JP5852295B1 - スケールブレーカー用ワークロール及びスケールブレーカー用ワークロールの製造方法 - Google Patents

スケールブレーカー用ワークロール及びスケールブレーカー用ワークロールの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5852295B1
JP5852295B1 JP2015528754A JP2015528754A JP5852295B1 JP 5852295 B1 JP5852295 B1 JP 5852295B1 JP 2015528754 A JP2015528754 A JP 2015528754A JP 2015528754 A JP2015528754 A JP 2015528754A JP 5852295 B1 JP5852295 B1 JP 5852295B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
work roll
steel
speed steel
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015528754A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016092867A1 (ja
Inventor
山崎 浩
浩 山崎
伸公 高崎
伸公 高崎
隆行 小林
隆行 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Ichi High Frequency Co Ltd filed Critical Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Priority to JP2015528754A priority Critical patent/JP5852295B1/ja
Priority claimed from PCT/JP2015/053729 external-priority patent/WO2016092867A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5852295B1 publication Critical patent/JP5852295B1/ja
Publication of JPWO2016092867A1 publication Critical patent/JPWO2016092867A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

本発明は、胴部の耐摩耗性が高いだけでなく、軸部の折損が起こりにくく、安定した寿命を確保できるとともに、信頼性の高いスケールブレーカー用ワークロールを提供することを課題としており、本発明では、胴部2がハイス鋼又はセミハイス鋼で形成されたスケールブレーカー用ワークロールであって、該胴部2の両端側平面21に開けられた嵌め込み穴22に、該胴部2のハイス鋼又はセミハイス鋼より靱性の大きい材質で形成された軸部材3の一部を嵌め込んで軸入部31を構成して、該胴部2と該軸入部31とを一体化してなることを特徴とするスケールブレーカー用ワークロールによって上記課題を解決した。

Description

本発明は、スケールブレーカー用ワークロールに関し、更に詳しくは、胴部と軸部にそれぞれの必要な特性を持った材料を使用することによって、信頼性と寿命が大幅に改善されたスケールブレーカー用ワークロール(以下、単に「ワークロール」と記述する場合がある。)に関する。
鋼板の圧延加工の際には、空気酸化により、鋼板表面に酸化鉄の被膜(スケール)が生じる。このような被膜(スケール)は、鋼板に繰返し曲げ加工を施すことにより亀裂を生じさせることで除去される(スケールブレーキング)。スケールブレーキングの際は、スケールを除去すると同時に、板の平坦度を向上させる処理を行うためのテンションレベラー式スケールブレーカーが使用されることが多い。
テンションレベラー式スケールブレーカーは、多数のロールから構成されており、通板時に鋼板と接触してスケールを物理的に除去し、かつ、鋼板を平坦化させるためのワークロール、ワークロールの撓みを防止するためのバックアップロール等からなる。テンションレベラー式スケールブレーカーにおいて、ワークロール、バックアップロール等のロールは、一組のロール群が上下互い違いに多数設置され、鋼板はロールの間を走行する際に曲げ伸ばされる。
ワークロールは、走行する鋼板と接触したり、鋼板の進行方向の大きな引張応力を受けたりするために摩耗されやすく、スケール除去や平坦化の性能の低下につながる。このため、時折、鋼板との接触部位(胴部)表面を研磨することで性能を回復させたり、ロール自体を新しいものに交換したりする必要性が生じ、研磨・交換時のラインの停止に起因する生産性の低下や、ロール交換に要するコストが問題となる。
摩耗に強く、研磨や交換の頻度を低減させることができるロールの素材として、耐摩耗性の高いハイス鋼(高速度工具鋼)を使用する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、特許文献2には、鋼系軸材の外周部に、ハイス系材料の粉末を液相焼結して形成した耐摩耗材層を有するロール、すなわち、鋼板との接触部位(胴部)のみをハイス系材料で形成したロールが提案されている。
