JPH08110707A - 液体現像装置 - Google Patents

液体現像装置

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Publication number
JPH08110707A
JPH08110707A JP24563594A JP24563594A JPH08110707A JP H08110707 A JPH08110707 A JP H08110707A JP 24563594 A JP24563594 A JP 24563594A JP 24563594 A JP24563594 A JP 24563594A JP H08110707 A JPH08110707 A JP H08110707A
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JP
Japan
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liquid
developer
developing
tank
developing roller
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Application number
JP24563594A
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English (en)
Inventor
Shuji Iino
修司 飯野
Toshimitsu Fujiwara
利光 藤原
Hidetoshi Miyamoto
英稔 宮本
Takaharu Kurita
隆治 栗田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラを抑制す
ることにより、現像剤担持体に担持される液体現像剤の
濃度ムラの発生を防止し、ひいては、最終的に濃度ムラ
のない画像を得ることのできる液体現像装置を提供す
る。 【構成】 現像ローラ202は、現像液槽208から液
体現像剤を汲み上げて感光体ドラム1との対向部に搬送
し、静電潜像を現像する。現像領域を通過した後に現像
ローラ202の表面に残留する液体現像剤はクリーニン
グブレード205により掻き取られ、現像液槽208内
の液体現像剤に混入することなく残液回収槽213に回
収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潜像担持体上に形成さ
れた静電潜像を、媒体液中に分散されたトナーによって
現像する液体現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真、静電記録等におけ
る静電潜像を、トナー粒子と該トナー粒子を分散するた
めの媒体液とを含む液体現像剤を使用して現像するよう
にした液体現像装置が知られている。
【0003】このような液体現像装置において、潜像担
持体表面にキャリア液が過剰付着するのを防止すること
などを目的として、液体現像剤を貯留する現像液槽から
液体現像剤を一旦汲み上げた上で現像を行うようにした
ものがある。例えば、現像を行うための現像ローラを潜
像担持体に対向するように設け、この現像ローラの一部
を現像液槽内の液体現像剤に浸漬し、これを回転して液
体現像剤を表面に付着させ、付着させた液体現像剤を潜
像担持体に接触させて現像を行うものや、液体現像剤を
汲み上げるための汲み上げローラを現像ローラの下部に
対向するように設け、汲み上げローラの一部を液体現像
剤に浸漬し、これを回転して液体現像剤をその表面に付
着させ、付着させた現像剤をさらに現像ローラに付着さ
せ、現像ローラに付着させた現像剤を潜像担持体に接触
させて現像を行うものなどがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような現像装置に
おいては、通常、現像ローラに付着した液体現像剤は現
像によって全て消費されずその一部が現像ローラ上に残
留する。したがって、潜像担持体と現像ローラとの対向
部である現像領域を通過した後に現像ローラ表面に残留
する液体現像剤をクリーニングブレードにより掻き取る
などした後、そのまま現像液槽に落下させるようにして
ある。
【0005】しかしながら、低濃度画像を形成する場合
は多くのトナーが現像ローラ上に残留し、高濃度画像を
形成する場合は多くの媒体液が現像ローラ上に残留する
ことになるので、これが現像液槽内の液体現像剤に混入
すると、現像液槽内の液体現像剤に濃度ムラが生じてい
た。このような現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラが、
現像ローラ上に担持される液体現像剤の濃度ムラを招
き、ひいては、最終的に得られる画像の濃度にムラを発
生させるという問題があった。
【0006】特に、現像ローラに電圧を印加することに
より、静電気力でトナーを現像ローラ表面に引き付ける
ようにしている場合、現像ローラ表面に付着する液体現
像剤トナー濃度は非常に高いものである。したがって、
現像領域を通過した後も現像ローラ表面に多くのトナー
が残ることになり、現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラ
の程度が大きくなり、現像ローラ上に担持される液体現
像剤の濃度ムラは顕著となっていた。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラを
抑制することにより、現像剤担持体に担持される液体現
像剤の濃度ムラの発生を防止し、ひいては、最終的に濃
