JPH08114939A - 熱定着方法 - Google Patents

熱定着方法

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JPH08114939A
JPH08114939A JP6250696A JP25069694A JPH08114939A JP H08114939 A JPH08114939 A JP H08114939A JP 6250696 A JP6250696 A JP 6250696A JP 25069694 A JP25069694 A JP 25069694A JP H08114939 A JPH08114939 A JP H08114939A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】定着ローラの傷の発生が無く、長期間安定した
画像欠陥の無い熱定着方法の提供。 【構成】表面にシリコンオイルの塗膜を形成した回動す
る定着ローラと、該定着ローラに圧接する圧着ローラと
の間をトナー像を担持した記録材を通過させ、トナー像
を記録材上に定着させる熱定着方法において、シリコン
オイルが、下記式〔I〕で示される含フッ素系シリコン
オイルであり、上記トナーが少なくとも結着樹脂、着色
剤の着色粒子に数平均一次粒子径が5〜100nmであり帯
電量が−20〜−300μC/gの無機微粒子を添加するトナ
ーである熱定着方法。 〔式中、Xは炭素原子数1〜4の飽和炭化水素基又はア
リール基、Rfは炭素原子数2〜10のフルオロアルキ
ル基、nは1〜4の整数を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱定着方法に関し、特に
定着ローラの傷の発生が無く長期に渡って安定した画像
欠陥の無い画像を得られる熱定着方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法においては、記録材上
に担持されたトナー像の熱効率が良く、高速定着に適す
る等の理由から熱ローラ定着方法が賞用されてきた。こ
の熱ローラ定着方法は、加熱源を内蔵した定着ローラと
圧着ローラとの間をトナー像を担持した記録紙を通過さ
せ、トナーを記録紙へ熱溶融定着させる方法である。
【0003】この熱ローラ定着方法は、上記長所を有す
る反面、記録紙上のトナーが定着ローラに転写し、回転
後に記録紙の他の箇所に付着し、それが定着され、得ら
れた記録紙の画像を汚す、所謂オフセット現象が発生す
るという短所を有している。
【0004】熱ローラ定着方法のオフセット現象発生防
止のため、従来定着ローラ表面にジメチルシリコンオイ
ルを供給する技術が提案されている。
【0005】この方法は、オフセット現象の防止には有
効ではあるが、反面シリコンオイル供給のための装置を
必要とし、又発煙の問題を有していた。一方で、トナー
自身に耐オフセット性を付与する提案も多数なされてお
り、例えばトナーに使用する結着樹脂においては特開昭
50-134652号に記載の如く分子量分布の広い樹脂を使用
する技術、特開昭49-65231号に記載の如く、低分子量ポ
リプロピレンの如き離型剤をトナーに添加する技術等の
提案がされている。
【0006】上記提案されている技術は、確かにオフセ
ット現象の防止には優れた効果を発揮しているが、定着
性が十分に発揮できない等の問題を有し、このため定着
ローラの傷が発生したり、定着ローラの寿命が短く、長
期に渡って安定した画像を得られない等の問題を提起し
ている。又、従来のシリコンオイルは、摩擦帯電性とし
ては正帯電性であり、定着ローラ表面は正帯電しやす
い。このため負帯電性のトナーを使用した場合は、記録
紙が定着ローラに巻き付く現象が発生しやすく、従来の
シリコンオイルを定着ローラに使用した場合は、トナー
の使用に制約があった。このことは上記と同様、定着ロ
ーラにゴミ、チリが付着し、定着ローラに傷が発生し、
長期に渡って画像欠陥が発生するという問題を生じた。
【0007】一方近年定着ローラの代わりに固定された
加熱体を使用して移動するフィルム材を介して圧着ロー
ラに圧接し、その間をトナー像を担持した記録紙を通過
させ、熱定着する技術が例えば特開平5-119530号に提案
されている。この定着方法は、熱効率の良い定着方法で
あるが、上述した熱ローラ定着方法と同様の諸問題を提
起している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、定着ローラ
の傷の発生がなく、長期に渡って安定した画像欠陥の無
