JP2007105604A - シクロオレフィン製造触媒およびシクロオレフィン製造方法 - Google Patents

シクロオレフィン製造触媒およびシクロオレフィン製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007105604A
JP2007105604A JP2005297981A JP2005297981A JP2007105604A JP 2007105604 A JP2007105604 A JP 2007105604A JP 2005297981 A JP2005297981 A JP 2005297981A JP 2005297981 A JP2005297981 A JP 2005297981A JP 2007105604 A JP2007105604 A JP 2007105604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ruthenium
catalyst
zinc
cycloolefin
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005297981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4597024B2 (ja
Inventor
Mitsuo Konishi
満月男 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Chemicals Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Chemicals Corp filed Critical Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority to JP2005297981A priority Critical patent/JP4597024B2/ja
Priority to CNB2006101322173A priority patent/CN100518928C/zh
Publication of JP2007105604A publication Critical patent/JP2007105604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4597024B2 publication Critical patent/JP4597024B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

【課題】シクロオレフィンの選択率の低下を抑制しつつ、シクロオレフィンを効率的に長時間製造する触媒および、その触媒を用いたシクロオレフィン製造方法の提供。
【解決手段】ルテニウム触媒、水及び金属硫酸塩の存在下で、単環芳香族炭化水素を水素により部分水素添加して反応させ、シクロオレフィンを製造するに当たり、ルテニウム化合物、亜鉛化合物、ホウ素化合物、酸化ジルコニウムを必須の構成要素とし、該触媒中の各構成要素の含有量が各元素の重量%で表したときにルテニウム含有量が10重量%を超え、亜鉛含有量が0.2〜10重量%であり、ホウ素がルテニウムに対して重量比で0.012を超えて0.1未満の範囲である触媒を用いる。該金属硫酸塩としては、硫酸亜鉛を用いることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、単環芳香族炭化水素を水素添加してシクロオレフィンを製造するルテニウム触媒とその触媒を用いたシクロオレフィンの製造方法に関するものである。シクロオレフィン類、特にシクロヘキセン類は、有機化学工業製品の中間原料としてその価値が高く、特にポリアミド原料、リジン原料などとして有用である。
シクロオレフィン類の製造方法は様々な方法が知られており、その中でも単環芳香族炭化水素をルテニウム触媒を用いて部分的に水素添加する方法が最も一般的であり、選択率や収率をアップする方法として、触媒成分や担体の種類、あるいは反応系への添加物としての金属塩などについて検討した結果が多く報告されている。
その中でもシクロオレフィンの収率が比較的高い水及び亜鉛が共存する反応系においては、例えば、(1)単環芳香族炭化水素を水及び少なくとも1種の亜鉛化合物の共存下、中性もしくは酸性条件下に水素により部分還元するに際し、触媒として30〜200Åの平均結晶子径を有する金属ルテニウムを主成分とする粒子を担体に担持した触媒を用いて行う方法(特許文献1)、(2)ルテニウム触媒存在下に単環芳香族炭化水素を部分的に水素添加してシクロオレフィンを製造するに当たり、反応系中に飽和溶解度以下の量の酸化亜鉛及び水酸化亜鉛の中の少なくとも1種をすべて溶解状態で存在させて行う方法(特許文献2)、(3)単環芳香族炭化水素を水の存在下、水素により部分還元するに際し、200Å以下の平均結晶子径を有する金属ルテニウムを主成分とする水素化触媒粒子を用い、少なくとも1種の固体塩基性亜鉛の共存下、中性または酸性の条件下に反応を行う方法(特許文献3)、(4)ホウ素化合物を含有するルテニウム触媒を用いる方法(特許文献4、5、6)などが提案されている。
