JPH08111769A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、供給された画像データに、
付加画像情報を付加できる画像形成装置を提供すること
にある。 【構成】この発明の画像形成装置２は、原稿読取部４と
画像形成部６とを有し、原稿読取部により読み取られた
画像情報は、主走査方向カウンタ１４８および副走査方
向カウンタ１４９により、２元座標が割当てられる。こ
れにより、画像形成部６を介して供給される記録用紙の
大きさよりも画像データの大きさが小さい場合であって
も、２元座標に基づいて規定される付加データ位置に付
加データを合成可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、画像データに基づい
て静電複写プロセスによって画像を形成し、この画像を
熱溶融性トナーによって可視化して用紙上に出力する画
像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】原稿読取り装置、あるいは、ホストコン
ピュータまたはワードプロセッサ (情報供給先) からの
画像データをに基づいて用紙上に画像をプリントする多
機能ディジタル複写装置 (以下、ＤＰＰＣと表わす)
は、原稿読取り装置または情報供給先から供給される画
像データに対し、画像データに含まれている情報以外の
情報、たとえば、用紙の中心を示すセンターマーカ、日
付または時間、ナンバリング (頁付け) 、網かけあるい
は網のせなどに代表される、さまざまな付加画像を合成
可能に形成されている。

【０００３】多くの場合、画像データに付加される付加
画像は、フォントパターンとして、予めＤＰＰＣ内部の
メモリ装置 (または外部記憶装置) に記憶されている。
フォントパターンと画像データとを合成する方法として
は、供給された画像データの画像領域の大きさ (画像の
大きさ) に合わせてフォントパターンをさせたのちこの
フォントパターンと画像データとを重ね合わせる方法
と、画像の大きさとは無関係に、用紙の大きさに基づい
てフォントパターンを合成する方法とが知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿読
取り装置で読み取られた画像データ範囲にフォント合成
範囲を合わせる場合には、縮小複写時に、紙の任意の位
置にフォント合成を行うことができない (縮小された画
像範囲しかフォントパターンを合成することができな
い) 問題がある。

【０００５】たとえば、ＤＰＰＣにおいては、画像デー
タは、ＣＣＤラインイメージセンサにより読み取られ、
ＣＣＤラインセンサにおける読取り方向をＸ方向 (主走
査方向) 、及び、ＣＣＤラインセンサが延出されている
方向すなわちＸ方向と直交する方法をＹ方向 (副走査方
向) とすることで、読み取られた画像データは、２次元
の配列データとして表される。

【０００６】Ｘ方向ならびにＹ方向の画像データ範囲を
規定する信号として、ＨＤＥＮ (Ｘ方向) およびＶＤＥ
Ｎ (Ｙ方向) を定義すると、ＨＤＥＮは、複写倍率にか
かわらずに一定の長さとなる。一方、多くの場合、ＶＤ
ＥＮは、複写倍率に対応して規定される長さを有する。
フォント合成は、ＨＤＥＮおよびＶＤＥＮを基準として
画像エリアに重ね合わせられる。

【０００７】ここで、ＶＤＥＮの長さは、「読取り画像
×倍率」で求められることから、特に、副走査方向の画
像領域が縮小される複写モードすなわち縮小複写時に、
フォント合成ができない画像形成条件が生じることがあ
る。

【０００８】また、用紙の大きさにフォント合成範囲を
合わせる場合には、供給された画像データに基づいてフ
ォント合成範囲を指定できなくなる問題がある。たとえ
ば、マーカーペンなどにより画像領域中の特定の領域を
指定すると、用紙の大きさに基づいて規定されるフォン
ト合成可能な領域と指定された領域とが一致しない場合
に、フォント合成不能となる。この発明の目的は、供給
された画像データに、付加画像情報を付加できる画像形
成装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、画像情報を読み取る画像読取
手段と、この画像読取手段により読み取られた画像情報
に第１の方向と第１の方向と直交する第２の方向に座標
系を定義する座標割当手段と、上記画像読取手段により
読み取られた画像情報を記憶する記憶手段と、上記画像
読取手段により読み取られた画像情報に新らたな付加情
報とを、上記座標割当手段により割当てられた座標に基
づいて合成する合成手段とを有する画像形成装置を提供
するものである。

【００１０】また、この発明によれば、第１の方向に延
出され、画像情報を電気信号に変換する変換手段と、こ
の変換手段を、上記第１の方向と直交する第２の方向に
移動することで、対象物の全ての領域の画像情報を画像
データとして読み取る画像読取手段と、この画像読取手
段により読み取られた画像情報に第１の方向と第１の方
向と直交する第２の方向に座標系を定義する座標割当手
段と、上記画像読取手段により読み取られた画像情報を
記憶する記憶手段と、上記画像読取手段により読み取ら
れた画像情報に付加するための付加データを保持する保
持手段と、上記画像データと上記付加データとを、上記
座標割当手段により割当てられた座標に基づいて合成す
る合成手段と、この合成手段により合成された画像デー
タに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段
と、上記画像データの大きさと上記記録媒体との大きさ
とが異なる場合に、上記座標割当手段により割当される
座標系を用いて上記画像データの大きさを変換する画像
形成可能エリア変換手段とを有する画像形成装置が提供
される。

【００１１】さらにこの発明によれば、主走査方向に延
出され、画像情報を電気信号に変換する変換手段と、こ
の変換手段を、上記主走査方向と直交する副走査に移動
することで、対象物の全ての領域の画像情報を画像デー
タとして読み取る画像読取手段と、この画像読取手段に
より読み取られた画像情報に、上記主走査方向と上記副
走査の２元座標系を定義する座標割当手段と、上記画像
読取手段により読み取られた画像情報を記憶する記憶手
段と、上記画像読取手段により読み取られた画像情報に
付加するための付加データを保持する保持手段と、上記
画像データと上記付加データとを、上記座標割当手段に
より割当てられた座標に基づいて合成する合成手段と、
この合成手段により合成された画像データに基づいて記
録媒体に画像を形成する画像形成手段と、上記画像デー
タの大きさが上記記録媒体との大きさよりも小さい場合
に、上記座標割当手段により割当される座標系を用いて
上記画像データの上記副走査方向の大きさを、上記記録
媒体の大きさに基づいて入力される画像形成可能エリア
に対応して拡大する変換手段とを有する画像形成装置が
提供される。

