JPH08113197A - 舵取機における油圧制御系統切換回路 - Google Patents

舵取機における油圧制御系統切換回路

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JPH08113197A
JPH08113197A JP25042994A JP25042994A JPH08113197A JP H08113197 A JPH08113197 A JP H08113197A JP 25042994 A JP25042994 A JP 25042994A JP 25042994 A JP25042994 A JP 25042994A JP H08113197 A JPH08113197 A JP H08113197A
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JP
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valve
logic
valves
oil
hydraulic control
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JP25042994A
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Inventor
Takao Hamada
隆男 浜田
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切換えに必要な電磁弁の個数を減らし、電源
が喪失したときの手動操作を容易にする。 【構成】 油路などが損傷して油タンク72a内の油面
が低下すると、リミットスイッチ73aによって電磁切
換弁88を中立状態からロック状態に切換える。中立状
態では、ロジック弁80b,80cが導通し、ロジック
弁80aが遮断する。ロック状態ではロジック弁80
a,80b,80cのロック状態が切換わる。電磁切換
弁88は、ボタン90を手動操作することによっても、
ロック状態に保つことができる。制御ユニット100b
においても同様の動作が行われる。電磁切換弁88,8
9が共に中立状態であれば、ラム57とラム68とが、
同時に駆動される。一方の電磁切換弁がロック状態にな
ると、一方のラムが駆動され、他方のラムの両端のシリ
ンダ間は導通状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶、特にタンカーな
ど大型船舶のための舵取機において、油圧制御系統の一
部が損傷したようなときに、損傷した部分を健全な部分
に切換えるための舵取機における油圧制御系統切換回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの関連する技術を図3および図
4に示す。これは、実公平3−22079号公報の先行
技術に基づく。
【0003】油圧制御系統が正常な場合は、油圧ポンプ
1aからの油液は、オイルブロック弁2aに向けて、油
路3を介して送出される。オイルブロック弁2aは、A
点の圧力が上昇すると中立ポジションBからポジション
Cに切換わるので、油液は、油路4に送出される。送出
された油液は、分岐点Dで分流され、一部は油路5を介
してシリンダ6に供給される。シリンダ6に供給された
油液は、ラム7の一端を図3の左方に押圧する。ラム7
は、左方に移動して舵柄8を反時計まわりに回転させな
がら、その他端はシリンダ9内に押し込まれる。シリン
ダ9からは、ラム7の他端によって油液が押出され、油
路10およびオイルブロック弁2aを介して油圧ポンプ
1aに還流される。
【0004】油路5および油路10の間には、通常は閉
止状態のバイパス弁11aが設けられる。分岐点Dから
分流される油路には、ストップ弁12aが設けられる。
油路10から分流する油路には、ストップ弁13aが設
けられる。これらの一対の油路が分流する位置よりもオ
イルブロック弁2a側には、リリーフ弁14a,15a
がそれぞれ設けられる。
【0005】他方の油圧ポンプ1bも、油圧ポンプ1a
に関連する構成と同等であり、対応する部分には同一の
番号を付し、それぞれ添え字aと添え字bとで区別す
る。オイルブロック弁2bから送出される油液は、シリ
ンダ17に供給される。シリンダ17に供給された油液
は、ラム18を図3の右方に押し出す。ラム18も舵柄
8に係合しており、舵柄8を反時計まわりに回転させ
る。ラム18の先端は、シリンダ19内に押し込まれ
る。これによってシリンダ19内の油液は押出され、油
路20およびオイルブロック弁2bを介して油圧ポンプ