度ムラのない画像を得ることのできる液体現像装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、トナー粒子と該トナー粒子を分散するた
めの媒体液とを含む液体現像剤を使用して、潜像担持体
表面に形成された静電潜像を現像する液体現像装置にお
いて、液体現像剤を貯溜する現像液槽と、該現像液槽内
に貯留された液体現像剤を汲み上げる汲み上げ手段と、
前記現像液槽上方にあって、前記汲み上げ手段により汲
み上げられた液体現像剤を表面に担持し、これを前記潜
像担持体表面に接触させて現像を行う現像剤担持体と、
現像に供された後に前記現像剤担持体に残留する液体現
像剤を、前記現像液槽に直接落下しないように回収する
回収手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】汲み上げ手段は現像液槽から液体現像剤を汲み
上げる。現像剤担持体は、汲み上げ手段の汲み上げた液
体現像剤をその表面に担持し、これを潜像担持体表面に
接触させて静電潜像を現像する。現像に供された後に前
記現像剤担持体に残留する液体現像剤は、現像剤担持体
下方にある現像液槽に直接落下しないように回収手段に
より回収される。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明す
る。 <装置の構成>図1は、本発明を適用した液体現像装置
を内蔵した電子写真方式のプリンタ1000の断面図で
ある。図1に示すように、プリンタ1000の内部に
は、その表面に静電潜像が形成される円筒状の感光体ド
ラム1が図中に示した矢印aの方向に回転可能に設けら
れている。感光体1の周囲には、図示しないホストコン
ピュータ等から送られる画像データに基づいてレーザビ
ームを発生するレーザ発生装置10と、画像形成のため
のプロセス機器である液体現像装置20、スクイズロー
ラ2、転写ローラ4、クリーナ7、イレーサランプ8、
帯電チャージャ9が順次配設されている。また、プリン
タ1000の側部には、内部に用紙を収納した用紙収納
カセット11と、用紙上に形成されたトナー像の定着を
行うための定着装置5と、プリンタ内部から排出される
用紙を載置する排紙トレイ12とが設けられている。
【0011】プリンタ1000のプリント動作は以下の
ように行われる。感光体ドラム1が矢印aの方向に所定
の速度で回転を始め、帯電チャージャ9により一様に帯
電された後、レーザ発生装置10によりレーザビームを
照射されることにより、その表面に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は液体現像装置20により液体現像剤
を用いて顕像化され、次いで、スクイズローラ2により
過剰に付着した媒体液が搾り取られる。
【0012】一方、用紙収納カセット11近傍に設けら
れた給紙ローラ3も回転を開始し、用紙収納カセット1
1から用紙をプリンタ内部へと搬送する。そして、タイ
ミングローラ13により、感光体1上に形成されるトナ
ー像と同期をとって、感光体ドラム1と転写ローラ4と
の対向部に向けて用紙が送り込まれ、トナーの帯電極性
とは逆極性の電圧が印加された転写ローラ4によって感
光体1上のトナー像が用紙上に転写される。転写の終了
した用紙は、定着装置5により乾燥されるとともにその
表面に転写されたトナー像が定着され、排紙ローラ6に
より排紙トレイ12上に排出される。
【0013】感光体ドラム1はトナー像の転写が終了し
た後、次回のプリントに備えてクリーナ7により表面に
残留する現像剤が除去され、さらに除電ランプ8により
表面に残留する電荷が除かれる。こうして一連のプリン
ト動作が完了する。
【0014】図1に示すように、液体現像装置20は、
液体現像剤を貯蔵するための現像液貯蔵タンク23と、
現像液貯蔵タンク23内の液体現像剤を汲み上げる液供
給装置21と、感光体ドラム1に対向し、液供給装置2
1によって供給される液体現像剤により、感光体1上の
静電潜像を現像する現像ヘッド200と、現像ヘッド2
00内の液体現像剤を現像液貯蔵タンク23に送り戻す
ための液回収装置22および残液回収装置24とを備え
ている。なお、現像液貯蔵タンク23中の液体現像剤
は、図示しないトナー補給装置により適時トナーとキャ
リア液とが補給されてほぼ一定のトナー濃度および液量
に保たれるようになっている。
【0015】図2は現像ヘッド200付近の拡大図であ
る。図2に示すように、現像ヘッド200は、その表面
に液体現像剤を担持するための現像ローラ202と、現
像ローラ202を支持するフレーム206と、液体現像
剤を貯留するための現像液槽208と、現像液槽208
から溢れた液体現像剤を回収する液回収槽209と、現
像ローラ202上に残留する液体現像剤を掻き取るため
のクリーニングブレード205と、クリーニングブレー
ド205により掻き取られた液体現像剤を回収する残液
回収槽213とを備えている。なお、斜線の部分は液体
現像剤を示している。
【0016】現像ローラ202は金属製の円柱状のもの
で、感光体ドラム1の長手方向に平行に配置され、フレ
ーム206により、図中の矢印bの方向、すなわち、感
光体1との対向部c(以下、現像部cという)において
感光体1の回転する方向(矢印a)と同じ方向に回転可
能に支持されている。なお、図3には現像ヘッド200
の長手方向の構成を示してある。
【0017】現像部cにおける感光体1と現像ローラ2
02との間隔(以下、現像ギャップという)は、0〜2
mmの範囲内で任意に設定できるようにしてある。現像
ギャップを0.1〜2mmとした場合は、後述するよう
に地カブリの点で有利となる。現像ギャップを設けず、
