JP2002109652A - 炎検知器および火災報知設備 - Google Patents

炎検知器および火災報知設備

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JP2002109652A
JP2002109652A JP2000292719A JP2000292719A JP2002109652A JP 2002109652 A JP2002109652 A JP 2002109652A JP 2000292719 A JP2000292719 A JP 2000292719A JP 2000292719 A JP2000292719 A JP 2000292719A JP 2002109652 A JP2002109652 A JP 2002109652A
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Ikuhisa Hatanaka
育久 畠中
Hiroaki Yamamoto
博明 山本
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Nohmi Bosai Ltd
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 違法無線装置等からノイズが発生されても、
炎を正確に判別することができる炎検知器を提供するこ
とを目的とするものである。 【解決手段】 炎が発生する輻射光を、受光ガラスを通
して検出する第1の受光素子と、上記第1の受光素子の
出力信号に基づいて、炎の存在を判別する炎判別手段と
を具備する炎検知器において、電磁ノイズを検出する電
磁ノイズ検出素子と、上記第1の受光素子の出力信号に
基づいて炎の存在が検出されたと判断されたときに、上
記電磁ノイズ検出素子の出力信号のレベルが所定の値以
上であれば、上記第1の受光素子の出力信号に基づいて
行なわれた炎検出が誤報であると判断する誤報判断手段
とを有する炎検知器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炎検知器および火
災報知設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の炎検知器は、炎からの輻射光を監
視し、炎の存在を識別している。
【0003】図9は、従来の炎検知器FD11を示すブ
ロック図である。
【0004】従来の炎検知器FD11は、受光素子1の
出力信号を増幅部2、2aが増幅し、この増幅された信
号に基づいて、CPU3が炎の存在を検出する。
【0005】図10は、従来の炎検知器FD11におけ
る火災判定動作を示すフローチャートである。
【0006】火災状態を監視し(S1)、受光信号を受
信した後に(S2)、受光信号の大きさに応じて火災判
定を行い(S3)、火災検出が正しいと判断されれば
(S4)、火災信号を出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常よりも
出力が大きい無線装置、たとえば違法無線装置を搭載し
ている車がトンネル内を走行すると、上記違法無線装置
が発生するノイズによって、従来の炎検知器FD11が
誤動作する可能性がある。
【0008】従来の炎検知器FD11では、受光素子1
の出力信号が、炎を検出したことによる出力信号である
のか、または、ノイズを検出したことによる出力信号で
あるのかを、区別することができないので、火災判定部
で遅延させる(受光素子1の出力信号を所定時間毎に入
力し、炎を検出したことを示す信号を所定回数連続して
得た場合に、炎を正しく検出したと判断する)ことによ
って、上記誤動作を防止するようにしている。
【0009】しかし、上記ノイズが継続して発生された
場合には、上記誤動作を防止することができないことが
あるという問題がある。
【0010】本発明は、違法無線装置等からノイズが発
生されても、炎を正確に判別することができる炎検知器
を提供することを目的とするものである。
【0011】一方、従来の炎検知器において、誤動作が
発生することがあり、この誤動作を防止するために、炎
検知器内で遅延を行っている。
【0012】しかし、炎検知器内で遅延を行っても、受
光ガラスの汚損が塵埃による通常の汚損である場合に
は、その程度を検知して問題とはならないが、偶然のゴ
ミの付着等によるまだらな汚れがある場合には、誤動作
の可能性が残るという問題がある。
【0013】また、本発明は、同じ区画を複数の炎検知
器で監視するいわゆる重複監視を行っているシステムに
おいて、誤発報を防止することができる火災報知設備を
