JPH05344626A - 電力ケーブルの応急復旧方法 - Google Patents
電力ケーブルの応急復旧方法Info
- Publication number
- JPH05344626A JPH05344626A JP15345792A JP15345792A JPH05344626A JP H05344626 A JPH05344626 A JP H05344626A JP 15345792 A JP15345792 A JP 15345792A JP 15345792 A JP15345792 A JP 15345792A JP H05344626 A JPH05344626 A JP H05344626A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- power cable
- insulating resin
- semiconductive layer
- emergency
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】応急復旧の工期を短縮することができる電力ケ
ーブルの応急復旧方法を提供する。 【構成】電力ケーブル1に絶縁破壊事故が発生した際
に、この電力ケーブル1の絶縁破壊部を局部的にくりぬ
いてくりぬき部5を形成する。このくりぬき部5に絶縁
樹脂6Aを嵌合して熱融着させ、その外周に外部半導電
層7Bを形成する。
ーブルの応急復旧方法を提供する。 【構成】電力ケーブル1に絶縁破壊事故が発生した際
に、この電力ケーブル1の絶縁破壊部を局部的にくりぬ
いてくりぬき部5を形成する。このくりぬき部5に絶縁
樹脂6Aを嵌合して熱融着させ、その外周に外部半導電
層7Bを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルが絶縁破
壊した際に応急復旧する電力ケーブルの応急復旧方法に
関するものである。
壊した際に応急復旧する電力ケーブルの応急復旧方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブルが絶縁破壊事故が発
生したとき、その絶縁破壊箇所で該電力ケーブルを切断
し、ケーブル端を段剥ぎし、ケーブル導体を相互に接続
して導体接続部を形成し、この導体接続部とその両側の
ケーブル絶縁体のスロープ部に跨がって現場モールドに
よって現場モールド接続部絶縁体を形成することにより
ケーブル接続部を形成して、応急復旧を図っていた。
生したとき、その絶縁破壊箇所で該電力ケーブルを切断
し、ケーブル端を段剥ぎし、ケーブル導体を相互に接続
して導体接続部を形成し、この導体接続部とその両側の
ケーブル絶縁体のスロープ部に跨がって現場モールドに
よって現場モールド接続部絶縁体を形成することにより
ケーブル接続部を形成して、応急復旧を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな応急復旧の図り方では、現場モールド作業に長時間
を要するので、工期が長くなる問題点があった。
うな応急復旧の図り方では、現場モールド作業に長時間
を要するので、工期が長くなる問題点があった。
【0004】本発明の目的は、応急復旧の工期を短縮す
ることができる電力ケーブルの応急復旧方法を提供する
ことにある。
ることができる電力ケーブルの応急復旧方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の手段を説明すると、本発明は電力ケーブルに絶縁
破壊事故が発生した際に、応急復旧する電力ケーブルの
応急復旧方法において、前記電力ケーブルの絶縁破壊部
を局部的にくりぬいてくりぬき部を形成し、該くりぬき
部に絶縁樹脂を嵌合若しくは充填することを特徴とす
る。
発明の手段を説明すると、本発明は電力ケーブルに絶縁
破壊事故が発生した際に、応急復旧する電力ケーブルの
応急復旧方法において、前記電力ケーブルの絶縁破壊部
を局部的にくりぬいてくりぬき部を形成し、該くりぬき
部に絶縁樹脂を嵌合若しくは充填することを特徴とす
る。
【0006】
【作用】このように電力ケーブルの絶縁破壊部を局部的
にくりぬいてくりぬき部を形成し、該くりぬき部に絶縁
樹脂を嵌合若しくは充填する方法をとると、短時間に応
急復旧を行うことができる。
にくりぬいてくりぬき部を形成し、該くりぬき部に絶縁
樹脂を嵌合若しくは充填する方法をとると、短時間に応
急復旧を行うことができる。
【0007】
【実施例】図1(A)(B)は、本発明に係る電力ケー
ブルの応急復旧方法の第1実施例を示したものである。
本実施例では、図1(A)に示すように電力ケーブル1
の絶縁破壊部を中心とした箇所のシースを剥ぎ、外部半
導電層を剥いで、ケーブル導体2と内部半導電層7Aと
架橋ポリエチレン製のケーブル絶縁体3とからなるケー
ブルコア4を露出させ、該ケーブルコア4の絶縁破壊部
を円錐台形状に局部的にくりぬいてくりぬき部5を形成
する。次に、該くりぬき部5内に、該くりぬき部5と同
じ大きさの円錐台形状ポリエチレンブロックよりなる絶
縁樹脂6Aを嵌合し、ヒータ等で該絶縁樹脂6Aをケー
ブル絶縁体3に図1(B)に示すように加熱融着する。
次に、該絶縁樹脂6Aを嵌合した部分を中心としたケー
ブルコア4の外部半導電層剥ぎ箇所に、図1(B)に示
