JP2006221077A - トナー、画像形成装置、プロセスカートリッジ - Google Patents

トナー、画像形成装置、プロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】 トナー劣化が少なく、トナー帯電立ち上げ能力が低下せず、転写性能やクリーニング性能に優れ、装置の長寿命化を図ることができるトナー及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 樹脂60と着色剤61と極性制御剤62とからなる母体トナー64に、外部添加剤として疎水化度30以上の無機酸化物粒子65と固体潤滑剤66とを複合使用する。無機酸化物粒子65の母体トナー64に対する重量添加比率α%と固体潤滑剤66の母体トナー64に対する重量添加比率β%との関係が0.5×α≧β≧0.01×αを満たす。これにより、トナー成分の非静電的付着量が小さくなり、且つ固体潤滑剤が母体トナーや無機酸化物粒子から遊離することがない。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子写真プロセスに用いられるトナー、並びにこれを用いるプリンタ、ファックス、複写機等の画像形成装置及びプロセスカートリッジに関する。
電子写真法に適用される現像方法としては、大別して乾式現像法と湿式現像法とがある。前者には、さらに二成分現像剤を用いる方法と一成分現像剤を用いる方法に分けられる。二成分現像剤は結着樹脂中にカーボンブラック等の着色剤を分散含有せしめてなるトナーと鉄粉若しくはガラスビーズ等からなるキャリアとの混合物を主成分とするものである。一成分現像剤はトナーのみからなり、トナー中に磁性体を含有した磁性一成分現像剤と磁性体を含有しない非磁性一成分現像剤とがある。
これら一成分現像剤や二成分現像剤のトナーには、一般に流動性、現像性、転写性等の特性を改善するために外部添加剤が添加されている。例えば特許文献1では、トナー母体粒子に少なくとも1種以上の外部添加剤を添加し、トナー母体粒子の帯電量、外部添加剤添加後のトナー帯電量、外部添加剤の平均粒径の和、トナー母体粒子の平均粒径が所定の関係式を満たす二成分現像剤が提案されている。この現像剤によれば、クリーニングされたトナーをリサイクルしても、機内でのトナー飛散がなく、像担持体の汚れもなく、しかも種々の環境下で連続通紙後も画質劣化のない優れた画像を形成できる。特許文献2では、外部添加剤として疎水化されたアルミニウム酸化物及び/又はチタン酸化物とシリカと潤滑剤とが添加されたトナーが提案されている。このトナーによれば、有機感光体を用いた時にも、高温高湿環境下においても、画像ボケや転写抜けのない優れたトナー画像を得ることができる。特許文献3では、平均一次粒子径、比表面積、疎水化度が規定された酸化チタンを無機酸化物で被覆した後有機系シラン化合物による表面処理を行ったものを外部添加剤として用いたトナーが提案されている。このトナーによれば、像担持体表面の傷の発生を防止し像担持体の寿命低下がなく、装置内がトナーで汚染されず、且つ繰り返し現像における画質欠陥や画像濃度低下が少なく耐久性に優れ、また帯電の環境安定性、帯電の立ち上がり性、流動性が向上する。
また、特許文献4及び5では、オイルを全く使用しないか僅かな使用によるオイルレス定着方式用に用いるトナーとして、離型性を確保するためのワックスが分散されたトナーが提案されている。
また、特許文献6では、トナー用樹脂組成物として、ミクロ相分離構造をもつもの、例えば後述するラメラ状のものが提案されている。このトナー用樹脂組成物からなるトナーは、耐オフセット性、低温定着性、耐ブロッキング性に優れ、しかも微粉砕性が良好である。また高速型や小型の電子複写機を用いて複写する場合でも、安定した画像が得られ、トナーフィルミングも発生し難いと推定される。
特開2002−268283号公報 特許2684033号公報 特開平11−44965号公報 特開2000−227678号公報 特開2002−341598公報 特開平7−230187号公報
ところが、上記特許文献1、2、又は3に開示されるトナーにおいては、外部添加剤と潤滑剤との添加量が考慮されていない、又はそれぞれ単独に考慮されているのみである。そのため、潤滑剤が添加されていなかったり、無機酸化物粒子に対して潤滑剤の添加量が少なかったりした場合には、トナー成分の非静電的付着力が大きくなる。そのために、トナー同士に働く摩擦力や摩擦熱が大きくなり、外部添加剤が母体トナー粒子に埋没し、トナー自体の基本特性(帯電能力、流動性等)が劣化してしまう。また、トナーとトナーの帯電立ち上げに大きく寄与するトナーとの接触部材(例えば、一成分現像剤の場合には現像ローラや規制部材、二成分現像剤の場合にはキャリア)との間に働く非静電的付着力も大きい。そのため、トナーとの接触部材へのトナーフィルミングが発生したり、キャリア表面がトナーで汚染されたりしてしまう。その結果、トナー帯電立ち上げ能力が低下し、トナー飛散、トナー落下、地汚れ等が増加してしまう虞がある。また、トナーと感光体との間に働く非静電的付着力も大きいために感光体へのトナーフィルミングも発生しやすくなり、転写性能やクリーニング性能も低下してしまう。また、シリカ等の無機酸化物粒子は硬度が高いため、トナーを担持搬送する現像剤剤担持体の表面が削れてしまう。一方、無機酸化物粒子に対して潤滑剤の添加量が多い場合には、潤滑剤がトナー母体や無機酸化物粒子から遊離してトナーとの接触部材に付着しやすくなる。そのため、トナー帯電立ち上げ能力が低下し、やはりトナー飛散、トナー落下、地汚れが発生してしまう。また、潤滑剤が母体トナーや無機酸化物粒子から遊離して潤滑剤同士の滑り現象が起こり、濃度ムラや濃度不足等の画像不良問題を引き起こす現像時滑り現象が生じる。
また、特許文献4及び5に開示されるワックス入りのトナーにおいては、現像装置内でトナー表面からワックスが滲み出す場合がある。そのために、滲み出したワックスがトナーと接触する他の部材へ付着して摩擦抵抗が低下し、トナー帯電立ち上げ能力が低下してしまう虞がある。特に、トナーに加える最大圧力が大きくなる1成分現像装置で顕著である。
また、特許文献6では、トナー用樹脂組成物自体がミクロ相分離構造をしているので、ミクロ相分離構造がトナー全体に及ぶ。定着後の固化したトナー画像は、ミクロ相分離構造を有しない従来のトナーに比べ、曲げ量や引っ掻き力によっては紙面から剥離しやすくなると考えられる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。その目的とするところは、トナー劣化が少なく、トナー帯電立ち上げ能力が低下せず、転写性能やクリーニング性能に優れ、装置の長寿命化を図ることができるトナー、画像形成装置、プロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1のトナーは、少なくとも樹脂と着色剤と極性制御剤とからなる母体トナーに外部添加剤が外添されるトナーにおいて、上記外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上の無機酸化物粒子と固体潤滑剤とを複合使用し、無機酸化物粒子の母体トナーに対する重量添加比率α%と固体潤滑剤の母体トナーに対する重量添加比率β%との関係が0.5×α≧β≧0.01×αを満たすことを特徴とするものである。
