JPH081152B2 - 自動二輪車用エンジンのシリンダヘツド構造 - Google Patents

自動二輪車用エンジンのシリンダヘツド構造

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JPH081152B2
JPH081152B2 JP60125172A JP12517285A JPH081152B2 JP H081152 B2 JPH081152 B2 JP H081152B2 JP 60125172 A JP60125172 A JP 60125172A JP 12517285 A JP12517285 A JP 12517285A JP H081152 B2 JPH081152 B2 JP H081152B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は自動二輪車に搭載したエンジンのシリンダヘ
ッド構造に関するものである。
〔従来技術〕
自動二輪車に搭載するエンジンのうち、吸排気弁駆動
方式がオーバヘッド・カム軸式(OHC)またはダブル・
オーバヘッド・カム軸式(DOHC)のものは、カム軸駆動
用のチェンを収納するケース部が、シリンダヘッド上部
に前後に延びる凸壁を形成し、その側方に点火栓を配置
すると共に、さらにその点火栓を挟んだ前後に、カム軸
を収納するケース部が左右に延びる凸壁をそれぞれ形成
している。
また、上述のように凸壁に点火栓が囲まれるようにし
たシリンダヘッドには、点火栓の取付部に水が溜って漏
電などの原因になるのを防止するため、その点火栓の取
付位置から側方へ抜ける水抜き孔が設けられている。
しかし、上述のように水抜き孔をシリンダヘッドの側
方へ貫通させる構造は、その水抜き孔の長さが長くな
り、特に多気筒エンジンになると一層長くなって、通常
のドリルでは穿孔が難しくなり、専用の穿孔設備が必要
になってくるという問題がある。また、車体を側部スタ
ンドによって側方へ傾斜した状態で駐車した場合、点火
栓が上記前後方向の凸壁より、傾斜の高い側に位置する
ときは、シリンダヘッド上面に溜まった水が凸壁に堰き
止められ、点火栓の部分から水抜きができなくなるとい
う問題がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、水抜き孔を通常のドリルでも穿孔可
能な短縮化を可能にし、かつ側部スタンドで車体を傾斜
状態にしても、その傾斜方向の如何を問わずシリンダヘ
ッド上部から確実な水抜きを可能にする自動二輪車用エ
ンジンのシリンダヘッド構造を提供することにある。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明は、シリンダヘッド上部に
前後に延びる凸壁を形成し、その側方に設けられた点火
栓を挟んだ前後にそれぞれ左右に延びる凸壁を形成し、
それら凸壁で囲まれた凹部に点火栓着脱用工具挿入穴を
介して前記点火栓を取付けた取付孔を配設し、シリンダ
ヘッド下部には燃焼室の前方側に排気通路を、後方側に
吸気通路をそれぞれ設け、このシリンダヘッドを前傾さ
せて搭載した自動二輪車用エンジンにおいて、前記排気
通路に1気筒当たり2個の排気バルブを設けると共に、
その排気通路の下側に水ジャケットを配置し、前記点火
栓を前記燃焼室中央部に対応させて1本だけ取付け、前
記工具挿入穴の底面の位置を前記排気通路のシリンダヘ
ッド外壁開口部上端位置よりも高くし、該工具挿入穴の
底部から排気通路の上方を経て、前方側の斜め下方で前
記開口部上端近傍へ貫通する水抜き孔を設けることによ
り、前記工具挿入穴に溜まった水を外部に流出可能に
し、かつ前記水抜き孔を平面視において前記2個の排気
バルブの間を通り、排気通路の軸線と略平行にしたこと
を特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明を図に示す実施例により説明する。
第3,4図は、第1,2図に示す本発明によるシリンダヘッ
ドを設けた自動二輪車用のDOHC型多気筒(並列4気筒)
エンジンであって、矢印F方向を前方にして車体に搭載
されている。これらの図において、1は前傾状態に取付
けられたシリンダヘッド、2は同じく前傾状態に取付け
られたシリンダブロック、3はクランクケースである。
シリンダヘッド1は、並列4気筒のシリンダに対応し
て、上部4個所にそれぞれ点火栓4を取付ける取付孔5
を横方向に並べて設けている。これらの取付孔5の前後