すように新たに外部半導電層7Bを形成する。最後に、
ケーブルコア4を露出箇所の外周を、図示しないシース
若しくはクロージャで包囲する。
ブルの応急復旧方法の第1実施例を示したものである。
本実施例では、図1(A)に示すように電力ケーブル1
の絶縁破壊部を中心とした箇所のシースを剥ぎ、外部半
導電層を剥いで、ケーブル導体2と内部半導電層7Aと
架橋ポリエチレン製のケーブル絶縁体3とからなるケー
ブルコア4を露出させ、該ケーブルコア4の絶縁破壊部
を円錐台形状に局部的にくりぬいてくりぬき部5を形成
する。次に、該くりぬき部5内に、該くりぬき部5と同
じ大きさの円錐台形状ポリエチレンブロックよりなる絶
縁樹脂6Aを嵌合し、ヒータ等で該絶縁樹脂6Aをケー
ブル絶縁体3に図1(B)に示すように加熱融着する。
次に、該絶縁樹脂6Aを嵌合した部分を中心としたケー
ブルコア4の外部半導電層剥ぎ箇所に、図1(B)に示
すように新たに外部半導電層7Bを形成する。最後に、
ケーブルコア4を露出箇所の外周を、図示しないシース
若しくはクロージャで包囲する。
【0008】図2(A)〜(C)は、本発明に係る電力
ケーブルの応急復旧方法の第2実施例を示したものであ
る。本実施例では、図2(A)に示すようにケーブルコ
ア4の絶縁破壊部を円錐台形状に局部的にくりぬいてく
りぬき部5を形成する点までは、前述した第1実施例と
同様である。次に、該くりぬき部5内に、円錐台形状の
ゴムブロックよりなる絶縁樹脂6Bを嵌合し、該絶縁樹
脂6Bとケーブル絶縁体3の界面を界面充填樹脂8で埋
める。次に、該絶縁樹脂6Bを嵌合した部分を中心とし
たケーブルコア4の外部半導電層剥ぎ箇所に、図2
(B)に示すように新たに外部半導電層7Bを形成す
る。次に、図2(B)(C)に示すように絶縁樹脂6B
の嵌合部分を中心としたケーブルコア4の外周に2つ割
りの締付け金具9を当て、これら締付け金具9の割り面
をボルト10,ナット11,該ボルト10に嵌めてナッ
ト11で圧縮するスプリング12とによって締付けて、
絶縁樹脂6Bの嵌合部分を加圧する。この場合、くりぬ
き部5及び絶縁樹脂6Bが共に円錐台形状をしているの
で、両者の界面に圧力をかけ易い。最後に、ケーブルコ
ア4を露出箇所の外周を、図示しないクロージャで包囲
する。
ケーブルの応急復旧方法の第2実施例を示したものであ
る。本実施例では、図2(A)に示すようにケーブルコ
ア4の絶縁破壊部を円錐台形状に局部的にくりぬいてく
りぬき部5を形成する点までは、前述した第1実施例と
同様である。次に、該くりぬき部5内に、円錐台形状の
ゴムブロックよりなる絶縁樹脂6Bを嵌合し、該絶縁樹
脂6Bとケーブル絶縁体3の界面を界面充填樹脂8で埋
める。次に、該絶縁樹脂6Bを嵌合した部分を中心とし
たケーブルコア4の外部半導電層剥ぎ箇所に、図2
(B)に示すように新たに外部半導電層7Bを形成す
る。次に、図2(B)(C)に示すように絶縁樹脂6B
の嵌合部分を中心としたケーブルコア4の外周に2つ割
りの締付け金具9を当て、これら締付け金具9の割り面
をボルト10,ナット11,該ボルト10に嵌めてナッ
ト11で圧縮するスプリング12とによって締付けて、
絶縁樹脂6Bの嵌合部分を加圧する。この場合、くりぬ
き部5及び絶縁樹脂6Bが共に円錐台形状をしているの
で、両者の界面に圧力をかけ易い。最後に、ケーブルコ
ア4を露出箇所の外周を、図示しないクロージャで包囲
する。
【0009】図3(A)(B)は、本発明に係る電力ケ
ーブルの応急復旧方法の第3実施例を示したものであ
る。本実施例では、図3(A)に示すようにケーブルコ
ア4の絶縁破壊部を円錐台形状に局部的にくりぬいてく
りぬき部5を形成する点までは、前述した第1実施例と
同様である。次に、該くりぬき部5内に、液状硬化樹脂
よりなる絶縁樹脂6Cを流し込み、該絶縁樹脂6Cをケ
ーブル絶縁体3に接着させて硬化させる。次に、該絶縁
樹脂6Cを充填部を中心としたケーブルコア4の外部半
導電層剥ぎ箇所に、図3(B)に示すように新たに外部
半導電層7Bを形成する。最後に、ケーブルコア4を露
出箇所の外周を、図示しないシース若しくはクロージャ
で包囲する。
ーブルの応急復旧方法の第3実施例を示したものであ
る。本実施例では、図3(A)に示すようにケーブルコ
ア4の絶縁破壊部を円錐台形状に局部的にくりぬいてく
りぬき部5を形成する点までは、前述した第1実施例と
同様である。次に、該くりぬき部5内に、液状硬化樹脂
よりなる絶縁樹脂6Cを流し込み、該絶縁樹脂6Cをケ
ーブル絶縁体3に接着させて硬化させる。次に、該絶縁
樹脂6Cを充填部を中心としたケーブルコア4の外部半
導電層剥ぎ箇所に、図3(B)に示すように新たに外部
半導電層7Bを形成する。最後に、ケーブルコア4を露
出箇所の外周を、図示しないシース若しくはクロージャ
で包囲する。
【0010】このようないずれの方法でも、電力ケーブ
ル1の絶縁破壊部を短時間に応急復旧することができ
る。
ル1の絶縁破壊部を短時間に応急復旧することができ
る。
【0011】なお、外部半導電槽7Bは、場合によって
は省略されるときもある。
は省略されるときもある。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電力ケ
ーブルの応急復旧方法は、電力ケーブルの絶縁破壊部を