ルテニウム触媒を用いて単環芳香族炭化水素を水素により部分水素添加してシクロオレフィンを製造する方法を工業的に実施しようとする場合には、効率的生産の妨げになる触媒の入れ替え頻度をできるだけ少なくしたいので、長期間触媒を使用することが好ましい。しかし、長期間触媒を使用した場合に触媒の活性が低下することが知られている。この触媒の活性低下の原因としては、反応環境(温度、反応熱)による触媒自身の活性点の物理的変化(例えばシンタリング)を原因とするもの、もしくは、被毒物質(例えばイオウ化合物、異種金属など)の蓄積を原因とするもの、また水素とルテニウム触媒の相互作用によると考えられるものなどが報告されている。例えば特許文献7にはイオウ化合物による被毒の例が、特許文献8においては鉄による被毒の例が記載されている。また、イオウ化合物により被毒したルテニウム触媒の再生方法については特許文献9にその例が見られる。また、水素とルテニウム触媒の相互作用により活性が低下したルテニウム触媒の再生方法については、特許文献10、11、12に酸素と接触させるなどの再生方法が提案されている。
また、長期間触媒を使用した場合には、シクロオレフィンの選択率が経時的に変化することも知られており、これを回避する目的で水相中の金属硫酸塩濃度を変化させつつ反応を行う方法(特許文献13)、反応系に硫酸を添加する方法(特許文献14)などが提案されている。
特公平8−25919号公報 特公平5−12331号公報 特公平8−19012号公報 CN1176886C CN1446625A CN1535942A 特許第1849859号公報 特公平7−39353号公報 特公平3−41216号公報 特許第2634828号公報 特許第2886563号公報 WO97/16249号公報 特開平10−330294号公報 特許第3125913号公報
本発明は、ルテニウムに加えてホウ素化合物と亜鉛化合物が特定の含有量であることにより、触媒性能として、高活性・高選択性であると共に触媒ライフを向上させたシクロオレフィン製造用触媒及び、該触媒を用いたシクロオレフィンの製造法を提供することを目的とする。
本発明者らは、ルテニウムを活性成分とし、助剤としてホウ素と亜鉛、担体または、分散剤として酸化ジルコニウムからなる触媒について各構成要素の含有量を種々検討したところ、驚くべきことに特定の含有量において、高活性、高選択性であり且つ、長時間使用した場合の活性の低下が非常に少ないシクロオレフィン製造用触媒を見出すことができたものである。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
1)単環芳香族炭化水素を水素により部分水素添加して反応させ、シクロオレフィンを製造する触媒であって、ルテニウム化合物、亜鉛化合物、ホウ素化合物、酸化ジルコニウムを必須の構成要素とし、該触媒中の各構成要素の含有量が各元素の重量%で表したときにルテニウム含有量が10重量%を超え、亜鉛含有量が0.2〜10重量%であり、ホウ素がルテニウムに対して重量比で0.012を超えて0.1未満の範囲であることを特徴とするシクロオレフィン製造用触媒。
2)ルテニウム含有量が20重量%以下であることを特徴とする上記1記載のシクロオレフィン製造用触媒。
3)該ルテニウム化合物が少なくともルテニウム金属を含むルテニウム化合物であることを特徴とする上記1または2記載のシクロオレフィン製造用触媒。
4)該亜鉛化合物が少なくとも水酸化亜鉛または、酸化亜鉛を含む亜鉛化合物であることを特徴とする上記1〜3記載のシクロオレフィン製造用触媒。
5)上記1〜4に記載のいずれかのシクロオレフィン製造用触媒と水及び金属硫酸塩存在下、単環芳香族炭化水素を水素により部分水素添加して反応させることを特徴とするシクロオレフィンの製造方法。
6)該金属硫酸塩が少なくとも硫酸亜鉛を含む金属硫酸塩であることを特徴とする上記5記載のシクロオレフィンの製造方法。
本発明の方法は、ルテニウムに加えてホウ素化合物と亜鉛化合物が特定の含有量であることにより、触媒性能として、高活性・高選択性であると共に触媒ライフを向上させたシクロオレフィン製造用触媒及び、該触媒を用いたシクロオレフィンの製造法を提供できる効果を有する。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明で原料として用いられる単環芳香族炭化水素としては、ベンゼン及びトルエン、キシレン等の炭素数1〜4の低級アルキル基で置換されたベンゼンを挙げることができる。本発明においては、単環芳香族炭化水素に水素を添加する際の反応圧力は、一般に1〜20MPaで好ましくは、2〜7MPaである。反応圧力が低すぎるとシクロオレフィンの選択率が低下し、また反応圧力が高すぎると反応器に供給する水素や単環芳香族炭化水素を高圧にしなければならず、共に非効率的である。また反応温度は、一般に50〜250℃であるが、好ましくは100〜200℃である。反応温度が低すぎると反応速度が低下し、反応温度を上げすぎると触媒であるルテニウムの平均結晶子径の成長を促進し、触媒活性が急速に低下する結果を招く。