には、それぞれ左右に延びる凸壁6,7が形成され、その
上方にカム軸収納用のケース6a,7aが形成されている。
また、4個の点火栓4の取付孔5を、2個ずつ分離する
中央位置には、前後方向に延びる凸壁8が形成され、そ
れら凸壁6,7,8で囲まれた凹部に点火栓着脱用工具挿入
穴20を介して点火栓を取付ける取付孔5が配設されてい
る。凸壁8は、内部に図示しないカム軸駆動用のチェン
が収納されるようになっている。
また、シリンダヘッド1の下部には燃焼室9が設けら
れ、この燃焼室9の中央部に対応して取付孔5を介して
点火栓4が1本だけ取付けられるようになっている。そ
して、燃焼室9から後方側へ向けて吸気通路10が設けら
れ、また前方側へは排気通路11が設けられている。この
排気通路11と燃焼室9とを連通する排気孔11a,11aは1
気筒当たり2個ずつ設けられ、それら各排気孔に対応し
て排気バルブ22がそれぞれ設けられている。これら吸気
通路10と排気通路11の周囲には、それぞれ冷却用の水ジ
ャケット12が設けられている。工具挿入穴20の底面21の
位置を排気通路11のシリンダヘッド外壁開口部11bの上
端位置Aよりも高くし、その工具挿入穴20の底部から排
気通路11の上方を経て、前方側の斜め下方で開口部11b
上端近傍へ貫通し、工具挿入穴20に溜まった水を外部に
流出可能にするストレート状の水抜き孔13が設けられて
いる。この水抜き孔13は平面視において2個の排気バル
ブ22の間を通り、排気通路11の軸線Bと略平行になって
いる。
上記前方へ斜め下方へ抜ける水抜き孔13を設けたこと
により、点火栓4付近に滞留しようとする水は、この水
抜き孔13を経て直ちに外側へ排出される。この水抜き孔
13による水抜き作用は、第8図に示すように、自動二輪
車の車体80を側部スタンド81によって側方へ傾斜した姿
勢で駐車した場合であっても、あるいは図示しない主ス
タンドによって水平状態に駐車した場合であっても、そ
の姿勢如何を問わず確実に行われる。
また、上記水抜き孔13は、点火栓4の位置から前方へ
抜けるように設けられているため、従来のようにシリン
ダヘッドの側方へ抜けるように設けたものに比べて、そ
の水抜き孔の長さを短縮することができ、この短縮によ
り、一般のドリルでも簡単に穿孔が可能になる。したが
って、従来の水抜き孔のように専用の穿孔設備を使用す
る必要がなくなり、設備上からも非常に有利になる。
また、水抜き孔13は、排気通路11の上方側を通り、下
方を通らないようにようにしてあるため、その排気通路
11下方の水ジャケット12の容積を縮小させることがな
い。一般に排気通路11の下方は、エンジンのうちでも最
も過酷な加熱状態にされる部分であるが、上述のように
この部分の水ジャケット容積を縮小しないため十分な冷
却効果を維持し、ガスケット15の早期の熱劣化を防止す
ることができる。
上記水抜き孔13は、第5図に示すように、左右両側方
へ抜ける水抜き孔14,14を有する既設のシリンダヘッド
1に対し、追加加工するようにしてもよい。また、この
追加加工する水抜き孔13は、第6図に示すように、側部
スタンド81で第8図のように駐車したときに、水が堰き
止められる右内側の取付孔5に対してだけ設けるように
してもよい。
また、この発明による水抜き孔13は、多気筒エンジン
のみならず、第7図に示すような単気筒のOHC式エンジ
ンに対して設けるようにしてもよい。
上述した第5,6,7図の各実施例とも、第1の実施例の
場合と同様に、自動二輪車の車体が傾斜,水平のいずれ
の駐車姿勢をとっても、点火栓4の周辺の工具挿入穴20
に溜る水を確実に抜くことができ、また穿孔すべき水抜
き孔13はいずれも短いので、一般のドリルで容易に穿孔
することができる。また、排気通路11の上方を通る構成
にしてあるので、水ジャケット12の容積を縮小すること
がなく、ガスケット15の寿命を早期の熱劣化によって短
縮することはない。
〔発明の効果〕
上述したように本発明は、シリンダヘッド上部に前後
に延びる凸壁を形成し、その側方に設けられた点火栓を
挟んだ前後にそれぞれ左右に延びる凸壁を形成し、それ
ら凸壁で囲まれた凹部に点火栓装着用工具挿入穴を介し
て前記点火栓を取付けた取付孔を配設し、シリンダヘッ
ド下部には燃焼室の前方側に排気通路を、後方側に吸気
通路をそれぞれ設け、このシリンダヘッドを前傾させて
搭載した自動二輪車用エンジンにおいて、前記排気通路
に1気筒当たり2個の排気バルブを設けると共に、その
排気通路の下側に水ジャケットを配置し、前記点火栓を
