JPH08114743A - 画面サイズ変換機能を有する再結像光学系 - Google Patents

画面サイズ変換機能を有する再結像光学系

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JPH08114743A
JPH08114743A JP7237784A JP23778495A JPH08114743A JP H08114743 A JPH08114743 A JP H08114743A JP 7237784 A JP7237784 A JP 7237784A JP 23778495 A JP23778495 A JP 23778495A JP H08114743 A JPH08114743 A JP H08114743A
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lens
lens group
optical system
imaging optical
lens system
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JP7237784A
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Akiko Furuta
明子 古田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影レンズの画角を維持しながら画面サイズ
を縮小し、十分なバックフォーカスを確保することので
きる、再結像光学系を提供すること。 【解決手段】 本発明の再結像光学系は、撮影レンズ系
からの光の光路中に配置されるフィールドレンズ系と、
該フィールドレンズ系を介した光に基づいて前記撮影レ
ンズ系による一次像を再結像させて二次像を形成するリ
レーレンズ系とを備えた、画面サイズ変換機能を有する
再結像光学系において、前記リレーレンズ系は、一次像
側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群C2と、
正の屈折力を有する第2レンズ群C3とを有し、前記第
1レンズ群C2と前記第2レンズ群C3との間には、正
立プリズムおよび開口絞りが配置され、前記第2レンズ
群C3の焦点距離をf3とし、前記第2レンズ群C3の
主点と前記二次像面との間の光軸に沿った距離をDBfと
したとき、 0.5<|f3/DBf|<1.0 の条件を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は再結像光学系に関
し、さらに詳細には、一眼レフ用広角レンズを小型TV
カメラに装着するためのコンバータレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、1インチから2/3インチさらに
1/2インチへとCCDの小型化に伴い、TVカメラが
小型になり画面サイズの小さな1/2インチ用の光学系
が必要とされている。なお、放送用TVカメラでは広角
レンズが非常に高価であり、業務用カメラでは広角側が
あまりカバーされていない。そこで、現在手持ちの一眼
レフ用広角レンズを、撮影レンズとして小型カメラに装
着して使用したいという要望が高まっている。
【0003】一眼レフ用広角レンズをTVカメラ、特に
1/2インチカメラに装着する場合、画面サイズを所要
のサイズまで縮小する必要がある。像の大きさを小さく
するには、撮影レンズの焦点距離を短くする方法があ
る。撮影レンズの焦点距離を短くする方法として、撮影
レンズの物体側に負屈折力を有するレンズ群を配置する
方式や、撮影レンズの最も像側の面と像面との間に正屈
折力を有するレンズ群を配置する方式がある。たとえ
ば、特開昭59−29214号公報および特開昭62−
56916号公報には、撮影レンズの像側に正屈折力を
有するレンズ群を配置する方式が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】まず、撮影レンズの物
体側に負屈折力を有するレンズ群を配置する方式では、
撮影レンズに装着すると焦点距離を短縮することができ
る。しかしながら、バックフォーカスすなわちレンズの
最も像側の面と像面との間の軸上間隔が、撮影レンズの
バックフォーカスそのままであり変化しない。このた
め、3色分解プリズム等のためのスペースを確保するこ
とができないという不都合があった。