本発明の触媒は、活性成分としてルテニウム化合物を必須構成要件とする。ルテニウム化合物としては、種々のルテニウム化合物を予め還元して得られる金属ルテニウムを含むことが好ましい。このルテニウム化合物としては、例えば、塩化物、臭化物、ヨウ化物などのハロゲン化物、あるいは硝酸塩、硫酸塩、水酸化物、あるいは各種のルテニウムを含む錯体、例えば、ルテニウムカルボニル錯体、ルテニウムアセチルアセトナート錯体、ルテノセン錯体、ルテニウムアンミン錯体、ルテニウムヒドリド錯体、及び、かかる錯体から誘導される化合物を用いることができる。さらにこれらルテニウム化合物を2種以上混合して用いることもできる。また、反応に仕込むルテニウムの状態としては、金属ルテニウムを含まないルテニウム化合物の状態でもよいが、その場合のルテニウム化合物としては、上記に列挙したルテニウム化合物に水酸化ナトリウムやアンモニアなどを作用させて得られるルテニウム水酸化物が特に好ましい。
これらのルテニウム化合物の還元法としては、水素や一酸化炭素などによる接触還元法、あるいは、ホルマリン、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、ヒドラジンなどによる化学還元法が用いられる。このうち好ましいのは水素による接触還元と水素化ホウ素ナトリウムや水素化ホウ素カリウムによる化学還元である。水素による接触還元の場合、通常50〜450℃、好ましくは100〜400℃の条件で還元活性化する。還元温度が50℃未満では還元に時間がかかりすぎ、また、450℃を超えるとルテニウムの凝集が進み、活性や選択性に悪影響を及ぼすことがある。尚、この還元は気相で行っても液相で行ってもよいが、好ましいのは液相還元である。また水素化ホウ素ナトリウムによる化学還元の場合、還元温度は100℃以下の温度が好ましく、通常30℃〜90℃が好ましい。水素化ホウ素ナトリウムを用いると本発明の触媒の構成要素の一つであるホウ素化合物を同時に触媒中に含有させることができ、触媒調製を簡略にすることができ好ましい調製方法である。
反応に仕込む前に金属ルテニウムを含まない状態のルテニウム触媒としては、上記の種々のルテニウム化合物を担体に担持した状態で水酸化ナトリウムやアンモニアなどを作用させて得られた水酸化ルテニウムの状態で担持された状態であるか、または、分散剤と上記のルテニウム化合物が存在する状態に水酸化ナトリウムやアンモニアなどを添加することによって得られる水酸化ルテニウムと分散剤が混合された状態が特に好ましい。また、上記のルテニウム化合物水溶液に水酸化ナトリウムやアンモニアなどを添加した後に分散剤を添加して水酸化ルテニウムと分散剤を混合してもよい。
触媒中のルテニウムの含有量としては、10重量%を超えることが必要である。ここで触媒とは、担体または分散剤である酸化ジルコニウムを含めた触媒である。ルテニウムが10重量%を超えて必要である理由としては、触媒中の他の構成要素である亜鉛化合物、ホウ素化合物によってシクロオレフィン選択性が飛躍的に増加し、また選択性、活性を含めた長期の触媒性能が安定化するのであるが、同時にルテニウム当たりの単環芳香族炭化水素への水素添加活性は低下する。従って、触媒中のルテニウム含有量が少ないと実用的なシクロオレフィン生産量を確保するためには多量の触媒を水中に存在させる必要が生じ、水中の触媒濃度が増大して反応器材質に悪影響を与えたりする。また水中の触媒濃度を低濃度に保ってシクロオレフィンの生産量を確保しようとすれば、大型の反応器や複数の反応器が必要となり経済的に好ましくない。
更に触媒中のルテニウム含有量は、20重量%以下であることが好ましい。20重量%を超えると担体または分散剤である酸化ジルコニウムとルテニウムとの十分な相互作用が得られなくなる。具体的には、20重量%を超える量のルテニウムを酸化ジルコニウム上に担持することは困難である。また、酸化ジルコニウムを分散剤として用いる場合にもルテニウムに対する酸化ジルコニウムの分散剤としての効果が十分得られなくなる。酸化ジルコニウムとルテニウムの相互作用が不十分になることによりルテニウムのシンタリングが進行し、触媒活性の急激な低下を招く。
また、ルテニウム化合物の還元前後、もしくは還元時において、他の金属や金属化合物、例えば、亜鉛、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、コバルト、ニッケル、鉄、銅、金、白金、ホウ素などやかかる金属の化合物を加えることによって得られるルテニウムを主体とするものを用いてもよい。この中でも亜鉛、ホウ素が特に好ましい。亜鉛化合物はルテニウム化合物の還元前または還元時に加えられるのが好ましく、その加える量としては、触媒中に亜鉛元素として0.2〜10重量%となる量である。更に好ましくは0.5〜5重量%である。0.5重量%より少ないと亜鉛の選択率に対する効果を十分得ることができず選択率が低下する。また10重量%より多いと触媒活性が著しく低下する。加えられる亜鉛化合物としては塩化物、臭化物、ヨウ化物などのハロゲン化物、あるいは硝酸塩、硫酸塩、水酸化物、酸化物あるいは亜鉛のアルコラートなどの各種の亜鉛を含む錯体、及びかかる錯体から誘導される化合物を用いることができる。さらにこれら亜鉛を2種以上混合して用いることもできる。これらの中でも特に上記の亜鉛化合物を加えた後に水酸化ナトリウムやアンモニアを作用させて得られる水酸化亜鉛が好ましい。また、水酸化亜鉛を更に加熱処理して得た酸化亜鉛も好ましく用いることができる。