【００１２】

【作用】この発明によれば、画像読取手段により読み取
られた画像情報は、座標割当手段を介して、第１の方向
と第１の方向と直交する第２の方向からなる座標を割当
てられたのち、この座標に基づいて、付加情報が合成さ
れる。従って、読み取られた画像情報と付加情報とが合
成されるべき合成領域が一致しない場合であっても、画
像情報と付加情報との合成が可能となる。

【００１３】また、この発明によれば、画像データと付
加データとは、座標割当手段に寄り割当てられた座標に
基づいて合成されたのち、画像形成手段により、記録媒
体に画像形成される。このとき、画像データの大きさと
記録媒体との大きさとが異なる場合であっても、画像形
成可能エリア変換手段により、座標割当手段で割当られ
た座標系に基づいて画像データの大きさが変換されるこ
とから、画像情報の大きさと付加情報が付加されるべき
位置を含む画像形成エリアの大きさとが一致しない場合
であっても、画像情報と付加情報の合成が可能となる。

【００１４】さらに、この発明によれば、読み取られた
画像情報は、座標割当手段により２元座標系が定義され
ることから、画像データの大きさが記録媒体との大きさ
よりも小さい場合であっても、画像データの副走査方向
の大きさが記録媒体の大きさに基づいて入力される画像
形成可能エリアに対応して拡大されることから、画像情
報の大きさと付加情報が付加されるべき位置を含む画像
形成エリアの大きさとが一致しない場合であっても、画
像情報と付加情報の合成が可能となる。

【００１５】

【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。図１には、この発明の実施例が組み込まれる画像
形成装置すなわちレーザプリンタの概略が示されてい
る。

【００１６】図１によれば、画像形成装置すなわち複写
装置は、読み取り手段として機能する画像読取部４と画
像形成手段として機能する画像形成部６と含む、装置本
体２を有している。

【００１７】画像読取部４は、装置本体２の上面に配設
され、読取対象物すなわち原稿Ｄが載置される透明なガ
ラスからなる原稿載置台１１と、原稿載置台１１の一端
に配置され、原稿Ｄが載置されるべき位置を示すサイズ
板１２とを有している。

【００１８】装置本体２の上面には、原稿テーブル１１
に対して原稿Ｄを１枚ずつ供給する自動原稿送り装置
(以下、ＡＤＦとする) １００が配置されている。この
ＡＤＦ１００は、原稿載置台１１に対して開閉可能に形
成され、原稿載置台１１に載置された原稿Ｄを原稿載置
台１１に密着させる原稿押さえとしても機能する。

【００１９】原稿テーブル１１の下方すなわち装置本体
２の内側には、原稿テーブル１１に載置された原稿Ｄを
照明する露光ランプ１３、露光ランプ１３からの光を原
稿Ｄに効率よく照射させるための補助反射板１４、及
び、原稿Ｄからの反射光を所定の方向に折曲げる第１ミ
ラー１５などを含み、原稿載置台１１と平行に移動可能
に形成された第一キャリッジ１６が配置されている。第
一キャリッジ１６は、原稿載置台１１と平行に移動可能
に配置され、図示しない歯付きベルト等を介して図示し
ないパルスモータによって、原稿載置台に沿って平行に
移動される。

【００２０】原稿載置台１１の側方であって、第１ミラ
ー１５により反射された反射光が案内される方向には、
原稿載置台１１と平行に移動可能な第二キャリッジ２０
が配設されている。

【００２１】第二キャリッジ２０には、第１ミラー１５
により案内される原稿Ｄからの反射光を順に折曲げる第
２ミラー２１および第３ミラー２２が互いに直角に配置
されている。第二キャリッジ２０は、第一キャリッジ１
６を駆動する歯付きベルトなどにより第一キャリッジ１
６に従動されるとともに、第一キャリッジ１６に比較し
て１／２の速度で原稿載置台１１に沿って平行に移動さ
れる。

【００２２】第一キャリッジ１６の下方であって、第二
キャリッジ２０を介して折返された光の光軸を含む面内
には、図示しない駆動機構を介して移動可能に形成さ
れ、第二キャリッジ２０からの反射光に集束性を与える
とともに、自身が移動することにより反射光を所定の倍
率で結像させる結像レンズ２３、及び、結像レンズ２３
により所定の倍率に対応する集束性が与えられた反射光
を電気信号すなわち画像データに変換するＣＣＤライン
イメージセンサ２４が配置されている。なお、ＣＣＤラ
インセンサ２４は、第一および第二キャリッジ１６およ
び２０が移動される方向すなわち副走査方向と直交する
主走査方向に延出されている。

【００２３】画像形成部６は、装置本体２のほぼ中央に
回転自在に位置された像担持体としての感光体ドラム３
０を有している。感光体ドラム３０は、図示しないモー
タを介して後述する記録密度すなわちレーザ露光装置２
５から照射されるレーザビームの１インチ当たりの本数
に応じた回転速度で回転される。

【００２４】感光体ドラム３０の周囲には、ドラム表面
を所定の電荷に帯電させる帯電チャージャ３１、感光体
ドラム３０の表面上に形成された静電潜像に現像剤とし
てのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像器
３２、後述する用紙カセットから給紙された被転写材す
なわちコピー用紙Ｐに感光体ドラム３０に形成されたト
ナー像を転写するとともにトナー像が転写された用紙Ｐ
を感光体ドラム３０から分離させるための転写・剥離チ
ャージャ３３、感光体ドラム３０の表面からコピー用紙
Ｐを剥離する剥離爪３４、感光体ドラム３０の表面に残
留したトナーを清掃する清掃装置３５、及び、感光体ド
ラム３０の表面に残った電位を除電する除電器３６が順
に配置されている。なお、帯電チャージャ３１と現像器
３２との間の空間 (露光位置) には、後述する画像処理
部から供給される画像データ (プリントアウトすべき画
像情報) に対応するレーザビームが、レーザ露光装置２
５により照射される。レーザ露光装置２５は、たとえ
ば、６００ (ドット・パー・インチ、以下、 [ｄｐｉ]
とする) の記録密度を提供できるよう形成され、図示し
ないレーザダイオードから発生されたレーザビームを、
偏向装置 (ポリゴンミラー２６) により感光体ドラム３
０の軸線方向に偏向するとともに、第１および第２の折
り返しミラー２７および２８ならびに出射ミラー２９を
介して、感光体ドラム３０の表面に、画像情報に対応し
て強度変調された画像露光ビームを、露光する。