感光体ドラム1と現像ローラ202とを接触させている
場合は、高速現像の点で有利となる。
【0018】現像液槽208は現像ローラ202の下方
に設けられている。現像液槽208の底には液供給装置
21に接続された液供給口203が形成されており、現
像を行う際にはこの液供給口203から現像液槽208
に液体現像剤が供給され、図2に示すように、現像ロー
ラ202の下部が現像液槽208内の液体現像剤に浸漬
される。
【0019】現像液槽208を形成する壁面の上端の一
部は、現像ローラ202の下部に隣接し、現像ローラ長
手方向に平行に延伸する縁部fとなっている。現像液槽
208が液体現像剤で満たされた後、過剰の液体現像剤
が縁部fから溢れ出すようになっている。
【0020】現像液槽208の、縁部fから現像ローラ
202の最下点との対向部にかけての内壁面は、現像ロ
ーラ202と所定の間隔を保った円周面201となって
いる。この円周面201は、現像ローラ202との間に
電圧を印加することにより現像ローラ202の表面にト
ナーを付着させるための電極(以下、薄層形成電極とい
う)となっている。
【0021】薄層形成電極201と現像ローラ202と
の間の隙間d(以下、薄層形成部dという)に液体現像
剤を満たした上で、電圧を印可することによって、液体
現像剤中の電荷を帯びたトナー粒子が静電気力を受けて
現像ローラ202側に移動することにより、現像ローラ
202表面上にトナーの薄層(きわめて高濃度の液体現
像剤の薄層)が形成され、さらにその上にトナーの殆ど
存在しない媒体液の層が形成される。
【0022】薄層形成電極201と現像ローラ202と
の間に印加する電圧は、直流、直流に交流を重畳したも
の、直流にパルス状の電圧を重畳したものなどを利用す
ることができる。直流成分は100〜2000V、好ま
しくは200〜1500Vとする。交流成分を重畳する
場合は、ピーク間電圧200〜4000V、好ましくは
400〜3000V、周波数10〜10000Hzとす
る。
【0023】また、薄層形成部dの長さ(図2の矢印e
で示す範囲)を3〜80mm、好ましくは5〜50mm
に設定すると、薄層形成に要するトナー移動時間が十分
取れ、高濃度の液体現像剤薄層が形成できる。
【0024】薄層形成電極201と現像ローラ202と
の間隔(以下、薄層形成ギャップという)を0.1〜1
0mm、好ましくは0.3〜3mmに設定すると、液体
現像剤を薄層形成部dに良好に流動させながら、トナー
薄層と媒体液層とからなる上記の液体現像剤層を形成す
ることができる。
【0025】液回収槽209は縁部fに隣接して設けら
れており、現像液槽208から縁部fを越えて液回収槽
209に液体現像剤が流れ込むようになっている。液回
収槽209の底には液回収装置22に接続された液回収
口204が形成されており、液回収槽209に流れ込ん
だ液体現像剤はこの液回収口204から回収され、図1
に示した現像液貯蔵タンク23に戻される。
【0026】残液回収槽213は液回収槽209とは反
対側に現像液槽208に隣接して設けられている。残液
回収槽213の底には残液回収装置24に接続された残
液回収口210が形成されており、残液回収槽213に
流れ込んだ液体現像剤をこの残液回収口210から回収
して図1に示した現像液貯蔵タンク23に戻す。
【0027】残液回収槽213の内壁面の上端には、仕
切り板216が取り付けてある。仕切り板216は上方
に延伸して、現像液槽208と残液回収槽213との境
界を形成している。なお、仕切り板216は必ずしも液
の流通を完全に阻止するものでなくてもよく、残液回収
槽213から現像液槽208への液の漏れ出し量が、液
供給口203からの液供給量に比べ無視し得る程度であ
ればよい。具体的には漏れだし量の液供給量に対する割
合が1/10以下、より好ましくは1/30以下であれ
ば問題ない。
【0028】クリーニングブレード205はポリウレタ
ンゴム製のもので、仕切り板216の先端に取り付けら
れている。クリーニングブレード205の先端は現像ロ
ーラ202の表面にローラ回転方向に向かい合って当接
しており、現像ローラ202上に残留する液体現像剤を
掻き取るようになっている。掻き取られた液体現像剤は
クリーニングブレード205、仕切り板216を伝って
残液回収槽213に導かれる。
【0029】なお、現像ローラ202が金属や高硬度樹
脂などの硬質材料で製造されたものである場合は、クリ
ーニングブレードにはゴムブレードなどの柔軟性のある
材料のものを使用すればよい。特に、ポリウレタンゴム
ブレードが好ましい。また、現像ローラがNBR(ニト
リルゴム)ローラなどの柔質な材料で製造されたもので
ある場合は、クリーニングブレードには金属ブレード、
樹脂ブレード、セラミックブレードなどの硬質材料で製
造されたものを使用すればよい。
【0030】また、図2に示した現像ヘッド200にお
いては、仕切り板216が現像液槽208と残液回収槽
213との仕切りと、クリーニングブレードの支持とを
兼ねているので、装置の構成が簡素となりコスト面で有
利である。
【0031】液回収槽209の上方には、現像ローラ2
02上に担持される液体現像剤の一部を切取り所定量に
低下させるための液切り部材214が設けられている。
液切り部材214はクリーニングブレード205が現像
剤を掻き取る際に巻き上げた液体現像剤を閉じ込め外部
に巻き散らかさない効果もある。また、残液回収槽21
3の上方には、現像ヘッド200内の液体現像剤の蒸発
を防止するための蒸発防止板215が設けてある。
【0032】次に液体現像装置20の動作について詳し
く説明する。現像を開始すると、液供給装置21が作動
して液供給口203から液体現像剤が現像液槽208に