提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、炎が発生する
輻射光を、受光ガラスを通して検出する第1の受光素子
と、上記第1の受光素子の出力信号に基づいて、炎の存
在を判別する炎判別手段とを具備する炎検知器におい
て、電磁ノイズを検出する電磁ノイズ検出素子と、上記
第1の受光素子の出力信号に基づいて炎の存在が検出さ
れたと判断されたときに、上記電磁ノイズ検出素子の出
力信号のレベルが所定の値以上であれば、上記第1の受
光素子の出力信号に基づいて行なわれた炎検出が誤報で
あると判断する誤報判断手段とを有する炎検知器であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の第
1の実施例である炎検知器FD1を示すブロック図であ
る。
【0016】図2は、炎検知器FD1を示す縦断面図で
ある。
【0017】炎検知器FD1は、火災検出部10と、試
験発光部20と、試験部30とを有する。
【0018】火災検出部10は、火災を検出する第1の
受光素子11と、第2の受光素子12と、第2の受光素
子12への入射光を遮る遮光部12sと、第1の受光素
子11と第2の受光素子12とを切り換える切換部13
と、第1の受光素子11または第2の受光素子12の出
力信号を増幅する増幅部14、14aと、増幅された信
号の大きさに基づいて、火災判定を行うCPU15とを
有する。
【0019】試験発光部20は、試験時に受光ガラスG
の汚損測定用として受光ガラス外部に設けられている発
光素子22と、CPU15からの命令によって発光素子
22を発光させる試験発光制御部21とを有する。
【0020】試験部30は、発光素子22が発光した光
を受光する第1の試験受光素子31と、第2の試験受光
素子32と、第2の試験受光素子32への入射光を遮る
遮光部32sと、第1の試験受光素子31と第2の試験
受光素子32とを切り換える切換部33と、第1の試験
受光素子31または第2の試験受光素子32の出力信号
を増幅する増幅部34とを有する。
【0021】また、炎検知器FD1は、図2に示すよう
に、ケースCの一部に受光ガラスGが設けられ、受光ガ
ラスGとケースCとによって囲まれている空間に、火災
検出部10と、試験発光部20と、試験部30とが設け
られている。ただし、発光素子22は、図2には示さな
いが受光ガラスGの外に設けられている。また、これら
を設置するPC板Bが設けられ、このPC板Bが、遮光
部12s、32sの例である。なお、遮光部12s、3
2sは、個別の部材でなく、炎検知器FD1の構造の一
部であっても、外部からの光が当たらなければよい。
【0022】つまり、CPU15は、第1の受光素子の
出力信号に基づいて、炎の存在を判別する炎判別手段の
例であり、第2の受光素子12と遮光部12sとが、電
磁ノイズを検出する電磁ノイズ検出素子の例であり、C
PU15は、第1の受光素子の出力信号に基づいて炎の
存在が検出されたと判断されたときに、上記電磁ノイズ
検出素子の出力信号のレベルが所定の値以上であれば、
上記第1の受光素子の出力信号に基づいて行なわれた炎
検出が誤報であると判断する誤報判断手段の例である。
【0023】また、第2の試験受光素子32と遮光部3
2sとは、電磁ノイズを検出する第2の試験受光素子の
例であり、CPU15は、上記第1の試験受光素子の出
力信号に基づいて、上記受光ガラスの汚れを検出したと
きに、上記第2の試験受光素子の出力信号のレベルが所
定の値以上であれば、上記第1の試験受光素子の出力信
号に基づいて行なわれた汚れ検出の値が誤りであると判
断する誤り判断手段の例である。
【0024】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0025】図3は、上記実施例における火災判定動作
を示すフローチャートである。
【0026】CPU15は、まず、受光信号を受信して
火災判定を行い(S11〜S13)、火災と判断される
と、切換部13を切り換えることによって、第1の受光
素子11が増幅部14に接続されている状態から、外光
が照射されない第2の受光素子12が増幅部14に接続
されるように切り換える(S14)。このときにおける
増幅部14aの出力信号の値と、切換え前における増幅
部14aの出力信号の値とを比較し、両値がほぼ同じで
ある場合は、外光が照射されない第2の受光素子12で
も出力信号が生じているので、第1の受光素子11が出
力した信号は、炎を検出したときに生じた出力信号では
なく、ノイズを検出したときに生じた出力信号である
(ノイズの影響である)と判定する(S15)。