一方、ワークロールは、中央部の胴部と両先端部の径の細い軸部からなる。胴部は鋼板と接触してスケールを除去し平坦化させるための部分であり、軸部はロールの回転運動を制御するための軸受(ベアリング)が組み込まれる部分である。
通常、ワークロールは、稼働中に通板材の進行方向に強く引っ張られることになり、中央部分は進行方向に曲がるため、ワークロールの軸部には非常に大きな負荷がかかる。
上記したハイス鋼やセミハイス鋼は、耐摩耗性が高く、走行する鋼板と接触することによる摩耗を低減することができ、胴部の表面にハイス鋼等を使用することにより、胴部の摩耗に起因する胴部の研磨やロールの交換の頻度を減少させることができる。
しかしながら、ハイス鋼やセミハイス鋼は靱性が十分ではないという欠点があるため、特許文献1のロールのような、全体がハイス鋼で形成されたロールでは、径の細い軸部に負荷が集中することにより、稼働条件によっては、胴部の摩耗によりロールが使用できなくなるよりも先に、軸部が折損することによりロールが使用できなくなる場合があった。
また、特許文献2のようなロールにしても、ハイス系材料粉末の焼結は1300℃程度の高温で行われるため、焼結の際に軸部も加熱されてしまい、この加熱の影響で軸部に損傷を与える場合があった。
運転(稼働)によりワークロールの軸部が折損した場合に、軸部を修理して再使用することは不可能であり、軸部が折損したロールは必ず廃棄することになる。
その際、ハイス鋼は鋼材費が高く、ハイス鋼を素材としたロールを、胴部の摩耗により研磨不能な廃却径となるより前に軸部の折損により廃棄することは材料費の面から無駄が多く、コスト的に甚大な損害となる。
また、通常、ワークロールの状態は、2週間に一度程度の頻度で装置を停止して定期的に点検する。胴部の摩耗が激しい場合、研磨で性能を回復させるか、ワークロールを交換することになる。軸部の折損は、新品のワークロールの使用開始から2週間経過する前に起こる場合もあり、また、軸部の折損は予期せず突然発生し、装置を停止せざるを得なくなるため、生産性の低下による損害も甚大である。
このため、ハイス鋼を胴部の素材として適用することで胴部の摩耗の問題を解決できても、軸部の折損が原因となり、かえって生産性の低下やコストの増大という問題が生じており、ワークロールの材質について、更なる改善の余地があった。
特開平5−169216号公報 特開2004−250731号公報
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、鋼板と接触する胴部の耐摩耗性が高いだけでなく、軸部の折損が起こりにくく、安定した寿命を確保でき、信頼性が高く、コストの削減が可能なスケールブレーカー用ワークロールを提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、胴部と軸部にそれぞれ必要な特性を持った鋼材を使用したハイブリッド型ワークロールを使用することにより、上記の課題を解決できることを見出した。
具体的には、耐摩耗性の高いハイス鋼又はセミハイス鋼で胴部を形成し、靱性の大きい材質で軸部を形成したワークロールを使用することにより、胴部の摩耗による問題のみならず、軸部の折損による問題も解決することができ、寿命が長く、信頼性の向上やコストの低減が可能であることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、胴部がハイス鋼又はセミハイス鋼で形成されたスケールブレーカー用ワークロールであって、該胴部の両端側平面に開けられた嵌め込み穴に、該胴部のハイス鋼又はセミハイス鋼より靱性の大きい材質で形成された軸部材の一部を嵌め込んで軸入部を構成して、該胴部と該軸入部とを一体化してなることを特徴とするスケールブレーカー用ワークロールを提供するものである。
本発明によれば、前記問題点と上記課題を解決し、胴部の摩耗や軸部の折損による故障が少なく、寿命が長く、安定性に優れたスケールブレーカー用ワークロールを提供することができる。
ワークロールの軸部が折損した場合、胴部が使用可能であっても、ワークロールを廃却しなければならなかったり、装置の停止による生産性の低下が問題となったりすることから、従来技術は、耐摩耗性が高いというハイス鋼の長所を十分に生かすことができていなかった。
本発明のワークロールは、胴部の素材として摩耗に強いハイス鋼又はセミハイス鋼を採用しつつ、軸部を折損しにくくしたものである。
このため、従来技術のように、胴部の摩耗による廃却径となる以前に軸部の折損によりワークロールを廃却せざるを得ないといったことが無くなり、炭素鋼、低合金鋼、SUJ2(高炭素クロム軸受鋼)等と比較して、鋼材費が数倍も高い反面、摩擦の激しい胴部の素材として優れる、というハイス鋼又はセミハイス鋼の長所を存分に生かすことができる。
すなわち、軸部の折損がネックとならないので、胴部の摩耗が進んで廃却径となるまで、何度も研磨を繰り返すことでワークロールを使用することができ、また、ワークロールの交換の頻度の減少により生産性も大幅に向上する。
