JPH11109680A - 電子写真用液体現像剤及びその製造方法 - Google Patents

電子写真用液体現像剤及びその製造方法

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JPH11109680A
JPH11109680A JP9269433A JP26943397A JPH11109680A JP H11109680 A JPH11109680 A JP H11109680A JP 9269433 A JP9269433 A JP 9269433A JP 26943397 A JP26943397 A JP 26943397A JP H11109680 A JPH11109680 A JP H11109680A
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liquid
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JP9269433A
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Shuji Iino
修司 飯野
Toshimitsu Fujiwara
利光 藤原
Masahiko Matsuura
昌彦 松浦
Atsuto Makii
厚人 牧井
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速現像を行えるとともに、画像流れが生じ
ず且つ実用上十分な画像濃度が得られる電子写真用液体
現像剤及びこのような液体現像剤を効率良く製造できる
液体現像剤の製造方法を提供する。 【解決手段】現像用トナーと電気的に高抵抗のキャリ
ア液と荷電制御剤とを含む電子写真用液体現像剤であっ
て、液体現像剤に印加される電界によりキャリア液中を
移動する総電荷量の40%以上が移動するトナーの電荷
量によるものである電子写真用液体現像剤。かかる液
体現像剤を製造する方法であって、(a)電気的に高抵
抗の液体中に荷電制御剤とともにトナーを分散させた分
散系を作製する工程と、この液体を電気的に高抵抗のキ
ャリア液で置換する工程とを含む方法及び(b)トナー
を荷電制御剤を含むキャリア液中で湿式粉砕する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタ等の画像形成装置において、静電潜像を
現像するために用いる電子写真用液体現像剤及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成においては、一
般的には、感光体等の静電潜像担持体に画像情報に応じ
た画像露光をする等して静電潜像を形成し、この静電潜
像を現像して可視トナー像とし、該トナー像を記録材に
転写定着させて目的とする画像を得る。
【0003】現像方式は乾式現像法と湿式現像法に分け
られる。乾式現像法は、現像剤としてトナーからなるも
の又はトナーと磁性等を有するキャリアとからなるもの
を用いる。乾式トナーは通常顔料とバインダー樹脂を主
要成分とし、必要に応じて荷電制御剤、導電制御剤、可
塑剤、離型剤等が内添又は外添されたものである。磁性
トナーはさらに、Fe3 4 等の磁性粉を含有する。乾
式現像法では、通常トナーは、現像装置の特定面との接
触やトナー相互の接触、又はキャリアを含む2成分現像
剤ではキャリア等との接触による接触帯電、電場による
静電誘導、電荷注入、空気のイオン化放電によるイオン
吸着等で帯電され、感光体等の静電潜像担持体上の静電
潜像部に静電力、機械力、磁力等で搬送され、静電力で
現像に供される。
【0004】乾式現像において用いる乾式トナーは、こ
れ等が周囲の大気中に逃散して空気中に浮遊する恐れも
あるため、あまり微細にすることができず、通常、平均
粒径が5〜10μm程度のものが用いられている。乾式
トナーはこのようにトナー粒径が比較的大きいことによ
り、現像における解像度はそれほど高くない。一方、湿
式現像法では、現像剤として現在実用化され主流となっ
ているのは、電気絶縁性の分散媒(キャリア液)中に、
現像用のトナー(代表的には顔料とバインダー樹脂を主
要成分とする着色微粒子)及び荷電制御剤、分散安定剤