【0005】また、上述の特開昭59−29214号公
報に開示の撮影レンズの像側に正屈折力を有するレンズ
群(いわゆるリアコンバータレンズ)を配置する方式で
は、リアコンバータレンズを装着したときのバックフォ
ーカスが長くても23.9mmである。その結果、3色
分解プリズム等のためのスペースを確保することができ
ないという不都合があった。
【0006】さらに、上述の特開昭62−56916号
公報に開示の方式では、コンバータレンズを装着した後
の画角が55度程度と小さいため、広角レンズとして使
用するには適しない。換言すれば、撮影レンズの最も像
側の面と像面との間に正屈折力を有するレンズ群を配置
して画面サイズを小さくする方法では、画面サイズが小
さくなるだけでなくバックフォーカスも短くなる。この
ように、3色分解プリズム等のためのスペースを確保す
ることができないという不都合とともに、画角が小さく
なってしまうという不都合があった。
【0007】また、TVカメラの場合は一眼レフカメラ
とは異なり、射出瞳位置がCCD面(二次像面)に近い
と、3色分解プリズムに入射する角度が像高によって異
なってしまう。その結果、3色分解プリズムに蒸着して
あるダイクロイック膜の特性が像高によって変化するこ
とに起因するカラーシェーディングが発生する。
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、撮影レンズの画角を維持しながら画面サイズ
を縮小し、十分なバックフォーカスを確保することので
きる、再結像光学系を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、撮影レンズ系からの光の光路中
に配置されるフィールドレンズ系と、該フィールドレン
ズ系を介した光に基づいて前記撮影レンズ系による一次
像を再結像させて二次像を形成するリレーレンズ系とを
備えた、画面サイズ変換機能を有する再結像光学系にお
いて、前記リレーレンズ系は、一次像側から順に、負の
屈折力を有する第1レンズ群C2と、正の屈折力を有す
る第2レンズ群C3とを有し、前記第1レンズ群C2と
前記第2レンズ群C3との間には、正立プリズムおよび
開口絞りが配置され、前記第2レンズ群C3の焦点距離
をf3とし、前記第2レンズ群C3の主点と前記二次像
面との間の光軸に沿った距離をDBfとしたとき、 0.5<|f3/DBf|<1.0 の条件を満足することを特徴とする画面サイズ変換機能
を有する再結像光学系を提供する。
【0010】本発明の好ましい態様によれば、前記第1
レンズ群C2の焦点距離をf2とし、前記開口絞りと前
記第2レンズ群C3の最も一次像側の面との間の光軸に
沿った距離をDとしたとき、 0.2<|D/f2|<0.7 の条件を満足する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態であ
る再結像光学系のレンズ構成図である。図1において、
再結像光学系は、撮影レンズ側から順に、フィールドレ
ンズ系C1と、負の屈折力を有する第1レンズ群C2
と、正立プリズムP1と、開口絞りAと、正の屈折力を
有する第2レンズ群C3とを備えている。なお、第1レ
ンズ群C2および第2レンズ群C3は、全体として正の
屈折力を有するリレーレンズ系を構成している。また、
後に示す各実施例では、リレーレンズ系の後方に配置さ
れた3色分解プリズムP2も含めた形で収差を考慮して
いるので、図1では、3色分解プリズムP2も構成に含
めて示している。図1に示す再結像光学系は、図示なき
撮影レンズによる物体の像の縮小像を形成するものであ
る。
【0012】さて、画角を維持したまま画面サイズを小
さくするには、撮影レンズによる一次像面の後方(二次
像側)に正屈折力のレンズ群を配置する方式があるが、
この場合、正屈折力のレンズ群を備えた再結像光学系に
より像の上下が逆転することが知られている。そこで、
正立プリズムのような像反転手段を撮影レンズの一次像
面と再結像光学系による二次像面との間に配置すること
によって、反転した像をもう一度反転させて正立像に戻
す方法がある。
【0013】この場合、正立プリズムを上記正レンズ群
の後方に配置すると、3色分解プリズムに加えて正立プ
リズムをも挿入することのできる長いバックフォーカス
が必要となる。その結果、所要の縮小倍率を得ることが
困難となり、逆に所要の倍率に縮小すると十分なバック
フォーカスを得ることができなくなってしまう。つま
