JPH07184387A - ブラシレスモータの回転子位置検出方法およびその装置 - Google Patents
ブラシレスモータの回転子位置検出方法およびその装置Info
- Publication number
- JPH07184387A JPH07184387A JP5346682A JP34668293A JPH07184387A JP H07184387 A JPH07184387 A JP H07184387A JP 5346682 A JP5346682 A JP 5346682A JP 34668293 A JP34668293 A JP 34668293A JP H07184387 A JPH07184387 A JP H07184387A
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- Japan
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- voltage
- brushless motor
- frequency
- rotor
- terminal voltage
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 回転によらず、ブラシレスモータの正確な回
転子位置を検出する。 【構成】 1つの電機子巻線の端子電圧により第1ない
し第3の誘起電圧波形検出部13,20,26でその波
形を検出し、所定基準電圧とピークホールドした電圧波
形とを第1、第3および第5の比較部15,21,27
で比較してスター接続点の電圧に相当する仮想中性点を
抽出し、仮想中性点を基準とした端子電圧の周波数を第
1ないし第3の周波数検出部16,22,28で検出
し、第1ないし第3の鋸波信号部17,23,29によ
り電圧変換し第1ないし第3の鋸波信号を得、周波数/
電圧変換して得た電圧による所定電圧と第1ないし第3
の鋸波信号とを第2,第4および第6の比較部19,2
5,31で比較し、タイミングを組合せ部32に入力し
てブラシレスモータの点弧タイミングパルスを発生す
る。
転子位置を検出する。 【構成】 1つの電機子巻線の端子電圧により第1ない
し第3の誘起電圧波形検出部13,20,26でその波
形を検出し、所定基準電圧とピークホールドした電圧波
形とを第1、第3および第5の比較部15,21,27
で比較してスター接続点の電圧に相当する仮想中性点を
抽出し、仮想中性点を基準とした端子電圧の周波数を第
1ないし第3の周波数検出部16,22,28で検出
し、第1ないし第3の鋸波信号部17,23,29によ
り電圧変換し第1ないし第3の鋸波信号を得、周波数/
電圧変換して得た電圧による所定電圧と第1ないし第3
の鋸波信号とを第2,第4および第6の比較部19,2
5,31で比較し、タイミングを組合せ部32に入力し
てブラシレスモータの点弧タイミングパルスを発生す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機等のモータ
に用いる無整流子電動機(センサレス直流ブラシレスモ
ータ)の回転子の位置検出技術に係り、特に詳しくは積
分回路を用いずに回転子の位置を検出するブラシレスモ
ータの回転子位置検出方法およびその装置に関するもの
である。
に用いる無整流子電動機(センサレス直流ブラシレスモ
ータ)の回転子の位置検出技術に係り、特に詳しくは積
分回路を用いずに回転子の位置を検出するブラシレスモ
ータの回転子位置検出方法およびその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】このセンサレス直流ブラシレスモータ
(以下ブラシレスモータと記す)を回転制御するには、
例えば三相のブラシレスモータの場合図5に示すブラシ
レスモータ1の位置検出回路を必要とする。
(以下ブラシレスモータと記す)を回転制御するには、
例えば三相のブラシレスモータの場合図5に示すブラシ
レスモータ1の位置検出回路を必要とする。
【0003】図5において、この回転子位置検出装置
は、ブラシレスモータ1の電機子巻線の端子電圧(12
0度位相の異なる電圧)U,V,Wをそれぞれ積分する
ためのLPF(ローパスフィルタ)2ないし4と、これ
ら積分した信号のうち2つの信号を組み合わせて所定抵
抗比で合成するための分圧抵抗回路5ないし7と、各端
子電圧U,V,Wと分圧抵抗回路5ないし7で合成した
信号とをそれぞれ比較し、この比較結果の信号(位置検
出信号)Ua,Va,Waを出力するコンパレータ部
8,9,10とを備えている。
は、ブラシレスモータ1の電機子巻線の端子電圧(12
0度位相の異なる電圧)U,V,Wをそれぞれ積分する
ためのLPF(ローパスフィルタ)2ないし4と、これ
ら積分した信号のうち2つの信号を組み合わせて所定抵
抗比で合成するための分圧抵抗回路5ないし7と、各端
子電圧U,V,Wと分圧抵抗回路5ないし7で合成した
信号とをそれぞれ比較し、この比較結果の信号(位置検
出信号)Ua,Va,Waを出力するコンパレータ部
8,9,10とを備えている。
【0004】具体的に説明すると、各LPF2ないし4
では例えば端子電圧がチョッピングされている場合その
チョッピングを除去する。分圧抵抗回路5ないし7は所
定値の抵抗R1ないしR6からなり、この分圧抵抗回路
5ないし7の抵抗比は各電機子巻線のスター接続点に相
当する仮想中性点(端子電圧の1/2の位置に対応する
点)を得るように設定してある。
では例えば端子電圧がチョッピングされている場合その
チョッピングを除去する。分圧抵抗回路5ないし7は所
定値の抵抗R1ないしR6からなり、この分圧抵抗回路
5ないし7の抵抗比は各電機子巻線のスター接続点に相
当する仮想中性点(端子電圧の1/2の位置に対応する
点)を得るように設定してある。
【0005】上記積分した信号をコンパレータ部8ない
し10のオペレーショナルアップの正入力端子にそれぞ
れ入力する一方、各オペレーショナルアップの負入力端
子には正入力端子への入力信号以外の他の信号を組み合
わせて合成した信号を入力する。
し10のオペレーショナルアップの正入力端子にそれぞ
れ入力する一方、各オペレーショナルアップの負入力端
子には正入力端子への入力信号以外の他の信号を組み合
わせて合成した信号を入力する。
【0006】これにより、ブラシレスモータ1の電機子
