JPH08117599A - ホルムアルデヒドの製造方法 - Google Patents
ホルムアルデヒドの製造方法Info
- Publication number
- JPH08117599A JPH08117599A JP6264185A JP26418594A JPH08117599A JP H08117599 A JPH08117599 A JP H08117599A JP 6264185 A JP6264185 A JP 6264185A JP 26418594 A JP26418594 A JP 26418594A JP H08117599 A JPH08117599 A JP H08117599A
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- Japan
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- formaldehyde
- methanol
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- Pending
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】メタノールを酸化脱水素させることによりホル
ムアルデヒドを合成するにおいて、反応温度 500〜700
℃において銀に白金を5ppm 〜3wt%添加した銀−白金
系触媒により接触酸化反応を行なう。 【効果】ホルムアルデヒド収率が高く、合成したホルマ
リン溶液中のメタノール含量を極めて低くすることが出
来るとともに、触媒寿命は3ヵ月以上の長期間運転にお
いても初期反応率を保持することが出来る。
ムアルデヒドを合成するにおいて、反応温度 500〜700
℃において銀に白金を5ppm 〜3wt%添加した銀−白金
系触媒により接触酸化反応を行なう。 【効果】ホルムアルデヒド収率が高く、合成したホルマ
リン溶液中のメタノール含量を極めて低くすることが出
来るとともに、触媒寿命は3ヵ月以上の長期間運転にお
いても初期反応率を保持することが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタノールの接触酸化脱
水素によりホルムアルデヒドを製造する方法に関する。
更に詳しくは、修飾された銀触媒を用いてメタノールか
ら高収率にホルムアルデヒドを製造する方法に関する。
水素によりホルムアルデヒドを製造する方法に関する。
更に詳しくは、修飾された銀触媒を用いてメタノールか
ら高収率にホルムアルデヒドを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホルムアルデヒドの工業的製造方法とし
ては空気とメタノールよりなる原料ガス、あるいはこれ
に更に水蒸気やその他不活性ガス、廃ガス等を混合した
原料ガスを銀触媒と接触させ酸化脱水素する方法が知ら
れている。しかしこれらの方法においてはホルムアルデ
ヒドの収率および触媒寿命の点で依然として改良の余地
を有しており、工業的に満足できるものではない。この
ような欠点を解消するために従来使用されている銀触媒
(通常電解銀が使用される)に更に他の金属を添加する
ことにより、より高活性なものにしようという試みが特
公昭61-55490、特公昭62-12775等によりなされている。
ては空気とメタノールよりなる原料ガス、あるいはこれ
に更に水蒸気やその他不活性ガス、廃ガス等を混合した
原料ガスを銀触媒と接触させ酸化脱水素する方法が知ら
れている。しかしこれらの方法においてはホルムアルデ
ヒドの収率および触媒寿命の点で依然として改良の余地
を有しており、工業的に満足できるものではない。この
ような欠点を解消するために従来使用されている銀触媒
(通常電解銀が使用される)に更に他の金属を添加する
ことにより、より高活性なものにしようという試みが特
公昭61-55490、特公昭62-12775等によりなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし特公昭62-12775
における方法においては反応初期について反応率および
収率の点でかなりの好成績が期待できるが、反応の経過
にともなってそれらの低下傾向が著しく工業的な使用に
はまだ不十分である。従って、メタノールの高反応率お
よびホルマリンの高収率を達成し、しかもその良好な成
績を数カ月以上に渡って保持でき、実質的に工業的用途
に耐えうる触媒の開発が望まれていた。
における方法においては反応初期について反応率および
収率の点でかなりの好成績が期待できるが、反応の経過
にともなってそれらの低下傾向が著しく工業的な使用に
はまだ不十分である。従って、メタノールの高反応率お
よびホルマリンの高収率を達成し、しかもその良好な成
績を数カ月以上に渡って保持でき、実質的に工業的用途
に耐えうる触媒の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意研究を行なった結果、本発明を完成し
た。即ち本発明のホルムアルデヒドの製造方法は、銀を
主成分とし白金元素を銀に対して5ppm から3wt%添加
したものを触媒として、反応温度 500〜700 ℃でメタノ
ールを酸化脱水素することを特徴とするものである。
解決するため鋭意研究を行なった結果、本発明を完成し
た。即ち本発明のホルムアルデヒドの製造方法は、銀を
主成分とし白金元素を銀に対して5ppm から3wt%添加
したものを触媒として、反応温度 500〜700 ℃でメタノ
ールを酸化脱水素することを特徴とするものである。
【0005】本発明において使用する銀―白金系触媒と
は銀に白金を5ppm から3wt%、好ましくは50ppm から
1wt%添加混合した触媒であり、その調製方法としては
粒径0.1mm から2.0mm に粒状化した電解銀あるいは粒状
銀を塩化白金酸溶液中に浸漬し表面に金属白金を析出さ
せることでよい。これらは使用に先立ちアルカリ性ホル
ムアルデヒド溶液で湿式還元するなどの方法で活性化す
る。
は銀に白金を5ppm から3wt%、好ましくは50ppm から
1wt%添加混合した触媒であり、その調製方法としては
粒径0.1mm から2.0mm に粒状化した電解銀あるいは粒状
銀を塩化白金酸溶液中に浸漬し表面に金属白金を析出さ
せることでよい。これらは使用に先立ちアルカリ性ホル
ムアルデヒド溶液で湿式還元するなどの方法で活性化す
る。
【0006】本発明における触媒を用いてホルムアルデ
ヒドを製造するには、通常の触媒を用いたホルムアルデ
ヒドの製造方法と同様の手段で行うことができ、原料ガ
スとしてはメタノールと空気の混合ガス、あるいは更に
これに水蒸気、反応に不活性なガス、ホルムアルデヒド
製造工程において得られた廃ガス等を混入したガスを使
用することができる。
