JP2015094897A - 現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
現像剤を表面に担持可能であって、電圧が印加されることで表面に担持する現像剤を像担持体の表面に供給する現像剤担持体において、
弾性層と、前記弾性層を覆う表面層であって、アルミナを含み前記弾性層よりも体積抵抗率が高い表面層とを有することを特徴とする。
画像形成装置の本体に着脱可能であり、画像形成プロセスを行うプロセスカートリッジであって、現像剤像を担持可能な像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像することにより前記現像剤像を形成する上記現像剤担持体と、を有することを特徴とする。
現像剤像を担持可能な像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像することにより前記現像剤像を形成する上記現像剤担持体と、前記現像剤担持体に電圧を印加する印加手段と、を有することを特徴とする。
図1、図2を参照して、実施形態1について説明する。図1は、本実施形態1、2に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図2は、実施形態1に係るカートリッジの構成を示す概略断面図である。
らう向き(カウンター方向)に配置されている。また、規制ブレード16には、現像ローラ14に対して電位差200Vとなるように電圧が印加される。この電位差は、トナー12のコートを安定化させるためのものである。規制ブレード16により現像ローラ14上に形成されたトナー層(現像剤層)は、現像ニップ部Nへ搬送され、現像ニップ部Nにおいて反転現像が行われる。
次に、図3を参照して、実施形態2について説明する。図3は、実施形態2に係るカートリッジの構成を示す概略断面図である。実施形態2に係る画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用、トナーリサイクルプロセス(クリーナレスシステム)のレーザプリンタである。前述の実施形態1の画像形成装置と同様の点については再度の説明を省略し、異なる点についてのみ以下説明する。実施形態1と最も異なる点は、感光体ドラム1をクリーニングするクリーニングブレード9を廃し、転写残トナーをリサイクルするところに
ある。転写残トナーが帯電など他のプロセスに悪影響を及ぼさないように、転写残トナーを循環させて現像装置4に回収する。具体的には、実施形態1に対し以下の構成を変更した。
次に、図4を用いて、実施例1の現像ローラ14について説明する。図4は、実施例1の現像ローラを示す斜視図である。図4に示す本実施例に用いる現像ローラは、以下のように作製した。
次に、図5を用いて、現像ローラ14全体の体積抵抗(以下、単に抵抗ともいう)の測定法について説明する。図5は、現像ローラ14全体の体積抵抗の測定について説明するための図である。図5に示すように、測定対象であるローラ14は、ステンレス等からなる導電性芯金14aと、その外周に形成された弾性層としてのゴム層14b1及びアルミナ表面層14b2からなる複層構造を有する。また、現像ローラ14の長手方向の幅は約230mmである。
次に、図6を参照して、各層の体積抵抗率(以下、単に抵抗率ともいう)について述べる。図6は、現像ローラの各層の体積抵抗率の測定について説明するための図である。実施例1において、アルミナ表面層14b2の体積抵抗率は5×1011Ωcm、ゴム層14b1の体積抵抗率は1×108Ωmである。すなわち、実施例1においては、アルミナ表面層14b2の方がゴム層14b1よりも体積抵抗率が高い。
プロットにより各層の体積抵抗を算出する。さらに、現像ローラ14の断面を切り出しSEM観察により各層の膜厚を10点測定し、各層の平均膜厚を算出し、前述の体積抵抗から、各層の体積抵抗率を導出する。本インピーダンス測定は30℃、80%RH環境下にて実施した。
現像ローラ14の硬度(平均硬度)はAsker−Cゴム硬度計(高分子計器株式会社製)を用いて測定した。本発明においては、平均Asker−C硬度が30度より大きく80度(Asker−C)より小さい現像ローラ14が好適に使用される。平均硬度が80度(Asker−C)以上になると、現像ローラ14の摺擦によってトナーが溶融し、ブレード融着やローラ融着を発生させてしまうので好ましくない。また、現像ローラ14と感光体ドラム1との接触状態が不安定となりやすい。一方、平均硬度が30度(Asker−C)以下となると、圧縮永久歪みによる永久変形により、現像ローラ14としての使用が困難になる。なお、本実施例で平均硬度が55度(Asker−C)の現像ローラ14を用いた。
本実施例における微小硬度は150MPaであった。測定に用いた装置は、HYSITRON社TriboScopeを用いた。測定には、ベルコビッチ圧子先端R150nm、無荷重から最大荷重まで5秒間で変位させ、保持せずに無荷重まで5秒間で変位させ荷重変化から算出した。このときの最大荷重は、表面層の平均膜厚の10%変位する時の荷重量とした。
表面層14b2の細孔分布は、micromeritics社のTristar3000により測定した。本実施例における細孔分布の平均径は、0.5nmであった。
従来技術である比較例1に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例1に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のシリコンゴム層14bを設けた。シリコンゴム層14bの表面には、粗し粒子と導電剤を分散させたウレタン樹脂を10μmコーティングし、外径をφ11.5(mm)とした。現像ローラ14の抵抗は5×105Ωであり、平均硬度(AskerC)は55度であった。