また、ホウ素を加える量としては、触媒中のルテニウム元素に対して重量比で0.012を超えて0.1未満が好ましい。更に好ましくは、0.015以上0.08以下である。ホウ素の量がルテニウムに対して0.012以下であると触媒を長期間使用したときにルテニウムのシンタリング速度が速く、触媒活性の低下が著しい。またホウ素量がルテニウムに対して0.1以上であるとルテニウム当たりの活性が低下し、シクロオレフィンを製造するために触媒を大量に必要とし、好ましくない。ホウ素を触媒中に加える方法としては、ルテニウムを還元する際に水素化ホウ素ナトリウムや水素化ホウ素カリウムを用いる方法、三酸化二ホウ素、ホウ酸、メタホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウムなどのホウ素化合物をルテニウムと共に酸化ジルコニウムに担持する方法などを用いることができる。
このような金属や金属化合物を含有するルテニウムを主体とする触媒の調製方法としては、たとえば、担体にルテニウム化合物と他の金属または金属化合物を担持した後に還元処理する方法、ルテニウム化合物と他の金属または金属化合物を含有する溶液に水酸化ナトリウムなどのアルカリを添加することによってルテニウム化合物と他の金属または金属化合物を同時に不溶性の塩として沈殿させたものを還元する方法、担持されたまたは、されていない不溶性のルテニウム化合物を液相で還元する際に他の金属化合物を液相に存在させる方法、ルテニウム化合物も他の金属化合物も液相に溶解した状態のままで還元処理する方法などを用いることができる。
本発明のルテニウム触媒は、担体または分散剤として酸化ジルコニウムを用いる。酸化ジルコニウム以外にマグネシウム、アルミニウム、シリコン、カルシウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、鉄、ニッケル、銅、亜鉛、タングステンなどの金属の酸化物、複合酸化物、水酸化物、難水溶性金属塩、あるいは、このような担体または分散剤となり得るものを2種以上化学的あるいは物理的に組み合わせた化合物や混合物などが同時に含まれていても良い。
担体または分散剤として用いる酸化ジルコニウムとしては特に平均粒子径が0.05〜10μmであり、比表面積が20〜200m/g、平均細孔径が1〜50nmの間であることが好ましい。酸化ジルコニウムを担体として用いる場合のルテニウムの担持方法としては特に制限されるものではないが、吸着法、イオン交換法、浸せき法、共沈法、乾固法などが開示される。
さらに、ルテニウム触媒の平均結晶子径は好ましくは200Å以下であり、これを超える平均結晶子径ではルテニウム触媒の表面積が減少するために活性点が減少し、触媒活性が低下するので効率的ではない。このルテニウム触媒の平均結晶子径の測定は、用いるルテニウム触媒をX線回折法によって得られる回折線幅の拡がりからScherrerの式より算出される。具体的には、CuKα線をX線源として用いて、回折角(2θ)で44゜付近に極大を持つ回折線の拡がりから算出される。またこの平均結晶子径の下限値としては理論的に結晶単位より大きな値であって、現実的には10Å以上である。
本発明の反応系においては水が存在していなければならず、その量は反応形式によって異なるが、用いる原料単環芳香族炭化水素に対して0.5〜20重量倍である。水の量が少なすぎるとシクロオレフィンの選択性の低下を招き、また水の量が多すぎると反応器が大きくなる等弊害があるため、好ましくは用いる原料単環芳香族炭化水素に対して1〜10重量倍共存させるのが良い。但し、いずれの場合においても反応条件において原料及び生成物を主成分とする有機物液相と水を含む液相とが1相とならない量の水が存在している必要がある。言い換えると原料及び生成物が主成分の有機物液相つまりオイル相と水が主成分の水相が相分離した状態、つまりオイル相と水相の液2相状態となる量の水が存在していなければならない。尚、ここに言う主成分とは、該液相を構成する成分のうちモル数にして最大割合を示す成分のことである。
また、反応系に共存させる水が形成する水相中の水素イオン濃度つまりpHは、7.0以下の酸性または中性であることが好ましい。
さらに、本発明においては、金属硫酸塩が存在していることが必要であるが、反応系において全量が固体で存在する必要は特になく、反応系に存在する水に少なくとも一部あるいは全部が溶解状態で存在する必要がある。反応系に存在させる金属硫酸塩は、亜鉛、鉄、ニッケル、カドミウム、ガリウム、インジウム、マグネシウム、アルミニウム、クロム、マンガン、コバルト、銅などの硫酸塩が例示され、これらを2種以上併用してもよいし、かかる金属硫酸塩を含む複塩であってもよい。特に、金属硫酸塩として硫酸亜鉛を用いるのが好ましい。また、用いる金属硫酸塩の量は、反応系に存在する水相中の濃度が1×10−5〜5.0mol/lであることが好ましく、少なくとも硫酸亜鉛を含む金属塩を用いる場合には1×10−3〜2.0mol/lがより好ましい。さらに好ましくは、0.1〜1.0mol/lである。
