JPH08115480A - 炎感知器 - Google Patents

炎感知器

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JPH08115480A
JPH08115480A JP24801894A JP24801894A JPH08115480A JP H08115480 A JPH08115480 A JP H08115480A JP 24801894 A JP24801894 A JP 24801894A JP 24801894 A JP24801894 A JP 24801894A JP H08115480 A JPH08115480 A JP H08115480A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、消費電流を抑制してCPUの使用
を可能にして、高度の火災判断処理を行う炎感知器を提
供することである。 【構成】 CPU11は、A−Dコンバータ及びバッフ
ァを内蔵し、割込入力にコンパレータ10から入力され
る反転信号の入力タイミングで火災判断処理を実行し、
DCレベル変換回路8、9から各入力チャンネルCH
1、CH2にそれぞれ入力される第1、第2振幅信号
を、A−Dコンバータに読み込んでデジタル数値データ
に変換し、その第1波長及び第2波長の数値データをそ
れぞれバッファに格納し、所定時間毎にその第1波長と
第2波長の平均レベル比をそれぞれ計算し、その第1波
長と第2波長の計算値を比較した結果に基づいて火災発
生を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炎感知器に係り、詳細
には、炎に特有な波長の赤外線を検出する焦電型素子を
利用した炎感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、赤外線式炎感知器は炎が発する赤
外光の特徴を感知して火災発生の判断を行うものである
が、炎感知器の設置環境には、太陽光や種々の人工の赤
外光があふれているため、検出する赤外波長域の選定や
高度の火災判断処理が求められている。
【0003】また、このような炎感知器が利用される火
災報知機(火災報知システム)では、その火災報知機が
カバーする警戒エリア(例えば、部屋単位)に対応して
2線式の受信回線が施設されており、その受信回線に複
数の炎感知器が接続される。受信回線に接続された炎感
知器は、炎を感知しない通常の監視状態では高インピー
ダンスであり、炎を感知するとスイッチング回路がON
して低インピーダンスとなる。
【0004】また、1つの警戒エリアをカバーする火災
報知機では、通常の監視状態における許容監視電流が、
例えば、800μAと低く抑えられているため、炎感知
器の監視状態における消費電流が100μAとすると、
8個まで接続することができる。このため、炎感知器
は、通常の監視状態ではできるだけ高インピーダンスで
あることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の2線式の受信回線に接続される炎感知器にあ
っては、火災報知機(火災報知システム)の許容監視電
流量が規定されていて、炎感知器は監視状態で高インピ
ーダンスである必要があったため、以下に述べるような
問題点があった。
【0006】すなわち、火災報知機において規定される
許容監視電流量の範囲内で複数の炎感知器を接続する必
要があり、監視状態のインピーダンスが高インピーダン
スである炎感知器を使用することによって消費電流を低
減しているため、炎感知器内に消費電流が比較的大きい
CPU(Central Processing Unit )を使用することが
困難であり、CPUを使用して検出される検出信号から
赤外線波長域を選定したり、高度の火災判断処理を行う
ことが困難であるという問題があった。
【0007】また、火災報知機と同様に炎感知器に対し
ても6カ月に一度の機能確認が義務付けられている。炎
感知器での機能確認試験は、実際の炎を燃やして作動す
ることを確認する方法が手っとり早い方法であるが、炎
感知器が設置される建物の制約により炎を燃やせないこ
とが多く、また、炎を燃やせる場合でも燃料等の危険物
を現場に持ち込む際の取り扱い上の問題も多い。
【0008】そこで、従来は、機能確認のための適当な
光源を備えた投光装置を炎感知器の近傍に持っていき、
炎感知器に光を投射してセンサの機能確認試験を行って
いたが、炎と代替として投射される光源の光は、実際の
炎と同等特性及び光出力にはなっておらず、実際の炎発
生に則した機能確認試験の実現は困難であった。また、
炎感知器が周囲に存在する環境光によって容易に動作し
ないように設計されている場合、高所に取り付けられた
炎感知器の近傍に投光装置を近づける必要があったた
め、試験担当者の手を煩わせる原因になっていた。
【0009】〔目的〕本発明は、消費電流を抑制してC
PUの使用を可能にして高度の火災判断処理を行う機能
と、炎検知範囲から投射される試験光によって高度の機
能確認処理を行う機能とを備えた炎感知器を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
炎に特有な波長の赤外線を検出して炎を感知する炎感知
器において、前記炎に特有な異なる波長の赤外線を複数
検出し、その各波長に応じた検出信号を出力する赤外線
検出手段と、前記赤外線検出手段により検出される各検