通常の鋼材は、焼き入れにより硬度が上がり靭性が下がった後に、焼き戻しを行うことである程度硬度を下げる代わりに靭性を上げることができる(調質処理)。ハイス鋼がロールの素材として採用される以前に使用されていた、炭素鋼、低合金鋼、SUJ2等のロールは、調質処理により軸部の強度と靱性を向上させることが可能であった。
しかしながら、ハイス鋼やセミハイス鋼等の工具鋼は、調質処理の高温焼き戻し温度においても、高硬度を保ち靱性が向上しにくい(二次硬化現象)という性質を持つため、ハイス鋼やセミハイス鋼を軸部の素材として採用した場合、調質処理によって軸部の靱性を向上させ、折損しにくくすることはできない。
このため、鋼板の進行方向に強く引っ張られることにより、特に軸受(ベアリング)が組み込まれる軸部に負荷が集中し、軸部の折損が起こってしまう。
本発明では、胴部をハイス鋼又はセミハイス鋼で形成し、軸部材をハイス鋼又はセミハイス鋼よりも靱性の大きい材質で形成し、両者を一体化することで、軸部は折損に強く、胴部は耐摩耗性に優れたハイブリッド型ワークロールを提供することができる。
特に、本発明では、胴部と軸部材の一体化の方法として、胴部の表面を150〜400℃程度にして行う焼き嵌めが適している。この焼き嵌め温度は、胴部を形成するハイス鋼又はセミハイス鋼の焼き戻し温度(500〜600℃)よりも低いため、焼き嵌めによる加熱の影響が胴部に及ばない。
すなわち、胴部の焼き戻しの際の温度と胴部と軸部材の一体化の際の温度が、それらの温度差の点でたまたまマッチングしていることから、胴部と軸部に、それぞれに必要な性能が両立したワークロールを提供することが可能となる。
以上のように、本発明では、ワークロールの胴部のハイス鋼又はセミハイス鋼の耐摩耗性を保ちつつ、軸部の折損がほとんど起こらないため、耐摩耗性が高く、研磨・交換の頻度が少なくて済むというハイス鋼又はセミハイス鋼の長所を十分に生かすことができ、高価な鋼材であるハイス鋼又はセミハイス鋼を、廃却径になるまで研磨して再使用することができ、材料コストの無駄が少ない。また、軸の折損による突然の装置の停止も防止でき、生産性・信頼性が大幅に向上する。
胴部と軸部材とを一体化する前の状態(嵌め込み部分の直径31Dと突き出し部分の直径32Dの差は誇張して描かれている)を示す模式図である。 胴部と軸部材とを一体化して形成した、本発明のスケールブレーカー用ロールを示す模式図(嵌め込み部分の直径と突き出し部分の直径の差は誇張して描かれている)である。
以下、本発明について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、任意に変形して実施することができる。
本発明のスケールブレーカー用ワークロール1は、別々の材質で形成された胴部2と軸部材3を一体化してなるハイブリッド型ワークロールである。
図1は、胴部2と軸部材3を一体化する前の状態を模式的に示したものである。胴部2の周壁には、環状の窪みや環状の突起が存在する場合があるが、これらは図では省略している。
胴部2はハイス鋼又はセミハイス鋼で形成されており、胴部2の両端側平面21には、それぞれ中央部に円筒状の嵌め込み穴22が開けられている。
軸部材3は、胴部を形成するハイス鋼又はセミハイス鋼より靱性の大きい材質で形成されており、嵌め込み部分31と突き出し部分32からなる。嵌め込み部分31は、胴部2の嵌め込み穴22に嵌め込まれ、軸入部31として機能する部分である。突き出し部分32は、嵌め込み穴22に嵌め込まれず、露出したままの状態となっている部分であり、ワークロール1を使用する際に、軸受(ベアリング)が組み込まれた軸部32として機能する部分である。
図2に模式的に示したように、胴部2の嵌め込み穴22に軸部材3の嵌め込み部分(軸入部)31が嵌め込まれた状態で、焼き嵌め等の操作を行うことにより、胴部2と軸入部31が一体化され、本発明のスケールブレーカー用ワークロール1が完成する。
<胴部>
本発明のワークロールにおける胴部2は、ハイス鋼又はセミハイス鋼で形成されている。ハイス鋼やセミハイス鋼は、クロム(Cr)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、バナジウム(V)といった特殊金属成分が多量に添加されているという特徴がある。これら特殊金属成分の炭化物の存在により、ハイス鋼やセミハイス鋼は、焼き入れにより硬くなり、耐摩耗性や耐食性に優れる。このため、ハイス鋼やセミハイス鋼は、鋼板と直接接触することで摩耗が起こる胴部の材質として適する。
ハイス鋼は、日本工業規格(JIS)のJIS G4403に規格化されている記号SKHの高速度工具鋼である。
このうち、重量%で、C:0.8〜1.3%、Cr:3〜5%、Mo:4〜7%、W:4〜11%、V:1〜5%を含有するハイス鋼が特に本発明に適している。
また、これらの金属成分に加えて、本発明に用いられるハイス鋼は、コバルト(Co)を含有していてもよい。
本発明に適したハイス鋼として、具体的には、JIS G4403のSKH51、SKH52、SKH53、SKH55、SKH56等が挙げられる。
セミハイス鋼(マトリックスハイス鋼)は、ハイス鋼よりも炭素(C)の含有量が少なく、他の合金成分はハイス鋼と同様である。セミハイス鋼は、ハイス鋼に比べて靱性が大きいという特徴がある。