供給される。液体現像剤は薄層形成部dおよび液回収槽
209を通過した後、液回収口204から液回収装置2
2によって現像液貯蔵タンク23に回収された後、再び
液供給装置21により現像ヘッド200に供給される。
こうして、現像時には液体現像剤が現像装置20内を循
環する。
【0033】現像装置20においては、液回収装置22
の液回収能力を液供給装置21の液供給能力よりも大き
くしてある。したがって、図2に示したように、現像ヘ
ッド200内の液体現像剤の液面は、現像液槽208の
縁部f(すなわち薄層形成電極201の上端)をわずか
に上回る所を最高位としてほぼ一定となる。
【0034】一方、現像の開始とともに現像ローラ20
2も矢印bの方向に回転を始める。また、薄層形成電極
201と現像ローラ202との間に所定の電圧が印加さ
れ、液体現像剤が薄層形成部dを通過する間に、液体現
像剤中の電荷を帯びたトナー粒子が静電気力を受けて現
像ローラ202側に移動することにより、現像ローラ2
02表面上にトナーの薄層が形成され、さらにその上に
トナーの殆ど存在しない媒体液の層が形成される。こう
して形成された液体現像剤層は、現像ローラ202の回
転によって、液切り部材214により媒体液層の一部が
切り取られた後、現像部cに搬送される。
【0035】現像ローラ202には所定の現像バイアス
が印加されており、現像部cにおいて感光体1上の静電
潜像による電界に引かれて、トナーが現像ローラ202
から感光体1上に泳動し、クーロン力によって潜像面に
付着することにより静電潜像が現像される。
【0036】特に、現像ギャップを0.1〜2mmとし
ている場合は、現像ローラ202上に担持された液体現
像剤層のうち媒体液層が感光体1表面に接触し、トナー
薄層からトナーが媒体液層を通って感光体1上に泳動す
るため、トナー薄層が直接感光体1に接触せず、地カブ
リの発生を抑制することができる。
【0037】現像部cを通過した後、現像ローラ202
上に残存した現像剤はクリーニングブレード205によ
りかきとられる。クリーニングブレード205で掻き取
られた現像剤は、仕切り板216を伝って残液回収槽2
13に流れ込む。したがって、現像ローラ202上に残
留していた現像剤が、直接現像液槽208に流れ込んで
現像液槽208内の液体現像剤のトナー濃度を変化させ
てしまうことがない。
【0038】残液回収槽213に流れ込んだ液体現像剤
は残液回収口210から回収され、残液回収装置24に
よって現像液貯蔵タンク23に戻される。
【0039】こうして現像が終了すると、電圧の印加を
停止するとともに、液供給装置21、液回収装置22お
よび現像ローラ202を停止する。現像液槽208内の
液体現像剤は自重により、液供給口203と液回収口2
04とから現像液貯蔵タンク23に向かって速やかに落
下する。
【0040】現像ローラ202の回転速度は、感光体1
の回転速度と略同一とするのが最も好ましい。このよう
にした場合、感光体1に付着しようとするトナーに剪断
力がはたらかないので、像乱れを最小限にすることがで
きる。また、所望により両者の回転速度を異ならせても
よく、現像ローラ202を感光体1より速く回転させる
と感光体1へのトナー供給量を上げることができ、感光
体1よりも遅く回転させると感光体1へのトナー供給量
を下げることができる。また、現像ローラ202を、感
光体1との対向部において感光体1の回転する方向と逆
向きになるように回転させてもよい。このようにする
と、感光体1に付着する液の量を減らすことができる。
【0041】現像ローラ202の表面粗さは十点平均粗
さで5μm以下としてある。このようにすることで、感
光体1と現像ローラ202との接触による像乱れ、現像
ローラ202と薄層形成電極201との接触によるトナ
ー薄層の破壊、現像部cにおける電界の不均一による現
像ムラ、薄層形成部dにおける電界の不均一によるトナ
ー薄層のムラさらに、クリーニングブレード205によ
るクリーニングムラなどが防止できる。十点平均粗さに
ついてはJIS規格B0601に定義されている。
【0042】なお、トナー薄層と媒体液層とによって形
成される上記液体現像剤層は、トナーが磁性を有するも
のである場合は、磁界の作用によって形成することも可
能である。
【0043】また、現像液貯蔵タンク23内における液
体現像剤濃度をより安定化させるために、例えば、液回
収装置22の回収した現像剤と、残液回収装置24の回
収した現像剤とを混合した後、現像液貯蔵タンク23に
戻すなどして、回収した液体現像剤の濃度を、現像液貯
蔵タンク23内の液体現像剤の濃度に近づけた後、現像
液貯蔵タンクに戻すようにしてもよい。
【0044】次に、変形例について説明する。図4に示
す現像ヘッド300は、スペースの都合等に合わせて、
図2のものに対して現像液槽および液回収槽の形状を変
えたものである。図4に示すように、液供給口303が
現像液槽308の側部に、また、液回収口304が液回
収槽309の側部に設けられており、液の出入りが各槽
の横方向から行われる。なお、薄層形成電極301、現
像ローラ302、クリーニングブレード305、フレー
ム306、残液回収口310、残液回収槽313、液切
り部材314、蒸発防止板315および仕切り板316
は図2のものと同等である。
【0045】現像ヘッド300は、図1に示した液体現
像装置20において現像ヘッド200に代えて使用する
ことができるが、この場合、液供給装置21、液回収装
置22、現像液貯蔵タンク23および残液回収装置24
等の配置を適当に変更すればよい。
【0046】図5に示す現像ヘッド400は、図2のも
のに、現像ローラ上に残留する現像剤の掻き取りを容易