電圧(電機子巻線の端子電圧)U,V,Wが上記構成の
位置検出回路に入力しているものとすると、当該位置検
出回路からの出力信号Ua,Va,Waは各電機子巻線
の端子電圧U,V,Wに対して仮想中性点を基準として
それぞれ位相90度(理想値)遅れたところで変化した
ものとなる。
電圧(電機子巻線の端子電圧)U,V,Wが上記構成の
位置検出回路に入力しているものとすると、当該位置検
出回路からの出力信号Ua,Va,Waは各電機子巻線
の端子電圧U,V,Wに対して仮想中性点を基準として
それぞれ位相90度(理想値)遅れたところで変化した
ものとなる。
【0007】また、上記90度位相遅れの位置検出信号
Ua,Va,Waが制御回路(図示せず)に入力し、同
制御回路はブラシレスモータ1を120度通電形のパル
ス幅制御方式で制御するために、入力された信号Ua,
Va,Waをブラシレスモータ1の回転子の位置検出信
号として用い、駆動回路11の複数のトランジスタを所
定にオン、オフ駆動する。
Ua,Va,Waが制御回路(図示せず)に入力し、同
制御回路はブラシレスモータ1を120度通電形のパル
ス幅制御方式で制御するために、入力された信号Ua,
Va,Waをブラシレスモータ1の回転子の位置検出信
号として用い、駆動回路11の複数のトランジスタを所
定にオン、オフ駆動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ブ
ラシレスモータの回転子位置検出装置にあっては、LP
F(積分回路)2ないし4を用いているために、各電機
子巻線の端子電圧の周波数により積分後の波形形状が変
化し、正確な回転子の位置検出が行われず、結果回転効
率の低下を招き、消費電力の増大ともなる。すなわち、
各積分回路2ないし4の時定数がある1つに決められお
り、全ての周波数に対して最適値といえないからであ
る。
ラシレスモータの回転子位置検出装置にあっては、LP
F(積分回路)2ないし4を用いているために、各電機
子巻線の端子電圧の周波数により積分後の波形形状が変
化し、正確な回転子の位置検出が行われず、結果回転効
率の低下を招き、消費電力の増大ともなる。すなわち、
各積分回路2ないし4の時定数がある1つに決められお
り、全ての周波数に対して最適値といえないからであ
る。
【0009】また、三相のブラシレスモータ1の場合3
つの電機子巻線の端子電圧U,V,Wを用いて回転子の
位置検出信号を得ているため、3ラインの信号を処理す
る必要があり、どうしてもスペースをとり、かつ配線工
数も多いという欠点があり、その3ラインの信号を入力
するための接続コネクタの誤挿入(接続ピン、の誤挿
入)、例えば逆に差し込むといった問題点が生じ易い。
つの電機子巻線の端子電圧U,V,Wを用いて回転子の
位置検出信号を得ているため、3ラインの信号を処理す
る必要があり、どうしてもスペースをとり、かつ配線工
数も多いという欠点があり、その3ラインの信号を入力
するための接続コネクタの誤挿入(接続ピン、の誤挿
入)、例えば逆に差し込むといった問題点が生じ易い。
【0010】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は積分回路を用いずにブラシレスモータ
の回転子の位置を検出することができ、つまり周波数
(ブラシレスモータの回転数)によらず、正確な位置検
出を実現することができ、ひいては回転の高効率化を図
り、消費電力を抑えることができ、一方位置検出に必要
な信号のライン数を削減し、コネクタの誤挿入を減少さ
せることができるようにしたブラシレスモータの回転子
位置検出方法およびその装置を提供することにある。
あり、その目的は積分回路を用いずにブラシレスモータ
の回転子の位置を検出することができ、つまり周波数
(ブラシレスモータの回転数)によらず、正確な位置検
出を実現することができ、ひいては回転の高効率化を図
り、消費電力を抑えることができ、一方位置検出に必要
な信号のライン数を削減し、コネクタの誤挿入を減少さ
せることができるようにしたブラシレスモータの回転子
位置検出方法およびその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明はブラシレスモータの電機子巻線の端子電
圧に基づいて同ブラシレスモータの回転子の位置を検出
するブラシレスモータの回転子位置検出方法およびその
装置であって、前記ブラシレスモータの複数の電機子巻
線の特定相に順次励磁をかけ、同ブラシレスモータを回
転制御する際、1つの電機子巻線の端子電圧により所定
基準電圧を得、該得た所定基準電圧と前記端子電圧の誘
起電圧期間の波形とを比較して仮想中性点を抽出し、該
抽出した仮想中性点を基準とした端子電圧の周波数を周
波数/電圧(F/V)変換するとともに、同周波数に基
づいて鋸波信号を得、前記周波数/電圧変換した信号を
所定に分圧した電圧と前記鋸波信号とを比較して前記ブ
ラシレスモータの回転子の位置検出のタイミングを得る
ようにしたことを要旨とする。
に、この発明はブラシレスモータの電機子巻線の端子電
圧に基づいて同ブラシレスモータの回転子の位置を検出
するブラシレスモータの回転子位置検出方法およびその
装置であって、前記ブラシレスモータの複数の電機子巻
線の特定相に順次励磁をかけ、同ブラシレスモータを回
転制御する際、1つの電機子巻線の端子電圧により所定
基準電圧を得、該得た所定基準電圧と前記端子電圧の誘
起電圧期間の波形とを比較して仮想中性点を抽出し、該
抽出した仮想中性点を基準とした端子電圧の周波数を周
波数/電圧(F/V)変換するとともに、同周波数に基
づいて鋸波信号を得、前記周波数/電圧変換した信号を
所定に分圧した電圧と前記鋸波信号とを比較して前記ブ
ラシレスモータの回転子の位置検出のタイミングを得る
ようにしたことを要旨とする。
【0012】
【作用】上記手段としたので、三相のブラシレスモータ
を回転制御する際、ブラシレスモータの複数の電機子巻
線の端子電圧の誘起電圧期間波形が抽出され、この誘起
期間波形と所定基準電圧(例えば端子電圧の1/2)と
の交点が検出され、つまり電機子巻線のスター接続点に
相当する仮想中性点が抽出される。
を回転制御する際、ブラシレスモータの複数の電機子巻
線の端子電圧の誘起電圧期間波形が抽出され、この誘起
期間波形と所定基準電圧(例えば端子電圧の1/2)と