【００２５】現像器３２の近傍には、現像剤としてのト
ナーを収納しているトナーホッパ３７、及び、トナーホ
ッパ３７から現像器３２へトナーを補給するトナー搬送
オーガ３８が設けられている。

【００２６】装置本体２内の下部 (ドラム３０より下
方) には、装置本体２から引出し可能な上段カセット４
１、中段カセット４２および下段カセット４３が積層状
態で配置されている。これらのカセットの側方には、大
容量フィーダ４４が配置されている。

【００２７】上段カセット４１、中段カセット４２およ
び下段カセット４３は、横向きに置かれたＡ４サイズ
(Ａ４Ｒ) のコピー用紙、Ｂ４サイズのコピー用紙およ
びＡ３サイズのコピー用紙を、それぞれ、５００枚程度
収納可能に形成されている。大容量フィーダ４４は、使
用頻度の高いサイズのコピー用紙、たとえば、Ａ４サイ
ズのコピー用紙を、約３０００枚収納可能に形成されて
いる。

【００２８】各カセット４１，４２および４３ならびに
大容量フィーダ４４の所定の位置には、それぞれのカセ
ットに収容されているコピー用紙のサイズを、後述する
制御装置に伝達するためのサイズ表示機構４１ａ，４２
ａ，４３ａおよび４４ａが配置されている。また、各サ
イズ表示機構４１ａ，４２ａ，４３ａおよび４４ａによ
る用紙のサイズ表示を読取り可能な位置には、それぞれ
のサイズ表示機構により表示されている用紙のサイズを
読み取るためのサイズ検知スイッチ４１ｂ，４２ｂ，４
３ｂおよび４４ｂが配置されている。大容量フィーダ４
４の上部には、各カセット４１，４２，４３および大容
量フィーダ４４とは独立に、コピー用紙Ｐを給送可能な
手差しフィーダ４５が形成されている。

【００２９】手差しフィーダ４５と感光体ドラム３０
(後述、タイミングローラ対５８) との間には、手差し
フィーダ４５に挿入された用紙Ｐを取り込む手差し用ピ
ックアップローラ４６、ピックアップローラ４６により
取り込まれた用紙Ｐをガイドする手差しガイド４７、及
び、手差しガイド４７を介して感光体ドラム３０に向か
って案内される用紙Ｐを搬送する搬送ローラ対４８が設
けられている。

【００３０】各カセット４１，４２，４３および大容量
フィーダ４４と感光体ドラム３０との間には、各カセッ
ト４１，４２，４３および大容量フィーダ４４から感光
体ドラム３０に向かって用紙Ｐを案内する搬送路５１が
形成されている。この搬送路５１は、さらに、感光体ド
ラム３０と転写・剥離チャージャ３３との間に規定され
る転写領域を経て、装置本体２の外部まで延出されてい
る。

【００３１】転写領域を通過された用紙Ｐが進行する方
向には、用紙Ｐを搬送する搬送ベルト５２が組み込まれ
ている。搬送ベルト５２により用紙Ｐが搬送される方向
であって、感光体ドラム３０に対して熱を与えにくい位
置には、ローラ表面が互いに圧接されたヒートローラ対
を含み、トナー像が転写された用紙Ｐを加熱することで
トナー像を溶融させつつトナー像と用紙Ｐとを加圧して
用紙Ｐにトナー像を定着させる定着装置５３が設けられ
ている。

【００３２】定着装置５３に対向した装置本体２の側壁
には、定着装置５３によりトナー像が定着された用紙Ｐ
が排出される排出口５４および排紙トレイ５５が配置さ
れている。

【００３３】上段カセット４１、中段カセット４２、下
段カセット４３の近傍および大容量フィーダ４４の近傍
には、それぞれカセットあるいは大容量フィーダから用
紙を一枚づつ取り出すピックアップローラ５６が設けら
れている。また、搬送路５１には、ピックアップローラ
５６によりいずれかのカセットまたは大容量フィーダか
ら取り出されたコピー用紙Ｐを、感光体ドラム３０に向
かって搬送するための複数の給紙ローラ対５７が設けら
れている。

【００３４】搬送路５１の感光体ドラム３０の近傍・上
流側には、搬送路５１を案内されたコピー用紙Ｐの傾き
を補正するとともに、感光体ドラム３０上のトナー像の
先端とコピー用紙Ｐの先端とを整合させ、感光体ドラム
外周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Ｐを転写部へ
給紙するタイミングローラ対５８が配設されている。ま
た、タイミングローラ対５８の手前すなわち給紙ローラ
５７側には、コピー用紙Ｐの到達を検出するタイミング
検知センサ５９が設けられている。

【００３５】定着装置５３と排出口５４との間には、定
着装置５３によりトナー像が定着されたコピー用紙Ｐ
を、後述する用紙反転部６４あるいは排出トレイ５５の
いづれかに案内する排出切換ユニット６０が配置されて
いる。

【００３６】排出切換ユニット６０は、定着装置５３を
通過された用紙Ｐを推進する第１および第２の排出ロー
ラ対６１および６２、及び、第１および第２の排出ロー
ラ対６１および６２の間で、定着装置５３からのコピー
用紙Ｐを排出口５４あるいは後述する用紙反転部６４
に、選択的に振り分ける振り分けゲート６３が配置され
ている。

【００３７】感光体ドラム３０と上段カセット４１との
間には、定着装置５３によりトナー像が定着されたコピ
ー用紙Ｐを反転して再びタイミングローラ対５８へ送る
反転機構６４が設けられている。