【0027】この場合、第1の受光素子11が増幅部1
4に接続されるように、切換部13を監視状態に戻し
(S16)、再度、火災検出を行う(S11〜S1
3)。ノイズがないと判断すれば(炎を検出したと判断
すれば)、火災信号を出力する。
【0028】上記のように、外光を受光しない第2の受
光素子12へ切換えることによって、火災とノイズとを
判別し、誤動作を防止することができる。
【0029】なお、第2の受光素子12と遮蔽部12s
との代わりに、高抵抗等、ノイズの影響を受けやすい素
子を使用するようにしてもよい。
【0030】次に、上記実施例において、受光ガラスG
の汚れを検査する場合に生じるノイズの影響を検出する
動作について説明する。
【0031】まず、第1の試験受光素子31が増幅部3
4に接続されるように切換部33をセットし、この場合
における増幅部34の出力信号の値と、切換部33を切
換え、第2の試験受光素子32が増幅部34に接続され
ている場合における増幅部34の出力信号の値とが、ほ
ぼ同じであれば、第1の試験受光素子31が出力した信
号は、ノイズを検出したときに生じた出力信号である
(ノイズの影響である)と判定する。
【0032】次に、上記第1の実施例の変形例について
説明する。
【0033】図4は、所定の監視区画内に回転灯が存在
し、この回転灯が発生した光を炎検出素子が検出した場
合における出力信号の波形の一例を示す図である。
【0034】図4(1)に示すように、所定の監視区画
内に回転灯が存在している場合、炎検出素子が検出する
と、その検出レベルが一定であり、しかも、その所定周
期も一定になる。
【0035】すなわち、受光ガラスを通して、外光を検
出する炎検出素子の出力に基づいて、炎の存在を判別す
る炎検知器において、炎検出素子の複数の出力信号の各
レベルが、所定のレベル範囲以内である場合に、炎以外
のノイズを検出したと判断する。
【0036】なお、炎検出素子の出力信号のレベルが所
定のレベル以下であれば、ノイズの影響が問題にならな
いので、炎検出素子の出力信号のレベルが所定のレベル
以上である場合に、炎検出素子の複数の出力信号の各レ
ベルが所定のレベル範囲以内であるか否かを判断すれば
足りる。
【0037】図4において、出力の周期的ピーク値(極
大値または極小値)のレベルがほぼ変化しない場合に
は、回転灯からの光を検出したと判断できる。
【0038】図5は、所定の監視区画内に炎が存在し、
この炎が発生した光を炎検出素子が検出した場合におけ
る出力信号の波形の一例を示す図である。
【0039】炎からの光を炎検出素子が受けた場合、図
5に示すように、いわゆる揺らぎによって、炎検出素子
の出力信号のレベルが不規則に変化する。
【0040】よって、回転灯からの光を炎検出素子が検
出した場合における出力信号のレベルのばらつきより
も、炎が発生した光を炎検出素子が検出した場合におけ
る出力信号のレベルのばらつきが大きい。したがって、
この炎検出素子の出力信号のレベルの変動が少ない場合
に、炎検出素子が回転灯からの光を受光していると判断
することができる。
【0041】なお、図4、図5において、横方向の1マ
スは、500m秒間であり、2マスが、1秒間である。
【0042】なお、通常動作では、出力信号のピーク値
を検出する必要がなく、炎検出素子の出力信号のレベル
が所定レベル(炎判別レベルでもよい)以上になると、
出力信号のピーク値を判断する。
【0043】この出力信号のピーク値を判断する場合、
連続的サンプリングの中で、図4(2)に示すように、
サンプリング値が次第に増加している傾向の中で、前回
のサンプリング値よりも、現在のサンプリング値が減少
したときに、前回のサンプリング値を上記ピーク値とす
る。
【0044】上記のようにして取得した3〜5個のピー
ク値が揃っていれば、それらのピーク値に対応する光
は、回転灯が発生した光であると判断し、一方、上記の
ようにして取得した3〜5個のピーク値が揃っていなけ
れば、それらのピーク値に対応する光は、炎が発生した
光であると判断する。
【0045】次に、上記第1の実施例の変形例について
説明する。
【0046】図6は、上記第1の実施例の変形例の動作
を説明する図である。
【0047】図6は、火災検出部10の第1の受光素子
11として、炎からの輻射光を検出する短波長の検出素
子と、長波長の検出素子との2つの検出素子とが設けら
れ、これら2つの検出素子の出力信号に基づいて、炎の
存在を判別する場合の説明図である。
【0048】図6(1)に示すように、正常時は、長波
長用炎検出素子の出力信号のレベルと、短波長用炎検出
素子の出力信号のレベルとが互いに同じ程度のレベルで
