JPH08111997A - ブラシレスモータの制御方法およびその装置 - Google Patents

ブラシレスモータの制御方法およびその装置

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JPH08111997A
JPH08111997A JP6270684A JP27068494A JPH08111997A JP H08111997 A JPH08111997 A JP H08111997A JP 6270684 A JP6270684 A JP 6270684A JP 27068494 A JP27068494 A JP 27068494A JP H08111997 A JPH08111997 A JP H08111997A
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JP
Japan
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brushless motor
time
signal
armature winding
energization
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JP6270684A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Ogawa
善朗 小川
Akiyoshi Fukada
章義 深田
Yoshiteru Shinozaki
嘉輝 篠崎
Hiroyuki Yamamoto
裕幸 山本
Yoshiyuki Ohara
義之 尾原
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ブラシレスモータの制御方法において、確実
に正確な位置検出タイミングを得、かつコスト低下を図
る。 【構成】 回転子1aの位置を検出し、複数の電機子巻
線の通電を切り替え、かつインバータ部2の上下アーム
をチョッピングして回転制御するブラシレスモータの制
御方法において、電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)R
を位置検出部10に入力し、誘起電圧と基準電圧とを比
較してスパイク電圧の次のエッジで中性点を検出し、位
置信号R0を制御回路11に入力し、制御回路11はそ
の中性点の間隔の時間および中性点から所定位相遅れ点
(位置検出タイミング)までの時間を算出し、所定位相
遅れた点の位置検出タイミングを得、これによりインバ
ータ部2のトランジスタU,V,W,X,Y,Zをオ
ン、オフして電機子巻線の通電を切り替え、このオン、
オフする信号をチョッピングするチョピング信号を出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機等のモータ
に用いるブラシレスモータの回転制御技術に係り、特に
詳しくは確実に正確な回転子の位置を検出可能とするブ
ラシレスモータの制御方法およびその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この直流ブラシレスモータ(以下ブラシ
レスモータと記す)を回転制御するには、例えば三相の
ブラシレスモータの場合図9に示す制御装置を必要とす
る。
【0003】図9において、この制御装置は、交流電源
を交流/直流変換器で直流に変換して得た電源Vccを
スイッチングしてブラシレスモータ1の電機子巻線に印
加するために複数のスイッチング素子(トランジスタ)
をブリッジ接続したインバータ部2と、ブラシレスモー
タ1の端子電圧(例えば120度位相の異なる電圧;誘
起電圧)R,S,Tに基づいて回転子1aの位置を検出
する位置検出部3と、ブラシレスモータ1の各電機子巻
線の通電を所定に切り替え、かつ位置検出部3からの位
置検出信号A,B,Cをもとにして各電機子巻線の通電
を所定に切り替えるためにインバータ部2を駆動する信
号を出力する一方、同信号のうち所定信号を所定周波数
でチョッピングするチョッピング信号を出力する制御回
路(マイクロコンピュータ)4と、その駆動信号をチョ
ッピングして出力するチョッピング部5と、このチョッ
ピングされた信号を含む駆動信号によりインバータ部2
のスイッチング素子U,V,W,X,Y,Zを駆動する
ドライバ部6とを備えている。
【0004】上記構成の制御装置において、ブラシレス
モータ1の起動時には同ブラシレスモータ1を所定時間
同期運転とするが、所定時間経過後にはブラシレスモー
タ1の回転子1aの位置検出信号に基づいて同ブラシレ
スモータ1を回転制御する(いわゆる位置検出による運
転に切り替える)。
【0005】上記位置検出による運転においては、回転
子1aの位置を検出し、この位置検出に基づいて各電機
子巻線の通電を切り替えるが、この切り替えタイミング
は各電機子巻線に発生する誘起電圧の中性点から位相角
30度あるいは90度遅らせた点とするのが一般的であ
る。
【0006】そのため、上記位置検出部3は、例えば図
10(a),(b),(c)に示す各電機子巻線の端子
電圧R,S,Tを分圧回路3aで分圧し、これら分圧さ
れた電圧を微分回路3bおよび積分回路3eで平滑化
し、かつ位相角90度遅らせる(同図(d),(e),
(f)に示す)。また、これら位相角90度遅れの信号
を各コンパレータによる比較回路3eで所定基準電圧
(中性点電圧;Vn)と比較して位置検出信号A,B,
Cを得る(同図(g),(h),(i)に示す)。な
お、その基準電圧Vnは積分回路3cの出力を抵抗回路
3dで合成して得たものである。
【0007】上記位置検出信号A,B,Cが制御回路4
に入力しており、この制御回路4は回転子1aの位置を
検出するとともに、各位置検出のタイミングに基づいて
各電機子巻線の通電を切り替えるためにインバータ部2