請求項2のトナーは、少なくとも樹脂と着色剤と極性制御剤とからなる母体トナーに外部添加剤が外添されるトナーにおいて、上記外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上、BET比表面積がA[m/g]の無機酸化物粒子と、BET比表面積がB[m/g]の固体潤滑剤とを複合使用し、無機酸化物粒子の母体トナーに対する重量添加比率α%と固体潤滑剤の母体トナーに対する重量添加比率β%との関係がAα>Bβを満たすことを特徴とするものである。
請求項3のトナーは、少なくとも樹脂と着色剤と極性制御剤とからなる母体トナーに外部添加剤が外添されるトナーにおいて、上記外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上、1次粒子体積平均径がa[nm]の無機酸化物粒子と、1次粒子体積平均径がb[nm]の固体潤滑剤とを複合使用し、無機酸化物粒子の母体トナーに対する重量添加比率α%と固体潤滑剤の母体トナーに対する重量添加比率β%との関係がbα>aβを満たすことを特徴とするものである。
請求項4のトナーは、少なくとも樹脂と着色剤と極性制御剤とからなる母体トナーに外部添加剤が外添されるトナーにおいて、上記外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上の無機酸化物粒子と固体潤滑剤とを複合使用し、固体潤滑剤の一部又は全部にラメラ状被膜形成用不活性固体潤滑剤を用いることを特徴とするものである。
請求項5のトナーは、請求項1、2、3又は4のトナーにおいて、平均円形度が0.90〜0.99であることを特徴とするものである。
請求項6のトナーは、請求項1、2、3、4又は5のトナーにおいて、重量平均径が4〜15μmであることを特徴とするものである。
請求項7のトナーは、請求項1、2、3、4、5又は6のトナーにおいて、上記母体トナーは、離型剤を含有することを特徴とするものである。
請求項8の画像形成装置は、像担持体と、該像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記現像手段に補給されるトナーとして、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のトナーを用いることを特徴とするものである。
請求項9の画像形成装置は、請求項8の画像形成装置において、上記現像手段に予め収容される初期トナーに含む固体潤滑剤の重量添加比率が補給用トナーに含む固体潤滑剤の重量添加比率より小さいことを少ないことを特徴とするものである。
請求項10の画像形成装置は、請求項8又は9の画像形成装置において、上記トナー、上記像担持体、上記帯電手段の少なくともひとつに潤滑剤を供給又は塗布可能な潤滑剤供給手段と、該潤滑剤供給手段による供給される潤滑剤量を制御可能な潤滑剤量制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項8、9又は10の画像形成装置において、上記像担持体上の地肌部電位VDと像露光後の画像部電位VLと現像バイアス電圧VBとの関係が0<|VD|−|VB|<|VD−VL|≦400Vを満たすことを特徴とするものである。
請求項12の画像形成装置は、請求項8、9、10又は11の画像形成装置において、複数の現像装置を備えることを特徴とするものである。
請求項13の画像形成装置は、請求項8、9、10、11又は12の画像形成装置において、上記像担持体上に形成されたトナー像は、中間転写体を介して記録媒体に転写されることを特徴とするものである。
請求項14のプロセスカートリッジは、像担持体と、該像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該像担持体に残留する転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備える画像形成装置に用いられ、該像担持体、該帯電手段、該クリーニング手段より選ばれる少なくとも1つと該現像手段とが一体になって画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されるプロセスカートリッジにおいて、上記画像形成装置が請求項8、9、10、11、12又は13の画像形成装置であることを特徴とするものである。
請求項1乃至3のトナーにおいて、疎水化度が30以上である無機酸化物粒子は、粒子表面に吸着する水分量が少なく環境安定性に優れる。高温高湿環境下では、トナー最表面に位置する無機酸化物粒子に多くの水分が吸着してしまい、トナー最表面の電気抵抗が大幅に低下し、トナー表面の摩擦帯電による帯電能力が低下しまう。また一旦トナーに蓄えられた電荷もトナーと接触する接触部材に高率でリークしてしまう。さらに、上記関係式β≧0.01×αが成り立つように固体潤滑剤が外添されている場合は、後述する実験結果からも明らかなようにトナーの非静電的付着力が抑制される。そのため、トナー同士に働く摩擦力を抑制でき、トナー劣化を抑制することができる。また、トナーとトナーの帯電立ち上げに大きく寄与するトナーとの接触部材との間に働く非静電的付着力も小さいため、トナーとの接触部材へのトナーフィルミングが発生しにくく、トナー帯電立ち上げ能力を長時間に亘って良好に維持できる。また、トナーと感光体との間に働く非静電的付着力も小さいため、感光体へのトナーフィルミングも発生しにくく、転写性能やクリーニング性能を長時間に亘って良好に維持することができる。また、無機酸化物粒子による現像剤担持体の削れを抑制することができる。上記関係式0.5×α≧β、Aα>Bβ、bα>aβが成り立つ場合には、後述する実験結果からも明らかなように固体潤滑剤が母体トナーや無機酸化物粒子から遊離する率が低い。そのため、遊離した固体潤滑剤がトナーの帯電立ち上げに大きく寄与するトナーとの接触部材に付着せずにトナー帯電立ち上げ能力を長時間に亘って良好に維持できる。また、固体潤滑剤が母体トナーや無機酸化物粒子から遊離した状態で単独で振る舞う可能性が殆どなく、潤滑剤同士の滑り現象は僅かになり、濃度ムラや濃度不足等の画像不良問題を引き起こす現像時滑り現象が抑制される。さらには、固体潤滑剤がトナー母体表面を覆いつくすことがないので、定着トナー画像の剥離性も低減される。
また、請求項4のトナーにおいては、固体潤滑剤にラメラ状被膜形成用不活性固体潤滑剤を用いることにより、母体トナー上に非常に薄く、且つ安定した膜を形成できる。そのため、少ない比率の潤滑剤の働きでトナー成分の非静電的付着力を抑制できる。また、ラメラ状の構造は固体潤滑剤のみでトナー全体に及んでいないので、上述したように定着トナー画像が剥離する心配もない。
本発明によれば、トナー劣化が少なく、トナー帯電立ち上げ能力が低下せず、転写性能やクリーニング性能に優れ、装置の長寿命化及び環境安定性を図ることができるトナー、画像形成装置、プロセスカートリッジを提供できるという優れた効果がある。