出信号をそれぞれ所定の増幅度で増幅するとともに、所
定の電圧レベルに変換して出力するレベル変換手段と、
前記レベル変換手段により出力される各波長の検出信号
からレベルデータを検出し、その検出した各レベルデー
タの比較結果に基づいて前記炎の発生を判別する炎発生
判別手段と、前記炎発生判別手段により炎が発生したと
判別されたとき、その旨を報知する炎発生報知手段と、
を備えることを特徴としている。
【0011】また、この場合、請求項2記載の発明のよ
うに、前記赤外線検出手段は、炎に特有な第1波長と第
2波長の赤外線を検出して第1、第2波長に応じた検出
信号を出力し、前記レベル変換手段は、該赤外線検出手
段により検出される第1、第2波長各検出信号をプラス
側の所定の電圧レベルに変換し、前記炎発生判別手段
は、該電圧レベル変換手段により出力される第1の検出
信号からピークレベルデータと第1波長のピーク位置に
対応した第2の波長の信号レベルを検出し、その検出し
た第1、第2波長の各レベルデータを所定の演算処理に
より処理した結果に基づいて前記炎の発生を判別するこ
とが有効である。
【0012】さらに、請求項3記載の発明のように、前
記炎発生判別手段は、第1、第2波長の各レベルデータ
を所定の演算処理により処理する際には、第1波長のピ
ーク電圧と、第1波長ピーク時の第2波長の値との差の
値と、第2波長の値のそれぞれの平均を取り比を演算す
ることが有効である。
【0013】さらに、請求項4記載の発明のように、前
記炎発生判別手段は、第1の波長のレベルが所定値以上
の場合に、第1、第2波長の各レベルデータを取り込む
とともに、所定時間毎に前記炎の発生の判別処理を行う
ことが有効である。
【0014】さらに、請求項5記載の発明のように、前
記レベル変換手段により出力される第1、第2波長の各
レベルデータを比較し、その比が所定値になった場合、
前記赤外線検出手段が正常に動作しているか否かを報知
する動作確認報知手段を備えることが有効である。
【0015】また、請求項6記載の発明のように、前記
炎発生判別手段による前記炎発生の判別処理は、前記動
作確認報知手段による前記赤外線検出手段の動作確認処
理よりも優先して実行することが有効である。
【0016】また、請求項7記載の発明のように、前記
動作確認報知手段により前記赤外線検出手段の動作確認
報知が実行された後、前記炎発生判別手段による前記炎
発生の判別処理に戻すことが有効である。
【0017】さらにまた、請求項8記載の発明のよう
に、前記レベル変換手段及び炎発生判別手段には、プラ
ス側の第1の電源電圧を設定供給する第1の電源と、当
該第1の電源により設定される第1の電源電圧の略1/
2の第2の電源電圧を設定供給する第2の電源から電源
電圧がそれぞれ供給され、、当該第2の電源出力段と当
該レベル変換手段のコモンとの間に前記炎発生判別手段
を接続したことが有効である。
【0018】また、請求項9記載の発明のように、前記
レベル変換手段は、前記赤外線検出手段により検出され
る第1、第2波長各検出信号を所定の増幅度で増幅して
第1、第2波長各増幅信号を出力する増幅手段と、当該
増幅手段により増幅された第1、第2波長各増幅信号か
ら炎の揺らぎに相当する信号を抽出して第1、第2波長
各抽出信号を出力する抽出手段を備え、当該増幅手段の
信号増幅特性と抽出手段の信号抽出特性を等価に設定
し、前記第1、第2波長各検出信号を同一比で増幅及び
抽出するようにしたことが有効である。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明によれば、炎に特有な波長
の赤外線を検出して炎を感知する炎感知器において、赤
外線検出手段が前記炎に特有な異なる波長の赤外線を複
数検出し、その各波長に応じた検出信号を出力し、レベ
ル変換手段が前記赤外線検出手段により検出される各検
出信号をそれぞれ所定の増幅度で増幅するとともに、所
定の電圧レベルに変換して出力し、炎発生判別手段が前
記レベル変換手段により出力される各波長の検出信号か
らレベルデータを検出し、その検出した各レベルデータ
の比較結果に基づいて前記炎の発生を判別すると、炎発
生報知手段が、その旨を報知する。
【0020】また、この場合、請求項2記載の発明のよ
うに、前記赤外線検出手段は、炎に特有な第1波長と第
2波長の赤外線を検出して第1、第2波長に応じた検出
信号を出力し、前記レベル変換手段は、該赤外線検出手
段により検出される第1、第2波長各検出信号をプラス
側の所定の電圧レベルに変換し、前記炎発生判別手段
は、該電圧レベル変換手段により出力される第1の検出
信号からピークレベルデータと第1の波長のピーク位置
に対応した第2の波長の信号レベルを検出し、その検出
した第1、第2波長の各レベルデータを所定の演算処理
により処理した結果に基づいて前記炎の発生を判別す
る。
【0021】したがって、赤外線検出手段により検出さ
れる第1、第2波長検出信号をレベル変換手段によりプ
ラス側半分(0〜ピーク値)で処理することができ、判
別手段に供給する電源電圧を低く抑えることができ、し
かもピーク値が飽和せずに扱える増幅範囲を大きく設定
することができる。
【0022】さらに、請求項3に記載の発明のように、
前記炎発生判別手段は、第1、第2波長の各レベルデー
タを所定の演算処理により処理する際には、第1波長の
ピーク電圧と、第1波長ピーク時の第2波長の値との差
の値と、第2波長の値のそれぞれの平均を取り比を演算