の交点が検出され、つまり電機子巻線のスター接続点に
相当する仮想中性点が抽出される。
【0013】このようにして抽出された仮想中性点の周
波数が周波数/電圧変換される一方、その仮想中性点の
周波数に基づいて鋸波信号が発生され、この鋸波信号と
その周波数/電圧変換による電圧Vaを所定に分圧した
電圧(例えばVa/14および4Va/7)との交点が
検出される。これら交点によりブラシレスモータの回転
子の位置検出タイミング(位置検出信号)に対応する点
弧タイミングパルスが得られる。
波数が周波数/電圧変換される一方、その仮想中性点の
周波数に基づいて鋸波信号が発生され、この鋸波信号と
その周波数/電圧変換による電圧Vaを所定に分圧した
電圧(例えばVa/14および4Va/7)との交点が
検出される。これら交点によりブラシレスモータの回転
子の位置検出タイミング(位置検出信号)に対応する点
弧タイミングパルスが得られる。
【0014】このように、積分回路を用いずに、ブラシ
レスモータの回転子の位置検出信号が得ることができる
とから、同ブラシレスモータの回転数が変化しても、常
に正確な回転子の位置が検出される。
レスモータの回転子の位置検出信号が得ることができる
とから、同ブラシレスモータの回転数が変化しても、常
に正確な回転子の位置が検出される。
【0015】
【実施例】この発明のブラシレスモータの回転子位置検
出方法およびその装置は、センサレス直流ブラシレスモ
ータ(以下、ブラシレスモータと記す)の複数の電機子
巻線の特定相に順次励磁をかけ、同ブラシレスモータを
回転制御する際、1つの電機子巻線の端子電圧により所
定基準電圧を得、少なくとも1つ電機子巻線の端子電圧
の誘起電圧期間を検出するとともに、この誘起電圧期間
の電圧波形を検出し、前記所定基準電圧とその検出した
電圧波形とを比較して無整流子電動機のスター接続点の
電圧に相当する仮想中性点を抽出し、この仮想中性点を
基準とした端子電圧の周波数をもとにしてブラシレスモ
ータの点弧タイミングパルスを発生する。
出方法およびその装置は、センサレス直流ブラシレスモ
ータ(以下、ブラシレスモータと記す)の複数の電機子
巻線の特定相に順次励磁をかけ、同ブラシレスモータを
回転制御する際、1つの電機子巻線の端子電圧により所
定基準電圧を得、少なくとも1つ電機子巻線の端子電圧
の誘起電圧期間を検出するとともに、この誘起電圧期間
の電圧波形を検出し、前記所定基準電圧とその検出した
電圧波形とを比較して無整流子電動機のスター接続点の
電圧に相当する仮想中性点を抽出し、この仮想中性点を
基準とした端子電圧の周波数をもとにしてブラシレスモ
ータの点弧タイミングパルスを発生する。
【0016】そのため、この発明のブラシレスモータの
回転子位置検出装置は図1に示す構成をしている。な
お、図中、図3と同一部分には同一符号を付し重複説明
を省略する。
回転子位置検出装置は図1に示す構成をしている。な
お、図中、図3と同一部分には同一符号を付し重複説明
を省略する。
【0017】図1において、この回転子位置検出装置
は、例えば三相のブラシレスモータ1の電機子巻線の端
子電圧U,V,Wのうち、例えば端子電圧Uの最大電圧
Vdを検出する最大電圧検出部12と、同端子電圧Uに
より電機子巻線に発生する誘起電圧期間の波形(端子電
圧Uの波形)を検出する第1の誘起電圧期間波形検出部
13と、その検出された最大電圧VdのVd/2電圧
(所定基準電圧)を得る電圧調整部14と、その検出さ
れた誘起電圧期間における端子電圧UとVd/2とを比
較してその交点である仮想中性点a(図3(a)に示
す)を得る第1の比較部15と、この得られた仮想中性
点aを基準として端子電圧Uの周波数を検出する第1の
周波数検出部16と、この検出された周波数を元にして
第1の鋸波信号VS1を発生する第1の鋸波発生部17
と、その仮想中性点aの周波数を電圧に変換し、この電
圧を所定に分圧して出力する第1の比較電圧発生部18
と、第1の鋸波信号VS1と分圧した電圧(2種類の電
圧)とをそれぞれ比較してその交点をタイミングとして
2種類の信号を出力する第2の比較部19とを備えてい
る。
は、例えば三相のブラシレスモータ1の電機子巻線の端
子電圧U,V,Wのうち、例えば端子電圧Uの最大電圧
Vdを検出する最大電圧検出部12と、同端子電圧Uに
より電機子巻線に発生する誘起電圧期間の波形(端子電
圧Uの波形)を検出する第1の誘起電圧期間波形検出部
13と、その検出された最大電圧VdのVd/2電圧
(所定基準電圧)を得る電圧調整部14と、その検出さ
れた誘起電圧期間における端子電圧UとVd/2とを比
較してその交点である仮想中性点a(図3(a)に示
す)を得る第1の比較部15と、この得られた仮想中性
点aを基準として端子電圧Uの周波数を検出する第1の
周波数検出部16と、この検出された周波数を元にして
第1の鋸波信号VS1を発生する第1の鋸波発生部17
と、その仮想中性点aの周波数を電圧に変換し、この電
圧を所定に分圧して出力する第1の比較電圧発生部18
と、第1の鋸波信号VS1と分圧した電圧(2種類の電
圧)とをそれぞれ比較してその交点をタイミングとして
2種類の信号を出力する第2の比較部19とを備えてい
る。
【0018】また、この回転子位置検出装置は、上述同
様に端子電圧Vにより電機子巻線に発生する誘起電圧期
間の波形(端子電圧Vの波形)を検出する第2の誘起電
圧期間波形検出部20と、その検出された誘起電圧期間
における端子電圧VとVd/2とを比較してその交点で
ある仮想中性点a(図3(b)に示す)を得る第3の比
較部21と、この得られた仮想中性点aを基準として端
子電圧Vの周波数を検出する第2の周波数検出部22
と、この検出された周波数をもとにして第2の鋸波信号
VS2を発生する第2の鋸波発生部23と、その仮想中
性点aの周波数を電圧に変換し、この電圧を所定に分割
して出力する第2の比較電圧発生部24と、第2の鋸波
信号VS2と分割した電圧とを比較してその交点をタイ
ミングとして出力する第4の比較部25と、端子電圧W
により電機子巻線に発生する誘起電圧期間の波形(端子
電圧Wの波形)を検出する第3の誘起電圧期間波形検出
部26と、その検出された誘起電圧期間における端子電
圧WとVd/2とを比較してその交点である仮想中性点
a(図3(c)に示す)を得る第5の比較部27と、こ
の得られた仮想中性点aを基準として端子電圧Wの周波