あり、しかも、そのレベルが低い場合には、炎またはノ
イズ光源が存在していないと判断する。
【0049】また、図6(2)に示すように、火災の発
生時には、長波長用炎検出素子の出力信号のレベルが所
定のレベルを示すとともに、短波長用炎検出素子の出力
信号のレベルが通常値近傍であるときに炎が存在してい
ると判断する。これは、通常の炎の発光波長特性と、太
陽光や照明機器等の波長特性との相違に基づくものであ
る。
【0050】ところが、図6(3)に示すように、短波
長用炎検出素子の出力信号のレベルが通常値よりも高い
ときに、炎以外の誤報要因が存在していると判断する。
すなわち、短波長用炎検出素子のみの出力信号の上昇
は、明らかに炎以外の光源が存在していると判断でき
る。このときに、短波長用炎検出素子の正常時の出力レ
ベルに対して所定幅を備える閾値を設定すればよい。
【0051】なお、短波長用炎検出素子の出力信号のレ
ベルが、長波長用炎検出素子の出力信号のレベルよりも
大きいときに、炎が存在していないと判断するようにし
てもよい。
【0052】図7は、本発明第2の実施例である火災報
知設備100を示す図である。
【0053】火災報知設備100は、トンネルT内に設
置されている炎検知器F1、F2、F3、……、Fm
と、防災盤50とによって構成されている。トンネルT
内で、図7中、左から右方向に風が吹いているものとす
る。つまり、図7中、左側が風の上流であり、右側が風
の下流である。
【0054】炎検知器F1〜Fmのそれぞれは、左右独
立の火災検出機能を持ち、この風によって特に風上側
(検知器の左側)が汚損し、この汚損がまだらである
と、誤動作する可能性がある。たとえば、炎検知器F2
に、短波長用炎検出素子と長波長用炎検出素子とが設け
られ、長波長用炎検出素子の出力信号のレベルが、短波
長用炎検出素子の出力信号のレベルよりも大きいときに
炎が存在していると、炎感知器F2が判断する。そし
て、図7に示すように、ノイズ光源が炎検知器F1とF
2との間に存在し、そのノイズ光源が、長波長の光と短
波長の光とを同じような量、放出している場合に、受光
ガラスのうちで、短波長用炎検出素子の前の部分のみに
汚れが付着していると、短波長用炎検出素子の出力信号
のレベルが相対的に少なくなり(図6(2)の出力状
態)、炎が存在していると判断し、炎感知器F2が誤動
作する。
【0055】上記の場合、炎検知器F1の右側(風下
側)は、汚れが少なく、この汚れが少ない側で、炎検知
器F1が、炎検知器F2の左側と同じ場所を見ていてノ
イズ光を受けるので、炎検知器F1は、その光源がノイ
ズ光源であることを正確に検出することができる。
【0056】すなわち、防災盤50は、炎検知器F1、
F2の両方の検出結果に基づいて、上記光源がノイズ光
源であると判断し、火災断定を遅延する。
【0057】つまり、火災報知設備100は、システム
的に誤報を防止する方式による設備であり、所定の大き
さの監視区画が連続して設定され、監視区画の境界毎
に、炎検知器が配置され、炎検知器が、境界の左右の監
視区画を監視する火災報知設備において、所定の監視区
画における炎を第1の炎検知器が検出したときに、その
第1の炎検知器から見て風上側の1つ隣りに設けられて
いる第2の炎検知器が、炎以外の状態(外光、回転灯、
電磁ノイズ等)を検出していると、第1の炎検知器が炎
を検出したことは誤報であると判別する判別手段を有す
る火災報知設備である。
【0058】また、各炎検知器は、炎を監視するととも
に、電磁ノイズを検出する電磁ノイズ検出手段と、炎検
出素子が出力した複数の出力信号の各レベルが、所定の
レベル範囲以内である場合に、炎以外のノイズを検出し
たと判断するノイズ判断手段と、短波長用炎検出素子の
出力信号のレベルが長波長用炎検出素子の出力信号のレ
ベルよりも大きいときに炎が存在していないと判断する
手段とのうちで、少なくとも1つの手段によって、誤報
要因または炎不存在を監視するものであり、各炎検知器
は、自らが誤報要因または炎不存在を検出しているとき
に、炎を検出したとは判断しない。
【0059】次に、火災報知設備100の動作について
説明する。
【0060】図8は、火災報知設備100における防災
盤50の動作を示すフローチャートである。
【0061】まず、炎検知器F1、F2、……、Fmの
アドレスnを、1、2、……、mとする。つまり、風上
から風下に向かって、アドレスが1つずつ増加する。
【0062】防災盤50は、炎検知器F1〜Fmの火災
検出状態を順次収集し(S21、S22、S23)、火
災を検出すると(S22)、火災を検出した炎検知器の
1台前の火災検知器(n−1番目の火災検知器)の状態