等を分散させたものである。湿式現像におけるトナーの
帯電は荷電制御剤のイオン吸着によるものと考えられて
おり、帯電トナーは液体現像剤に印加される電界により
媒体液中を電気泳動して静電潜像担持体上に搬送され、
現像に供される。
【0005】湿式現像において用いるトナーは、大気中
に逃散する恐れがないため、微細にすることができ、一
般に平均粒径5μm程度以下のものが用いられている。
そして、これにより、高解像度で階調性に優れた画像が
得られる、トナー像の定着が容易である等の利点があ
る。液体現像剤に添加される荷電制御剤には、金属塩や
極性基等の極性部位と長鎖アルキル基等の無極性部位を
有する物質が通常用いられている。荷電制御剤の極性部
位は媒体液中でイオン解離し、正イオン及び負イオンの
両方を生じさせる。そして、正負いずれかのイオンが選
択的にトナーに吸着することによりトナーを帯電させる
と考えられている。このように液体現像剤中で荷電制御
剤は極性部位でトナーに吸着し、無極性の部位で媒体液
に安定化している。
【0006】そして、荷電制御剤の種類やその添加量を
調整することにより、トナーの極性や荷電量を制御する
ことができる。トナーの荷電量が大きいほど高速現像を
行うことができる。また、トナーの荷電量が大きいほど
キャリア液中でのトナーの分散性が良く、液体現像剤の
安定性が高くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液体現
像剤に添加した荷電制御剤が全てトナーに吸着して存在
するわけではない。添加した荷電制御剤の相当量がキャ
リア液中に存在している。このことは、例えば次のよう
な実験から確かめられる。すなわち、キャリア液として
1014Ω・cm程度の高抵抗の炭化水素系溶媒を用い、
これにトナー及び荷電制御剤を添加して調整した液体現
像剤を遠心分離によりトナーと液体成分とに分離し、液
体成分の電気抵抗値を測定すると、通常1014Ω・cm
より小さい値を示す。
【0008】従って、荷電制御剤の添加量を増加させる
と、トナーへの吸着量が増加するとともに、キャリア液
中に存在するフリーの荷電制御剤の量も増加し、キャリ
ア液の電気抵抗値を低下させる。既述したように、液体
現像剤を用いて静電潜像担持体上の静電潜像を現像する
にあたっては、液体現像剤に印加された電界により帯電
トナーがキャリア液中を電気泳動し、静電力により静電
潜像部に吸着する。このとき、キャリア液中に存在する
フリーの荷電制御剤の量が多いと、このフリーの荷電制
御剤が静電潜像を消すように働き、画像流れ(画像のぼ
やけ)が生じたり、画像濃度が低下したりする。
【0009】このような弊害を防止するためには、キャ
リア液の電気抵抗値を1010Ω・cm以上に保持するこ
とが必要である。液体現像剤への荷電制御剤の添加量を
少なくすればキャリア液の電気抵抗値を抑えることがで
きるが、トナーの帯電量が小さくなり、現像速度が低下
したり、トナーの分散性が低下したりする。特に、液体
現像剤ではトナーの粒径が小さいために、キャリア液の
電気抵抗値の上昇を抑えつつトナーの荷電量を向上させ
ることは困難である。
【0010】そこで本発明は、高速現像を行えるととも
に、画像流れが生じず且つ実用上十分な画像濃度が得ら
れる電子写真用液体現像剤を提供することを課題とす
る。また本発明は、かかる液体現像剤を効率良く製造す
ることができる液体現像剤の製造方法を提供することを
課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、現像用のトナーと電気的に高抵抗の媒体液
(キャリア液)と荷電制御剤とを含む電子写真用液体現
像剤であって、該液体現像剤に印加される電界により該
キャリア液中を移動する総電荷量の40%以上が移動す
る該トナーの電荷量によるものであることを特徴とする
電子写真用液体現像剤を提供する。
【0012】また前記課題を解決するために本発明は、
かかる電子写真用液体現像剤を製造する方法であって、
電気的に高抵抗の液体中に荷電制御剤とともに現像用の
トナーを分散させた分散系を作製する工程と、該液体を
電気的に高抵抗の媒体液(キャリア液)で置換する工程
とを含むことを特徴とする電子写真用液体現像剤の製造
方法、並びにかかる電子写真用液体現像剤を製造する方