することにより、共通の雑音(例えば、電磁波ノイズ、
振動ノイズ、温度変化ノイズ等)の影響を受けにくくす
ることができ、炎感知器の信頼性を向上させることがで
きる。
【0023】さらに、請求項4に記載の発明のように、
前記炎発生判別手段は、第1の波長のレベルが所定値以
上の場合に、第1、第2波長の各レベルデータを取り込
むとともに、所定時間毎に前記炎の発生の判別処理を行
うことにより、炎感知器内にCPUを搭載しても消費電
力を少なくすることができる。
【0024】さらに、請求項5に記載の発明のように、
動作確認報知手段により前記レベル変換手段により出力
される第1、第2波長の各レベルデータを比較し、その
比が所定値になった場合、前記赤外線検出手段が正常に
動作しているか否かを報知することにより、動作モード
を変えることなく火災動作に近い機能確認を行うことが
できる。
【0025】また、請求項6に記載の発明のように、前
記炎発生判別手段による前記炎発生の判別処理は、前記
動作確認報知手段による前記赤外線検出手段の動作確認
処理よりも優先して実行することにより、動作確認機能
の追加によって火災判断処理に遅れを発生させることな
く、機能の向上を図ることができる。
【0026】また、請求項7記載の発明のように、前記
動作確認報知手段により前記赤外線検出手段の動作確認
報知が実行された後、前記炎発生判別手段による前記炎
発生の判別処理に戻すことにより、動作モード変更等の
操作を行う必要がなく、容易に機能確認試験を行うこと
ができる。
【0027】さらにまた、請求項8記載の発明のよう
に、前記レベル変換手段及び炎発生判別手段には、プラ
ス側の第1の電源電圧を設定供給する第1の電源と、当
該第1の電源により設定される第1の電源電圧の略1/
2の第2の電源電圧を設定供給する第2の電源から電源
電圧がそれぞれ供給され、、当該第2の電源出力段と当
該レベル変換手段のコモンとの間に前記炎発生判別手段
を接続したことにより、レベル変換手段と炎発生判別手
段のコモンを同電位とすることができ、炎発生判別手段
は信号処理はプラス側のピークを検出するだけでよくな
り、火災判断処理プログラムを容易に構築することがで
きる。
【0028】また、請求項9記載の発明のように、前記
レベル変換手段は、前記赤外線検出手段により検出され
る第1、第2波長各検出信号を所定の増幅度で増幅して
第1、第2波長各増幅信号を出力する増幅手段と、当該
増幅手段により増幅された第1、第2波長各増幅信号か
ら炎の揺らぎに相当する信号を抽出して第1、第2波長
各抽出信号を出力する抽出手段を備え、当該増幅手段の
信号増幅特性と抽出手段の信号抽出特性を等価に設定
し、前記第1、第2波長各検出信号を同一比で増幅及び
抽出するようにしたことにより、第1波長の信号レベル
が増幅能力の飽和域を越えた場合に、両波長検出信号を
同一比で減衰させることができ、環境の変化(温度、各
種雑音)による影響をキャンセルすることができ、炎感
知器の信頼性を向上させることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図を参照して
説明する。図1〜図14は、本発明に係る炎感知器の一
実施例を示す図である。
【0030】まず、構成を説明する。図1は、炎感知器
1のブロック構成図である。図1において、炎感知器1
は、センサ2、3、電圧増幅回路4、5、フィルタ回路
6、7、DCレベル変換回路8、9、コンパレータ1
0、CPU11、火災出力回路12、確認出力回路1
3、作動表示灯14、定電圧電源I15、定電圧電源II
16及び整流回路17により構成されている。
【0031】センサ2、3としては、例えば、赤外線検
出機能を有する焦電素子により構成され、入射光に対し
て微分の電荷出力を発生し、炎から発生される熱エネル
ギの揺らぎに比例した微分信号を出力する。本実施例で
は、センサ2は、炎特有の炭酸ガス共鳴輻射光を示す第
1の波長(例えば、4.4μm)を検出し、センサ3
は、その近傍の第2の波長(例えば、3.9μm)を検
出する。
【0032】電圧増幅回路4、5は、センサ2、3から
それぞれ入力される第1、第2の波長検出信号を所定の
増幅度で増幅してフィルタ回路6、7に出力する。な
お、電圧増幅回路4、5では、第1、第2の波長検出信
号に含まれるピーク信号が増幅器の飽和領域を越えた
時、増幅度を一定の比(例えば、1/20)で減少させ
ることも可能である。
【0033】フィルタ回路6、7は、電圧増幅回路4、
5により増幅された第1、第2の波長検出信号から炎の
揺らぎに相当する数Hz〜十数Hzの信号を抽出して第
1、第2抽出信号をDCレベル変換回路8、9に出力す
る。
【0034】DCレベル変換回路8、9は、フィルタ回
路6、7により抽出された第1、第2抽出信号をDC−
0Vコモンとなるように変換することにより、DC+片
側振幅の第1、第2振幅信号を生成してCPU11の各
入力チャンネルCH1、CH2に出力する。また、DC
レベル変換回路8により生成される第1振幅信号はコン
パレータ10にも出力される。
【0035】コンパレータ10は、DCレベル変換回路
8から入力される第1振幅信号のピーク電圧を、定電圧
電源IIから入力される電源電圧VDD2 に基づいて設定す
る基準電圧Vthと比較し、その比較結果をCPU11の
割込入力に出力する。すなわち、コンパレータ10は、
例えば、第1振幅信号のピーク電圧が基準電圧Vthを越
えた場合に、論理的に反転した信号を出力する。
【0036】CPU11は、A−Dコンバータ及びバッ
