JP2015094897A - 現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents

現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像性を維持しつつ、カブリの発生を抑制する。【解決手段】トナーを表面に担持可能であって、電圧が印加されることで表面に担持するトナーを感光体ドラム1の表面に供給する現像ローラ14において、ゴム層14b1と、ゴム層14b1を覆う表面層であって、アルミナを含みゴム層14b1よりも体積抵抗率が高い表面層14b2とを有することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を利用した画像形成装置として、像担持体としての感光体ドラムと、現像剤担持体としての現像ローラとを有するものが知られている。この画像形成装置においては、感光体ドラム上に形成された潜像に対して、現像ローラに担持される現像剤としてのトナーを転移させることにより、潜像を顕在化させる現像工程が行われる。
従来の一成分トナーを用いた現像方式としては、弾性層を有する現像ローラを用いた接触現像方式が提案されている。感光体ドラムと現像ローラが接触する接触領域(以下、現像ニップ部という)のうち、本来トナーを転移させたくない感光体ドラム上の領域(以下、非画像部という)では、感光体ドラムから現像ローラへと向かう力をトナーが受けるように電圧が印加されている。
ここで、本来トナーを転移させたくない感光体ドラム上の非画像部にも、トナーが転移してしまう非画像部汚れ(以下、カブリという)という問題が発生する場合がある。カブリは、感光体ドラムと現像ローラが接触する現像ニップ部で、トナーの電荷が減衰したり、トナーの極性が反転することにより発生する。特に、高湿環境下において、トナーに対する帯電付与性が低下することが知られている。トナーに対する帯電付与性が低下すると、トナーの電荷が減衰し、カブリ量が増加してしまう。
そこで、特許文献1においては、感光体ドラムの非画像部にトナーが転移してしまうカブリを抑制するため、現像ローラの体積抵抗を所定値以上に設定することが提案されている。
特公平7−31454号公報
しかしながら、単に現像ローラの体積抵抗を大きくするだけでは、濃度薄が発生するなど現像性が悪化してしまう。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明は、現像性を維持しつつ、カブリの発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る現像剤担持体は、
現像剤を表面に担持可能であって、電圧が印加されることで表面に担持する現像剤を像担持体の表面に供給する現像剤担持体において、
弾性層と、前記弾性層を覆う表面層であって、アルミナを含み前記弾性層よりも体積抵抗率が高い表面層とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る現像装置は、現像剤を収容する現像容器と、上記現像剤担持体と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るプロセスカートリッジは、
画像形成装置の本体に着脱可能であり、画像形成プロセスを行うプロセスカートリッジであって、現像剤像を担持可能な像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像することにより前記現像剤像を形成する上記現像剤担持体と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、
現像剤像を担持可能な像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像することにより前記現像剤像を形成する上記現像剤担持体と、前記現像剤担持体に電圧を印加する印加手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、現像性を維持しつつ、カブリの発生を抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図 実施形態1に係るカートリッジの構成を示す概略断面図 実施形態2に係るカートリッジの構成を示す概略断面図 実施例1の現像ローラを示す斜視図 現像ローラの体積抵抗の測定について説明するための図 現像ローラの各層の体積抵抗率の測定について説明するための図 現像ニップ部通過前後のトナーコート層の電荷量を示すグラフ 各実施例、各比較例の耐久カブリ評価結果を示す図 現像ニップ部での電流の経路を示す図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨のものではない。
(実施形態1)
図1、図2を参照して、実施形態1について説明する。図1は、本実施形態1、2に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図2は、実施形態1に係るカートリッジの構成を示す概略断面図である。
図1に示すように、画像形成装置は、露光装置としてのレーザ光学装置3、一次転写装置5、中間転写体6、二次転写装置7、定着装置10を有している。また、画像形成装置は、画像形成プロセスを行うプロセスカートリッジ(以下、単にカートリッジという)11を装置本体に着脱可能に有している。図2に示すように、カートリッジ11は、潜像を担持可能な像担持体としての感光体ドラム1、帯電装置としての帯電ローラ2、現像装置4、クリーニングブレード9を有している。
感光体ドラム1は図2中の矢印r方向に回転可能に設けられており、帯電ローラ2によって、感光体ドラム1表面は一様な表面電位Vに帯電される(帯電工程)。そして、レーザ光学装置3からレーザ光が照射されることにより、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される(露光工程)。さらに、現像装置4から現像剤としてのトナーが供給されることにより、静電潜像は現像剤像としてのトナー像として可視化される(現像工程)。
可視化された感光体ドラム1上(像担持体上)のトナー像は、一次転写装置5によって中間転写体6上に転写された後、二次転写装置7によって記録メディアである紙8に転写される(転写工程)。ここで、転写工程時に転写されずに感光体ドラム1上に残存した転写残トナーは、クリーニングブレード9によって掻き取られる(クリーニング工程)。感光体ドラム1の表面のクリーニングが行われた後、さらに、上述の帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程が繰り返し行われる。一方、トナー像が転写された紙8は、定着装置10によってトナー像が定着された後、画像形成装置外に排出される。
実施形態1において、装置本体にはカートリッジ11の装着部が4つ設けられている。そして、中間転写体6の移動方向上流側から、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが充填されたカートリッジ11が装着され、それら各色のトナーが中間転写体6に順次転写されてカラー画像が形成される。
感光体ドラム1は、導電性基体であるAl(アルミニウム)シリンダ上に、正電荷注入防止層、電荷発生層、電荷輸送層を順に重ねて塗工された有機感光体が積層されて形成される。感光体ドラム1の電荷輸送層としてアリレートを用い、電荷輸送層の膜厚は23μmに調整した。電荷輸送層は、電荷輸送材料を結着剤と共に溶剤に溶解させて形成される。有機の電荷輸送材料の例としては、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリフェニレンオキシド、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、及び不飽和樹脂等が挙げられる。これらの電荷輸送材料は1種類を用いてもよいし、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
帯電ローラ2は、導電性支持体である芯金に半導電性のゴム層が設けられて形成される。この帯電ローラ2の抵抗は、導電性の感光体ドラム1に対して200Vの電圧を印加したときに約10Ωの抵抗を示す。