法であって、現像用のトナーの材料を荷電制御剤を含む
電気的に高抵抗の媒体液中で湿式粉砕することを特徴と
する電子写真用液体現像剤の製造方法を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態の電子
写真用液体現像剤は、トナーと電気的に高抵抗の媒体液
(キャリア液)と荷電制御剤とを含むものである。そし
て、この液体現像剤に電界を印加した場合、荷電トナー
及びキャリア液中に浮遊する荷電制御剤等のイオン成分
(以下、「イオン成分」と略称する。)が該キャリア液
中を移動して電荷を移動させ、該キャリア液中を移動す
る電荷量のうち40%以上が移動する荷電トナーの電荷
量であるものである。換言すれば、電界印加時の荷電ト
ナーとイオン成分との移動電荷比(トナー/イオン)が
40/60以上のものである。
【0014】電界により移動する電荷量のうちトナー電
荷によるものの比率が40%より小さくなってくると、
キャリア液の電気抵抗値が低くなり過ぎて画像流れを引
き起こす。また、この比率が40%よりずっと大きくな
っても特に弊害はないが、このような液体現像剤を製造
することは実際上困難であるから、上限については、そ
れには限定されないが90%程度が現像剤の製造コスト
上好ましいと言える。。なお、前記比率はより好ましく
は60%以上90%以下である。
【0015】前記電界は、現像時に現像電極と静電潜像
担持体との間に印加される程度の電界であればよい。本
発明の電子写真用液体現像剤によると、電界を印加した
場合にキャリア液中を移動する電荷のうち荷電トナーに
よる電荷が占める割合が前記範囲であるため、実用上求
められる程度の現像速度が得られるとともに、画像流れ
がなく且つ十分な濃度の画像を得ることができる。
【0016】本発明の好ましい実施形態の電子写真用液
体現像剤は例えば次の工程及びにより製造できる。
すなわち、 電気的に高抵抗の液体中に荷電制御剤とともに現像用
トナーを分散させた分散系を作製する工程及び該液体
を電気的に高抵抗の媒体液(キャリア液)で置換する工
程である。以下、これらの工程について説明する。 電気的に高抵抗の液体中に荷電制御剤とともに現像用
トナーを分散させた分散系を作製する工程 トナーは顔料粒子そのものであってもよい。或いは、バ
インダー樹脂に顔料や染料といった着色剤と、必要に応
じ種々の添加剤、例えばワックス等を配合した着色樹脂
微粒子でもよい。後者トナーは、使用するバインダー樹
脂の種類、トナー粒径及び形状等を考慮して、従来トナ
ー製造方法として採用されている方法で製造すればよ
い。かかるトナーの製造方法は乾式製造法と湿式製造法
に大別される。乾式製造法には乾式粉砕法等が含まれ
る。湿式製造法には、湿式粉砕法、懸濁重合法、乳化重
合法、非水分散重合法、シード重合法、界面重合法、噴
霧乾燥法(噴霧造粒法)及び乳化分散造粒法等が含まれ
る。
【0017】中でも後述する理由により湿式粉砕法が好
ましい。湿式粉砕法は着色されたバインダー樹脂を粒径
1mm程度以下になるまで粗粉砕し、得られた粗粒子を
電気的に高抵抗の液体中で微粉砕して所望の粒径のトナ
ーを作製する方法である。具体的には、まず、バインダ
ー樹脂と着色剤とを例えば3本ロール等の混練機を用い
て混練して、樹脂中に着色剤を分散等させる。
【0018】着色剤は、それには限定されないが、以下
の顔料等を用いることができる。ブラック用着色剤とし
ては、カーボンブラックが代表的なものである。特に、
酸性カーボンは表面にCOOH、OH、C=O等の極性
基を持ち負帯電性の強い着色剤であるため、酸化処理カ
ーボンはトナーを負に帯電させる場合に特に有効であ
る。
【0019】ブラック以外のカラー用着色剤としては、
イエロー顔料、マゼンタ顔料、シアン顔料を挙げること
できる。カラー画像形成は、これら顔料色を基本とする
減法混色で行われる。イエロー顔料としては、カラーイ
ンデックス(C.I.)Pigment Yellow
12、13、14、17、55、81、83等に代表さ
れるジスアゾ系イエロー顔料等を例示できる。マゼンタ
顔料としては、C.I.Pigment Red48、
57(カーミン6B)、5、23、60、114、14
6、186等のアゾレーキ系マゼンタ顔料や不溶性アゾ
系マゼンタ顔料、チオインジゴ系マゼンタ顔料、C.
