JP2006184604A - 液体現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
液体現像装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006184604A JP2006184604A JP2004378561A JP2004378561A JP2006184604A JP 2006184604 A JP2006184604 A JP 2006184604A JP 2004378561 A JP2004378561 A JP 2004378561A JP 2004378561 A JP2004378561 A JP 2004378561A JP 2006184604 A JP2006184604 A JP 2006184604A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- developing
- developing roller
- developing device
- toner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Wet Developing In Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】 静電潜像担持体上に形成される静電潜像に回転駆動される弾性現像ローラによりトナーを含む液体現像剤を供給して、該潜像を可視トナー像に現像する液体現像装置であって、前記弾性現像ローラ上に付着する現像後の残留トナーを従来装置に比べて効率よく除去でき、筋状ノイズ等の画像不良の発生を低減できる液体現像装置を提供すること。
【解決手段】 現像ローラをクリーニングするクリーニング部材を複数設け、このクリーニング部材間に液体キャリアを流すことにより、現像ローラ上の残存トナーを十分に除去するとともに、現像ローラに硬度20〜80の弾性体を用い、高速現像を行っても十分に濃度が得られ、さらにクリーニング部材の硬度を現像ローラの硬度よりも硬くすることにより、トルクを軽減している。
【選択図】 図1
【解決手段】 現像ローラをクリーニングするクリーニング部材を複数設け、このクリーニング部材間に液体キャリアを流すことにより、現像ローラ上の残存トナーを十分に除去するとともに、現像ローラに硬度20〜80の弾性体を用い、高速現像を行っても十分に濃度が得られ、さらにクリーニング部材の硬度を現像ローラの硬度よりも硬くすることにより、トルクを軽減している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置において、静電潜像担持体上に形成される静電潜像を、液体現像剤を用いて現像するために用いる電子写真用液体現像装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置では、一般的には、感光体等の静電潜像担持体表面を帯電させ、その帯電域に画像情報に基づいて画像露光して静電潜像を形成し、その潜像を現像して可視トナー像とし、このトナー像を紙等の記録材に転写し、定着させる。この潜像を液体現像剤で現像して可視トナー像化させるために液体現像装置が採用されている。
液体現像装置に用いる液体現像剤はトナー及び液体キャリアを含んでいる。液体現像剤は乾式現像剤に比べて微細なトナーを含むので、液体現像装置により形成された画像は、乾式現像装置により形成された画像に比べ、高解像度のものが得られる。
また、現像ローラには、弾性体を用い、感光体に圧接させることにより現像ニップを形成して、現像時間を長くすることで、高速現像でも十分にトナーが潜像部に移動できるようにしている。
このような現像装置として、感光体と現像ローラとの対向部である現像部位を通過した後、現像ローラに残存する現像剤に交流電界を加え、その後クリーニングブレード等により掻き取り、実質的に現像剤の残留しないフレッシュな面を露出させた上で次回の現像を行うようにした現像装置が提案されている(特許文献1参照。)。
特開2003−91222号公報
しかしながら、現像ローラとして上述したように弾性体を用いるために、現像ローラ表面は微細な凹凸形成面となることが避けられない。たとえ、現像ローラに表面処理を施したとしても、鏡面状態にはならず、0.5〜2.0μmの表面粗さとなる。一方、液体現像剤に用いられるトナーの粒径は、0.1〜5μm程度であるため、容易に現像ローラ表面の凹部に入り込んでしまう。
このため上記特許文献1に記載された現像装置など従来の現像装置では、現像ローラ表面から完全に残存トナーを除去できず、次回の現像において、現像濃度ムラや前回の潜像パターンが濃淡として現れるゴーストなどの問題を生じ、画像不良の原因となっている。