【００３８】反転機構６４は、コピー用紙Ｐを一時的に
集積する一時集積部６５、定着装置５３を通過したコピ
ー用紙Ｐを反転して一時集積部６５に導く反転路６６、
一時集積部に集積されたコピー用紙Ｐを一枚づつ取り出
すピックアップローラ６７、一時集積部６５に収容され
ることで表裏が裏返された用紙Ｐを再びタイミングロー
ラ対５８に案内する反転搬送路６８、及び、反転搬送路
６８に案内された用紙Ｐをタイミングローラ対５８に向
かって給紙する給紙ローラ６９を有している。

【００３９】ＡＤＦ１００は、原稿Ｄが載置される原稿
トレイ１０１と、原稿の有無を検出するエンプティセン
サ１０２、原稿トレイ１０１から原稿を一枚づつ取り出
すピックアップローラ１０３、取り出された原稿を搬送
する給紙ローラ１０４、原稿の先端を整位するアライニ
ングローラ対１０５、アライニングローラ対１０５の上
流側に設けられ原稿の到達を検出するアライニングセン
サ１０６、及び、原稿載置台１１のほぼ全体を覆うよう
に配設された搬送ベルト１０７などを有している。

【００４０】ＡＤＦ１００には、搬送ベルト１０７によ
り搬送された原稿Ｄを反転させる反転ローラ１１０、反
転ローラ１１０を介して案内される原稿を再び搬送ベル
ト１０７へ戻すか、所定の排出位置 (後述、ＡＤＦ本体
カバー上) に排出させるかを切り換えるフラッパ１１
１、フラッパ１１１が排出側に切り換えられている場合
に、反転ローラ１１０により搬送された原稿Ｄを排出さ
せる排紙ローラ１１２、及び、反転ローラ１１０の近傍
での原稿のジャムを検知するジャムセンサ１１３などが
配置されている。

【００４１】ＡＤＦ１００の搬送ベルト１０７、ピック
アップローラ１０３、給紙ローラ１０４、アライニング
ローラ対１０５、反転ローラ１１０、フラッパ１１１お
よび排紙ローラ１１２などに代表される多くの回転・駆
動要素は、本体カバー１２０により (利用者が) 不用意
に触れることのないよう覆われている。

【００４２】図２および図３には、図１に示されている
レーザプリンタに組込まれるプロセスユニット制御部と
周辺の電子回路および電装部品との接続、及び、主制御
部と周辺の電子回路および電装部品との接続が示されて
いる。

【００４３】図２によれば、装置本体２は、主制御装置
としてのＣＰＵ１４０、このＣＰＵ１４０に接続され、
図示しないホストコンピュータまたはワードプロセッサ
などの外部画像情報供給装置 (情報供給先) との画像デ
ータの受け渡しに利用されるホストインタフェース１６
０、ＣＣＤラインイメージセンサ２４ (すなわち画像読
取部４) を介して読み取られた原稿の画像情報または情
報供給先から入力された画像情報を、感光体ドラム３０
への露光情報すなわちレーザ露光装置２５に出力される
画像信号に変換する画像処理部１７０、及び、ＡＤＦ１
００の主制御装置としての後述するＡＤＦＣＰＵ１８０
などの信号処理部を有している。

【００４４】なお、ＣＰＵ１４０、ホストインタフェー
ス１６０ならびに画像処理部１７０は、画像バスライン
１４１により接続されている。また、ＡＤＦＣＰＵ１８
０とＣＰＵ１４０とは、制御信号ラインにより接続され
ている。

【００４５】ＣＰＵ１４０は、後述するＲＯＭ１４２に
記憶されているプログラム、すなわち、画像読取り部４
から供給される画像データに基づいて画像を出力する際
に必要となるデータ、たとえば、先端余白、左右余白お
よび用紙形状などに基づいてプリンタ本体２を初期化
(イニシャライズ) させるとともに、入力された画像デ
ータの展開、合成あるいは後述するレーザ駆動回路１７
１への画像データの供給タイミングなどの制御に利用さ
れる。

【００４６】ＣＰＵ１４０には、たとえば、露光ランプ
１３を点灯するランプ点灯回路１５１、第一および第二
キャリッジ１６および２０を移動させる図示しないパル
スモータ、感光体ドラム３０、現像器３２および定着装
置５３のヒートローラなどを回転させる図示しない主モ
ータ、及び、給紙ローラなどを回転させる図示しない給
紙モータなどの多くのモータを、それぞれ、所定の速度
で回転させるためのモータ駆動回路１５２、及び、帯電
チャージャ３１および転写・剥離チャージャ３３に所定
の電圧を提供する高電圧発生回路１５３などが接続され
ている。

【００４７】また、ＣＰＵ１４０には、剥離爪３４、清
掃器３５および振り分けゲート６３などに利用される図
示しないソレノイドなどをオン／オフするメカニカルコ
ントローラ１５４、搬送路５１中に配置され、用紙Ｐの
通過／ジャムを検知するために利用される図示しない複
数のセンサからのオン／オフ信号、 (図示しない) トナ
ーセンサ、用紙の有無を検知するペーパーエンプティス
イッチからの用紙切れ信号、用紙のサイズを検知するサ
イズスイッチ４１ｂ，４２ｂ，４３ｂおよび４４ｂから
のサイズ信号、及び、 (図示しない) アライニングスイ
ッチからのアライニング信号などのさまざまな検知信号
が入力される入力回路１５５、定着装置５３の定着温度
(ヒートローラの表面温度) を制御する温度制御回路１
５６、及び、図示しない入力装置たとえば操作パネルな
どとＣＰＵ１４０との接続を可能にするインタフェース
１５７などが、それぞれ、信号制御ラインを介して接続
されている。

【００４８】ＡＤＦ１００の主制御装置としてのＡＤＦ
ＣＰＵ１３０には、ピックアップローラ１０３、給紙ロ
ーラ１０４およびアライニングローラ対１０５を駆動す
る図示しない給紙モータ、搬送ベルト１０７を回転させ
る図示しない搬送モータ、及び、反転ローラ１１０およ
び排紙ローラ１１２を駆動する図示しない排出モータを
付勢するモータ駆動回路１８１、エンプティセンサ１０
２、アライニングセンサ１０６、ジャムセンサ１１３お
よび排出原稿センサ１２２からの検出信号をＣＰＵ１３
０に入力するための入力回路１８２、及び、図示しない
給紙モータの回転をアライニングローラ対１０５に伝達
する (アライニングローラ対１０５をオン／オフする)
ための図示しないクラッチあるいはフラッパ１１１を切
り換えるために利用される図示しないソレノイドを駆動
するためのメカニカルコントローラ１８３などが、それ
ぞれ、信号制御ラインを介して接続されている。