数を検出する第3の周波数検出部28と、この検出され
た周波数を元にして第3の鋸波信号VS3を発生する第
3の鋸波発生部29と、その仮想中性点aの周波数を電
圧に変換し、この電圧を所定に分圧して出力する第3の
比較電圧発生部30と、第3の鋸波信号VS3と分圧し
た電圧(2種類の電圧)とをそれぞれ比較してその交点
をタイミングとして2種類の信号を出力する第6の比較
部31とを備えている。
様に端子電圧Vにより電機子巻線に発生する誘起電圧期
間の波形(端子電圧Vの波形)を検出する第2の誘起電
圧期間波形検出部20と、その検出された誘起電圧期間
における端子電圧VとVd/2とを比較してその交点で
ある仮想中性点a(図3(b)に示す)を得る第3の比
較部21と、この得られた仮想中性点aを基準として端
子電圧Vの周波数を検出する第2の周波数検出部22
と、この検出された周波数をもとにして第2の鋸波信号
VS2を発生する第2の鋸波発生部23と、その仮想中
性点aの周波数を電圧に変換し、この電圧を所定に分割
して出力する第2の比較電圧発生部24と、第2の鋸波
信号VS2と分割した電圧とを比較してその交点をタイ
ミングとして出力する第4の比較部25と、端子電圧W
により電機子巻線に発生する誘起電圧期間の波形(端子
電圧Wの波形)を検出する第3の誘起電圧期間波形検出
部26と、その検出された誘起電圧期間における端子電
圧WとVd/2とを比較してその交点である仮想中性点
a(図3(c)に示す)を得る第5の比較部27と、こ
の得られた仮想中性点aを基準として端子電圧Wの周波
数を検出する第3の周波数検出部28と、この検出され
た周波数を元にして第3の鋸波信号VS3を発生する第
3の鋸波発生部29と、その仮想中性点aの周波数を電
圧に変換し、この電圧を所定に分圧して出力する第3の
比較電圧発生部30と、第3の鋸波信号VS3と分圧し
た電圧(2種類の電圧)とをそれぞれ比較してその交点
をタイミングとして2種類の信号を出力する第6の比較
部31とを備えている。
【0019】さらに、この回転子位置検出装置は、上記
第2、第4および第6の比較部19,25,31からの
タイミングパルスを組み合わせて回転子の位置検出信号
のタイミングに対応する点弧タイミングパルスを出力す
る組合せ部32を備えている。
第2、第4および第6の比較部19,25,31からの
タイミングパルスを組み合わせて回転子の位置検出信号
のタイミングに対応する点弧タイミングパルスを出力す
る組合せ部32を備えている。
【0020】なお、それら点弧タイミングパルスが制御
回路33に入力し、制御回路33は回転子の位置を判定
するとともに、駆動回路に必要な制御信号(PWM信号
等)を出力する。また、制御回路33はブラシレスモー
タ1を回転制御するための機能を有している。
回路33に入力し、制御回路33は回転子の位置を判定
するとともに、駆動回路に必要な制御信号(PWM信号
等)を出力する。また、制御回路33はブラシレスモー
タ1を回転制御するための機能を有している。
【0021】また、最大電圧検出部12および電圧調整
部14は、ブラシレスモータ1の電機子巻線U,V,W
に対応する数だけ設けるようにしてもよい。
部14は、ブラシレスモータ1の電機子巻線U,V,W
に対応する数だけ設けるようにしてもよい。
【0022】第1ないし第3の誘起電圧期間波形検出部
13,20,26は電機子巻線に印加する電圧がチョッ
ピングされている場合、いわゆるブラシレスモータ1が
PWM制御方式で制御されている場合に用いられる。こ
の第1ないし第3の誘起電圧期間波形検出部13,2
0,26を図2を参照して具体的に説明すると、分圧回
路40は最大電圧検出12で検出された最大電圧Vdを
分圧して所定電圧(しきい値電圧;図3(a)に示す)
を出力する。コンパレータ41は入力端子電圧とその分
圧して得たしきい値電圧とを比較する。この比較により
入力端子電圧が波形成形され、またしきい値電圧を最大
電圧Vdより僅かに低く設定することにより、端子電圧
に含まれる誘起電圧期間以外の波形のみが得られる(図
3(b)に示す)。
13,20,26は電機子巻線に印加する電圧がチョッ
ピングされている場合、いわゆるブラシレスモータ1が
PWM制御方式で制御されている場合に用いられる。こ
の第1ないし第3の誘起電圧期間波形検出部13,2
0,26を図2を参照して具体的に説明すると、分圧回
路40は最大電圧検出12で検出された最大電圧Vdを
分圧して所定電圧(しきい値電圧;図3(a)に示す)
を出力する。コンパレータ41は入力端子電圧とその分
圧して得たしきい値電圧とを比較する。この比較により
入力端子電圧が波形成形され、またしきい値電圧を最大
電圧Vdより僅かに低く設定することにより、端子電圧
に含まれる誘起電圧期間以外の波形のみが得られる(図
3(b)に示す)。
【0023】リトリガブル・ワンショット42はコンパ
レータ41で波形成形した信号(チョッピングされた信
号)の立ち上がりでトリガし、その信号を所定量遅延す
る。この場合、ディレイ量制御部43はそのチョッピン
グの周波数より大きい遅延量の制御信号をリトリガブル
・ワンショット42に出力する。これにより、図3
(c)に示すように、しに波形成形された信号のチョッ
ピングが除去される。
レータ41で波形成形した信号(チョッピングされた信
号)の立ち上がりでトリガし、その信号を所定量遅延す
る。この場合、ディレイ量制御部43はそのチョッピン
グの周波数より大きい遅延量の制御信号をリトリガブル
・ワンショット42に出力する。これにより、図3
(c)に示すように、しに波形成形された信号のチョッ
ピングが除去される。
【0024】順序回路44はリトリガブル・ワンショッ
ト42の出力信号(チョッピングを除去した信号)のL
レベル区間で、かつ誘起電圧期間のみをHレベルとして
出力する(図3(d)に示す)。ピーク・ホールド回路
45は順序回路44の出力信号のHレベル区間に対応す
る入力端子電圧の波形をピーク・ホールドして出力する
(図3(e)に示す。
ト42の出力信号(チョッピングを除去した信号)のL
レベル区間で、かつ誘起電圧期間のみをHレベルとして
出力する(図3(d)に示す)。ピーク・ホールド回路
45は順序回路44の出力信号のHレベル区間に対応す
る入力端子電圧の波形をピーク・ホールドして出力する
(図3(e)に示す。
【0025】なお、第1ないし第3の誘起電圧期間波形