そこで本発明は、静電潜像担持体上に形成される静電潜像に回転駆動される弾性現像ローラによりトナーを含む液体現像剤を供給して、該潜像を可視トナー像に現像する液体現像装置であって、前記弾性現像ローラ上に付着する現像後の残留トナーを従来装置に比べて効率よく除去でき、筋状ノイズ等の画像不良の発生を低減できる液体現像装置を提供することを課題とする。また、この液体現像装置を用いた新規かつ有用な画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明者は鋭意研究を重ねたところ、以下の記載のいずれかの構成により、前記課題を解決することができた。
請求項1に係る液体現像装置は、所定極性に帯電したトナーと液体キャリアを主要構成成分とする液体現像剤を貯蔵する液体現像剤貯蔵槽と、
液体現像剤を搬送し、静電潜像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像ローラと、
現像後の現像ローラに残存する液体現像剤を除去するクリーニング手段と、
を備えた液体現像装置において、
前記クリーニング手段は、少なくとも二つのクリーニングブレード及び二つのクリーニングブレード間に液体キャリアを供給する液体キャリア供給装置から構成されることを特徴とするものである。
請求項2に係る液体現像装置は、請求項1記載の液体現像装置において、
前記現像ローラは、その表面がエラストマーにより形成されていることを特徴とするものである。
液体現像剤を搬送し、静電潜像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像ローラと、
現像後の現像ローラに残存する液体現像剤を除去するクリーニング手段と、
を備えた液体現像装置において、
前記クリーニング手段は、少なくとも二つのクリーニングブレード及び二つのクリーニングブレード間に液体キャリアを供給する液体キャリア供給装置から構成されることを特徴とするものである。
請求項2に係る液体現像装置は、請求項1記載の液体現像装置において、
前記現像ローラは、その表面がエラストマーにより形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る液体現像装置は、請求項1または2のいずれか1項に記載の液体現像装置において、
前記クリーニングブレードは、金属材料により形成されていることを特徴とするものである。
前記クリーニングブレードは、金属材料により形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る液体現像装置は、請求項1または2のいずれか1項に記載の液体現像装置において、
前記クリーニングブレードは、樹脂材料により形成されていることを特徴とするものである。
前記クリーニングブレードは、樹脂材料により形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る液体現像装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体現像装置において、
前記液体キャリア供給装置から供給される液体キャリアを前記液体現像剤貯蔵槽に回収する回収機構を備えていることを特徴とするものである。
前記液体キャリア供給装置から供給される液体キャリアを前記液体現像剤貯蔵槽に回収する回収機構を備えていることを特徴とするものである。
請求項6に係る液体現像装置は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の液体現像装置において、
前記少なくとも二つのクリーニングブレードは互いに平行に、かつ、それらの先端が現像ローラ回転方向に逆らう向きとなるように配置されていることを特徴とする。
前記少なくとも二つのクリーニングブレードは互いに平行に、かつ、それらの先端が現像ローラ回転方向に逆らう向きとなるように配置されていることを特徴とする。
請求項7に係る画像形成装置は、
像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、請求項1乃至6の何れか1項に記載の液体現像装置とを少なくとも備えることを特徴とする。
像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、請求項1乃至6の何れか1項に記載の液体現像装置とを少なくとも備えることを特徴とする。
本発明によれば、現像ローラをクリーニングするクリーニングブレードを複数設け、このクリーニングブレード間に液体キャリアを流すことにより、現像ローラ上の残存トナーを十分に除去することができるとともに、複数のブレードを使用しても、過剰なトルクが発生することもない。また、現像ローラをクリーニングするクリーニングブレードの材料を現像ローラよりも硬い金属材料または樹脂材料とすることで、クリーニングブレードのめくれや振動を防止し、ノイズの少ない画像を形成することができる。
