JPH0811112A - コンクリート製品の製造方法およびその型枠 - Google Patents

コンクリート製品の製造方法およびその型枠

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JPH0811112A
JPH0811112A JP6173487A JP17348794A JPH0811112A JP H0811112 A JPH0811112 A JP H0811112A JP 6173487 A JP6173487 A JP 6173487A JP 17348794 A JP17348794 A JP 17348794A JP H0811112 A JPH0811112 A JP H0811112A
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JP
Japan
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concrete
drum
product
formwork
mold
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JP6173487A
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Akio Tokunaga
安喜雄 徳永
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NIKKI KOGYO KK
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NIKKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート製品の表面中央部分に凹みがで
きることなく、1回の成形個数が任意に設定でき、また
製品寸法のばらつきが低減でき、さらに遠心成形中のド
ラムの飛び出しを防止でき、しかも遠心成形後に製品の
切断加工が不要なコンクリート製品の製造方法およびそ
の型枠を提供する。 【構成】 蓋付きのコンクリート供給部26が、ドラム
13中心側の型板22のほぼ中央部に突出状態で形成さ
れた所定個数の型枠10内に、少なくとも遠心成形後の
製品表面中央部分の凹み量に相当する量を、コンクリー
ト供給部26に余してコンクリートCを流し込む工程
と、型枠10をドラム13内に着脱可能に取り付ける工
程と、ドラム13を回転させ、型枠10内のコンクリー
トC中の水分や空気を遠心力により排出して成形する工
程と、ドラム13内から遠心成形後の型枠10を取り出
して、成形されたコンクリート製品を養生する工程とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート製品の製
造方法およびその型枠に係り、更に詳しくは、コンクリ
ート製品の表面中央部分に凹みができることなく、1回
の成形個数が任意に設定でき、また製品寸法のばらつき
が低減でき、さらに遠心成形中のドラムの飛び出しを防
止でき、しかも遠心成形後に製品の切断加工が不要なコ
ンクリート製品の製造方法およびその型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリート製品の成形方法の一
種として、遠心成形方法が開発されている。遠心成形方
法は、装置本体となるドラム内に、ドラムの内周面や端
板の内面を型板に採用した複数個の型枠と、移動可能な
複数個のスペーサーブロックとを放射状に交互配置し、
その後、横倒し状態のドラムを一対の回転ローラを有す
るローラ回転装置により回転させながら、端板の中央部
の開口部からドラム内にコンクリートを流し込むことに
より、流し込まれたコンクリート中の水分を遠心力によ
り型枠の外へ強制的に排出させて、強度の大きなコンク
リート製品を製造する方法である。
【0003】しかしながら、この製造方法では、前述し
たようにドラムの内周面や端板の内面を型枠の型板に利
用しているので、一台の遠心成形型枠装置では同一品
種、同一寸法のコンクリート製品だけしか製造できず、
従って製品の品種数と寸法別の数とを掛けた個数だけ、
大きなドラムを有する遠心成形型枠装置が必要であると
いう問題点があった。また、成形後の養生時には、ドラ
ムごと養生室内に収納して数時間におよぶコンクリート
製品の養生を行なわなければならず、その間、このドラ
ムを用いて次の製品を成形できずに生産性が低下すると
いう問題点があった。さらに、従来の型枠は、大型のド
ラム内に型枠を一体的に組み付けた製缶仕上げの型枠で
あり、機械加工が困難であるので、製造されたコンクリ