検出部13,20,26は入力端子電圧U,V,Wがチ
ョッピングされている場合に用いられるが、入力端子電
圧U,V,Wがチョッピングされている場合、つまりブ
ラシレスモータ1がPWM制御方式で制御されていない
場合には第1ないし第3の誘起電圧期間検出部13,2
0,26を必要とせず、端子電圧U,V,Wを第1、第
3および第5の比較部15,20,26に出力する。
検出部13,20,26は入力端子電圧U,V,Wがチ
ョッピングされている場合に用いられるが、入力端子電
圧U,V,Wがチョッピングされている場合、つまりブ
ラシレスモータ1がPWM制御方式で制御されていない
場合には第1ないし第3の誘起電圧期間検出部13,2
0,26を必要とせず、端子電圧U,V,Wを第1、第
3および第5の比較部15,20,26に出力する。
【0026】次に、上記ブラシレスモータの回転子位置
検出装置の動作を図3および図4のタイムチャート図を
参照して詳しく説明すると、まず三相のブラシレスモー
タ1を回転制御する。
検出装置の動作を図3および図4のタイムチャート図を
参照して詳しく説明すると、まず三相のブラシレスモー
タ1を回転制御する。
【0027】この場合、駆動回路11は従来同様に制御
回路33からの制御信号(例えばPWM信号)に基づい
てブラシレスモータ1の電機子巻線に印加する電圧を出
力し、同ブラシレスモータ1の電機子巻線の特定相に順
次励磁をかける。すると、ブラシレスモータ1の複数の
電機子巻線の端子電圧U,V,Wは例えば図4(a),
(b),(c)に示すような電圧波形となる。
回路33からの制御信号(例えばPWM信号)に基づい
てブラシレスモータ1の電機子巻線に印加する電圧を出
力し、同ブラシレスモータ1の電機子巻線の特定相に順
次励磁をかける。すると、ブラシレスモータ1の複数の
電機子巻線の端子電圧U,V,Wは例えば図4(a),
(b),(c)に示すような電圧波形となる。
【0028】各電機子巻線の端子電圧U,V,Wのう
ち、端子電圧Uが最大電圧検出部12および第1の誘起
電圧期間波形検出部13に入力し、最大電圧検出部12
は端子電圧Uの最大電圧Vdを検出し、第1の誘起電圧
期間波形検出部13は図4(a)に示す電圧波形の誘起
電圧期間の波形を検出する(図3eに示す)。なお、上
記誘起電圧期間の波形の検出については上述しているこ
とからその説明を省略する。
ち、端子電圧Uが最大電圧検出部12および第1の誘起
電圧期間波形検出部13に入力し、最大電圧検出部12
は端子電圧Uの最大電圧Vdを検出し、第1の誘起電圧
期間波形検出部13は図4(a)に示す電圧波形の誘起
電圧期間の波形を検出する(図3eに示す)。なお、上
記誘起電圧期間の波形の検出については上述しているこ
とからその説明を省略する。
【0029】その最大電圧Vdを入力した電圧調整部1
4は所定電圧(例えばVd/2)を出力し、このVd/
2の電圧および上記検出された誘起動電圧期間の波形が
第1の比較部15に入力する。第1の比較部15はその
誘起電圧期間の波形とVd/2とを比較してその交点を
検出し、この交点を電機子巻線のスター接続点の電圧に
相当する仮想中性点a(図3(e)および図4(a)に
示す)として抽出する。なお、図3および図4中、bは
スパイク電圧である。
4は所定電圧(例えばVd/2)を出力し、このVd/
2の電圧および上記検出された誘起動電圧期間の波形が
第1の比較部15に入力する。第1の比較部15はその
誘起電圧期間の波形とVd/2とを比較してその交点を
検出し、この交点を電機子巻線のスター接続点の電圧に
相当する仮想中性点a(図3(e)および図4(a)に
示す)として抽出する。なお、図3および図4中、bは
スパイク電圧である。
【0030】この仮想中性点aの検出信号が第1の周波
数検出部16に入力し、第1の周波数検出部16は仮想
中性点aの周波数を検出する。この周波数の検出信号が
第1の鋸波発生部17に入力し、第1の鋸波発生部17
はその周波数を周波数/電圧変換(F/V変換)すると
ともに、その周波数に基づいて第1の鋸波信号VS1を
発生する(図4(d)に示す)。その周波数/電圧変換
した信号が第2の比較部19に入力し、第1の鋸波信号
VS1が第1の比較電圧発生部18に入力する。第2の
比較部19は入力信号(電圧Va)を分圧して電圧Va
1(例えばVd/14),Va2(例えば4Vd/7)
を発生する(図4(d)の破線に示す)。
数検出部16に入力し、第1の周波数検出部16は仮想
中性点aの周波数を検出する。この周波数の検出信号が
第1の鋸波発生部17に入力し、第1の鋸波発生部17
はその周波数を周波数/電圧変換(F/V変換)すると
ともに、その周波数に基づいて第1の鋸波信号VS1を
発生する(図4(d)に示す)。その周波数/電圧変換
した信号が第2の比較部19に入力し、第1の鋸波信号
VS1が第1の比較電圧発生部18に入力する。第2の
比較部19は入力信号(電圧Va)を分圧して電圧Va
1(例えばVd/14),Va2(例えば4Vd/7)
を発生する(図4(d)の破線に示す)。
【0031】上記発生された第1の鋸波信号VS1およ
び電圧Va1,Va2が第2の比較部19に入力し、第
2の比較部19は鋸波信号V1Sと電圧Va1,Va2
とをそれぞれ比較し、それら交点で立ち下がる2種類の
信号(Lレベル)を出力する(図3(g)および(h)
に示す)。なお、第2の比較部19は仮想中性点a毎に
リセット動作して2種類の出力信号をHレベルとする。
び電圧Va1,Va2が第2の比較部19に入力し、第
2の比較部19は鋸波信号V1Sと電圧Va1,Va2
とをそれぞれ比較し、それら交点で立ち下がる2種類の
信号(Lレベル)を出力する(図3(g)および(h)
に示す)。なお、第2の比較部19は仮想中性点a毎に
リセット動作して2種類の出力信号をHレベルとする。
【0032】一方、端子電圧Vが第2の誘起電圧期間波
形検出部20に入力し、端子電圧Wが第3の誘起電圧期
間波形検出部26に入力する。第2の誘起電圧期間波形
検出部20は図4(b)に示す電圧波形の誘起電圧期間
の波形を検出し、第3の誘起電圧期間波形検出部26は
図4(c)に示す電圧波形の誘起電圧期間の波形を検出
する。
形検出部20に入力し、端子電圧Wが第3の誘起電圧期
間波形検出部26に入力する。第2の誘起電圧期間波形
検出部20は図4(b)に示す電圧波形の誘起電圧期間