以上のように、本発明により、現像ローラ上の残トナーが原因となっていた、筋状の画像ムラや、先の現像パターンが現れるゴーストなどの現象が解消され、高画質な画像を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態である液体現像装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図である。図2は、図1に示す液体現像装置の要部の側面図である。
まず、図1に示す画像形成装置について説明し、そのあと図2を参照しながら液体現像装置について詳しく説明する。図1に示す画像形成装置は、感光体1、帯電チャージャ2、プリントヘッド3、液体現像装置4、転写ローラ5、クリーナ6、定着ローラ7を備えている。この画像形成装置では、プリントヘッド3から照射されたレーザ光Lが、帯電チャージャ2によって一様に帯電された感光体1上の該帯電域を露光し、画像データに基づいて感光体上に原稿画像に対応する静電潜像を形成する。この静電潜像は、感光体1のa1方向の回転とともに移動し、液体現像装置4に入っている液体現像剤Dにより現像され(詳細は後述)、可視トナー像となる。転写部Tには前記の可視トナー像を吸引するために電源PW1から転写電圧が印加された転写ローラ5が設けられており、現像されたトナー像は転写ローラ5との対向部で記録シートS上に転写される。この記録シートSは図示を省略した記録材供給部から供給され、同じく図示を省略したタイミングローラ対にて感光体1上のトナー像と同期をとって転写部Tに送り込まれてくる。トナー像転写後、シートSは、定着ローラ7に運ばれ、ここでトナー像が定着され、そのあと排出される。一方、転写ローラ5によって記録シートSに転写されずに残ったトナーが、感光体1上に保持され、感光体1のa1方向の回転とともにクリーナ6に移行する。感光体1はクリーナ6により、その表面上に残った余分なトナーが除去され、次の画像形成に備えられる。
また、図1に示す画像形成装置は、感光体1上のトナー像を記録シートSへ静電的に転写するものであるが、転写ローラ5をヒートローラとして適当な圧力下に熱的に転写するものでもよい。また、液体現像剤に含まれるトナーの帯電は、正規現像をするか、反転現像をするか等に応じて液体現像剤の性質を変えることで、正に帯電させても、負に帯電させてもよい。そして、ここでの液体現像装置は、感光体上のトナー像を直接記録シートに転写させる画像形成装置に採用させたが、一旦、該トナー像を中間転写ベルト等の中間転写部材に1次転写させてから、記録シートに2次転写させる画像形成装置等に採用させてもよい。
また、図1に示す画像形成装置は、感光体1上のトナー像を記録シートSへ静電的に転写するものであるが、転写ローラ5をヒートローラとして適当な圧力下に熱的に転写するものでもよい。また、液体現像剤に含まれるトナーの帯電は、正規現像をするか、反転現像をするか等に応じて液体現像剤の性質を変えることで、正に帯電させても、負に帯電させてもよい。そして、ここでの液体現像装置は、感光体上のトナー像を直接記録シートに転写させる画像形成装置に採用させたが、一旦、該トナー像を中間転写ベルト等の中間転写部材に1次転写させてから、記録シートに2次転写させる画像形成装置等に採用させてもよい。
次に前記液体現像装置4について図2を参照して詳述する。図2に示す液体現像装置4は、現像ローラ41、規制ブレード42、クリーニング部材である第1クリーナーブレード43及び第2クリーナーブレード44、液体現像剤貯蔵槽45、液体キャリア貯蔵槽46、リサイクル液貯蔵槽47、流量制御ポンプ48、バイアス印加装置PW2が設けられ、液体現像剤貯蔵槽45には液体現像剤Dが入っている。この現像装置4は、感光体1上に形成される静電潜像に、a2方向に回転駆動される現像ローラ41によりトナーを含む液体現像剤Dを供給して、この潜像を可視トナー像に現像する。第1及び第2クリーナーブレードは互いに互いに平行に配置され両者の間隙を液体キャリアが流通するように構成されている。また、本実施形態においては、第1及び第2クリーナーブレードは、それらの先端が現像ローラ回転方向に逆らう向きとなるように配置されており、確実に現像ローラからトナーを掻き取るように構成されている。
現像ローラ41は、感光体1上に形成される静電潜像にトナーを付着させるように電源PW2によって現像バイアス電圧が印加される。現像ローラ41は、液体現像剤貯蔵槽45から液体現像剤Dを汲み上げ、規制ブレード42によって、一定の膜厚の液体現像剤層を現像ローラ41上に形成する。