更に、本発明の反応系には、従来知られた方法の如く下記の金属塩を存在させてもよい。金属塩の種類としては、周期律表のリチウム、ナトリウム、カリウムなどの1族金属、マグネシウム、カルシウムなどの2族金属(族番号は、IUPAC無機化学命名法改訂版(1989)による)あるいは、亜鉛、マンガン、コバルト、銅、カドミウム、鉛、ヒ素、鉄、ガリウム、ゲルマニウム、バナジウム、クロム、銀、金、白金、ニッケル、パラジウム、バリウム、アルミニウム、ホウ素などの金属硝酸塩、酸化物、水酸化物、酢酸塩、リン酸塩など、または、これらを2種以上化学的及び/または物理的に混合して用いることなどが例示され、この中でも水酸化亜鉛、酸化亜鉛などの亜鉛塩の添加は好ましく、特に水酸化亜鉛を含む複塩、例えば、一般式(ZnSO・(Zn(OH)で示されるm:n=1:0.01〜100の複塩の存在は好ましい。
金属塩の使用量は、水相を酸性あるいは中性に保てる限り、特に制限はないが、通常は用いるルテニウムに対して1×10−5〜1×10重量倍であり、これらは反応系内のどこに存在してもかまわず、存在形態については、必ずしも全量が水相に溶解している必要はない。
本発明の反応形式としては、一槽または二槽以上の反応槽を用いて、回分式に行うこともできるし、連続的に行うことも可能であり、特に限定されない。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はその要旨を超えない限り実施例に限定されるものではない。尚、以下の実施例に示されるベンゼンの転化率とシクロヘキセンの選択率は、実験の濃度分析値を基に、次に示す式により算出した値を表したものである。
Figure 2007105604
Figure 2007105604
[実施例1]
塩化ルテニウム水和物(ルテニウム40重量%含有)6.5gを260mlの蒸留水に溶解し、塩化亜鉛0.27gを20mlの蒸留水に溶解した液を加えた。これに酸化ジルコニウム粉末(和光純薬工業社製)20gを加え、懸濁状態で均一になるように攪拌した。この懸濁溶液に水素化ホウ素ナトリウム28.0gを730mlの水に溶解した水溶液を1時間かけて加えた。この間、懸濁溶液は、5℃に保持した。また水素化ホウ素ナトリウム水溶液は、0℃に保持した。水素化ホウ素ナトリウム水溶液を全量加えた後、25℃で2時間攪拌した。その後、16時間25℃で静置した。得られた触媒スラリーを濾過し、蒸留水を用いて濾液のpHが中性になるまで洗浄した。得られた湿潤状態の触媒の一部を乾燥し、蛍光X線を用いてルテニウム及び酸化ジルコニウムの含有量を測定し、また乾燥触媒を塩酸で溶解処理して得た塩酸溶液のICP分析により亜鉛とホウ素の含有量を測定したところルテニウム:11.0重量%、亜鉛:0.64重量%、ホウ素:0.20重量%で、ホウ素のルテニウムに対する重量比は、0.018であった。また、ルテニウムの結晶子径は、約30Åであった。
この触媒を乾燥重量で35g、硫酸亜鉛(ZnSO・7HO、和光純薬工業社製)の18重量%水溶液1000mlを油水分離槽を付属槽として有し、内面にテフロン(登録商標)コーティングを施した槽型流通反応器に仕込み、140℃、水素加圧下4.5MPaにおいて、イオウなどの触媒被毒物質を含まないベンゼンを0.8L/Hrで供給して連続的にベンゼンの部分水素化反応を行った。この際、反応系内の触媒を含む水相の組成が常に一定の組成になるように水を供給し、油水分離槽からは、ベンゼン、シクロヘキセン、シクロヘキサンからなる反応生成物を連続的に取り出した。反応器中の水相とオイル相の体積比率は1:0.5で一定になるようにした。
流通反応開始600時間後の反応成績はベンゼン転化率52%、シクロヘキセン選択率71%であった。さらに連続反応を進めたところ、活性は徐々に低下し、1200時間後においてベンゼン転化率42%、シクロヘキセン選択率75%となった。1200時間後にベンゼン供給速度を低下してベンゼン転化率を52%としたところシクロヘキセン選択率は70%であり、600時間後の選択率とほぼ同じであった。また、1200時間後の触媒中のルテニウム結晶子径は、約40Åであった。
[実施例2]
塩化ルテニウム水和物(ルテニウム40重量%含有)7.1gを260mlの蒸留水に溶解し、塩化亜鉛0.50gを20mlの蒸留水に溶解した液を加えた。これに酸化ジルコニウム粉末(和光純薬工業社製)20gを加え、懸濁状態で均一になるように攪拌した。この懸濁溶液に水素化ホウ素ナトリウム50.0gを730mlの水に溶解した水溶液を1時間かけて加えた。この間、懸濁溶液及び水素化ホウ素ナトリウム水溶液は25℃で保持した。水素化ホウ素ナトリウム水溶液を全量加えた後、25℃で2時間攪拌した。その後、16時間25℃で静置した。得られた触媒スラリーを濾過し、蒸留水を用いて濾液のpHが中性になるまで洗浄した。得られた湿潤状態の触媒の一部を乾燥し、蛍光X線を用いてルテニウム及び酸化ジルコニウムの含有量を測定し、また乾燥触媒を塩酸で溶解処理して得た塩酸溶液のICP分析により亜鉛とホウ素の含有量を測定したところルテニウム:12.0重量%、亜鉛:1.08重量%、ホウ素:1.06重量%で、ホウ素のルテニウムに対する重量比は、0.088であった。また、ルテニウムの結晶子径は、約30Åであった。
この触媒を乾燥重量で35gを用いて実施例1と同様にして連続的にベンゼン部分水素化反応を行った。