【００４９】図３を参照すれば、ＣＰＵ１４０には、図
２に示した制御系に加えて、装置本体２を動作させるた
めのプログラム、たとえば、プリンタ本体２を初期化
(イニシャライズ) させる初期動作プログラム、感光体
ドラム３０の長さに対するレーザ露光開始位置および感
光体ドラム３０の中央に対応する位置情報などに代表さ
れるさまざまなデータが記憶されているＲＯＭ１４２、
図示しない入力部を介して入力されたデータ (複写倍
率、複写枚数あるいは付加画像の情報など) が一時的に
記憶されるとともに、ＣＰＵ１４０を介して処理される
デ−タのバッファとして利用されるＲＡＭ１４３および
付加情報として利用されるフォントパターン(フォント
データ) が記憶されているフォントＲＯＭ１４４などが
接続されている。なお、フォントＲＯＭ１４４は、外部
フォントデータ供給機構としての、たとえば、フォント
カード９９とフォントカード９９からのフォントパター
ン (フォントデータ) をＣＰＵ１４０に入力可能な接続
回路１５８により、任意のフォントパターンを供給可能
に形成されてもよい。

【００５０】ＣＰＵ１４０には、さらに、画像処理部１
７０の一部として機能し、取り込まれた画像データがＲ
ＡＭ１４３に収容しきれない場合に取り込まれた画像デ
ータを一時的に記憶するとともに、後述する画像データ
とフォントデータとの重ね合わせすなわちフォント合成
領域内でのフォント出力の位置の指定などに利用される
拡張ＲＡＭ (ページメモリ) １４５、拡張ＲＡＭ１４５
により画像処理された画像データを、ビットイメ−ジ
(プリント出力のための印字デ−タ＝パラレルデータ)
に展開した状態で保持するビデオＲＡＭ１４６、及び、
ビデオＲＡＭ１４６に記憶されたパラレルデ−タを、後
述するレ−ザ露光装置１７１から感光体ドラム３０に向
かって出力されるレ−ザビ−ムの強度変調に利用される
シリアルデ−タに変換するパラレル−シリアル変換回路
１４７などが接続されている。

【００５１】また、ＣＰＵ１４０には、合成すべきフォ
ントデータを、画像データのどの位置に合成するかを画
像データに書き込む書き込み読出し選択回路 (以下、Ｓ
ＥＬとする) １７２、図示しないクロック回路からのク
ロックに基づいて (主走査方向座標割当信号) ＨＤＥＮ
を発生し、ＣＰＵ１４０に入力するＨＤＥＮ入力端およ
び (副走査方向座標割当信号) ＶＤＥＮを発生し、ＣＰ
Ｕ１４０に入力するＶＤＥＮ入力端、読取部４を介して
読み取られた原稿Ｄの画像情報に、Ｘ方向 (主走査方
向) の座標系を割り当てる主走査方向カウンタ１４８、
読取部４を介して読み取られた原稿Ｄの画像情報に、Ｙ
方向 (副走査方向) の座標系を割り当てる副走査方向カ
ウンタ１４９、感光体ドラム３０に向けて、パラレル−
シリアル変換回路１４７から供給されるシリアル画像デ
ータに基づいてレーザ露光装置２５により露光レーザビ
ームを出射させるためのレーザ駆動回路１７１、サイズ
検知スイッチ４１ｂ，４２ｂ，４３ｂおよび４４ｂによ
り検知された用紙サイズに基づいて、副走査方向に関
し、画像データとフォントデータを合成可能な画像有効
領域を規定する画像有効領域発生部１７３などが接続さ
れている。

【００５２】次に、この発明の複写装置２の動作の特徴
を説明する。図１および図２を参照すれば、複写すべき
原稿ＤがＡＤＦ１００の原稿トレイ１０１にセットされ
たのち、操作パネル９０の図示しない複写開始キーがオ
ンされることで、ＡＤＦＣＰＵ１８０によりエンプティ
センサ１０２がオンであることが確認されるとともに、
ＡＤＦＣＰＵ１８０の指示に対応するモータ駆動回路１
８１からの図示しない給紙モータへの駆動電流の供給に
ともなってピックアップローラ１０３が駆動され、原稿
トレイ１０１にセットされた原稿Ｄの最下部の原稿が給
紙ローラ１０４に案内される。

【００５３】給紙ローラ１０４に案内された原稿Ｄは、
給紙ローラ１０４により、さらに、アライニングローラ
対１０５に向かって搬送される。ここで、原稿Ｄの先端
がアライニングセンサ１０６を通過されることによりメ
カニカルコントローラ１３３を介して図示しないクラッ
チがオンされ、アライニングローラ対１０５が停止され
る。これにより、ピックアップローラ１０３を介して原
稿トレイから取り出された原稿Ｄが一時的に停止される
ことで、原稿Ｄにおける原稿搬送方向に対する傾きが補
正されるとともに、画像形成のタイミングの基準となる
原稿Ｄの先端位置が特定される。

【００５４】続いて、ＡＤＦＣＰＵ１８０の制御による
モータ駆動回路１８１からの図示しない搬送モータへの
駆動電流により搬送モータが回転され、搬送ベルト１０
７が回転される。搬送ベルト１０７が回転されたのち所
定のタイミング (たとえば、搬送ベルト１０７の回転が
所定の回転に達した時点) で、メカニカルコントローラ
１８３を介して図示しないクラッチがオフされ、アライ
ニングローラ対１０５から搬送ベルト１０７へ原稿Ｄが
給送される。こののち、搬送モータにより搬送ベルト１
０７が所定時間回転されることで、原稿Ｄが装置本体２
の原稿テーブル１１上に搬送される。なお、搬送ベルト
１０７は、原稿Ｄの後端がアライニングセンサ１０６を
通過されてから一定時間 (アライニングセンサ１０６と
指示板１２との間隔により予め決められている) 経過後
に停止される。