以下、本発明を画像形成装置であるカラーレーザープリンタ(以下、プリンタという)に適用した場合の実施形態について説明する。図1は、このプリンタの全体構成を示す全体概略構成図である。図1に示すように、装置本体内の中央には、イエロー、マゼンダ、シアン、黒の各色の画像を形成するための感光体ユニット1が配置されている。この感光体ユニット1のまわりには、帯電手段である帯電ローラ2、潜像形成手段である書き込み光学ユニット3、現像手段である多段現像ユニット4、中間転写ユニット5、感光体クリーニング装置6等が配置されている。また、装置本体内の下方には、転写紙を収納可能な給紙ユニット7が配設されている。装置本体内の図中右上方には、転写紙上に転写されたトナー画像を定着させる定着ユニット8が配置されている。装置本体の上部には、排紙スタック部9が形成されている。
感光体ユニット1を構成する像担持体としての感光体ベルト10は、駆動ローラ11、従動ローラ12、1次転写対向ローラ13、バックアップローラ等に掛け渡され、駆動ローラ11を介して図示しない感光体駆動モータにより図中矢印A方向に回転駆動される。帯電ローラ2は、駆動ローラ11上で感光体ベルト10に近接して配置される。この帯電ローラ2は、感光体ベルト10へ突き当てる環状の突き当て部材としてスペーサリングが長手方向両端に設けられている。このスペーサリングが感光体ベルト10の非帯電面と対向する両端部に嵌合され、加圧バネにより帯電ローラ芯金が感光体ベルト10側へ加圧される。これにより、帯電ローラ2と感光体ベルト10の被帯電面との間の微小な間隔が一定に保持される。帯電ローラ2は、感光体ベルト10の被帯電面との間の微小な間隔で感光体ベルト10への放電により感光体ベルト10の被帯電面を一様に帯電させる。スペーサリングには、例えば厚さ80μm、幅8mmの絶縁性テープが用いられる。書き込み光学ユニット3は、図示しない光源、ポリゴンミラー14、f−θレンズ15、反射ミラー16等を備え、画像データに基づいて感光体ベルト10の表面にレーザ光を走査しながら照射するように構成されている。
現像ユニット4は、上方から順にイエロー、マゼンダ、シアン、黒の現像剤を収納する現像装置20Y、20M、20C、20Kと、各現像装置20を個々に感光体ベルト10に対して接離させる図示しない接離機構とを備える。ここで、各符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す。図2は、現像装置の内部構成を示すの概略構成図である。上記現像装置20Y、20M、20C、20Kは、装置本体に配置される箇所を除いては同一構成をとるので、添字を省略して現像装置20について説明する。図2に示すように、上記現像装置20は、現像ケース21とトナーカートリッジ収容室22とからなる現像器23と、トナーカートリッジ30とで構成される。現像ケース21内には、開口部21aを介して感光体ベルト10と対向して図中矢印C方向に回転する現像剤担持体である現像ローラ25を備えている。現像ケース21内には、現像ローラ25上の現像剤を規制する現像剤規制部材26、現像ローラ25に現像剤を供給する現像剤供給部材27、トナー攪拌部材28を備えている。そして、現像ケース21には、トナーカートリッジ収容室22と連通するトナー通過孔21bが設けられている。トナーカートリッジ30は、カートリッジケース31内にトナー攪拌部材32、32を備えている。そして、トナーカートリッジ30には、トナーカートリッジ収容室22と連通するトナー通過孔31aが設けられている。トナーカートリッジ収容室22に収容されたトナーカートリッジ30内の補給用トナーは、トナー攪拌部材32によりトナー通過孔31aを介して現像ケース21内に補給される。現像器23は、耐久性を高め、トナーカートリッジ30内のトナーがなくなったときにも、トナーカートリッジ30を新品に交換することにより繰り返し使用可能である。
中間転写ユニット5を構成する中間転写体としての中間転写ベルト40は、駆動ローラ41、従動ローラ42、43、テンションローラ及び1次転写ローラ44に掛け渡され、図示しない駆動源により駆動ローラ41を介して図中矢印B方向に回転駆動される。そして、中間転写ベルト40は、1次転写ローラ44及び1次転写対向ローラ13の間に通されて感光体ベルト10に当接される。駆動ローラ41上には、中間転写ベルト40との間に2次転写部を構成する2次転写ローラ45が配置される。従動ローラ42の上方には、中間転写ベルト40上の転写残トナーをクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置46が配置される。
上記プリンタにおける基本仕様としては、以下の通りである。
・感光体線速;178mm/sec
・感光体の帯電電位(≒地肌部電位);−500V
・感光体の像露光後表面電位(ベタ画像部表面電位);−50〜−100V
・画像形成時現像バイアス;−250V(デフォルト設定値)
・帯電ローラ:例えば直径9mmの芯金上にヒドリンゴムの層を設けた直径12mmの帯電ローラ。
以下、上記プリンタの画像形成動作について説明する。感光体ベルト10は帯電ローラ2により一様に帯電された後、書き込み光学ユニット3により画像情報に基づき走査露光されて表面に静電潜像が形成される。露光する画像情報は所望のフルカラー画像をマゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各静電潜像は、各現像装置20M、20C、20Y、20Kによりそれぞれ所定のマゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックのトナーで単色現像され、感光体ベルト10上にそれぞれの色画像が順次形成される。矢印A方向に回転する感光体ベルト10上に形成された各単色画像は、感光体ベルト10と同期して矢印B方向に回転する中間転写ベルト40上にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの単色毎に、1次転写ローラ44に印加された所定の転写バイアスにより順次重ね転写される。中間転写ベルト40上に重ね合わされたイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの画像は、給紙ユニット7から給紙ローラ47、搬送ローラ対48、レジストローラ対49を経て2次転写部へ搬送された転写紙上に、2次転写ローラ45により一括転写される。転写終了後、転写紙は定着ユニット8へ送られ、所定の温度に加熱制御されたベルトと加圧ローラにより熱と圧力を加えられてトナー像が溶融定着される。定着を終えた転写紙は、排紙ローラ対50により装置上面に形成された排紙スタック部9に排出・スタックされる。
1次転写後の感光体ベルト10の表面は、感光体クリーニング装置6により清掃される。2次転写後の中間転写ベルト40の表面は、中間転写ベルトクリーニング装置46により清掃される。なお、中間転写ベルトクリーニング装置46は中間転写ベルト40に対して図示しない接離機構により接離自在に設けられ、画像形成動作中には中間転写ベルト40の表面から離間した位置に保持され、重ね合わせトナー像が転写紙に転写された後に中間転写ベルト40の表面に当接される。
なお、現像装置20Y、20M、20C、20Kは、それぞれ装置本体に対して着脱自在に構成される。また、感光体ベルト10、帯電ローラ2、中間転写ベルト40、感光体クリーニング装置6、中間転写ベルトクリーニング装置46は、プロセスカートリッジとして一体的に構成され、装置本体に対して着脱自在に構成される。