図2に示すように、現像装置4は、現像容器13と、トナーを担持可能な現像剤担持体としての現像ローラ14と、供給ローラ15と、規制部材である規制ブレード16を備える。現像容器13には、現像剤としてのトナー12が収容されている。現像ローラ14は、図2中の矢印R方向に回転可能に設けられている。供給ローラ15は、現像ローラ14にトナー12を供給する。規制ブレード16は、現像ローラ14上(現像剤担持体上)のトナーを規制する。また、供給ローラ15は現像ローラ14に当接して回転可能に設けられており、規制ブレード16はその一端が現像ローラ14に当接している。
供給ローラ15は、導電性支持体である外径φ5.5mmの芯金電極15aの周囲に、発泡ウレタン層15bが設けられて構成されている。発泡ウレタン層15bを含んだ供給ローラ15全体の外径はφ13mmである。供給ローラ15の現像ローラ14に対する侵入量は1.2mmである。供給ローラ15と現像ローラ14とは、その当接部において、お互いが逆方向の速度を持つような方向に回転する。発泡ウレタン層15bにはその周囲に存在するトナー12の粉圧が作用し、さらに供給ローラ15が回転することで、トナー12が発泡ウレタン層内に取り込まれる。トナー12を含んだ供給ローラ15は、現像ローラ14との当接部において現像ローラ14にトナー12を供給し、さらにトナー12と摺擦することでトナー12に予備的な摩擦帯電電荷を与える。一方、供給ローラ15は、感光体ドラム1と現像ローラ14との当接領域(以下、現像ニップ部という)Nにおいて、感光体ドラム1に供給されることなく現像ローラ14上に残留したトナーを引き剥がす役割も有する。
供給ローラ15から現像ローラ14へ供給されたトナー12は、現像ローラ14の回転により、規制ブレード16に達し、所望の帯電量と層厚に調整される。規制ブレード16は、厚さ80μmのSUS(ステンレス鋼)ブレードであり、現像ローラ14の回転に逆
らう向き(カウンター方向)に配置されている。また、規制ブレード16には、現像ローラ14に対して電位差200Vとなるように電圧が印加される。この電位差は、トナー12のコートを安定化させるためのものである。規制ブレード16により現像ローラ14上に形成されたトナー層(現像剤層)は、現像ニップ部Nへ搬送され、現像ニップ部Nにおいて反転現像が行われる。
現像ローラ14端部に設けられる不図示のコロによって、現像ローラ14の感光体ドラム1への侵入量は40μmに設定する。感光体ドラム1に押し付けられることにより、現像ローラ14表面が変形して現像ニップ部Nを形成し、安定した当接状態により現像を行うことができる。また、現像ローラ14は感光体ドラム1と当接する現像ニップ部Nにおいて、感光体ドラム1に対して117%の周速比を持って、感光体ドラム1の回転方向(r方向)と同方向(R方向)に回転する。すなわち、感光体ドラム1は、現像ニップ部Nにおける表面移動方向が現像ローラ14と同方向となるよう回転可能に設けられ、現像ローラ14の方が感光体ドラム1よりも回転の速さが速い。このような周速差を設ける理由は、トナーにせん断力を与え、実質的な付着力を低減させて、電界による制御性を高める目的がある。
実施形態1の構成における具体的な電圧について説明する。帯電ローラ2へ−1050Vを印加することにより、感光体ドラム1表面を−500Vに均一に帯電することで、暗電位Vを形成する。画像が形成される画像部の電位(明電位V)は、レーザ光学装置3により、−100Vに調整する。このとき、現像ローラ14に−300Vの電圧を印加することで、ネガ極性のトナーを画像部(明電位Vの領域)へ転移することで反転現像を行う。また、|V−Vdc|をVbackと呼び、Vbackを200Vとした。なお、本実施形態に係る画像形成装置は、現像ローラ14に電圧を印加するための印加手段としての電源を有している。
実施形態1においては、現像剤であるトナー12として一成分非磁性トナーを用いた。トナー12は、結着樹脂、電荷制御剤を含むように調整され、流動化剤などを外添剤として添加することでネガ極性を有するように作製した。また、トナー12は、重合法により作製され、平均粒径は約5μmに調整した。
さらに、現像装置4の現像容器13内に充填するトナー量は、画像比率5%換算画像を3000枚印字可能相当量とした。画像比率5%の横線の具体例としては、1ドットライン印字後、19ドットライン非印字を繰り返すような画像が挙げられる。
画像形成プロセスにおいて、感光体ドラム1は、120mm/secの回転速度で画像形成装置により図中矢印r方向へ回転駆動する。また、本実施形態の画像形成装置においては、厚い記録紙(厚紙)通紙時における定着のための熱量を確保するため、通常速度よりも遅い60mm/secのプロセススピードの低速モードを有している。なお、本実施形態おいては、2種類のプロセスモードのみの動作であるが、記録紙の厚み等に応じて、複数のプロセスモードを有し、各プロセスモードに対応した制御を実行可能に構成されていてもよい。
(実施形態2)
次に、図3を参照して、実施形態2について説明する。図3は、実施形態2に係るカートリッジの構成を示す概略断面図である。実施形態2に係る画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用、トナーリサイクルプロセス(クリーナレスシステム)のレーザプリンタである。前述の実施形態1の画像形成装置と同様の点については再度の説明を省略し、異なる点についてのみ以下説明する。実施形態1と最も異なる点は、感光体ドラム1をクリーニングするクリーニングブレード9を廃し、転写残トナーをリサイクルするところに
ある。転写残トナーが帯電など他のプロセスに悪影響を及ぼさないように、転写残トナーを循環させて現像装置4に回収する。具体的には、実施形態1に対し以下の構成を変更した。
帯電について、帯電ローラ2は実施形態1と同様のものを用いているが、帯電ローラ2のトナー汚れを防止する目的から帯電ローラ当接部材20を備える。帯電ローラ当接部材20は、100μmのポリイミドのフィルムを使用し、線圧10(N/m)以下で帯電ローラ2に当接する。ポリイミドを用いたのは、トナーに対し負電荷を与える摩擦帯電特性を有しているためである。帯電ローラ2がその帯電極性と逆極性(プラス極性)のトナーで汚れた場合であっても、帯電ローラ当接部材20がトナーの電荷をプラスからマイナスへと帯電し、帯電ローラ2が速やかにトナーを吐き出し現像装置4に回収することが可能となる。
また、現像装置4でのトナー回収性を向上するため、暗電位Vの絶対値および、Vbackの値を大きく設定した。具体的には、帯電ローラ2への印加電圧を−1350Vとすることで、感光体ドラム1表面を一様な表面電位V=−800Vを設定した。さらに、現像バイアスを−300Vとすることで、Vback=500Vと設定した。
(実施例1)
次に、図4を用いて、実施例1の現像ローラ14について説明する。図4は、実施例1の現像ローラを示す斜視図である。図4に示す本実施例に用いる現像ローラは、以下のように作製した。
導電性支持体である外径φ6mmの芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5mmとした。ここで、ゴム層14b1の材質はシリコンゴム、ウレタンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン共重合体)、ヒドリンゴム、又はこれらが混合されたゴム、一般的にゴムが使用可能である。
実施例1においてはシリコンゴムを2.5mm、ウレタン層10μm形成し、ゴム層14b1とした。導電剤として、カーボン粒子、金属粒子、イオン導電粒子等を分散させることで所望の抵抗値を得ることができるところ、実施例1においてはカーボン粒子を用いた。また、ゴム層14b1は、現像ローラ14全体の硬度調整のためにシリコンゴム量と充填剤であるシリカ量を調整して、所望の硬度を有するように作製した。
次に、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1をコロイダルアルミナ溶液へディッピング処理することによりアルミナ表面層(以下、単に表面層ともいう)14b2を1.5μm形成し、導電性弾性層を形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、日産化学製アルミナゾル液520(平均粒径20nm、ベーマイト)とエタノールを体積比率1:4になるように攪拌、混合することで調整した。
また、実施例1において、ディッピング前にゴム層14b1表面にUV照射を行うことで、コロイダルアルミナ溶液の塗工性及び密着性を向上させている。アルミナ表面層14b2を形成後、140℃、15分の乾燥を行った。