現像ローラ41は、その外周面に導電性を有するエラストマーが形成されている。この弾性体層の材質としては、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、エポキシゴム、ブチルゴム、等のゴムや、合成樹脂など、弾性を有する材料で構成されている。これらの材料は、3〜7mmの厚みで現像ローラ41の回転軸の外周面に形成されており、導電性材料を含有させることにより、抵抗値を調整することができる。表面抵抗値としては、1.0×107Ω・□以下が好ましい。なお、本明細書においては、表面抵抗値は、これに限られるものではないが、三菱化学製抵抗率計 ロレスタ、ハイレスタによる測定値で示している。また、導電性材料としては、例えば、導電性カーボン、酸化錫、酸化チタン等の粉末を用いることができる。弾性体層の表面硬度としては、感光体1との間で効率的にニップを形成できるように、JIS−A硬度で20〜80度であることが望ましい。
このように構成された現像ローラ41を感光体1に対して適当な圧力で当接させると、現像ローラ41の弾性体層が弾性変形し、現像ニップNが形成される。感光体1の表面移動方向におけるニップ幅は、当接圧力を変化させることで調整することができ、感光体1上の潜像を十分にトナー現像できる時間接触するように調整すればよい。
次に現像ニップNを通過後、現像ローラ41上に残存しているトナーを第1クリーナーブレード43,第2クリーナーブレード44で掻き取る。この時、第1クリーナーブレード43と第2クリーナーブレード44との間に、液体キャリア貯蔵槽46から液体キャリアを流し、第1クリーナーブレード43で除去できなかったトナーを液体キャリアで浮き上がらせ、その後第2クリーナーブレード44で掻き取ることができる。
図3(a)、(b)、(c)に第1クリーナーブレード43と第2クリーナーブレード44及び液体キャリア流路を構成する液体キャリア流路部材60の構成を示す。第1クリーナーブレード43と第2クリーナーブレード44は、液体キャリア流路部材60の両側に固定され、液体キャリア流路が液体キャリア流路部材60内部に形成されている。第1クリーナーブレード43と第2クリーナーブレード44の材質としては、現像ローラ41の表面硬度よりも硬いものであれば用いることができる。ブレード材質として、現像ローラ41よりも柔らかいものを用いた場合、摩擦力が大きくなり、現像ローラ41の駆動トルクが増大する。そのため、振動やブレードのめくれなどが発生しやすくなる。具体的には、クリーナーブレードの材質としては、金属材料として、ステンレス、アルミニウム、銅、リン青銅、炭素鋼などや樹脂材料としては、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、アクリルなどを用いることができる。
液体キャリア流路部材60は、図3に示した形状に限らす、液体キャリアを第1クリーナーブレード43と第2クリーナーブレード44の間に現像ローラ41幅全域に渡り供給できれば良い。また、図3では、液体キャリア流路部材60が第1クリーナーブレード43と第2クリーナーブレード44のホルダーも兼ねている。
次に図4(a)、(b)を用いて、第1クリーナーブレード43と第2クリーナーブレード44とにより掻き取られた液体キャリアのリサイクル液貯蔵槽47への搬送方法について説明する。図4(a)は、現像装置4の平面図を示し、図4(b)に、現像装置4の側面図を示す。液体キャリア貯蔵槽46の液体キャリアは、流量制御ポンプ48で流量を制御され、液体キャリア流路部材60に送り込まれる。この時、流路制御ポンプを用いずに自重で流下させることもできる。液体キャリア流路部材60に送り込まれた液体キャリアは、第1クリーナーブレード43と第2クリーナーブレード44との間の現像ローラ41上に供給される。ここで、この液体キャリアにより第1クリーナーブレード43で掻き取られなかった現像ローラ41上の残留トナーが、供給された液体キャリアにより浮き上がり、第2クリーナーブレード44で掻き取られる。第1クリーナーブレード43及び第2クリーナーブレード44で掻き取られた液体キャリアは、第1クリーナーブレード43と第2クリーナーブレード44の両端部に設けられた液回収口402に集められ、図4(b)に示す矢印のようにリサイクル液貯蔵槽47に貯蔵される。この液回収口402は、現像装置4の側板405と現像ローラ41に当接されたサイドシール401及び第2クリーナーブレード44で形成されている。クリーニングに用いた液体キャリアをクリーナーブレードの両端部から排出するように構成することで、クリーニング時に発生したトナーの固まりなどが現像槽に流入することを防止できる。
