JP5901485B2 - 煙感知器 - Google Patents
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Description
図1は実施の形態1に係る煙感知器の発光素子及び受光素子の配置例を示す図、図2は図1の煙感知器をA−A方向から見て示す概略断面図、図3は実施の形態1に係る煙感知器のブロック回路図である。
実施の形態1の煙感知器は、概略的には、感知器本体1と、例えば発光ダイオードからなる第1の発光素子7と、例えばフォトダイオードからなる第1の受光素子8及び第2の受光素子9と、回路基板20とで構成されている。その感知器本体1の外部(煙監視側)に煙検出領域Aが設定されている。なお、煙検出領域Aは周囲にラビリンス等の外光を妨げる手段を設けていないため、感知器本体1からラビリンスの周壁等が煙検出領域Aに向けて突出せず、感知器本体1が薄型となっている。
判断させる。火災判断部21aは、第1の増幅回路23からの増幅信号と比較するための火災有無判別用の第1の閾値が設定され、また、第2の増幅回路24からの増幅信号と比較するための誤報有無判別用の第2の閾値が設定されている。
警戒区域の天井に設置された感知器本体1の第1の発光素子7が、発光制御部22の出力信号に基づいて3秒毎に点灯しているときに、煙検出領域Aに煙が侵入すると、第1の発光素子7からの光が煙によって散乱し、第1の受光素子8に入射する。この時、第1の受光素子8は、受光量に応じて信号(電圧又は電流)を生成し、回路基板20上の第1の増幅回路23に入力する。
なお、煙検出領域Aに煙が侵入している場合、第1の発光素子7から照射された光は前方へ散乱するので、第2の増幅回路24からの増幅信号のレベルは、ほぼゼロとなっている。
第1の発光素子7が点灯したときに、煙検出領域Aに埃や虫、人の手等の誤報要因が侵入した場合、煙の場合とは異なり、第1の発光素子7からの光が埃や虫、人の手等の誤報要因に当たって前方に散乱すると共にと後方へ反射し、第1及び第2の受光素子8、9にそれぞれ入射する。第1の受光素子8は、入射された受光量に応じて信号を生成して、第1の増幅回路23に入力し、第2の受光素子9は、入射された受光量に応じて信号を生成して、第2の増幅回路24に入力する。
図4は実施の形態2に係る煙感知器の発光素子及び受光素子の配置例を示す図、図5は実施の形態2に係る煙感知器のブロック回路図である。なお、実施の形態1と同様あるいは相当部分には同じ符号を付している。
実施の形態2においては、図4に示すように、感知器本体1の煙検出部2に、煙検出部2の中心を軸として周方向に、第1の発光素子7と、第1の受光素子8及び第2の受光素子9と、第2の発光素子10とが配置されている。その第2の発光素子10は、例えば第1の発光素子7と同様に発光ダイオードからなり、第1の発光素子7と対向するように、第1の受光素子8に近接して配置されている。また、感知器本体1には、回路基板20が収納されている。
警戒区域の天井に設置された感知器本体1の第1及び第2の発光素子7、10が交互に点灯しているときに、煙検出領域Aに煙が侵入すると、第1の発光素子7の点灯時に第1の受光素子8から受光量に応じた信号(電圧又は電流)が第1の増幅回路23に入力し、また、第2の発光素子10の点灯時に第2の受光素子9から受光量に応じた信号が第2の増幅回路24に入力する。
前述したように、制御部21は、第1の発光素子7を点灯した際に、第1の増幅回路23の増幅率を第1の増幅率である数千倍にして、第1の受光素子8からの信号を増幅させると共に、第2の増幅回路24の増幅率を第1の増幅率の数十分の1倍にして、第2の受光素子9からの信号を増幅させる。また、制御部21は、第2の発光素子10を点灯した際に、第1の増幅回路23の増幅率を第1の増幅率の数十分の1倍に切り替えて、第1の受光素子8からの信号を増幅させると共に、第2の増幅回路24の増幅率を第1の増幅率である数千倍に切り替えて、第2の受光素子9からの信号を増幅させる。
なお、実施の形態2では、第1の発光素子7が点灯したときの第1の受光素子8の増幅信号が火災有無判別用の第1の閾値を超え、かつ第2の発光素子10が点灯したときの第2の受光素子9の増幅信号が第1の閾値を超えたときに火災発生を発報するようにしたが、第1の発光素子7または第2の発光素子10のいずれかが点灯したときの増幅信号が第1の閾値を超えたときに火災発生を発報することで、火災の検出感度をより高感度にしてもよい。
図6は実施の形態3に係る煙感知器の発光素子及び受光素子の配置例を示す図である。なお、実施の形態1、2と同様あるいは相当部分には同じ符号を付している。
実施の形態3における感知器本体1の煙検出部2には、図6に示すように、煙検出部2の中心を軸として周方向に、例えば120度毎に3つの発光素子(第1、第2及び第3の発光素子7、10、12)が配置されている。また、その煙検出部2には、第1の発光素子7に近接して第2の受光素子9が設置され、第2の発光素子10に近接して第1の受光素子8が設置され、さらに、第3の発光素子12に近接して第3の受光素子11が設置されている。