い画像を得ることができる熱定着方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記した問題点
は、以下の構成により達成される。
【0010】1.表面にシリコンオイルの塗膜を形成し
た回動する定着ローラと、該定着ローラに圧接する圧着
ローラとの間をトナー像を担持した記録材を通過させ、
該トナー像を記録材上に定着させる熱定着方法におい
て、上記シリコンオイルが、下記一般式〔I〕で示され
る構造単位を有する含フッ素系シリコンオイルであり、
且つ上記トナーが少なくとも結着樹脂、着色剤とからな
る着色粒子に数平均一次粒子径が5〜100nmであり帯電
量が−20〜−300μC/gである無機微粒子を添加してな
るトナーであることを特徴とする熱定着方法。
【0011】
【化2】
【0012】〔式中、Xは炭素原子数1〜4の飽和炭化
水素基又はアリール基、Rfは炭素原子数2〜10のフル
オロアルキル基、nは1〜4の整数を表す。〕 2.固定配置された加熱体と、該加熱体に対向して圧
接、回動する加圧部材との間を移動するフィルム材を配
置し、トナー像を担持した記録材を該フィルム材と該加
圧部材との間を通過させ、該トナー像を記録材上に密着
させる熱定着方法において、上記フィルム材の加圧部材
側表面に、前記一般式〔I〕で示される構造単位を有す
る含フッ素系シリコンオイル塗膜を形成させると共に、
上記トナーが少なくとも結着樹脂、着色剤とからなる着
色粒子に数平均一次粒子径が5〜100nmであり帯電量が
−20〜−300μC/gである無機微粒子を添加してなるト
ナーであることを特徴とする熱定着方法。
【0013】以下本発明の熱定着方法を詳述する。
【0014】本発明の含フッ素系シリコンオイルは、前
記一般式〔I〕で示される構造単位を有するシリコンオ
イルである。
【0015】一般式〔I〕において、Xはメチル基等の
炭素原子数1〜4のアルキル基等の飽和炭化水素基又は
フェニル基等のアリール基を表し、Rfは炭素原子数2
〜10、好ましくは2〜8のフルオロアルキル基である。
【0016】さらにRfの好ましい態様としては Z−(CF
2)m−(Zは水素原子又はフッ素原子、mは前述のフル
オロアルキル基の如く2〜10、好ましくは2〜8の整数
である。)で表される基であり、nは1〜4の整数を表
す。
【0017】本発明の含フッ素系シリコンオイルは、上
述した構造単位を有することが必須であるが、上記構造
単位に加えて、例えばジメチルシリコン、フェニルメチ
ルシリコン又はジフェニルシリコン等の構造単位との共
重合体であってもよい。
【0018】本発明の含フッ素系シリコンオイルは、使
用時に適度な粘度を有する液状で、ある程度の分子量を
有するオイルであることが必要であるが、本発明の目的
の達成割合、定着ローラへのオイル被膜形成性等を考慮
して、その分子量は粘度に換えて表すと、25℃における
粘度が20〜1000センチポイズ(CS)、特に、100〜500CS
であるものが好ましく使用される。この粘度は動的粘度
を示し、ASTM D445-46T又はJIS Z8803に準拠し、ウッベ
ローデ粘度計により測定される。
【0019】又、この粘度は、本発明の含フッ素系シリ
コンオイル製造時に重合度を調整しながら制御すること
ができる。
【0020】本発明の含フッ素系シリコンオイルが共重
合体である場合、本発明の諸目的達成度から、本発明の
一般式〔I〕で示した構造単位が20モル%以上含まれる
のが好ましく、20モル%未満の場合、本発明の目的の達
成度合いが低すぎ、且つ他の構造単位のものの性質に基
づく効果の方が顕著に出やすくなり、本発明の目的が達
成できない場合がある。
【0021】本発明の含フッ素系シリコンオイルの製造
方法は、通常のシリコンオイルの製造方法と同様にジア
ルキル置換ジクロロシランを珪素と塩化アルキルとの反
応で調整し、これを用いて加水分解することでシロキサ
ンとなし、ついで環状オリゴマーあるいは線状オリゴマ
ーを形成した後にこれらを重合することで合成される。
本発明の含フッ素系シリコンオイルは側鎖にフッ素化ア
ルキル基を有しているものであるが、この場合には塩化
アルキルの代わりに末端にクロロ基を有するフッ素系化
合物、例えば下記一般式〔II〕で示す構造を有する化合
物を用いることで容易に製造される。
【0022】一般式〔II〕 Z(CF2)m(CH2)nCl ここで、Z,m及びnは前述の通りである。
【0023】一般式〔II〕で示される化合物の代表的具
体例を以下に挙げる。
