JP2010276618A - 炎感知器 - Google Patents
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Abstract
実際の炎のゆらぎ方が一定でないことから、検出したパルスの波形に関するデータが所定の分布状態にあることを捉えて確実に炎の火災を判別する炎感知器を得ることを目的とする。
【解決手段】
炎が発する特有の波長帯域の赤外線を検出する赤外線センサと、該赤外線センサの検出信号を取り込んで、複数のパルスの波形データを取得する波形データ取得手段と、該波形データ取得手段が取得した複数のパルスの波形データが所定の分布状態にあることに基づいて炎を判別する炎判別手段と、を備えている。
【選択図】 図3
Description
例えば、従来の赤外線炎検知機は、火災に特有な波長の赤外線と、その近傍の波長の赤外線を検出し、二つの赤外線のエネルギー量の比により、炎による火災を検知するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図1に示す炎感知器は、内部に焦電体、高抵抗、FETが組み込まれて構成された焦電素子等からなる主赤外線センサ1を備えており、この主赤外線センサ1は炎を検出するためのCO2共鳴放射に関する赤外線を受光し、電気信号に変換して増幅部2に出力する。増幅器2で増幅された信号はMPU3に入力される。
なお、主赤外線センサ1側と相違するのは、副赤外線センサ11側では焦電体の赤外線検出波長がCO2共鳴放射の波長帯域より少しずれた波長帯域(例えば、5.0μm)の信号を出力するように構成されている点である。
概略的に、図6のフローチャートでは、サンプリング処理として、所定の間隔でA/D変換器31を介して赤外線センサ1、11の出力を取り込み、検出レベルとする。主赤外線センサ1から継続して得られる検出レベルから、炎のゆらぎに基づく波形を検出して、個々の波形データを作成してRAM34に記憶する。そして、この波形に基づいて炎を判別するが、このときに波形が継続して得られることの判別と、波形が炎の特徴を有することの判別との2つの観点から判別を行っている。これらに基づいて炎と判別されるときに、火災信号を送出する。
図6において、まず主赤外線センサ1と副赤外線センサ11のセンサ出力は、増幅部2、12で各々増幅された後に、MPU3に入力される。
MPU3のCPU32では、タイマ35に設定されたサンプリング時間が到来すると、A/D変換器31によりA/D変換された主赤外線センサ1及び副赤外線センサ11の検出信号を例えば50msという所定の周期でサンプリングする(ステップS1)。
このパルスの波形の検出は、サンプリングにより取り込んだ検出信号の検出レベルが所定の波形判別レベルを越えるときに波形の始まりと認識し、波形判別レベルを下回るまでを一つの波形とし、その越え始めをタイムスタンプとしてメモリであるRAM34に記憶し、以降一つの波形として必要な波形データを作成する。このタイムスタンプは、後の波形が連続して発生していることの確認に使用される。
ここで、波形データとしては、図4に示すような超え始めのタイムスタンプ、主波長の高さ(最大値)、主波長/副波長の波形の面積比、主波長のパルス幅があり、これらを各波形毎に記憶する。
また、主波長/副波長の波形の面積比については、上昇していた検出データが下降へ転じて、波形判別レベルを下回る前の値までの積分値を算出し、同時に積算されている副波長の積分値との比率を算出し、それを主波長/副波長の波形の面積比としてRAM34に記憶する。この主波長/副波長の波形の面積比は主波長/副波長の分光比率となる。
主波長のパルス幅については、検出データが波形判別レベルを下回るときに波形が終了したと判断し、タイムスタンプから下回るまでをサンプリングの回数で時間を表し、パルス幅としてRAM34に記憶する。
このようにして最新のパルスの波形を検出したら、CPU32はRAM34から最も古いパルスのデータを削除する(ステップS3)。
しかる後に、CPU32は最新のパルスの波形データをRAM34に記憶する(ステップS4)。
そして、波形が継続して得られることの判別として、パルスの波形の個数判別は、図3に示すように、パルスの波形が連続している場合にCPU32がRAM34に記憶されている波形を読み込みにいき、判別したい時点から遡って15秒間という所定時間に波形が12個以上の所定数存在するかどうかを判別する(ステップS5)。
そして、これを満足するときに、CPU32が波形判別手段として機能し、波形が継続して得られていると判別し、次の波形が炎であることの判別を行うステップに進む。