比較例2に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例1に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のシリコンゴム層14b1を設けた。シリコンゴム層14bの表面にはウレタン樹脂を10μmコーティングし、外径をφ11.5(mm)とした。現像ローラ14の抵抗は5×106Ωであり、平均硬度(AskerC)は55度であった。また、表面層抵抗率は109Ωcm、ゴム層抵抗率は、109Ωcmである。
実施例2に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例2に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。実施例2においてはゴム層14b1としてウレタンゴムを用いた。つぎに、コロイダルアルミナ溶液を調整し、上述した導電弾性層を有する現像ローラ14上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。
実施例3に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例3に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14bを設け、外径をφ11.5(mm)とした。さらに作製した現像ローラを真空蒸着により、表面層14b2としての酸化アルミ被膜を約200nm形成した。具体的にはAl2O3顆粒を電子線加熱により気化させることにより現像ローラ14の表面層14b2として酸化アルミ被膜を形成した。現像ローラ14の抵抗は5×105Ωであり、平均硬度(AskerC)は55度であった。また、表面層抵抗率は8×1013Ωcm、ゴム層抵抗率は、108Ωcmである。また、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、200MPaであった。
比較例3に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点につ
いて述べる。比較例3に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層を設け、外径をφ11.5(mm)とした。さらに作製した現像ローラ14を真空蒸着により、アルミ金属被膜を約200nm形成した。具体的にはAl金属を抵抗加熱により気化させることにより現像ローラ14表面にアルミ金属被膜を形成した。現像ローラの抵抗は5×105Ωであり、平均硬度(AskerC)は55度であった。また、表面層抵抗率は10Ωcm、ゴム層抵抗率は109Ωcmである。また、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、50MPaであった。
以下、実施形態1に係る画像形成装置に各実施例、各比較例の現像ローラを適用した場合における、画像濃度評価、カブリ評価、ベタ濃度差評価について説明する。また、実施形態2に係る画像形成装置に各実施例、各比較例の現像ローラを適用した場合における、初期カブリ評価、中間調濃度評価について説明する。以下、通紙枚数100枚後の評価を「初期」、3000枚後の評価を「耐久」とする。
以下に、実施形態1における評価方法について述べる。
画像濃度評価は、画像形成装置を評価環境30℃、80%Rhにて1日放置して当該環境になじませた後、100枚印字後および3000枚印字後に行った。100枚および3000枚の印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。通紙枚数100枚後の評価を初期画像濃度、3000枚後の画像評価を耐久画像濃度とした。
○:ベタ黒画像において、10点平均が1.3以上
△:ベタ黒画像において、10点平均が1.1以上、1.3未満
×:ベタ黒画像において、10点平均が1.1未満
カブリとは、本来印字しない白部(未露光部)においてトナーがわずか現像され地汚れのように現れる画像不良のことである。カブリは、感光体ドラム1と現像ローラ14が接触する現像ニップ部Nで、トナーの電荷が減衰したり、トナーの極性が反転することにより発生する。特に、高湿環境下において、トナーに対する帯電付与性が低下することが知られている。トナーに対する帯電付与性が低下すると、トナーの電荷が減衰し、カブリ量が増加してしまう。
の平均値を求めた。そして、以下の○、△、×、××の記号でカブリ評価を行った。
○:カブリ量が1.0%未満である。
△:カブリ量が1.0〜3.0%未満である。
×:カブリ量が3.0〜5.0%未満である。
××:カブリ量が5.0以上である。
ベタ濃度差評価は、画像形成装置を評価環境30.0℃、80%Rhにて24時間放置
し、当該環境になじませた後、100枚印字後に行った。100枚の印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。ベタ濃度差評価はベタ黒画像を1枚出力しベタ画像の出力先端と後端の濃度差から評価を、spectrodensitometer500(X−Rite社製)を用いて行った。印字テスト及び評価画像は単色であり、通常速度(120mm/sec)にて出力した。そして、以下の○、×の記号で評価を行った。
○:ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2未満
×:ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2以上
耐久時の中間調画像の均一性評価は、30.0℃、80%Rhにて24時間放置し、当