ファを内蔵し、割込入力にコンパレータ10から入力さ
れる反転信号の入力タイミングで後述する火災判断処理
を実行し、DCレベル変換回路8、9から入力チャンネ
ルCH1、CH2に読み込み、第1の波長のピーク電圧
と第1の波長のピーク位置に対応した第2の波長の電圧
をそれぞれ検出し、その検出した第1、第2波長の各レ
ベルデータを所定の演算処理により処理した結果に基づ
いて火災が発生しているか否かを判断し、火災が発生し
ていると判断した場合は、火災出力信号を火災出力回路
12に出力する。
【0037】また、CPU11は、割込入力が無い場
合、通常モードの中で以下の故障判断を行っている。C
PU11に割込みが発生せず通常モードにあっても、一
定時間毎(例えば4.5秒)に、DCレベル変換回路
8、9から各入力チャンネルCH1、CH2にそれぞれ
入力される第1、第2振幅信号を、A−Dコンバータに
読み込んでデジタル数値データに変換し、その第1波長
及び第2波長の数値データのうち最大値と最小値をそれ
ぞれバッファに格納し、所定時間毎にその第1波長と第
2波長の最大値と最小値をそれぞれ計算し、その第1波
長と第2波長の計算値を比較した結果に基づいてセンサ
又は回路の故障を判断する。
【0038】また、CPU11では、定電圧電源II16
から供給される電源電圧VDD2 により+側電圧V+と内
蔵A−Dコンバータの分解能を設定する基準電圧Vref
を設定する。
【0039】火災出力回路12は、CPU11の火災判
断処理により入力される火災出力信号をラッチして作動
表示灯14により火災発生表示を行わせる。確認出力回
路13は、CPU11の故障判断処理により入力される
故障出力信号、または動作確認機能により入力される動
作確認信号により能動素子(トランジスタ)を駆動して
作動表示灯14により故障発生表示または動作確認表示
を一瞬行わせる。
【0040】定電圧電源I15は、電源電圧VDD1 を生
成してセンサ2、3、電圧増幅回路4、5、フィルタ回
路6、7及び定電圧電源II16に供給する。定電圧電源
II16は、定電圧電源I15から供給される電源電圧V
DD1 に基づいて電源電圧VDD2 を生成してコンパレータ
10及びCPU11に供給する。
【0041】なお、本実施例では、第1、第2波長のプ
ラス側の信号のみを検出するため、CPU11の電源電
圧を低く抑えることができ、第1波長の信号がコンパレ
ータ10の比較電圧Vthを越えるまではCPU11の処
理を停止し、CPU11内蔵のタイマ部分のみを動作さ
せ、4.5秒毎のタイムアップ(タイマ割り込み)で第
1、第2波長の状態をモニター(故障判断)し、第1波
長の信号がコンパレータ10の比較電圧Vthを越えた後
も第1波長のピーク値を検知するまでは第2波長のモニ
タをしないようにすることにより、A−Dコンバータの
起動回数を減らし、消費電力を少なくすることができ
る。このように、CPU11の処理動作を間欠的にする
ことにより消費電力を低減することができる。
【0042】また、本実施例では、電源電圧VDD1 と電
源電圧VDD2 の関係が、VDD1 ≧2VDD2 となるように
設計している。このように、電源電圧VDD1 と電源電圧
VDD2 を設定して、コンパレータ10及びCPU11に
供給する電源電圧値を抑制し、コンパレータ10及びC
PU11における消費電流量を抑制している。
【0043】また、図1において図示はしていないが、
定電圧電源II16により生成される電源電圧VDD2 は、
電圧増幅回路4、5のコモン側(信号:0V)にも接続
されている。
【0044】整流回路17は工事性を考慮して、感知器
の出力を無極性とするもので、図外の防災センターに施
設された火災報知機の受信回線に接続されており、供給
電圧を整流して定電圧電源I15及び作動表示灯14に
供給する。
【0045】次に、上記炎感知器1の機能確認試験を行
う機能試験装置について図2に示すブロック構成図を参
照して説明する。
【0046】図2において、機能試験装置20は、充電
器スイッチ21、充電回路22、ニッカド電池23、試
験器スイッチ24、試験光源25、集光ミラー26、試
験開始スイッチ27及び光学チョッパ28により構成さ
れている。
【0047】充電器スイッチ24は、外部のAC100
Vラインを充電回路22に対して接続するスイッチであ
り、充電回路22は、充電器スイッチ21を介して供給
されるAC100Vにより充電電圧を生成してニッカド
電池23を充電する回路である。ニッカド電池23は、
充電回路22により充電されて所定の電圧を発生し、機
能試験装置20内の各部に電源電圧を供給する電池であ
る。
【0048】試験器スイッチ24は、機能試験装置20
の始動スイッチであり、ONによりニッカド電池23か
らの電源電圧供給ラインを試験光源25及び試験開始ス
イッチ27に接続する。試験光源25は、ハロゲン灯や
可視、近赤外のレーザ光源により構成され、試験器スイ
ッチ24のONによりニッカド電池25から供給される
電源電圧により点灯し、集光ミラー26により集光され
て発光する。
【0049】試験開始スイッチ27は、光学チョッパ2
8の始動させるためのスイッチであり、ONにより試験
器スイッチ24を介して供給される電源電圧を光学チョ
ッパ28に供給する。光学チョッパ28は、スリットが
形成された回転羽根により構成されて、集光ミラー26
の前方に配置され、試験開始スイッチ27のONにより
供給される電源電圧により回転羽根を回転させて、集光