流通反応開始600時間後の反応成績はベンゼン転化率43%、シクロヘキセン選択率77%であった。さらに連続反応を進めたところ、活性は徐々に低下し、1200時間後においてベンゼン転化率40%、シクロヘキセン選択率78%となった。1200時間後にベンゼン供給速度を低下してベンゼン転化率を43%としたところシクロヘキセン選択率は76%であり、600時間後の選択率とほぼ同じであった。また、1200時間後の触媒中のルテニウム結晶子径は、約35Åであった。
触媒の活性は、実施例1の600時間のベンゼン転化率を分母として本実施例の転化率を割り返して比較すると0.83である。また、実施例1、2では1200時間後もベンゼン転化率は、600時間の転化率に対して8割以上を保持した。
[比較例1]
塩化ルテニウム水和物(ルテニウム40重量%含有)6.5gを260mlの蒸留水に溶解し、塩化亜鉛0.30gを20mlの蒸留水に溶解した液を加えた。これに酸化ジルコニウム粉末(和光純薬工業社製)20gを加え、懸濁状態で均一になるように攪拌した。この懸濁溶液に水素化ホウ素ナトリウム18.0gを730mlの水に溶解した水溶液を1時間かけて加えた。この間、懸濁溶液および添加する水素化ホウ素ナトリウム水溶液を0℃に保持した。水素化ホウ素ナトリウム水溶液を全量加えた後、0℃で4時間攪拌した。その後、得られた触媒スラリーを濾過し、蒸留水を用いて濾液のpHが中性になるまで洗浄した。得られた湿潤状態の触媒の一部を乾燥し、蛍光X線を用いてルテニウム及び酸化ジルコニウムの含有量を測定し、また乾燥触媒を塩酸で溶解処理して得た塩酸溶液のICP分析により亜鉛とホウ素の含有量を測定したところルテニウム:11.0重量%、亜鉛:0.68重量%、ホウ素:0.12重量%で、ホウ素のルテニウムに対する重量比は、0.011であった。また、ルテニウムの結晶子径は、約30Åであった。
この触媒を乾燥重量で35gを用いて実施例1と同様にして連続的にベンゼン部分水素化反応を行った。
流通反応開始600時間後の反応成績はベンゼン転化率53%、シクロヘキセン選択率69%であった。さらに連続反応を進めたところ、活性は急激に低下し、1000時間後においてベンゼン転化率27%、シクロヘキセン選択率76%となった。1000時間後にベンゼン供給速度を低下してベンゼン転化率を53%としたところシクロヘキセン選択率は64%であり、600時間後の選択率に比べて低下していた。また、1000時間後の触媒中のルテニウム結晶子径は、約70Åであった。
本比較例よりホウ素とルテニウムの重量比が0.012より低い場合、ルテニウムのシンタリングが進行し、活性の低下が大きくまた、同時に選択率の低下も生じることが明らかになった。
[比較例2]
塩化ルテニウム水和物(ルテニウム40重量%含有)7.1gを260mlの蒸留水に溶解し、塩化亜鉛0.50gを20mlの蒸留水に溶解した液を加えた。これに酸化ジルコニウム粉末(和光純薬工業社製)20gを加え、懸濁状態で均一になるように攪拌した。この懸濁溶液に水素化ホウ素ナトリウム50.0gを730mlの水に溶解した水溶液を1時間かけて加えた。この間、懸濁溶液および添加する水素化ホウ素ナトリウム水溶液は40℃に保持した。水素化ホウ素ナトリウム水溶液を全量加えた後、40℃で2時間攪拌した。その後、得られた触媒スラリーを濾過し、蒸留水を用いて濾液のpHが中性になるまで洗浄した。得られた湿潤状態の触媒の一部を乾燥し、蛍光X線を用いてルテニウム及び酸化ジルコニウムの含有量を測定し、また乾燥触媒を塩酸で溶解処理して得た塩酸溶液のICP分析により亜鉛とホウ素の含有量を測定したところルテニウム:12.0重量%、亜鉛:1.10重量%、ホウ素:1.33重量%で、ホウ素のルテニウムに対する重量比は、0.11であった。また、ルテニウムの結晶子径は、約30Åであった。
この触媒を乾燥重量で35gを用いて実施例1と同様にして連続的にベンゼン部分水素化反応を行った。
流通反応開始600時間後の反応成績はベンゼン転化率31%、シクロヘキセン選択率78%であった。さらに連続反応を進めたところ、1200時間後においてベンゼン転化率21%、シクロヘキセン選択率81%となった。1200時間後にベンゼン供給速度を低下してベンゼン転化率を31%としたところシクロヘキセン選択率は76%であり、600時間後の選択率とほぼ同じであった。また、1200時間後の触媒中のルテニウム結晶子径は、約40Åであった。
実施例2と本比較例を比較すると600時間でのベンゼン転化率が実施例2で43%に対して本比較例では31%であり、ホウ素のルテニウムに対する重量比が0.1以上である場合には触媒の活性が不十分であることが明らかになった。
本発明による触媒は、長期間高活性、高選択率を維持することができ、これにより触媒の入れ替え回数を少なくし、シクロオレフィンの選択率の低下を抑制しつつ、シクロオレフィンを効率的に長時間製造することができ、シクロオレフィンの製造方法として利用性が高い。

Claims (6)

  1. 単環芳香族炭化水素を水素により部分水素添加して反応させ、シクロオレフィンを製造する触媒であって、ルテニウム化合物、亜鉛化合物、ホウ素化合物、酸化ジルコニウムを必須の構成要素とし、該触媒中の各構成要素の含有量が各元素の重量%で表したときにルテニウム含有量が10重量%を超え、亜鉛含有量が0.2〜10重量%であり、ホウ素がルテニウムに対して重量比で0.012を超えて0.1未満の範囲であることを特徴とするシクロオレフィン製造用触媒。
  2. ルテニウム含有量が20重量%以下であることを特徴とする請求項1記載のシクロオレフィン製造用触媒。