該環境になじませた後、3000枚印字後に行った。3000枚の印字テストは、画像比率5%の縦線の記録画像を連続的に通紙して行った。印字テスト及び評価画像は単色であり、通常速度(120mm/sec)にて出力した。そして、以下に説明する○、×の記号で評価を行った。本評価において、中間調画像とは、主走査方向の1ラインを記録し、その後4ラインを非記録とする縞模様を意味し、全体として中間調の濃度を表現している。
○:中間調画像に縦線状の濃淡ムラが目視により認識できない。
×:中間調画像に縦線状の濃淡ムラが目視により認識できる。
以下に、実施形態2における評価方法について述べる。
実施形態2におけるクリーナレス時の初期かぶり評価は、上述した実施形態1における初期カブリ評価に準ずるため、その説明は省略する。
実施形態2における、クリーナレス時の初期の中間調濃度評価は、画像形成装置を評価環境30.0℃、80%Rhにて24時間放置し、当該環境になじませた後、100枚印
字後に行った。100枚の印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。画像評価は中間調画像を1枚印字する。次に、幅2cmの縦帯の画像を連続20枚通紙し、21枚目も連続通紙にて中間調画像を印字する。印字テスト及び評価画像は単色であり、通常速度(120mm/sec)にて出力した。そして、以下の○、×の
記号で評価を行った。本評価において、中間調画像とは、主走査方向の1ラインを記録し、その後4ラインを非記録とする縞模様を意味し、全体として中間調の濃度を表現している。
○:1枚目と21枚目の中間調画像に濃度差を目視により認識できない。
×:1枚目と21枚目の中間調画像に濃度差を目視により認識できる。
以下、表1に上述の各評価結果を示す。
の著しい低下をもたらす。結果、より電荷量の少ないトナーをドラム上に供給するため転写ニップ部(感光体ドラム1と一次転写装置5の対向位置)でトナーが移動しにくくなると考えられる。
さらに、比較例と対比することで、本発明の実施例の優位性について述べる。
電付与性が高いためカブリ量の増加も抑制される。ただし、低抵抗な層を形成しているため現像ニップ部N通過時およびブレードニップ部通過時にトナー電荷の減衰が生じる。結果、耐久によりトナー劣化が進行し、トナーの帯電性が低下すると、カブリ量の増加及び転写性悪化による画像濃度低下が発生する。
さらに、実施例を対比することにより、本発明における優位性について述べる。実施例2は、表面層抵抗率を2×1010Ωcmとした例である。実施例3は表面層抵抗率を8×1013Ωcmであり、平均膜厚0.2μmとした例である。実施例2は、表面層14b2の抵抗がやや低いため、現像ニップ部Nでのトナー電荷の減衰が生じ、それに伴うカブリ量が微増する。また耐久後、画像濃度差、クリーナレスシステムに中間調画像濃度差を生じる。
久時に中間調濃度ムラが生じると考えられる。以上のことから、本発明のアルミナ表面層14b2の抵抗率は1010Ωcm以上であって1014Ωcm以下であることが好ましく、より安定した画像得るためには、5×1010Ωcm以上であって5×1013Ωcm以下であることがより好ましい。
次に、平均硬度、微小硬度及び膜厚の関係について説明するため、実施例4〜7、比較例4〜10の詳細を述べる。
実施例4に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例4に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
実施例5に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例5に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
実施例6に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例6に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14bを設け、現像ローラ14の外径はφ11.5(mm)とした。
実施例7に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点につ
いて述べる。実施例6に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
比較例4に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例4に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
比較例5に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例5に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
比較例6に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例6に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
比較例7に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例7に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
比較例8に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例8に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
比較例9に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例9に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