1bに還流する。
【0006】油圧ポンプ1a,1bは、モータ21a,
21bによってそれぞれ回転駆動される。油圧ポンプ1
a,1bから供給される油液や、還流される油液は、油
タンク22a,22bにそれぞれ貯留される。油圧制御
系統の損傷を検出するための手段として、リミットスイ
ッチ23a,23bがそれぞれ設けられる。各リミット
スイッチ23a,23bは、油タンク22a,22b内
の油面のレベルL1a,L2a,L3a;L1b,L2
b,L3bに応じて電源24からの出力を切換える。油
圧制御系統に破損が生じていないときには、油面のレベ
ルはL1a,L1bよりも高い状態とする。破損の程度
に応じて油面のレベルは低下し、リミットスイッチ23
a,23bによってそれぞれ検出される。
【0007】油路5,10は、ストップ弁は12a,1
3aを介して、油路25a,26aにそれぞれ分流す
る。油路16,20は、ストップ弁12b,13bを介
して油路25b,26bにそれぞれ分流する。油路25
a,26aおよび油路25b,26bは、中間回路27
によって結合される。中間回路27内には、油路25
a,26aに接続される切換回路28と、油路25b,
26bに接続される切換回路29とが設けられる。切換
回路28,29間は、油路25c,26cによって接続
される。
【0008】図4は、中間回路27の内部構成を示す。
各切換回路28,29内には、3つずつのロジック弁3
0a,30b,30c;31a,31b,31cがそれ
ぞれ設けられる。ロジック弁30a,31aは、油路2
5a,25bからそれぞれ分岐する岐路32A,32B
と油路26a,26bとの間にそれぞれ介在される。油
路25aおよび油路25bと油路25cとの間には、ロ
ジック弁30bおよびロジック弁31bがそれぞれ介在
される。油路26aおよび油路26bと油路26cとの
間には、ロジック弁30cおよびロジック弁31cがそ
れぞれ介在される。切換回路28,29には、フィルタ
33a,33bがそれぞれ設けられる。フィルタ33a
には、油路26aの分岐点Lにおいて分岐する岐路34
Aと、油路25aの分岐点Eとに、入力ポートがそれぞ
れ接続されるシャトル弁35aの出力ポートが接続され
る。フィルタ33bには、油路26bから分岐する岐路
34Bと、油路25bの分岐点Gとに、入力ポートがそ
れぞれ接続されるシャトル弁35bの出力ポートが接続
される。フィルタ33aの出口ポート側は、電磁切換弁
36a,36bに分流する。フィルタ33bの出口ポー
ト側は、電磁切換弁37a,37bに分流する。電磁切
換弁36b,37bの出力は、岐路38A,38Bを介
してロジック弁30a,31aをそれぞれ遮断する方向
に駆動する。図4に示す中立位置では、ロジック弁30
b,30c;31b,31cは導通状態である。このた
め、油路25a,25c,25bおよび油路26a,2
6c,26bはそれぞれ連通し、油圧ポンプ1aまたは
油圧ポンプ1bから送出される油液によってラム7およ
びラム18は同時に駆動される。
【0009】たとえば油圧ポンプ1aが稼働中に、油路
5あるいは油路10に管路破損事故などが発生した場合
は、油タンク22aの油面が低下する。油面がL1aに
低下すると、警報のみが発さられ、さらにL2aに低下
すると、リミットスイッチ23aによって電磁切換弁3
6a,39bのソレノイドがそれぞれ励磁され、図4に
示すポジションI,Jにそれぞれ切換られる。この状態
で、油圧ポンプ1aからの油液は、油路4の分岐点Dで
分流され、一部は油路25aから分岐点Eでさらに分流
され、シャトル弁35aから電磁切換弁36aのポジシ
ョンIを経て30b,30cを遮断方向に駆動する。電
磁切換弁36bのポジションFからの油液は、ロジック
弁30aを遮断する方向に駆動する。したがって、3つ
のロジック弁30a,30b,30cが遮断して、油路
25a,26a,32Aが遮断されるので、油圧ポンプ
1aからの油液は分岐点Dでは分流せず、油路5からシ
リンダ6に供給されるのみとなる。
【0010】一方、シリンダ19から押し出された油液
は、油路20から油路26bに流れる。ロジック弁31
cと油路26cを介して接続されるロジック弁30cは
遮断しているので、ロジック弁31aおよび枝路32B
が導通し、油路25bから油路16を経てシリンダ17
に導入される。
【0011】さらに、油タンク22aの液面が低下して
L3aのレベルになると、リミットスイッチ23aは電
磁切換弁36a,39bの励磁を停止し、電磁切換弁3
6b,39aを励磁し、それぞれポジションM,H,
N,Pに切換えるとともに、油圧ポンプ1aを停止さ
せ、他の油圧ポンプ1bを稼働させる。その結果油圧ポ