本例におけるアルミナとは、αアルミナやγアルミナ等の酸化アルミニウム、ベーマイトや擬ベーマイト等の酸化アルミニウム水和物、水酸アルミニウム、後述のアルミニウムアルコキシドを加水分解、縮合反応により得られるアルミニウム化合物を示す。そして、コロイダルアルミナ溶液の安定性からベーマイト、擬ベーマイトであることが好ましく、表面層形成安定性からは後述のアルミニウムアルコキシドを加水分解、縮合反応により得られる酸化アルミニウム化合物であることが好ましい。
また、本発明においては、現像ローラ14の全体抵抗(体積抵抗)は、2×10Ωより大きく5×10Ωより小さいことが望ましい。2×10Ω以下であると、弾性層としてのゴム層14b1に流れる電流が多くなり、必要な電流量が大きくなってしまうためである。また、5×10Ω以上となると、現像時に流れる電流を阻害されやすくなるからである。実施例1においては、全体抵抗が5×10Ωの現像ローラ14を用いた。
<<現像ローラの体積抵抗の測定法>>
次に、図5を用いて、現像ローラ14全体の体積抵抗(以下、単に抵抗ともいう)の測定法について説明する。図5は、現像ローラ14全体の体積抵抗の測定について説明するための図である。図5に示すように、測定対象であるローラ14は、ステンレス等からなる導電性芯金14aと、その外周に形成された弾性層としてのゴム層14b1及びアルミナ表面層14b2からなる複層構造を有する。また、現像ローラ14の長手方向の幅は約230mmである。
この全体抵抗の測定方法では、φ30mmのステンレス鋼であって、約48mm/secの速度で回転する円筒部材G1が用いられる。抵抗を測定する時は、現像ローラ14は円筒部材G1の回転に伴って従動回転する。現像ローラ14の端部には、円筒部材G1への侵入量を40μmに規制する(ローラ14と円筒部材G1との当接領域を一定にするため)端部コロ(不図示)が嵌合される。端部コロは、現像ローラ14の外径よりも80μm外径が小さい円筒形状を有している。図5に示すFは、現像ローラ14の両端部(導電性芯金14aの両端部)に付加される荷重を示すものであり、測定の際は、片側500g重ずつ、計1kg重の荷重により現像ローラ14が円筒部材G1側に押圧されている。
また、この測定方法には図5に示す測定回路G2が用いられる。測定回路G2は、電源Ein、抵抗Ro、電圧計Eoutから構成される。本測定方法では、Ein:300V(DC)として測定を行った。また、抵抗Roには、抵抗値:100Ω〜10MΩのものが使用可能である。なお、抵抗Roは微弱電流を測定するためのものであるため、測定対象である現像ローラ14の抵抗の10−2倍〜10−4倍の抵抗値を用いるとよい。すなわち、現像ローラ14の抵抗値が1×10Ω程度であれば、抵抗Roの抵抗値は1kΩ程度でよい。この測定回路G2を用いると、現像ローラ14の抵抗値Rbは、Rb=Ro×(Ein/Eout−1)Ωにより算出される。なお、Eoutは、電圧を印加してから10秒後の値を測定した。
<<各層の体積抵抗率の測定>>
次に、図6を参照して、各層の体積抵抗率(以下、単に抵抗率ともいう)について述べる。図6は、現像ローラの各層の体積抵抗率の測定について説明するための図である。実施例1において、アルミナ表面層14b2の体積抵抗率は5×1011Ωcm、ゴム層14b1の体積抵抗率は1×10Ωmである。すなわち、実施例1においては、アルミナ表面層14b2の方がゴム層14b1よりも体積抵抗率が高い。
抵抗率の測定は以下のように行った。現像ローラ14表面に幅5mmの導電テープを図6のように1mm間隔に3本巻き、3本の導電テープのうち中央に位置する導電テープD2と現像ローラ14の芯金電極14a間に直流に交流を重畳した後述の電圧を電源S0から印加する。
上述の中央の導電テープD2以外の2つの導電テープD1とD3はアースに接地し、中央の導電テープD2と芯金電極14a間に流れる電流を電流計S1により検知することで現像ローラ14の動径方向の体積抵抗率を測定する。ここで印加する電圧は、直流電圧20V、交流電圧のVpp1V、周波数1Hz〜1MeHzまで変化させ、Col−Col
プロットにより各層の体積抵抗を算出する。さらに、現像ローラ14の断面を切り出しSEM観察により各層の膜厚を10点測定し、各層の平均膜厚を算出し、前述の体積抵抗から、各層の体積抵抗率を導出する。本インピーダンス測定は30℃、80%RH環境下にて実施した。
発明者らは鋭意検討を重ねた結果、表面層14b2とゴム層14b1の体積抵抗率の関係を上述のように設定することで、良好な画像を得られることが分かった。まず、図9を参照して、表面層14b2とゴム層14b1の抵抗率の関係による濃度変動及び階調性変動について述べる。図9は、現像ニップ部での電流の経路を示す図である。通常、安定した画像を得るためにはゴム層14b1の抵抗を調整することで、感光体ドラム1−現像ローラ14間に適切な電位差を設けることで、画像濃度や階調性を得ることができる。
本実施例においては、ゴム層14b1より体積抵抗率の高い表面層14b2を形成するため、画像濃度や階調性の変化を抑えることが出来ていると考えられる。図9(a)に示すように、電荷を有する現像ローラ14上のトナーは、現像ローラ14上から感光体ドラム1へ現像が行われる際、現像するトナー移動分の電荷量が現像ローラ14へも流れる。この時発生する電流は、ゴム層14b1の体積抵抗率より低抵抗な表面層14b2を有する場合、図9(c)のように電流の流れる経路は表面層14b2を流れやすくなる。結果、現像ローラ14と感光体ドラム1が当接する現像ニップ部N前後において所定値より電圧降下が生じ、現像時所望の電界強度が変動し、画像濃度や階調性が変化する。さらに、その状態で層の厚みが増加すると、より表面層14b2を流れる電流が増加し、より現像ニップ部N中での電界強度の低下を生じる。
一方、本実施例においてはゴム層14b1の抵抗率より大きい抵抗率の表面層14b2を有しているため、回り込み電流が著しく抑制できるため(図9(b))、現像ニップ部N内での電界強度低下を抑制できる。結果、所望の画像濃度および階調性を得ることができる。そのため、本例においては、ゴム層14b1の抵抗率より表面層14b2の抵抗率を大きくすることで良好な画像を得ることができる。
また、表面層14b2に流れる電流を抑え、かつ、全体抵抗の著しい増加を抑制するためには、表面層14b2の平均膜厚は5.0μm以下であることが好ましい。表面層14b2の平均膜厚が5.0よりも大きいの場合、回り込み電流は抑制できるものの、表面層分の電圧降下分が大きくなり、現像ニップ内でトナー層に印加される電界強度が低下し、現像できるトナー量が減少し、濃度低下を生じる。本実施例における表面層14b2の平均膜厚は1.5μmである。
次に高湿環境下でのカブリの発生要因について述べる。カブリの発生は主に現像ローラ14と感光体ドラム1の現像ニップ部Nでトナーの電荷が失われ、電界によりトナーを制御できず、感光体ドラム1と接触し非画像部にトナーが転移するためと考えられる。
カブリの検証としてはベタ白通紙中に本体電源を切り、現像ローラ14上のトナーの電荷量分布を測定し、現像ニップ部N通過前後のそれぞれの現像ローラ14上のトナーの電荷量分布を測定し変化量を評価することにより行った。図7には後述する比較例1の現像ローラ14を用いた時の感光体ドラム1と現像ローラ14当接する現像ニップ部N通過前後の現像ローラ14上の電荷量分布を示している。従来技術である比較例1においては現像ニップ部N通過前より通過後にトナーの電荷量が大きく下がっていることが分かる。
ここで、図7を用いて、現像ニップ部N通過前後の現像ローラ14上のトナーコート層の電荷量について説明する。図7は、実施例1及び比較例1の現像ニップ部通過前後のトナーコート層の電荷量を示すグラフである。
図7の横軸は、Q/d[fC/μm]を示している。Qはトナー1つの電荷量、dはトナー粒径であり、ホソカワミクロン製E−スパートアナライザーにて測定した。トナー電荷量の減衰は、特に感光体ドラム1と現像ローラ14間に形成される電界強度が大きいほど大きい。すなわち、感光体ドラム1と現像ローラ14間に形成される電界強度が大きいほどカブリ量が増加する。また、電界強度同様、プロセススピードが遅いほどトナー電荷の減衰量が増加し、カブリ量が増加する。その理由は感光体ドラム1と現像ローラ14が当接する現像ニップ部N間を現像ローラ上トナーが通過する際の時間が増え、トナー電荷の減衰がより進行するためである。
トナー電荷減衰効果を得るためには、表面層14b2の平均膜厚は0.01μm以上であることが好ましい。表面層14b2の平均膜厚が0.01μmより小さいと弾性層14b1を十分に覆うことが出来ず、被覆していない部分においてトナー電荷減衰を抑制できないと推察できる。