I.Pigment Red122、209等のキナク
リドン系マゼンタ顔料等を例示できる。シアン顔料とし
ては、例えばC.I.Pigment Blue15:
1、15:3等の銅フタロシアニンブルー系シアン顔料
等を例示できる。
【0020】バインダー樹脂に対する着色剤の添加量
は、樹脂100重量部に対して5〜20重量部程度とす
ることが好ましい。なお、着色剤は染料であってもよ
く、樹脂そのものが着色しているものであってもよい。
トナー粒子を構成するバインダー樹脂は熱可塑性を有
し、実質的にキャリア液に溶解しない樹脂であればよ
い。例えば、それには限定されないが、一般にトナーの
バインダー樹脂として用いられている熱可塑性飽和ポリ
エステル樹脂、スチレン−アクリル共重合体、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリ
ル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、ポリエチレ
ン、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、パラフ
ィンワックス等の樹脂を単独で、2種以上混合して又は
共重合して用いることができる。また、樹脂表面に存在
する官能基の量を調整するために、例えばポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸やこれらの共重合体を添加しても
よい。
【0021】特に非結晶性のポリエステル樹脂を用いる
ことが好ましいが、これは、非結晶性のポリエステル樹
脂は広範囲に熱特性等の物性を変化させることができる
だけではなく、カラー画像を得る際に透光性が優れるた
めに美しい色彩が得られ、また延展性や粘弾性に優れる
ために定着後の樹脂膜が強靱で、紙等の記録媒体との接
着性が良いからである。
【0022】なお、液体現像剤のトナーは乾式現像に供
されるトナーのようにキャリア粒子等の荷電部材との摩
擦により帯電させるものではないため、バインダー樹脂
を選択するにあたってトナーの損傷(スペント)や融着
等を考慮する必要がない。従って、ポリエチレン、ポリ
酢酸ビニル、ポリスチレン等の低融点の樹脂も用いるこ
とができ、これによりトナーの記録材への定着のための
熱量を低減させることができる。
【0023】次いで、このようにして得られたバインダ
ー樹脂と必要に応じ添加された着色剤等からなる着色混
練物をカッターミル、ハンマーミル、ジェットミル等の
粗粉砕器を用いて粒径1mm程度以下になるまで粗粉砕
する。さらに、この粗粉砕トナーに対し後述する荷電制
御剤等が溶解している電気的に高抵抗の液体中で湿式グ
ラインディング処理を施して、所定の粒径のトナーが分
散した分散系を得る。
【0024】湿式グラインディング処理は、粗粉砕トナ
ーをガラスビーズやジルコニアビーズ等のメディアとと
もに電気的に高抵抗の液体中に添加し、湿式メディアミ
ル等の微粉砕機を用いて高剪断力を印加して粗粒子を微
粒子化する処理である。湿式メディアミルとしては、三
菱UFミル(三菱重工社製)、アイガーモーターミル
(アイガージャパン社製)、ウルトラビスコミル(アイ
メックス社製)、スパイクミル(井上製作所社製)、ダ
イノミル(WAB社製、WILLY.A BACHOFEN AGMASCHINEN
FABRIK BASEL )等が挙げられる。
【0025】トナーの体積平均粒径は0.1〜10μm
程度とすればよい。好ましくは0.5〜5μm程度、よ
り好ましくは1〜3μm程度である。トナー粒子の体積
平均粒径が0.1μmより小さくなってくると、ゼータ
電位が低くなるために現像時に電界から受ける力が弱ま
り、電気泳動の際の移動度(移動速度)が小さくなり、
現像速度が低下する。また、システムスピードが一定値
を超えると十分な画像濃度が得られ難くなる。さらに、
静電転写を行う際に高電界が必要で転写が困難になる。
また、トナー粒子の体積平均粒径が10μmより大きく
なってくると、高解像度で高精細な画像が得られ難くな
る。なお、トナーの体積平均粒径はレーザー回折式粒度
分布測定装置を用いて測定できる。
【0026】前記電気的に高抵抗の液体としては、最終
的にトナーを分散させるキャリア液と同種の液体を用い
ることができる。換言すればキャリア液と物性が似通っ
ている等によりキャリア液に混入しても支障なく、キャ
リア液の一部として用いることができる液体を用いるこ
とができる。より好ましくはキャリア液と同一の液体で
ある。
【0027】キャリア液として用いることができる電気
的に高抵抗の液体としては、静電潜像を乱さない程度の
抵抗値(1011〜1016Ω・cm程度)のものが望まし
い。電気抵抗値が1011Ω・cm程度より低い液体をキ
ャリア液として用いると、画像流れが生じ易くなる。ま
た、臭気、毒性が無く、比較的引火点が高い溶媒が好ま
しい。代表的には電気的に高抵抗の有機化合物を採用で
きる。
【0028】例えば、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水
素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ポリシロキ
サン等を使用できる。特に、臭気、無害性、コストの点
から、ノルマルパラフィン系溶媒、イソパラフィン系溶
媒が好ましい。具体的には、アイソパーG、アイソパー
