JPH08113751A - ポリ塩化ビニルフィルム用水性印刷インキおよび建装材 - Google Patents

ポリ塩化ビニルフィルム用水性印刷インキおよび建装材

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JPH08113751A
JPH08113751A JP24911994A JP24911994A JPH08113751A JP H08113751 A JPH08113751 A JP H08113751A JP 24911994 A JP24911994 A JP 24911994A JP 24911994 A JP24911994 A JP 24911994A JP H08113751 A JPH08113751 A JP H08113751A
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water
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acrylic resin
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polyvinyl chloride
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Tatsuya Matsushita
達也 松下
Atsushi Katsuya
敦 勝屋
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷効果、印刷適性に優れ、かつ接着性、耐ブ
ロッキング性、ダブリング強度に優れたポリ塩化ビニル
フィルム用水性印刷インキの提供。 【構成】ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基を有
するビニルモノマー7〜50重量%および他のビニルモ
ノマー50〜93重量%を共重合せしめた後、無機酸お
よび(または)有機酸で中和してなる水溶性アクリル樹
脂(A)を含むポリ塩化ビニルフィルム用水性印刷イン
キ、およびポリ塩化ビニルフィルム上に該水性印刷イン
キを印刷してなる建装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ塩化ビニルフィル
ムに印刷され、主に建装材用途に供せられる水性印刷イ
ンキ、および建装材に関する。
【0002】
【従来の技術】建装材用ポリ塩化ビニルフィルムは可塑
剤の含有量によって区別され、一般に、ポリ塩化ビニル
樹脂100重量部に対して可塑剤含有量が0〜10重量
部を硬質塩化ビニル、10〜30部を半硬質塩化ビニ
ル、30重量部以上のものを軟質塩化ビニルと区別され
る。また、建装材用ポリ塩化ビニルフィルムには、着色
剤の入った着色フィルム、裏刷り印刷用の透明フィル
ム、熱融着加工(以下、ダブリング加工と称す)用の透
明フィルム、および80g/m2 程度の壁紙原紙にポリ
塩化ビニルのゾルをコーティングしたものなどがあり、
ダブリング加工用の透明フィルム以外のポリ塩化ビニル
フィルムに印刷が施される。
【0003】ポリ塩化ビニルフィルム用インキとして
は、従来より溶剤型インキが広く使用されており、バイ
ンダーには塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体およびアク
リル樹脂が用いられてきた。しかし、ポリ塩化ビニルフ
ィルムからの可塑剤の移行によるブロッキング性、ある
いはダブリング加工時のダブリング強度が不充分であ
り、印刷段階では、フィルムに含まれる可塑剤の移行に
よるインキの転移不良、接着強度の低下が生じやすいと
いう問題があった。
【0004】また、近年、環境問題や火災上の安全性か
ら、本用途に適した水性印刷インキが望まれている。従
来より水性印刷インキのベヒクルとしては、水溶化剤と
してアンモニアや有機アミンを使用したシェラック樹
脂、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂、(メ
タ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合樹
脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース誘導
体等が用いられてきた。具体的には、特開昭53−85
606号公報、特開昭56−41276号公報、特開昭
59−15461号公報、特開平4−225081号公
報、特開平5−271599号公報などに印刷用水性イ
ンキ組成物が開示されている。
【0005】しかし、かかる組成物はバインダーがアル
カリ可溶性であり、いずれもポリ塩化ビニルフィルムに
接着不充分であったり、接着してもダブリング強度が極
めて低く、ポリ塩化ビニル用途には適していない。ま
た、接着性やダブリング強度を確保する上で、エマルジ