の各スイッチング素子をオン、オフする信号を出力す
る。この信号は図10(j)ないし(o)に示す上アー
ム信号および下アーム信号であり、上アーム信号はイン
バータ部2の上アームを構成するトランジスタU,V,
Wをオン、オフ駆動し、下アーム信号はインバータ部2
の下アームを構成するトランジスタX,Y,Zをオン、
オフ駆動する。
【0008】また、制御回路4はチョッピング信号をチ
ョッピング部5に出力し、チョッピング部5は例えば一
方のアーム信号のLレベルをチョッピングする(図10
(q),(r),(s)示す)。
【0009】このように、位置検出信号A,B,Cに基
づいてブラシレスモータ1の各電機子巻線の通電を切り
替えて同ブラシレスモータ1を回転制御し、またチョッ
ピング信号のオン、オフ比(オン時間、オフ時間)を可
変してブラシレスモータ1を所定回転数に制御する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記ブラシレスモータ
の制御方法にあっては、各端子電圧(誘起電圧)R,
S,Tに含まれているチョッピング波形を位置検出部3
のフィルタで除去するとともに、このチョッピング波形
を除去した電圧を積分して回転子1aの位置検出タイミ
ングを得ているため、その位置検出信号の波形が滑らか
であり、回転子1aの位置検出が容易となる。
【0011】しかしながら、各電機子巻線の端子電圧
R,S,Tにはチョッピング信号の周波数成分だけな
く、種々周波数成分、例えば回転数の周波数成分や誘起
電圧の波形の周波数成分(正弦波成分)等が含まれてい
る。そのため、端子電圧R,S,Tを位置検出部3の積
分フィルタに通して位置検出信号A,B,Cを得た場
合、その積分フィルタの特性上によりブラシレスモータ
1の回転数の変化に伴って位置検出部3の出力が誘起電
圧の中性点電位に対して位相角90度遅れとならず、つ
まりその90度の位相差に誤差が生じる。
【0012】また、ブラシスモータ1を広範囲の回転数
で制御する必要がある場合、各回転数に応じてその位相
角90度遅れが大きく異なり、つまりその位相角90度
の誤差が大きくなり、結果回転子1aの位置検出に誤差
が生じるだけなく、その誤差が大きくなり、ひいてはブ
ラシレスモータ1の運転効率が悪くなってしまうという
問題点がある。
【0013】さらに、上記ブラシレスモータの制御方法
では、積分によって位相角90度遅れ点を位置検出とし
ていることから、誘起電圧の中性点から位相角30度遅
れ点を位置検出タイミングとしている場合と比較して各
電機子巻線の通電切り替えるためのデータが古いという
問題点がある。すなわち、正確性の観点からすれば、で
きるだけ新しいデータを用いた方が好ましいからであ
る。
【0014】さらにまた、積分回路等を用いるため、部
品点数が多くなり、結果コスト高になるという問題点が
ある。
【0015】これを解決するためにはフィルタ(積分回
路等)を用いなければよく、つまり図10(a),
(b),(c)に示す端子電圧(誘起電圧)をそのまま
用いればよい。しかし、同図(a),(b),(c)に
示すように、通電切り替え時にスパイク電圧Dが必ず発
生し、このスパイク電圧Dの影響により誘起電圧の部分
(中性点)が検出できないこともあり、ひいては確実な
回転子1aの位置検出ができない。
【0016】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は積分回路等を用いずとも、確実で正確
な回転子の位置検出タイミングを得ることができ、コス
ト低下を図ることができるようにしたブラシレスモータ
の制御方法およびその装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、複数のスイッチング素子をブリ
ッジ接続したインバータ手段によって直流電源をスイッ
チングしてブラシレスモータの複数の電機子巻線に印加
する際、該ブラシレスモータの回転子の位置検出に基づ
いて前記各スイッチング素子を所定にオン、オフして前
記電機子巻線の通電を切り替え、かつ前記インバータ手
段の上アームあるいは下アームのうち少なくとも一方の
アームのスイッチング素子をオン、オフするための信号
をチョッピングするブラシレスモータの制御方法であっ
て、前記電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)と基準電圧
とを比較して同誘起電圧の中性点を検出し、該中性点か
ら所定位相遅れたタイミングを前記回転子の位置検出と
して前記電機子巻線の通電を切り替える一方、前記誘起
電圧の上昇時には前記インバータ手段の上アームのスイ
ッチング素子をオン、オフし、前記誘起電圧の下降時に
は前記インバータ手段の下アームのスイッチング素子を
オン、オフし、前記上下アームのチョッピングの切り替
えを行うようにしたことを要旨とする。
【0018】
【作用】上記手段によれば、上記検出中性点の間隔の時
間が算出され、この算出時間により上記中性点から前記
所定位相遅れたタイミングに相当する時間が算出され
る。そして、上記中性点の検出からその算出時間が経過
すると、上記電機子巻線の通電が切り替えられる。
【0019】ところで、電機子巻線の通電切り替えによ
りスパイク電圧が発生し、このスパイク電圧の後にその
中性点のタイミングが存在しており、上記端子電圧と基
準電圧との比較により中性点を検出する際に、そのスパ
イク電圧により中性点の検出に悪影響を及ぼすことがあ
る。
【0020】そのため、例えば上記電機子巻線の通電が
切り替えられると同時に、上記インバータ手段の上アー
ムおよび下アームのチョッピングが切り替えられ、しか
も上記端子電圧の誘起電圧が上昇時であるときには前記
インバータ手段の上アームを構成するスイッチング素子
をオン、オフする信号がチョッピングされ、前記誘起電
圧が下降時であるときには前記インバータ手段の下アー
ムを構成するスイッチング素子をオン、オフする信号が