H、アイソパーL、アイソパーM(いずれも、エクソン
化学(株)社製)、シェルゾール71(シェル石油化学
社製)、IPソルベント1620、IPソルベント20
28(いずれも、出光石油化学社製)、0号ソルベント
L、0号ソルベントM(いずれも、日本石油(株)社
製)、NSクリーン100、NSクリーン110、NS
クリーン200、NSクリーン220(いずれも、日鉱
石油化学(株)社製)等が挙げられる。
【0029】また、これに添加する荷電制御剤は、実質
的にキャリア液に溶媒和又は溶解し、解離して電荷を有
するとともに、トナーに吸着して安定化しトナーの帯電
性に影響を与える物質である。荷電制御剤としては、こ
れに限るものではないが、次のような物質を挙げること
ができる。 (1)含窒素単量体を構成成分として含むキャリア液に
可溶性の重合体あるいは共重合体。具体的には、脂肪族
アミノ基を有する(メタ)アクリレート類、含窒素複素
環ビニル単量体類、N−ビニル置換環状アミド単量体
類、(メタ)アクリルアミド類、含窒素基を有する芳香
族置換エチレン系単量体類、含窒素ビニルエーテル単量
体類等の単量体を構成要素として含む重合体で、特にヘ
キシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)ア
クリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、ビニルラウレー
ト、ビニルステアレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、フェニル(メタ)アクリレート等の単量体と共重合
させることにより得られた、炭化水素系キャリア液に可
溶性の共重合体。
【0030】(2)ナフテン酸、オクテン酸、オレイン
酸、ステアリン酸等の脂肪酸の金属塩、ジアルキルスル
フォコハク酸金属塩、炭素数20未満のアルキル鎖を有
するアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルリン
酸エステルの金属塩、アビエチン酸又は水素添加アビエ
チン酸の金属塩のようなイオン性界面活性剤。 (3)炭素数20以上のアルキル鎖を有するアルキルベ
ンゼンスルホン酸金属塩(カルシウム塩又はバリウム
塩)、石油スルホネート(バリウム塩、カルシウム塩又
はマグネシウム塩)、塩基性石油スルホネート(バリウ
ム塩、カルシウム塩又はマグネシウム塩)のような油溶
性イオン性界面活性剤。
【0031】(4)レシチンのような両性界面活性剤、
アマニ油等の天然油脂類等。 これら(1)、(2)、(3)及び(4)に示す荷電制
御剤を単独で又は2種類以上混合して用いることができ
る。前記荷電制御剤の中でも、トナー粒子の荷電性に優
れる点で、石油スルホネート(バリウム塩又はカルシウ
ム塩)、塩基性石油スルホネート(バリウム塩又はカル
シウム塩)が好ましい。以上のような荷電制御剤として
は、スルホールCa−45N、スルホールCa−45、
スルホール1040、モレスコアンバーSC−45N、
モレスコアンバーSC−45、スルホールBa−30
N、モレスコアンバーSB−50N(以上いずれも
(株)松村石油研究所製)、ベイシックバリウムペトロ
ネイト(Basic Barium Petronat
e)、ニュートラルバリウムペトロネイト(Neutr
al Barium Petronate)、ベイシッ
クカルシウムペトロネイト(Basic Calciu
m Petronate)、ニュートラルカルシウムペ
トロネイト(NeutralCalcium Petr
onate)、ベイシックマグネシウムペトロネイト
(Basic Magnecium Petronat
e)(いずれもWitco Chemical Co.
製)等が具体的な商品例として挙げられる。
【0032】また、必要に応じて、トナーに吸着すると
ともにキャリア液等の電気的に高抵抗の液体に親和性が
あり、該液体に溶解性、半溶解性又は膨潤性のあるポリ
マーをトナーの分散安定剤として併用してもよい。この
ようなポリマーとして、これに限定されるものではない
が、ポリオレフィン系石油樹脂、アマニ油、ポリアルキ
ルメタクリレート等を例示できる。また、トナーとの親
和性を向上させるために、これらのポリマーにメタクリ
ル酸、アクリル酸、アルキルアミノエチルメタクリレー
ト等の極性基を有するモノマーを共重合させたものも用
いることができる。この場合、共重合させるモノマーの
極性基の量により、キャリア液等の電気的に高抵抗の液
体への溶解性、トナーとの親和性乃至は吸着性を制御で
きる。極性基量が増えるほどトナーとの親和性乃至は吸
着性が増大し、キャリア液等への溶解性が低下する。
【0033】前記分散系の作製においては、電気的に高
抵抗の液体100重量部に対して、着色されたバインダ
ー樹脂を5〜200重量部程度、好ましくは20〜10
0重量部程度添加し、メディアを重量比で該樹脂の0.
5〜2倍程度添加して粉砕すればよい。これは、樹脂量
の割合が余りに少ないと所望量のトナーを得るのに粉砕
時に前記液体が多量に必要になってコスト高につくから
であり、また樹脂量の割合が余りに多いと該樹脂の粉砕
が困難になり、トナー粒径を所定値にまで小さくできな
かったり、所定の粒径にまで粉砕するのに非常に長時間
かかったりするからである。
【0034】また、荷電制御剤の添加量は、その種類に
より異なるが、概ね重量比で着色バインダー樹脂の0.