また、上記プリンタには、感光体ベルト10に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段である潤滑剤塗布装置を設けてもよい。図3は、潤滑剤塗布装置の一例を示す概略構成図である。図4は、潤滑剤塗布装置の構成を示す拡大構成図である。図3及び図4に示すように、感光体ベルト10の周囲には、感光体クリーニング装置6よりも感光体ベルト10の移動方向上流側に潤滑剤塗布装置51が配置されている。この潤滑剤塗布装置51は、潤滑剤塗布ブラシ52と、バー状の固形潤滑剤53と、感光体ベルト10への供給量を制御する図示しない塗布量制御手段を備えている。この潤滑剤塗布装置51では、感光体ベルト10と潤滑剤塗布ブラシ52とが、接触部において互いに逆方向に移動するように、潤滑剤塗布ブラシ52の回転方向が図中矢印D方向に設定されている。そして、潤滑剤塗布ブラシ52は、矢印D方向の回転により固形潤滑剤53の潤滑剤を少量ずつ掻き取り、掻き取った潤滑剤を感光体ベルト10に供給する。また、塗布量制御手段は、感光体ベルト10に形成されるトナー画像の画像面積値や画像形成回数等に応じ塗布ブラシの回転数を制御する。これにより、感光体ベルト10表面のトナーに対する摩擦係数を低下させることができ、感光体ベルト10表面に形成されたトナー像を転写紙に転写するときの転写不良の発生を抑え、転写されたトナー像の画質を高めることができる。また、感光体ベルト10表面におけるトナーフィルミングの防止や、表面層の削れを抑制する。なお、上記現像装置20に用いられるトナーには後述するように予め適正範囲内の潤滑剤が添加されているが、追加潤滑剤量の調整量比率が小さい。そこで、上述したような潤滑剤塗布装置51を設けることによって、追加潤滑剤量の過不足による画像形成装置性能への影響が少なくてすむ。
以下、上記現像装置20に用いられるトナーについて説明する。図5は、トナーの構成を説明する模式図である。図5に示すように、本実施形態に係るトナーは公知の樹脂60中に着色剤61、極性制御剤62、離型剤63を分散せしめてなる母体トナー64に、外部添加剤として無機酸化物粒子65、固体潤滑剤66が外添されている。
そして、本実施形態に係るトナーは、外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上、母体トナーに対する重量添加比率α%の無機酸化物粒子と、母体トナーに対する重量添加比率β%の固体潤滑剤とを複合使用し、無機酸化物粒子と固体潤滑剤の添加比率の関係が0.5×α≧β≧0.01×α・・・式(1)を満たすことを特徴とする。
また、本実施形態に係るトナーは、以下の関係式を満たすトナーである。すなわち、本実施形態に係るトナーは、外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上、BET比表面積A[m/g]、母体トナーに対する重量添加比率α%の無機酸化物粒子と、BET比表面積B[m/g]、母体トナーに対する重量添加比率β%の固体潤滑剤とを複合使用し、無機酸化物粒子と固体潤滑剤の添加比率の関係がAα>Bβ・・・式(2)を満たすこと特徴とする。
また、本実施形態に係るトナーは、以下の関係式を満たすトナーである。すなわち、外部添加剤として、少なくとも疎水化処理が施された疎水化度30以上、1次粒子体積平均径a(nm)、母体トナーに対する重量添加比率α%の無機酸化物粒子と、1次粒子体積平均径b(nm)、重量添加比率β%の固体潤滑剤とを複合使用し、無機酸化物粒子と固体潤滑剤の添加比率αとβが、bα>aβ・・・式(3)の関係を満たすことを特徴とする。
流動性を向上させる外部添加剤の平均一次粒子粒径は、5〜50nmが好ましい。粒径が小さすぎると、トナー表面に埋没しやすく、トナー劣化が早く、耐久性が低下する。粒径が多きすぎると、流動性不良でトナー帯電が不均一となり、トナー飛散や画像地肌部汚れが問題になりやすくなる。
なお、上記疎水化度の測定方法は、メタノールウェッタビリティー法(メタノールに対するぬれ特性評価)による。まず、内容積250mlのビーカー又は三角フラスコ中に蒸留水50mlを入れ、測定対象である疎水化処理を施した試料0.2gを秤取する(実際は疎水性の発現により無機酸化物粒子は浮く)。そして、先端が液体中に浸漬されているビューレットから、メタノールを試料の総量がぬれるまで滴下する(全ての浮いていた無機酸化物粒子が液中に分散する。)その際、常時マグネチックスターラーでゆっくりと攪拌する。試料の全量が液体中に懸濁された状態を終点とする。疎水化度は、終点の際のメタノールと蒸留水との液体混合物中のメタノールの容積百分率として表される。即ち、試料を完全にぬらすために必要なメタノール量をa(ml)としたとき、下式により疎水化度が算出される。
疎水化度=a/(50+a)×100
外部添加剤の含有量の測定には種々の方法があるが、蛍光X線分析法で求めるのが一般的である。すなわち、外部添加剤の含有量既知のトナーについて、蛍光X線分析法で検量線を作成し、この検量線を用いて添加剤の含有量を求めることができる。BET比表面積は、島津製作所製のトライスター3000の装置を用いて測定し、サンプル量:1g、前処理条件を減圧時間:11h、温度20℃とした。
疎水化度が30以上である無機酸化物粒子は、粒子表面に吸着する水分量が少ないため、環境安定性に優れる。疎水化度が30を満たないと、無機酸化物粒子の疎水化処理が施されていない表面又は親水性の表面の面積占有率が過剰となり、無機酸化物粒子表面に水分が過度に吸着しやすくなる。その結果、高温高湿環境下(30℃30%RH)では、トナー最表面に位置する無機酸化物粒子に多くの水分が吸着してしまい、トナー最表面の電気抵抗が大幅に低下し、トナー表面の摩擦帯電による帯電能力が低下しまう。また一旦トナーに蓄えられた電荷もトナーと接触する接触部材に高率でリークしてしまう。すると、現像工程や転写工程で帯電不足トナーや逆帯電トナーの占める割合が過剰になる。その結果、現像工程では感光体の地肌部や潜像に多くのトナーが付着してしまう地汚れや、トナー飛散による機内汚染、転写工程では転写チリや転写率不足等の転写不良が発生してしまう。
以下、図6に疎水化度とトナー電荷量(停止直後)との関係を示す。図7に疎水化度とトナー電荷量減衰率との関係を示す。図8に疎水化度とトナー電荷量の環境変動率の関係を示す。図中の疎水化度は、酸化シリカの疎水化度(母体トナーに対し重量比で1%添加した例)である。図7中の電荷減衰率は次式により求められる。図8中の環境変動率は次式により求められる。
電荷減衰率=|(Q−Q60)/Q|×100(%)
但し、Qは停止直後(5分以内)の電荷量、Q60は停止後60分後の電荷量である。
環境変動率=|(QLL−QHH)/{(QLL+QHH)/2}|×100(%)
但し、QLLは10℃15%RH、停止直後(5分以内)の電荷量、QHHは30℃90%RH、停止後60分後の電荷量である。
図6、7、8の結果から分かるように、疎水化度30以上の無機酸化物粒子は、環境安定性に優れる。