  3. 該ルテニウム化合物が少なくともルテニウム金属を含むルテニウム化合物であることを特徴とする請求項1または2記載のシクロオレフィン製造用触媒。
  4. 該亜鉛化合物が少なくとも水酸化亜鉛または、酸化亜鉛を含む亜鉛化合物であることを特徴とする請求項1〜3記載のシクロオレフィン製造用触媒。
  5. 請求項1〜4に記載のいずれかのシクロオレフィン製造用触媒と水及び金属硫酸塩存在下、単環芳香族炭化水素を水素により部分水素添加して反応させることを特徴とするシクロオレフィンの製造方法。
  6. 該金属硫酸塩が少なくとも硫酸亜鉛を含む金属硫酸塩であることを特徴とする請求項5記載のシクロオレフィンの製造方法。
JP2005297981A 2005-10-12 2005-10-12 シクロオレフィン製造触媒およびシクロオレフィン製造方法 Active JP4597024B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005297981A JP4597024B2 (ja) 2005-10-12 2005-10-12 シクロオレフィン製造触媒およびシクロオレフィン製造方法
CNB2006101322173A CN100518928C (zh) 2005-10-12 2006-10-12 制造环烯烃的催化剂以及环烯烃制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005297981A JP4597024B2 (ja) 2005-10-12 2005-10-12 シクロオレフィン製造触媒およびシクロオレフィン製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007105604A true JP2007105604A (ja) 2007-04-26
JP4597024B2 JP4597024B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=38017522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005297981A Active JP4597024B2 (ja) 2005-10-12 2005-10-12 シクロオレフィン製造触媒およびシクロオレフィン製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4597024B2 (ja)
CN (1) CN100518928C (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014047350A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Tsrc Corp 重合体を水素化する方法及びその水素化重合体
CN113042043A (zh) * 2021-03-24 2021-06-29 内蒙古瑞翔拓创新材料有限公司 钌基加氢催化剂、钌基加氢催化剂水溶液及制备方法和应用

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20121724A1 (it) * 2012-10-12 2014-04-13 Versalis Spa Catalizzatore a base di rutenio e suo impiego nell'idrogenazione selettiva di composti aromatici o poliinsaturi
CN103752309B (zh) * 2013-12-31 2016-09-14 郑州师范学院 含B纳米晶态Ru基催化剂、制备方法及其应用

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5494491A (en) * 1978-01-10 1979-07-26 Kawaken Fine Chem Co Ltd Ruthenium catalyst
JPS59184138A (ja) * 1983-04-04 1984-10-19 Asahi Chem Ind Co Ltd シクロオレフインの製造方法
JPH10296083A (ja) * 1997-04-24 1998-11-10 China Petrochem Corp ホウ素を含む非晶質合金触媒、その製造及び使用
JPH10330294A (ja) * 1997-04-02 1998-12-15 Asahi Chem Ind Co Ltd シクロオレフィンの製造方法
JP2005103411A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Asahi Kasei Chemicals Corp シクロオレフィン製造用触媒及び、シクロオレフィンの製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5494491A (en) * 1978-01-10 1979-07-26 Kawaken Fine Chem Co Ltd Ruthenium catalyst
