JPH08111921A - ブロックモールド形接続部用補強絶縁体の製造方法 - Google Patents

ブロックモールド形接続部用補強絶縁体の製造方法

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Publication number
JPH08111921A
JPH08111921A JP6247543A JP24754394A JPH08111921A JP H08111921 A JPH08111921 A JP H08111921A JP 6247543 A JP6247543 A JP 6247543A JP 24754394 A JP24754394 A JP 24754394A JP H08111921 A JPH08111921 A JP H08111921A
Authority
JP
Japan
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core
insulator
pipe
mold
insulator pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP6247543A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Fujii
善之 藤井
Masayuki Tan
正之 丹
Sukefumi Seo
右文 瀬尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08111921A publication Critical patent/JPH08111921A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロックモールド形接続部(BMJ)に使用
される補強絶縁体の製造方法に関し、中子の周面に被覆
層を設けなくても絶縁体パイプから中子を容易に抜き取
ることができると共に、絶縁体パイプ(補強絶縁体)の
内面に疵を付ける虞れがないブロックモールド形接続部
用補強絶縁体の製造方法を提供する。 【構成】 先ず、中子1を金型内に配置し、この金型内
に樹脂を充填して中子1を芯とする絶縁体パイプ3を得
る。次に、絶縁体パイプ3の温度が高いうちに中子1の
孔2内に水又は液体窒素等を通流させて中子1を急冷
し、中子1を絶縁体パイプ3から抜き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの中間接
続部の一つであるブロックモールド形接続部(以下、B
MJという)に使用されるブロックモールド形接続部用
補強絶縁体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル(架橋ポリエチレン電力ケ
ーブル)の中間接続部の一つにBMJがある。このBM
Jにおいては、補強絶縁体として、予め高分子樹脂材料
により円筒状に形成された絶縁体パイプが使用される。
そして、2本のCVケーブルの中心導体を相互に電気的
に接続した後、中心導体の接続部を収納するようにして
前記絶縁体パイプをケーブルに取り付け、補強絶縁体と
する。このBMJにおいては、TMJ(Taping Molded
Joint)及びEMJ(Extrusion Molded Joint)に比し
て、補強絶縁体の形成が容易であるという利点がある。
【0003】図2は、従来のBMJ用補強絶縁体の製造
方法を示す模式的断面図である。先ず、金型内に中子
(棒状金型)11を配置する。この中子11の周面に
は、例えば樹脂を塗布することにより形成された被覆層
12が設けられている。次に、金型内に高分子樹脂材料
を注入充填する。その後、前記高分子樹脂材料を架橋さ
せて、中子11を芯とする絶縁体パイプ13を得る。な
お、この絶縁体パイプ13の軸方向の両端部には円錐状
に傾斜が設けられている。
【0004】次いで、絶縁体パイプ13から中子11を
抜き取る。この場合に、被覆層12は、絶縁体パイプ1
3と中子11とが密着して中子11が抜き取れなくなる
ことを防止する作用がある。即ち、絶縁体パイプ13か
ら中子11を抜き取る際に、被覆層12が中子11の周
面から剥がれて絶縁体パイプ3の内面に付着する。その
後、絶縁体パイプ13の内面に付着している被覆層12
を剥離する。これにより、BMJ用補強絶縁体が完成す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のBMJ用補強絶縁体の製造方法においては、絶
縁体パイプの内面に付着した被覆層を剥離する工程が必
要であり、煩雑であると共に、被覆層を剥離する際に絶
縁体パイプ(補強絶縁体)の内面に疵を付ける虞れがあ
るという問題点がある。内面に疵がついた絶縁体パイプ
を使用してBMJを形成すると、電力ケーブルの接続部
の電気的性能が低下する虞れがある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、中子の周面に被覆層を設けなくても絶縁体
パイプから中子を容易に抜き取ることができると共に、
絶縁体パイプの内面に疵を付ける虞れがないブロックモ
ールド形接続部用補強絶縁体の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るブロックモ
ールド形接続部用補強絶縁体の製造方法は、金型内に棒
状の中子を配置しこの中子の周囲に樹脂を注入する工程
と、前記樹脂を硬化させて前記中子を芯とする絶縁体パ
イプを得る工程と、前記絶縁体パイプが室温まで冷却す
る前に前記中子を冷却し熱収縮させて前記絶縁体パイプ
から前記中子を抜き取る工程とを有することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】一般的に、絶縁体パイプの収縮率は中子の収縮
率に比して大きいため、絶縁体パイプが冷却するとこの
絶縁体パイプにより中子が締め付けられ、大きな摩擦力