チョッピングされる。
【0021】これにより、上記端子電圧と基準電圧との
比較結果より、誘起電圧の中性点タイミングを含む矩形
波信号が得られ、スパイク電圧によるエッジ後の最初の
エッジ(立ち上がりエッジあるいは立ち下がりエッジ)
がその中性点タイミングとして得られる。
【0022】この誘起電圧の中性点タイミングにより中
性点の間隔の時間により必要とする所定位相角(位相角
30度等)の時間が算出され、その中性点タイミングか
らその算出時間経過したときに、電機子巻線の通電が切
り替えられる。
【0023】このように、スパイク電圧の影響なしに、
確実に中性点タイミングが得られ、しかもこの中性点タ
イミングを元にして所定位相遅れの位置検出タイミング
が得られる。
【0024】
【実施例】この発明のブラシレスモータの制御方法およ
びその装置は、直流ブラシレスモータ(以下ブラシレス
モータと記す)の回転子の位置を検出し、この位置検出
タイミングに基づいて複数の電機子巻線の通電を切り替
える際、電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)により誘起
電圧の中性点を検出し、この中性点間の時間を算出する
とともに、算出時間により中性点から所定位相遅れ点
(位置検出タイミング)までの時間を算出し、その中性
点から算出時間を計測して所定位相遅れた点(位相角3
0度)の位置検出タイミングを得る。
【0025】また、ブラシレスモータのインバータを構
成する上アームおよび下アームのスイッチング素子をオ
ン、オフする際、一方のアームのスイッチング素子を駆
動(オン、オフ)する信号をチョッピングするが、通電
切り替え時に発生するスパイク電圧による影響が中性点
検出に及ばないように、誘起電圧の上昇時と下降時では
異なるアームのスイッチング素子をオン、オフする信号
をチョッピングする。
【0026】そのため、この発明のブラシレスモータの
制御装置は例えば図1に示す構成をしている。なお、図
中、図9と同一部分には同一符号を付し重複説明を省略
する。
【0027】図1において、この制御装置は、ブラシレ
スモータ1の3つの電機子巻線に端子電圧R,S,Tの
うち1つ、例えば端子電圧Rの誘起電圧の中性点を検出
する位置検出部10と、この位置検出部10からの位置
信号R0を入力し、その中性点に基づいて所定位相遅れ
に対応する時間を算出するとともに、その中性点からそ
の算出時間経過点を回転子1aの位置検出タイミングに
決定し、この位置検出タイミングによりブラシレスモー
タ1の複数の電機子巻線の通電を切り替える制御回路
(マイクロコンピュータ)11を備えている。
【0028】この例では、三相のうち一相のみにて説明
しているが、三相のうちの二相であっても構わない。た
だし、コスト面等を考慮すれば、よほど急激な速度変化
がない用途であれば十分制御可能であり、最もよい。
【0029】位置検出部10は入力端子電圧Rを分圧す
る分圧回路10aと、基準電圧(Vcc/2)を発生す
る基準電圧発生回路10bと、その分圧された電圧と基
準電圧とを比較する比較回路10cとを備え、この比較
結果による誘起電圧の中性点タイミングの信号(位置信
号)を出力する。なお、分圧回路10aにおける分圧比
および基準電圧発生回路10bにおける抵抗比は誘起電
圧の中性点電位を検出することができるように設定され
ている。
【0030】制御回路11は、図9に示す制御回路4の
機能の他に、インバータ部2の上アームのトランジスタ
U,V,Wおよび下アームのトランジスタX,Y,Zを
オン、オフ駆動する信号のチョッピングを切り替える制
御信号をチョッピング部5に出力する機能を有してい
る。
【0031】次に、上記制御装置の動作を図2および図
3のフローチャート図、図4のタイムチャート図を参照
して詳しく説明する。
【0032】まず、例えば三相のブラシレスモータ1を
起動するための処理を実行する(ステップST1)。こ
の起動処理では、ブラシレスモータ1を同期運転とする
ため、制御装置11はインバータ部2の6つのトランジ
スタU,V,W,X,Y,Zを所定にオン、オフする信
号および一方の信号をチョッピングするチョッピング信
号を出力し、ブラシレスモータ1の3つの電機子巻線の
通電を切り替えて同ブラシレスモータ1を回転制御す
る。
【0033】この場合、ブラシレスモータ1を低周波か
ら徐々に加速し、位置検出部10において位置信号R0
が出力可能となり、かつ位置信号R0により誘起電圧と
基準電圧との交点の検出が可能となるまで、つまり適切
な位置信号R0が得られるまで上記処理を実行する。な
お、この同期運転時の制御が既に公知であることから、
その詳細な説明を省略する。
【0034】上記起動処理によりブラシレスモータ1が
所定時間回転制御されると、位置検出部10にはブラシ
レスモータ1の各電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)R
が正常に入力する(図4(b)示す)。位置検出部10
はその端子電圧を分圧回路10aで分圧し(図4(b)
に示す信号RU)、この分圧された信号RUと基準電圧
発生回路10bからの基準電圧とを比較回路10cで比
較し、この比較結果の位置信号R0を出力する(図4
(c)に示す)。
【0035】図4に示すタイミングにある場合、制御回
路11は入力位置信号R0の立ち下がり、つまり電機子
巻線の通電が切り替わった後の最初の立ち下がりを検出
すると、ステップST2からST3に進み同位置信号R
0の立ち下がりタイミングで内部のタイマB,C,Dに
所定時間をセットする。すなわち、図4から明かなよう
に、電機子巻線の通電切り替える時にスパイク電圧Dが
発生し、このスパイク電圧Dの後に中性点(誘起電圧と
基準電圧との交点;同図(b)の点)が必ず存在するか
らである。
【0036】この場合、タイマBには位置信号R0の立
ち下がりから位相角30度に相当する時間T(30)を