ョン型樹脂をベヒクルとすることとも有効な手段である
が、再溶解性が悪く、版づまり、版かぶり等のグラビア
印刷適性が低下する問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、印刷
効果、印刷適性に優れ、かつ接着性、耐ブロッキング
性、ダブリング強度に優れたポリ塩化ビニルフィルム用
水性印刷インキを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ジ
メチルアミノ基またはジエチルアミノ基を有するビニル
モノマー7〜50重量%および他のビニルモノマー50
〜93重量%を共重合せしめた後、無機酸および(また
は)有機酸で中和してなる水溶性アクリル樹脂(A)を
含むポリ塩化ビニルフィルム用水性印刷インキを提供す
る。
【0008】ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基
を有するビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸
ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルア
ミノメチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル
等の化合物、および(メタ)アクリル酸グリシジルとア
ミンとの付加物が挙げられ、全モノマー中、7〜50重
量%の範囲で使用される。ジメチルアミノ基またはジエ
チルアミノ基を有するビニルモノマーの使用量が7重量
%より少ないと水溶化しにくくなり、得られるインキの
光沢が低下し流動性が悪くなるばかりか、ダブリング強
度が得られにくい。一方、50重量%より多いと得られ
るインキの乾燥性や耐ブロッキング性が低下し、好まし
くない。
【0009】他のビニルモノマーとしては、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブ
チル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどの炭
素数1〜8のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル類、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなどの(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル類、および
スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、N−メチロー
ル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
【0010】上記モノマーは、従来公知の方法で共重合
される。例えば、溶液重合の場合、ラジカルを発生する
開始剤の存在下、水、水と水溶性有機溶媒との混合溶
媒、または有機溶媒中で共重合する。開始剤としては、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリル
などのアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、ラウ
ロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキサイドなど
の有機過酸化物系開始剤、過酸化水素、過硫酸アンモニ
ウムなどの無機過酸化物系開始剤などが挙げられる。得
られたアクリル系共重合体の重量平均分子量(ポリスチ
レン換算)は、5000〜50000、さらには100
00〜30000が好ましい。分子量が5000より低
いとダブリング強度、接着性が低下し、50000より
高いと得られる水性印刷インキの再溶解性が悪くなり、
印刷適性が低下する。
【0011】アクリル系共重合体は、無機酸および(ま
たは)有機酸で中和され、水溶性アクリル樹脂(A)が
得られる。次いで、必要に応じて重合時の有機溶剤の全
量もしくは一部が留去される。無機酸としては、塩酸、
硫酸、硝酸、燐酸、ほう酸などが挙げられ、有機酸とし
ては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ラク酸などの脂肪
酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸などのジカルボン
酸、乳酸、酒石酸、クエン酸などのオキシカルボン酸が
挙げられる。なかでも、塩酸、ギ酸、酢酸が好適に用い
られる。酸のうち二塩基酸以上、あるいは解離度の小さ
い酸では水溶化時の粘度上昇が大きく、硫酸、硝酸、燐
酸では印刷物の耐水性が低下し、好ましくない。
【0012】無機酸および(または)有機酸の使用量
は、アクリル系共重合体を水溶化するに足る量であり、
得られる水性印刷インキのpHが2〜6の範囲になる量
が好ましい。水性印刷インキのpHが6を越えると水溶