の波形を検出し、第3の誘起電圧期間波形検出部26は
図4(c)に示す電圧波形の誘起電圧期間の波形を検出
する。
【0033】すると、上述同様に第3の比較部21は電
機子巻線のスター接続点の電圧に相当する仮想中性点a
を検出し、第5の比較部27は同じく仮想中性点aを検
出する(図4(b)および(c)に示す。)。
機子巻線のスター接続点の電圧に相当する仮想中性点a
を検出し、第5の比較部27は同じく仮想中性点aを検
出する(図4(b)および(c)に示す。)。
【0034】これら仮想中性点aにより第2の周波数検
出部22は仮想中性点aの周波数を検出し、第3の周波
数検出部28は同じく仮想中性点aの周波数を検出す
る。第2の鋸波発生部23はその周波数を周波数/電圧
変換するとともに、その周波数に基づいて第2の鋸波信
号VS2を発生する(図4(e)に示す)。また、第3
の鋸波発生部29その周波数を周波数/電圧変換すると
ともに、その周波数に基づいて第3の鋸波信号VS3を
発生する(図4(f)に示す)。
出部22は仮想中性点aの周波数を検出し、第3の周波
数検出部28は同じく仮想中性点aの周波数を検出す
る。第2の鋸波発生部23はその周波数を周波数/電圧
変換するとともに、その周波数に基づいて第2の鋸波信
号VS2を発生する(図4(e)に示す)。また、第3
の鋸波発生部29その周波数を周波数/電圧変換すると
ともに、その周波数に基づいて第3の鋸波信号VS3を
発生する(図4(f)に示す)。
【0035】第2の比較電圧発生部28は第2の鋸波発
生部23で周波数/電圧変換された信号(電圧)を分圧
して所定電圧(比較電圧)を発生し、第3の比較電圧発
生部30は第3の鋸波発生部29で周波数/電圧変換さ
れた信号(電圧)を分圧して所定電圧(比較電圧)を発
生する。
生部23で周波数/電圧変換された信号(電圧)を分圧
して所定電圧(比較電圧)を発生し、第3の比較電圧発
生部30は第3の鋸波発生部29で周波数/電圧変換さ
れた信号(電圧)を分圧して所定電圧(比較電圧)を発
生する。
【0036】第4の比較部25は、第2の鋸波信号VS
2と所定電圧とをそれぞれ比較し、それら交点で立ち下
がる2種類の信号(Lレベル)を出力する(図4(i)
および(j)に示す)。なお、第4の比較部25は上記
第2の比較部19と同様に仮想中性点a毎にリセット動
作にして2種類の出力信号をHレベルとする。
2と所定電圧とをそれぞれ比較し、それら交点で立ち下
がる2種類の信号(Lレベル)を出力する(図4(i)
および(j)に示す)。なお、第4の比較部25は上記
第2の比較部19と同様に仮想中性点a毎にリセット動
作にして2種類の出力信号をHレベルとする。
【0037】第6の比較部31は、第3の鋸波信号VS
3と所定電圧とをそれぞれ比較し、それら交点で立ち下
がる2種類の信号(Lレベル)を出力する(図4(k)
および(l)に示す)。なお、第6の比較部31は上記
第2の比較部19と同様に仮想中性点a毎にリセット動
作にして2種類の出力信号をHレベルとする。
3と所定電圧とをそれぞれ比較し、それら交点で立ち下
がる2種類の信号(Lレベル)を出力する(図4(k)
および(l)に示す)。なお、第6の比較部31は上記
第2の比較部19と同様に仮想中性点a毎にリセット動
作にして2種類の出力信号をHレベルとする。
【0038】上記第2の比較部19、第4の比較部25
および第6の比較部31の出力タイミングパルスが組合
せ部32に入力し、組合せ部32は各タイミングパルス
により回転子の位置検出信号を得るに必要な点弧タイミ
ングパルスを出力する。なお、この点弧タイミングパル
スは、図示しないが、少なくとも各タイミングパルスの
立ち下がりを立ち上がりとする6種類のパルス信号であ
る。
および第6の比較部31の出力タイミングパルスが組合
せ部32に入力し、組合せ部32は各タイミングパルス
により回転子の位置検出信号を得るに必要な点弧タイミ
ングパルスを出力する。なお、この点弧タイミングパル
スは、図示しないが、少なくとも各タイミングパルスの
立ち下がりを立ち上がりとする6種類のパルス信号であ
る。
【0039】この組合せ部26からの6種類のパルス信
号(点弧タイミングパルス)が制御回路33に入力し、
制御回路33はそのパルス信号により回転子の位置を判
定して駆動回路11の制御信号を出力する。これによ
り、駆動回路11は複数のトランジスタを入力制御信号
に基づいてオン、オフしてブラシレスモータ1の各電機
子巻線に所定電圧を印加する。
号(点弧タイミングパルス)が制御回路33に入力し、
制御回路33はそのパルス信号により回転子の位置を判
定して駆動回路11の制御信号を出力する。これによ
り、駆動回路11は複数のトランジスタを入力制御信号
に基づいてオン、オフしてブラシレスモータ1の各電機
子巻線に所定電圧を印加する。
【0040】このように、ブラシレスモータ1の回転子
の位置検出回路に積分回路を用いずに済み、ブラシレス
モータ1の回転周波数の全てに対して正確な位置検出が
可能となることから、回転の高効率化を図ることがで
き、ひいては低消費電力化を図ることができる。
の位置検出回路に積分回路を用いずに済み、ブラシレス
モータ1の回転周波数の全てに対して正確な位置検出が
可能となることから、回転の高効率化を図ることがで
き、ひいては低消費電力化を図ることができる。
【0041】また、第2、第4および第6の比較部1
9,25,26はそれぞれ仮想中性点a毎にリセットを
行うことから、図4(g)ないし(l)に示すように、
仮想中性点aの周期毎に第2、第4および第6の比較部
19,25,20は新たなタイミングパルスを出力す
る。したがって、その仮想中性点aの周期毎に、回転子
の位置が検出されることから、例えば当該ブラシレスモ
ータ1の回転周波数が可変したとしても、より正確な位
置検出が可能となり、つまり常にブラシレスモータ1の
回転数に対応した位置検出が可能となる。
9,25,26はそれぞれ仮想中性点a毎にリセットを
行うことから、図4(g)ないし(l)に示すように、
仮想中性点aの周期毎に第2、第4および第6の比較部
19,25,20は新たなタイミングパルスを出力す
る。したがって、その仮想中性点aの周期毎に、回転子
の位置が検出されることから、例えば当該ブラシレスモ
ータ1の回転周波数が可変したとしても、より正確な位
置検出が可能となり、つまり常にブラシレスモータ1の