り、倍率を小さく保つためには、上記正レンズ群の屈折
力は強くなくてはならない。しかしながら、正レンズ群
の屈折力は強すぎると、十分なバックフォーカスを得る
ことができなくなってしまう。なお、倍率とは、(二次
像面の像高/一次像面の像高)で表される値である。
【0014】また、正立プリズムを上記正レンズ群の撮
影レンズ側に配置すると、撮影レンズによる一次像面の
像高は光軸から片側約21.6mmと大きくなる。この
ため、一次像面の像からの光束をすべて確保するには、
正立プリズムの径を十分大きくしなければならず、コン
パクトな再結像光学系を構成することができない。
【0015】そこで、本発明では、再結像光学系のリレ
ーレンズ系は、撮影レンズ側(一次像側)から順に、負
の屈折力を有する第1レンズ群C2と、正の屈折力を有
する第2レンズ群C3とを有し、第1レンズ群C2と第
2レンズ群C3との間に正立プリズムP1O開口絞りA
を配置している。こうして、撮影レンズの画角を維持し
ながら画面サイズを縮小し、十分なバックフォーカスを
確保している。また、負屈折力のレンズ群C2の直ぐ二
次像側に正立プリズムP1を配置することにより、正立
プリズムP1に入射する光束をできるだけ光軸に近く導
いている。その結果、正立プリズムP1の所要径を小さ
くして、コンパクトな再結像光学系を実現することがで
きる。
【0016】本発明においては、撮影レンズの画角を維
持しながら画面サイズを縮小し、十分なバックフォーカ
スを確保するために、以下の条件式(1)を満足する。 0.5<|f3/DBf|<1.0 (1) ここで、 f3:第2レンズ群C3の焦点距離 DBf:第2レンズ群C3の主点と二次像面との間の光軸
に沿った距離
【0017】条件式(1)は、倍率とバックフォーカス
とのバランスをとるための条件である。上述のように、
倍率を小さく保つにはリレーレンズ系中において正屈折
力を有する第2レンズ群C3の屈折力が強くなければな
らない。しかしながら、第2レンズ群C3の屈折力が強
すぎると、十分なバックフォーカスを確保することがで
きない。こうして、条件式(1)で規定する範囲を逸脱
すると、倍率とバックフォーカスとのバランスがとれな
くなるので、好ましくない。なお、像面湾曲を良好に補
正するためには、上記条件式(1)の下限値を0.7と
して、0.7<|f3/DBf|とすることが好ましい。
また、光学系のコンパクト化を達成するためには、上記
条件式の上限値を0.8として、|f3/DBf|<0.
8とすることが好ましい。
【0018】さらに、射出瞳位置を二次像面から十分遠
ざけるとともに、光学系のコンパクト化および十分な明
るさを実現するために、以下の条件式(2)を満足する
のが好ましい。 0.2<|D/f2|<0.7 (2) ここで、 f2:第1レンズ群C2の焦点距離 D :開口絞りAと第2レンズ群C3の最も一次像側の
面との間の光軸に沿った距離
【0019】条件式(2)は、射出瞳位置を二次像面か
ら十分遠ざけることと、光学系のコンパクト化および十
分な明るさを実現することとを両立させるための条件で
ある。開口絞りAを通過した軸外主光線の第2レンズ群
C3に入射する高さが二次像面の高さに近いほど、射出
瞳を二次像面(CCD面)から遠ざけることができる。
すなわち、開口絞りAと第2レンズ群C3の最も一次像
側のレンズ面との軸上間隔が大きいほど、軸外主光線が
二次像面の高さに近くなる。しかしながら、開口絞りA
と第2レンズ群C3の最も一次像側のレンズ面との軸上
間隔が大きくなり過ぎると、全長が大きくなりコンパク
ト化を達成することができなくなる。こうして、条件式
(2)が規定する範囲を逸脱すると、射出瞳位置を二次
像面から十分遠ざけることと、光学系のコンパクト化お
よび十分な明るさを実現することとを両立させることが
できなくなるので、好ましくない。
【0020】さらに良好な結像性能を得るために、上述
の諸条件に加えて以下の条件式(3)および(4)を満
足するのが望ましい。 45<νd (3) 1.7<ne (4) ここで、 νd :第1レンズ群C2を構成する負レンズ成分のアッ
ベ数 ne :第1レンズ群C2および第2レンズ群C3を構成
する正レンズ成分のe線(λ=546.1nm)に対す
る屈折率
【0021】条件式(3)は、色収差に関する条件であ
って、第1レンズ群C2を構成するすべての負レンズ成
分について、そのアッベ数が満足すべき範囲を規定して
いる。条件式(3)の下限値を下回ると、軸上色収差と