ンプ1a側と油圧ポンプ1b側の油圧系統は、切り離さ
れ、ラム18側が油圧ポンプ1bからの油液によって駆
動され、ラム7側は、シリンダ6およびシリンダ9間で
の油液の移動のみが起こる。
【0012】以上のように、2系統の油圧制御回路と2
系統のアクチュエータとを設け、操舵不能の事態が生じ
ないようにしている。特に大型のタンカーなどでは、操
船不能になった場合の影響が大きく、どのような事態で
も操舵可能であることが要求される。図3および図4に
示す舵取機の油圧制御回路は、少なくとも2個の切換回
路28,29を設け、各切換回路28,29に3個のロ
ジック弁30a,30b,30c;31a,31b,3
1cと2個の電磁弁36a,36b;39a,39bを
設けている。単一の油圧制御系統に損傷が生じたときに
は、各切換回路28,29内で1個ずつの電磁弁を自動
的に作動させ、油路を切換える。
【0013】なお電源24が不作動になると、以上説明
したような電磁切換弁36a,36b;39a,39b
による切換が不可能になるので、手動で操作可能なバイ
パス弁11a,11bとストップ弁12a,12b;1
3a,13bがそれぞれ設けられる。バイパス弁11
a,11bは、通常は閉じており、手動操作によって開
かせる。ストップ弁12a,12b;13a,13b
は、通常は開いており、手動操作によって閉じることが
できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図3および図4に示す
先行技術では、たとえば油タンク22aの油面が低下し
たときには、切換回路28内の電磁切換弁36aと、切
換回路29内の電磁切換弁30bの2個の電磁弁を作動
させる必要がある。このため、電気的接続のためのケー
ブル回線の数が多くなる。
【0015】また、電磁弁制御用の電源24からの電力
供給が停止した場合には、ロジック弁による油路切換が
できなくなるために、手動のストップ弁やバイパス弁を
操作する必要がある。手動のストップ弁やバイパス弁
は、ロジック弁に対応するので、ロジック弁と同数だけ
必要となる。電磁切換弁に、手動ロック装置などを設け
れば、ストップ弁を代用することができるけれども、通
常切換回路28,29は互いに離れた位置にあるので、
それぞれ1個ずつ含まれる電磁切換弁のロック装置を操
作することは時間を要する。
【0016】本発明の目的は、使用する電磁弁の個数を
減少させることができる舵取機における油圧制御系統切
換回路を提供することである。
【0017】さらにまた本発明の目的は、手動ロックが
簡単に可能な舵取機における油圧制御系統切換回路を提
供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、重複して配置
される一対のアクチュエータと、往路および帰路用の一
対の油路によって各アクチュエータにそれぞれ接続され
る一対の油圧制御系統との間に設けられ、油圧制御系統
に損傷が検出されるとき、損傷部分を健全な部分に切換
えるための舵取機における油圧制御系統切換回路におい
て、一方の油圧制御系統と一方のアクチュエータとを接
続する一対の油路からそれぞれ分岐する一対の油路に接
続される一対の第1および第2ロジック弁と、他方の油
圧制御系統と他方のアクチュエータとを接続する一対の
油路からそれぞれ分岐する一対の油路に接続される一対
の第3および第4ロジック弁と、第1ロジック弁と第3
ロジック弁とを接続する第1中間油路と、第2ロジック
弁と第4ロジック弁とを接続する第2中間油路と、第1
および第2ロジック弁に近接して設けられ、第1および
第2中間油路間に介在される第5ロジック弁と、第3お
よび第4ロジック弁に近接して設けられ、第1および第
2中間油路間に介在される第6ロジック弁と、一方の油
圧制御系統からの損傷検出信号に応答し、損傷が検出さ
れないとき、第1および第2ロジック弁をそれぞれ導通
させ、第5ロジック弁を遮断させる中立状態となり、損
傷が検出されるとき、第1および第2ロジック弁をそれ
ぞれ遮断させ、第5ロジック弁を導通させるロック状態
となる第1電磁弁と、他方の油圧制御系統からの損傷検
出信号に応答し、損傷が検出されないとき、第3および
第4ロジック弁をそれぞれ導通させ、第6ロジック弁を
遮断させる中立状態となり、損傷が検出されるとき、第
3および第4ロジック弁をそれぞれ遮断させ、第6ロジ
ック弁を導通させるロック状態となる第2電磁弁とを含
むことを特徴とする舵取機における油圧制御系統切換回
路である。さらに本発明は、前記第1および第2電磁弁
にそれぞれ設けられ、第1および第2電磁弁を手動でロ