以下、本実施形態に係るトナーについて実施例及び比較例に基づいて具体的に説明する。表1に示すように、外部添加剤として疎水化度30以上、重量添加比率α%の無機酸化物粒子(シリカ)と、重量添加比率β%の固体潤滑剤(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等)との添加比率が関係式(1)を満たすトナー(実施例1、2、3)を用意した。これに対し、疎水化度30以上を満たさないもの、又は無機酸化物粒子と固体潤滑剤の添加比率が式(1)を満たさないトナー(比較例1、2、3、4)を用意した。これら実施例及び比較例のトナーを補給用トナーとしてトナーカートリッジ30内に収容し、図1乃至図4に示すプリンタにより画像形成を行った。そして、20K枚プリント後のトナーの摩擦係数、緩み見掛密度、帯電量、現像ローラの摩擦係数、フィルミング、摩耗量、感光体の摩擦係数、摩耗量を測定した。図6は、実施例1と比較例1における現像ローラの摩擦係数の経時変化を示す特性図である。また、20K枚プリント後におけるSOLID部の現像トナー量、地汚れの発生、SOLID部の1次転写率、中間調部の1次転写性、感光体クリーニング装置による転写残画像のクリーニング性を評価した。その結果を表2及び表3に示す。
Figure 2006221077
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また、表4及び表5に示すように、外部添加剤として疎水化度が30以上、BET比表面積A[m/g]、1次粒子体積平均径がa[nm]、母体トナーに対する重量添加比率α%の無機酸化物粒子(シリカ)を用意した。また、BET比表面積B[m/g]、1次粒子体積平均径がb[nm]、母体トナーに対する重量添加比率β%の固体潤滑剤(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等)を用意した。これら外部添加剤の母体トナーに対する添加比率が関係式(2)(3)を満たすトナー(実施例4、5、6、7)を用意した。これに対し、疎水化度30以上を満たさないもの、又は無機酸化物粒子と固体潤滑剤の添加比率が式(2)(3)を満たさないトナー(比較例5、6、7)を用意した。これら実施例及び比較例のトナーを補給用トナーとしてトナーカートリッジ30内に収容し、図1乃至図4に示すプリンタにより画像形成を行った。そして、実施例1と同様に20K枚プリント後において各種評価を行った。その結果を表6及び表7に示す。
Figure 2006221077
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Figure 2006221077
表中に示すトナーの摩擦係数は、以下に示す方法により求めた。まず、トナー0.6gを自動加圧成型機と錠剤成型ダイスを使用し、6t荷重で30秒間加圧し、20mmφのペレットに成型した。そして成型後のトナー表面を、協和界面科学(株)製の摩擦磨耗試験機を使用して、SUSボールとの静止摩擦係数を測定した。
また、表中に示す現像ローラと感光体の摩擦係数μは、以下に示すオイラーベルト式摩擦係数測定方法を用い、測定値を次式に入れて求めた。
μ=ln(F/W)/(π/2) 但し、Fは引張り力、Wは荷重である。
図10に示すように、先ずローラ100の周囲をμ測定面で覆った(現像ローラ自体、又は感光体ベルトを巻き付けて固定)。そして、測定用紙(リコー製PPC用紙TYPE6200A4サイズT目、JIS P−8147 紙及び板紙の摩擦係数試験方法に記載の傾斜法による測定で求めた静摩擦係数が0.62±0.03)Sを297×30mmのサイズに裁断し、この測定用紙Sの中央を上記ローラ100の周面の一部に周方向で90度(π/2rad)の範囲に巻き回す。測定用紙Sの巻き回し方向端部の一方には、一定重さ(0.98N(100g))の荷重Wの分銅101を取付け、他方にはデジタルプッシュプルゲージDSを取付ける。そして、分銅101が揺れない状態で測定用紙Sを一定速度の条件で牽引し、ローラ100の表面で測定用紙Sが動き始めた瞬間でのデジタルプッシュプルゲージDSの値を測定し引っ張り力Fとする。
表中に示すトナーの緩み見掛け密度はパウダーテスター(ホソカワミクロン社製)を使用して測定した。見掛け密度が高い程、流動性が良好な傾向があるとされている特性である。
緩み見掛け密度(g/cm)=((カップ+すり切ったカップ内試料)重量(g)−カップ重量(g))÷100(cm
図9の結果から実施例1では、現像ローラの摩擦係数が比較例1に比べ安定性に優れ、初期状態が維持されていることがわかる。また、表2、3、6、7に示すように、実施例では、無機酸化物粒子に対して適量の潤滑剤を外添することによって、トナー成分の非静電的付着力が抑制される。そのため、トナーに働く摩擦力が抑制されてトナー劣化が少なく、地汚れの発生を抑制できる。また、現像ローラ上へのトナーフィルミングやローラの削れの発生を抑制でき、トナー立ち上げ能力を維持することが可能である。また、感光体へのトナーフィルミングの発生を抑制でき、転写性能、クリーニング性能も長時間良好に維持できる。一方、潤滑剤の外添量を所定量以下にすることにより、潤滑剤が母体トナーや無機酸化物粒子から遊離することがない。そのため、トナーやトナーとの接触部材の摩擦係数が過度に低くならず、トナー帯電立ち上げ能力を維持することが可能である。その結果、地汚れや、現像時滑り現象によるカスレ、ムラ等の不良画像の発生を抑制できる。
なお、実施例に記載されるトナーは、トナーカートリッジに収容される補給用トナーとして使用したが、予め現像装置20の現像ケース21内に収容される初期トナーは、補給トナーより潤滑剤添加比率を少なくして、トナーからの潤滑剤の単独遊離を防止するとよい。補給トナーにおいては、現像ローラに到達する前の搬送、攪拌の際のストレスによって、トナー母体やトナーに外部添加した無機酸化物粒子に強固に付着して潤滑剤単独遊離を防止できる。そのため、現像ローラ、感光体等の現像に関るトナーとの接触部材の摩擦係数の過度な低下を防止できる。
また、本実施形態に係るトナーにおいて、上述した外部添加剤としての固体潤滑剤の一部又は全部をステアリン酸亜鉛等のラメラ状被膜形成用不活性固体潤滑剤にするとよい。ラメラ状被膜形成用不活性固体潤滑剤は、非常に薄い膜(最も薄い場合は数ナノメートルオーダーの単分子スケール厚さの膜)でしかも安定した膜を形成でき、少ない比率の潤滑剤の働きでトナー成分の非静電的付着力を抑制できる。また、ラメラ状の構造は固体潤滑剤のみでトナー全体に及んでいないので、上述したように定着トナー画像が剥離する心配もない。
また、本実施形態に係るトナーにおいては、平均円形度を0.90〜0.99である母体トナーを用いるとよい。この範囲にあって適量の固体潤滑剤が外添されたトナーは、トナーの流動性が非常に良く、緩み見掛け密度は0.4g/cm以上になり、分散性も良く、攪拌ストレスも低減でき、駆動トルク低減によるトナーの劣化を抑制できる。
また、本実施形態に係るトナーにおいては、重量平均径が4〜15μmであるトナーを用いるとよい。トナー粒径大小に関わるコスト高、低画質、トナー飛散等の問題を改善できる。適量の固体潤滑剤が外添されたトナーは、流動性を向上させるための外部添加剤同士が凝集し難くなり一次粒子レベルの微小粒径で母体トナーにつくため母体トナーから遊離し難く、且つ外部添加剤の外添量を少なく少なくすることができる。
また、オイルレス方式の定着装置を採用した画像形成装置に用いる場合には、母体トナー中に離型剤を含有させたトナーを用いるとよい。離型剤を含有する母体トナーに外添剤として固体潤滑剤を外添することにより、離型剤が母体トナーから表面に滲み出した場合であっても、トナーに接触する接触部材へ離型剤が付着するのを抑制できる。その結果、接触部材表層の離型剤汚染による摩擦抵抗低下や、トナー帯電制御能力変化を抑制できる。