さらに、トナー電荷量の減衰抑制効果および画像濃度変動の抑制効果を安定して得るためには表面層の平均膜厚は0.1μm以上であって2.5μm以下であることがより好ましい。平均膜厚が0.1μmより小さいと、表面層14b2の膜厚にはバラツキが存在し、部分的に0.01μm以下や非形成部が形成し、カブリが微増することがある。一方、膜厚が2.5μmより大きいと、局所的に膜厚の厚い部分が発生し、画像濃度の均一性が軽微に低下することがある。
また、表面層14b2の抵抗率は、1010Ωcm以上であって1014Ωcm以下であることが好ましい。表面層14b2の抵抗率が1014Ωcmより大きいと表面層膜厚のバラツキにより、画像濃度の軽微な均一性が低下する。表面層14b2の抵抗率が1010Ωcmより小さいと、表面層膜厚のバラツキにより、局部的にトナーの電荷減衰が発生するため、カブリ量の微増を生じやすくなる。
<<硬度の測定>>
現像ローラ14の硬度(平均硬度)はAsker−Cゴム硬度計(高分子計器株式会社製)を用いて測定した。本発明においては、平均Asker−C硬度が30度より大きく80度(Asker−C)より小さい現像ローラ14が好適に使用される。平均硬度が80度(Asker−C)以上になると、現像ローラ14の摺擦によってトナーが溶融し、ブレード融着やローラ融着を発生させてしまうので好ましくない。また、現像ローラ14と感光体ドラム1との接触状態が不安定となりやすい。一方、平均硬度が30度(Asker−C)以下となると、圧縮永久歪みによる永久変形により、現像ローラ14としての使用が困難になる。なお、本実施例で平均硬度が55度(Asker−C)の現像ローラ14を用いた。
<<微小硬度の測定>>
本実施例における微小硬度は150MPaであった。測定に用いた装置は、HYSITRON社TriboScopeを用いた。測定には、ベルコビッチ圧子先端R150nm、無荷重から最大荷重まで5秒間で変位させ、保持せずに無荷重まで5秒間で変位させ荷重変化から算出した。このときの最大荷重は、表面層の平均膜厚の10%変位する時の荷重量とした。
<<細孔分布の測定>>
表面層14b2の細孔分布は、micromeritics社のTristar3000により測定した。本実施例における細孔分布の平均径は、0.5nmであった。
(比較例1)
従来技術である比較例1に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例1に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のシリコンゴム層14bを設けた。シリコンゴム層14bの表面には、粗し粒子と導電剤を分散させたウレタン樹脂を10μmコーティングし、外径をφ11.5(mm)とした。現像ローラ14の抵抗は5×10Ωであり、平均硬度(AskerC)は55度であった。
(比較例2)
比較例2に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例1に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のシリコンゴム層14b1を設けた。シリコンゴム層14bの表面にはウレタン樹脂を10μmコーティングし、外径をφ11.5(mm)とした。現像ローラ14の抵抗は5×10Ωであり、平均硬度(AskerC)は55度であった。また、表面層抵抗率は10Ωcm、ゴム層抵抗率は、10Ωcmである。
(実施例2)
実施例2に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例2に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。実施例2においてはゴム層14b1としてウレタンゴムを用いた。つぎに、コロイダルアルミナ溶液を調整し、上述した導電弾性層を有する現像ローラ14上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。
ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、日産化学製アルミナゾル液520とエタノールを体積比率1:4になるように攪拌、混合することで調整した。また、実施例2においてディッピング前に現像ローラ14のゴム層14b1にUV照射を行うことで、コロイダルアルミナ溶液の塗工性及び密着性を向上させている。アルミナ表面層14b2を形成後、80℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の抵抗は約10Ωであり、平均硬度(AskerC)は60度であった。また、アルミナ表面層14b2の抵抗率は2×1010Ωcm、ゴム層抵抗率は、10Ωmである。また、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、120MPaであった。
(実施例3)
実施例3に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例3に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14bを設け、外径をφ11.5(mm)とした。さらに作製した現像ローラを真空蒸着により、表面層14b2としての酸化アルミ被膜を約200nm形成した。具体的にはAl2O3顆粒を電子線加熱により気化させることにより現像ローラ14の表面層14b2として酸化アルミ被膜を形成した。現像ローラ14の抵抗は5×10Ωであり、平均硬度(AskerC)は55度であった。また、表面層抵抗率は8×1013Ωcm、ゴム層抵抗率は、10Ωcmである。また、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、200MPaであった。
(比較例3)
比較例3に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点につ
いて述べる。比較例3に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層を設け、外径をφ11.5(mm)とした。さらに作製した現像ローラ14を真空蒸着により、アルミ金属被膜を約200nm形成した。具体的にはAl金属を抵抗加熱により気化させることにより現像ローラ14表面にアルミ金属被膜を形成した。現像ローラの抵抗は5×10Ωであり、平均硬度(AskerC)は55度であった。また、表面層抵抗率は10Ωcm、ゴム層抵抗率は10Ωcmである。また、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、50MPaであった。
<<評価方法>>
以下、実施形態1に係る画像形成装置に各実施例、各比較例の現像ローラを適用した場合における、画像濃度評価、カブリ評価、ベタ濃度差評価について説明する。また、実施形態2に係る画像形成装置に各実施例、各比較例の現像ローラを適用した場合における、初期カブリ評価、中間調濃度評価について説明する。以下、通紙枚数100枚後の評価を「初期」、3000枚後の評価を「耐久」とする。
<実施形態1における評価方法>
以下に、実施形態1における評価方法について述べる。
[画像濃度評価]
画像濃度評価は、画像形成装置を評価環境30℃、80%Rhにて1日放置して当該環境になじませた後、100枚印字後および3000枚印字後に行った。100枚および3000枚の印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。通紙枚数100枚後の評価を初期画像濃度、3000枚後の画像評価を耐久画像濃度とした。
また、画像濃度評価は、ベタ黒画像を連続3枚出力し、3枚目のベタ画像紙面内10点を抽出しその平均値をベタ黒画像濃度とした。ここで、ベタ画像濃度はspectrodensitometer500(X−Rite社製)を用いて行った。印字テスト及び評価画像は単色であり、通常紙速度(120mm/sec)にて出力した。そして、以下の○、△、×の記号で画像濃度評価を行った。
○:ベタ黒画像において、10点平均が1.3以上
△:ベタ黒画像において、10点平均が1.1以上、1.3未満
×:ベタ黒画像において、10点平均が1.1未満
[カブリ評価]
カブリとは、本来印字しない白部(未露光部)においてトナーがわずか現像され地汚れのように現れる画像不良のことである。カブリは、感光体ドラム1と現像ローラ14が接触する現像ニップ部Nで、トナーの電荷が減衰したり、トナーの極性が反転することにより発生する。特に、高湿環境下において、トナーに対する帯電付与性が低下することが知られている。トナーに対する帯電付与性が低下すると、トナーの電荷が減衰し、カブリ量が増加してしまう。