001〜3倍程度とすることが好ましい。より好ましく
は、0.01〜2倍程度である。荷電制御剤の添加量が
バインダー樹脂の0.001倍より少なくなってくる
と、十分なトナー荷電量が得られず、その結果現像速度
が低くなったりキャリア液中でのトナーの分散性が悪く
なる。また、荷電制御剤の添加量をバインダー樹脂の3
倍より多くしても、トナーへの吸着量は一定値より多く
はならず、逆にキャリア液中に浮遊する過剰な荷電制御
剤が増加してキャリア液の電気抵抗値を下げることにな
り、好ましくない。
【0035】また前記分散補助剤は、トナーの分散性の
向上及びその添加によるキャリア液の粘度上昇防止の観
点から、キャリア液100重量部に対して0.01〜2
0重量部程度添加することが好ましい。より好ましく
は、0.1〜10重量部程度である。なお、荷電制御剤
の添加のみで十分なトナー分散性が得られる場合は、さ
らに分散補助剤を添加しなくてもよい。
【0036】このように湿式粉砕法によりトナーを造粒
する場合、キャリア液等の電気的に高抵抗の液体中にト
ナー材料とともに荷電制御剤を添加して微粉砕すれば、
メディアとトナー粒子の衝突により粒子表面が活性化さ
れ、添加した荷電制御剤がトナー粒子に吸着し易くな
る。そして前記のようなバインダー樹脂、電気的に高抵
抗の液体及び荷電制御剤の混合割合では、得られる分散
系の電界印加時の移動電荷比率(荷電トナー/イオン成
分)は50/50となる。なお、この製法では添加する
荷電制御剤量を増加させるほどトナー荷電量が増加する
が、荷電制御剤が所定量を超えるとトナー荷電量は所定
の値に収束し、それ以上増加しない。これは、トナーへ
の荷電制御剤の吸着量はトナーの表面積により定まるた
めである。荷電制御剤の添加量がこの所定量を超えると
液体中に存在するイオン成分が増加するだけでトナー荷
電量は増加しないため、好ましくない。
【0037】一方、既に造粒したトナーを荷電制御剤と
ともにキャリア液等の電気的に高抵抗の液体中に分散さ
せることで液体現像剤を製造する方法では、トナー粒子
の表面が活性化されないため荷電制御剤のトナー粒子へ
の吸着量は少ない。そして、得られる分散系の電界によ
る移動電荷量の約10%がトナーの電荷量によるものと
なり、他の約90%は液体中のイオン成分によるものと
なる。
【0038】後述する前記液体の置換を行わず、キャリ
ア液中に着色バインダー樹脂及び荷電制御剤等を添加し
て湿式粉砕法で直接液体現像剤を製造することもでき、
この場合も、該着色樹脂、キャリア液及び荷電制御剤の
割合は前記範囲とすることができる。なお、いずれにし
ても液体現像剤を製造する際、保管時、輸送時及び補給
時の現像剤の形態を考慮すると、実際に使用する液体現
像剤より高トナー濃度のものとすることが好ましく、こ
の点からもキャリア液に対する樹脂添加量は前記範囲と
することが好ましい。
【0039】例えば、トナーを分散させる電気的に高抵
抗の液体としてキャリア液を用いて高濃度液体現像剤を
作製した場合であって、電界印加による総移動電荷量の
40〜90%がトナーの電荷量である液体現像剤が得ら
れる場合は、以下に説明するキャリア液の置換工程は必
ずしも行わなくてもよく、この場合は、得られた高濃度
液体現像剤にキャリア液或いはさらに必要に応じて荷電
制御剤や分散補助剤等を適量添加して希釈し、現像剤使
用時のトナー濃度に調整すればよい。
【0040】いずれにしても、現像時のトナー濃度はキ
ャリア液100重量部に対して0.5〜10重量部程度
とする。より好ましくは1〜5重量部程度である。トナ
ー濃度がこれ以上高くなると現像に寄与しなかった余剰
のトナーが画像部以外の白地の部分に付着して汚れるい
わゆる画像カブリの現象が起こり、またトナー濃度がこ
れ以上低くなると十分な画像濃度が得られなくなる。 前記工程において、トナーを分散させている電気的
に高抵抗の液体を媒体液(キャリア液)で置換する工程 さて、前述のようにして得られたトナー分散液ないしは
高濃度液体現像剤の電界による移動電荷量のうちのトナ
ー荷電量の比率をより向上させるためには、トナーが分
散している液体を新たなキャリア液で置換すればよい。
【0041】分散媒すなわち余剰の荷電制御剤を含む前
記電気的に高抵抗の液体の置換は、分散液中のトナーを
余剰の荷電制御剤等を含む分散媒から分離し、得られた
トナーに新たなキャリア液を加えて再分散させることに
より行う。トナーと分散媒との分離方法としては、分散