【００５５】一方、アライニングセンサ１０６により原
稿Ｄの先端が検知された時点で、内部バス１４１を介し
て、ＡＤＦＣＰＵ１８０から (装置本体２の) ＣＰＵ１
４０に対し、原稿Ｄが搬送されていることが報知され
る。これにより、装置本体２では、ＣＰＵ１４０からの
指示に応じて、画像読取部４および画像形成部６の各部
が、画像形成のための準備段階に移行される。

【００５６】搬送ベルト１０７が停止されることによ
り、 (複写用) 原稿搬送の終了がＡＤＦＣＰＵ１８０に
よりチェックされると、複写可能信号が、内部バス１４
０を介してＡＤＦＣＰＵ１８０からＣＰＵ１４０に出力
される。

【００５７】これにより、ＣＰＵ１４０の指示に対応す
るモータ駆動回路１５２の制御により図示しない主モー
タが回転されて、感光体ドラム３０が所定の速度で回転
される。同時に、 (ＣＰＵ１４０の指示に対応する) 高
電圧発生回路１５３により、帯電チャージャ３１および
転写・剥離チャージャ３３から感光体ドラム３０に所定
の電位が与えられる。

【００５８】続いて、 (ＣＰＵ１４０の指示に対応す
る) ランプ点灯回路１５１により第一キャリッジ１６の
照明ランプ１３が所定の明るさで点灯され、モータ駆動
回路１５２の制御による図示しないパルスモータの回転
により、原稿テーブル１１上の原稿Ｄに沿って、第一キ
ャリッジ１６が、所定の速度で移動される。

【００５９】原稿テーブル１１に載置された原稿Ｄに記
録されている画像情報は、露光ランプ１３および反射板
１４を介して照明されることにより生じる反射光とし
て、第一キャリッジ１６の第１ミラー１５、及び、第二
キャリッジ２０の第２ミラー２１および第３ミラー２２
を順に反射され、結像レンズ２３により操作パネル９０
から入力されている所定の複写 (読取) 倍率に対応する
集束性が与えられて、ＣＣＤラインセンサ２４の読取面
に結像される。

【００６０】ＣＣＤラインセンサ２４に結像された原稿
Ｄの画像情報すなわち原稿Ｄからの反射光は、ＣＣＤラ
インセンサ２４により光電変換されたのち、図示しない
画像処理回路を介してシェーディング補正、２値化ある
いは文字判別・特定などの所定の画像処理ルーチンに基
づいて画像処理されてＲＡＭ１４３に記憶される。

【００６１】ＲＡＭ１４３に一時的に記憶された原稿Ｄ
の画像情報は、ＣＰＵ１４０によるプリント要求に応じ
て拡張ＲＡＭ１４５に出力され、拡張ＲＡＭ１４５上
で、フォントＲＯＭ１４４にから供給されるフォントデ
ータ (フォントパターン) とフォント合成され、ビデオ
ＲＡＭ１４６によりビットイメ−ジに変換されたのち、
パラレル−シリアル変換回路１４７に出力される。

【００６２】パラレル−シリアル変換回路１４７に出力
された画像データは、パラレル−シリアル変換回路１４
７によりシリアルデータに変換され、レーザ駆動回路１
７１に転送される。

【００６３】レーザ駆動回路１７１に供給された画像デ
ータは、画像データに対応して強度変調されたレーザ駆
動信号に変換され、レーザ露光装置２５の図示しないレ
ーザ素子から出射されるレーザビームを画像データに対
応する強度を有する記録レーザビームとして変換された
のち感光体ドラム３０の外周面に案内されて、感光体ド
ラム３０の外周面で静電潜像に変換される。

【００６４】画像データにより感光体ドラム３０に形成
された静電潜像は、現像装置３２を介して供給されるト
ナーによりトナー像として現像されたのち、転写・剥離
装置３３を介して、図示しない供給タイミングで予めタ
イミングローラ５８まで給送されている用紙Ｐに、タイ
ミングローラ５８により用紙Ｐの先端と感光体ドラム３
０上のトナー像の位置とが整合された状態で、用紙Ｐに
転写される。

【００６５】トナー像が転写された用紙Ｐは、剥離爪３
４および転写・剥離装置３３により感光体ドラム３０か
ら剥離され、搬送装置５２を介して定着装置５３に搬送
されて、定着装置５３によりトナー像すなわちトナーが
固着されて、排出トレイ５５または反転部６４に案内さ
れる。

【００６６】トナー像を用紙に引き渡した感光体ドラム
３０は、清掃装置３５および除電器３６により表面に残
った電荷およびトナーが除去されたのち、再び、次の画
像形成に利用される。

【００６７】なお、複写枚数が２以上の場合あるいは次
の原稿が供給された場合には、ＣＰＵ１４０の制御によ
り、上記一連の複写工程が繰り返される。用紙Ｐの通過
がＣＰＵ１４０に報知された時点で、ＣＰＵ１４０によ
り操作パネル９０を介して入力されている複写部数が１
であるか否かおよび入力されている複写部数に対応する
複写が繰り返されたか否かがチェックされる。ここで、
現在原稿テーブル１１上に位置されている原稿Ｄに関す
る複写が終了したことが確認された場合には、内部バス
１４１を介して、ＣＰＵ１４０からＡＤＦＣＰＵ１８０
に、次の原稿Ｄの給送 (原稿入れ換え) が要求される。

【００６８】装置本体２のＣＰＵ１４０によりＡＤＦＣ
ＰＵ１８０に原稿入れ換えが要求されると、ＡＤＦＣＰ
Ｕ１８０の制御によるモータ駆動回路１８１からの図示
しない搬送モータへの駆動電流により搬送モータが回転
され、再び、搬送ベルト１０７が回転される。これによ
り、現在原稿テーブル１１にセットされている第一の原
稿が反転ローラ１１０に向かって搬送される。

【００６９】反転ローラ１１０に向かって搬送された原
稿Ｄは、フラッパ１１１および排紙ローラ１１２により
本体カバー１２０の原稿受け１２１に排出される。同時
に、所定のタイミング (たとえば、ジャムセンサ１１３
により第一の原稿の先端部が検知された時点) で、ＡＤ
ＦＣＰＵ１（０の制御によりピックアップローラ１０３
が駆動され、原稿トレイ１０１にセットされている原稿
Ｄから第二の原稿が給紙ローラ１０４に案内される。以
下、第一の原稿と同様にして、原稿テーブル１１に、第
二の原稿がセットされ、第２の原稿に関する複写工程が
開始される。