カブリ量の評価方法は以下のように行った。ベタ白画像の印字中に、画像形成装置の動作を停止する。現像工程後、かつ、転写工程前の感光体ドラム1上のトナーを一旦透明性のテープに転写し、トナーが付着したテープを記録紙などに貼り付ける。また、同一の記録紙上に、トナー付着していないテープも同時に貼り付ける。その記録紙に貼り付けられたテープの上から、光学反射率測定機(東京電色製TC−6DS)によりグリーンフィルタによる光学反射率を測定し、トナー付着していないテープの反射率から差し引いてカブリ分の反射率量を求めカブリ量として評価した。カブリ量はテープ上を3点以上測定しそ
の平均値を求めた。そして、以下の○、△、×、××の記号でカブリ評価を行った。
○:カブリ量が1.0%未満である。
△:カブリ量が1.0〜3.0%未満である。
×:カブリ量が3.0〜5.0%未満である。
××:カブリ量が5.0以上である。
カブリ評価は、試験環境30℃、80%RH、100枚および3000枚印字終了後、24時間放置後に行った。印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。ここで、画像比率5%の横線とは、具体的に、1ドットライン印字後、19ドットライン非印字を繰り返す画像を用いた。また、連続通紙は、通常速度(120mm/sec)にて行い、カブリ評価は、低速モード(60mm/sec)にて実施した。また通紙枚数100枚後の評価を初期カブリ、3000枚後の画像評価を耐久カブリとした。
[ベタ濃度差評価]
ベタ濃度差評価は、画像形成装置を評価環境30.0℃、80%Rhにて24時間放置
し、当該環境になじませた後、100枚印字後に行った。100枚の印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。ベタ濃度差評価はベタ黒画像を1枚出力しベタ画像の出力先端と後端の濃度差から評価を、spectrodensitometer500(X−Rite社製)を用いて行った。印字テスト及び評価画像は単色であり、通常速度(120mm/sec)にて出力した。そして、以下の○、×の記号で評価を行った。
○:ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2未満
×:ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2以上
[耐久時の中間調画像の均一性評価]
耐久時の中間調画像の均一性評価は、30.0℃、80%Rhにて24時間放置し、当
該環境になじませた後、3000枚印字後に行った。3000枚の印字テストは、画像比率5%の縦線の記録画像を連続的に通紙して行った。印字テスト及び評価画像は単色であり、通常速度(120mm/sec)にて出力した。そして、以下に説明する○、×の記号で評価を行った。本評価において、中間調画像とは、主走査方向の1ラインを記録し、その後4ラインを非記録とする縞模様を意味し、全体として中間調の濃度を表現している。
○:中間調画像に縦線状の濃淡ムラが目視により認識できない。
×:中間調画像に縦線状の濃淡ムラが目視により認識できる。
<実施形態2における評価方法>
以下に、実施形態2における評価方法について述べる。
(クリーナレス時の初期かぶり評価)
実施形態2におけるクリーナレス時の初期かぶり評価は、上述した実施形態1における初期カブリ評価に準ずるため、その説明は省略する。
[クリーナレス時の初期の中間調濃度評価]
実施形態2における、クリーナレス時の初期の中間調濃度評価は、画像形成装置を評価環境30.0℃、80%Rhにて24時間放置し、当該環境になじませた後、100枚印
字後に行った。100枚の印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。画像評価は中間調画像を1枚印字する。次に、幅2cmの縦帯の画像を連続20枚通紙し、21枚目も連続通紙にて中間調画像を印字する。印字テスト及び評価画像は単色であり、通常速度(120mm/sec)にて出力した。そして、以下の○、×の
記号で評価を行った。本評価において、中間調画像とは、主走査方向の1ラインを記録し、その後4ラインを非記録とする縞模様を意味し、全体として中間調の濃度を表現している。
○:1枚目と21枚目の中間調画像に濃度差を目視により認識できない。
×:1枚目と21枚目の中間調画像に濃度差を目視により認識できる。
(評価結果)
以下、表1に上述の各評価結果を示す。
Figure 2015094897
まず、実施形態1の評価結果に基づいて、実施例1と比較例1とを比較する。
実施形態1における評価結果において、表面層14b2を有しない比較例1はカブリ量の増加が見られる。この理由は現像ニップ部N間でのトナー電荷の減衰が多いためと考えられ、特に耐久後は、トナー電荷の減衰に加え、トナーの電荷付与性の低下により、カブリ量が著しく増加する。一方、本発明の実施例1においては、耐久を通してカブリ量を抑制している。
本発明の実施例1においては、高抵抗なアルミナ表面層14b2を形成することで効果的にトナー電荷の減衰を抑制する。特に耐久後のトナーの帯電付与性低下時にも、現像ニップ部N間でのトナー電荷の減衰を抑制するため、カブリ量を抑制することができる。加えてアルミナ表面層14b2はトナーへのネガ電荷付与性があるため、カブリ量の増加を著しく抑制することができる(図7参照)。
実施例1及び比較例1の初期の画像濃度はともに良好である。実施例1においては、高抵抗な表面層14b2を薄層にて形成するため、従来同様の画像濃度をえることが出来る。一方、比較例1は耐久後、画像濃度の低下が生じる。この理由は耐久後、トナーの電荷付与性が低下するため、転写効率が低下し紙上へ到達するトナー量が減少するためと考えられる。
さらに、実施形態1においては現像ローラ14上のトナーコート層を安定化するため、現像ローラ14と規制ブレード16間に電位差を設けている。その電位差は、マイナス電荷が現像ローラ14側へ押し付けられる方向であり、ネガ化したトナーおよびトナー表面上の電荷は、現像ローラ14側へ向く力が働く。そのため、規制ブレード16と現像ローラ14が当接するブレードニップ部においてもトナー電荷の減衰が発生し、トナー電荷量
の著しい低下をもたらす。結果、より電荷量の少ないトナーをドラム上に供給するため転写ニップ部(感光体ドラム1と一次転写装置5の対向位置)でトナーが移動しにくくなると考えられる。
実施例1においては、耐久後劣化の進行したトナーの電荷付与性低下時にも、アルミナ表面層14b2の電荷付与性に加え、現像ニップ部N内、規制ブレード16と当接するブレードニップ部内でのトナーの電荷減衰も安定して抑制できる。そのため、高い転写性を維持することができる。
次に、実施形態2における評価結果について述べる。
実施形態2は、クリーニングブレード9を有していないため、転写されずに感光体ドラム1上に残留したトナーは、帯電ローラ2通過時にネガ化され、現像ニップ部Nにおいて現像装置4に回収されるように設定した例である。また、現像ニップ部Nでの戻りトナーの回収性を向上するため、Vbackを500Vと大きく設定した例である。従来技術である比較例1はVbackが大きいため現像ニップ部N通過時、トナー電荷の減衰が大きくカブリ量の増加が見られる。さらに、比較例1はカブリ量が多いのに加え、転写出来ずに残留したトナー量が多いため、帯電ローラ2と感光体ドラム1の当接部に到達するトナー量が著しく多い。そのため帯電ローラ2表面へ蓄積するトナー量が多く、所望の帯電性能を得ることが出来ない。結果、中間調画像濃度の変動が生じる。
一方、本発明の実施例1においては、実施形態2においても、Vbackが大きいため現像ニップ部N通過時にトナー電荷が減衰しやすい形態であるにも関わらず、良好な画像を得ることができる。その理由は、本発明の実施例1においては、効果的にトナー電荷の減衰を抑制およびトナーへの帯電付与ができるため、カブリ量の増加を著しく抑制し、高い転写性も維持でき、転写出来ずに残留するトナー量を著しく少なくすることができるためである。結果、帯電ローラ汚れによる中間調画像濃度変動を抑制することができる。
以上、述べたように本発明の実施例1の現像ローラ14においては、いずれの実施形態においても安定して良好な画像を得ることができる。実施形態2のようなクリーナレスシステムにおいては、転写出来ずに感光体ドラム1上に残留したトナーを著しく抑制できるため、帯電ローラ2汚れを抑制できる。回収性向上のため、Vbackが大きい設定であってもカブリ量を抑制できるため、転写出来ずに残ったトナーを効果的に現像装置4に回収することが出来る。