JPS59184138A (ja) * 1983-04-04 1984-10-19 Asahi Chem Ind Co Ltd シクロオレフインの製造方法
JPH10330294A (ja) * 1997-04-02 1998-12-15 Asahi Chem Ind Co Ltd シクロオレフィンの製造方法
JPH10296083A (ja) * 1997-04-24 1998-11-10 China Petrochem Corp ホウ素を含む非晶質合金触媒、その製造及び使用
JP2005103411A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Asahi Kasei Chemicals Corp シクロオレフィン製造用触媒及び、シクロオレフィンの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014047350A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Tsrc Corp 重合体を水素化する方法及びその水素化重合体
US8993685B2 (en) 2012-08-31 2015-03-31 Tsrc Corporation Method for hydrogenating polymer and hydrogenated polymer thereof
CN113042043A (zh) * 2021-03-24 2021-06-29 内蒙古瑞翔拓创新材料有限公司 钌基加氢催化剂、钌基加氢催化剂水溶液及制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
CN1947836A (zh) 2007-04-18
CN100518928C (zh) 2009-07-29
JP4597024B2 (ja) 2010-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4062647B2 (ja) メタノールをスチーム改質するための触媒
JP5584891B2 (ja) 発熱法の触媒用担体および該担体から製造された触媒
JP4222827B2 (ja) 炭化水素の改質方法
EP0220525A1 (en) Process for producing cycloolefins
Kute et al. A review on the synthesis and applications of sustainable copper-based nanomaterials
JP5147053B2 (ja) シクロオレフィンの製造方法
JP5398082B2 (ja) シクロオレフィン製造用ルテニウム触媒の調製方法、シクロオレフィンの製造方法、及び製造装置
JP4698343B2 (ja) 合成ガスから炭化水素を製造する触媒とその触媒の製造方法、及び当該触媒を用いた合成ガスから炭化水素を製造する方法
JP4597024B2 (ja) シクロオレフィン製造触媒およびシクロオレフィン製造方法
EP0628020A1 (en) Improved process and washed catalyst for partially hydrogenating aromatics to produce cycloolefins
JP5306586B2 (ja) シクロヘキセンの製造方法
JP4222839B2 (ja) 炭化水素の改質方法
AU2020362824A1 (en) Catalyst for dehydrogenation of cycloalkanes, preparation method therefor and application thereof
US5973218A (en) Process for producing cycloolefin
JP4697213B2 (ja) アルデヒド類の分解除去方法
WO2023134779A1 (zh) 加氢催化剂及其制备方法和制备异己二醇和甲基异丁基甲醇的方法
JP4069242B2 (ja) 金属粒子担持体及びカルボン酸エステルの製造方法
JP4033976B2 (ja) シクロオレフィンの製造方法
JP2018030093A (ja) アルカリ性担体に担持された金−セリウム酸化物担持複合体触媒およびその製造方法
JPS63152333A (ja) 部分水素化方法
JP2019005746A (ja) クメンを製造するための触媒及びその適用
JP3153526B2 (ja) 芳香族オレフィンの部分水素化用触媒およびその部分水素化方法
JPH035370B2 (ja)
JP4033980B2 (ja) シクロオレフィンの製造方法
EP2446963A1 (en) Ruthenium-based catalyst and use thereof in the selective hydrogenation of aromatic or polyunsaturated compounds

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4597024

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350