【００７０】なお、原稿Ｄが両面原稿で、かつ、図示し
ない操作パネルにより両面複写モードが設定されている
場合には、メカニカルコントローラ１８３による指示に
応じて切り換えられているフラッパ１１１および引き続
いて回転されている反転ローラ１１０により、第一の原
稿が搬送ベルト１０７に戻され、第二の原稿の給送に先
だって、第一の原稿の背面の画像情報が複写されること
はいうまでもない。

【００７１】次に、図５を参照して、この発明の実施例
である画像データとフォントデータとの合成について詳
細に説明する。図５を参照すれば、操作パネル９０また
は図示しないホストコンピュータにより、フォント合成
がＣＰＵ１４０に指示される。

【００７２】ＣＰＵ１４０の制御により、拡張ＲＡＭ１
４５に対し、どの位置にフォント合成するかすなわちフ
ォント合成位置 (アドレス) と、フォントＲＯＭ１４４
に記憶されているフォントパターンの中のキャラクタ情
報 (パターン特定) が書き込まれる。このとき、書込み
(ライト) 信号とアドレスは、ＳＥＬ１７２により、指
示される。また、フォントＲＯＭ１４４に対し、拡張Ｒ
ＡＭ１４５に書き込まれたキャラクタ情報による読み込
み信号が供給され、フォントＲＯＭ１４４に記憶されて
いるフォントパターンが読出し可能状態となる。

【００７３】続いて、ＳＥＬ１７２が起動され、フォン
ト合成が開始される。詳細には、操作パネル９０からの
複写開始信号に応じて、主走査カウンタ１４８および副
走査カウンタ１４９からのアドレス信号が拡張ＲＡＭ１
４５およびフォントＲＯＭ１４４に入力される。これに
よりて、拡張ＲＡＭ１４５に書き込まれたＸ方向および
Ｙ方向に合わせたキャラクタ情報により特定されるアド
レスに対応するフォントＲＯＭ１４４のフォントデータ
(パターン) が読み出し可能となる。

【００７４】続いて、主走査カウンタ１４８および副走
査カウンタ１４９からの信号に基づいて、拡張ＲＡＭ１
４５を介して指定されたフォントＲＯＭ１４４のアドレ
スから、８ビット単位のフォントデータが出力される。
この読み出されたフォントデータは、拡張ＲＡＭ１４５
上で１ビットデータに変換されたのち、拡張ＲＡＭ１４
５内に確保されたフォント合成エリアに入力される。こ
れにより、１ビットのオン／オフフォントデータが画像
データと合成される。

【００７５】なお、この場合、画像合成が可能なＨＤＥ
ＮおよびＶＤＥＮにより規定される画像形成可能領域内
となる。ここで、複写倍率が、等倍 (１００％) の複写
においては、用紙サイズのおおむね全域にフォント合成
可能となる。

【００７６】一方、この状態では、複写倍率が１００％
未満の縮小複写において、Ｙ方向すなわち副走査方向の
長さが縮んでしまうことから、画像有効領域発生部１７
３により、各カセットに対して配置されている用紙サイ
ズ検知スイッチ４１ｂ，４２ｂ，４３ｂおよび４４ｂか
ら入力回路１５５を介して入力される用紙サイズに応じ
て、ＶＤＥＮに依存して規定される画像形成可能エリア
の大きさを拡張することで、用紙のサイズに応じたすべ
ての画像形成可能エリアを規定することができる。

【００７７】これにより、複写倍率が１００％未満の縮
小複写において、ＶＤＥＮが圧縮されるにも拘らず、用
紙の全域にフォント合成可能となる。なお、画像有効領
域発生部１７３により、画像形成可能エリアが拡張され
た場合には、後段に対して、拡張された画像形成可能エ
リアに対応するＶＤＥＮが供給されることはいうまでも
ない。従って、たとえば、マーカーペンなどにより、Ｖ
ＤＥＮに一致しない画像形成エリアが指定された場合で
あっても、用紙の任意の位置に、フォント合成可能とな
る。

【００７８】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置によれば、画像読取手段により読み取られた画像
情報は、座標割当手段を介して、第１の方向と第１の方
向と直交する第２の方向からなる座標を割当てられたの
ち、この座標に基づいて、付加情報が合成される。

【００７９】また、この発明の画像形成装置によれば、
画像データと付加データとは、座標割当手段に寄り割当
てられた座標に基づいて合成されたのち、画像形成手段
により、記録媒体に画像形成される。このとき、画像デ
ータの大きさと記録媒体との大きさとが異なる場合であ
っても、画像形成可能エリア変換手段により、座標割当
手段で割当られた座標系に基づいて画像データの大きさ
が変換されることから画像情報の大きさと付加情報が付
加されるべき位置を含む画像形成エリアの大きさとが一
致しない場合であっても、画像情報と付加情報の合成が
可能となる。

【００８０】さらに、この発明によれば、読み取られた
画像情報は、座標割当手段により２元座標系が定義され
ることから、画像データの大きさが記録媒体との大きさ
よりも小さい場合であっても、画像データの副走査方向
の大きさが記録媒体の大きさに基づいて入力される画像
形成可能エリアに対応して拡大されることから、画像情
報の大きさと付加情報が付加されるべき位置を含む画像
形成エリアの大きさとが一致しない場合であっても、画
像情報と付加情報の合成が可能となる。従って、読み取
られた画像情報と付加情報とが合成されるべき合成領域
が一致しない場合であっても、画像情報と付加情報との
合成が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例が組込まれる画像形成装置す
なわち自動原稿送り装置付きディジタル複写装置を示す
概略断面図。

【図２】図１に示されているディジタル複写装置の制御
系の構成の一例を示すブロック図。

【図３】図１に示されているディジタル複写装置の画像
処理系の構成の一例を示すブロック図。

【図４】図１に示されているディジタル複写装置の画像
読取部により読み取られた画像データとＸ方向すなわち
主走査方向ならびにＹ方向すなわち副走査方向の座標系
を示す模式図。