胴部2の寸法は、ワークロールが使用されるスケールブレーカー装置の種類に応じて適宜定められる。
胴部2の長さは、限定はないが、通常100cm〜400cm、好ましくは150cm〜195cmである。
胴部2の直径は、限定はないが、通常60mm〜100mm、好ましくは70mm〜90mmである。
胴部2の両側に存在する両端側平面21の中央部には、軸部材3の一部(嵌め込み部分31)が嵌め込まれる円柱状の嵌め込み穴22が開けられている。
嵌め込み穴の深さ22Lは、40mm以上150mm以下が好ましく、50mm以上100mm以下がより好ましく、55mm以上70mm以下が特に好ましい。
浅すぎると、胴部2と軸入部31の接合強度が弱く、接合部の境界において割れが発生する場合がある。
深すぎると、軸部材3の全長が長くなり、切削加工の手間が増えるだけであり、胴部2と軸入部31の接合強度がより強くなるわけではない。
特に、焼き嵌めで胴部2と軸部材3を一体化する場合、収縮の際の変形を考慮して嵌め込み穴22を精密に作成することが必要となるが、嵌め込み穴の深さ22Lが深すぎると、精密な加工がより困難となるため、必要以上に深くすることは好ましくない。
更には、嵌め込み穴の深さ22Lが深すぎる場合、嵌め込み穴22の周辺を均一に加熱するのが困難な上、軸入部31の挿入中に冷えて縮径し、途中までしか挿入できなくなる恐れも大きくなる。
上記した問題は、嵌め込み穴の深さ22Lが深すぎて、両端からの嵌め込み穴が貫通している場合にもあてはまる。
嵌め込み穴の直径22Dは、対応する軸部材3の嵌め込み部分の直径31Dに応じて適宜定められるが、15mm以上40mm以下が好ましく、20mm以上30mm以下がより好ましい。
嵌め込み穴22の作製方法に特に限定は無く、公知の方法を用いることができる。嵌め込み穴22の作製は、胴部2の焼き入れ・焼き戻し処理をした後で行うことが好ましい。
ハイス鋼又はセミハイス鋼で形成されている胴部は、焼き入れ処理され、その後、焼き戻し処理を施される。
焼き入れ処理の際には、胴部2の少なくとも表面20を焼き入れし、焼き入れ後に、胴部2を500℃以上600℃以下で焼き戻しした後、嵌め込み穴22に軸部材3を嵌め込んで軸入部31を構成して、胴部2と軸入部31とを一体化することが好ましく、また、高周波焼き入れにより胴部の表面のみを焼き入れすることが特に好ましい。
胴部2がハイス鋼の場合、焼き入れ温度は1000℃以上1350℃以下が好ましく、1150℃以上1250℃以下が特に好ましい。
胴部2がセミハイス鋼の場合、焼き入れ温度は1000℃以上1350℃以下が好ましく、1050℃以上1150℃以下が特に好ましい。
ハイス鋼やセミハイス鋼は、上記温度範囲で焼き入れすることにより、非常に硬くなり、耐摩耗性が向上する。
胴部2の焼き入れの方法について、特に限定は無いが、高周波焼き入れにより、胴部の表面20のみを焼き入れすることが好ましい。
高周波焼き入れは、高周波の電磁波による電磁誘導を起こし、表面を加熱させて行う焼き入れの手法であり、鋼材の表面のみを硬化させ、内部は靱性をある程度保ったままの状態にすることができる焼き入れ手法である。
胴部2の表面は被処理物である鋼板と接触するため、可能な限り硬度が高いことが好ましい。
一方、焼き入れ後に嵌め込み穴22の作製をする場合に、内部の硬度は低いままの方が穿孔(作製)しやすい。また、焼き嵌め等により胴部2と軸部材31を一体化する際の変形の影響を小さくし、割れ発生のリスクを抑えるため、胴部の内部はある程度靱性を保っていた方がよい。
以上のような理由から、表面は硬度が上がり(靱性が下がり)、内部は硬度があまり上がらない(靱性があまり下がらない)方法である、高周波焼き入れは、本発明における胴部2の焼き入れの手法として適した方法である。
胴部2を焼き入れした後は、焼き戻し処理を行う。焼き戻し温度は、500℃以上600℃以下が好ましく、530℃以上570℃以下がより好ましい。
胴部2の焼き戻しの方法について、特に限定はなく、通常用いられる加熱炉において焼き戻しが行われる。
ハイス鋼やセミハイス鋼で形成された胴部2の焼き戻しは、上記のような高温で行われる。一般の鋼材では、焼き戻しを行うと、焼き入れによって低下した靱性をある程度回復させる代わりに硬度が低下するところ、ハイス鋼やセミハイス鋼はCr、W、Mo、Vを多く含有するため、上記のような高温で焼き戻しを行うことにより、安定な炭化物を形成し、硬度が上昇する(二次硬化現象)。
しかし、その一方で、ハイス鋼やセミハイス鋼は、高温焼き戻しで靱性が向上しないため、ハイス鋼やセミハイス鋼を軸部の素材とした場合、折損防止のために軸部を強化することができない。本発明によれば、このようなハイス鋼やセミハイス鋼の欠点を取り除くことができる。
<軸部材>
本発明のワークロールにおける軸部材3は、胴部2のハイス鋼又はセミハイス鋼より靱性の大きい材質で形成されている。
軸部材3は、嵌め込み部分31と突き出し部分32とからなる。嵌め込み部分31は、胴部2の嵌め込み穴22に嵌め込まれる部分であり、軸入部31として機能し、胴部2と一体化する。突き出し部分32は、胴部2に嵌め込まれないで軸部を構成する部分、すなわち、ワークロールを使用する際に軸受(ベアリング)が組み込まれる部分である。
