JPH0811247B2 - スケールブレーカー用バックアップロール - Google Patents

スケールブレーカー用バックアップロール

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JPH0811247B2
JPH0811247B2 JP3159864A JP15986491A JPH0811247B2 JP H0811247 B2 JPH0811247 B2 JP H0811247B2 JP 3159864 A JP3159864 A JP 3159864A JP 15986491 A JP15986491 A JP 15986491A JP H0811247 B2 JPH0811247 B2 JP H0811247B2
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backup roll
roll
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resistance
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原 洋 一 松
島 正 宏 清
川 俊 司 西
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Dai Ichi High Frequency Co Ltd
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Dai Ichi High Frequency Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱スケール性の向上を
目的としたテンションレベラーロールとして耐摩耗性,
耐食性及び耐スポーリング性の大きいスケールブレーカ
ー用バックアップロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼材を高温で成形加工すると、
加工時に空気に接触して鋼材表面に鉄酸化物の硬い被膜
即ちスケールが生成する。このスケールは従来、通常、
酸洗により化学的に除去されているが、最近の鋼板,鋼
帯の酸洗ラインでは、酸洗の軽減や高能率化などの目的
から、酸洗の前処理として、鋼板,鋼帯に繰返し曲げ加
工を施すことにより、スケール層に多数の亀裂を生ぜし
めるスケールブレーキングが実施されるようになってき
た。このスケールブレーカーとしては、被処理材の形状
矯正をかねて、多数のロールにより構成されるレベラー
タイプのものが一般的であり、通常、ワークロールとバ
ックアップロールとから構成されている。
【0003】而して、前記バックアップロールは、被処
理材の変形抵抗が高いため、耐摩耗性,耐酸化性及び耐
スポーリング性を有することが要求されており、従来は
ワークロールと同材質の1〜3%cr鍛鋼ロールが使用
されていたが、長い期間使用されているうちに傷つけら
れる一方、加工硬化を受けて硬さが大きくなり、その傷
がワークロールに転写され、ワークロールの傷が通板材
に転写されて、製品の品質を落すという問題があるし、
また、繰返し曲げ加工を施される鋼板の曲げ反力による
大きな面圧と、高硬度スケールを除去する際の水冷のた
めに、熱処理硬さがHS90以上であっても、摩耗及び
腐食が早く、比較的短期間で組替えなければならないと
いう問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、ス
ケールブレーキングに比較的長い期間使用しても傷付け
られず、耐摩耗性,耐食性及び耐スポーリング性の良好
なバックアップロールを提供することを、その課題とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的としてなされたもので、その構成は、重
量%で、C:0.9〜1.1%,Cr:15〜18%を
主成分とする鋼を圧延又は鍛造によりロール状に形成す
ると共に、熱処理後の表面硬さをHS75〜90、硬化
深さが表面から3〜7mmでその硬さをHS75以上に
保持させたことを特徴とするものである。
【0006】即ち、本発明は、上記の課題を解決するこ
とを目的として鋭意研究の結果、バックアップロールの
材料として、適量の合金成分を添加して合金炭化物を形
成したものを用いることにより、耐摩耗性,耐食性が良
好となり、且つ適正な熱処理を施して表面硬さをHS7
5〜90とし、硬化深さが表面から3〜7mmでその硬
さをHS75以上に保持させることにより、耐スポーリ
ング性が増大することを知得し、本発明を完成したので
ある。
【0007】而して、本発明において適用される鋼の成
分組成を限定する理由について説明すれば、次の通りで
ある。Cは金属炭化物を形成して、耐摩耗性を向上させ