にするためのクリーニング液を現像ローラに対して吹き
かける機構を追加したものである。
【0047】図5に示すように、現像ヘッド400に
は、図2のものに対応して、薄層形成電極401、現像
ローラ402、液供給口403、液回収口404、クリ
ーニングブレード405、フレーム406、現像液槽4
08、液回収槽409、残液回収口410、残液回収槽
413、液切り部材414、蒸発防止板415および仕
切り板416が設けられている。
【0048】現像ローラ402の回転方向(矢印b方
向)に対してクリーニングブレード405より上流側に
は、クリーニング液を現像ローラ402に吹きかけるた
めのノズル411が設けられている。ノズル411の先
端は現像ローラ402長手方向に延伸しており、複数の
噴射口を有している。
【0049】現像ヘッド400においては、現像ローラ
402にクリーニング液を吹きかけることにより、現像
ローラ402上に拭き残しが発生するのを防止するとと
もに、現像ローラ402の回転トルクが上昇するのを防
止することができる。
【0050】図6は、図5に示した液体現像ヘッド40
0を備えた液体現像装置40を内蔵したプリンタ200
0を示す図である。図6に示すように、液体現像装置4
0は、図1のものに対応して液供給装置41、液回収装
置42、現像液貯蔵タンク43および残液回収装置44
を備えるとともに、液回収装置42から現像液貯蔵タン
ク43に戻される現像剤の一部をクリーニング液供給装
置45によって汲み上げ、現像ヘッド400のノズル4
11にクリーニング液として供給する構成となってい
る。その他の構成は図1に示すプリンタ1000と同様
である。
【0051】なお、クリーニング液としては、トナーを
溶解しないものであれば様々なものを用いることがで
き、現像液貯蔵タンク43内の液体現像剤を汲み上げて
使用しても良いし、液体現像剤の濃度を一定化するため
の補給液を用いてもよいし、クリーニングのための専用
の液を用いてもよい。
【0052】図7に示す現像ヘッド500は、液体現像
剤の汲み上げと現像とを別の部材で行うようにしたもの
であり、汲み上げローラにより現像液槽から液体現像剤
を汲み上げ、この汲み上げられた液体現像剤を現像ロー
ラに担持させて現像を行うようにしたものである。
【0053】図7に示すように、現像ヘッド500は、
それぞれ図2に示したものと同様の現像ローラ502、
クリーニングブレード505、残液回収口510、残液
回収槽513、液切り部材514、蒸発防止板515お
よび仕切り板516を備えるとともに、現像ローラ50
2下部に対向して、汲み上げローラ517を備えてい
る。
【0054】汲み上げローラ517は、現像ローラ50
2との間にわずかな間隔をおいて、図中に示した矢印g
方向、すなわち、現像ローラ502との対向部において
現像ローラの回転方向(矢印b方向)と同じ方向に回転
可能にフレーム506に支持されている。
【0055】汲み上げローラ517の下方には現像液槽
508が設けられている。現像液槽508には液供給口
503から液体現像剤が供給され、供給された液体現像
剤は液回収口504から回収されるようになっている。
これにより、現像液槽508内には液を循環させながら
所定量の液体現像剤が貯留され、汲み上げローラ517
の下部が現像液槽508内の液体現像剤に浸漬される。
【0056】汲み上げローラ517は図中の矢印g方向
に回転することによりその表面に液体現像剤を付着さ
せ、これを現像ローラ502との対向部に搬送し、現像
ローラ502の表面に付着させる。この際、汲み上げロ
ーラ517と現像ローラ502との間には電圧が印加さ
れ、液体現像剤中のトナーが現像ローラ502に引き付
けられる。これにより液体現像剤が濃縮された状態で現
像ローラに付着する。
【0057】現像領域を通過した後、現像ローラ502
に残留する液体現像剤はクリーニングブレード515に
より掻き取られ、クリーニングブレード515および仕
切り板516を伝って残液回収槽513に流れ込み、残
液回収口510から回収される。
【0058】図8に示す現像ヘッド600は、ブレード
に代えてローラにより現像剤の掻き取りを行うようにし
たものである。図8に示すように、現像ヘッド600
は、それぞれ図7に示したものと同様の現像ローラ60
2、液供給口603、液回収口604、フレーム60
6、現像液槽608、残液回収口610、残液回収槽6
13、液切り部材614、蒸発防止板615、仕切り板
616および汲み上げローラ617を備えている。な
お、現像ヘッド600は、現像ローラ602が感光体1
の側部に接するように構成されている。
【0059】現像ローラ602の回転方向(矢印b方
向)に対して感光体ドラム1と現像ローラ602との対
向部の下流側に、現像ローラ602上に残留する現像剤
を掻き取るためのクリーニングローラ605が設けられ
ている。クリーニングローラ605は、金属性のもの
で、現像ローラ602との対向部において現像ローラ6
02と逆方向に回転し、現像ローラ602に接触して現
像剤の掻き取りを行う。なお、クリーニングローラを非
接触に保ち、電圧印加によりクリーニングローラに現像
剤を引き付けることにより掻き取りを行うようにしても
よい。
【0060】クリーニングローラ605の下方には、仕
切り板616の上端が隣接しており、クリーニングロー
ラの掻き取った現像剤を残液回収槽613に導くように
なっている。
【0061】本発明は、図1から図8に示したように、
現像ローラに電圧を印加することにより、静電気力でト
ナーを現像ローラ表面に引き付けるようにした場合に効
果的であるが、高トナー濃度の液体現像剤を使用するな
どして、単に、現像ローラに液体現像剤を付着させて汲