が生じて、中子が絶縁体パイプから抜き取りにくくな
る。そこで、本発明においては、絶縁体パイプの温度が
室温まで低下して締め付け力が大きくなる前に、中子を
冷却して熱収縮させる。そして、絶縁体パイプの中子に
対する締め付け力が更に弱まったところで、絶縁体パイ
プから中子を抜き取る。従って、本発明方法において
は、絶縁体パイプから中子を容易に抜き取ることができ
る。
【0009】このように、本発明においては、絶縁体パ
イプの温度が高く、中子に対する締め付け力が弱いうち
に中子を冷却し熱収縮させるので、中子の周面に被覆層
を設けなくても、絶縁体パイプから中子を容易に抜き取
ることができると共に、絶縁体パイプの内面に疵を付け
ることを回避できる。
【0010】なお、中子抜き取り方向の前方側ほど外径
が大きくなるように中子にテーパを設けておくと、絶縁
体パイプから中子をより一層容易に抜き取ることができ
る。また、中子を金型内に配置する前に、中子の周面に
離型剤を塗布しておくことにより、絶縁体パイプから中
子を更に容易に抜き取ることができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施例に係るブロ
ックモールド形接続部用補強絶縁体の製造方法を示す模
式的断面図である。先ず、中子1を金型(図示せず)内
に配置する。この中子1にはその中心軸に沿って孔2が
穿設されている。また、本実施例においては、中子1の
周面に被覆層を設ける必要はない。
【0012】次に、金型内に高分子樹脂材料を注入充填
し、この樹脂材料を架橋させて、中子1を芯とする絶縁
体パイプ3を得る。次いで、この絶縁体パイプ3の温度
が高いうちに中子1の孔2内に水又は液体窒素等を通流
させる。これにより、中子1は急激に冷却されて熱収縮
し、絶縁体パイプ3の中子1に対する締め付け力が緩和
される。その後、中子1を絶縁体パイプ1から引き抜
く。この場合に、絶縁体パイプ3の温度が比較的高いた
め中子1に対する締め付け力が比較的小さく、更に急冷
により中子1が熱収縮しているため、中子1を絶縁体パ
イプ3から容易に抜き取ることができると共に、絶縁体
パイプ3の内面に疵を付けることを回避できる。このよ
うにして、BMJ用補強絶縁体(中子1から分離された
絶縁体パイプ3)を得ることができる。
【0013】本実施例においては、上述の如く、中子1
の周面に被覆層を設ける必要がないため、中子1を抜き
取った後に絶縁体パイプ3の内面に付着した被覆層を剥
がす工程が不要である。従って、BMJ用補強絶縁体の
製造工程を簡略化することができ、製造時間を短縮する
ことができる。また、補強絶縁体の内面に疵を付ける虞
れがないので、電力ケーブル接続部の信頼性が向上す
る。
【0014】なお、中子1に、その抜き取り方向の前方
側ほど外径が大きくなるように緩やかなテーパを設けて
おくと、中子1の抜き取りがより一層容易になる。ま
た、予め中子1の周面に離型剤を塗布しておくと、中子
1の抜き取りが更に容易になる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、中
子を芯とする絶縁体パイプを形成した後、この絶縁体パ
イプの温度が低下しないうちに前記中子を冷却して前記
絶縁体パイプから抜き取るから、中子の周面に被覆層を
設けなくても、前記絶縁体パイプから前記中子を容易に
抜き取ることができて、絶縁体パイプの内面に疵が付く
ことを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るブロックモールド形接続
部用補強絶縁体の製造方法を示す模式的断面図である。
【図2】従来のブロックモールド形接続部用補強絶縁体
の製造方法を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1,11;中子 2;孔 3,13;絶縁体パイプ 12;被覆層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内に棒状の中子を配置しこの中子の
    周囲に樹脂を注入する工程と、前記樹脂を硬化させて前
    記中子を芯とする絶縁体パイプを得る工程と、前記絶縁
    体パイプが室温まで冷却する前に前記中子を冷却し熱収
    縮させて前記絶縁体パイプから前記中子を抜き取る工程
    とを有することを特徴とするブロックモールド形接続部
    用補強絶縁体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記中子にはテーパが設けられており、
    抜き取り方向の前方側ほど外径が大きくなっていること
    を特徴とする請求項1に記載のブロックモールド形接続
    部用補強絶縁体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記中子は、その周面に離型剤を塗布し
    た後、前記金型内に配置することを特徴とする請求項1
    又は2に記載のブロックモールド形接続部用補強絶縁体
    の製造方法。
JP6247543A 1994-10-13 1994-10-13 ブロックモールド形接続部用補強絶縁体の製造方法 Pending JPH08111921A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002013593A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Mitsuboshi Belting Ltd 樹脂ベルトの接合部構造およびその製造方法
JP2018192659A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 住友ゴム工業株式会社 リング状ゴム部材を加硫成形するための剛性中子、脱型装置、脱型方法及び製造方法

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