成
段階があってもよく、この段階は沈澱過程で洗浄されな
かった有機物を焼成分解させるか、還元過程で多量のガ
スと水が生成されることを防止し、還元工程で還元時間
を短縮する等、特別な目的がある場合に、250〜50
0℃の範囲で10分〜10時間にわたって行うことが可
能であるが、好ましくは焼成過程を経ないことがよい。
還元は300〜450℃の範囲で行うことができ、還元
時間は30分〜8時間程度であり、好ましくは水素雰囲
気下で約400℃で約2時間還元することがよい。気相
反応(気体−固体)に使用されるニッケル触媒の場合、
還元された触媒に酸素を徐々に注入してニッケル表面の
みを安定化させた後に使用される。本発明の実施例にお
いては、還元が終わった触媒を空気との接触なしに飽和
された精製牛脂に含浸させた。触媒活性を測定するため
の標準反応として沃素価が48である不飽和精製牛脂と
沃素価が120であるとうもろこし油を原料としてスラ
リー反応系(気体−液体−固体)でそれぞれ水素化反応
させた。
【0015】本発明の稀土類金属含有ニッケル触媒を製
造する第2方法は次のようである。
【0016】ソーダ灰、尿素、硅藻土が含有された溶液
3を5ワット/リットル〜200ワット/リットルのエ
ネルギーで分当たり撹拌速度20〜1000rpmに撹
拌しながら溶液3に窒酸ニッケルと粗塩化稀土類が含有
された溶液4を注入する。溶液3と溶液4の温度は室温
〜100℃の範囲であり、好ましくは溶液3の温度が6
0〜95℃であり、溶液4が室温で溶液3に注入され
る。溶液3の60℃以上の温度熟成時間が1時間以上で
ある場合はシアン酸塩が生成されるため高活性のニッケ
ル沈澱物を得ることができない。注入時間は10秒〜3
時間の範囲であるが、好ましくは約15分である。溶液
3の注入が終わった後に熟成段階を経ることが望まし
く、熟成時間は5分〜2時間であるが約30であること
が好ましい。ニッケル沈澱物からナトリウムイオンを除
去するために温水を使用して最終厚液のpHが8〜8.
5となる時まで遠心分離器を用いて洗浄濾過する。この
段階でナトリウムイオンは触媒の活性を深刻に阻害する
ため、充分に洗浄されなければならない。得られた生成
物を110℃で1日間乾燥して緑色ケーキ(前駆物質)
を得る。柔らかい前駆物質を粉砕し、温度300〜50
0℃、0.5〜5時間の条件下で焼成し、温度300〜
450℃、0.1〜5時間の条件下で還元する。還元が
終わった触媒は酸素と徐々に接触させてニッケル表面を
安定化し、これを不飽和有機化合物の水素化反応に直接
使用するか、飽和された精製牛脂(沃素価が1以下)に
含浸して牛脂、魚油、植物油等の硬化反応に使用する。
本発明の実施例においては、水素化反応活性の尺度とし
て沃素価が48である不飽和精製牛脂を0.022重量
%のニッケル含量で水素化反応(硬化反応)させた。7
分経過した後に試料を採取し、触媒を濾過し、測定され
た沃素価で反応活性を比較した。
【0017】本発明によると、稀土類金属を助触媒とし
て含有する新しいニッケル触媒が提供される。前述した
ような本発明のニッケル触媒製造方法により製造される
本発明の新規の助触媒含有ニッケル触媒は下記のような
組成及び特性を有し、担体の種類と製造方法に多少の差
があってもよい。
【0018】 1)稀土類金属/ニッケル原子比:0.001〜20 2)酸化されたニッケルのBET表面積:100〜40
0m2 /(gr NiO+SiO2 ) (320℃、10-2torr、30分) 3)触媒粒子の平均直径:0.2〜30μm 前述した本発明のニッケル触媒にあって助触媒として使
用される稀土類金属としては、ニッケルと共沈を形成す
るものであればすべて可能であるが、特に周期律表上の
原子番号58〜71のランタン族元素、好ましくはラン
タン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウ
ム、サマリウム、ユーロピウム、イットリウム等を使用