ート製品の寸法精度が低いという問題点があった。
【0004】そこで発明者は、これらの問題点を解消す
るために、本願出願に先立って特願平5−321079
号の「遠心成形型枠装置」という新規な遠心成形タイプ
の成形装置を開発した。この装置は、装置本体となるド
ラムと、ドラム内に放射状に収納される複数個のコンク
リート製品成形用の単体型枠と、ドラム内に所定角度毎
に配置されて、単体型枠を所定個数ずつドラムの周方向
から挟持する複数個のスペーサーブロックとを備えるこ
とにより、品種や寸法が異なるコンクリート製品を同時
に成形でき、また成形後のコンクリート製品の養生中に
同じドラムを利用して次の製品を成形することにより生
産性を向上でき、しかも製品の寸法精度の向上が図れる
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特願平5−
321079号の明細書中にも記載しているが、この遠
心成形型枠装置に密閉式単体型枠を用いて、予めコンク
リートを流し込んだ密閉状態の単体型枠をドラムにセッ
ティングし、その後、ドラムを回転させて遠心成形する
ことが考えられる。このようにすれば、前述した従前の
遠心成形装置のように、ドラムを回転させながら、ドラ
ム内に流し込まれたコンクリートを、単体型枠のドラム
中心側の面の開口部から型枠内に充填して成形する際
に、各単体型枠への充填量を一定化できないために起き
易い脱型後のコンクリート製品の寸法ばらつきを低減で
きる。しかしながら、このように予めコンクリートが充
填された単体型枠を用いた場合には、ドラム回転時の遠
心力の作用により、流動性のあるコンクリートが単体型
枠内の周縁側へ押し寄せられ、製品表面の中央部分に凹
みができる虞れがあった。
【0006】また、ドラム内に単体型枠をセッティング
する際に、放射状に配置された複数個の単体型枠を、所
定個数ずつスペーサーブロックで挟持するようにしたの
で、セッティングの構造上、1回のドラム使用によるコ
ンクリート製品の成形個数は、製造の必要がなくても、
ドラムの内周面の全域に配置される単体型枠の個数(例
えば8個取りなら8個)となり、1個または2個だけと
いったように、任意個数を製造することはできなかっ
た。そこで、空の単体型枠を組み込むことも考えられる
が、このような場合には重量のある不要な単体型枠をセ
ッティングしなければならず、手間がかかることにな
る。
【0007】さらに、ドラムを回転させる際には、前述
したように横倒し状態のドラムを回転装置の回転ローラ
上に載置して回転させていたが、通常、ドラムは300
rpmくらいと高速回転しているので、回転力が大きく
なったドラムが、何らかの原因で回転ローラ上から飛び
出してしまう虞れがあった。そして、従来の型枠には、
通常、コンクリート製品の複数個取り用のものが使用さ
れているので、脱型、養生後の成形品をコンクリート製
品1個の大きさに切断しなければならず、製造工程数が
増加し、手間がかかっていた。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、コンクリート製品の表面中央部分に凹みができるこ
となく、1回の成形個数が任意に設定でき、また製品寸
法のばらつきが低減でき、さらに遠心成形中のドラムの
飛び出しを防止でき、しかも遠心成形後に製品の切断加
工が不要なコンクリート製品の製造方法およびその型枠
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のコンクリート製品の製造方法は、それぞれ蓋付き
のコンクリート供給部が、ドラム中心側の型板のほぼ中
央部に突出状態で形成された所定個数の型枠内に、少な
くとも遠心成形後の製品表面中央部分の凹み量に相当す
る量を、前記それぞれのコンクリート供給部に余してコ
ンクリートを流し込む工程と、前記型枠を、ドラム内に
着脱可能に取り付ける工程と、該ドラムを回転させて、
前記型枠内のコンクリート中の水分や空気を遠心力によ
り排出して成形する工程と、前記ドラム内から遠心成形
後の前記型枠を取り出して、成形されたコンクリート製
品を養生する工程とを備えるように構成されている。
【0010】また、請求項2記載のコンクリート製品の
製造方法は、請求項1記載の製造方法において、遠心成
形時に、前記ドラムは横置き状態でローラ回転され、し
かも上方配置された押さえローラにより回転可能に押圧
されるように構成されている。
【0011】さらに、請求項3記載のコンクリート製品
の型枠は、ドラム内に着脱可能で、しかも組み立て可能
な複数の分割型板を備えたコンクリート製品の型枠であ
って、前記分割型板のうち、ドラム中心側に配置される