前記燃焼室中央部に対応させて1本だけ取付け、前記工
具挿入穴の底面の位置を前記排気通路のシリンダヘッド
外壁開口部上端位置よりも高くし、該工具挿入穴の底部
から排気通路の上方を経て、前方側の斜め下方で前記開
口部上端近傍へ貫通する水抜き孔を設けることにより、
前記工具挿入穴に溜まった水を外部に流出可能にし、か
つ前記水抜き孔を平面視において前記2個の排気バルブ
の間を通り、排気通路の軸線と略平行にしたので、以下
のような優れた効果を奏するものである。
即ち、点火栓着脱用工具挿入穴から前方側の斜め下方
に貫通する水抜き孔を設けて、その工具挿入穴に溜まっ
た水を外部に流出可能にしたので、水抜き孔の長さを従
来のシリンダヘッド側方へ貫通させたものに比べて短く
して、通常のドリルによっても簡単に穿孔可能にするこ
とができる。
また、水抜き孔が前方へ貫通する構成であるため、自
動二輪車の車体の傾斜如何にかかわらず、確実に前方に
水抜きすることができる。
しかも、点火栓着脱用工具挿入穴の底面の位置を排気
通路のシリンダヘッド外壁開口部上端位置よりも高く
し、その工具挿入穴の底部から開口部上端近傍へ水抜き
孔を設けるため、点火栓の工具挿入穴に浸入した水の殆
どを確実に排出することができる。
また、水抜き孔を排気通路の上方を経るようにしたた
め、排気通路下方の水ジャケット容積を縮小することが
なく、それによって過酷な加熱状態になる排気通路下方
のガスケットの早期の熱劣化を防止することができる。
また更に、水抜き孔を平面視において2個の排気バル
ブの間を通り、排気通路の軸線と略平行にしたので、そ
れら排気バルブの軸部と全く干渉することなく、燃焼室
中央に配置した点火栓の着脱用工具挿入穴からの水抜き
孔を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるシリンダヘッドを第2図
のI−Iの矢視により示した断面図、第2図は第1図の
II矢視による平面図、第3図は同シリンダを有する自動
二輪車用エンジンの側面図、第4図は同エンジンの正面
図、第5,6,7,8図は、それぞれ他の実施例によるシリン
ダヘッドの第2図に対応する部分を示す平面図、第8図
は側部スタンドで駐車した状態の自動二輪車を示す正面
図である。 1……シリンダヘッド、4……点火栓、5……取付孔、
6,7……(左右方向の)凸壁、8……(前後方向の)凸
壁、9……燃焼室、10……吸気通路、11……排気通路、
11b……開口部、12……水ジャケット、20……点火栓着
脱用工具挿入穴、21……工具挿入穴の底面、22……排気
バルブ、A……開口部上端位置、B……排気通路の軸
線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッド上部に前後に延びる凸壁を
    形成し、その側方に設けられた点火栓を挟んだ前後にそ
    れぞれ左右に延びる凸壁を形成し、それら凸壁で囲まれ
    た凹部に点火栓着脱用工具挿入穴を介して前記点火栓を
    取付けた取付孔を配設し、シリンダヘッド下部には燃焼
    室の前方側に排気通路を、後方側に吸気通路をそれぞれ
    設け、このシリンダヘッドを前傾させて搭載した自動二
    輪車用エンジンにおいて、前記排気通路に1気筒当たり
    2個の排気バルブを設けると共に、その排気通路の下側
    に水ジャケットを配置し、前記点火栓を前記燃焼室中央
    部に対応させて1本だけ取付け、前記工具挿入穴の底面
    の位置を前記排気通路のシリンダヘッド外壁開口部上端
    位置よりも高くし、該工具挿入穴の底部から排気通路の
    上方を経て、前方側の斜め下方で前記開口部上端近傍へ
    貫通する水抜き孔を設けることにより、前記工具挿入穴
    に溜まった水を外部に流出可能にし、かつ前記水抜き孔
    を平面視において前記2個の排気バルブの間を通り、排
    気通路の軸線と略平行にしたことを特徴とする自動二輪
    車用エンジンのシリンダヘッド構造。
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JPH0365837U (ja) * 1989-10-27 1991-06-26
JPH07259641A (ja) * 1995-03-02 1995-10-09 Kawasaki Heavy Ind Ltd 自動二輪車用エンジン
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