<<本実施例の優位性>>
さらに、比較例と対比することで、本発明の実施例の優位性について述べる。
実施形態1において、比較例1より良化するものの比較例2はカブリ量が多い。比較例2は、現像ニップ部N通過時のトナーの減衰量を抑制するため表面にカーボンを有さないウレタン層を設けた例である。そのため、通過後の電荷減衰量はやや改善し、カブリ量の増加を抑制している。
しかしながら、トナーの帯電付与性が低く、実施形態2であるクリーナレスシステム時は、比較例1同様にカブリ量が増加し、転写性も悪いため帯電ローラ汚れによる中間調画像濃度変動を生じる。また、ゴム層抵抗率と同程度あり膜厚も大きいため、初期の画像濃度も軽微に生じる。
比較例3は、帯電付与性の向上ため、金属アルミを表面に被覆した例である。平均膜厚が0.2μmと薄層であるため、初期の画像濃度変動は見られない。実施形態1では、帯
電付与性が高いためカブリ量の増加も抑制される。ただし、低抵抗な層を形成しているため現像ニップ部N通過時およびブレードニップ部通過時にトナー電荷の減衰が生じる。結果、耐久によりトナー劣化が進行し、トナーの帯電性が低下すると、カブリ量の増加及び転写性悪化による画像濃度低下が発生する。
また、実施形態2であるクリーナレスシステムにおいてはVbackが大きいため、現像ニップ部N通過時のトナー電荷減衰が大きくなり、カブリ量が増加する。結果、カブリトナーは転写されずに帯電ローラ2に到達、蓄積し結果、帯電性の低下による中間調画像濃度変動を生じる。また、現像されずに現像装置4へ戻ったトナーは、通常供給ローラ15により剥ぎ取ることで現像ローラ14上トナーをリフレッシュし現像履歴を抑制している。
比較例3においては、非常にトナーへの帯電付与性が高いため供給ローラ15による剥ぎ取り性が低下し、ベタ濃度の先端と後端の濃度差を生じていると考えられる。剥ぎ取り性が低下した場合、ベタ画像中では、先端現像ローラ1周分とそれ以降で濃度差を生じる理由は概ね以下のように考えられる。トナーの剥ぎ取り性が低い場合、現像ローラ1周分は、画像形成前に前回転等により印字しない状態で、数回現像ローラ14上に保持される。結果、過帯電や剥ぎ取り難い小粒径トナーが蓄積しやすい。一方、ベタ濃度の現像ローラ2周分目以降は、現像ローラ上に供給ローラから供給してすぐに現像ローラ上にトナーを供給することになる。すると、トナーコート層はトナーの帯電量や粒径等が先ほどとは異なるに状態となる。そのため、ベタ濃度画像を印字時、現像ローラ1周分とそれ以降の濃度に差を生じる。
一方、本発明の実施例1においては、アルミナ表面層14b2を形成することで、適度な帯電付与性によりトナーへの電荷付与を行い、現像ニップ部N通過時のトナー電荷の減衰を抑えるため、安定してかぶり量を抑制することができる。また、過度な電荷量を与えることなくかぶり量を抑制できるため、供給ローラ15による剥ぎ取り性も維持でき現像履歴によるベタ画像濃度差を抑制し、安定した画像を得ることができる。
<<実施例2と実施例3の対比>>
さらに、実施例を対比することにより、本発明における優位性について述べる。実施例2は、表面層抵抗率を2×1010Ωcmとした例である。実施例3は表面層抵抗率を8×1013Ωcmであり、平均膜厚0.2μmとした例である。実施例2は、表面層14b2の抵抗がやや低いため、現像ニップ部Nでのトナー電荷の減衰が生じ、それに伴うカブリ量が微増する。また耐久後、画像濃度差、クリーナレスシステムに中間調画像濃度差を生じる。
一方、実施例3は、高抵抗な薄膜を形成した例であるが、耐久後に中間調濃度画像の均一性が低下する。この理由は概ね以下のように考えられる。実施例3においては削れ方が高印字部と低印字部領域が異なり抵抗ムラが生じていると考えられる。具体的には高印字である場合、現像ローラ14上のトナー量の多くは消費され、供給ローラ部へ戻るトナー量は非常に少ない。つまり、供給ローラ15と現像ローラ14が直接摺擦し、アルミナ表面層14b2が削れやすい。
一方、低印字の場合、現像ニップ部Nにおける現像ローラ14上トナーの消費量は少なく、供給ローラ15へ戻るトナー量は多い。結果、供給ローラ15と現像ローラ14が直接摺擦しにくいため、アルミナ表面層14b2の削れ量が少ない。実施例3は8×1013Ωcmと非常に高抵抗率の表面層14b2であるため、微小な膜厚ムラであっても、現像ローラ14と感光体ドラム1間に印加された電位差においても現像ローラ14部分の電圧降下分に違いが生じ、中間調画像濃度ムラが生じやすい。結果、印字枚数が増加した耐
久時に中間調濃度ムラが生じると考えられる。以上のことから、本発明のアルミナ表面層14b2の抵抗率は1010Ωcm以上であって1014Ωcm以下であることが好ましく、より安定した画像得るためには、5×1010Ωcm以上であって5×1013Ωcm以下であることがより好ましい。
<<平均硬度、微小硬度と膜厚の関係>>
次に、平均硬度、微小硬度及び膜厚の関係について説明するため、実施例4〜7、比較例4〜10の詳細を述べる。
(実施例4)
実施例4に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例4に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、川研ファインケミカル製アルミナゾル液50Dとエタノールを体積比率1:3になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、140℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は55度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、60MPaであった。
(実施例5)
実施例5に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例5に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、日産化学製アルミナゾル液520とエタノールを体積比率1:4になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、200℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は68度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、210MPaであった。
(実施例6)
実施例6に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例6に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14bを設け、現像ローラ14の外径はφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、川研ファインケミカル製アルミナゾル液50Dとエタノールを体積比率1:3になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、140℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は46度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、60MPaであった。
(実施例7)
実施例7に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点につ
いて述べる。実施例6に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、日産化学製アルミナゾル液520とエタノールを体積比率1:4になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、140℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は68度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、150MPaであった。
(比較例4)