ック状態にそれぞれ切換える手動ロック手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明に従えば、第1および第2ロジック弁
と、第5ロジック弁とは、第1電磁弁によって動作状態
が切換えられる。第3および第4ロジック弁と、第6ロ
ジック弁とは、第2電磁弁によって動作状態が切換えら
れる。一対の油圧制御系統のいずれからも損傷が検出さ
れないときには、第1ロジック弁、第1中間油路および
第3ロジック弁と、第2ロジック弁、第2中間油路およ
び第4ロジック弁とによって、一方の油圧制御系統と他
方の油圧制御系統とは相互に接続され、重複して配置さ
れる一対のアクチュエータを同等に駆動する。一方の油
圧制御系統に損傷が生じたことが検出されると、第1ま
たは第2電磁弁のうちの対応する電磁弁がロック状態と
なる。たとえば第1電磁弁がロック状態となると、第1
および第2ロジック弁が遮断され、第5ロジック弁が導
通される。他方の第2電磁弁が中立状態であれば、第3
および第4ロジック弁は導通状態であり、第6電磁弁は
遮断状態である。これによって、第1電磁弁を作動させ
る損傷が検出されなかった油圧制御系統から分流する油
液は、第3および第4ロジック弁を介して第1および第
2中間油路に導出され、第5ロジック弁を介して相互に
接続される。しかしながら第1および第2ロジック弁は
遮断状態であるので、損傷が検出された油圧制御系統と
は分離される。
【0020】3個ずつのロジック弁に対してそれぞれ1
個の電磁弁を設ければよいので、電磁弁を制御するため
の配線ケーブルの本数を減少させることができる。ケー
ブルの本数が少なくなる分だけ、断線などの可能性が少
なくなり、信頼性が向上する。また、配線が減少し、さ
らに装置全体を小型に構成することが可能となるので、
装置の製造コストを低減することができる。
【0021】さらに本発明に従えば、一方の電磁弁をロ
ック状態とすると、第1および第2ロジック弁または第
3および第4ロジック弁が、一方または他方の油圧制御
系統と第1および第2中間油路との間を遮断状態とし、
第1および第2中間油路間を導通させ、損傷が検出され
なかった油圧制御系統の動作には支障が生じないように
切換えられる。各電磁弁には、手動でロック状態にそれ
ぞれ切換え可能な手動ロック手段が設けられるので、損
傷を検出した信号によって制御される側の電磁弁を手動
ロックすることによっても、自動的に切換えられる場合
と同様の切換状態が得られる。このため、油路にストッ
プ弁などを設ける必要はなく、電磁弁を制御する電源が
喪失したときの操作を簡単に行うことができる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の一実施例による舵取機によ
る油圧制御系統切換回路を含む全体構成を示す。可変容
量型の油圧ポンプ51a,51bからは、制御用の油液
が供給される。油圧ポンプ51aからオイルブロック弁
52aへは、油路53を介して油液が送出される。オイ
ルブロック弁52aからは、油路54を介して油液が供
給され、一部は油路55に分流してシリンダ56に供給
される。シリンダ56は、ラム57の一端に設けられ、
油液が供給されるとラム57を図1の左方向に駆動す
る。ラム57の中間部は、舵柄58の一端と係合し、舵
柄58を反時計方向に回転駆動する。ラム57の他端
は、シリンダ59に挿入され、シリンダ59内の油液を
油路60を介して押し出す。シリンダ56,59および
ラム57は、一方のアクチュエータを構成する。油路6
0に押し出された油液は、油圧ポンプ51aに還流され
る。
【0023】オイルブロック弁52aは、中立位置で油
路53側がバイパスされ、油路54側がチェック弁によ
って逆阻止される。オイルブロック弁52aがパイロッ
ト圧を受けると、作動位置に切換えられる。オイルブロ
ック弁52aの作動位置では、油路53側と油路54側
とは相互に導通する。オイルブロック弁52aを切換え
るためのパイロット油圧回路へは、サーボポンプ61か
らフィルタ62を介して油液が供給される。オイルブロ
ック弁52aの作動状態は、アンロード弁63aによっ
て切換えられる。アンロード弁63aは、舵柄58を変
位させるための入力に応じて励磁され、オイルブロック
弁52aを中立位置のアンロード状態から作動状態に切
換える。作動状態の油路の圧力を一定値以下に保つた
め、リリーフ弁64a,65aがそれぞれ設けられる。
【0024】他方の油圧ポンプ51bに関連する油圧制
御系統も、一方の油圧ポンプ51aに関連する油圧制御
系統と基本的には同一構成を有する。したがって、両方
の油圧制御系統で対応する部分には同一の参照番号を付