倍率色収差量とのバランスを適正に保つことが困難にな
るため、不都合である。
【0022】条件式(4)は、湾曲収差に関する条件で
あって、第1レンズ群C2および第2レンズ群C3を構
成する正レンズ成分のうち少なくとも1枚の正レンズ成
分について、そのe線に対する屈折率ne が満足すべき
範囲を規定している。この条件を満足することは、とり
もなおさず、リレーレンズ系を構成する正レンズ成分に
高屈折率のガラスを使用していることを示す。条件式
(4)の下限値を下回ると、フィールドレンズ系で発生
した像面の曲がりをリレーレンズ系で補正することが困
難になるため、好ましくない。
【0023】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。 〔実施例1〕図1は、本発明の第1実施例にかかる再結
像光学系の構成を示す図である。図示の再結像光学系
は、撮影レンズ側より順に、二次像側に凸面を向けた平
凸レンズL11および撮影レンズ側に凸面を向けた正メニ
スカスレンズL12からなるフィールドレンズ系C1と、
撮影レンズ側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21、
および両凹レンズと両凸レンズとの貼合わせレンズL22
からなるリレーレンズ系の第1レンズ群C2と、正立プ
リズムP1と、開口絞りAと、撮影レンズ側に凸面を向
けた負メニスカスレンズL31、撮影レンズ側に凸面を向
けた負メニスカスレンズと両凸レンズとの貼合わせレン
ズL32、および両凸レンズL33からなるリレーレンズ系
の第2レンズ群C3と、3色分解プリズムP2とから構
成されている。
【0024】次の表(1)に、本発明の実施例1の諸元
の値を掲げる。表(1)において、倍率とは、撮影レン
ズによる像を再結像光学系によって変倍したときのe線
における倍率であって、(再結像光学系による像高)/
(撮影レンズによる像高)で与えられる値である。ま
た、撮影レンズ側NAは再結像光学系の撮影レンズ側の
開口数を、射出瞳位置とは二次像面から射出瞳までの距
離を示している。なお、射出瞳位置において、負の符号
は射出瞳が二次像面よりも撮影レンズ側にあることを表
している。さらに、左端の数字は撮影レンズ側からの各
レンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは
各レンズ面間隔を、ne はe線(λ=546.1nm)
に対する屈折率を、νd はアッベ数を示している。
【0025】
【表1】 倍率 =−0.1848 撮影レンズ側NA=0.0452 射出瞳位置 =−177mm (条件対応値) f2=−39.5 f3= 28.75 (1)|f3/DBf|=0.72 (2)|D/f2| =0.333 (3)νd (L21) =56.41 νd (L22) =60.23 (4)ne (L21) =1.90864 ne (L33) =1.75151
【0026】図2は、図1の再結像光学系の諸収差図で
ある。各収差図において、NAは二次像側の開口数を、
Yは像高を、Eはe線(λ=546.1nm)を、Gは
g線(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。ま
た、非点収差を示す収差図において実線Sはサジタル像
面を示し、破線Mはメリディオナル像面を示している。
さらに、球面収差を示す収差図において、破線は正弦条
件を示している。また、コマ収差を示す収差図は、e線
(λ=546.1nm)を基準としている。各収差図か
ら明らかなように、本実施例では、諸収差が良好に補正
されていることがわかる。
【0027】〔実施例2〕図3は、本発明の第2実施例
にかかる再結像光学系の構成を示す図である。図示の再
結像光学系は、撮影レンズ側より順に、二次像側に凸面
を向けた平凸レンズL11および撮影レンズ側に凸面を向
けた正メニスカスレンズL12からなるフィールドレンズ
系C1と、撮影レンズ側に凸面を向けた負メニスカスレ
ンズL21、および両凹レンズと両凸レンズとの貼合わせ
レンズL22からなるリレーレンズ系の第1レンズ群C2
と、正立プリズムP1と、開口絞りAと、撮影レンズ側
に凸面を向けた負メニスカスレンズL31、両凸レンズL
32、および両凸レンズL33からなるリレーレンズ系の第
2レンズ群C3と、3色分解プリズムP2とから構成さ
れている。
【0028】次の表(2)に、本発明の実施例2の諸元
の値を掲げる。表(2)において、倍率とは、撮影レン