セットし、タイマCには位置信号R0の立ち下がりから
位相角90度に相当する時間T(90)をセットし、タ
イマDには位置信号R0の立ち下がりから位相角150
度に相当する時間T(150)をセットする。これは、
その位相角30度、90度および150度が電機子巻線
の通電切り替えタイミングに対応しているからである。
【0037】続いて、タイマBによる計測が終了すると
同時に(タイマBのタイムアップと同時に)、トランジ
スタZからトランジスタXの駆動に切り替える(ステッ
プST4)。タイマCによる計測が終了すると同時に
(タイマCのタイムアップと同時に)、トランジスタV
からトランジスタWの駆動に切り替える(ステップST
5)。タイマDによる計測が終了すると同時に(タイマ
Dのタイムアップと同時に)、トランジスタXからトラ
ンジスタYの駆動に切り替える(ステップST6)。ま
た、このステップST6においては、インバータ部2を
構成する上アームトランジスタU,V,Wを駆動する信
号をチョッピング開始し、下アームトランジスタX,
Y,Zを駆動する信号のチョピングを停止する。
【0038】続いて、入力位置信号R0の立ち上がり、
つまり電機子巻線の通電が切り替わった後の最初の立ち
上がりを検出すると、ステップST7からST8に進み
同位置信号R0の立ち上がりタイミングで内部のタイマ
B,C,Dに所定時間をセットする。
【0039】この場合、上述同様に、タイマBには位置
信号R0の立ち上がりから位相角30度に相当する時間
T(30)をセットし、タイマCには位置信号R0の立
ち上がりから位相角90度に相当する時間T(90)を
セットし、タイマDには位置信号R0の立ち上がりから
位相角150度に相当する時間T(150)をセットす
る。
【0040】続いて、タイマBによる計測が終了すると
同時に(タイマBのタイムアップと同時に)、トランジ
スタWからトランジスタUの駆動に切り替える(ステッ
プST9)。タイマCによる計測が終了すると同時に
(タイマCのタイムアップと同時に)、トランジスタY
からトランジスタZの駆動に切り替える(ステップST
10)。タイマDによる計測が終了すると同時に(タイ
マDのタイムアップと同時に)、トランジスタUからト
ランジスタVの駆動に切り替える(ステップST1
1)。また、このステップST11においては、インバ
ータ部2を構成する下アームトランジスタX,Y,Zを
駆動する信号をチョッピングし、上アームトランジスタ
U,V,Wを駆動する信号のチョピングを停止する。
【0041】上記ステップST2ないしST11の処理
を繰り返すとともに、同処理中においては図3に示すサ
ブルーチンを実行する。このサブルーチンでは、制御回
路11の内部のタイマAによって誘起電圧と基準電圧と
の交点間、例えば位相角180度に対応する時間T(1
80)を算出する。
【0042】この場合、位置信号R0,S0,T0の立
ち上がり、立ち下がりのいずれかにより当該サブルーチ
ンを実行し、タイマAが終了(タイムアップ)すると、
ステップST20からST21に進み、同タイマAをス
タートとし、つまり時間T(180)をタイマAにセッ
トする。
【0043】そのタイマによって、中性点の間隔である
180度の時間T(180)を算出しており、上述した
タイマBにセットする時間T(30)はT(180)×
(30/180)で、タイマCにセットする時間T(9
0)はT(180)×(90/180)で、タイマDに
セットする時間T(150)はT(180)×(150
/180)で算出される。
【0044】このようにして、制御回路11はタイマA
(位相角180度)を監視しながらタイマB,C,Dの
タイムアップで電機子巻線の通電切り替えタイミングを
得る。したがって、確実に電機子巻線の通電切り替えタ
イミングを得ることができる。
【0045】図4を参照して当該動作を具体的に説明す
ると、制御回路11は時点a1でトランジスタUからト
ランジスタVの駆動に切り替える(同図(d)および
(e)を参照)。これと同時に、下アームのトランジス
タX,Y,Zを駆動する信号をチョッピングに切り替え
るための制御信号を出力する。すると、チョッピング部
5はその制御信号により下アームのトランジスタX,
Y,Zを駆動する信号をチョッピングして出力する(同
図(i)を参照)。
【0046】上記通電切り替え時にはスパイク電圧Dが
発生するが、制御回路11はスパイク電圧Dの次の位置
信号R0の立ち下がりエッジ(つまり通電切り替え後の
最初の立ち下がりエッジ)を検出することにより、誘起
電圧の下降時における誘起電圧と基準電圧との交点(時
点a2)を検出する。
【0047】また、時点a5でトランジスタXからトラ
ンジスタYの駆動に切り替える(同図(g)および
(h)を参照)。これと同時に、上アームのトランジス
タU,V,Wを駆動する信号のチョッピングに切り替え
るための制御信号を出力する。そして、上記同様に、ス
パイク電圧Dの次の位置信号R0の立ち上がりエッジを
検出することにより、誘起電圧の上昇時における誘起電
圧と基準電圧との交点(時点a6)を検出する。
【0048】上記時点a2,a6間が位相角180度に
相当しており、制御回路11はその時点a2,a6間を
タイマAで計測し、この計測された一定時間T(18
0)に基づいて位相角30度の時間T(30)、位相角
90度の時間T(90)および位相角150度の時間T
(150)を算出する。なお、その計測する時間は位相
角180に限らず、例えば位相角360度であってもよ
い。すなわち、各時間T(30),T(90),T(1
50)の算出が可能だからである。
【0049】そして、制御回路11は上述したようにそ
の算出されて時間T(30),T(90),T(15
0)をそれぞれタイマB,C,Dで計測し、それら時間
の経過毎に電機子巻線の通電切り替えタイミングを得
る。
【0050】なお、上述したように、図4の時点a2に