することができ、これらを単独又は混合して使用するこ
ともできる。又、このような塩は可溶性塩であればどん
なものでも構わない。例えば窒酸塩、塩酸塩等が挙げら
れる。又、原料比を節減するために不純物を少量包含す
る粗塩化稀土類金属を使用することもできる。このよう
な助触媒として使用された稀土類金属はニッケルととも
に担体上に共沈されニッケルとニッケル間に位置するの
でニッケルが焼結される現象を防止して高温での触媒の
熱的安定的を向上させ、触媒活性を向上させる役割をす
る。特に、ニッケル触媒の活性を向上させるためにニッ
ケルを高含量で使用する場合、ニッケル焼結現象を避け
ることができないが、本発明では稀土類金属がニッケル
の焼結現象を防止することにより、高活性および高含量
(Ni/SiO2 =22/8 重量比)ニッケル触媒の製造を可能に
する。
【0019】本発明の稀土類金属含有ニッケル触媒の製
造に任意の担体が使用できるが、一般に硅藻土、シリ
カ、アルミナ、シリカ/アルミナ、活性炭、チタニア、
ゼオライト等の公知の担体が使用され、用途によって
は、担体を使用せずに稀土類金属/ニッケル触媒を製造
して使用することもできる。
【0020】本発明のニッケル触媒に使用されるニッケ
ルの原料としては窒酸ニッケル、硫酸ニッケル、塩化ニ
ッケル又はその他のニッケル塩があり、少量の不純物を
包含する、廃触媒から回収された再生ニッケル塩を使用
することもできる。このうち、窒酸ニッケルを使用する
ことが好ましい。
【0021】又、本発明の触媒においては、助触媒とし
て既に公知された亜鉛、カリウム、カルシウム、マグネ
シウム、アルミニウム、銅、クロム等を稀土類金属と併
用することもできる。
【0022】以下、実施例及び参考例に基づいて本発明
をより詳細に説明するが、本発明がこれに限定されるも
のではない。
【0023】
【実施例】実施例1 前述した第1触媒製造方法によるもので、外壁が保温さ
れた50リットル容量のステンレス沈澱槽に工業用水2
0リットル、窒酸ニッケル2116g、硅藻土156g
を加え、溶液温度が87℃になるように定置した後、尿
素1289gを加える。尿素投入は吸熱反応であるため
温度が多少下降する。尿素が溶液状態で徐々に分解され
るため、尿素注入後に30分間待つ。再び、温度が87
℃になると、20ワット/リットルのモーターで撹拌し
ながら(分当たり回転速度400rpm)溶液1(ソー
ダ灰900gを工業用水10リットルに溶解させた溶
液)と溶液2(試薬用窒酸セリウム314.0gを工業
用水リットルに溶解させた溶液)をそれぞれ別の定量ポ
ンプを使用してゆっくり約3時間30分間一定に注入す
る。
【0024】この際に、溶液1と溶液2が10:3の比
率で一定に続けて注入されると同時に終了されるように
する。このように得られたニッケル沈澱物と稀土類金属
の沈澱物は均一な共沈状態となる。溶液1と溶液2の注
入比率が10:3とならなければニッケル沈澱と稀土類
金属沈澱物が分離されるため均一な共沈状態を得ること
ができず、稀土類金属の役割が低下して触媒反応活性が
低い。得られたニッケル/稀土類金属/硅藻土沈澱物を
温水で5回洗浄して最終厚液のpHが8.0となるよう
にした。洗浄された沈澱物を110℃温度下で一日乾燥
し、乾燥後に黄緑色の前駆物質を得た。乾燥過程で温度
が高ければ前駆物質は黄色てなる。この前駆物質を連木
で粉砕してから2.8gを取り、焼成過程を経なく40
0℃で2時間還元した。還元された触媒は黒色であり、
これを飽和精製牛脂(沃素価が1以下であるもの)4.
5gに空気接触なしに含浸させた。前記工程で得られた
触媒は6.5gであり、このうち一部を取り不飽和され
た精製牛脂硬化反応に使用した。不飽和精製牛脂は沃素
価が48であるものを700g使用した。硬化反応に使
用された牛脂に対するニッケル含量が0.022重量%
となるようにした。硬化反応条件は内部容器容積が1.