また、本実施形態に係るプリンタにおいては、感光体上の地肌部電位VDと像露光後の画像部電位VLと現像バイアス電圧VBとの関係が0<|VD|−|VB|<|VD−VL|≦400Vを満たすことが好ましい。このように、現像能力を高め、必要十分な現像ポテンシャル(感光体表面電位−現像バイアス電圧)を低くすることにより、繰り返し使用する感光体に与える帯電、露光による静電ハザードを低減でき、感光体寿命を伸ばすことができる。例えば、本実施例では、地肌部電位VD:−500V、現像バイアス電圧VB:−250V、像露光後の画像部電位VL:−100Vとした。
また、本実施形態に係るプリンタにおいて、図1及び図2に用いられる1成分現像ローラ25は、現像ローラ25表面に最終仕上げとして表面を薄いフッ素系樹脂で摩擦係数を抑制する構成にしても良い。フッ素を含んだいわゆるテフロン(登録商標)系材料は表面エネルギーが低く、離型性が優れるために経時におけるトナーフィルミングが極めて発生しにくい。一般的な樹脂材料としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニールエーテル(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PVF)等が挙げられる。これに導電性を得るために適宜カ−ボンブラック等の導電性材料を含有させてもよい。更に均一にコートできるように他の樹脂を混ぜ合わせてもよい。電気抵抗に関してはコート層を含めてバルクの体積固有抵抗を設定する。現像ローラ表面をフッ素系樹脂で被覆する場合で低電界現像に適する様に層厚1〜5mmで10〜10Ω・cmに設定する場合ベース層の抵抗と調整を行う。ベース層の体積固有抵抗が10〜10Ω・cmでは表層の体積固有抵抗は少し高めに設定することになる。本実施例では現像ローラ25の体積固有抵抗を10Ω・cmとしている。コ−ト層の厚みは5〜50μmの範囲が良好で、5μmを下回ると表面磨耗が進んだ場合にベース層が露出してトナーが付着しやすくなる。一方50μm以上はコスト高で必要ない。磨耗を抑制する為にSi、Ti、Alの酸化物であるシリカ、チタニア、アルミナ等を数%(重量比)が添加しても良い。
所望のトナー薄層量(トナー層厚で体積平均トナー粒径の1〜3倍が好適)に制御する現像剤規制部材(ブレードやローラ)の当接線圧は0.5〜10gf/mm間が好ましい。現像剤規制部材が弾性ローラの場合、その表面形状の指標となる粗さRz(十点平均粗さ)はトナーの体積平均粒径の80%以下となる平滑面がトナーをローラ表面に埋没させること無く帯電不足トナーの現像領域への搬送を抑制する上で好ましい。また、トナー平均粒径が4〜15μmである場合には、中心線平均粗さで0.4μmRa以下が好ましい。
本実施形態に係るトナーに用いられる樹脂としては、公知であるポリエステル、ポリオール、スチレンアクリル等のバインダー樹脂等が使用できる。
また、本実施形態に係るトナーに用いられる着色剤としては、公知の染料及び顔料が使用できる。黄色系着色剤としては、例えば、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー、(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、ベンズイミダゾロンイエロー、イソインドリノンイエロー等が挙げられる。
赤色系着色剤としては、例えば、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイヤーレッド、パラクロロオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッド(F5R、FBB)、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パ−マネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ等が挙げられる。
青色系着色剤としては、例えば、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン等が挙げられる。
黒色系着色剤としては、例えば、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネル ブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物等が挙げられる。
その他の着色剤としては、チタニア、亜鉛華、リトボン、ニグロシン染料、鉄黒等が挙げられる。
これらの着色剤の含有量は結着樹脂100重量部に対して、通常1〜30重量部の範囲内である。
本実施形態に係るトナーに用いられる帯電制御剤としては、まず、トナーを正帯電性に制御するものとして、ニグロシン及びその変成物、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート等の四級アンモニウム塩、ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイド等のジオルガノスズオキサイド、ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレート等のジオルガノスズボレート等が挙げられる。また、トナーを負帯電性に制御するものとして、サリチル酸金属錯体や塩類、有機ホウ素塩類、カリックスアレン系化合物等が挙げられる。これらは、それぞれ単独あるいは2種類以上組み合わせて用いることも可能である。これらの帯電制御剤の含有量は結着樹脂100重量部に対して、0.5〜8重量部が好ましい。
また、本実施形態に係るトナーに用いられる外部添加剤としては、従来公知のものが使用できるが、具体的には、Si、Ti、Al、Mg、Ca、Sr、Ba、In、Ga、Ni、Mn、W、Fe、Co、Zn、Cr、Mo、Cu、Ag、V、Zr等の酸化物や複合酸化物等が挙げられ、特にSi、Ti、Alの酸化物であるシリカ、チタニア、アルミナが好適に用いられる。
また、このときの添加剤の添加量は、母体粒子100重量部に対して0.5〜1.8重量部であることが好ましく、特に好ましくは、0.7〜1.5重量部である。添加剤の添加量が、0.5重量部未満であると、トナーの流動性が低下するため、十分な帯電性が得られず、また、転写性や耐熱保存性も不十分となり、また、地汚れやトナー飛散の原因にもなりやすい。また1.8重量部より多いと、流動性は向上するものの、ビビリ、ブレードめくれ等の感光体クリーニング不良や、トナーから遊離した添加剤による感光体等へのフィルミングが生じやすくなり、クリーニングブレードや感光体等の耐久性が低下し、定着性も悪化する。さらに、細線部におけるトナーのチリが発生しやすくなり、特に、フルカラー画像における細線の出力の場合には、少なくとも2色以上のトナーを重ねる必要があり、付着量が増えるため、特にその傾向が顕著である。さらに、カラートナーとして用いる場合には、添加剤が多く含有されていると、透明シートに形成されたトナー画像をオーバーヘッドプロジェクターで投影した場合に投影像にかげりが生じ、鮮明な投影像が得られにくくなる。