回転数に対応した位置検出が可能となる。
【0042】なお、上記実施例では、ブラシレスモータ
1の電機子巻線の端子電圧U,V,Wを用いているが、
それら端子電圧U,V,Wのうちの1つあるいは2つを
用いても、つまり当該回転子位置検出装置の入力信号
(端子電圧)が1つあるいは2つであっても、鋸波信号
を比較するときの比較電圧およびその個数を変え、さら
に最終段の組合せ回路32を変更すればよい。
1の電機子巻線の端子電圧U,V,Wを用いているが、
それら端子電圧U,V,Wのうちの1つあるいは2つを
用いても、つまり当該回転子位置検出装置の入力信号
(端子電圧)が1つあるいは2つであっても、鋸波信号
を比較するときの比較電圧およびその個数を変え、さら
に最終段の組合せ回路32を変更すればよい。
【0043】このような回転子位置検出装置にあって
は、回転子の位置検出に必要な信号が1ラインあるいは
2ラインで済み、ひいてはスペースをとらず、配線工数
の削減が図れる。また、その信号ラインの接続のための
コネクタの誤挿入(接続ピンの誤挿入)を少なくするこ
とができ、誤動作や部品の破損を防止することができ
る。
は、回転子の位置検出に必要な信号が1ラインあるいは
2ラインで済み、ひいてはスペースをとらず、配線工数
の削減が図れる。また、その信号ラインの接続のための
コネクタの誤挿入(接続ピンの誤挿入)を少なくするこ
とができ、誤動作や部品の破損を防止することができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のブラシ
レスモータの回転子位置検出方法およびその装置によれ
ば、センサレス直流ブラシレスモータの複数の電機子巻
線の特定相に順次励磁をかけ、同ブラシレスモータを回
転制御する際、1つの電機子巻線の端子電圧により所定
基準電圧を得、少なくとも1つ電機子巻線の端子電圧の
誘起電圧期間を検出するとともに、この誘起電圧期間に
おける電圧波形を検出し、前記所定基準電圧とその検出
した電圧波形とを比較して無整流子電動機のスター接続
点の電圧に相当する仮想中性点を抽出し、この仮想中性
点を基準とした端子電圧の周波数をもとにしてブラシレ
スモータの点弧タイミングパルスを発生するようにした
ので、積分回路を用いずに済むことから、ブラシレスモ
ータの回転周波数によらず、回転子の位置を正確に検出
することができ、回転の高効率化が図れ、ひいては低消
費電力に抑えることができる。
レスモータの回転子位置検出方法およびその装置によれ
ば、センサレス直流ブラシレスモータの複数の電機子巻
線の特定相に順次励磁をかけ、同ブラシレスモータを回
転制御する際、1つの電機子巻線の端子電圧により所定
基準電圧を得、少なくとも1つ電機子巻線の端子電圧の
誘起電圧期間を検出するとともに、この誘起電圧期間に
おける電圧波形を検出し、前記所定基準電圧とその検出
した電圧波形とを比較して無整流子電動機のスター接続
点の電圧に相当する仮想中性点を抽出し、この仮想中性
点を基準とした端子電圧の周波数をもとにしてブラシレ
スモータの点弧タイミングパルスを発生するようにした
ので、積分回路を用いずに済むことから、ブラシレスモ
ータの回転周波数によらず、回転子の位置を正確に検出
することができ、回転の高効率化が図れ、ひいては低消
費電力に抑えることができる。
【0045】また、ブラシレスモータの回転子の位置検
出に必要なラインを2つに削減することができ、これに
よりスペースをとらず、配線工数の削減を図ることがで
きる。
出に必要なラインを2つに削減することができ、これに
よりスペースをとらず、配線工数の削減を図ることがで
きる。
【0046】さらには、信号ラインの接続コネクタの誤
挿入を少なくすることができ、ひいては誤動作や部品の
破損を防止することができるという効果がある。
挿入を少なくすることができ、ひいては誤動作や部品の
破損を防止することができるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例を示すブラシレスモータの
回転子位置検出装置の概略的ブロック線図。
回転子位置検出装置の概略的ブロック線図。
【図2】図1に示す回転子位置検出装置の概略的部分ブ
ロック線図。
ロック線図。
【図3】図2に示す回転子位置検出装置の動作を説明す
る概略的タイムチャート図。
る概略的タイムチャート図。
【図4】図1に示す回転子位置検出装置の動作を説明す
る概略的タイムチャート図。
る概略的タイムチャート図。
【図5】従来のブラシレスモータの回転子位置検出装置
の概略的ブロック線図。
の概略的ブロック線図。
1 ブラシレスモータ(センサレス直流ブラシレスモー
タ) 11 駆動回路 12 最大電圧検出部 13 第1の誘起電圧期間波形検出部 14 電圧調整部 15 第1の比較部 16 第1の周波数検出部 17 第1の鋸波発生部 18 第1の比較電圧発生部 19 第2の比較部 20 第2の誘起電圧期間波形検出部 21 第3の比較部 22 第2の周波数検出部 23 第2の鋸波発生部 24 第2の比較電圧発生部 25 第4の比較部 26 第3の誘起電圧期間波形検出部 27 第5の比較部 28 第3の周波数検出部 29 第3の鋸波発生部 30 第3の比較電圧発生部 31 第6の比較部 32 組合せ部 33 制御回路 a 仮想中性点 b スパイク電圧 U,V,W 電機子巻線の端子電圧 VS1 第1の鋸波信号 VS2 第2の鋸波信号 VS3 第3の鋸波信号
タ) 11 駆動回路 12 最大電圧検出部 13 第1の誘起電圧期間波形検出部 14 電圧調整部 15 第1の比較部 16 第1の周波数検出部 17 第1の鋸波発生部 18 第1の比較電圧発生部 19 第2の比較部 20 第2の誘起電圧期間波形検出部 21 第3の比較部 22 第2の周波数検出部 23 第2の鋸波発生部 24 第2の比較電圧発生部 25 第4の比較部 26 第3の誘起電圧期間波形検出部 27 第5の比較部 28 第3の周波数検出部 29 第3の鋸波発生部 30 第3の比較電圧発生部 31 第6の比較部 32 組合せ部 33 制御回路 a 仮想中性点 b スパイク電圧 U,V,W 電機子巻線の端子電圧 VS1 第1の鋸波信号 VS2 第2の鋸波信号 VS3 第3の鋸波信号
Claims (4)
- 【請求項1】 ブラシレスモータの電機子巻線の端子電
圧に基づいて同ブラシレスモータの回転子の位置を検出