5リットルである高圧反応器で、水素化反応中の水素圧
力を2.1気圧に一定に維持した。水素化反応は184
℃で開始され、水素反応が進行されると反応器の温度が
213℃まで上昇した。触媒の活性を測定するために水
素化反応が開始されてから、7分が経過する時、試料を
採取し触媒を濾過除去し沃素価を測定した。その結果を
下記表2に示す。
【0025】実施例2 実施例1の溶液2を下記表1に記載されたような成分の
粗塩化稀土325.6gを工業用水3リットルに溶解さ
せた溶液(溶液2’)で代替することを除き、実施例1
と同じ方法で触媒を製造して実験した。その結果を下記
表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】前記重量%は粗塩化稀土全体に対する重量
比である。
【0028】実施例3 前述した第2触媒製造方法によるもので、50リットル
容器の沈澱反応槽に工業用水20リットル、硅藻土15
6g、ソーダ灰1100g、尿素1400gを同時に添
加した溶液3を製造した。添加液として工業用水9リッ
トルに窒酸ニッケル2116g、粗塩化稀土類金属32
6gが溶解された溶液4を製造した。使用された粗塩化
稀土の組成は実施例2と同じである。温度が22℃であ
る溶液3を30ワット/リットルのエネルギーで撹拌さ
せながら温度が22℃である溶液4を流量0.6リット
ル/分で約15分間注入した。溶液4の注入が終わった
後、50℃で30分間熟成させてニッケル沈澱物を安定
化させる。熟成が終わった溶液は温水を使用し遠心分離
器で洗浄、分離し、厚液のpHが8.0となるようにし
た。110℃で一日間乾燥して緑色ケーキの前駆物質を
得た。前駆物質2.8gを取り、焼成過程を経なく室温
から320℃まで1時間にわたって昇温し、温度320
℃の水素雰囲気下で2時間還元して4.5gの飽和精製
牛脂に含浸させた。以後の水素化反応は実施例1と同じ
である。その結果は下記表2に示す。
【0029】参考例 ニッケル触媒において、稀土類金属の添加による影響を
調べるために実施例1で稀土類金属溶液である溶液2を
添加しなく実施例1と同一条件で沈澱、還元反応、硬化
反応を遂行した。その結果を下記表2に示す。
【0030】比較例1及び2 本発明実施例と参考例が提供する稀土類金属/ニッケル
触媒と商業用触媒(比較例1:Nysosel 222
:米国産)、商業用触媒(比較例2:ニッキ:日本
産)の触媒活性を不飽和精製牛脂に対して同一ニッケル
含量(0.022重量%)で比較すると、図1に示すよ
うに水素化反応で水素添加速度が実施例により提供され
る触媒の活性は比較例1の触媒に似るが比較例2の触媒
より優れることか分かる。又、稀土類金属が添加されな
かった参考例で提供する触媒の活性が実施例で提供する
触媒に比べて反応活性が低いため、本発明で説明した稀
土類金属をニッケルに添加する重要性が分かる。以上の
触媒反応活性反応が7分経過した後の沃素価の変化を表
2に示す。実施例1と実施例2の触媒反応活性が稀土類
金属としてセルウムのみが添加された場合と稀土類金属
が混合された場合とが互いに似るので稀土類金属の役割
は全て類似できることが分かる。
【0031】
【表2】
【0032】実施例4 さらに他の水素化反応実験としてとうもろこし油(co
rn oil)を原料で下記の条件で水素化反応実験を
実施した。その結果を下記表3に示す。
【0033】1)試料:沃素価が120.03であるこ
うもろこし油700g 2)試料条件 (1)H2 圧力 :1kg/cm2 (2)触媒添加量:
1.05g(22重量%ニッケル) (3)反応温度:180℃ (4)撹拌速度:80
0rpm
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】実施例2及び3の方法により製造された
触媒を還元した後、飽和精精牛脂に含浸させ稀土類金属
/ニッケル触媒のX−線回析分析(XRD)結果を検討
すると、図2から分かるように、ニッケル特性ピークの
強度が低く幅が広いのでニッケル結晶の大きさが非常に
小さいことが分かる。参考例で提供する稀土類金属が添
加されなかったニッケル触媒のニッケル特性ピークが相
対的に高く鋭利であるのでニッケル結晶が大きくて焼結
現象が酷く生じ、活性化されたニッケル有効表面積が減
少して反応効率性が低下されたことが分かる。
【0036】図3のSEM写真を観察すると、沈殿反応