ワークロールは、スケールブレーカー装置の稼働中は、走行する鋼板の進行方向に強く引っ張られるため、径の細い軸部に負荷が集中し、このためハイス鋼のような靱性の小さい材質では、軸部の折損が発生する場合がある。
本発明のワークロールでは、軸部の折損防止のために、軸部材3(特に、胴部との一体化後に軸部として機能する突き出し部分32)を、胴部2のハイス鋼又はセミハイス鋼より靱性の大きい材質で形成している。
軸部材3の材質は、胴部2のハイス鋼又はセミハイス鋼より靱性の大きい材質であることが必須である。靱性は大きいほど軸部材3の材質として好ましく、鋼材コストや入手の容易さ等も考慮して軸部材3の材質は選択される。
軸部材3の具体例としては、クロムモリブデン鋼、炭素鋼、SUJ2(高炭素クロム軸受鋼)、ニッケルクロムモリブデン鋼等が好ましい。
また、焼入れ及び焼き戻し等の強靭化させる調質処理が施されたものが、より好ましい。
クロムモリブデン鋼は、JIS G4053に規格化されている記号SCMの機械構造用炭素鋼鋼材である。
クロムモリブデン鋼は焼き入れ性に優れ、かつ、焼き戻しの際に靱性の低下が起こりにくいため、クランクシャフト等、脆性破壊のリスクの大きい部材に使用されることが多く、折損のリスクの大きいワークロールの軸部に使用される材質として適している。
十分な焼き入れ効果を得るために、クロムモリブデン鋼の中でも、SCM435、SCM440、SCM445といった炭素含有率の大きい鋼材が好ましい。
炭素鋼は、C以外の含有元素の量が合金鋼に分類されない量の鋼材である。十分な焼き入れの効果を得るために、重量%で、Cが0.4%以上のものが軸部材3の材質として適している。
そのような炭素鋼の具体例として、JIS G4051に規格化されている機械構造用炭素鋼鋼材のうち、S45C、S50C等が挙げられる。
ニッケルクロムモリブデン鋼は、JIS G4053に規格化されている記号SNCMの機械構造用炭素鋼鋼材であり、クロムモリブデン鋼よりも更に靱性を高めるために、高価なニッケル(Ni)が添加されている。
十分な焼き入れ効果を得るために、ニッケルクロムモリブデン鋼の中でも、SNCM240、SNCM439、SNCM447といった炭素含有率の大きい鋼材が好ましい。
SUJ2(高炭素クロム軸受鋼)は、軸受(ベアリング)等に使用されることの多い素材であり、価格が安い。SUJ2(高炭素クロム軸受鋼)は、ハイス鋼が採用される以前に、ロールの素材として使用されていた鋼材の一つである。
軸部材3の嵌め込み部分の直径31Dと突き出し部分の直径32Dは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、胴部2と一体化する前に、嵌め込み部分31と突き出し部分32の境界33が視認できても視認できなくてもよい。
図1では、嵌め込み部分の直径31Dが、突き出し部分の直径32Dより大きくなっているケースを例示している。このようになっていることで、胴部2と軸入部31とを一体化した後に、軸入部31と突き出し部分32との境界部分に段差が発生しにくくなり、境界部分で応力集中による破壊が発生しにくくなる。
なお、図1は、嵌め込み部分の直径31Dと突き出し部分の直径32Dの差を誇張して描いたものである。両者の差(32D−31D)は、具体的には、0.3mm以上5mm以下が好ましく、0.5mm以上2mm以下がより好ましい。
更に、嵌め込み部分の直径31Dと突き出し部分の直径32Dが異なる場合(境界33の存在をはっきりと確認できる場合)、境界33は、滑らかなテーパー状又は径の大きな円弧状となっていると、一体化した後により一層段差が発生しにくくなる。
嵌め込み部分の直径31Dは、嵌め込み穴の直径22Dとほぼ同一で、15mm以上40mm以下が好ましく、20mm以上30mm以下がより好ましい。
嵌め込み部分の長さ31Lは、嵌め込み穴の深さ22Lとほぼ同一で、40mm以上150mm以下が好ましく、50mm以上100mm以下がより好ましく、55mm以上70mm以下が特に好ましい。
なお、嵌め込み穴の奥の突きあたり部分には、応力集中低減のため、面取り加工を施すことが好ましく、R面取り加工を施すことが特に好ましい。
突き出し部分の直径32Dは、嵌め込み部分の直径31Dとほぼ同一で、15mm以上40mm以下が好ましく、20mm以上30mm以下がより好ましい。
突き出し部分の長さ32Lは、30mm以上100mm以下が好ましく、40mm以上80mm以下がより好ましく、50mm以上60mm以下が特に好ましい。
嵌め込み部分の長さ31Lと突き出し部分の長さ32Lの比である31L:32Lは、4:1〜1:2が好ましく、2:1〜1:1がより好ましい。
<胴部と軸部材の一体化>
嵌め込み穴22に軸部材3の一部を嵌め込んで胴部2と軸部材3(の軸入部31)とを一体化する操作としては、焼き嵌め、溶接、ろう付け、ねじ込み等が挙げられる。
しかしながら、ねじ込みのような方法では、応力集中により、ねじ山が折れたり、境界33付近において軸部が折損したりする場合がある。また、溶接、ろう付け等の方法では、軸部が高温になって靱性が下がり軸部の折損の原因となったり、接合強度が低かったりする場合がある。
このため、嵌め込み穴22に軸部材3の一部を嵌め込んで胴部2と軸入部3(の軸入部31)とを一体化する操作が焼き嵌めであり、嵌め込み穴22の周辺の温度を150℃以上400℃以下にして焼き嵌めすることにより胴部2と軸入部3(の軸入部31)を一体化することが好ましい。