比較例10に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例10に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
による表面層硬度は、120MPaであった。
(耐久カブリ評価)
本評価のカブリの算出は、上述した実施形態1における耐久カブリ評価に準ずるためその説明については省略する。
上記カブリ測定同様、ベタ白画像印字中に画像形成装置を停止する。つぎに、現像ローラ14上のトナーコート層の平均電荷量をホソカワミクロンE−スパートアナライザーにて測定し、以下に説明する○、×の記号で評価を行った。
○:100枚通紙時の平均トナー電荷量に対して、3000枚通紙字の平均トナー電荷量が、60%以上を維持している。
×100枚通紙時の平均トナー電荷量に対して、3000枚通紙字の平均トナー電荷量が、60%未満である。
感光体ドラム1と現像ローラ14が当接する現像ニップ部Nを現像ローラ14上トナーが通過する前後のトナー電荷量の変化により評価を実施した。具体的には、上記カブリ測定同様、ベタ白画像印字中に画像形成装置を停止する。次に、現像ローラ14上トナーにおいて、現像ニップ部N通過前および現像ニップ部N通過後の平均トナー電荷量をホソカワミクロンE−スパートアナライザーにて測定する。トナー電荷の減衰率は、現像ニップ部N通過前の平均トナー電荷量(Q/d)に対する現像ニップ部N通過前後の平均トナー電荷量変化量とし、以下に説明する記号で評価を行った。
○ :減衰率が40%未満である。
× :減衰率が40%以上60%未満である。
××:減衰率が60%以上である。
各評価結果に基づいて、平均硬度(AskerC)と微小硬度の関係を実施例1〜7、比較例4〜10を比較することにより述べる。
skerC)が45度より小さいことに加え微小硬度が50MPaより小さい。微小硬度が50MPaの場合、アルミナ表面層14b2が柔らかく現像ローラ14と当接する部材との摺擦により削れが発生すると考えられる。そのため、耐久後膜厚が薄くなり、所望の抵抗よりも小さくなるため、よりトナー電荷の減衰が進行すると考えられる。結果、カブリ量が著しく悪化する。
さらに、本発明の実施例8について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例8に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14bを1設け、外径をφ11.5(mm)とした。実施例8においてはウレタンゴムを用いた。
Claims (11)
- 現像剤を表面に担持可能であって、電圧が印加されることで表面に担持する現像剤を像担持体の表面に供給する現像剤担持体において、
弾性層と、前記弾性層を覆う表面層であって、アルミナを含み前記弾性層よりも体積抵抗率が高い表面層とを有することを特徴とする現像剤担持体。 - 体積抵抗が2×104Ωより大きく5×106Ωより小さいことを特徴とする請求項1に記載の現像剤担持体。
- 前記表面層の厚みが0.01μm以上であって5.0μm以下であり、前記表面層の体積抵抗率が1010Ωcm以上であって1014Ωcm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤担持体。
- 前記表面層の厚みが0.1μm以上であって2.5μm以下であり、前記表面層の体積抵抗率が5×1010Ωcm以上であって5×1013Ωcm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤担持体。
- Asker−C硬度が45度以上であって70度以下であり、ナノインデンテーション法により測定される微小硬度が50MPa以上であって220MPa以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
- 前記表面層の細孔分布の平均径が0.1nm以上であって500nm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
- 前記表面層は、コロイダルアルミナ溶液を用いて形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
- 前記表面層は、アルミニウムアルコキシドの加水分解工程及び縮合工程を経て形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
- 現像剤を収容する現像容器と、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像剤担持体と、
を有することを特徴とする現像装置。 - 画像形成装置の本体に着脱可能であり、画像形成プロセスを行うプロセスカートリッジであって、
現像剤像を担持可能な像担持体と、
前記像担持体上の静電潜像を現像することにより前記現像剤像を形成する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像剤担持体と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 現像剤像を担持可能な像担持体と、
前記像担持体上の静電潜像を現像することにより前記現像剤像を形成する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に電圧を印加する印加手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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