液を静置してトナーを自然沈降させる方法、分散液中の
トナーと液体とを遠心分離する方法、分散液に電着分離
用電極を用いて電界を印加してトナーを該電極へ電着分
離させる方法等を採用できる。
【0042】分離したトナーとこれに添加するキャリア
液との比率は、キャリア液100重量部に対しトナーを
5〜200重量部程度添加するのが好ましい。より好ま
しくは20〜100重量部程度である。また、キャリア
液中にはキャリア液100重量部に対して0.01〜2
0重量部程度、好ましくは0.1〜10重量部程度含有
されるように前記分散補助剤を添加してもよい。さら
に、現像時にはこの高濃度液体現像剤をキャリア液10
0重量部に対してトナーが0.5〜10重量部程度、よ
り好ましくは1〜5重量部程度となるようにキャリア液
又は必要に応じて分散補助剤等を適量含むキャリア液で
希釈すればよい。なお、この置換はトナーとイオン成分
との移動電荷比率が所望の値になるまで何回でも繰り返
し行ってよい。
【0043】このようにして、液体現像剤中のトナー電
荷とイオン成分の移動電荷比率(トナー/イオン成分)
が例えば60/40〜90/10程度の、換言すれば、
現像時のような電界印加時にキャリア液中を移動する電
荷の60〜90%程度がトナーの電荷である液体現像剤
を得ることができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
するが、本発明はそれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、以下の実施例中「部」とあるのは特に断ら
ない限り「重量部」を表す。以下の実施例において、ポ
リエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)及び数平均分
子量(Mn)は、それぞれゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーの結果から算出した。ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィーは、高速液体クロマトグラフポン
プ TRI ROTAR−V型(日本分光社製)、紫外
分光検出器UVIDEC−100−V型(日本分光社
製)、50cm長さのカラム Shodex GPC
A−803(昭和電工社製)を用いて行い、そのクロマ
トグラフィーの結果から、被検試料の分子量をポリスチ
レンを標準物質として算出することにより、ポリスチレ
ン換算Mw及びMnとして求めた。なお、被検試料はバ
インダー樹脂0.05gを20mlのテトラヒドロフラ
ン(THF)に溶解させたものを用いた。
【0045】ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量
計 DSC−20(セイコー電子工業(株)製)を用
い、試料量35mg、昇温速度10℃/minの条件で
測定した。酸価は、JIS K5400法の条件で測定
した。また、トナーの体積平均粒径はレーザー回折式粒
度分布測定装置SALD−1100(島津製作所社製)
を用いて測定した。
【0046】また、液体現像剤のトナーとキャリア液中
のイオン成分の移動電荷比率は、図1に示す電荷量測定
装置を用いて行った。図1の装置は、直径30mmの略
円筒状で端部が湾曲して閉じているステンレス製のロー
ラ状電極Rと、ローラ状電極Rの外周に沿ってその略半
面を覆う対向電極Eと、ローラ状電極Rと対向電極Eと
の間に直列に接続されたクーロンメータCと、バイアス
電源PSとからなる。バイアス電源PSは対向電極Eを
負電極とし、ローラ状電極Rを正電極として両電極間に
定電圧を印加できるものである。ローラ状電極Rと対向
電極Eとのギャップは300μmである。
【0047】この装置を用いてトナー及びイオン成分の
各移動電荷量を測定するにあたっては、まず、液体現像
剤をローラ状電極Rと対向電極Eとのギャップ内に注入
し、電源PSによりローラ状電極Rと対向電極Eとの間
に500Vの定電圧を20msec印加する。なお、こ
の時の電界は1.67×106 V/mとなる。そしてこ
の時移動する電荷量をクーロンメータCにて測定する。
この時測定される電荷量はトナーの電荷量(qt)の他
にキャリア液中に存在するイオン成分(荷電制御剤)が
移動する際に流す電荷量(qi)も含まれている。
【0048】次いで、液体現像剤の固形分を遠心分離に