なお、第1、第2及び第3の発光素子7、10、12の点灯を9秒毎としたが、これは一例であって、限定されるものではない。より詳しく述べると、所定時間内に火災を検出できる時間であればよく、例えば交互に2秒毎に点灯するように設定し、各発光素子7、10、12が、それぞれ6秒毎に点灯するようにしても良い。第1、第2及び第3の発光素子7、10、12と第1、第2及び第3の受光素子8、9、11は、各光軸が煙監視側に所定角度をなして煙検出部2の中心軸と交わるように設けられている。その交差点を中心として、煙検出領域Aが設定されている。第1、第2及び第3の発光素子7、10、12と第1、第2及び第3の受光素子8、9、11の平面上の位置及び角度は、実施の形態1と同様に、感知器本体1の煙検出部2にそれぞれ設けられた収納穴(図示せず)に挿入されることにより設定される。収納穴の開口には、前述したように透明のカバーが嵌め込まれている。
Claims (5)
- 煙監視側に位置する部分を煙検出部とする感知器本体と、
前記煙検出部に設けられ、前記感知器本体外に設けられた煙検出領域の中心に向けて光を照射する第1の発光素子と、
前記煙検出部に設けられ、前記第1の発光素子から前記煙検出領域へ光が照射されたときに煙によって散乱する光を受光する第1の受光素子とを有する煙感知器において、
前記第1の受光素子と対向するように、前記煙検出部に前記第1の発光素子に近接して設けられた第2の受光素子と、
前記第1の発光素子から前記煙検出領域へ光が照射されたときの前記第1の受光素子からの信号を第1の増幅率で増幅する第1の増幅回路と、
前記第1の発光素子から前記煙検出領域へ光が照射されたときの前記第2の受光素子からの信号を前記第1の増幅率よりも小さい第2の増幅率で増幅する第2の増幅回路と
を備えたことを特徴とする煙感知器。 - 煙監視側に位置する部分を煙検出部とする感知器本体と、
前記煙検出部に設けられ、前記感知器本体外に設けられた煙検出領域の中心に向けて光を照射する第1の発光素子と、
前記煙検出部に設けられ、前記第1の発光素子から前記煙検出領域へ光が照射されたときに煙によって散乱する光を受光する第1の受光素子とを有する煙感知器において、
前記煙検出部に前記第1の発光素子に近接して設けられた第2の受光素子と、
前記第1の発光素子から前記煙検出領域へ光が照射されたときの前記第1の受光素子からの信号を第1の増幅率で増幅する第1の増幅回路と、
前記第1の発光素子から前記煙検出領域へ光が照射されたときの前記第2の受光素子からの信号を前記第1の増幅率よりも小さい第2の増幅率で増幅する第2の増幅回路と
を備え、
前記第1の受光素子は、前記第1の発光素子の光照射側に前記第2の受光素子と対向しないように設けられていることを特徴とする煙感知器。 - 前記第1の増幅回路から出力された前記第1の受光素子の増幅信号を検出したときに、前記第2の増幅回路から出力された前記第2の受光素子の増幅信号を検出したときには誤検出と判断する火災判断部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の煙感知器。
- 煙監視側に位置する部分を煙検出部とする感知器本体と、
前記煙検出部に設けられ、前記感知器本体外に設けられた煙検出領域の中心に向けて光を照射する第1の発光素子と、
前記煙検出部に設けられ、前記第1の発光素子から前記煙検出領域へ光が照射されたときに煙によって散乱する光を受光する第1の受光素子とを有する煙感知器において、
前記第1の受光素子と対向するように、前記煙検出部に前記第1の発光素子に近接して設けられた第2の受光素子と、
前記第1の発光素子と対向するように、前記煙検出部に前記第1の受光素子に近接して設けられ、前記第1の発光素子と交互に点灯する第2の発光素子と、
前記第1の発光素子から光が照射されたときの前記第1の受光素子からの信号を第1の増幅率で増幅し、前記第2の発光素子から光が照射されたときの前記第1の受光素子からの信号を前記第1の増幅率よりも小さい第2の増幅率で増幅する第1の増幅回路と、
前記第1の発光素子から光が照射されたときの前記第2の受光素子からの信号を前記第2の増幅率で増幅し、前記第2の発光素子から光が照射されたときの前記第2の受光素子からの信号を前記第1の増幅率で増幅する第2の増幅回路と
を備えたことを特徴とする煙感知器。 - 前記第1の増幅回路から出力された前記第1の受光素子の増幅信号を検出したときに、前記第2の増幅回路から出力された前記第2の受光素子の増幅信号を検出したときには誤検出と判断し、前記第2の増幅回路から出力された前記第2の受光素子の増幅信号を検出したときに、前記第1の増幅回路から出力された前記第1の受光素子の増幅信号を検出したときには誤検出と判断する火災判断部を備えたことを特徴とする請求項4記載の煙感知器。
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