ズによる像を再結像光学系によって変倍したときのe線
における倍率であって、(再結像光学系による像高)/
(撮影レンズによる像高)で与えられる値である。ま
た、撮影レンズ側NAは再結像光学系の撮影レンズ側の
開口数を、射出瞳位置とは二次像面から射出瞳までの距
離を示している。なお、射出瞳位置において、負の符号
は射出瞳が二次像面よりも撮影レンズ側にあることを表
している。さらに、左端の数字は撮影レンズ側からの各
レンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは
各レンズ面間隔を、ne はe線(λ=546.1nm)
に対する屈折率を、νd はアッベ数を示している。
【0029】
【表2】 倍率 =−0.184 撮影レンズ側NA=0.0453 射出瞳位置 =−267mm (条件対応値) f2=−42.822 f3= 29.50 (1)|f3/DBf|=0.73 (2)|D/f2| =0.465 (3)νd (L21) =54.55 νd (L22) =60.23 (4)ne (L21) =1.90864 ne (L33) =1.79192
【0030】図4は、図3の再結像光学系の諸収差図で
ある。各収差図において、NAは二次像側の開口数を、
Yは像高を、Eはe線(λ=546.1nm)を、Gは
g線(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。ま
た、非点収差を示す収差図において実線Sはサジタル像
面を示し、破線Mはメリディオナル像面を示している。
さらに、球面収差を示す収差図において、破線は正弦条
件を示している。また、コマ収差を示す収差図は、e線
(λ=546.1nm)を基準としている。各収差図か
ら明らかなように、本実施例では、諸収差が良好に補正
されていることがわかる。
【0031】〔実施例3〕図5は、本発明の第3実施例
にかかる再結像光学系の構成を示す図である。図示の再
結像光学系は、撮影レンズ側より順に、二次像側に凸面
を向けた平凸レンズL11および撮影レンズ側に凸面を向
けた正メニスカスレンズL12からなるフィールドレンズ
系C1と、撮影レンズ側に凸面を向けた負メニスカスレ
ンズL21、および両凹レンズと両凸レンズとの貼合わせ
レンズL22からなるリレーレンズ系の第1レンズ群C2
と、正立プリズムP1と、開口絞りAと、撮影レンズ側
に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズとの貼
合わせレンズL31、および撮影レンズ側に凸面を向けた
正メニスカスレンズL32からなるリレーレンズ系の第2
レンズ群C3と、3色分解プリズムP2とから構成され
ている。
【0032】次の表(3)に、本発明の実施例3の諸元
の値を掲げる。表(3)において、倍率とは、撮影レン
ズによる像を再結像光学系によって変倍したときのe線
における倍率であって、(再結像光学系による像高)/
(撮影レンズによる像高)で与えられる値である。ま
た、撮影レンズ側NAは再結像光学系の撮影レンズ側の
開口数を、射出瞳位置とは二次像面から射出瞳までの距
離を示している。なお、射出瞳位置において、正の符号
は射出瞳が二次像面よりも後方にあることを表してい
る。さらに、左端の数字は撮影レンズ側からの各レンズ
面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは各レン
ズ面間隔を、ne はe線(λ=546.1nm)に対す
る屈折率を、νd はアッベ数を示している。
【0033】
【表3】 倍率 =−0.184 撮影レンズ側NA=0.04559 射出瞳位置 =+1415mm (条件対応値) f2=−43.576 f3= 30.779 (1)|f3/DBf|=0.73 (2)|D/f2| =0.624 (3)νd (L21) =48.97 νd (L22) =60.23 (4)ne (L21) =1.90864 ne (L32) =1.80822
【0034】図6は、図5の再結像光学系の諸収差図で
ある。各収差図において、NAは二次像側の開口数を、
Yは像高を、Eはe線(λ=546.1nm)を、Gは
g線(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。ま
た、非点収差を示す収差図において実線Sはサジタル像
面を示し、破線Mはメリディオナル像面を示している。