さらに、本実施形態に係るトナーに用いられる外部添加剤は、必要に応じ、疎水化、流動性向上、帯電性制御等の目的で、表面処理を施されていることが好ましい。ここで、表面処理に用いる処理剤としては、有機系シラン化合物等が好ましく、例えば、メチルトリクロロシラン、オクチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン等のアルキルクロロシラン類、ジメチルジメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等のアルキルメトキシシラン類、ヘキサメチルジシラザン、シリコーンオイル等が挙げられる。又、処理方法としては、有機シラン化合物を含有する溶液中に添加剤を漬積し乾燥させる方法、添加剤に有機シラン化合物を含有する溶液を噴霧し乾燥させる方法等があるが、本発明においては、いずれの方法も好適に用いることができる。
さらに、本実施形態に係るトナーに外添されるラメラ状被膜形成用不活性個体潤滑剤の代表例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン亜鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸銅、パルチミン酸、亜鉛パルチミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カルシウム、カプリル酸鉛、カプロン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、及びリコリノレン酸カドミウムの如き比較的高次の脂肪酸などを挙げることができる。また、ラメラ状被膜形成用不活性固体潤滑剤以外にも、カルナウバワックスのような天然ワックス、グラファイト、二硫化モリブデン、窒化硼素、雲母、フッ化グラファイト、銀−セレンニオブ、塩化カルシウム−グラファイト、滑石等等の固体潤滑剤を合わせて用いることができる。
さらに、本実施形態に係るトナーに離型剤として含有するワックス類としては、従来公知のものが使用できる。例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の低分子量ポリオレフィンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス等の合成炭化水素系ワックス、密ロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モンタンワックス等の天然ワックス類、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油ワックス類、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド等及びこれらの各種変性ワックスが挙げられる。
これらは1種又は2種以上を併用して用いることが出来るが、特に脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、モンタンワックス及び酸化ライスワックスを単独又は組み合わせて使用する事により良好な離型性を得る事ができる。ここで、カルナウバワックスとしては、微結晶であり、酸価が5以下であり、結着樹脂中に分散した時の粒子径が1μm以下であるものが特に好ましい。又、モンタンワックスについては、一般に鉱物より精製されたモンタン系ワックスを指し、カルナウバワックス同様、微結晶であり、酸価が5〜14であるものが特に好ましい。又、酸化ライスワックスは、米ぬかワックスを空気酸化したものであり、その酸価が10〜30であるものが特に好ましい。さらに、この時の離型剤の融点が80〜125℃であることが特に好ましい。融点を80℃以上にすることにより耐久性が優れたトナーとすることができ、又、融点を125℃以下とすることにより定着時に速やかに溶融し、確実な離型効果を発揮できる。これらの離型剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、通常1〜15重量部、好ましくは、2〜10重量部である。1重量部以下ではオフセット防止効果が不十分であり、15重量部以上では転写性、耐久性等が低下する。
以上、本実施形態によれば、トナー母体に外添される外部添加剤として、疎水化度が30以上の無機酸化物粒子と固体潤滑剤とが、関係式(1)(2)(3)を満たすようにを複合使用されている。よって、トナー劣化が少なく、トナー帯電立ち上げ能力が低下せず、転写性能やクリーニング性能に優れ、装置の長寿命化、環境安定性を図ることができる
また、本実施形態によれば、固体潤滑剤としてラメラ状被膜形成用不活性固体潤滑剤を用いているため、少ない比率の潤滑剤の働きでトナー成分の非静電的付着力を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、平均円形度が0.90〜0.99であるトナーを用いるため、トナーの流動性、分散性も良く、攪拌ストレスも低減でき、駆動トルク低減によるトナーの劣化を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、重量平均径が4〜15μmであるトナーを用いているので、トナー粒径大小に関わるコスト高、低画質、トナー飛散等の問題を改善できる。
また、本実施形態によれば、離型剤が母体トナーから表面に滲み出した場合であっても、トナーに接触する接触部材へ離型剤が付着するのを抑制できる。よって、接触部材表層の離型剤汚染による摩擦抵抗低下や、トナー帯電制御能力変化を抑制できる。
また、本実施形態によれば、補給トナーより初期トナーに含む固体潤滑剤の重量添加比率を小さくすることにより、トナーからの潤滑剤の単独遊離を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、潤滑剤供給手段である潤滑剤塗布装置と、潤滑剤量を制御可能な潤滑剤量制御装置とを備えているため、追加潤滑剤量の過不足による画像形成装置性能への影響が少なくてすむ。
また、本実施形態によれば、感光体上の地肌部電位VDと像露光後の画像部電位VLと現像バイアス電圧VBとの関係を規定することにより、繰り返し使用する感光体に与える帯電、露光による静電ハザードを低減でき、感光体寿命を伸ばすことができる。
また、本実施形態によれば、複数の現像装置を備えたカラープリンタにおいても、現像剤及び現像装置の劣化を抑制することができるので、画像濃度むらや地汚れを抑制でき、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、2度の転写工程を経るために転写性能の高性能維持に難点のある中間転写体を用いたプリンタにおいても、トナーと接触する部材(現像ローラ、感光体、中間転写ベルト)と非静電的付着力が小さいので、転写性能を高性能化・高安定化を図ることができる。
なお、上記実施形態に係るプリンタは、図1に示すように、感光体ベルト10にカラートナー画像を形成して一度に転写する構成であったが、これに限られるものではない。図11は、タンデム型のカラー画像形成装置の構成を示す構成図である。図12は、プロセスカートリッジの構成を示す構成図である。図11に示すように、感光体71、帯電装置72、像露光装置73、現像装置74、クリーニング装置75とを含む複数の感光体ユニット70Y、70M、70C、70Kを備える構成であってもよい。