を収集し(S24)、ノイズが存在するか否かを判定す
る(S25)。
【0063】火災を検出した炎検知器の1台前の火災検
知器がノイズを検出した場合(S25)、火災を検出し
た炎検知器に移り、その火災検出状態のデータを収集す
る(S26、S22)。もし、ノイズが検出されなかっ
たと判定された場合(S25)、火災を検出した炎検知
器の1台後の火災検知器(n+2番目の火災検知器)に
ついて、ノイズ検出状態を収集する(S28)。
【0064】このときも、ノイズを検出できない場合
(S28)、火災を検出した炎感知器の状態を再度確認
し(S31)、火災信号を受信すると、防災盤50が火
災断定するが、ノイズを検出すると、ノイズ光源がある
と判断し、監視を継続し、誤動作を防止する。
【0065】ステップS22において、炎感知器F2が
火災判定する場合について、具体的に考える。炎感知器
F2が火災検出しなければ、1つ先の炎感知器F3が火
災検出したか否かを判断し(S23、S22)、炎感知
器F2が火災検出すると(S22)、1つ前の炎感知器
F1がノイズ検出したか否かを判断し(S24、S2
5)、ノイズを検出すれば、炎感知器F2に戻り(S2
6)、炎感知器F2が火災検出したか否かを判断する。
1つ前の炎感知器F1がノイズ検出しなければ(S2
5)、炎感知器F2の1つ先の炎感知器F3がノイズ検
出したか否かを判断し(S27、S28)、ノイズが検
出されれば、炎感知器F2の2つ先の炎感知器F4が火
災検出したか否かを判断する(S29、S22)。
【0066】ステップS28においてノイズが検出され
なければ、炎検知器F2について火災検出を行い(S3
0、S31)、火災が検出されれば、火災確定を行う
(S33)。
【0067】なお、所定の火災検知器の左右に存在する
火災検知器のさらにその先の左右検知器のノイズ検出に
よって、ノイズ光源と火災との判別を行うことも可能で
ある。
【0068】
【発明の効果】請求項1〜3記載の発明によれば、強力
な無線機を搭載している車両等が走行したときの電波に
よる誘導ノイズによる誤発報を防止することができると
いう効果を奏する。
【0069】請求項4、5記載の発明によれば、回転灯
の光を受光することによる誤発報を防止することができ
るという効果を奏する。
【0070】請求項6、7記載の発明によれば、いわゆ
る2波長式の炎検知器において、誤発報を防止すること
ができるという効果を奏する。
【0071】請求項8、9記載の発明によれば、同じ区
画を複数の炎検知器で監視するいわゆる重複監視を行っ
ているシステムにおいて、誤発報を防止することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である炎検知器FD1を
示すブロック図である。
【図2】炎検知器FD1を示す縦断面図である。
【図3】上記実施例における火災判定動作を示すフロー
チャートである。
【図4】所定の監視区画内に回転灯が存在し、この回転
灯が発生した光を炎検出素子が検出した場合における出
力信号の波形の一例を示す図である。
【図5】所定の監視区画内に炎が存在し、この炎が発生
した光を炎検出素子が検出した場合における出力信号の
波形の一例を示す図である。
【図6】上記第1の実施例の変形例の動作を説明する図
である。
【図7】本発明第2の実施例である火災報知設備100
を示す図である。
【図8】火災報知設備100における防災盤50の動作
を示すフローチャートである。
【図9】従来の炎検知器FD11を示すブロック図であ
る。
【図10】従来の炎検知器FD11における火災判定動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
FD1…炎検知器、 10…火災検出部、 11…第1の受光素子、 12…第2の受光素子、 12s…遮光部、 13…切換部、 14、14a…増幅部、 15…CPU、 20…試験発光部、 21…試験発光制御部、 22…発光素子、 30…試験部、 31…第1の試験受光素子、 32…第2の試験受光素子、 32a…遮光部32s、 33…切換部33、 34…増幅部、 G…受光ガラス、 B…PC板。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炎が発生する輻射光を、受光ガラスを通
    して検出する第1の受光素子と、上記第1の受光素子の
    出力信号に基づいて、炎の存在を判別する炎判別手段と
    を具備する炎検知器において、 電磁ノイズを検出する電磁ノイズ検出素子と;上記第1
    の受光素子の出力信号に基づいて炎の存在が検出された
    と判断されたときに、上記電磁ノイズ検出素子の出力信