ヒドを製造するには、通常の触媒を用いたホルムアルデ
ヒドの製造方法と同様の手段で行うことができ、原料ガ
スとしてはメタノールと空気の混合ガス、あるいは更に
これに水蒸気、反応に不活性なガス、ホルムアルデヒド
製造工程において得られた廃ガス等を混入したガスを使
用することができる。
【0007】本発明において脱水素を行う際の反応温度
は触媒層温度で 500〜700 ℃、好ましくは 600〜700 ℃
であり、メタノール供給量は触媒1m3あたり10ton/Hrか
ら150ton/Hr 、好ましくは30ton/Hrから100ton/Hr であ
る。メタノールに対する空気の混合比率はメタノール1
モルに対し空気1.0 モルから2.5 モル、好ましくは1.2
モルから2.0 モルであり、水蒸気を添加する場合はメタ
ノール1モルあたり水蒸気0.3 モルから2.5 モル、好ま
しくは0.5 モルから1.5 モルである。
は触媒層温度で 500〜700 ℃、好ましくは 600〜700 ℃
であり、メタノール供給量は触媒1m3あたり10ton/Hrか
ら150ton/Hr 、好ましくは30ton/Hrから100ton/Hr であ
る。メタノールに対する空気の混合比率はメタノール1
モルに対し空気1.0 モルから2.5 モル、好ましくは1.2
モルから2.0 モルであり、水蒸気を添加する場合はメタ
ノール1モルあたり水蒸気0.3 モルから2.5 モル、好ま
しくは0.5 モルから1.5 モルである。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。
説明する。
【0009】実施例1 (触媒調製)電気分解法で得られた銀粒子に各所定濃度
の白金元素を添加することにより、銀―白金系触媒を調
製した。 (反応)上記の銀―白金系触媒粒子をそれぞれ内径21.2
mmの断熱型反応管に高さ15.3mmに充填し、毎時メタノー
ル11.7モル、空気18.5モル、水蒸気10.3モルを送入し、
ホルムアルデヒド生成反応を120 日間継続して行った。
このときの反応温度は625〜630 ℃であった。反応成績
を表1に示す。
の白金元素を添加することにより、銀―白金系触媒を調
製した。 (反応)上記の銀―白金系触媒粒子をそれぞれ内径21.2
mmの断熱型反応管に高さ15.3mmに充填し、毎時メタノー
ル11.7モル、空気18.5モル、水蒸気10.3モルを送入し、
ホルムアルデヒド生成反応を120 日間継続して行った。
このときの反応温度は625〜630 ℃であった。反応成績
を表1に示す。
【0010】比較例1 電気分解法で得られた銀粒子を実施例1と同じ反応管を
使用し、同一条件においてホルムアルデヒド生成反応を
行った。反応成績を表2に示す。
使用し、同一条件においてホルムアルデヒド生成反応を
行った。反応成績を表2に示す。
【0011】比較例2 電気分解法で得られた銀粒子に銀に対して3.5 wt%の白
金元素を添加した銀―白金系触媒を調整し、実施例1と
同じ反応管を使用し、同一条件においてホルムアルデヒ
ド生成反応を行なった。反応成績を表2に示す。
金元素を添加した銀―白金系触媒を調整し、実施例1と
同じ反応管を使用し、同一条件においてホルムアルデヒ
ド生成反応を行なった。反応成績を表2に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【発明の効果】本発明によれば原料メタノール基準のホ
ルムアルデヒド収率が高く、更にホルマリン溶液中のメ
タノール含量が極めて少ないという優れた効果を示すこ
とはもちろん、3カ月以上の長期間の運転においても反
応率および収率は初期の値を保持し、触媒寿命において
も工業的使用に十分耐え得る。
ルムアルデヒド収率が高く、更にホルマリン溶液中のメ
タノール含量が極めて少ないという優れた効果を示すこ
とはもちろん、3カ月以上の長期間の運転においても反
応率および収率は初期の値を保持し、触媒寿命において
も工業的使用に十分耐え得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 将夫 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 井上 初男 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】銀を主成分とし白金元素を銀に対して5wt
ppm から3wt%含有することを特徴とするホルムアル
デヒド製造用触媒。 - 【請求項2】請求項1記載の触媒が粒径0.1 から2.0mm
に粒状化された電解銀あるいは粒状銀を塩化白金酸溶液
中に浸漬し、アルカリ性ホルムアルデヒド溶液で湿式還
元処理したものであるホルムアルデヒド製造用触媒。 - 【請求項3】請求項1記載の触媒を用いて、反応温度 5
00〜700 ℃でメタノールを酸化脱水素することを特徴と
するホルムアルデヒドの製造方法。 - 【請求項4】請求項2記載の触媒を用いて、反応温度 5
00〜700 ℃でメタノールを酸化脱水素することを特徴と
するホルムアルデヒドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6264185A JPH08117599A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | ホルムアルデヒドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6264185A JPH08117599A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | ホルムアルデヒドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08117599A true JPH08117599A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17399659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6264185A Pending JPH08117599A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | ホルムアルデヒドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08117599A (ja) |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP6264185A patent/JPH08117599A/ja active Pending
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