おいては下アームを構成するトランジスタX,Y,Zの
駆動信号のチョッピングに切り替え、同図の時点a6に
おいては上アームを構成するトランジスタU,V,Wの
駆動信号のチョッピングに切り替えている。これは、誘
起電圧の下降時に下アームを構成するトランジスタX,
Y,Zの駆動信号をチョッピングし、誘起電圧の上昇時
に上アームを構成するトランジスタU,V,Wの駆動信
号のチョッピングに切り替えないと、スパイク電圧Dに
より中性点検出に影響を及ぼすこともあるからである。
【0051】したがって、その上アームのチョッピング
から下アームのチョッピングへの切り替えタイミングは
図4中の時点a7,a8,a1(a11)のいずれのポ
イントでもよく、下アームのチョッピングから上アーム
のチョッピングへの切り替えタイミングは図4中の時点
a3,a4,a5のいずれのポイントであってもよいこ
とになる。また、誘起電圧の下昇時を検出する直前に下
アームのチョッピングに切り替え、誘起電圧の上昇時を
検出する直前に上アームのチョッピングに切り替えるよ
うにすればよく、その切り替えポイントとしては種々考
えられるが、好ましくは電機子巻線の通電切り替えタイ
ミングを利用した方がよく、これは容易だからである。
【0052】このようにして誘起電圧の中性点を検出
し、この中性点から所定時間を計測して回転子1aの位
置検出タイミングを得ており、したがって確実に正確な
回転子1aの位置検出タイミングを得ることができ、ま
た積分回路等を用いずともよいことから、コスト低下を
図ることができる。
【0053】上記実施例では、三相のブラシレスモータ
1の1つの電機子巻線の端子電圧を用いて回転子1aの
位置を検出し、この位置検出のタイミングにより電機子
巻線の通電切り替えタイミングを得ているが、図5に示
すように、3つの電機子巻線の端子電圧を用いるように
してもよい。
【0054】図5はこの発明の他の実施例を示すブラシ
レスモータの制御装置の概略的ブロク線図である。な
お、図中、図1と同一部分には同一符号を付し重複説明
を省略する。
【0055】図5において、このブラシレスモータの制
御装置は、ブラシレスモータ1の電機子巻線の端子電圧
(誘起電圧)R,S,Tを分圧する分圧回路12aと、
直流電源Vccから所定基準電圧を得るための基準電圧
発生回路12bと、その分圧された電圧Ru,Sv,T
wと所定基準電圧とを比較して各相の誘起電圧の中性点
を検出するための比較回路12cとを備えており、その
分圧回路12a、基準電圧発生回路12bおよび比較回
路12cにより構成される位置検出部12は誘起電圧の
中性点電位のタイミングである位置信号R0,S0,T
0を制御回路(マイクロコンピュータ)13に出力す
る。
【0056】なお、分圧回路12aにおける分圧比およ
び基準電圧発生回路12bにおける抵抗比は誘起電圧の
中性点電位を検出することができるように設定されてい
る。また、制御回路13は図1に示す制御回路11の機
能も有している。
【0057】次に、上記構成のブラシレスモータの制御
装置の動作を図6および図7のフローチャート図、図8
のタイムチャート図を参照して詳しく説明すると、まず
制御部13は前実施例におけるステップST1(図2に
示す)と同様の起動処理を実行する(ステップST3
0)。なお、その起動処理については前実施例を参照さ
れたい。
【0058】上記起動処理によりブラシレスモータ1が
所定時間回転制御されると、位置検出部12にはブラシ
レスモータ1の各電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)
R,S,Tが入力する。位置検出部12はそれら端子電
圧R,S,Tを分圧回路12aで分圧し(図8(b),
(c),(d)に示す信号RU,SV,TW)、この分
圧された信号RU,SV,TWと基準電圧発生回路12
bによる基準電圧とを比較回路12cで比較し、この比
較結果の位置信号R0,S0,T0を出力する(図4
(e),(f),(g)に示す)。
【0059】続いて、制御回路13は入力位置信号S0
の立ち上がり、つまり電機子巻線の通電切り替え後(ト
ランジスタZをオン、トランジスタYをオフ)の最初の
立ち上がりを検出すると、ステップST31からST3
2に進み同位置信号S0の立ち上がりタイミングで内部
のタイマBに所定時間をセットする。この場合、タイマ
Bには位置信号S0の立ち上がりから位相角30度に対
応する時間T(30)をセットする。
【0060】タイマBによる計測が終了すると同時に
(タイマBのタイムアップと同時に)、トランジスタU
からトランジスタVの駆動に切り替え、かつインバータ
部2を構成する下アームトランジスタX,Y,Zを駆動
する信号をチョッピングし、上アームトランジスタU,
V,Wを駆動(オン、オフ)する信号のチョピングを停
止する(ステップST33)。
【0061】上記処理同様に、次に現れる位置信号R0
の立ち下がり、つまり電機子巻線の通電切り替え後の最
初の立ち下がりを検出すると、ステップST34からS
T35に進み同位置信号R0の立ち下がりタイミングで
内部のタイマBに時間T(30)をセットする。
【0062】タイマBによる計測が終了すると、トラン
ジスタZからトランジスタXの駆動に切り替えると同時
に、インバータ部2を構成する上アームトランジスタ
U,V,Wを駆動する信号をチョッピングし、下アーム
トランジスタX,Y,Zを駆動する信号のチョピングを
停止する(ステップST36)。
【0063】続いて、次に現れる位置信号T0の立ち上
がり、つまり電機子巻線の通電切り替え後の最初の立ち
上がりを検出すると、ステップST37からST38に
進み同位置信号T0の立ち上がりタイミングで内部のタ
イマBに時間T(30)をセットする。
【0064】タイマBによる計測が終了すると、トラン
ジスタVからトランジスタWの駆動に切り替えると同時
に、インバータ部2を構成する下アームトランジスタ