型板のほぼ中央部に、蓋付きのコンクリート供給部が突
出状態で形成されるように構成されている。
【0012】そして、請求項4記載のコンクリート製品
の型枠は、請求項3記載の型枠において、前記型枠をコ
ンクリート製品1個用の大きさにするか、該型枠内に前
記コンクリート製品複数個取り用の仕切り板を取り付け
るように構成されている。
【0013】続いて、請求項5記載のコンクリート製品
の型枠は、請求項4記載の型枠において、前記仕切り板
が、ネジ、嵌合溝または磁石を用いて前記型枠の所定位
置に着脱可能に取り付けられるように構成されている。
【0014】
【作用】請求項1〜5記載のコンクリート製品の製造方
法またはその型枠は、開蓋されたコンクリート供給部か
らコンクリートを型枠内に流し込み、次いで閉蓋された
型枠をドラム内に任意個数だけ着脱可能に取り付けるの
で、ドラム1回の使用時の成形個数が任意に設定でき
る。その後、型枠が取り付けられたドラムを回転させる
ことにより、密閉された型枠内に、適量だけ流し込まれ
たコンクリート中の水分や空気を遠心力により排出して
成形するので、コンクリート製品の製品寸法のばらつき
が低減できる。また、遠心成形時において、ドラム回転
時の遠心力の作用により、流動性のあるコンクリートが
型枠内の周縁側へ押し寄せられて製品表面の中央部分に
凹みが形成されようとするが、コンクリート供給部に余
して充填されたコンクリートがその凹みに流れ込むの
で、形状不良のない設計通りのコンクリート製品が成形
できる。
【0015】特に、請求項2記載のコンクリート製品の
製造方法において、遠心成形の際には、ドラムを横置き
状態でローラ回転するが、このときドラムが押さえロー
ラにより上方から回転可能に押圧されるので、回転力が
大きくなったドラムが、何らかの原因でローラ上から飛
び出すのを防止できる。
【0016】また、請求項4、5記載のコンクリート製
品の型枠は、コンクリート製品1個用の大きさか、型枠
内を仕切り板により仕切ってコンクリート製品複数個取
りとしたので、脱型後の成形品をコンクリート製品1個
の大きさに切断する手間が省け、製造工程数を低減でき
る。
【0017】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の第1の実施例に係るコンク
リート製品の型枠の使用状態の斜視図、図2は同分解斜
視図、図3はドラムの一部断面図を含む側面図、図4は
同遠心成形状態を示す正面図、図5は遠心成形時の凹み
部への余剰コンクリートの補充状態を示す断面図、図6
は本発明の第2の実施例に係るコンクリート製品の型枠
の平面図、図7は同断面図、図8は本発明の他の実施態
様に係るコンクリート製品の型枠のドラムセッティング
状態を示す断面図、図9は本発明のさらに他の実施態様
に係るコンクリート製品の型枠のドラムセッティング状
態を示す断面図、図10は本発明のさらにまた他の実施
態様に係るコンクリート製品の型枠のドラムセッティン
グ状態を示す断面図である。
【0018】まず、図1〜4に基づいて、本発明の第1
の実施例に係るコンクリート製品の製造方法およびその
型枠を説明する。図1に示すように、第1の実施例のコ
ンクリート製品の型枠10は、歩道や広場に敷設される
コンクリート平板であるコンクリート製品2個取り用の
横長箱状の型枠であり、ヒンジH(図5参照)により連
結された下側分割型板11と上側分割型板12とを有し
ている。図2に示すように、下側分割型板11は、ドラ
ム13の内周面への取り付け板となる横長な底板14
と、L字配置された側板15、16とを有している。底
板14の長幅側の一端部の両側にボルト掛止用の切欠部
14aが形成されており、側板15の中間部内面には、
型枠10内をコンクリート製品2個取り用のスペースに
仕切る着脱可能な仕切り板17の嵌合溝15aが形成さ
れている。また、底板14の裏面の中央部付近の両側に
は、互いに離反配置された一対の基枠18が取り付けら
れており、底板14の短幅側の一端部から外方へ突出す
る両基枠18の先端部に、連結ボルト19が固定された
回動冶具20が、ピン21を介して軸着されている。
【0019】上側分割型板12は、ドラム13の中心側
に配置される上板22と、L字形に配置された側板2
3、24とを有しており、上板22のほぼ中央部に、フ
ランジにボルト締着される蓋25が付いた円筒状のコン
クリート供給部26が突出状態で形成されている。ま
た、長尺側の側板23の両側部には、切欠部27が形成
された突片28が取り付けられており、側板23の中間
部の内面には、仕切り板17の他方の嵌合溝23aが形
成されている。なお、上下側分割型板11、12の各側