し、添え字aと添え字bとによって区別する。油圧ポン
プ51b側の油圧制御系統からの油液は、油路66を介
してシリンダ67に供給される。シリンダ67に供給さ
れた油液は、ラム68の一端を押圧し、図1の右側に駆
動する。ラム68の駆動によっても、舵柄58は反時計
まわりに回転駆動される。ラム68の他端は、シリンダ
69内の油液を油路70を介して油圧ポンプ51b側に
還流させる。シリンダ67,69およびラム68は、他
方のアクチュエータを構成する。
【0025】油圧ポンプ51a,51bは、それぞれモ
ータ71a,71bによって回転駆動され、油タンク7
2a,72b内の油液を加圧して送出する。油タンク7
2a,72b内の油液のレベルは、リミットスイッチ7
3a,73bにそれぞれ接続れるフロート74a,74
bによって検出される。2つの油圧制御系統間の相互接
続は、油路75a,75b,75c;76a,76b,
76cによって行われる。オイルブロック弁52a,5
2bを制御するためのパイロット管路には、リリーフ弁
77a,77bがそれぞれ接続される。
【0026】油路75a,75b,75c;76a,7
6b,76cによる油圧制御系統間の接続状態は、切換
回路78および切換回路79によって制御される。図2
は、切換回路78および切換回路79の構成を、図4に
示す先行技術と対応させた形で示す。切換回路78,7
9内には、ロジック弁80a,80b,80c;81
a,81b,81cがそれぞれ設けられる。第1および
第2ロジック弁であるロジック80b,80cと第3お
よび第4ロジック弁であるロジック弁81b,81cと
の間は、第1および第2中間油路である油路75a,7
6cによってそれぞれ接続される。第5ロジック弁であ
るロジック弁80aと、第6ロジック弁であるロジック
弁81aとは、切換回路78,79内で、油路75c,
276c間にそれぞれ接続される。ロジック弁80b,
81bは、油路75a,75bにもそれぞれ接続され
る。油路75a,75bは、チェック弁82a,82b
の入口側にそれぞれ接続される。切換回路78,79内
には、フィルタ83a,83bがそれぞれ設けられ、入
口側が油路76a,76bにそれぞれ接続されるチェッ
ク弁84a,84bの出口側と、チェック弁82a,8
2bの出口側とに、絞り85a,85bを介してそれぞ
れ接続される。
【0027】ロジック弁80b,80cの駆動は、油路
86aを介して行われる。ロジック弁81b,81cの
駆動は、油路86bを介して行われる。ロジック弁80
a,81aの駆動は、油路87a,87bを介してそれ
ぞれ行われる。油路86a,87aに対する駆動の切換
えは、第1電磁弁である電磁切換弁88によって行われ
る。電磁切換弁88の中立状態では、フィルタ83aか
らの油液が油路87aを介してロジック弁80aを遮断
状態に駆動する。油路86aは、ドレン油路に接続され
るので、ロジック弁80a,80cは導通状態となる。
切換回路79内の第2電磁弁である電磁切換弁89も、
ロジック弁81a,81b,81cに対して、切換回路
78内の電磁切換弁88がロジック弁80a,80b,
80cに対して行うのと同様の制御を行う。
【0028】電磁切換弁88,89の励磁は、それぞれ
リミットスイッチ73a,73bからの出力によって行
われる。励磁用の電源が喪失したように場合のために、
手動ロック手段としてボタン90,91がそれぞれ設け
られる。ボタン90,91を手動操作してロック状態と
すれば、切換回路78,79は遮断状態となり、油路7
5cと76cとの間は導通状態となる。したがって、図
3の先行技術のように、手動のバイパス弁やストップ弁
を設ける必要はない。
【0029】リリーフ弁64a,65a;64b,65
bには、チェック弁92a,93a;92b,93bが
それぞれ並列に接続され、それぞれカウンタバランス弁
を構成する。
【0030】直接操舵するようなときには、トルクモー
タ94を作動させ、サーボ弁95およびサーボピストン
96を含むサーボユニット97aによって油圧ポンプ5
1aの容量を調整する。他方の油圧ポンプ51bの容量
も、サーボユニット97bによって同様に調整される。
このような制御状態への切換えは、アンロード弁63
a,63bにそれぞれ設けられるボタン98a,98b
を操作してロック状態とすることによって行われる。
【0031】本実施例では、オイルブロック弁52aと
リリーフ弁64a,65aとチェック弁92a,93a
とを併せて、1つのブロックユニット99aを形成す
る。他方のブロックユニット99bも、オイルブロック
弁52b、リリーフ弁64b,65b、チェック弁92
b,93bによって形成される。各ブロックユニット9