ると共に焼入性の増加に寄与するものであるが、0.8
%未満では耐摩耗性が低くなり1.3%を越えると逆に
焼入性が低下し、残留オーステナイト量が増加するた
め、Cは0.8〜1.3%の範囲にする必要があり、さ
らに好ましくは、0.9〜1.1%の範囲とするのがよ
い。
【0008】また、CrはCr炭化物を形成して、マト
リックス中に分散することにより、耐摩耗性を向上さ
せ、且つCrの一部は固溶してマトリックスの焼入性と
耐食性の向上に寄与するものであり、Crは12%未満
では硬さが低くて耐摩耗性が低下し、18%を越えると
脆くなって靭性が低下し、耐スポーリング性が減少しや
すいので、Crは少なくとも12〜18%の範囲にする
必要があり、さらに好ましくは、ロールの腐食摩耗性を
考慮するとCrは15%以上とするのがよい。特にワー
クロールは特開昭64−28344号公報に開示されて
いるように、非常に高合金鋼で高硬度のものが使用され
ているのに対し、本発明バックアップロールはやや低硬
度の低合金鋼で、耐食性が良好であり、焼付き,加工硬
化もなく、ワークロールに対しなじみが良くて、ワーク
ロールに傷が発生しにくい。
【0009】次に熱処理後の表面硬さと硬化深さについ
て説明する。表面硬さがHS75以下では耐摩耗性が低
くなり、HS90以上では使用時に加工硬化しやすく、
耐スポーリング性が低下するので、表面硬さはHS75
〜90の範囲にすることが必要である。
【0010】また、硬化深さは、表面から3mm以下の
場合は耐スポーリング性が低下し、7mm以上の場合は
熱処理時の変形が生じやすくて加工が困難であり、スケ
ールブレーキング時の曲げ応力,衝撃に対して靭性が少
なくなるので、硬化深さは3〜7mmの範囲にあること
が必要である。勿論、その範囲の硬さは上記によりHS
75以上が必要である。
【0011】尚、上記の熱処理後の表面硬さと硬化深さ
は、熱処理方法により容易に調整することが出来る。一
方、残留オーステナイトが15%以上あると、ロール使
用中に加工硬化しやすく、耐スポーリング性が低下する
ので、残留オーステナイト量は15%以下が望ましい
が、該量を少なくするためにサブゼロ処理を施しても良
い。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施の一例を図により説明す
る。図1は本発明バックアップロールを用いて構成した
スケールブレーカーを示すもので、1はスケールブレー
キングされる圧延鋼板、2はワークロール、3は本発明
バックアップロールで、ワークロール2及びバックアッ
プロール3を1組とし、これらの組を鋼板1を挟んで互
いに対向するように複数組配設した4重式のスケールブ
レーカーである。
【0013】本発明のバックアップロール3は、主化学
成分として、C:1.03、Cr:16.3、Mo:
0.37、他の成分として、Si:0.15、Mn:
0.30、Ni:0.17を含有させた鋼を鍛造してロ
ールに形成し、適正な熱処理を施して、表面硬さHS8
0〜85、硬化深さ5mmとしたものであり、これを用
いてスケールブレーキングを行ない、6ヶ月使用した
後、摩耗量を測定したところ、外径で0.2mmに過ぎ
なかった。これに対し、従来の3%Cr鍛鋼ロールから
成るバックアップロールの摩耗量は外径で5〜8mmで
あった。尚、上記の結果を表に示せば、次の通りであ
り、また、本発明バックアップロールの断面硬さ分布は
図2に示す通りであった。
【0014】
【0015】
【発明の効果】本発明は上述の通りであるから、耐摩耗
性,耐食性及び耐スポーリング性の著しく優れたスケー
ルブレーキング用バックアップロールとして好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スケールブレーキング用バックアップロ
ールを用いた4重式スケールブレーカーを示す図。
【図2】本発明バックアップロールの断面硬さ分布を示
す図表。
【符号の説明】
1 スケールブレーキングされる圧延鋼板 2 ワークロール 3 バックアップロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.9〜1.1%,C
    r:15〜18%を主成分とする鋼を圧延又は鍛造によ
    りロール状に形成すると共に、熱処理後の表面硬さをH
    S75〜90、硬化深さが表面から3〜7mmでその硬
    さをHS75以上に保持させたことを特徴とするスケー
    ルブレーカー用バックアップロール。
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WO2016092867A1 (ja) * 2014-12-08 2016-06-16 第一高周波工業株式会社 スケールブレーカー用ワークロール
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