X,Y,Zを駆動する信号をチョッピングし、上アーム
トランジスタU,V,Wを駆動する信号のチョピングを
停止する(ステップST39)。
【0065】続いて、次に現れる位置信号S0の立ち下
がり、つまり電機子巻線の通電が切り替わった後の最初
の立ち下がりを検出すると、ステップST40からST
41に進み同位置信号S0の立ち下がりタイミングで内
部のタイマBに時間T(30)をセットする。
【0066】タイマBによる計測が終了すると、トラン
ジスタXからトランジスタYの駆動に切り替えると同時
に、インバータ部2を構成する上アームトランジスタ
U,V,Wを駆動する信号をチョッピングし、下アーム
トランジスタX,Y,Zを駆動する信号のチョピングを
停止する(ステップST42)。
【0067】続いて、次に現れる位置信号R0の立ち上
がり、つまり電機子巻線の通電切り替え後の最初の立ち
上がりを検出すると、ステップST43からST44に
進み同位置信号R0の立ち上がりタイミングで内部のタ
イマBに時間T(30)をセットする。
【0068】タイマBによる計測が終了すると、トラン
ジスタWからトランジスタUの駆動に切り替えると同時
に、インバータ部2を構成する下アームトランジスタ
X,Y,Zを駆動する信号をチョッピングし、上アーム
トランジスタU,V,Wを駆動する信号のチョピングを
停止する(ステップST45)。
【0069】続いて、次に現れる位置信号T0の立ち下
がり、つまり電機子巻線の通電切り替え後の最初の立ち
下がりを検出すると、ステップST46からST47に
進み同位置信号R0の立ち上がりタイミングで内部のタ
イマBに時間T(30)をセットする。
【0070】タイマBによる計測が終了すると、トラン
ジスタYからトランジスタZの駆動に切り替えると同時
に、インバータ部2を構成する上アームトランジスタ
U,V,Wを駆動する信号をチョッピングし、下アーム
トランジスタX,Y,Zを駆動する信号のチョピングを
停止する(ステップST48)。
【0071】そして、制御回路13は上記ステップST
31ないしST48を繰り返し実行し、インバータ部2
の各トランジスタU,V,W,X,Y,Zを図8(h)
ないし(m)に示す信号で駆動可能とする信号(通電切
り替え信号、チョッピング信号、チョッピング切り替え
のための制御信号)をチョッピング部5に出力する一
方、同処理中においては図3に示すサブルーチンと同様
の処理を実行する。
【0072】このサブルーチンでは、制御回路13の内
部のタイマAによって誘起電圧と基準電圧との交点間の
時間、つまり位相角60度(あるいは120度、180
度、360度)に相当する時間T(60)(あるいはT
(120)、(T(180)、T(360))を算出す
る。
【0073】この場合、位置信号R0,S0,T0の立
ち上がり、立ち下がりのいずれかにより当該サブルーチ
ンを実行し、タイマAが終了(タイムアップ)すると、
同タイマAをスタートとする。この場合、タイマスター
トで時間T(60)をタイマAにセットする。したがっ
て、上述したタイマBにセットする時間T(30)はT
(60)×(30/60)で算出される。
【0074】図8を参照して当該動作を具体的に説明す
ると、時点t1,t2間においては、誘起電圧がS相に
発生し、この誘起電圧が上昇時にあることから、インバ
ータ部2のトランジスタYからトランジスタZの駆動に
切り替え(同図(l)および(m)を参照)、かつこれ
と同時に上アームのトランジスタU,V,Wを駆動(オ
ン、オフ)する信号をチョッピングする。
【0075】そして、時点t1における電機子巻線の切
り替え後、S相の最初の中性点、つまりS相の誘起電圧
と基準電圧との交点(同図に示すb1)における位置信
号S0の立ち上がりエッジを検出する(同図(f)に示
す)。
【0076】タイマAによってその時点b1まで測定さ
れた時間(例えば位相角60度に相当する時間T(6
0))により、位相角30度に相当する時間T(30)
を算出する。この時間T(30)をタイマBで計測し、
時点b1から時間T(30)が経過すると、つまり時点
t2において電機子巻線の通電を切り替え、かつインバ
ータ部2の下アームのトランジスタX,Y,Zを駆動す
る信号をチョッピングする。
【0077】続いて、時点t2における電機子巻線の通
電切り替え後、R相の最初の中性点、つまりR相の誘起
電圧と基準電圧との交点(同図に示すb2)における位
置信号R0の立ち下がりエッジを検出する(同図(e)
に示す)。
【0078】タイマAによってその時点b2まで測定さ
れた時間(例えば位相角60度に相当する時間T(6
0))により、位相角30度に相当する時間T(30)
を算出する。この時間T(30)をタイマBで計測し、
時点b2から時間T(30)が経過すると、つまり時点
t3において電機子巻線の通電を切り替え、かつインバ
ータ部2の上アームのトランジスタU,V,Wを駆動す
る信号をチョッピングする。
【0079】続いて、時点t3における電機子巻線の通
電切り替え後、T相の最初の中性点、つまりT相の誘起
電圧と基準電圧との交点(同図に示すb3)における位
置信号T0の立ち上がりエッジを検出する(同図(g)
に示す)。
【0080】タイマAによってその時点b3まで測定さ
れた時間(例えば位相角60度に相当する時間T(6
0))により、位相角30度に相当する時間T(30)
を算出する。この時間T(30)をタイマBで計測し、
時点b3から時間T(30)が経過すると、つまり時点
t4において電機子巻線の通電を切り替え、かつインバ
ータ部2の下アームのトランジスタX,Y,Zを駆動す
る信号をチョッピングする。
【0081】続いて、時点t4における電機子巻線の通
電切り替え後、S相の最初の中性点、つまりS相の誘起
電圧と基準電圧との交点(同図に示すb4)における位
置信号S0の立ち上がりエッジを検出する(同図(f)
に示す)。
【0082】タイマAによってその時点b4まで測定さ