9a,99bと前述の切換回路78,79とをそれぞれ
含んで、各油圧制御系統が制御ユニット100a,10
0bとしてそれぞれまとめられる。このような一対の制
御ユニット100a,100b間では、一対の中間油路
である油路75c,76cによる接続のみを行えばよ
く、電磁切換弁88,89を駆動するためのケーブル配
線は不要である。また、シリンダ56,59,67,6
9の一端には、通常は閉止状態である閉止弁101,1
02,103,104を設け、手動で油液をドレンに抜
き出すことを可能にする。これによって、油路55,6
0,66,70,75c,76cなどが損傷したような
ときであっても、最終的に手動で舵柄58を操作するこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、各油圧制
御系統に対して1つずつの電磁弁を用いて、異常が検出
された油圧制御系統の切り離しと、異常が検出されなか
った油圧制御系統で必要となる油路間の相互接続とを自
動的に行うことができる。
【0033】さらに本発明によれば、電磁弁に手動ロッ
ク手段を設け、1つの手動ロック手段を動作するだけ
で、容易に、損傷が検出された油圧制御系統の切り離し
と必要な接続とを同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による油圧配管系統図であ
る。
【図2】図1の実施例の切換回路78,79の配管系統
図である。
【図3】先行技術の配管系統図である。
【図4】図3の先行技術の中間回路27の配管系統図で
ある。
【符号の説明】
51a,51b 油圧ポンプ 52a,52b オイルブロック弁 56,59,67,69 シリンダ 57,68 ラム 58,77a,73b リミットスイッチ 75a,75b,75c 油路 76a,76b,76c 油路 78,79 切換回路 80a,80b,80c ロジック弁 81a,81b,81c ロジック弁 88,89 電磁切換弁 90,91 ボタン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重複して配置される一対のアクチュエー
    タと、往路および帰路用の一対の油路によって各アクチ
    ュエータにそれぞれ接続される一対の油圧制御系統との
    間に設けられ、油圧制御系統に損傷が検出されるとき、
    損傷部分を健全な部分に切換えるための舵取機における
    油圧制御系統切換回路において、 一方の油圧制御系統と一方のアクチュエータとを接続す
    る一対の油路からそれぞれ分岐する一対の油路に接続さ
    れる一対の第1および第2ロジック弁と、 他方の油圧制御系統と他方のアクチュエータとを接続す
    る一対の油路からそれぞれ分岐する一対の油路に接続さ
    れる一対の第3および第4ロジック弁と、 第1ロジック弁と第3ロジック弁とを接続する第1中間
    油路と、 第2ロジック弁と第4ロジック弁とを接続する第2中間
    油路と、 第1および第2ロジック弁に近接して設けられ、第1お
    よび第2中間油路間に介在される第5ロジック弁と、 第3および第4ロジック弁に近接して設けられ、第1お
    よび第2中間油路間に介在される第6ロジック弁と、 一方の油圧制御系統からの損傷検出信号に応答し、損傷
    が検出されないとき、第1および第2ロジック弁をそれ
    ぞれ導通させ、第5ロジック弁を遮断させる中立状態と
    なり、損傷が検出されるとき、第1および第2ロジック
    弁をそれぞれ遮断させ、第5ロジック弁を導通させるロ
    ック状態となる第1電磁弁と、 他方の油圧制御系統からの損傷検出信号に応答し、損傷
    が検出されないとき、第3および第4ロジック弁をそれ
    ぞれ導通させ、第6ロジック弁を遮断させる中立状態と
    なり、損傷が検出されるとき、第3および第4ロジック
    弁をそれぞれ遮断させ、第6ロジック弁を導通させるロ
    ック状態となる第2電磁弁とを含むことを特徴とする舵
    取機における油圧制御系統切換回路。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2電磁弁にそれぞれ設
    けられ、第1および第2電磁弁を手動でロック状態にそ
    れぞれ切換える手動ロック手段を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の舵取機における油圧制御系統切換回
    路。
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