嵌め込み穴22の周辺の温度は、200℃以上350℃以下がより好ましく、250℃以上300℃以下が特に好ましい。このような温度範囲とすることで、十分に胴部2と軸入部3を一体化することができる。
焼き嵌めは、上記のような比較的低温で行うことができるため、加熱時に軸部が高温に晒されることがなく、また、ねじ山のような局所的に強度の弱い部分ができることもないため、折損が起こりにくい。
また、上記温度範囲は、ハイス鋼又はセミハイス鋼の焼き戻し温度(500〜600℃)よりも低いため、焼き嵌めによる加熱の影響が胴部2に及ばず、胴部2の耐摩擦性が低下しない。
上記した通り、焼き嵌めによって胴部2と軸部材3を一体化する場合、ハイス鋼やセミハイス鋼の焼き戻し温度よりも低い温度で一体化することができる。すなわち、一体化の方法として焼き嵌めを採用する場合、胴部の焼き戻しの際の温度と胴部と軸部材の一体化の際の温度がたまたまマッチングしていることから、焼き嵌めが胴部の性質に影響を及ぼすことがなく、胴部と軸部にそれぞれに必要な性能が保たれたワークロールを提供するという本発明の効果が発揮される。
焼き嵌めにより胴部2と軸入部31とを一体化する場合、焼き嵌め代(嵌め込み部分の直径31Dと嵌め込み穴の直径22Dの差)を、嵌め込み部分の直径31Dで除した値で定義される焼き嵌め率は、0.5/1000以上2/1000以下が好ましく、0.6/1000以上1.8/1000以下がより好ましく、0.7/1000以上1.5/1000以下が特に好ましい。
焼き嵌め率の下限が上記以上であると、締め付けが十分となり、軸部材3を構成していた部分が脱落することがない。
焼き嵌め率の上限が上記以下であると、過剰な締め付けによる歪みが生じないので、破損のおそれがない。また、焼き嵌めは必然的にある程度の温度に加熱して行わざるを得ないが、焼き嵌め率の上限が上記以下であれば、焼き嵌め温度はハイス鋼又はセミハイス鋼の焼き戻し温度(500〜600℃)よりも低い温度となり、一体化の際の加熱の影響が胴部に及ばず本発明の効果が発揮される。
また、焼き嵌めの場合、膨張・収縮時の体積変化を考慮して嵌め込み穴22や軸入部31の形状を予め設計しておくことにより、胴部2と軸入部31とを一体化した後に、軸入部31と突き出し部分32との境界部分の段差等の変形の起こりにくい構造とすることが容易であり、更に折損が起こりにくい形状とすることができる。
具体的には、図1に示すように、嵌め込み部分(軸入部)31の先端に面取り部31aを設けたり、嵌め込み穴22の入り口に面取り部22aを設けたりすることによって、加熱時(膨張時)に若干の隙間が生じるような構造とすることで、収縮の際の変形を抑えることができる。
本発明のスケールブレーカー用ワークロールは、胴部の耐摩耗性が高く、かつ、軸部の靱性も高いため、寿命が長く、ラインの停止に伴う生産性の低下を防止できる。これは、胴部と軸部材を別々の材質で形成し、胴部と軸部材とを一体化する操作として、前記操作を採用したことによるものである。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例及び比較例に限定されるものではない。
[比較例1]
胴部と軸部とを含む全体がハイス鋼で形成された胴部の直径80mmのワークロール(第一高周波工業株式会社、DHH−511)2本を、テンションレベラー式スケールブレーカー装置に取り付け、鋼板のスケールブレーキング処理を連続運転で行った。
[実施例1]
比較例1で用いたハイス鋼と同一の組成を持つ円筒状の部材を、1200℃で焼き入れし、その後、550℃で焼き戻しした。この円筒状の部材の両端側平面に直径26mm、深さ80mmの穴を開け胴部とした。
クロムモリブデン鋼(SCM440)で軸部材を作製した。軸部材の嵌め込み部分は、直径26.05mm、長さ80mmであり、突き出し部分は、直径25mm、長さ55mmとした。嵌め込み部分と突き出し部分の境界は、滑らかなテーパー状とした。
胴部の嵌め込み穴の周辺の温度を300℃にして、軸部材の軸入部を胴部の嵌め込み穴に焼き嵌めし、胴部と軸部材を一体化することで、胴部と軸部が別々の材質で形成されたワークロールを作製した。焼き嵌め率は1.9/1000であり、胴部と軸部の境界に段差が無いことを目視で確認した。
作製したワークロールの全体としての形状は、比較例1で使用したワークロールとほぼ同一であった。
作製したワークロールを比較例1と同様にテンションレベラー式スケールブレーカー装置に取り付け、比較例1と同一の条件で鋼板のスケールブレーキング処理を連続運転で行った。
[実施例2]
クロムモリブデン鋼(SCM440)を炭素鋼(S45C)に変更した以外は、実施例1と同様にして、胴部と軸部が別々の材質で形成されたワークロールを作製し、鋼板のスケールブレーキング処理を連続運転で行った。
<実施例と比較例の結果>
比較例1では、運転開始から85時間後、ワークロールのうちの一本の軸部が根元で折損し、運転を停止した。ワークロールの胴部は多少の傷を目視で確認したものの、少なくとも研磨を行なえばまだ使用可能な状態であったが、軸部が折損したため、新しいワークロールに交換せざるを得なくなった。