【0024】(A)CF3CF2CH2Cl (B)CF3CF2CF2CH2Cl (C)CF3CF2CF2(CH2)2Cl (D)CF3CF2CF2CF2(CH2)2Cl (E)CF3CF2CF2CF2CF2CH2Cl (F)CF3CF2CF2CF2CF2(CH2)3Cl (G)CF3CF2CF2CF2CF2CF2CH2Cl (H)CF3CF2CF2CF2CF2CF2CF2CH2Cl (I)HCF2CF2CH2Cl (J)HCF2CF2CF2CH2Cl (K)HCF2CF2CF2(CH2)2Cl (L)HCF2CF2CF2CF2CH2Cl (M)HCF2CF2CF2CF2(CH2)2Cl (N)HCF2CF2CF2CF2(CH2)4Cl (O)HCF2CF2CF2CF2CF2(CH2)3Cl (P)HCF2CF2CF2CF2CF2CF2CH2Cl なお、本発明において、フッ素化アルキル基以外のアル
キル基を導入する塩化アルキルとしては塩化メチル、塩
化エチル、塩化プロピル、塩化ブチルを挙げることがで
きる。
【0025】本発明に於いて、このフッ素化アルキル置
換されたシリコンオイルを用いてフッ素系樹脂で被覆さ
れた定着ローラに対する均一付着等の効果を発揮するた
めには、このフッ素原子数が大きな役割を奏しているも
のと推定される。この場合、フッ素化アルキルの炭素数
は2〜10であり、珪素原子に直接結合する部分はメチレ
ン鎖であることが好ましい。さらに、好適な範囲は2〜
8である。このフッ素化アルキル炭素数が過多となると
熱が加わった場合の流動特性に問題を生じる。また、フ
ッ素化アルキルを有しない場合にはフッ素系樹脂を被覆
した熱ロール表面に対する濡れ性の向上が無く、均一な
オイル膜の形成ができない。
【0026】含フッ素系シリコンオイルの代表的具体例
の構造を下記に示す。
【0027】
【化3】
【0028】
【化4】
【0029】なお、ここで、a及びbは1以上の整数を
示し、好ましくは10〜2000、より好ましくは100〜1000
の整数である。
【0030】本発明のトナーは少なくとも結着樹脂と着
色剤とその他必要に応じて使用されるその他の添加剤と
を含有してなる着色粒子に無機微粒子を添加してなるも
のである。その平均粒径は体積平均粒径で1〜30μm、
好ましくは5〜20μmである。トナーを構成する結着樹
脂としては特に限定されず、従来公知の種々の樹脂が用
いられる。例えば、スチレン系樹脂・アクリル系樹脂・
スチレン/アクリル系樹脂・ポリエステル樹脂等が挙げ
られる。トナーを構成する着色剤としては特に限定され
ず、従来公知の種々の材料が使用される。例えばカーボ
ンブラック・ニグロシン染料・アニリンブルー・カルコ
イルブルー・クロムイエロー・ウルトラマリンブルー・
デュポンオイルレッド・キノリンイエロー・メチレンブ
ルークロライド・フタロシアニンブルー・マラカイトグ
リーンオクサレート・ローズベンガル等が挙げられる。
その他の添加剤としては例えばサリチル酸誘導体・アゾ
系金属錯体・4級アンモニウム塩化合物・ニグロシン染
料・グアニジン誘導体・トリフェニルメタン系化合物等
の荷電制御剤等、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポ
リエチレン等の低分子量ポリオレフィン類、カルナバワ
ックス等の天然ワックス類、ステアリルビスアミド等の
長鎖脂肪酸エステル類が挙げられる。また、磁性トナー
を得る場合には着色粒子に添加剤として磁性体粒子が含
有される。磁性体粒子としては平均一次粒子径が0.1〜
2.0μmのフェライト・マグネタイト等の粒子が用いられ
る。磁性体粒子の添加量は着色粒子中の20〜70重量%で
ある。
【0031】本発明の無機微粒子としては帯電量が-20
〜-300μC/gの負帯電性を有してなる物である。即
ち、負帯電性トナーにすることにより、静電的な付着性
を低くし、定着ローラにゴミ、チリ等の付着がなくな
り、定着ローラの傷の発生が長期に渡って発生すること
がなく、画像欠陥の無い画像を得ることが出来る。ま
た、本発明で使用される無機微粒子としては数平均一次
粒子径が5〜100nmのものが好ましく使用できる。この
数平均一次粒子径は透過型電子顕微鏡観察によって観察
し、画像解析によって測定されたものを示す。無機微粒
子を構成する材料としては、各種無機酸化物、窒化物、
ホウ化物等が好適に使用される。例えば、シリカ、アル
ミナ、チタニア、ジルコニア、チタン酸バリウム、チタ
ン酸アルミニウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸
マグネシウム、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、
酸化アンチモン、酸化タングステン、酸化スズ、酸化テ
ルル、酸化マンガン、酸化ホウ素、炭化ケイ素、炭化ホ
ウ素、炭化チタン、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ
素等があげられる。さらに、上記無機微粒子に疎水化処
理をおこなったものでもよい。疎水化処理を行う場合に
は、各種チタンカップリング剤、シランカップリング剤
等のいわゆるカップリング剤によって疎水化処理するこ
とが好ましく、さらに、ステアリン酸アルミニウム、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪
酸金属塩によって疎水化処理することも好ましく使用さ
れる。
【0032】各種カップリング剤の例としては、チタン
カップリング剤として、テトラブチルチタネート、テト
ラオクチルチタネート、イソプロピルトリイソステアロ
イルチタネート、イソプロピルトリデシルベンゼンスル
フォニルチタネート、ビス(ジオクチルパイロフォスフ
ェート)オキシアセテートチタネートなどがある。さら
に、シランカップリング剤としては、γ-(2-アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-(2-アミノ
エチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N-β-(N-ビ
ニルベンジルアミノエチル)γ-アミノプロピルトリメト
キシシラン塩酸塩、ヘキサメチルジシラザン、メチルト
リメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、イソブ
チルトリメトキシシラン、ヘキシルトエリメトキシシラ
ン、オクチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシ
シラン、ドデシルトリメトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、o-メチルフェニルトリメトキシシラン、
p-メチルフェニルトリメトキシシランなどがあげられ
る。さらに、シリコンオイル類で処理してもよい。
【0033】脂肪酸及びその金属塩としては、ウンデシ
ル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ドデシル酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン
酸、ヘプタデシル酸、アラキン酸、モンタン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、アラキドン酸などの長鎖脂肪酸があ
げられ、その金属塩としては亜鉛、鉄、マグネシウム、
アルミニウム、カルシウム、ナトリウム、リチウムなど
の金属との塩があげられる。
【0034】これら疎水化処理化合物は、無機微粒子に
対して重量で1〜10%添加し被覆することが良く、好ま
しくは、重量で3〜7%である。また、これらの材料を
組み合わせて使用することもできる。
【0035】帯電量の測定方法は、これら無機微粒子を
現像剤として使用されるキャリアに対して1重量%添加
混合し、常温常湿環境(20℃/50%RH)環境下で振と
うを行い、振とう20分後のサンプルをブローオフ法で測
定するものである。一成分系現像剤の場合には現像剤を
担持する現像器の表面(スリーブ)と同じ材質のものを
キャリアとして使用すればよい。
【0036】また、疎水化度として30以上のものが好ま
しい。疎水化度は下記方法により測定される。すなわ
ち、メタノールに対する濡れ性を評価することにより測
定される。この方法は、内容量250mlのビーカー中に入
れた蒸留水50mlに、測定対象の無機微粒子を0.2g秤量
し添加する。メタノールを先端が液体中に浸せきされて
いるビュレットから、ゆっくり撹拌した状態で無機微粒
子の全体が濡れるまでゆっくり滴下する。この無機微粒
子を完全に濡らすために必要なメタノールの量をa(m
l)とした場合に、下記により疎水化度が算出される。
【0037】疎水化度=(a)/(a+50)×100 なお、これら無機微粒子はトナーに対して0.1〜2.5重量
%、好ましくは0.4〜2.0重量%である。
【0038】トナーはキャリアと混合され、二成分現像
剤として使用されるか、あるいは磁性トナーである場合
は当該磁性トナーのみにより一成分現像剤として使用さ
れる。二成分現像剤を構成するキャリアとしては鉄・フ