【図５】この発明の実施例であるフォント合成のための
画像データおよび制御信号の流れを概略的に示すダイア
グラム。

【符号の説明】

２…装置本体 (画像形成装置) 、 ４…画像読取
部、６…画像形成部、 １１…原稿テ
ーブル、１３…露光ランプ、 １４…
反射板、１５…第１ミラー、 １６…
第一キャリッジ、２０…第二キャリッジ、
２１…第２ミラー、２２…第３ミラー、
２３…レンズ、２４…ＣＣＤラインイメージセン
サ、 ２５…レーザ露光装置、３０…感光体ドラム、
３１…帯電チャージャ、３２…現像装
置、 ３３…転写・剥離チャージ
ャ、３４…剥離爪、 ３５…清掃
装置、３６…除電器、 ３７…ト
ナーホッパ、３８…トナー搬送オーガ、 ４
１…上段カセット、４１ｂ…サイズ検知スイッチ、
４２…中段カセット、４２ｂ…サイズ検知スイッ
チ、 ４３…下段カセット、４３ｂ…サイズ検知
スイッチ、 ４４…大容量フィーダ、４４ｂ…サ
イズ検知スイッチ、 ４５…手差しフィーダ、４
６…ピックアップローラ、 ４７…手差しガイ
ド、４８…搬送ローラ対、 ５１…搬送
路、５２…搬送ベルト、 ５３…定着
装置、５４…排出口、 ５５…排
紙トレイ、５６…ピックアップローラ、 ５７
…給紙ローラ対、５８…タイミングローラ対、
５９…タイミング前センサ、６０…排出切換ユニッ
ト、 ６１…排出ローラ対、６２…排出ロー
ラ対、 ６３…振り分けゲート、６４…
用紙反転部、 ６５…一時集積部、６
６…反転路、 ６７…ピックアッ
プローラ、６８…反転搬送路、 ６９
…給紙ローラ、９０…操作パネル、
９９…フォントカード、１００…ＡＤＦ (自動原稿送り
装置) 、１０１…原稿トレイ、１０２…エンプティセン
サ、 １０３…ピックアップローラ、１０４…
給紙ローラ、 １０５…アライニングロ
ーラ対、１０６…アライニングセンサ、 １０７
…搬送ベルト、１１０…反転ローラ、
１１１…フラッパ、１１２…排紙ローラ、
１１３…ジャムセンサ、１２０…本体カバー、
１２１…原稿受け、１４０…ＣＰＵ、
１４１…内部バス、１４２…ＲＯＭ、
１４３…ＲＡＭ、１４４…フォン
トＲＯＭ、 １４５…拡張ＲＡＭ、１４６…
ビデオＲＡＭ、 １４７…シリアル−パラ
レル変換回路、１４８…主走査方向カウンタ、
１４９…副走査方向カウンタ、１５１…ランプ点灯回路
１５２…モータ駆動回路、１５３…高電
圧発生回路、 １５４…メカニカルコントロ
ーラ、１５５…入力回路、 １５６…
温度制御回路、１５７…インタフェース、
１５８…接続回路、１６０…ホストインタフェース、
１７１…レーザ駆動回路、１７２…ＳＥＬ (書込読
出選択回路) 、１７３…画像有効領域発生部、１８０…
ＡＤＦＣＰＵ、 １８１…モータ駆動回
路、１８２…入力回路、 １８３…メ
カニカルコントローラ、Ｄ…原稿。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像情報を読み取る画像読取手段と、 この画像読取手段により読み取られた画像情報に第１の
   方向と第１の方向と直交する第２の方向に座標系を定義
   する座標割当手段と、 上記画像読取手段により読み取られた画像情報を記憶す
   る記憶手段と、 上記画像読取手段により読み取られた画像情報に新らた
   な付加情報とを、上記座標割当手段により割当てられた
   座標に基づいてを合成する合成手段と、 この合成手段により合成された画像データに基づいて記
   録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を、有する画
   像形成装置。
2. 【請求項２】第１の方向に延出され、画像情報を電気信
   号に変換する変換手段と、 この変換手段を、上記第１の方向と直交する第２の方向
   に移動することで、対象物の全ての領域の画像情報を画
   像データとして読み取る画像読取手段と、 この画像読取手段により読み取られた画像情報に第１の
   方向と第１の方向と直交する第２の方向に座標系を定義
   する座標割当手段と、 上記画像読取手段により読み取られた画像情報を記憶す
   る記憶手段と、 上記画像読取手段により読み取られた画像情報に付加す
   るための付加データを保持する保持手段と、 上記画像データと上記付加データとを、上記座標割当手
   段により割当てられた座標に基づいて合成する合成手段
   と、 この合成手段により合成された画像データに基づいて記
   録媒体に画像を形成する画像形成手段と、 上記画像データの大きさと上記記録媒体との大きさとが
   異なる場合に、上記座標割当手段により割当される座標
   系を用いて上記画像データの大きさを変換する画像形成
   可能エリア変換手段と、を、有する画像形成装置。
3. 【請求項３】主走査方向に延出され、画像情報を電気信
   号に変換する変換手段と、 この変換手段を、上記主走査方向と直交する副走査に移
   動することで、対象物の全ての領域の画像情報を画像デ
   ータとして読み取る画像読取手段と、 この画像読取手段により読み取られた画像情報に、上記
   主走査方向と上記副走査の２元座標系を定義する座標割
   当手段と、 上記画像読取手段により読み取られた画像情報を記憶す
   る記憶手段と、 上記画像読取手段により読み取られた画像情報に付加す
   るための付加データを保持する保持手段と、 上記画像データと上記付加データとを、上記座標割当手
   段により割当てられた座標に基づいて合成する合成手段
   と、 この合成手段により合成された画像データに基づいて記
   録媒体に画像を形成する画像形成手段と、 上記画像データの大きさが上記記録媒体との大きさより
   も小さい場合に、上記座標割当手段により割当される座
   標系を用いて上記画像データの上記副走査方向の大きさ
   を、上記記録媒体の大きさに基づいて入力される画像形
   成可能エリアに対応して拡大する変換手段と、を、有す
   る画像形成装置。