この回収された液体キャリアは、再度液体現像剤貯蔵槽45に戻され、液体現像剤Dとして利用される。この時、リサイクル液貯蔵槽47と液体現像剤貯蔵槽45との間に濾過器を設け、液体キャリアのみをリサイクルするようにしても良い。また、液体現像剤貯蔵槽45に液体現像剤の濃度を検知し、所定の濃度になるようにリサイクル液貯蔵槽47から流入する液量を調整する流量制御ポンプ49を用いても良い。いずれにしても、クリーニング用の液体キャリアを液体現像剤貯蔵槽に戻し再利用することで、経済的に優れた液体現像装置及び画像形成装置とすることができる。
液体現像剤Dは、トナー及び液体キャリアを含むものである。さらに、このほかに荷電制御剤、分散剤、分散安定剤等の機能付与剤を含有しても良い。
上記トナー粒子としては、乾式製造法および湿式製造法により得られたポリマー微粒子を使用することができる。乾式製造法とは、乾式粉砕法、噴霧乾燥法等を含むものであり、湿式製造法とは、溶液中粉砕法、懸濁重合法、乳化重合法、非水分散重合法、シード重合法および乳化分散造粒法等を含むものである。特に、使用樹脂の種類の多さ、分子量調整の容易性、樹脂ブレンド性、粒径分布のシャープさ等から、乳化分散造粒法または噴霧乾燥法により作製したポリマー微粒子を使用することが好ましい。安価にトナー粒子を製造するという点では溶液中粉砕法が好ましい。
乳化分散造粒法は、ポリマーを非水溶性有機溶媒に溶解させてなるポリマー溶液を水性分散液中に乳化分散させてO/W型エマルジョンを形成し、攪拌しながらO/W型エマルジョンに熱を加えて有機溶媒を蒸発させ、ポリマー粒子を析出させることによりポリマー微粒子を製造するものである。
また、噴霧乾燥法は、ポリマーを有機溶媒に溶解させるとともに着色剤等の成分を分散させたポリマー溶液を調整し、このポリマー溶液を噴射口より噴射し加熱することにより有機溶媒を蒸発させてポリマー微粒子を製造するものである。
このようなポリマー微粒子を液体現像剤のトナー粒子として使用する場合は、ポリマー微粒子を洗浄、乾燥後、必要に応じて既知の荷電制御剤、分散助剤、樹脂等の添加剤を加えて、電気的に絶縁性の媒体液中に超音波分散器等を用いて分散させればよい。
ポリマー微粒子を構成する樹脂としては、特に限定されないが、例えばポリエステル樹脂、スチレンーアクリル共重合体、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリアミド、パラフィンワックス等の樹脂を単独またはブレンドしたものが用いられる。
ポリマー微粒子には、必要に応じて、着色剤、荷電制御剤、オフセット防止剤等の成分を添加してもよい。ポリマー微粒子の体積平均粒径は、0.1〜5μm程度とすることができる。
液体現像剤に用いる液体キャリアとしては、静電潜像をリークさせないために絶縁性が必要であり、安全性、安定性、VOC削減から、高引火点、高沸点である不活性な炭化水素オイルを使用することが望ましい。他にシリコンオイルなど、定着時のオイル転写などからは、重合性官能基などを持つものでも良い。
具体的には、一般にホワイトオイルと呼ばれるモレスコホワイト(松村石油研究所製)
を使用することが特に好ましい。また、本発明に係る液体現像剤の液体キャリアには、必要に応じて荷電制御剤、分散剤、分散安定剤等を添加してもよい。
を使用することが特に好ましい。また、本発明に係る液体現像剤の液体キャリアには、必要に応じて荷電制御剤、分散剤、分散安定剤等を添加してもよい。
液体現像剤においては、液体現像剤の総質量に対する、トナーや分散剤等の固形成分の総質量の割合(固形分比)は1〜90質量%であるが、現像に用いる液体現像剤の総量を減らし、取扱い性を容易にするため、固形分比を2〜50質量%とするのが好ましい。
以下、本発明の実験例を挙げて具体的に説明する。なお、以下において「部」とあるのは「質量部」を表す。
<トナーAの製法>
低分子量ポリエステル樹脂(Mw:15000、Mn:6000)100部を濃度が20質量%になるように塩化メチレンに完全に溶解させた。モーターミル(アイガージャパン社製)を用いて、着色剤として銅フタロシアニン6部を前記樹脂溶液中に分散させた。
<トナーAの製法>
低分子量ポリエステル樹脂(Mw:15000、Mn:6000)100部を濃度が20質量%になるように塩化メチレンに完全に溶解させた。モーターミル(アイガージャパン社製)を用いて、着色剤として銅フタロシアニン6部を前記樹脂溶液中に分散させた。
以上のようにして得られた樹脂溶液を、メトローズ65SH−50(信越化学工業社製)1%とラウリル硫酸ナトリウム1%の水性分散液中に、ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて、毎分8000回転で30分間室温で乳化分散させ、O/W型エマルジョンを得た。次に4枚羽の攪拌羽根に取り替えて、40〜45℃で3時間攪拌しながら塩化メチレンを留去し、トナー用ポリマー微粒子の水性懸濁液(サスペンジョン)を得た。