ェライト等の磁性材料粒子のみで構成される非被覆キャ
リア、磁性材料粒子表面を樹脂等によって被覆した樹脂
被覆キャリアのいずれを使用してもよい。このキャリア
の平均粒径は体積平均粒径で30〜150μmが好ましい。
【0039】本発明の熱定着方法は、熱ローラ定着方法
と加熱を移動するフィルム材を通じて行う方法である。
【0040】以下本発明に好適に適用される熱定着方法
について説明する。
【0041】本発明の熱ローラ定着方法を図1に従って
説明すると、表面2に例えばテトラフルオロエチレンや
ポリテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体類等を被覆した鉄やアルミニウム
等で構成される金属シリンダ3内部に加熱源4を有する
上ローラ1とシリコンゴム等で形成された下ローラ5と
から形成されているものである。詳しくは、加熱源4と
して線状のヒーターを有し、上ローラ1の表面温度を約
110〜220℃程度に加熱させるものである。この上ローラ
1と下ローラ5との間を本発明のトナー画像7を担持し
た記録材6を通過させ、トナー画像7を記録材上に熱溶
融固着させる。従来の熱ローラ定着方法では、溶融した
トナーの一部が上ローラ1に融着し、一回転後、この上
ローラ1に融着したトナーが記録材の別の部分に固着さ
れるオフセット現象が発生し、甚だしき場合は、上ロー
ラ1に融着したトナーは、記録材から離れず記録材と共
に上ローラ1に巻き付く、所謂巻き付き現象が発生する
と共に定着ローラ表面が汚れるという問題を提起してい
た。定着部に於いては上ローラ1と下ローラ5間に圧力
を加え、下ローラ5を変形させ、いわゆるニップを形成
する。ニップ幅としては1〜10mm、好ましくは1.5〜7m
mである。定着線速度は40〜400mm/secが好ましい。ニ
ップ幅が狭い場合には熱を均一にトナーに付与すること
ができなくなり、定着のムラを発生し易くなる。一方で
ニップ幅が広い場合にはトナーの溶融が促進され、オフ
セット現象が発生しやすくなる。
【0042】本発明の熱ローラ定着方法においては、上
ローラ1の表面2上には本発明の含フッ素系シリコンオ
イル塗膜が形成されており、この塗膜と本発明のトナー
との相互作用によって、本発明の諸目的は効率的に達成
される。この本発明の含フッ素系シリコンオイル塗膜の
上ローラ1の表面2での形成は、一例として以下の通り
に行われる。
【0043】即ち、上ローラ1の長手方向の表面2に
は、含浸ローラ8が圧接され、矢印方向に回転してい
る。この含浸ローラ8には、あらかじめ本発明の含フッ
素系シリコンオイルを含浸させておき、定着に際して、
上ローラ1の回転に従って極少量ずつ含浸ローラ8から
上ローラ1の表面に含フッ素系シリコンオイルが供給さ
れて、結果として上ローラ1の表面2上には、本発明の
含フッ素系シリコンオイル塗膜が形成されることにな
る。
【0044】又、後者の定着方法は、図2に従って説明
すると装置に固定支持された低熱容量ライン状加熱体15
は、厚さ0.2〜5.0mm、好ましくは0.5〜3.5mm、幅10〜15
mm、長手方向の長さ240〜400mmのアルミナ基板17に抵抗
材料を1.0〜2.5mmに塗布したもので両端より通電される
ものである。通電はDC100Vの周期25msecのパルス波形
で温度センサ16により制御された温度を、エネルギー放
出量に応じたパルス幅に変化させて与える。低熱容量ラ
イン状加熱体15において温度センサ16で検出された温度
T1の場合、抵抗材料に対向するフィルム材14の表面温
度T2は温度T1よりも低い温度となる。ここで温度T
1は110〜220℃が好ましく、T2の温度はT1の温度と
比較して0.5〜10℃低いことが好ましい。また、フィル
ム材14がトナー定着表面より剥離する部分におけるフィ
ルム材表面温度T3はT2とほぼ同等である。この様に
エネルギー制御、温度制御された加熱体に当接してフィ
ルム材は記録材と同じ方向に移動する。このフィルム材
14としては、厚みにして10〜35μmの耐熱フィルム、例
えば、ポリエステル、ポリパーフルオロアルキルビニル
エーテル、ポリイミド、ポリエーテルイミドに少なくと
もテフロン等のフッ素樹脂に導電材を添加した離型材層
を5〜15μm被覆させたフィルムであり、好ましくはエ
ンドレスフィルム材である。一般的には総厚10〜100μ
m、フィルム材14の駆動はフィルム材駆動ローラ11とフ
ィルム材従動ローラ12による駆動とテンションによりシ
ワ、ヨレがなく搬送される。加圧ローラ13はシリコンゴ
ム等の離型性の高いゴム弾性層を有し、総圧2〜30kgで