するブラシレスモータの回転子位置検出方法であって、 前記ブラシレスモータの複数の電機子巻線の特定相に順
次励磁をかけ、同ブラシレスモータを回転制御する際、
1つの電機子巻線の端子電圧により所定基準電圧を得、
該得た所定基準電圧と前記端子電圧の誘起電圧期間の波
形とを比較して仮想中性点を抽出し、該抽出した仮想中
性点を基準とした端子電圧の周波数を周波数/電圧(F
/V)変換するとともに、同周波数に基づいて鋸波信号
を得、前記周波数/電圧変換した信号を所定に分圧した
電圧と前記鋸波信号とを比較して前記ブラシレスモータ
の回転子の位置検出のタイミングを得るようにしたこと
を特徴とするブラシレスモータの回転子位置検出方法。 - 【請求項2】 ブラシレスモータの電機子巻線の端子電
圧に基づいて同ブラシレスモータの回転子の位置を検出
するブラシレスモータの回転子位置検出方法であって、 前記ブラシレスモータの複数の電機子巻線の特定相にチ
ョッピングした電圧により順次励磁をかけ、同ブラシレ
スモータを回転制御する際、1つの電機子巻線の端子電
圧により所定基準電圧を得る一方、少なくとも1つの電
機子巻線の端子電圧の誘起電圧期間の電圧波形を検出
し、前記得た所定基準電圧と誘起電圧期間の波形とを比
較して仮想中性点を抽出し、該抽出した仮想中性点を基
準とした端子電圧の周波数を周波数/電圧(F/V)変
換するとともに、同周波数に基づいて鋸波信号を得、前
記周波数/電圧変換した信号を所定に分圧した電圧と前
記鋸波信号とを比較して前記ブラシレスモータの回転子
の位置検出のタイミングを得るようにしたことを特徴と
するブラシレスモータの回転子位置検出方法。 - 【請求項3】 三相のブラシレスモータの電機子巻線の
端子電圧に基づいて同ブラシレスモータの回転子の位置
を検出するブラシレスモータの回転子位置検出装置であ
って、 前記ブラシレスモータの3つの電機子巻線の特定相に順
次励磁をかけ、同ブラシレスモータを回転制御する際、
1つの電機子巻線の端子電圧により所定基準電圧を得る
基準電圧調整手段と、該得た所定基準電圧と前記各端子
電圧の誘起電圧期間の波形とをそれぞれ比較して仮想中
性点を抽出する第1、第3および第5の比較手段と、該
抽出した仮想中性点を基準とした端子電圧の周波数をそ
れぞれ検出する第1ないし第3の周波数検出手段と、該
検出した周波数をそれぞれ周波数/電圧(F/V)変換
するとともに、同周波数に基づいて第1ないし第3の鋸
波信号をそれぞれ得る第1ないし第3の鋸波発生手段
と、前記周波数/電圧変換した信号を所定に分圧した電
圧をそれぞれ発生する第1ないし第3の比較電圧発生手
段と、前記鋸波信号と分圧した電圧とをそれぞれ比較し
て点弧タイミングパルスのもととなるパルスを出力する
第2、第4および第6の比較手段とを備え、前記第2、
第4および第6の比較手段からの出力パルスを組み合わ
せて回転子の位置検出に必要なタイミングパルスを得る
ようにしたことを特徴とするブラシレスモータの回転子
位置検出装置。 - 【請求項4】 三相のブラシレスモータの電機子巻線の
端子電圧に基づいて同ブラシレスモータの回転子の位置
を検出するブラシレスモータの回転子位置検出装置であ
って、 前記ブラシレスモータの3つの電機子巻線の特定相にチ
ョッピングした電圧により順次励磁をかけ、同ブラシレ
スモータを回転制御する際、1つの電機子巻線の端子電
圧により所定基準電圧を得る基準電圧調整手段と、前記
電機子巻線の端子電圧の誘起電圧期間の波形をそれぞれ
検出する第1ないし第3の誘起電圧期間波形検出手段
と、該得た所定基準電圧と前記各誘起電圧期間の波形と
をそれぞれ比較して仮想中性点を抽出する第1、第3お
よび第5の比較手段と、該抽出した仮想中性点を基準と
した端子電圧の周波数をそれぞれ検出する第1ないし第
3の周波数検出手段と、該検出した周波数をそれぞれ周
波数/電圧(F/V)変換するとともに、同周波数に基
づいて第1ないし第3の鋸波信号をそれぞれ得る第1な
いし第3の鋸波発生手段と、前記周波数/電圧変換した
信号を所定に分圧した電圧をそれぞれ発生する第1ない
し第3の比較電圧発生手段と、前記鋸波信号と分圧した
電圧とをそれぞれ比較して点弧タイミングパルスのもと
となるパルスを出力する第2、第4および第6の比較手
段とを備え、前記第2、第4および第6の比較手段から
の出力パルスを組み合わせて回転子の位置検出に必要な
タイミングパルスを得るようにしたことを特徴とするブ
ラシレスモータの回転子位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5346682A JPH07184387A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ブラシレスモータの回転子位置検出方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5346682A JPH07184387A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ブラシレスモータの回転子位置検出方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07184387A true JPH07184387A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18385109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5346682A Withdrawn JPH07184387A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ブラシレスモータの回転子位置検出方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07184387A (ja) |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP5346682A patent/JPH07184387A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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