性に乏しくなり、得られるインキの流動性や光沢が低下
する。pHが2を下回ると印刷物の耐水性の低下や印刷
機械の腐食など悪影響が生じる。
【0013】本発明の水性インキには、ダブリング強
度、耐ブロッキング性を向上させるために、アクリル樹
脂エマルジョン(B)を添加することができる。アクリ
ル樹脂エマルジョン(B)は、アクリル樹脂エマルジョ
ン(B)/水溶性アクリル樹脂(A)(固形分重量比)
が0.1〜5、さらには0.5〜3の割合となるように
用いることが好ましい。(B)/(A)(固形分重量
比)が5を越えると、ダブリング強度、耐ブロッキング
性は向上するが、得られる水性印刷インキの再溶解性が
悪くなり、充分な印刷適性が得られない。
【0014】アクリル樹脂エマルジョン(B)は、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル類、(メタ)アクリル
酸ヒドロキシアルキルエステル類、(メタ)アクリル酸
アミノアルキルエステル類、(メタ)アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、スチレン、
α─アルキルスチレン、(メタ)アクリル酸ジメチルア
ミノエチルなどを、界面活性剤や保護コロイド剤、およ
び(または)水溶性アクリル樹脂(A)の存在下または
不存在下で乳化重合して得られる。
【0015】界面活性剤としては、従来公知のノニオン
性界面活性剤やカチオン性界面活性剤が好適に用いられ
る。ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンモノステアレート等のポ
リオキシエチレンアルキルエステル、ソルビタンモノラ
ウレート、ソルビタンモノステアレート等のソルビタン
エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノモノラウ
レート等のソルビタンエステルエーテル、ポリオキシエ
チレンオキシプロピレンブロックポリマー、ポリエチレ
ングリコール等が挙げられる。
【0016】カチオン性界面活性剤としては、オクタデ
シルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアン
モニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、ジオクタデシルジメチルアンモニウム
クロライド、ジドデシルメチルアンモニウムクロライ
ド、ドデシルベンジルジメチルアンモニウムクロライ
ド、テトラデシルベンジルジメチルアンモニウムクロラ
イド、オクタデシルベンジルジメチルアンモニウムクロ
ライド、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロライド、
ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド、パル
ミチルトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルト
リメチルアンモニウムクロライド、ジパルミチルベッジ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ジオレイルベン
ジルトリメチルアンモニウムクロライド、メチル硫酸デ
シルアンモニウム、臭化N−エチルドデシルアンモニウ
ム、臭化セチルアンモニウム、塩化N,N−ジメチルド
デシルアンモニウム、塩化N,N−ジメチルステアリル
アンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム、ポリオキシ
エチレンドデシルアミン、ポリオキシエチレンオクタデ
シルアミン、ドデシルアミン酢酸塩、テトラドデシルア
ミン酢酸塩、オクタデシルアミン酢酸塩、ドデシルアミ
ン塩酸塩、テトラデシルアミン塩酸塩、オクタデシルア
ミン塩酸塩等が挙げられる。
【0017】保護コロイド剤としては、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体、ポ
リアクリルアミドが挙げられる。乳化重合時に使用する
好適な開始剤としては、2,2’−アゾビス(2−アミ
ジノプロパン)塩酸塩、2−(カルバモイルアゾ)イソ
ブチロニトリル、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメ
チレンイソブチルアミジン)塩酸塩、2,2’−アゾビ
ス(イブチロアミド)などが挙げられる。
【0018】本発明の水性印刷インキは、水溶性アクリ
ル樹脂(A)および必要に応じてアクリル樹脂エマルジ
ョン(B)に、銅フタロシアニングリーン、銅フタロシ
アニンブルー、酸化チタン、カーボンブラック等の有機
または無機顔料、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウ
ム、アルミナ、気相法シリカ、湿式法シリカ、有機処理