フィルム材14を介して低熱容量ライン状加熱体15と加圧
し、矢印方向に圧接回転し、このフィルム材14と加圧ロ
ーラ13との間をトナー像を担持した記録材を通過させる
ことによって、低熱容量ライン状加熱体15を通過させ
て、トナー像を記録材に溶融固着させる。
【0045】図2において、図1に示した場合と同様に
含浸ローラ8がフィルム材14の長手方向に渡って、それ
を介してフィルム材従動ローラ12に圧接し、矢印方向に
回転している。図2において、フィルム材14の移動に従
って極少量ずつ含浸ローラ8からフィルム材14の表面に
含フッ素系シリコンオイルが供給されて、その結果フィ
ルム材14の加圧ローラ13側表面上には本発明の含フッ素
系シリコンオイル塗膜が形成される。
【0046】後者の定着方法の他の例を図3を用いて説
明する。この図3の例は、図2の例が、フィルム材がエ
ンドレスであったのに対し、有端なフィルム材の例であ
る。
【0047】即ち、図2の様にシート送り出し軸21及び
巻き取り軸22に有端フィルム材24を巻き付け、定着毎に
少しずつフィルム材24を矢印方向へ移動させる。この場
合は巻き取り軸22で駆動する。13,15,16,17は図2の
それらと同じである。
【0048】巻き取り軸22で駆動により送り出し軸21に
巻き取られていた有端フィルム材24は定着毎に少しずつ
駆り出され、この有端フィルム材24と加圧ローラ13との
間をトナー像を担持した記録材を通過させ、低熱容量ラ
イン状加熱体15を通過させることによってトナー像を記
録材に溶融固着させる。
【0049】図3において、本発明の含フッ素系シリコ
ンオイルを含浸させた含浸ローラ(図示せず)を、シー
ト送り出し軸21へ有端フィルム材24を介して圧接させ、
有端フィルム材の加圧ローラ側表面に本発明の含フッ素
系シリコンオイル塗膜が形成される。
【0050】図示した例においては含浸ローラを使用し
た含フッ素系シリコンオイル塗膜形成方法を開示した
が、その他に含フッ素系シリコンオイルを含浸させたパ
ッド、ウェッブ等を使用してもよい。
【0051】
【実施例】以下、本発明の具体的実施態様を示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0052】1.無機微粒子作製例 下記に示す各核無機微粒子に対して各種疎水化処理剤で
疎水化処理を施し下記に示す無機微粒子を得た。
【0053】 無機微粒子 核無機微粒子 数平均一次粒子径 疎水化処理剤 無機微粒子1 シリカ 7nm ジクロロジメチルシラン 無機微粒子2 シリカ 12nm ヘキサメチルジシラザン 無機微粒子3 シリカ 12nm オクチルトリメトキシシラン 無機微粒子4 シリカ 17nm ジクロロジメチルシラン 無機微粒子5 シリカ 45nm ヘキサメチルジシラザン 無機微粒子6 酸化チタン 16nm オクチルトリメトキシシラン 無機微粒子7 酸化チタン 16nm ステアリン酸 無機微粒子8 酸化チタン 25nm ジクロロジメチルシラン 無機微粒子9 酸化チタン 88nm オクチルトリメトキシシラン 無機微粒子10 ジルコニア 25nm オクチルトリメトキシシラン 無機微粒子11 アルミナ 15nm ヘキサメチルジシラザン 比較用無機微粒子1 シリカ 12nm 無し 比較用無機微粒子2 酸化チタン 16nm 無し 比較用無機微粒子3 酸化チタン 150nm ステアリン酸 比較用無機微粒子4 シリカ 12nm アミノ系シリコンオイル なお、上記に於いて疎水化処理剤の使用量は核となる無
機微粒子に対し5重量%とした。また、疎水化処理は公
知の方法を用いた。
【0054】これら無機微粒子について帯電量及び疎水
化度を測定した結果を下記に示す。
【0055】 無機微粒子 帯電量(μC/g) 疎水化度 無機微粒子1 −150 65 無機微粒子2 −180 61 無機微粒子3 −115 62 無機微粒子4 −107 61 無機微粒子5 − 55 60 無機微粒子6 − 25 58 無機微粒子7 − 18 48 無機微粒子8 − 30 61 無機微粒子9 − 19 59 無機微粒子10 − 41 61 無機微粒子11 − 38 61 比較用無機微粒子1 − 2 0 比較用無機微粒子2 + 3 0 比較用無機微粒子3 − 9 47 比較用無機微粒子4 + 40 57 なお、上記に於いて、帯電量は下記に示す現像剤調整に
用いたキャリアとの摩擦帯電量である。
【0056】2.トナー製造例 スチレン−アクリル樹脂100部、カーボンブラック6部
とを混合し熔融、混練、粉砕、分級し体積平均粒径が8.