比較例4に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例4に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、川研ファインケミカル製アルミナゾル液50Dとエタノールを体積比率1:3になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、80℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は43度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、40MPaであった。
(比較例5)
比較例5に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例5に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、日産化学製アルミナゾル液520とエタノールを体積比率1:4になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、200℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は74度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、210MPaであった。
(比較例6)
比較例6に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例6に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、川研ファインケミカル製アルミナゾル液50Dとエタノールを体積比率1:3になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、80℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は66度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、40MPaであった。
(比較例7)
比較例7に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例7に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、日産化学製アルミナゾル液520とエタノールを体積比率1:4になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、200℃、60分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は55度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、240MPaであった。
(比較例8)
比較例8に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例8に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、日産化学製アルミナゾル液520とエタノールを体積比率1:4になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、200℃、60分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は68度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、240MPaであった。
(比較例9)
比較例9に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例9に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、日産化学製アルミナゾル液520とエタノールを体積比率1:4になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、140℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は43度、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、150MPaであった。
(比較例10)
比較例10に係る現像ローラ14について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。比較例10に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14b1を設け、外径をφ11.5(mm)とした。
そして、コロイダルアルミナ溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したコロイダルアルミナ溶液は、日産化学製アルミナゾル液520とエタノールを体積比率1:4になるように攪拌、混合することで調整した。アルミナ表面層14b2を形成後、80℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の平均硬度(AskerC)は74度、ナノインデンテーション法
による表面層硬度は、120MPaであった。
<<評価方法>>
(耐久カブリ評価)
本評価のカブリの算出は、上述した実施形態1における耐久カブリ評価に準ずるためその説明については省略する。
(初期からの耐久後のトナー電荷量維持性)
上記カブリ測定同様、ベタ白画像印字中に画像形成装置を停止する。つぎに、現像ローラ14上のトナーコート層の平均電荷量をホソカワミクロンE−スパートアナライザーにて測定し、以下に説明する○、×の記号で評価を行った。
○:100枚通紙時の平均トナー電荷量に対して、3000枚通紙字の平均トナー電荷量が、60%以上を維持している。
×100枚通紙時の平均トナー電荷量に対して、3000枚通紙字の平均トナー電荷量が、60%未満である。
本評価、試験環境30℃、80%RH、100枚および3000枚印字終了後、24時間放置後に行った。印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。ここで、画像比率5%の横線とは、具体的に、1ドットライン印字後、19ドットライン非印字を繰り返す画像を用いた。また、連続通紙は、通常速(120mm/sec)にて行い、低速モード(60mm/sec)にて実施した。
(耐久後、トナー電荷の減衰率評価)
感光体ドラム1と現像ローラ14が当接する現像ニップ部Nを現像ローラ14上トナーが通過する前後のトナー電荷量の変化により評価を実施した。具体的には、上記カブリ測定同様、ベタ白画像印字中に画像形成装置を停止する。次に、現像ローラ14上トナーにおいて、現像ニップ部N通過前および現像ニップ部N通過後の平均トナー電荷量をホソカワミクロンE−スパートアナライザーにて測定する。トナー電荷の減衰率は、現像ニップ部N通過前の平均トナー電荷量(Q/d)に対する現像ニップ部N通過前後の平均トナー電荷量変化量とし、以下に説明する記号で評価を行った。
○ :減衰率が40%未満である。
× :減衰率が40%以上60%未満である。
××:減衰率が60%以上である。
本評価は、試験環境30℃、80%RH、3000枚印字終了後、24時間放置後に行った。印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。ここで、画像比率5%の横線とは、具体的に、1ドットライン印字後、19ドットライン非印字を繰り返す画像を用いた。また、連続通紙は、通常速(120mm/sec)にて行い、本評価は、低速モード(60mm/sec)にて実施した。
以下の表2に評価結果を示す。
Figure 2015094897
≪評価結果≫
各評価結果に基づいて、平均硬度(AskerC)と微小硬度の関係を実施例1〜7、比較例4〜10を比較することにより述べる。
図8は、各実施例、各比較例の耐久カブリ評価結果を示す図である。図8から分かるようにまず平均硬度(AskerC)が、70度を超える比較例5、10はトナー電荷量の維持性が低下するともに耐久後のカブリ量が増加する。帯電付与性及び減衰性の変化を主に帯電付与性が変化している。このことからカブリ量増加の要因は、平均硬度(AskerC)は、現像ローラ14の平均的な硬度を示し、トナーにかかる圧力が大きくなり、外添剤等の埋没が進行し、トナーの帯電付与性が低下していると考えられる。