れた時間(例えば位相角60度に相当する時間T(6
0))により、位相角30度に相当する時間T(30)
を算出する。この時間T(30)をタイマBで計測し、
時点b4から時間T(30)が経過すると、つまり時点
t5において電機子巻線の通電を切り替え、かつインバ
ータ部2の上アームのトランジスタU,V,Wを駆動す
る信号をチョッピングする。
【0083】続いて、時点t5における電機子巻線の通
電切り替え後、R相の最初の中性点、つまりR相の誘起
電圧と基準電圧との交点(同図に示すb5)における位
置信号R0の立ち上がりエッジを検出する(同図(e)
に示す)。
【0084】タイマAによってその時点b5まで測定さ
れた時間(例えば位相角60度に相当する時間T(6
0))により、位相角30度に相当する時間T(30)
を算出する。この時間T(30)をタイマBで計測し、
時点b5から時間T(30)が経過すると、つまり時点
t6において電機子巻線の通電を切り替え、かつインバ
ータ部2の下アームのトランジスタX,Y,Zを駆動す
る信号をチョッピングする。
【0085】続いて、時点t6における電機子巻線の通
電切り替え後、T相の最初の中性点、つまりT相の誘起
電圧と基準電圧との交点(同図に示すb6)における位
置信号T0の立ち上がりエッジを検出する(同図(g)
に示す)。
【0086】タイマAによってその時点b6まで測定さ
れた時間(例えば位相角60度に相当する時間T(6
0))により、位相角30度に相当する時間T(30)
を算出する。この時間T(30)をタイマBで計測し、
時点b6から時間T(30)が経過すると、つまり時点
t11において電機子巻線の通電を切り替え、かつイン
バータ部2の上アームのトランジスタU,V,Wを駆動
する信号をチョッピングする。
【0087】上記動作を繰り返し、各電機子巻線の通電
を切り替えるとともに、インバータ部2の上アームのト
ランジスタU,V,Wおよび下アームのトランジスタ
X,Y,Zのチョッピングを切り替える。
【0088】このように、3つ端子電圧(誘起電圧)に
より各誘起電圧の中性点をそれぞれ検出し、各中性点か
ら所定時間T(30)を計測して回転子の位置検出タイ
ミングをそれぞれ得、つまり常に最も新しい中性点の情
報(データ)に基づいてその位置検出タイミングを得、
この位置検出タイミングで電機子巻線の通電を切り替え
る。したがって、確実でより正確な回転子の位置検出タ
イミングを得ることができ、また積分回路等を用いずと
もよいことから、コスト低下を図ることができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ブラシレスモータの回転子の位置を検出し、この位
置検出タイミングに基づいて複数の電機子巻線の通電を
切り替え、かつブラシレスモータをインバータ制御する
インバータ手段の上アームあるいは下アームをチョッピ
ングして回転制御するブラシレスモータの制御方法およ
びその装置であって、電機子巻線の端子電圧(誘起電
圧)により誘起電圧の中性点を検出し、この中性点の間
隔の時間を算出するとともに、算出間隔時間により中性
点から所定位相遅れ点(位置検出タイミング)までの時
間を算出し、その中性点からその算出時間を計測して所
定位相遅れた点の位置検出タイミングを得る一方、上記
インバータ手段の上アームあるいは下アームのチョッピ
ング切り替えを行い、誘起電圧の上昇時には上アームの
トランジスタをオン、オフする信号をチョッピングし、
その下降時には下アームのトランジスタをオン、オフす
る信号をチョッピングするようにしたので、積分回路等
を用いずとも、通電切り替えタイミングを得ることがで
き、しかも確実に正確な回転子の位置検出タイミングを
得ることができ、また、コスト低下を図ることができ
る、という有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブラシレスモータの
制御装置の概略的ブロック線図である。
【図2】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図である。
【図3】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図である。
【図4】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的タイムチャート図である。
【図5】この発明の他の実施例を示すブラシレスモータ
の制御装置の概略的ブロック線図である。
【図6】図5に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図である。
【図7】図5に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図である。
【図8】図5に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的タイムチャート図である。
【図9】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図である。
【図10】図9に示すブラシレスモータの制御装置の動
作を説明する概略的タイムチャート図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ(直流ブラシレスモータ) 1a 回転子(ブラシレスモータ1の) 2 インバータ部 5 チョッピング部 6 ドライバ部 4,11,13 制御回路(マイクロコンピュータ) 10,12 位置検出部 10a,12a 分圧回路 10b,12b 基準電圧発生回路 10c,12c 比較回路 D スパイク電圧 R,S,T 電機子巻線の端子電圧 R0,S0,T0 位置信号 U,V,W スイッチング素子(上アームのトランジス
タ) X,Y,Z スイッチング素子(下アームのトランジス