が徐々に起こった実施例1、2の触媒は粒子が小さい結
晶で密集されて成長されたおり、沈殿反応が急激に起こ
った実施例3の触媒は粒子の形状が綿毛のように手羽立
っている。そして、稀土類金属が添加されなく徐々に沈
殿反応された参考例の触媒はニッケル塩の結晶が大きく
発達されて触媒粒子も大きくほとんど球形である。この
ようにニッケル塩の結晶が良く発達されると焼成過程又
は還元過程で焼結現象が酷く起こり触媒活性が低下す
る。これはX線回析分析と水素化反応活性の結果とも一
致する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で実施した不飽和精製牛脂の水素化反応
における水素添加速度を表す図面である。
【図2】本発明の実施例2、3及び参考例で実験した飽
和精製牛脂に含浸された還元触媒のX−線回析分析結果
を表す図面である。
【図3】本発明の実施例1、2、3及び参考例で製造さ
れた触媒の前駆物質のSEM写真(倍率500倍)を表
す図面である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 助触媒又は添加剤として稀土類金属を含
    有し、ニッケル1原子当たり総稀土類金属の原子比率が
    0.001〜20であることを特徴とする水素化反応用
    の稀土類金属含有ニッケル触媒。
  2. 【請求項2】 稀土類金属が一種以上のランタル族元素
    であることを特徴とする請求項1記載の触媒。
  3. 【請求項3】 亜鉛、カリウム、マグネシウム、アルミ
    ニウム、銅、クロム、鉄で構成された群から選択された
    一種以上の金属を助触媒又は添加剤として追加的に含有
    することを特徴とする請求項1又は2記載の触媒。
  4. 【請求項4】 担体を使用することを特徴とする請求項
    1又は2記載の触媒。
  5. 【請求項5】 前記担体が硅藻土、アルミナ、シリカ、
    アルミナ/シリカ、活性炭、チタニア又はゼオライトの
    うち一つ以上であることを特徴とする請求項4記載の触
    媒。
  6. 【請求項6】 助触媒又は添加剤を包含する担持された
    ニッケル触媒の製造方法において、担体とアルカリ成分
    を含有する溶液に可溶性ニッケル塩と助触媒として稀土
    類金属が溶解された溶液を急速に添加して沈澱及び熟成
    させることを特徴とする請求項1の稀土類金属含有ニッ
    ケル触媒の製造方法。
  7. 【請求項7】 助触媒又は添加剤を包含する担持された
    ニッケル触媒の製造方法において、担体、尿素及び可溶
    性ニッケル塩を含有する溶液に稀土類金属が溶解された
    溶液とアルカリが溶解された溶液を別にかつ同時に徐々
    に添加して沈澱及び熟成させることを特徴とする請求項
    1の稀土類金属含有ニッケル触媒の製造方法。
  8. 【請求項8】 稀土類金属が可溶性稀土類金属塩の形態
    で添加されることを特徴とする請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 沈澱反応時間が10秒〜3時間であるこ
    とを特徴とする請求項6記載の方法。
  10. 【請求項10】 沈澱温度及び熟成温度がそれぞれ10
    ℃〜100℃であることを特徴とする請求項6記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 稀土類金属が可溶性稀土類金属塩の形
    態で添加されることを特徴とする請求項7記載の方法。
  12. 【請求項12】 沈澱反応時間が30分〜8時間である
    ことを特徴とする請求項7記載の方法。
  13. 【請求項13】 沈澱温度及び熟成温度がそれぞれ50
    ℃〜130℃であることを特徴とする請求項7記載の方
    法。
JP6315707A 1994-10-13 1994-11-25 稀土類金属含有ニッケル触媒及びその製造方法 Pending JPH08117604A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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KR94-26221 1994-10-13
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