得られたトナー用ポリマー微粒子の水性懸濁液から、遠心分離機によって固形分を取りだし、これをよく水で洗浄した後にろ過、乾燥して体積平均粒径が2μmのトナー用ポリマー微粒子を得た。
<液体現像剤Aの製法>
トナーAを23質量%、油溶性顔料分散剤でポリエステル系−COOH 末端をもつソルスパース3000を1質量%、電気的に絶縁性の炭化水素オイルであるモレスコホワイト(松村石油研究所製)を76質量%とした混合物を作製し、これをガラスビーズ入りのサンドミル(DCPミル、ビスコミルなど)で30時間攪拌させることによってトナー粒子体積径約2μmの液体現像剤Aを得た。液体現像剤Aに含まれるトナー粒子は負極性に帯電している。
(実施例1)
図2に示す液体現像装置4を内蔵した図1の画像形成装置に液体現像剤Aをセットして、以下の条件で反転現像することにより、連続1,000枚のプリントを行い、その後画像濃度、トルク、振動、ブレードのめくれについて評価した。
・現像ローラ41
芯金:ステンレス鋼、直径20mmφ
導電性ゴム:NBR+カーボンブラック、肉厚5mm
表面粗さ:Rz=6.3μm
表面硬度:50°(JIS−A)
表面電気抵抗値:1.0×106Ω・□(抵抗率計 ロレスタ、ハイレスタシリ
ーズ 三菱化学製)
・第1及び第2クリーナーブレード43、44:ステンレス鋼、板厚0.1mm
・感光体回転速度 20cm/s
・現像ローラ41回転速度 20cm/s
・現像ローラ41の直径 30mmφ
・感光体の直径 80mmφ
・液体キャリアの流量 20ml/min
(比較例1)
実施例1において、液体キャリアの供給を停止した他は実施例1と同様に行った。
(比較例2)
実施例1において、第2クリーナーブレード44をはずし、また液体キャリアの供給を停止した他は実施例1と同様に行った。
(実施例2)
実施例1において、第1及び第2クリーナーブレード43、44をステンレス鋼に代えてポリアセタール(板厚0.8mm、ロックウエル硬さM94)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。
(実施例3)
実施例1において、第1及び第2クリーナーブレード43、44をステンレス鋼に代えてNBRゴム(板厚1.5mm、表面硬度60°)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。
(比較例3)
実施例1において、第1及び第2クリーナーブレード43、44をステンレス鋼に代えてNBRゴム(板厚1.5mm、表面硬度30°)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。
トナーAを23質量%、油溶性顔料分散剤でポリエステル系−COOH 末端をもつソルスパース3000を1質量%、電気的に絶縁性の炭化水素オイルであるモレスコホワイト(松村石油研究所製)を76質量%とした混合物を作製し、これをガラスビーズ入りのサンドミル(DCPミル、ビスコミルなど)で30時間攪拌させることによってトナー粒子体積径約2μmの液体現像剤Aを得た。液体現像剤Aに含まれるトナー粒子は負極性に帯電している。
(実施例1)
図2に示す液体現像装置4を内蔵した図1の画像形成装置に液体現像剤Aをセットして、以下の条件で反転現像することにより、連続1,000枚のプリントを行い、その後画像濃度、トルク、振動、ブレードのめくれについて評価した。
・現像ローラ41
芯金:ステンレス鋼、直径20mmφ
導電性ゴム:NBR+カーボンブラック、肉厚5mm
表面粗さ:Rz=6.3μm
表面硬度:50°(JIS−A)
表面電気抵抗値:1.0×106Ω・□(抵抗率計 ロレスタ、ハイレスタシリ
ーズ 三菱化学製)
・第1及び第2クリーナーブレード43、44:ステンレス鋼、板厚0.1mm
・感光体回転速度 20cm/s
・現像ローラ41回転速度 20cm/s
・現像ローラ41の直径 30mmφ
・感光体の直径 80mmφ
・液体キャリアの流量 20ml/min
(比較例1)
実施例1において、液体キャリアの供給を停止した他は実施例1と同様に行った。
(比較例2)
実施例1において、第2クリーナーブレード44をはずし、また液体キャリアの供給を停止した他は実施例1と同様に行った。
(実施例2)
実施例1において、第1及び第2クリーナーブレード43、44をステンレス鋼に代えてポリアセタール(板厚0.8mm、ロックウエル硬さM94)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。
(実施例3)
実施例1において、第1及び第2クリーナーブレード43、44をステンレス鋼に代えてNBRゴム(板厚1.5mm、表面硬度60°)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。