み上げを行い、これを感光体に接触させて現像を行うよ
うにした現像装置に対しても有効である。
【0062】<液体現像剤の構成>本発明の画像形成装
置に用いる液体現像剤は、少なくとも媒体液として使用
される媒体液とトナー粒子とを含むものである。さら
に、この他に荷電制御剤、分散剤、分散安定剤等の機能
付与剤を含有していてもよい。
【0063】上記トナー粒子の体積平均粒径は0.5μ
m〜5μmに調整することが望ましい。また、トナー粒
子の総量の80体積%が体積平均粒径の±1μm、好ま
しくは±0.5μmの範囲に存在するように調整するこ
とが望ましい。体積平均粒径ならびに粒径分布は、粒度
分布測定機(SALD−1100:島津製作所社製)を
用いて測定すればよい。
【0064】上記トナー粒子としては、乾式製造法およ
び湿式製造法により得られたポリマ−微粒子を使用する
ことができる。乾式製造法とは、乾式粉砕法、噴霧乾燥
法等を含むものであり、湿式製造法とは、溶液中粉砕
法、懸濁重合法、乳化重合法、非水分散重合法、シード
重合法および乳化分散造粒法等を含むものである。特
に、使用樹脂の種類の多さ、分子量調整の容易性、樹脂
ブレンド性、粒径分布のシャープさ等から、乳化分散造
粒法または噴霧乾燥法により作製したポリマー微粒子を
使用することが好ましい。安価にトナー粒子を製造する
という点では溶液中粉砕法が好ましい。
【0065】乳化分散造粒法は、ポリマーを非水溶性有
機溶媒に溶解させてなるポリマー溶液を水性分散液中に
乳化分散させてO/W型エマルジョンを形成し、攪拌し
ながらO/W型エマルジョンに熱を加えて有機溶媒を蒸
発させ、ポリマー粒子を析出させることによりポリマー
微粒子を製造するものである。
【0066】また、噴霧乾燥法は、ポリマーを有機溶媒
に溶解させるとともに着色剤等の成分を分散させたポリ
マー溶液を調整し、このポリマー溶液をノズルより噴射
し加熱することにより有機溶媒を蒸発させてポリマー微
粒子を製造するものである。
【0067】このようなポリマー微粒子を液体現像剤の
トナー粒子として使用する場合は、ポリマー微粒子を洗
浄、乾燥後、必要に応じて既知の荷電制御剤、分散助
剤、樹脂等の添加剤を加えて、電気的に絶縁性の媒体液
中に超音波分散器等を用いて分散させればよい。
【0068】ポリマー微粒子を構成する樹脂としては、
特に限定されないが、例えばポリエステル樹脂、スチレ
ンーアクリル共重合体、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸エステル、ポリ
アクリル酸エステル、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポ
リウレタン、ポリアミド、パラフィンワックス等の樹脂
を単独またはブレンドしたものが用いられる。
【0069】ポリマー微粒子には、必要に応じて、着色
剤、荷電制御剤、オフセット防止剤等の成分を添加して
もよい。
【0070】着色剤としては、カーボンブラック、フタ
ロシアニン等の各色顔料や染料を用いることができる。
樹脂そのものに色がついている場合は添加する必要はな
い。
【0071】本発明に係る液体現像剤に用いる媒体液と
しては、電気絶縁性有機物を使用し、現像時に液体状で
あれば常温における状態は問わない。例えば、脂肪族炭
化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化
炭化水素、ポリシロキサン等の使用が可能であるが、無
害性、におい、コスト等の点からノルマルパラフィン系
またはイソパラフィン系の溶媒を使用することが望まし
い。
【0072】具体的には、アイソパーG、アイソパー
H、アイソパーL、アイソパーK(いずれもエッソ社
製)、シェルゾール71(シェル石油化学社製)、IP
ソルベント1620、IPソルベント2028(いずれ
も出光石油化学社製)を使用することが特に好ましい。
常温個体の物質では、ロウ類、パラフィン類等が使用可
能である。
【0073】また、本発明に係る液体現像剤の媒体液に
は、必要に応じて荷電制御剤、分散剤、分散安定剤等を
添加してもよい。
【0074】荷電制御剤としては、公知のものを使用す
ることができ、トナー粒子を正極性に荷電させるために
は、例えば、ステアリン酸等の脂肪酸の金属塩、スルホ
コハク酸エステルの金属塩、アビエチン酸の金属塩等の
有機酸の金属塩、もしくは粒子に吸着するアルキッド樹
脂等の溶解性高分子が挙げられ、負極性に荷電させるた
めには、例えば、レシチン等の界面活性剤、含窒素化合
物、もしくは粒子に吸着するポリアミド樹脂等の溶解性
高分子が挙げられる。これらの荷電制御剤は媒体液に対
して0.0001〜10重量%、好ましくは0.001
〜3重量%程度添加することが望ましい。
【0075】またこの他に、荷電助剤として荷電制御剤
と同量程度のSiO2 、Al23、TiO2 、ZnO等
の金属酸化物等を添加してもよい。
【0076】液体現像剤中のトナー粒子の分散を安定さ
せるための分散剤、分散安定剤としては、上記の各種界
面活性剤、溶解性高分子が使用可能である。
【0077】溶解性高分子としては、これに限るもので
はないが、ポリオレフィン系石油樹脂、亜麻仁油、ポリ
アルキルメタクリレート等が挙げられ、またポリマー粒
子との親和性を高めるために、メタクリル酸、アクリル
酸、アルキルアミノエチルメタクリレート等の極性基を
有するモノマーを少量共重合したものでもよい。溶解性
高分子は、分散性の向上並びにその添加による媒体液の
粘度上昇防止の観点から、その添加量を媒体液に対して
0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%