シリカ、アルミナ処理シリカ、クレー等の体質顔料、そ
の他必要な添加剤を加え、練肉して得られる。本発明の
水性印刷インキを、ポリ塩化ビニルフィルム上に印刷す
ることにより、建装材が得られる。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって、本発明をより詳細に
説明する。例中、部は重量部を、%は重量%をそれぞれ
示す。 〔製造例1〜6〕温度計、窒素ガス導入管、攪拌機を備
えた反応容器中に、イソプロピルアルコール130部及
び精製水20部を仕込み、83℃まで加熱し、この温度
を保持した。次いで、表1に示したモノマー混合物及び
アゾビスイソブチロニトリル2部を2時間かけて滴下し
た後、更に4時間反応を続けた。この後、表1に示した
酸及び水350部を加え、共沸してイソプロピルアルコ
ールの全量を留去、樹脂固形分25%のカチオン性アク
リル樹脂水溶液(a)〜(f)を得た。
【0020】
【表1】
【0021】〔製造例7〕製造例1〜5と同様の反応装
置に、イソプロピルアルコール130部及び精製水20
部を仕込み、83℃まで加熱し、この温度を保持した。
次いで、メタクリル酸メチル40部、アクリル酸n−ブ
チル20部、アクリル酸30部及びアゾビスイソブチロ
ニトリル2部を1時間かけて滴下した後、更に4時間の
反応を続けた。その後、28%アンモニア水26部及び
精製水308部を加え、共沸してイソプロピルアルコー
ルの全量を留去、樹脂固形分25%のアニオン性アクリ
ル樹脂水溶液(g)を得た。
【0022】〔製造例8〕製造例1〜5と同様の反応装
置に、アクリル樹脂水溶液(a)200部及び精製水1
47部を仕込み、70℃まで加熱した。次いで、スチレ
ン160部、メタクリル酸n−ブチル40部及び2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩8部
を2時間で滴下し、その後2時間の反応を行い、樹脂固
形分45%のアクリル樹脂エマルジョン(h)を得た。
【0023】〔製造例9〕製造例1〜5と同様の反応装
置に、ノニオン性界面活性剤(旭電化社製「プルロニッ
クF68」)12部、カチオン性界面活性剤(ライオン
社製「アーマックC」)2部及び精製水200部を仕込
み、70℃まで加熱した。次いで、メタクリル酸メチル
130部、アクリル酸n−ブチル50部、メタクリル酸
ジメチルアミノエチル20部及び2,2’−アゾビス
(2−アミジノプロパン)二塩酸塩1部を2時間で滴下
し、その後2時間の反応を行い、樹脂固形分41%のア
クリル樹脂エマルジョン(i)を得た。
【0024】〔実施例1〕下記組成の混合物を卓上サン
ドミルで分散し、粒度がグラインドゲージで30μ、ア
クリル樹脂エマルジョンと水溶性アクリル樹脂の固形分
重量比が0/45の水性印刷インキを得た。 銅フタロシアニン藍顔料 24.0部 (東洋インキ製造社製「LIONOL BLUE FG7330」) アクリル樹脂水溶液(a) 180.0部 シリカ 4.0部 水 53.4部 シリコーン系消泡剤 0.6部 得られた水性印刷インキを、水/イソプロピルアルコー
ル=4/6(重量比)にてザーンカップ#3−20秒に
希釈し、軟質塩化ビニルフィルム(理研ビニル社製「塩
化ビニルフィルムWタイプFC55350」)に、ヘリ
オクリッショ175線/インチの版を用いてグラビア印
刷した。
【0025】〔実施例2〕下記組成の混合物を実施例1
と同様にして分散し、アクリル樹脂エマルジョンと水溶
性アクリル樹脂の固形分重量比が0/45の水性印刷イ
ンキを得た。 ジオキサジン紫顔料 24.0部 (東洋インキ製造社製「LIONOGEN VIOLET RL」) アクリル樹脂水溶液(b) 180.0部 シリカ 4.0部 水 53.4部 シリコーン系消泡剤 0.6部 実施例1と同様にして、得られた水性印刷インキを希釈
し、軟質塩化ビニルフィルムにグラビア印刷した。
【0026】〔実施例3〕下記組成の混合物を実施例1
と同様にして分散し、アクリル樹脂エマルジョンと水溶
性アクリル樹脂の固形分重量比が54/11の水性印刷
インキを得た。 塩素化フタロシアニン緑顔料 24.0部 (東洋インキ製造社製「LIONOL GREEN YS07」) アクリル樹脂エマルジョン(h) 120.0部 アクリル樹脂水溶液(c) 43.2部 軽質炭酸カルシウム 57.0部 水 18.4部 シリコーン系消泡剤 0.6部 実施例1と同様にして、得られた水性印刷インキを希釈
し、軟質塩化ビニルフィルムにグラビア印刷した。
【0027】〔実施例4〕下記組成の混合物を実施例1
と同様にして分散し、アクリル樹脂エマルジョンと水溶
性アクリル樹脂の固形分重量比が49/10の水性印刷
インキを得た。 緑顔料「LIONOL GREEN YS07」 24.0部 アクリル樹脂エマルジョン(i) 120.0部 アクリル樹脂水溶液(d) 40.8部 シリカ 6.0部 水 108.6部 シリコーン系消泡剤 0.6部 実施例1と同様にして、得られた水性印刷インキを希釈