(比較例3)
実施例1において、第1及び第2クリーナーブレード43、44をステンレス鋼に代えてNBRゴム(板厚1.5mm、表面硬度30°)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。
以上の実施例及び比較例についての評価結果を表1に示す。
ブレードのめくれ、ゴーストの発生および画像ノイズについては、目視で観察した。
以上のように、本実施例においては、トナーのクリーニング不良に起因するゴーストの発生や筋状ノイズの発生もなく、また、ブレードめくれなどのない液体現像装置を得ることができた。
1 感光体
2 帯電チャージャ
3 プリントヘッド
4 液体現像装置
41 現像ローラ
42 規制ブレード
43 第1クリーナーブレード
44 第2クリーナーブレード
45 液体現像剤貯蔵槽
46 液体キャリア貯蔵槽
47 リサイクル液貯蔵槽
48,49 流量制御ポンプ
401 サイドシール
402 液回収口
403 軸受け
404 駆動ギヤ
405 側板
5 転写ローラ
6 クリーナ
7 定着ローラ
60 液体キャリア流路部材
2 帯電チャージャ
3 プリントヘッド
4 液体現像装置
41 現像ローラ
42 規制ブレード
43 第1クリーナーブレード
44 第2クリーナーブレード
45 液体現像剤貯蔵槽
46 液体キャリア貯蔵槽
47 リサイクル液貯蔵槽
48,49 流量制御ポンプ
401 サイドシール
402 液回収口
403 軸受け
404 駆動ギヤ
405 側板
5 転写ローラ
6 クリーナ
7 定着ローラ
60 液体キャリア流路部材
Claims (7)
- 所定極性に帯電したトナーと液体キャリアを主要構成成分とする液体現像剤を貯蔵する液体現像剤貯蔵槽と、
液体現像剤を搬送し、静電潜像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像ローラと、
現像後の現像ローラに残存する液体現像剤を除去するクリーニング手段と、
を備えた液体現像装置において、
前記クリーニング手段は、少なくとも二つのクリーニングブレード及び二つのクリーニングブレード間に液体キャリアを供給する液体キャリア供給装置から構成されることを特徴とする液体現像装置。 - 前記現像ローラは、その表面がエラストマーにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の液体現像装置。
- 前記クリーニングブレードは、金属材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体現像装置。
- 前記クリーニングブレードは、樹脂材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体現像装置。
- 前記液体キャリア供給装置から供給される液体キャリアを前記液体現像剤貯蔵槽に回収する回収機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項に記載の液体現像装置。
- 前記少なくとも二つのクリーニングブレードは互いに平行に、かつ、それらの先端が現像ローラ回転方向に逆らう向きとなるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の液体現像装置。
- 像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、請求項1乃至6の何れか1項に記載の液体現像装置とを少なくとも備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004378561A JP2006184604A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 液体現像装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004378561A JP2006184604A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 液体現像装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006184604A true JP2006184604A (ja) | 2006-07-13 |
Family