ミラー26により集光される光を回転羽根のスリットを
断続的に通過させることにより、実際の炎のような揺ら
ぎを持つ試験光を外部に発光させる。
【0050】この機能試験装置20は、充電器スイッチ
21、充電回路22及びニッカド電池23を搭載したこ
とにより、携帯可能であるとともに、AC100Vライ
ンが施設されていない場所でも使用可能である。
【0051】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
本実施例の炎感知器1内のCPU11により実行される
メインフローについて図3、図4に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0052】図3において、炎感知器1の電源がONさ
れると、各入力ポート、定時起動タイマ(4.5秒)の
起動、割込み処理関係等のイニシャライズ処理を実行し
(ステップS1)、その定時起動タイマの計時により
4.5秒のタイムアップをチェックする(ステップS
2)。4.5秒経過していない場合は、火災処理モード
がセットされているか否かを火災処理モード設定フラグ
のセットにより判断し(ステップS3)、火災処理モー
ド設定フラグがセットされていない場合は、ステップS
2に戻る。
【0053】すなわち、図5に示すフローチャートのよ
うに、CPU11は、コンパレータ10から割込入力に
入力される反転信号に基づいて火災処理モードをセット
するか否かを判断して(ステップS21)、火災処理モ
ード設定フラグをセットする(ステップS22)。
【0054】ここで、コンパレータ10の動作とCPU
11のA−D変換動作の関係を図6に示す。コンパレー
タ10において第1波長の振幅信号が基準電圧Vth(例
えば、0.5V)を越えると、CPU11により火災処
理モードが開始され、内蔵するA−Dコンバータによる
変換動作が開始される。例えば、図6に破線で示すよう
に、入力チャンネルCH1に入力される第1波長データ
が10msec毎に取り込まれて、波長信号が増加→減
少に転じる点が見つけられる。そして、図中の第1波長
のピーク位置が見つけられると、入力チャンネルCH2
に入力される第2波長データが取り込まれてA−Dコン
バータによる変換動作が行われ、第1、第2波長のデジ
タル数値データは平均値を求めるための積算バッファに
格納される。
【0055】火災処理モード設定フラグがセットされて
いる場合は、図7、図8(a)に示すようにセンサ2、
3により炎特有の赤外線から第1、第2波長が検出さ
れ、同図(b)に示すように電圧増幅回路4、5及びフ
ィルタ回路6、7により増幅して抽出され、同図(c)
に示すようにDCレベル変換回路8、9により+側振幅
信号として入力チャンネルCH1、CH2に入力される
第1、第2波長振幅信号の各レベルデータを取り込み
(ステップS4)、第1波長のピークが電圧増幅回路4
の増幅器の飽和領域を越えているか否かを判別する(ス
テップS5)。飽和領域を越えていない場合は、ステッ
プS7に移行し、飽和領域を越えている場合は、増幅度
を1/N(例えば、1/20)に設定し(ステップS
6)、ステップS7で電圧増幅回路4の増幅器の増幅度
を戻す処理が必要か否かを判断する。増幅度を戻す処理
が必要でないと判断した場合は、直ちにステップS2に
戻り、増幅度を戻す処理が必要であると判断した場合
は、ステップS8で増幅度を標準に戻した後、ステップ
S2に戻る。
【0056】また、ステップS2において、4.5秒が
経過してタイムアップしている場合は、図4のステップ
S9に移行し、火災処理モードがセットされているか否
かを火災処理モード設定フラグのセットにより判断す
る。火災処理モード設定フラグがセットされている場合
は、後述する火災判断処理を実行し(ステップS1
0)、その処理結果に基づいて火災レベルを判断する
(ステップS11)。火災判断処理の結果、火災レベル
が判別された場合は、その火災レベルに応じた火災発生
出力信号を火災出力回路12に出力して(ステップS1
2)、作動表示灯14に火災発生を示す表示を行わせ
て、本処理を終了する。また、火災判断処理の結果、す
なわち、図9及び図10に示すように、炎感知器1が設
置された場所の影響(例えば、動きのある熱源、人工光
源、太陽光反射等)による火災と異なる波長が検出され
た場合の第1、第2波長ピークか否かを判別し、異常で
ないと判別した場合は、火災レベル以外の状態が判別さ
れたとして、ステップS2に戻る。
【0057】また、ステップS9で火災処理モード設定
フラグがセットされていない場合は、センサ2、3の異
常を判断する処理を行い、入力チャンネルCH1、CH
2に入力される第1、第2波長振幅信号の最大値、最小
値データを取り込み(ステップS13)、その最大、最
小レベルが異常か否かを判別する(ステップS14)。
異常でないと判別した場合は、直ちにステップS2に戻
り、異常であると判別した場合は、センサ2、3の故障
を示す故障出力信号を確認出力回路13に出力して(ス
テップS15)、作動表示灯14にセンサ2、3の故障
を示す表示を一瞬行わせて、ステップS2に戻る。
【0058】また、ステップS11において、火災レベ
ルであると判別されなかった場合は、機能試験に伴う図
2に示した機能試験装置20から投射される試験光によ
り入力チャンネルCH1、CH2に入力される第1、第
2波長振幅信号のレベル値の比較条件、センサ2、3の
動作確認の比較条件に該当するか否かを判別する(ステ