板15、16、23、24の上部には、型内に流し込ま
れたコンクリートC(図5参照)に含まれる水分や空気
を排出する幅0.5mm前後のスリットSが形成されて
いる。
【0020】図1、3に示すように、ドラム13は円筒
形の胴部29の開口する両端にドーナツ状の端板30が
固着されたもので、胴部29の一端部の内周面には、6
0度毎に対配置された取り付けナット31が固着されて
いる(図4参照)。各取り付けナット31には、二股ブ
ラケット32がボルト33を介して螺合されており、二
股ブラケット32には、ピン34を介して、連結ボルト
35が固定された回動冶具36が軸着されている。ま
た、胴部29の他端部の内周面には、底板14の端部を
掛止する掛止フック37が、各取り付けナット31の対
向位置に固着されている。
【0021】続いて、第1の実施例のコンクリート製品
の型枠10を用いたコンクリート製品の製造方法を説明
する。ドラム13の外部において、各嵌合溝15a、2
3aに仕切り板17を嵌合させた状態で、下側分割型板
11と上側分割型板12とを重ね合わせ、次いで下側分
割型板11の各連結ボルト19を、上側分割型板12の
対応する切欠部27に挿入してナット38により締め付
けることにより、上下側分割型板11、12を組み立て
る(図1参照)。各型枠10のドラム13への取り付け
は完全な個別取り付けであるので、型枠10の取り付け
個数は、必ずしも6個に限定しなくても1〜5個の何れ
でもよい。これにより、ドラム13の1回の使用により
成形できるコンクリート製品の成形個数が任意に設定で
きる。なお、仕切り板17により型枠10内を仕切らな
い際には、嵌合溝15a、23aに、これらの溝形状と
同一形状の凸条(図外)を嵌入すれば、成形後のコンク
リート製品の表面に不要な筋が形成されない。
【0022】それから、図1に示すように、蓋25を外
したコンクリート供給部26からコンクリートCを各型
枠10内に流し込み、蓋25をコンクリート供給部26
のフランジにボルト締結する。このときのコンクリート
C量は、少なくとも遠心成形後の製品表面中央部分の凹
み量に相当する量を、コンクリート供給部26に余して
いる。その後、各型枠10を端板30から装入して、ド
ラム13の内周面にセッティングする。すなわち、各下
側分割型板11の底板14の側板16側の端部を、対応
する掛止フック37に掛止し、連結ボルト35をピン3
4を中心に上方回動し、連結ボルト35を底板14の対
応する切欠部14aに挿入して、ナット39により底板
14を締め付けて固定する。
【0023】続いて、図4に示すように、型枠10が取
り付けられたドラム13を横倒し状態でローラ回転装置
40の駆動ローラ41と従動ローラ42との間上に搭載
し、さらにアジャスタ付きの押さえローラ43により上
方より所定圧力で押圧しながら回転させると、遠心力に
より、型枠10内のコンクリートC中の水分や空気がス
リットSから排出されて成形される。これにより、従前
の遠心成形装置、すなわち型枠のドラム中心側の面の開
口部から型枠内に充填して成形する装置では、回転中の
ドラム内に流し込まれたコンクリートを、各単体型枠へ
の充填量を一定化できずに起き易かった脱型後のコンク
リート製品の寸法ばらつきが低減できる。ところで遠心
成形時には、遠心力の作用により、流動性のあるコンク
リートCが型枠10内の仕切り板17により仕切られた
成形スペースの周縁側へ押し寄せられて製品表面の中央
部分に凹みRが形成されようとするが、コンクリート供
給部26内に余分に充填されたコンクリートC1がその
凹みRに流れ込むので、形状不良の部分がない設計通り
のコンクリート製品を成形できる。その後、ドラム13
内から遠心成形後の型枠10を取り出し、図外の養生室
内に収納して養生してから、脱型してコンクリート製品
を取り出す。
【0024】このように、ドラム13で遠心成形する際
に、ドラム13を押さえローラ43により上方から回転
可能に押圧するようにしたので、高速回転中のドラム1
3が、何らかの原因でローラ回転装置40から外へ飛び
出すのが防止できる。また、型枠10内が、仕切り板1
7により、コンクリート製品1個の大きさに仕切られて
いるので、脱型後の成形品を、切断装置によりコンクリ
ート製品1個の大きさに切断する手間が省け、製造工程
数を低減できる。
【0025】次に、図6、7に基づいて、本発明の第2
の実施例に係るコンクリート製品の製造方法およびその
型枠を説明する。図6、7に示すように、第2の実施例
のコンクリート製品の型枠50は、2枚の仕切り板5
1、52によりコンクリート製品3個取り用に型枠内を
仕切ると共に、コンクリート供給部53を平面視して長
穴状とし、さらに分割型板を、補強用のリブ54が取り