タ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 裕幸 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 尾原 義之 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスイッチング素子をブリッジ接続
    したインバータ手段によって直流電源をスイッチングし
    てブラシレスモータの複数の電機子巻線に印加する際、
    該ブラシレスモータの回転子の位置検出に基づいて前記
    各スイッチング素子を所定にオン、オフして前記電機子
    巻線の通電を切り替え、かつ前記インバータ手段の上ア
    ームあるいは下アームのうち少なくとも一方のアームの
    スイッチング素子をオン、オフするための信号をチョッ
    ピングするブラシレスモータの制御方法であって、 前記電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)と基準電圧とを
    比較して同誘起電圧の中性点を検出し、該中性点から所
    定位相遅れたタイミングを前記回転子の位置検出として
    前記電機子巻線の通電を切り替える一方、前記インバー
    タ手段の上アームあるいは下アームのスイッチング素子
    をオン、オフするための信号のチョッピングを切り替え
    るようにしたことを特徴とするブラシレスモータの制御
    方法。
  2. 【請求項2】 複数のスイッチング素子をブリッジ接続
    したインバータ手段によって直流電源をスイッチングし
    てブラシレスモータの複数の電機子巻線に印加する際、
    該ブラシレスモータの回転子の位置検出に基づいて前記
    各スイッチング素子を所定にオン、オフして前記電機子
    巻線の通電を切り替え、かつ前記インバータ手段の上ア
    ームあるいは下アームのうち少なくとも一方のアームの
    スイッチング素子をオン、オフするための信号をチョッ
    ピングするブラシレスモータの制御方法であって、 前記電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)と基準電圧とを
    比較して同誘起電圧の中性点を検出し、該中性点から所
    定位相遅れたタイミングを前記回転子の位置検出として
    前記電機子巻線の通電を切り替える一方、少なくとも前
    記誘起電圧が上昇している部分においては前記インバー
    タ手段の上アームのスイッチング素子をオン、オフする
    ための信号をチョッピングし、前記誘起電圧が下降して
    いる部分においては前記インバータ手段の下アームのス
    イッチング素子をオン、オフするための信号をチョッピ
    ングするようにしたことを特徴とするブラシレスモータ
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 複数のスイッチング素子をブリッジ接続
    したインバータ手段によって直流電源をスイッチングし
    てブラシレスモータの複数の電機子巻線に印加する際、
    該ブラシレスモータの回転子の位置検出に基づいて前記
    各スイッチング素子を所定にオン、オフして前記電機子
    巻線の通電を切り替え、かつ前記インバータ手段の上ア
    ームあるいは下アームのうち少なくとも一方のアームの
    スイッチング素子をオン、オフするための信号をチョッ
    ピングするブラシレスモータの制御装置であって、 前記電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)を所定に分圧
    し、該分圧された電圧と所定基準電圧とを比較し、該比
    較結果に基づいた位置信号に基づいて前記電機子巻線の
    通電切り替え後の前記該位置信号の最初の立ち上がり、
    あるいは最初の立ち下がりから所定位相遅れたタイミン
    グを前記回転子の位置検出として前記電機子巻線の通電
    を切り替える一方、前記誘起電圧が上昇している部分に
    おいては前記インバータ手段の上アームを構成するスイ
    ッチング素子をオン、オフする信号をチョッピングし、
    前記誘起電圧が下降している部分においては前記インバ
    ータ手段の下アームを構成するスイッチング素子をオ
    ン、オフする信号をチョッピングするようにしたことを
    特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記インバータ手段の上アームおよび下
    アームのチョッピング切り替えを前記電機子巻線の通電
    切り替えタイミングで行うようにした請求項2ないし3
    記載のブラシレスモータの制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100327380B1 (ko) * 2000-01-18 2002-03-13 구자홍 브러쉬없는 직류(bldc) 모터의 회전자 위치 검출장치
CN110611464A (zh) * 2019-08-27 2019-12-24 捷和电机制品(深圳)有限公司 一种用于无刷直流电机的转子换相控制系统及方法
CN110868116A (zh) * 2018-03-30 2020-03-06 江苏美的清洁电器股份有限公司 无刷直流电机的转子定位方法、定位装置和控制系统
DE102021101628A1 (de) 2021-01-26 2022-07-28 Miele & Cie. Kg Verfahren zum Ansteuern eines mindestens zweiphasigen bürstenlosen Motors

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