ップS16)。
【0059】すなわち、図11に示すような機能試験状
態において、炎感知器1の炎感知エリア(図中破線によ
り示す円錐形のエリア)内にスタンド30に設置された
機能試験装置20から試験光が投射されている場合は、
図6に示した実際の炎に含まれる赤外線の第1波長レベ
ルと第2波長レベルの関係とは異なり、試験光に含まれ
る赤外線の第1波長レベルと第2波長レベルの関係は、
図12に示すようになっている。
【0060】このため、本実施例のCPU11では、火
災判断処理とは異なるレベル比較処理を行い、その第1
波長レベルと第2波長レベルの比が、“1:0.5〜
1”になった場合に、センサ2、3の動作確認を示す確
認出力信号を確認出力回路13に出力して、ステップS
17で作動表示灯14を瞬時点灯させた後、ステップS
2に戻る。
【0061】本実施例の場合は、図1に示した電圧増幅
回路4、5の増幅特性及びフィルタ回路6、7のフィル
タ特性は等価に設計されており、湿度や電磁界ノイズの
影響は第1、第2の出力に等しく現れるため、異常のピ
ークを火災と判断することを回避することができる。ま
た、第1の波長の信号レベルが電圧増幅回路4、5の飽
和域を越えた場合、第1、第2波長を同一比で減衰させ
ることができ、環境の変化(温度、各種雑音)による影
響をキャンセルすることができる。
【0062】上記図7及び図8の(a)に示したセンサ
2、3の第1、第2波長検出信号では、大きく変動して
いるが、これはセンサ2、3の周囲の温度変化の影響を
受けている例であり、センサ2、3が外乱を受ける環境
に設置されたとしても、第1波長検出信号に火災に基づ
く入力があると、第2波長検出信号との間に差電圧が発
生し、確実に火災発生を判断することができる。
【0063】次に、上記図4のステップS10において
実行される火災判断処理について図13に示すフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0064】図13において、まず、CPU10内のバ
ッファに格納した第1波長のピーク値第2波長のレベル
値の平均値を計算により求め(ステップP1)、第1、
第2波長のレベル比を計算する(ステップP2)。次い
で、ステップP1で計算した第1、第2波長レベルの平
均値が一定値より少ないか否かを判断し(ステップP
3)、少ない場合は、火災判断処理を終了し(ステップ
P4)、多い場合は、ピークデータ数が多いか(例え
ば、2個/秒以下か)否かを判別する(ステップP
5)。ピークデータ数が多い場合は、第1波長ピーク値
と第2波長ピーク値が一定値以上か否かを判別し(ステ
ップP6)、一定値以上の場合は、第1波長ピーク値と
第2波長ピーク値の比が一定値以上か否かを判別し(ス
テップP7)、一定値以上の場合は、火災が発生してい
ると判断して火災出力信号を出力する(ステップP
8)。また、一定値以上でない試験光による上記図12
に示した第1波長と第2波長の比の場合は、作動試験レ
ベルと判断して(ステップP9)、作動表示灯14を瞬
時点灯させる(ステップP10)。
【0065】また、ステップP5において、ピークデー
タ数が少ない場合は、第1波長ピーク値から第2波長ピ
ーク値を引いた値が一定値以上か否かを判別し(ステッ
プP10)、一定値以上の場合は、第1波長ピーク値と
第2波長ピーク値の比が一定値以上か否かを判別し(ス
テップP11)、一定値以上の場合は、火災が発生して
いると判断して火災出力信号を出力する(ステップP1
2)。また、一定値以上でない試験光による上記図12
に示した第1波長と第2波長の比の場合は、作動試験レ
ベルと判断して(ステップP13)、作動表示灯14を
瞬時点灯させる(ステップP14)。
【0066】以上の火災判断処理において実行された機
能確認処理による動作関係は、図14に示すタイミング
チャートのようになっている。すなわち、本実施例の炎
感知器1では、機能試験装置20から試験光が投射され
てセンサ2、3がONされると(同図(a)参照)、火
災判断処理を開始し(同図(b)参照)、作動表示灯1
4を瞬時点灯する(同図(c)参照)。なお、実際の炎
の発生と判断した場合は、同図(c)に破線で示すよう
に作動表示灯14を連続点灯する。
【0067】また、以上の火災判断処理において、本実
施例では、火災判断時間と第1、第2波長ピークデータ
の相関関係により以下に示す3段階の火災レベルの判断
条件を設定する。
【0068】 (高レベル火災I) 判断時間 4.5秒(1frame) イ 電圧増幅度 低増幅度レベル ロ 第1波長ピーク電圧積算値 ≧5×第2波長電圧積算値 ハ ピーク度数 ≧3回/秒 ニ 第1波長平均ピーク信号レベル≧0.2V (高レベル火災II) 判断時間 9.0秒(2frame) イ 電圧増幅度 高増幅度レベル ロ 第1波長ピーク電圧積算値 ≧6×第2波長電圧積算値 ハ 第1波長平均ピーク信号レベル≧0.5V ニ ピーク度数 ≧3回/秒 (通常レベル火災) 判断時間 14.5秒(3frame) イ 電圧増幅度 高増幅度レベル ロ 第1波長ピーク電圧積算値 ≧4×第2波長電圧積算値 ハ 第1波長平均ピーク信号レベル≧0.2V ニ ピーク度数 ≧3回/秒 本実施例の炎感知器1では、コンパレータ10とCPU
11を使用して消費電流を抑制するとともに、コンパレ
ータ10とCPU11により以上の設定条件に基づいて
高度の火災判断処理が行われて、各火災レベルに応じた
火災出力信号が火災出力回路12に出力され、作動表示