2μmの着色粒子を得た。このものに、上記無機微粒子を
添加し、本発明のトナーを得た。下記にそのトナーを示
す。
【0057】 トナー 無機微粒子 添加量(wt%) トナー1 無機微粒子1 0.7 トナー2 無機微粒子2 0.8 トナー3 無機微粒子3 0.8 トナー4 無機微粒子4 0.8 トナー5 無機微粒子5 1.2 トナー6 無機微粒子6 0.7 トナー7 無機微粒子7 0.8 トナー8 無機微粒子8 1.3 トナー9 無機微粒子9 1.5 トナー10 無機微粒子10 1.3 トナー11 無機微粒子11 1.0 比較用トナー1 比較用無機微粒子1 0.8 比較用トナー2 比較用無機微粒子2 0.8 比較用トナー3 比較用無機微粒子3 1.5 比較用トナー4 比較用無機微粒子4 0.8 また、これらトナーに対してスチレン−アクリル樹脂を
被覆した体積平均粒径が62μmのフェライトキャリアを
混合し、トナー濃度が7重量%である現像剤を調整し
た。
【0058】*評価機としてコニカ製複写機3035を改造
した図1に示したものと概要が同じ定着器を使用した。
下記に定着条件に関する改造内容を示す。
【0059】熱ローラ定着方法として、表面2をテトラ
フルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体で被覆した直径30mmφの加熱源4を中央部に
内蔵した円柱状の鉄を上ローラ1として有し、表面が同
様にテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルエ
ーテル共重合体で被覆したシリコンゴムで構成された直
径30mmφの下ローラ5を有している。線圧は0.8kg/cm
に設定され、ニップの幅は4.3mmとした。この定着器を
使用して、印字の線速度を250mm/secに設定した。な
お、定着器のクリーニング機構としては本発明の含フッ
素系シリコンオイルを含浸した含浸ローラ8を装着して
使用した。前記含フッ素系シリコンオイルは例示化合物
(3),(7),(8),(9)を用い、それぞれを用
いた熱ローラ定着装置をR−1,R−2,R−3,R−
4とする。
【0060】また、定着器は、上ローラ1の表面温度を
可変(110〜230℃)できるものを用いた。
【0061】フィルム状定着条件については以下の通り
である。
【0062】定着装置を図2に示すエンドレスシート定
着器(フィルム状定着装置)を用い、定着の条件を下記
に設定した。
【0063】 定着条件:加熱体15の温度T1=110〜230℃ フィルム材14の移動速度=250mm/sec 加熱体15・加圧ローラ13間層圧=15kg 加圧ローラ13・フィルム材14間ニップ=3mm フィルム材14:表面に導電性物質を分散したポリテトラ
フルオロエチレンを被覆した厚みが15μmのポリイミド
フィルム材 なお、定着器のクリーニング機構としては本発明の含フ
ッ素系シリコンオイルを含浸した含浸ローラ8を装着し
て使用した。前記含フッ素系シリコンオイルとしては例
示化合物(3),(7),(8),(9)を用い、それ
ぞれを用いたフィルム状定着装置をF−1,F−2,F
−3,F−4とする。
【0064】一方、比較用として、ジメチルポリシロキ
サンからなるシリコンオイル(ジメチルシリコンオイ
ル)を前述の含浸ローラ8に含浸したものと、特開昭52
-124338号に記載されている側鎖のフッ素化アルキルが
単なるトリフルオロメチルである含フッ素系シリコンオ
イル(FS-1265:ダウコーニング社製)を含浸ローラ8
に含浸したものを使用した。ジメチルシリコンオイル使
用熱ローラ定着装置をR−比1、フィルム状定着装置を
F−比1とし、本発明外の含フッ素系シリコンオイル
(Rf=−(CF3))を用いたものをそれぞれR−比2,F
−比2とする。
【0065】(評価) 1.上記現像剤を用いて画像評価を実施した。評価には
コニカ製複写機U-Bix3035の定着機構を上記構成に変更
して使用した。また、感光体としては積層型負帯電性有
機感光体を用いた。
【0066】2.評価は前述の評価機を用い、常温低湿
環境(20℃/10%RH)下で画素率15%の画像を用いて
10万枚の印字を行った。ついで、定着ローラあるいはフ
ィルム表面を観察し、傷の有無を評価した。さらに、50
万枚の印字を行い、画像上に発生する筋状の画像欠陥の
有無を評価した。結果を下記に示す。
【0067】 (傷の有無:熱ロール定着) トナー R−1 R−2 R−3 R−4 R−比1 R−比2 トナー1 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー2 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー3 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー4 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー5 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー6 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー7 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー8 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー9 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー10 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー11 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 比較用トナー1 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー2 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー3 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー4 有り 有り 有り 有り 有り 有り (傷の有無:フィルム定着) トナー1 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー2 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー3 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー4 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー5 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー6 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー7 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー8 