一方、本発明の実施例5,7は、平均硬度(AskerC)が70度以下であるためカブリ量の増加を抑制できる。その理由はトナー電荷量維持性が良好であることから、トナー劣化を抑制していると考えられる。平均硬度が低くトナーへの過度なストレスを与えないため、トナー劣化が促進しない。また、平均硬度(AskerC)が70度以下であるが、平均硬度(AskerC)が45度より小さい比較例4、9においてかカブリ量が増加している。この理由は、現像ローラ14全体の硬度である平均硬度(AskerC)が45度より小さい場合、感光体ドラム1と現像ローラ14の当接時、現像ローラ14の変形が大きくなる。その表面に形成したアルミナ表面層14b2も、同様に変形する必要がある。しかし、アルミナ表面層14b2はゴム層14b1のような柔軟性の高い膜ではないため、ゴム層14b1の変形に追従することが難しい。結果、アルミナ表面層14b2にひび割れが発生する。高湿環境下ではアルミナ表面層14b2がひび割れるとその隙間が生じ、水分吸着により表面電気抵抗が低下する。するとトナー電荷の減衰を抑制する効果が弱くなり、カブリ量の悪化を引き起こすと考えられる。
さらに、比較例4は、比較例9よりカブリ量の増加が生じる。比較例4は平均硬度(A
skerC)が45度より小さいことに加え微小硬度が50MPaより小さい。微小硬度が50MPaの場合、アルミナ表面層14b2が柔らかく現像ローラ14と当接する部材との摺擦により削れが発生すると考えられる。そのため、耐久後膜厚が薄くなり、所望の抵抗よりも小さくなるため、よりトナー電荷の減衰が進行すると考えられる。結果、カブリ量が著しく悪化する。
比較例6においても微小硬度が50Mpaより小さいため、アルミナ表面層14b2が脆く削れが発生し、カブリ量が増加する。比較例7、8は、平均硬度(AskerC)が45度以上70度以下、微小硬度が50MPa以上であるにも関わらず、カブリ量の増加が発生する。比較例7、8は微小硬度が220MPaとアルミナ表面層14b2の硬度が高く、ゴム層14b1の変形に追従出来ないと考えられる。そのため、比較例4、9同様にひび割れが発生し、トナーの減衰量が増加しカブリ量が増加する。
本発明の実施例5は、微小硬度220MPa以下であるためアルミナ表面層14b2がゴム層14b1の変形に追従でき、ひび割れを抑制できる。結果、トナー電荷量の減衰を抑制でき、カブリ量の増加を抑制できる。
以上、述べたように本発明においては、アスカーC硬度が45度以上70度以下であり、微小硬度50MPa以上220MPa以下であることが好ましい。この条件においては、トナーの外添剤等のトナー劣化による摩擦帯電性の低下、アルミナ表面層のひび割れや削れによるトナー電荷量の減衰を適切に抑制することができる。その結果、経時的にカブリ量の増加を抑制することが出来る。
(実施例8)
さらに、本発明の実施例8について説明する。以下、主に実施例1と異なる点について述べる。実施例8に用いる現像ローラ14は、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のゴム層14bを1設け、外径をφ11.5(mm)とした。実施例8においてはウレタンゴムを用いた。
そして、アルミナゾル溶液を調整し、ゴム層14b1上にディッピングによりアルミナ表面層14b2を1.5μm形成した。ここで、使用したアルミナゾル溶液は、アルミニウムアルコキシドであるアルミニウム−sec−ブトキシド(Al(O−sec−Bu)3)とイソプロピルアルコールを体積比率1:9になるように攪拌、混合することで調整した。また、安定化剤であるアセチルアセトンをアルミニウムアルコキシドに対ししてモル比率で1となるように混合し、室温にて3時間攪拌しアルミナゾル液を調整した。
また、実施例8においてディッピング前にゴム層14b1表面にUV照射を行うことで、アルミナゾル溶液の塗工性及び密着性を向上させている。アルミナ表面層14b2を形成後、200℃、15分の乾燥を行った。現像ローラ14の抵抗は約10Ωであり、アスカーC硬度は45度であった。また、表面層抵抗率は1010Ωcm、ゴム層抵抗率は、10Ωcmである。また、ナノインデンテーション法による表面層硬度は、120MPaであった。
本発明において、アルミナ表面層14b2の細孔分布の平均値は、0.1nm以上500nm以下であることが好ましい。アルミナ表面層14b2の細孔分布の平均値の測定は、micromeritics社のTristar3000により測定した。細孔分布の平均値が0.1nmより小さいと膜の柔軟性が低下し、ゴム層14b1の変形に対しアルミナ表面層14b2の追従性が低下し、ひび割れを加速する。
一方、細孔分布の平均値500nmより大きいと、アルミナ表面層14b2がもろくなり、削れを加速する。結果、ひび割れ或いは削れを生じることでトナー電荷の減衰の増加によるカブリ量増加を生じる。実施例8における平均細孔分布は10nmであり、膜の柔軟性に優れ、実施形態1及び実施形態2において経時的に安定した画像を得ることができる。特にアルミナ原料であるアルミナアルコキシドからアルミナ表面層14b2を形成したため、ゴム層14b1との密着性および均一性に優れ、ひび割れやゴム層14b1からの剥がれを防止するため耐久性が向上する。
1…感光体ドラム(像担持体)、14…現像ローラ(現像剤担持体)、14b1…ゴム層、14b2…表面層(アルミナ表面層)

Claims (11)

  1. 現像剤を表面に担持可能であって、電圧が印加されることで表面に担持する現像剤を像担持体の表面に供給する現像剤担持体において、
    弾性層と、前記弾性層を覆う表面層であって、アルミナを含み前記弾性層よりも体積抵抗率が高い表面層とを有することを特徴とする現像剤担持体。
  2. 体積抵抗が2×10Ωより大きく5×10Ωより小さいことを特徴とする請求項1に記載の現像剤担持体。
  3. 前記表面層の厚みが0.01μm以上であって5.0μm以下であり、前記表面層の体積抵抗率が1010Ωcm以上であって1014Ωcm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤担持体。
  4. 前記表面層の厚みが0.1μm以上であって2.5μm以下であり、前記表面層の体積抵抗率が5×1010Ωcm以上であって5×1013Ωcm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤担持体。
  5. Asker−C硬度が45度以上であって70度以下であり、ナノインデンテーション法により測定される微小硬度が50MPa以上であって220MPa以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
  6. 前記表面層の細孔分布の平均径が0.1nm以上であって500nm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
  7. 前記表面層は、コロイダルアルミナ溶液を用いて形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
  8. 前記表面層は、アルミニウムアルコキシドの加水分解工程及び縮合工程を経て形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
  9. 現像剤を収容する現像容器と、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像剤担持体と、
    を有することを特徴とする現像装置。
  10. 画像形成装置の本体に着脱可能であり、画像形成プロセスを行うプロセスカートリッジであって、
    現像剤像を担持可能な像担持体と、
    前記像担持体上の静電潜像を現像することにより前記現像剤像を形成する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像剤担持体と、
    を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 現像剤像を担持可能な像担持体と、
    前記像担持体上の静電潜像を現像することにより前記現像剤像を形成する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に電圧を印加する印加手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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