程度にすることが望ましい。
【0078】また、界面活性剤としては、サポニン等の
天然界面活性剤、アルキレンオキサイド系、グリセリン
系、あるいはグリシドール系等のノニオン界面活性剤、
カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エステル基、リ
ン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン系界面活性剤
等が挙げられる。
【0079】本発明に用いる液体現像剤においては、液
体現像剤の総重量に対する、トナーや分散剤等の固形成
分の総重量の割合(固形分比)は1〜90重量%である
が、現像に用いる液体現像剤の総量を減らし、取扱い性
を容易にするため、固形分比を2〜50重量%とするの
が好ましい。
【0080】以下、本発明を実験例を挙げて具体的に説
明する。なお、以下において「部」とあるのは「重量
部」を表す。
【0081】<トナーAの製法>低分子量ポリエステル
樹脂(MW:15000、Mn:6000)100部を
濃度が20重量%になるように塩化メチレンに完全に溶
解させた。アイガーモーターミル(アイガージャパン社
製)を用いて、着色剤としてフタロシアニン6部を前記
樹脂溶液中に分散させた。
【0082】以上のようにして得られた樹脂溶液を、メ
トローズ65SH−50(信越化学工業社製)1%とラ
ウリル硫酸ナトリウム1%の水性分散液中に、ホモミキ
サー(特殊機化工業社製)を用いて、毎分8000回転
で30分間室温で乳化分散させ、O/W型エマルジョン
を得た。次に4枚羽の攪拌羽根に取り替えて、40〜4
5℃で3時間攪拌しながら塩化メチレンを留去し、体積
平均粒径が2μmのトナー用ポリマー微粒子の水性懸濁
液(サスペンジョン)を得た。
【0083】得られたトナー用ポリマー微粒子の水性懸
濁液から、遠心分離機によって固形分を取り出し、これ
をよく水で洗浄した後に、ろ過、乾燥して体積平均粒径
が2μmの樹脂微粒子を得た。これをトナーAとする。
【0084】<トナーBの製法>ホモミキサーの回転速
度を毎分12000回転とした以外はトナーAの製法と
同様の手順により、体積平均粒径が0.5μmの樹脂微
粒子を得た。これをトナーBとする。
【0085】<トナーCの製法>ホモミキサーの回転速
度を毎分5000回転とした以外はトナーAの製法と同
様の手順により、体積平均粒径が5μmの樹脂微粒子を
得た。これをトナーCとする。
【0086】
【表1】
【0087】<現像剤Aの製法>トナーA80.0部、
ラウリルメタクリレート−メタクリル酸共重合体を2
6.7部およびn−ヘキシルトリメトキシシラン13.
3部を電気的に絶縁性のイソパラフィン系溶媒IPソル
ベント1620(出光石油化学社製)880部中に添加
し、これを超音波分散器で20分間混合分散させること
によって液体現像剤Aを得た。
【0088】<現像剤Bの製法>トナーAに代えてトナ
ーBを用いた以外は現像剤Aの製法と同様の手順で液体
現像剤Bを得た。
【0089】<現像剤Cの製法>トナーAに代えてトナ
ーCを用いた以外は現像剤Aの製法と同様の手順で液体
現像剤Bを得た。
【0090】<現像剤Dの製法>トナーA33.3部、
ラウリルメタクリレート−メタクリル酸共重合体を1
1.1部、n−ヘキシルトリメトキシシラン5.56部
およびイソパラフィン系溶媒IPソルベント1620
(出光石油化学社製)950部を用いて現像剤Aの製法
と同様の手順で液体現像剤Dを得た。
【0091】<現像剤Eの製法>トナーA333部、ラ
ウリルメタクリレート−メタクリル酸共重合体を111
部、n−ヘキシルトリメトキシシラン55.6部および
イソパラフィン系溶媒IPソルベント1620(出光石
油化学社製)500部を用いて現像剤Aの製法と同様の
手順で液体現像剤Eを得た。
【0092】こうして作製した各液体現像剤中のトナー
粒子は全て正極性に帯電している。
【0093】
【表2】
【0094】<実施例1>図2の現像ヘッド200を備
えた現像装置20を内蔵する図1のプリンタ1000
に、現像剤Aをセットして以下の条件で反転現像を行っ
た。その際、プリントの条件は以下のようにした。な
お、使用した画像データについては後述する。
【0095】・現像ローラの十点平均粗さ 2μm ・現像ギャップ 200μm ・現像ローラ印加電圧 +550V ・薄層形成ギャップ 1mm ・薄層形成電極印加電圧 +1550V (薄層形成ギャップ印加電圧 1000V) ・液流量 200cc/min ・現像ローラ長手方向の現像領域の長さ 320mm ・感光体回転速度 20cm/s ・現像ローラ回転速度 20cm/s ・未露光部の感光体表面電位 +750V ・露光部感光体表面電位 +50V ・現像ローラの直径 30mmφ <実施例2>現像剤Aに代えて現像剤Bを用いた以外は
実施例1と同じ条件で実験を行った。
【0096】<実施例3>現像剤Aに代えて現像剤Cを
用いた以外は実施例1と同じ条件で実験を行った。
【0097】<実施例4>現像剤Aに代えて現像剤Dを
使用し、液供給量を480cc/minとした他は実施
例1と同じ条件で実験を行った。
【0098】<実施例5>現像剤Aに代えて現像剤Eを
使用し、液供給量を48cc/minとした以外は実施
例1と同じ条件で実験を行った。
【0099】<実施例6>現像ギャップをゼロとした以
外は実施例1と同じ条件で実験を行った。
【0100】<実施例7>現像ローラの回転速度を3倍
にした以外は実施例1と同じ条件で実験を行った。
【0101】<実施例8>図5の現像ヘッド400を備
えた現像装置40を内蔵する図6のプリンタ2000
に、現像剤Aをセットして実施例1と同じ条件で反転現