ID=36737763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004378561A Pending JP2006184604A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 液体現像装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006184604A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008185658A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
DE102012103328A1 (de) * | 2012-04-17 | 2013-10-17 | Océ Printing Systems GmbH & Co. KG | Digitaldrucker zum Bedrucken eines Aufzeichnungsträgers |
-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004378561A patent/JP2006184604A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008185658A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
DE102012103328A1 (de) * | 2012-04-17 | 2013-10-17 | Océ Printing Systems GmbH & Co. KG | Digitaldrucker zum Bedrucken eines Aufzeichnungsträgers |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009258596A (ja) | 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5088565B2 (ja) | 現像ローラ、及び、該現像ローラを用いた画像形成方法 | |
JP2003330320A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010044189A (ja) | 湿式現像装置、湿式現像方法、及び画像形成装置 | |
JP4830978B2 (ja) | 湿式現像装置及び湿式画像形成装置 | |
JPH08297417A (ja) | 液体現像剤搬送装置 | |
JPH0772740A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009069367A (ja) | 画像形成装置およびプロセスカートリッジ | |
JP2015094897A (ja) | 現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP4093187B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP5618807B2 (ja) | 湿式画像形成装置 | |
JP2012037557A (ja) | 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置 | |
JP2008209426A (ja) | クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JPH07287450A (ja) | 液体現像装置 | |
JP2006184604A (ja) | 液体現像装置及び画像形成装置 | |
JP2010060680A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4525705B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP2007147708A (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JPH08110707A (ja) | 液体現像装置 | |
JP5514431B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4836443B2 (ja) | クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置 | |
JPH08110741A (ja) | 液体現像装置 | |
JP2005091993A (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2018138981A (ja) | 現像装置 | |
JP5169762B2 (ja) | 画像形成装置、クリーニング装置 |