付けられた底板55と、底板55に固着された長幅方向
の両端側の側板56と、底板55にヒンジ57により軸
着された一方のL字側板58と、底板55にヒンジ59
により軸着されて、コンクリート供給部53が設けられ
た上板中央部60がヒンジ61により先端に連結された
他方のL字側板62とを備えている。なお、型枠組み立
て時には、一方のL字側板58と上板中央部60とがボ
ルト締着構造63により着脱可能に締着されて組み付け
られる。
【0026】以上、本発明を説明したが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しな
い範囲での設計などの変更があっても本発明に含まれ
る。例えば、実施例では、歩道や広場に敷設されるコン
クリート平板用の型枠を示したが、これに限定しなくて
も、例えば図8に示すようなステップ階段用の型枠70
や、図9に示すような大型コンクリート平板用の型枠8
0や、図10に示すような歩車道境界コンクリート用の
型枠90など、その他どのようなコンクリート製品用の
型枠にも適用できる。
【0027】また、実施例では、コンクリート供給部の
形状として、円筒形および平面視して長穴状の筒形を示
したが、これに限定しなくても、型枠内へのコンクリー
トの流し口となり、しかも遠心成形後の製品表面中央部
分の凹み量に相当するコンクリートを貯留できる容量を
有するものであれば、どのような形状のものでもよい。
さらに、コンクリート製品の型枠のドラムへの取り付け
は、実施例のものに限定しなくても、その他どのような
構造のものでもよい。さらにまた、部分型枠は、実施例
の分割構造に限定しなくても、その他どのような構造の
ものでもよい。
【0028】そして、実施例では、型枠内を1枚または
2枚の仕切り板により仕切って、製品2個取りまたは3
個取りの型枠としたが、これに限定しなくても、仕切り
板の枚数を増やして製品4個取り以上の型枠としてもよ
い。さらに、仕切り板のない1個取り用の型枠としても
よい。それから、実施例では、仕切り板を、型枠の内側
面に形成された嵌合溝に嵌合して着脱可能に取り付ける
構造としたが、これに限定しなくても、例えば仕切り板
を、磁石により型枠の任意位置に吸着したり、例えば型
枠の上側分割型板から延びたネジにより着脱可能に固定
したり、型枠に固着してもよい。また、型枠に形成され
るスリットの大きさや形成個数は任意に設定でき、ロー
ラ回転装置のドラム飛び出し防止用の押さえローラは、
必ずしも必要でない。
【0029】
【発明の効果】請求項1〜5記載のコンクリート製品の
製造方法またはその型枠は、このようにコンクリート供
給部からコンクリートを型枠内に流し込み、型枠をドラ
ム内に任意個数だけ着脱可能に取り付けるようにしたの
で、ドラム1回の使用によるコンクリート製品の成形個
数が任意に設定できる。また、コンクリートが充填され
た密閉状態の型枠をドラムにより回転させることによ
り、コンクリート中の水分や空気を排出して成形するよ
うにしたので、従前の遠心成形装置では、回転中のドラ
ム内に流し込まれたコンクリートを、型枠のドラム中心
側の面の開口部から型枠内に充填して成形する際にコン
クリート製品の製品寸法のばらつきが起き易かったが、
本手段ではこのばらつきを低減できる。さらに、遠心成
形時の遠心力により、流動性のあるコンクリートが型枠
内の周縁側へ押し寄せられて製品表面の中央部分に凹み
が形成されようとするが、これをコンクリート供給部内
の余分のコンクリートで補充するようにしたので、形状
不良のない設計通りのコンクリート製品が成形できる。
【0030】特に、請求項2記載のコンクリート製品の
製造方法では、遠心成形の際に横起きされたドラムがロ
ーラ回転される際に、押さえローラにより上方から回転
可能にドラムを押圧するようにしたので、回転力がつい
たドラムが、何らかの原因でローラ上から飛び出すのが
防止できる。
【0031】また、請求項4、5記載のコンクリート製
品の型枠は、コンクリート製品1個用の大きさか、型枠
内を仕切り板により仕切ってコンクリート製品複数個取
りとしたので、脱型後の成形品をコンクリート製品1個
の大きさに切断する手間が省け、製造工程数を低減でき
る。
【0032】さらに、請求項5のコンクリート製品の型
枠の仕切り板が磁石により型枠内に吸着されるもので
は、溝などのガイド部が不要であるので、コンクリート
製品の大きさに合わせて、仕切り板を型枠内の任意位置
に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るコンクリート製品
の型枠の使用状態の斜視図である。
【図2】同分解斜視図である。