このように、15秒間に波形が12個以上存在することにより、炎が継続していることを確認することができると共に、一過性の現象を除外することができる。
さらに、15秒とは異なる10秒間に波形が12個とは異なる8個以上存在することを判別して、波形が継続しながらある程度分布していることを簡便に判断してもよく、またパルス間隔が5秒以内の状態が20秒以上継続することを判別して、波形が継続して得られることを判別してもよい。
このように、主赤外線センサ1と副赤外線センサ11の検出信号に基づいて火災と判別するのは、物体から放出されるいわゆる黒体放射は連続分布となるのに対し、炎から放射される赤外線にはいわゆるCO2共鳴放射により、特定の波長(例えば、4.4μm)で赤外線強度が増大するというように分光分布が異なるため、火災における炎からのピーク波長を主赤外線センサ1の側で検出し、そのピークを外した熱放射による波長を副赤外線センサ11の側で検出し、両者のセンサ出力の比、即ち波長間の分光比率が炎の火災のときには例えば3:1となるからである。
この波長間の分光比率は、主波長/副波長の波形の面積比から算出される。
(1)主波長の高さにおけるバラツキについて説明する。
各波形ごとの波形データに、サンプリング時の出力のうち、主波長の最大値を主波長の高さとして、RAM34に記憶されている。CPU32はRAM34内の波形データ12個のうち、高さが全て所定レベル以上であるとともに、レベルとして最大の値に対する比率で、0.8以下を1個以上含まれているときに炎と判別する(ステップS6)。
まず、主赤外線センサ1から得られたパルスの波長と、副赤外線センサ11から得られた波長との面積比、即ち波長間の面積比が3以上のパルスが2つ以上あるかどうかを確認し(ステップS7)、次に波長間の面積比が2以上のパルスが4つ以上あるかどうかを確認し(ステップS8)、最後に全てのパルスの波長間の分光比率が1以上であるかどうかを確認し(ステップS9)、波長間の分光比率が3以上のパルスが2つ以上あり、さらに2以上のパルスが4つ以上あり、且つ全てのパルスの波長間の分光比率が1以上である場合にCPU32は炎判別手段として機能し、炎の火災と判別する。
各波形ごとの波形データに、サンプリング時の出力が波形判別レベルを越えてから下回るまでの時間に相当するパルス幅が算出されて、RAM34に記憶されている。
このRAM34内の波形データ12個のうち、パルス幅が所定範囲内に全て収まると共に、その所定範囲を3分割した範囲で、短い方の分割範囲及び長い方の分割範囲にそれぞれ3個以上含まれているとき、全てのパルスのパルス幅が所定範囲内にあるとして炎と判別する(ステップS10)。
そして、炎の火災と判別されると、MPU6は火災信号発生部21に検出出力を行い、火災信号発生部21は、電源兼信号線23を介して火災受信機に火災信号を出力する。
このようにパルスの波形が継続して得られていると判別する場合には、例えば突然視野内に飛び込んできた熱源は非常に大きな出力を発生させるが、一過性の出力として除外することができ、また衝撃が加わった場合にも大きな出力を発生させるが、そういった一過性の誤報要因による出力も除外することができる。
また、CPU32は、両赤外線センサから得られた波長間の複数の分光比率と複数の閾値とを比較して該波長間の分光比率が所定の分布状態にあることを求めるようにしたので、実際の炎のゆらぎ方が一定でなく、そのばらつきを判断することとなるため、炎をより一層確実に判別することができる。
このようなパルスの波形データとしては、パルスの波形の高さ、パルス幅があるが、その他の要素であってもよい。
また、CPU32は、各パルスの波形の高さ及びパルス幅に対してそれぞれ所定の閾値と比較して各々の分布を判別しているので、実際の炎のばらつきを種々の角度から判断するため、炎をより一層確実に判別することができる。
Claims (3)
- 炎が発するCO2共鳴放射の波長帯域の赤外線を検出する赤外線センサと、
該赤外線センサの検出信号を取り込んで、複数のパルスの波形データを取得する波形データ取得手段と、
該波形データ取得手段が取得した複数のパルスの波形データが所定の分布状態にあることに基づいて炎を判別する炎判別手段と、
を備えていることを特徴とする炎感知器。
- 前記波形データ取得手段が取得する複数のパルスの波形データは、各パルスの波形の高さ又は/及びパルス幅であることを特徴とする請求項1記載の炎感知器。
- 前記炎判別手段は、前記各パルスの波形の高さ又は/及びパルス幅に対してそれぞれ所定の閾値と比較して各々の分布を判別していることを特徴とする請求項2記載の炎感知器。
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