また、感光体と、帯電装置、現像装置、クリ−ニング装置より選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカ−トリッジを構成してもよい。例えば、図12に示すように、感光体71、帯電装置72、現像装置74、潤滑剤塗布装置78、クリーニング装置75とを一体に支持したプロセスカートリッジ80を構成することができる。上述したように、本実施形態によれば、現像剤や現像装置74の寿命を延ばすことができるため、プロセスカートリッジ80の交換頻度が少なくできる。特に複数の感光体ユニットを備えるカラープリンタにおいては、複数個のプロセスカートリッジ80を頻繁に変える必要がなくメンテナンス性の向上に繋がり、部品を共通使用することでコストダウンが図れる。通常プロセスカートリッジにおいては、リサイクル(複数回使用)が多く行われるため、部品共通化による多機種への展開が可能であり、特にトータル的コスト低減につながる。
本実施形態に係るプリンタの全体構成を示す全体概略構成図。 同プリンタの現像装置の内部構成を示すの概略構成図。 同プリンタの潤滑剤塗布装置の一例を示す概略構成図。 同潤滑剤塗布装置の構成を示す拡大構成図。 トナーの構成を示す模式図。 疎水化度とトナー電荷量(停止直後)との関係を示す特性図。 疎水化度とトナー電荷量減衰率との関係を示す特性図。 疎水化度とトナー電荷量の環境変動率の関係を示す特性図。 現像ローラの摩擦係数の経時変化を示す特性図。 オイラーベルト式摩擦係数測定方法を説明する模式図。 タンデム型のカラー画像形成装置の構成を示す構成図。 同画像形成装置のプロセスカートリッジの構成を示す構成図。
符号の説明
1 感光体ユニット
2 帯電ローラ
3 書き込み光学ユニット
4 現像ユニット
5 中間転写ユニット
6 感光体クリーニング装置
7 給紙ユニット
8 定着ユニット
10 感光体ベルト
20 現像装置
25 現像ローラ
30 プロセスカートリッジ
40 中間転写ベルト

Claims (14)

  1. 少なくとも樹脂と着色剤と極性制御剤とからなる母体トナーに外部添加剤が外添されるトナーにおいて、
    上記外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上の無機酸化物粒子と固体潤滑剤とを複合使用し、
    無機酸化物粒子の母体トナーに対する重量添加比率α%と固体潤滑剤の母体トナーに対する重量添加比率β%との関係が0.5×α≧β≧0.01×αを満たすことを特徴とするトナー。
  2. 少なくとも樹脂と着色剤と極性制御剤とからなる母体トナーに外部添加剤が外添されるトナーにおいて、
    上記外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上、BET比表面積がA[m/g]の無機酸化物粒子と、BET比表面積がB[m/g]の固体潤滑剤とを複合使用し、
    無機酸化物粒子の母体トナーに対する重量添加比率α%と固体潤滑剤の母体トナーに対する重量添加比率β%との関係がAα>Bβを満たすことを特徴とするトナー。
  3. 少なくとも樹脂と着色剤と極性制御剤とからなる母体トナーに外部添加剤が外添されるトナーにおいて、
    上記外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上、1次粒子体積平均径がa[nm]の無機酸化物粒子と、1次粒子体積平均径がb[nm]の固体潤滑剤とを複合使用し、
    無機酸化物粒子の母体トナーに対する重量添加比率α%と固体潤滑剤の母体トナーに対する重量添加比率β%との関係がbα>aβを満たすことを特徴とするトナー。
  4. 少なくとも樹脂と着色剤と極性制御剤とからなる母体トナーに外部添加剤が外添されるトナーにおいて、
    上記外部添加剤として少なくとも疎水化処理が施され疎水化度が30以上の無機酸化物粒子と固体潤滑剤とを複合使用し、
    固体潤滑剤の一部又は全部にラメラ状被膜形成用不活性固体潤滑剤を用いることを特徴とするトナー。
  5. 請求項1、2、3又は4のトナーにおいて、
    平均円形度が0.90〜0.99であることを特徴とするトナー。
  6. 請求項1、2、3、4又は5のトナーにおいて、
    重量平均径が4〜15μmであることを特徴とするトナー。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6のトナーにおいて、
    上記母体トナーは、離型剤を含有することを特徴とするトナー。
  8. 像担持体と、該像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    上記現像手段に補給されるトナーとして、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のトナーを用いることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8の画像形成装置において、
    上記現像手段に予め収容される初期トナーに含む固体潤滑剤の重量添加比率が補給用トナーに含む固体潤滑剤の重量添加比率より小さいことを少ないことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8又は9の画像形成装置において、
    上記トナー、上記像担持体、上記帯電手段の少なくともひとつに潤滑剤を供給又は塗布可能な潤滑剤供給手段と、該潤滑剤供給手段による供給される潤滑剤量を制御可能な潤滑剤量制御手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項8、9又は10の画像形成装置において、
    上記像担持体上の地肌部電位VDと像露光後の画像部電位VLと現像バイアス電圧VBとの関係が0<|VD|−|VB|<|VD−VL|≦400Vを満たすことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項8、9、10又は11の画像形成装置において、
    複数の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項8、9、10、11又は12の画像形成装置において、
    上記像担持体上に形成されたトナー像は、中間転写体を介して記録媒体に転写されることを特徴とする画像形成装置。
  14. 像担持体と、該像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該像担持体に残留する転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備える画像形成装置に用いられ、該像担持体、該帯電手段、該クリーニング手段より選ばれる少なくとも1つと該現像手段とが一体になって画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されるプロセスカートリッジにおいて、
    上記画像形成装置が請求項8、9、10、11、12又は13の画像形成装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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