【図3】ドラムの一部断面図を含む側面図である。
【図4】同遠心成形状態を示す正面図である。
【図5】遠心成形時の凹み部への余剰コンクリートの補
充状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るコンクリート製品
の型枠の平面図である。
【図7】同断面図である。
【図8】本発明の他の実施態様に係るコンクリート製品
の型枠のドラムセッティング状態を示す断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施態様に係るコンクリー
ト製品の型枠のドラムセッティング状態を示す断面図で
ある。
【図10】本発明のさらにまた他の実施態様に係るコン
クリート製品の型枠のドラムセッティング状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
10 コンクリート製品の型枠 11 下側分割型板 12 上側分割型板 13 ドラム 14 底板 14a 切欠部 15 側板 15a 嵌合溝 16 側板 17 仕切り板 18 基枠 19 連結ボルト 20 回動冶具 21 ピン 22 上板 23 側板 23a 嵌合溝 24 側板 25 蓋 26 コンクリート供給部 27 切欠部 28 突片 29 胴部 30 端板 31 取り付けナット 32 二股ブラケット 33 ボルト 34 ピン 35 連結ボルト 36 回動冶具 37 掛止フック 38 ナット 39 ナット 40 ローラ回転装置 41 駆動ローラ 42 従動ローラ 43 押さえローラ 50 コンクリート製品の型枠 51 仕切り板 52 仕切り板 53 コンクリート供給部 54 リブ 55 底板 56 側板 57 ヒンジ 58 L字側板 59 ヒンジ 60 上板中央部 61 ヒンジ 62 L字側板 63 ボルト締着構造 70 ステップ階段用の型枠 80 大型コンクリート平板用の型枠 90 歩車道境界コンクリート用の型枠 C コンクリート C1 余分に充填されたコンクリート H ヒンジ R 凹み S スリット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ蓋付きのコンクリート供給部
    が、ドラム中心側の型板のほぼ中央部に突出状態で形成
    された所定個数の型枠内に、少なくとも遠心成形後の製
    品表面中央部分の凹み量に相当する量を、前記それぞれ
    のコンクリート供給部に余してコンクリートを流し込む
    工程と、 前記型枠を、ドラム内に着脱可能に取り付ける工程と、 該ドラムを回転させて、前記型枠内のコンクリート中の
    水分や空気を遠心力により排出して成形する工程と、 前記ドラム内から遠心成形後の前記型枠を取り出して、
    成形されたコンクリート製品を養生する工程とを備えた
    ことを特徴とするコンクリート製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 遠心成形時に、前記ドラムは横置き状態
    でローラ回転され、しかも上方配置された押さえローラ
    により回転可能に押圧される請求項1記載のコンクリー
    ト製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 ドラム内に着脱可能で、しかも組み立て
    可能な複数の分割型板を備えたコンクリート製品の型枠
    であって、前記分割型板のうち、ドラム中心側に配置さ
    れる型板のほぼ中央部に、蓋付きのコンクリート供給部
    が突出状態で形成されていることを特徴とするコンクリ
    ート製品の型枠。
  4. 【請求項4】 前記型枠をコンクリート製品1個用の大
    きさにするか、該型枠内に前記コンクリート製品複数個
    取り用の仕切り板を取り付けたことを特徴とする請求項
    3記載のコンクリート製品の型枠。
  5. 【請求項5】 前記仕切り板が、ネジ、嵌合溝または磁
    石を用いて前記型枠の所定位置に着脱可能に取り付けら
    れる請求項4記載のコンクリート製品の型枠。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112362443A (zh) * 2020-12-04 2021-02-12 河南双建科技发展股份有限公司 一种离心混凝土抗折强度检测专用试模
CN112697676A (zh) * 2020-12-23 2021-04-23 河南双建科技发展股份有限公司 一种离心混凝土抗水渗透检测用试模

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