像を行った。ただし、クリーニング液の流量を20cc
/minとした。
【0102】<比較例1>比較のため、現像ローラ上に
残留した現像剤を掻き取った後、分離回収せずそのまま
現像液槽に流れ込むタイプの液体現像装置を用いて実験
を行った。
【0103】実験に用いた液体現像装置の現像ヘッド付
近の構成を図9に示した。図9に示すように、現像ヘッ
ド900は、それぞれ図2のものと同様の現像ローラ9
02、液供給口903、液回収口904、クリーニング
ブレード905、フレーム906、現像液槽908、液
回収槽909、液切り部材914および蒸発防止板91
5を備えている。現像ヘッド900には、現像ローラ9
02上に残留する現像剤が現像液槽908内の液体現像
剤に混入しないように回収するための、残液回収槽や仕
切り板などの回収手段が設けられておらず、クリーニン
グブレード905により掻き取られた現像剤はクリーニ
ングブレード905下端とフレーム906との間に設け
られた隙間hから、直接現像液槽908に流れ込むよう
になっている。
【0104】図1に示すプリンタ1000の現像ヘッド
を、図9に示す現像ヘッド900に代えた以外は実施例
1と同じ条件で実験を行った。
【0105】<画像評価>図10は、画像データの出力
パターンを示す図である。この図10に示した画像デー
タを使用して各実施例および比較例の画像評価を行っ
た。図10に示すように、この画像データはほぼA3サ
イズのもので、図の縦方向が感光体の回転方向に相当
し、図の横方向が感光体の長手方向に相当している。そ
して、図の上方から順に画像形成されていく。
【0106】この画像データは、中央部分の片側に白地
部分を設けた黒地のものである。図中のBは黒地部分、
Wは白地部分を示している。白地部分の幅WYは149
mm、白部分の長さWTは189mm、WTより上の黒
部の長さBTは95mmとした。
【0107】BTは現像ローラ1回転分に相当する。ま
た、WTは現像ローラ2回転分に相当する。
【0108】この出力パターンで画像形成を行い、黒パ
ターン後の黒部であるPB部と、白パターン後の黒部で
あるPW部に対応する部分、すなわち、現像ローラの第
4回転目に対応する部分の感光体表面に付着しているト
ナーを乾燥させ、ポリウレタンゴムブレードでかき取り
重量を測定し、重量を単位面積当りに換算した。
【0109】以上の結果を表3に示す。
【0110】
【表3】
【0111】表3に示すように、実施例のものはPB位
置およびPW位置におけるトナー付着量に差がなく、画
像濃度ムラのない良好な特性を示すのに対して、比較例
のものはPB位置よりもPW位置に多くのトナー付着が
見られ、画像濃度ムラを生じていた。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
現像剤担持体上に残留する液体現像剤が、現像剤担持体
下方の現像液槽に落下することがないので、現像液槽内
の液体現像剤の濃度ムラが抑制される。これにより、現
像剤担持体に担持される液体現像剤の濃度ムラの発生を
防止することができ、ひいては、最終的に濃度ムラのな
い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液体現像装置20を内蔵した
電子写真プリンタ1000の断面図である。
【図2】液体現像装置20の現像ヘッド200付近の拡
大図である。
【図3】現像ヘッド200の長手方向の構成を示す図で
ある。
【図4】変形例である現像ヘッド300を示す図であ
る。
【図5】他の変形例である現像ヘッド400を示す図で
ある。
【図6】現像ヘッド400を備えた液体現像装置40を
内蔵する電子写真プリンタ2000の断面図である。
【図7】さらに他の変形例である現像ヘッド500を示
す図である。
【図8】さらに他の変形例である現像ヘッド600を示
す図である。
【図9】比較例に用いた液体現像装置の現像ヘッド90
0を示す図である。
【図10】画像濃度の評価に用いた画像データの出力パ
ターンを示す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム c 現像部 d 薄層形成部 20 液体現像装置 200 現像ヘッド 201 薄層形成電極 202 現像ローラ 203 液供給口 204 液回収口 205 クリーニングブレード 208 現像液槽 210 残液回収口 213 残液回収槽 216 仕切り板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗田 隆治 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー粒子と該トナー粒子を分散するた
    めの媒体液とを含む液体現像剤を使用して、潜像担持体
    表面に形成された静電潜像を現像する液体現像装置にお
    いて、 液体現像剤を貯溜する現像液槽と、 該現像液槽内に貯留された液体現像剤を汲み上げる汲み
    上げ手段と、 前記現像液槽上方にあって、前記汲み上げ手段により汲
    み上げられた液体現像剤を表面に担持し、これを前記潜
    像担持体表面に接触させて現像を行う現像剤担持体と、 現像に供された後に前記現像剤担持体に残留する液体現
    像剤を、前記現像液槽に直接落下しないように回収する
    回収手段とを備えたことを特徴とする液体現像装置。
JP24563594A 1994-10-07 1994-10-11 液体現像装置 Pending JPH08110707A (ja)

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