さらに、球面収差を示す収差図において、破線は正弦条
件を示している。また、コマ収差を示す収差図は、e線
(λ=546.1nm)を基準としている。各収差図か
ら明らかなように、本実施例では、諸収差が良好に補正
されていることがわかる。
【0035】
【効果】以上説明したように、各実施例の再結像光学系
によれば、撮影レンズの画角を維持しながら画面サイズ
を縮小しているにもかかわらず、十分なバックフォーカ
スを確保することができる。また、所定の条件を満足す
ることにより、射出瞳位置が二次像面から十分間隔を隔
てていわゆるカラーシェーディングの発生を回避し、撮
影レンズ側NAが0.045程度と明るく、コンパクト
で結像性能の高い再結像光学系を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる再結像光学系の構
成を示す図である。
【図2】図1の第1実施例の諸収差図である。
【図3】本発明の第2実施例にかかる再結像光学系の構
成を示す図である。
【図4】図3の第2実施例の諸収差図である。
【図5】本発明の第3実施例にかかる再結像光学系の構
成を示す図である。
【図6】図5の第3実施例の諸収差図である。
【符号の説明】
C1 フィールドレンズ系 C2 リレーレンズ系の第1レンズ群 C3 リレーレンズ系の第2レンズ群 P1 正立プリズム P2 3色分散プリズム A 開口絞り

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズ系からの光の光路中に配置さ
    れるフィールドレンズ系と、該フィールドレンズ系を介
    した光に基づいて前記撮影レンズ系による一次像を再結
    像させて二次像を形成するリレーレンズ系とを備えた、
    画面サイズ変換機能を有する再結像光学系において、 前記リレーレンズ系は、一次像側から順に、負の屈折力
    を有する第1レンズ群C2と、正の屈折力を有する第2
    レンズ群C3とを有し、 前記第1レンズ群C2と前記第2レンズ群C3との間に
    は、正立プリズムおよび開口絞りが配置され、 前記第2レンズ群C3の焦点距離をf3とし、前記第2
    レンズ群C3の主点と前記二次像面との間の光軸に沿っ
    た距離をDBfとしたとき、 0.5<|f3/DBf|<1.0 の条件を満足することを特徴とする画面サイズ変換機能
    を有する再結像光学系。
  2. 【請求項2】 前記第1レンズ群C2の焦点距離をf2
    とし、前記開口絞りと前記第2レンズ群C3の最も一次
    像側の面との間の光軸に沿った距離をDとしたとき、 0.2<|D/f2|<0.7 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の再
    結像光学系。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズ群C2を構成するすべて
    の負レンズ成分について、そのアッベ数νd は、 45<νd の条件を満足し、 前記リレーレンズ系を構成する正レンズ成分のうち少な
    くとも1枚の正レンズ成分について、そのe線に対する
    屈折率ne は、 1.7<ne の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に
    記載の再結像光学系。
JP7237784A 1994-08-26 1995-08-23 画面サイズ変換機能を有する再結像光学系 Pending JPH08114743A (ja)

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JP7237784A JPH08114743A (ja) 1994-08-26 1995-08-23 画面サイズ変換機能を有する再結像光学系

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JP6-225644 1994-08-26
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US6690518B2 (en) 2001-01-10 2004-02-10 Pentax Corporation Camera-attachment lens system
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