    号のレベルが所定の値以上であれば、上記第1の受光素
    子の出力信号に基づいて行なわれた炎検出が誤報である
    と判断する誤報判断手段と;を有することを特徴とする
    炎検知器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記電磁ノイズ検出素子は、上記炎が発生する輻射光を
    検出可能な第2の受光素子と上記受光ガラスの外の光が
    上記第2の受光素子に入射することを遮る遮光手段とに
    よって構成されている素子、または、高抵抗値を有する
    抵抗素子であることを特徴とする炎検知器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記受光ガラスの汚れを検出する第1の試験受光素子
    と;電磁ノイズを検出する第2の試験受光素子と;上記
    第1の試験受光素子の出力信号に基づいて、上記受光ガ
    ラスの汚れを検出したときに、上記第2の試験受光素子
    の出力信号のレベルが所定の値以上であれば、上記第1
    の試験受光素子の出力信号に基づいて行なわれた汚れ検
    出の値が誤りであると判断する誤り判断手段と;を有す
    ることを特徴とする炎検知器。
  4. 【請求項4】 炎が発生する輻射光を、受光ガラスを通
    して炎検出素子が検出し、上記炎検出素子の出力信号に
    基づいて、炎の存在を判別する炎検知器において、 上記炎検出素子の複数の出力信号の各レベルが、所定の
    レベル範囲以内である場合に、炎以外のノイズを検出し
    たと判断するノイズ判断手段を有することを特徴とする
    炎検知器。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記出力信号の各レベルが所定のレベル範囲内であるか
    否かの判別は、上記出力信号のレベルが所定のレベル以
    上になったときに実行することを特徴とする炎検知器。
  6. 【請求項6】 炎が発生する輻射光を、受光ガラスを通
    して、短波長用の炎検出素子と、長波長用の炎検出素子
    とが検出し、上記2つの炎検出素子の出力信号に基づい
    て、炎の存在を判別する炎検知器において、 上記長波長用炎検出素子の出力信号が所定のレベルを示
    すとともに、上記短波長用炎検出素子の出力信号が通常
    値近傍であるときに、炎が存在していると判断する第1
    の判断手段と;上記短波長炎検出素子の出力信号のレベ
    ルが、通常値よりも高いときに、炎以外の誤報要因が存
    在していると判断する第2の判断手段と;を有すること
    を特徴とする炎検知器。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記短波長用炎検出素子の出力信号のレベルが、上記長
    波長用炎検出素子の出力信号のレベルよりも大きいとき
    に、炎が存在していないと判断することを特徴とする炎
    検知器。
  8. 【請求項8】 所定の大きさの監視区画が連続して設定
    され、上記監視区画の境界毎に、炎検知器が配置され、
    上記炎検知器が、上記境界の左右の監視区画を監視する
    火災報知設備において、 所定の監視区画における炎を第1の炎検知器が検出した
    ときに、上記第1の炎検知器から見て風上側の1つ隣り
    に設けられている第2の炎検知器が、炎以外の状態を検
    出していると、上記第1の炎検知器が炎を検出したこと
    は誤報であると判別する判別手段と;を有することを特
    徴とする火災報知設備。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 上記各炎検知器は、炎を監視するとともに、電磁ノイズ
    を検出する電磁ノイズ検出手段と、炎検出素子が出力し
    た複数の出力信号の各レベルが、所定のレベル範囲以内
    である場合に、炎以外のノイズを検出したと判断するノ
    イズ判断手段と、短波長用炎検出素子の出力信号のレベ
    ルが長波長用炎検出素子の出力信号のレベルよりも大き
    いときに炎が存在していないと判断する手段とのうち
    で、少なくとも1つの手段によって、誤報要因または炎
    不存在を監視するものであり、 各炎検知器は、自らが誤報要因または炎不存在を検出し
    ているときに、炎を検出したとは判断しないことを特徴
    とする火災報知設備。
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