灯14に表示されて報知される。
【0069】したがって、本実施例の炎感知器1では、
センサ2、3により検出される第1、第2波長検出信号
を電圧増幅回路4、5、フィルタ回路6、7及びDCレ
ベル変換回路8、9により+側半分(0〜ピーク値)で
処理するようにしたため、CPU11に供給する電源電
圧を低く抑えることができ、しかもピーク値が飽和せず
に扱える増幅範囲を大きく設定できる。
【0070】また、電圧増幅回路4、5のコモンとCP
U11を低電圧電源IIの電源電圧VDD2 に接続して同電
位とすることにより、信号処理はプラス側のピークを検
出するだけでよくなり、CPU11で処理される火災判
断処理プログラムを容易に構築することができる。
【0071】さらに、本実施例の火災判断処理では、第
1波長の動きを中心に着目して処理するようにしたた
め、CPU11の無駄な処理を削減することができ、消
費電流を抑制することが可能となった。
【0072】また、本実施例の火災判断処理では、第1
波長のピーク電圧と、第1波長ピーク時の第2波長の値
との差の値と、第2波長の値のそれぞれの平均を取り比
を演算することにより、共通の雑音(例えば、電磁波ノ
イズ、振動ノイズ、温度変化ノイズ等)の影響を受けに
くくすることができ、炎感知器1の信頼性を向上させる
ことができる。
【0073】また、本実施例の火災判断処理では、第1
波長レベルと第2波長レベルの比が“1:0.5〜1”
になった場合に、センサ2、3の動作確認を示す確認出
力信号を確認出力回路13に出力して、作動表示灯14
を瞬時点灯させることにより、機能試験装置20から投
射される人工の試験光を受光した時、動作モードを変え
ることなく火災動作に近い機能確認を行うことができ
る。
【0074】さらに、炎感知器1では、火災判断処理に
動作確認処理が含まれているが、実際の炎の信号レベル
を検出した場合は火災発生報知が優先して行われるた
め、動作確認機能の追加によって火災判断処理に遅れを
発生させることなく、機能の向上を図ることができる。
【0075】また、炎感知器1では、機能確認処理を行
った後、自動的に通常の処理モードに戻るため、試験担
当者は動作モード変更等の操作を行う必要がなく、容易
に機能確認試験を行うことができる。
【0076】したがって、実際の炎を使用することなく
炎感知器の動作確認が可能となり、機能試験装置として
一般の光源を使用できることにより、設置場所の制約を
受けずに、安全かつ簡便に行うことができる。
【0077】
【発明の効果】請求項1、請求項2記載の発明によれ
ば、赤外線検出手段により検出される第1、第2波長検
出信号をレベル変換手段によりプラス側半分(0〜ピー
ク値)で処理することができ、判別手段に供給する電源
電圧を低く抑えることができ、しかもピーク値が飽和せ
ずに扱える増幅範囲を大きく設定することができる。
【0078】請求項3記載の発明によれば、共通の雑音
(例えば、電磁波ノイズ、振動ノイズ、温度変化ノイズ
等)の影響を受けにくくすることができ、炎感知器の信
頼性を向上させることができる。
【0079】請求項4記載の発明によれば、炎感知器内
にCPUを搭載しても消費電力を少なくすることができ
る。
【0080】請求項5記載の発明によれば、動作モード
を変えることなく火災動作に近い機能確認を行うことが
できる。
【0081】請求項6記載の発明によれば、動作確認機
能の追加によって火災判断処理に遅れを発生させること
なく、機能の向上を図ることができる。
【0082】請求項7記載の発明によれば、動作モード
変更等の操作を行う必要がなく、容易に機能確認試験を
行うことができる。
【0083】請求項8記載の発明によれば、レベル変換
手段と炎発生判別手段のコモンを同電位とすることがで
き、炎発生判別手段は信号処理はプラス側のピークを検
出するだけでよくなり、火災判断処理プログラムを容易
に構築することができる。
【0084】請求項9記載の発明によれば、第1波長の
信号レベルが増幅能力の飽和域を越えた場合に、両波長
検出信号を同一比で減衰させることができ、環境の変化
(温度、各種雑音)による影響をキャンセルすることが
でき、炎感知器の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した炎感知器のブロック構成図。
【図2】図1の炎感知器の機能試験を行う機能試験装置
のブロック構成図。
【図3】図1のCPUにより実行されるメイン処理のフ
ローチャート。
【図4】図2に続くメイン処理のフローチャート。
【図5】図1のCPUにより実行されるコンパレート入
力処理のフローチャート。
【図6】図1のコンパレータ動作とCPU内蔵のA−D
コンバータ動作との関係を示す図。
【図7】図1のセンサ2、電圧増幅回路4、フィルタ回
6路及びDCレベル変換回路8により出力される第1波
長の出力信号の一例を示す図。
【図8】図1のセンサ3、電圧増幅回路5、フィルタ回
路7及びDCレベル変換回路9により出力される第2波
長の出力信号の一例を示す図。
【図9】図1のセンサ2により非火災の第1波長が検出
された場合の検出信号の一例を示す図。
【図10】図1のセンサ3により非火災の第2波長が検
出された場合の検出信号の一例を示す図。
【図11】図1の炎感知器を図2の機能試験装置により
機能試験する際の設置状態の一例を示す図。
【図12】図2の機能試験装置から投射される試験光に
含まれる赤外線の第1波長レベルと第2波長レベルの関
係を示す図。