局部的にくりぬいてくりぬき部を形成し、該くりぬき部
に絶縁樹脂を嵌合若しくは充填する方法をとるので、短
時間に能率よく応急復旧を図ることができる。
ーブルの応急復旧方法は、電力ケーブルの絶縁破壊部を
局部的にくりぬいてくりぬき部を形成し、該くりぬき部
に絶縁樹脂を嵌合若しくは充填する方法をとるので、短
時間に能率よく応急復旧を図ることができる。
【図1】(A)(B)は本発明に係る電力ケーブルの応
急復旧方法の第1実施例の工程図である。
急復旧方法の第1実施例の工程図である。
【図2】(A)(B)は本発明に係る電力ケーブルの応
急復旧方法の第2実施例の工程図、(C)は前図(B)
の横断面図である。
急復旧方法の第2実施例の工程図、(C)は前図(B)
の横断面図である。
【図3】(A)(B)は本発明に係る電力ケーブルの応
急復旧方法の第3実施例の工程図である。
急復旧方法の第3実施例の工程図である。
【符号の説明】 1 電力ケーブル 2 ケーブル導体 3 ケーブル絶縁体 4 ケーブルコア 5 くりぬき部 6A,6B,6C 絶縁樹脂 7A 内部半導電層 7B 外部半導電層 8 界面充填樹脂 9 締付け金具 10 ボルト 11 ナット 12 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 博伸 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 電力ケーブルに絶縁破壊事故が発生した
際に、応急復旧する電力ケーブルの応急復旧方法におい
て、 前記電力ケーブルの絶縁破壊部を局部的にくりぬいてく
りぬき部を形成し、該くりぬき部に絶縁樹脂を嵌合若し
くは充填することを特徴とする電力ケーブルの応急復旧
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15345792A JPH05344626A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 電力ケーブルの応急復旧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15345792A JPH05344626A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 電力ケーブルの応急復旧方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05344626A true JPH05344626A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15562981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15345792A Pending JPH05344626A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 電力ケーブルの応急復旧方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05344626A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004320026A (ja) * | 2003-04-14 | 2004-11-11 | General Electric Co <Ge> | 絶縁材料を修理する方法 |
EP2317617A1 (de) * | 2009-10-27 | 2011-05-04 | Norbert Harthauß | Verfahren zur Reparatur der Isolation elektrischer Leitungen |
CN111883318A (zh) * | 2020-06-09 | 2020-11-03 | 华南理工大学 | 一种基于振动法消除电缆绝缘屏蔽烧蚀的方法 |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP15345792A patent/JPH05344626A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004320026A (ja) * | 2003-04-14 | 2004-11-11 | General Electric Co <Ge> | 絶縁材料を修理する方法 |
EP2317617A1 (de) * | 2009-10-27 | 2011-05-04 | Norbert Harthauß | Verfahren zur Reparatur der Isolation elektrischer Leitungen |
CN111883318A (zh) * | 2020-06-09 | 2020-11-03 | 华南理工大学 | 一种基于振动法消除电缆绝缘屏蔽烧蚀的方法 |
CN111883318B (zh) * | 2020-06-09 | 2021-04-23 | 华南理工大学 | 一种基于振动法消除电缆绝缘屏蔽烧蚀的方法 |
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