一方、実施例1及び実施例2では、軸部の折損は起こらず、順調にスケールブレーキング処理が行われた。運転開始から2週間後、定期点検として、ワークロールの状態を確認したところ、軸部には何の異常も見られなかった。胴部は、多少の傷を確認したが、使用可能な状態であった。このため、再び運転を開始した。
実施例1及び実施例2では、その後も、2週間おきに定期点検でワークロールの状態を確認したが、軸部には異常は見られなかった。
胴部にスポーリングや剥離の跡を確認した場合は、胴部の表面を研磨することにより、再び同じワークロールを使用することができた。胴部の研磨を繰り返し、胴部の径が廃却径である70mmになるまで約1年使用したが、軸部の折損は全く起こらなかった。
本発明のスケールブレーカー用ワークロールは、寿命が長く、生産性に優れるため、製鉄所やコイルセンター等における鋼板の圧延加工等に広く利用されるものである。
1 スケールブレーカー用ワークロール
2 胴部
20 胴部の表面
21 胴部の両端側平面
22 嵌め込み穴
22a 嵌め込み穴の面取り部
22L 嵌め込み穴の深さ
22D 嵌め込み穴の直径
3 軸部材
31 嵌め込み部分(軸入部)
31a 嵌め込み部分の面取り部
31L 嵌め込み部分の長さ
31D 嵌め込み部分の直径
32 突き出し部分(軸部)
32L 突き出し部分の長さ
32D 突き出し部分の直径
33 嵌め込み部分と突き出し部分の境界

Claims (8)

  1. 胴部がハイス鋼又はセミハイス鋼で形成され、軸部を持つスケールブレーカー用ワークロールであって、軸部材は該胴部のハイス鋼又はセミハイス鋼より靱性の大きい材質で形成され、該軸部材の一部軸入部として、該胴部の両端側平面に開けられた嵌め込み穴に嵌め込まれた状態で該胴部と一体化していることを特徴とするスケールブレーカー用ワークロール。
  2. 上記軸部材がクロムモリブデン鋼、炭素鋼、SUJ2(高炭素クロム軸受鋼)又はニッケルクロムモリブデン鋼で形成されたものである請求項1に記載のスケールブレーカー用ワークロール。
  3. 上記軸部材の一部が嵌め込まれる嵌め込み穴の深さが40mm以上である請求項1又は請求項2に記載のスケールブレーカー用ワークロール。
  4. 上記軸部材のうち、嵌め込み穴に嵌め込まれる嵌め込み部分の直径が、嵌め込み穴に嵌め込まれないで軸部を構成する突き出し部分の直径より大きくなっており、胴部と軸入部とを一体化した後に、上記軸部材の嵌め込み部分と突き出し部分との境界に段差が発生しにくいようになっている請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載のスケールブレーカー用ワークロール。
  5. 胴部がハイス鋼又はセミハイス鋼で形成されたスケールブレーカー用ワークロールの製造方法であって、該胴部の両端側平面に開けられた嵌め込み穴に、該胴部のハイス鋼又はセミハイス鋼より靱性の大きい材質で形成された軸部材の一部を嵌め込んで軸入部を構成して、該胴部と該軸入部とを一体化することを特徴とするスケールブレーカー用ワークロールの製造方法。
  6. 上記嵌め込み穴に上記軸部材の一部を嵌め込んで胴部と軸入部とを一体化する操作が焼き嵌めであり、該嵌め込み穴の周辺の温度を150℃以上400℃以下にして焼き嵌めすることにより胴部と軸入部とを一体化する請求項5に記載のスケールブレーカー用ワークロールの製造方法。
  7. 上記胴部の少なくとも表面を焼き入れし、該焼き入れ後に、該胴部を500℃以上600℃以下で焼き戻しした後、上記嵌め込み穴に上記軸部材を嵌め込んで軸入部を構成して、該胴部と該軸入部とを一体化する請求項5又は請求項6に記載のスケールブレーカー用ワークロールの製造方法。
  8. 高周波焼き入れにより上記胴部の表面のみを焼き入れする請求項7に記載のスケールブレーカー用ワークロールの製造方法。
JP2015528754A 2014-12-08 2015-02-12 スケールブレーカー用ワークロール及びスケールブレーカー用ワークロールの製造方法 Active JP5852295B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015528754A JP5852295B1 (ja) 2014-12-08 2015-02-12 スケールブレーカー用ワークロール及びスケールブレーカー用ワークロールの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247570 2014-12-08
JP2014247570 2014-12-08
PCT/JP2015/053729 WO2016092867A1 (ja) 2014-12-08 2015-02-12 スケールブレーカー用ワークロール
JP2015528754A JP5852295B1 (ja) 2014-12-08 2015-02-12 スケールブレーカー用ワークロール及びスケールブレーカー用ワークロールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5852295B1 true JP5852295B1 (ja) 2016-02-03
JPWO2016092867A1 JPWO2016092867A1 (ja) 2017-04-27

Family