【図13】図1のCPUにより実行される火災判断処理
のフローチャート。
【図14】図1のCPUにより実行される機能確認処理
のタイミングチャート。
【符号の説明】
1 炎感知器 2、3 センサ 4、5 電圧増幅回路 6、7 フィルタ回路 8、9 DCレベル変換回路 10 コンパレータ 11 CPU 12 火災出力回路 13 確認出力回路 14 作動表示灯 15 定電圧電源I 16 定電圧電源II 17 整流回路 20 機能試験装置 21 充電器スイッチ 22 充電回路 23 ニッカド電池 24 試験器スイッチ 25 試験光源 26 集光ミラー 27 試験開始スイッチ 28 光学チョッパ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炎に特有な波長の赤外線を検出して炎を感
    知する炎感知器において、 前記炎に特有な異なる波長の赤外線を複数検出し、その
    各波長に応じた検出信号を出力する赤外線検出手段と、 前記赤外線検出手段により検出される各検出信号をそれ
    ぞれ所定の増幅度で増幅するとともに、所定の電圧レベ
    ルに変換して出力するレベル変換手段と、 前記レベル変換手段により出力される各波長の検出信号
    からレベルデータを検出し、その検出した各レベルデー
    タの比較結果に基づいて前記炎の発生を判別する炎発生
    判別手段と、 前記炎発生判別手段により炎が発生したと判別されたと
    き、その旨を報知する炎発生報知手段と、 を備えることを特徴とする炎感知器。
  2. 【請求項2】前記赤外線検出手段は、炎に特有な第1波
    長と第2波長の赤外線を検出して第1、第2波長に応じ
    た検出信号を出力し、前記レベル変換手段は、該赤外線
    検出手段により検出される第1、第2波長各検出信号を
    プラス側の所定の電圧レベルに変換し、前記炎発生判別
    手段は、該電圧レベル変換手段により出力される第1の
    検出信号からピークレベルデータと第1波長のピーク位
    置に対応した第2の波長の信号レベルを検出し、その検
    出した第1、第2波長の各レベルデータを所定の演算処
    理により処理した結果に基づいて前記炎の発生を判別す
    ることを特徴とする請求項1記載の炎感知器。
  3. 【請求項3】前記炎発生判別手段は、第1、第2波長の
    各レベルデータを所定の演算処理により処理する際に
    は、第1波長のピーク電圧と、第1波長ピーク時の第2
    波長の値との差の値と、第2波長の値のそれぞれの平均
    を取り比を演算することを特徴とする請求項2記載の炎
    感知器。
  4. 【請求項4】前記炎発生判別手段は、第1の波長のレベ
    ルが所定値以上の場合に、第1、第2波長の各レベルデ
    ータを取り込むとともに、所定時間毎に前記炎の発生の
    判別処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    記載の炎感知器。
  5. 【請求項5】前記レベル変換手段により出力される第
    1、第2波長の各レベルデータを比較し、その比が所定
    値になった場合、前記赤外線検出手段が正常に動作して
    いるか否かを報知する動作確認報知手段を備えたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4記載の炎感知器。
  6. 【請求項6】前記炎発生判別手段による前記炎発生の判
    別処理は、前記動作確認報知手段による前記赤外線検出
    手段の動作確認処理よりも優先して実行することを特徴
    とする請求項1乃至請求項5記載の炎感知器。
  7. 【請求項7】前記動作確認報知手段により前記赤外線検
    出手段の動作確認報知が実行された後、前記炎発生判別
    手段による前記炎発生の判別処理に戻すことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5記載の炎感知器。
  8. 【請求項8】前記レベル変換手段及び炎発生判別手段に
    は、プラス側の第1の電源電圧を設定供給する第1の電
    源と、当該第1の電源により設定される第1の電源電圧
    の略1/2の第2の電源電圧を設定供給する第2の電源
    から電源電圧がそれぞれ供給され、当該第2の電源出力
    段と当該レベル変換手段のコモンとの間に前記炎発生判
    別手段を接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3記載の炎感知器。
  9. 【請求項9】前記レベル変換手段は、前記赤外線検出手
    段により検出される第1、第2波長各検出信号を所定の
    増幅度で増幅して第1、第2波長各増幅信号を出力する
    増幅手段と、当該増幅手段により増幅された第1、第2
    波長各増幅信号から炎の揺らぎに相当する信号を抽出し
    て第1、第2波長各抽出信号を出力する抽出手段を備
    え、当該増幅手段の信号増幅特性と抽出手段の信号抽出
    特性を等価に設定し、前記第1、第2波長各検出信号を
    同一比で増幅及び抽出するようにしたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項6記載の炎感知器。
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