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー9 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー10 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー11 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 比較用トナー1 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー2 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー3 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー4 有り 有り 有り 有り 有り 有り (画像汚れの有無:熱ロール定着) トナー R−1 R−2 R−3 R−4 R−比1 R−比2 トナー1 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー2 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー3 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー4 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー5 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー6 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー7 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー8 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー9 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー10 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー11 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 比較用トナー1 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー2 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー3 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー4 有り 有り 有り 有り 有り 有り (画像汚れの有無:フィルム定着) トナー F−1 F−2 F−3 F−4 F−比1 F−比2 トナー1 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー2 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー3 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー4 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー5 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー6 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー7 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー8 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー9 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー10 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 トナー11 無し 無し 無し 無し 有り 軽微に発生 比較用トナー1 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー2 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー3 有り 有り 有り 有り 有り 有り 比較用トナー4 有り 有り 有り 有り 有り 有り 上記の結果から明らかなように本発明が比較に比して優
れていることが分かる。
【0068】
【発明の効果】本発明による熱定着方法は、定着ローラ
の傷の発生が無く、長期に渡って安定した画像欠陥の無
い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す熱ローラ定着方法の概略構
成例を示す図である。
【図2】本発明の他の一例であるフィルム材を介して加
熱体と記録材とを接触させる熱定着方法の概略構成例を
示す図である。
【図3】図2に示した変形例を示す概略構成例を示す図
である。
【符号の説明】
1 上ローラ 4 加熱源 5 下ローラ 6 記録材 8 含浸ローラ 11 フィルム材駆動ローラ 12 フィルム材従動ローラ 14 フィルム材 15 低熱容量ライン状加熱体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にシリコンオイルの塗膜を形成した
    回動する定着ローラと、該定着ローラに圧接する圧着ロ
    ーラとの間をトナー像を担持した記録材を通過させ、該
    トナー像を記録材上に定着させる熱定着方法において、
    上記シリコンオイルが、下記一般式〔I〕で示される構
    造単位を有する含フッ素系シリコンオイルであり、且つ
    上記トナーが少なくとも結着樹脂、着色剤とからなる着
    色粒子に数平均一次粒子径が5〜100nmであり帯電量が
    −20〜−300μC/gである無機微粒子を添加してなるト
    ナーであることを特徴とする熱定着方法。 【化1】 〔式中、Xは炭素原子数1〜4の飽和炭化水素基又はア
    リール基、Rfは炭素原子数2〜10のフルオロアルキル
    基、nは1〜4の整数を表す。〕
  2. 【請求項2】 固定配置された加熱体と、該加熱体に対
    向して圧接、回動する加圧部材との間を移動するフィル
    ム材を配置し、トナー像を担持した記録材を該フィルム
    材と該加圧部材との間を通過させ、該トナー像を記録材
    上に密着させる熱定着方法において、上記フィルム材の
    加圧部材側表面に、前記一般式〔I〕で示される構造単
    位を有する含フッ素系シリコンオイル塗膜を形成させる
    と共に、上記トナーが少なくとも結着樹脂、着色剤とか
    らなる着色粒子に数平均一次粒子径が5〜100nmであり
    帯電量が−20〜−300μC/gである無機微粒子を添加し
    てなるトナーであることを特徴とする熱定着方法。
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