し、軟質塩化ビニルフィルムにグラビア印刷した。
【0028】〔実施例5〕下記組成の混合物を実施例1
と同様にして分散し、アクリル樹脂エマルジョンと水溶
性アクリル樹脂の固形分重量比が30/30の水性印刷
インキを得た。 ナフトール赤顔料 24.0部 (東洋インキ製造社製「ORIENTAL FAST RED GR」) アクリル樹脂エマルジョン(i) 72.0部 アクリル樹脂水溶液(d) 120.8部 シリカ 12.0部 水 71.4部 シリコーン系消泡剤 0.6部 実施例1と同様にして、得られた水性印刷インキを希釈
し、軟質塩化ビニルフィルムにグラビア印刷した。
【0029】〔比較例1〕下記組成の混合物を実施例1
と同様にして分散し、アクリル樹脂エマルジョンと水溶
性アクリル樹脂の固形分重量比が62/8の水性印刷イ
ンキを得た。 緑顔料「LIONOL GREEN YS07」 24.0部 アクリル樹脂エマルジョン(i) 150.0部 アクリル樹脂水溶液(e) 30.0部 シリカ 6.0部 水 86.4部 シリコーン系消泡剤 0.6部 実施例1と同様にして、得られた水性印刷インキを希釈
し、軟質塩化ビニルフィルムにグラビア印刷した。
【0030】〔比較例2〕下記組成の混合物を実施例1
と同様にして分散し、アクリル樹脂エマルジョンと水溶
性アクリル樹脂の固形分重量比が0/45の水性印刷イ
ンキを得た。 藍顔料「LIONOL BLUE FG7330」 24.0部 アクリル樹脂水溶液(g) 180.0部 シリカ 12.0部 水 83.4部 シリコーン系消泡剤 0.6部 実施例1と同様にして、得られた水性印刷インキを希釈
し、軟質塩化ビニルフィルムにグラビア印刷した。
【0031】〔比較例3〕下記組成の混合物を実施例1
と同様にして分散し、アクリル樹脂エマルジョンと水溶
性アクリル樹脂の固形分重量比が0/45の水性印刷イ
ンキを得た。 赤顔料「ORIENTAL FAST RED GR」 24.0部 アクリル樹脂水溶液(f) 180.0部 シリカ 9.0部 水 86.4部 シリコーン系消泡剤 0.6部 実施例1と同様にして、得られた水性印刷インキを希釈
し、軟質塩化ビニルフィルムにグラビア印刷した。
【0032】実施例1〜5及び比較例1〜3で得られた
印刷物について、印刷効果、テープ接着性、耐ブロッキ
ング性及びダブリング強度を評価した。結果を表2に示
す。なお、評価は下記の方法で行った。 印刷効果;レベリング性を目視評価した。 〇 ─ 極めて平滑な印刷面が得られ、美粧性に優れ
る。 △ ─ 印刷面に少し凹凸が生じている。 × ─ 全面に凹凸が生じ、平滑な印刷面でない。 テープ接着性;ニチバン社製「セロハンテープ」を印刷
面に張りつけて剥離し、印刷面の状態を目視評価した。 〇 ─ インキが完全にポリ塩化ビニルフィルムに残
る。 △ ─ インキが一部、ポリ塩化ビニルフィルムから剥
離する。 × ─ インキが完全にポリ塩化ビニルフィルムから剥
離する。
【0033】耐ブロッキング性;印刷面と印刷面の裏面
を重ね、荷重1Kg/cm2 、50℃の条件で24時間保存
した後、印刷インキの裏面への移行、接着を観察した。 〇 ─ インキの裏面への移行、接着が全くない。 △ ─ インキが一部、裏面へ移行している。 × ─ インキの多くが裏面へ移行している。 ダブリング強度;印刷物を透明塩化ビニルフィルムと合
わせ、温度170℃、圧力20ポンド/平方インチで1
2秒間加熱し、ダブリング加工を行った。1インチ当た
りのダブリング強度を測定した。 〇 ─ ダブリング強度1000g/インチ以上 △ ─ ダブリング強度500〜1000g/インチ × ─ ダブリング強度500g/インチ未満
【0034】
【表2】 *1 アクリル樹脂エマルジョン(B) /水溶性アクリル
樹脂(A) の固形分重量比
【0035】
【発明の効果】本発明により、接着性、ダブリング加工
後の接着強度、耐ブロッキング性および印刷効果に優れ
た、ポリ塩化ビニルフィルム用水性印刷インキが得られ
るようになった。その工業的価値は多大である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基
    を有するビニルモノマー7〜50重量%および他のビニ
    ルモノマー50〜93重量%を共重合せしめた後、無機
    酸および(または)有機酸で中和してなる水溶性アクリ
    ル樹脂(A)を含むポリ塩化ビニルフィルム用水性印刷
    インキ。
  2. 【請求項2】水溶性アクリル樹脂(A)とアクリル樹脂
    エマルジョン(B)とを、(B)/(A)(固形分重量
    比)が0.1〜5の割合で含むことを特徴とする請求項
    1記載のポリ塩化ビニルフィルム用水性印刷インキ。
  3. 【請求項3】ポリ塩化ビニルフィルム上に、請求項1ま
    たは2記載の水性印刷インキを印刷してなる建装材。
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