ID=55238024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015528754A Active JP5852295B1 (ja) 2014-12-08 2015-02-12 スケールブレーカー用ワークロール及びスケールブレーカー用ワークロールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5852295B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107243618A (zh) * 2017-05-15 2017-10-13 唐山亿联盛轧辊有限公司 一种高速钢复合轧辊的生产方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6440112A (en) * 1987-08-03 1989-02-10 Kawasaki Steel Co Roll for scale breaker
JPH03122253A (ja) * 1989-06-26 1991-05-24 Hitachi Ltd 金属圧延用ロールの製造法
JPH04361822A (ja) * 1991-06-05 1992-12-15 Dai Ichi High Frequency Co Ltd スケールブレーカー用バックアップロール
JPH10298716A (ja) * 1997-04-23 1998-11-10 Dai Ichi High Frequency Co Ltd 小径ワークロール

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6440112A (en) * 1987-08-03 1989-02-10 Kawasaki Steel Co Roll for scale breaker
JPH03122253A (ja) * 1989-06-26 1991-05-24 Hitachi Ltd 金属圧延用ロールの製造法
JPH04361822A (ja) * 1991-06-05 1992-12-15 Dai Ichi High Frequency Co Ltd スケールブレーカー用バックアップロール
JPH10298716A (ja) * 1997-04-23 1998-11-10 Dai Ichi High Frequency Co Ltd 小径ワークロール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107243618A (zh) * 2017-05-15 2017-10-13 唐山亿联盛轧辊有限公司 一种高速钢复合轧辊的生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2016092867A1 (ja) 2017-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5202978B2 (ja) スラストころ軸受
JP6678158B2 (ja) ブリケットロールおよびその製造方法
JP4781937B2 (ja) スラストニードル軸受
JP2014020538A (ja) 転がり軸受、転がり軸受の製造方法、高周波熱処理装置
CN102554577A (zh) 高铬中碳合金大型锻造支撑辊制造工艺
JP5852295B1 (ja) スケールブレーカー用ワークロール及びスケールブレーカー用ワークロールの製造方法
JP2010025311A (ja) 転がり軸受及びその製造方法
JP2006291339A (ja) 軸受軌道輪の熱処理用の金型及び軸受軌道輪の製造方法
JP4900385B2 (ja) 高合金圧延用マンドレルバー、その表面処理方法および製造方法、ならびに継目無鋼管製造装置の操業方法
WO2016092867A1 (ja) スケールブレーカー用ワークロール
JP5998631B2 (ja) 転がり軸受
JP2009197899A (ja) 複列アンギュラ軸受
JP5659530B2 (ja) 圧延ロールおよび圧延ロールの再利用方法
JP2008174821A (ja) スラスト軸受
WO2015198612A1 (ja) カリバー付き熱間圧延用遠心鋳造製ロール
JP6475416B2 (ja) ピストンリング及びその製造方法
JP5507127B2 (ja) 圧延用複合スリーブロール
JP2008082379A (ja) スラスト軸受構成部品の製造方法
JP2007155021A (ja) ころ軸受
JP4314884B2 (ja) 熱間継目無管圧延用マンドレルバー
CN104002105B (zh) 无磁行星轴加工工艺
WO2004108311A1 (ja) 熱間継目無製管用Crめっきマンドレルバーおよびその製造方法
JP4361916B2 (ja) 金属部材の表面強化方法
JP2005337362A (ja) 総ころ軸受
JP2012241862A (ja) 転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5852295

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250