より除去して得られた上澄み液について前記と同様にし
て移動電荷量をクーロンメータCにて測定する。この時
測定される電荷量は、実質上トナー電荷を含まない液中
に存在するイオン成分(荷電制御剤)が移動する際の電
荷量(qi)である。さらに、先に測定したトナーとイ
オン成分の双方が流した電荷量(qt+ qi)から、後
に測定したイオン成分単独で流した電荷量(qi)を差
し引き、トナーのみの電荷量(qt)を算出する。この
ようにして、液体現像剤のトナーとキャリア液中のイオ
ン成分との移動電荷比率qt/qiを得る。換言すれ
ば、トナーによる移動電荷量の割合100×qt/(q
t+ qi)パーセントを得る。
【0049】なお、ここでは図1の電荷量測定装置を用
いてトナーとイオン成分の移動電荷比率を測定したが、
この他実際の画像形成装置を用いてこの電荷比率を求め
ることもできる。この場合、液体現像剤と該液体現像剤
からトナーを除去した後の液体成分のそれぞれについ
て、特定パターンを現像時に、例えば現像ローラ等の現
像電極と例えば感光体ドラム等の静電潜像担持体との間
に流れる電流を測定する。そして前記と同様に、トナー
とイオン成分の移動電荷比率qt/qiを算出する。
【0050】また、後述する液体現像剤の製造例4で行
うトナーの電着分離は図2に示す電着分離装置を用いて
行う。図2の装置は、略円筒状の電着ローラR´と、ロ
ーラR´の外周に沿ってその下方の一部を覆う皿型電極
E´と、電着ローラR´と皿型電極E´との間に接続さ
れたバイアス電源PS´とを有している。バイアス電源
PS´はここでは皿型電極E´を負電極とし、電着ロー
ラR´を正電極として両電極間に電圧を印加できるもの
である。また、液体現像剤Lを収容する液体現像剤槽V
が電着ローラR´の下半分を覆うように配置されてい
る。また、電着ローラR´の上部にはローラR´にその
端部が当接するようにスクレーパS´が設けられてい
る。さらに、スクレーパS´付近にはトナー回収槽V´
が配置されている。
【0051】この装置を用いて液体現像剤中のトナーを
分離するにあたっては、まず、液体現像剤槽Vに液体現
像剤Lを満たし、液体現像剤Lに皿型電極E´が浸漬し
且つ電着ローラR´の下方の一部が浸漬するようにす
る。次いで、電源PS´により皿型電極E´と電着ロー
ラR´との間に例えば500V程度の電圧を印加すると
ともにローラR´を図中c方向に回転させる。これによ
り、後述する液体現像剤製造例4で使用する荷電制御剤
の石油スルホン酸バリウム塩 スルホールBa−30N
の作用で負に帯電した液体現像剤中のトナーが電着ロー
ラR´に付着する。そして、ローラR´とともに回転し
てスクレーパSにより掻き落とされてトナー回収槽V´
内に回収される。この作業を続ける。 ポリエステル樹脂の製造 ポリエステル樹脂1の製造 還流冷却器、水・アルコール分離装置、窒素ガス導入
管、温度計及び攪拌装置を備えた丸底フラスコに、ビス
フェノールAのプロピレンオキサイド付加物を1700
部とイソフタル酸を890部とを入れ、攪拌しながら窒
素ガスを導入し、200〜240℃の温度で脱水重縮合
又は脱アルコール重縮合を行った。生成したポリエステ
ル樹脂の酸価又は反応溶液の粘度が所定の値になったと
ころで反応系の温度を100℃以下に下げ、重縮合を停
止させた。このようにしてポリエステル樹脂1を得た。
【0052】得られたポリエステル樹脂1はMw=50
50、Mn=2550、Tg=54.9℃、酸価=4
5.2mgKOH/gであった。 ポリエステル樹脂2の製造 前記ポリエステル樹脂1の製造において、原料としてビ
スフェノールAエチレンオキサイド付加物を1700部
とイソフタル酸を890部とを用いたほかは前記ポリエ
ステル樹脂1の製造と同様にしてポリエステル樹脂2を
得た。
【0053】得られたポリエステル樹脂2はMw=49
00、Mn=1900、Tg=54.8℃、酸価=6
0.9mgKOH/gであった。 液体現像剤の製造 液体現像剤の製造例1(実施例1) 前記ポリエステル樹脂1を60部とカーボンブラック・
モーガルL(キャボット社製)を40部とを3本ロール
付き混練器を用いて180℃で4時間混練した。ニーダ
ーを用いてこの高濃度顔料混練物にさらに前記ポリエス
テル樹脂1を添加して希釈し、最終的にカーボンブラッ
ク濃度が15重量%の混練物を得た。この混練物を十分
冷却した後、カッターミルを用いて粗粉砕し、さらにジ
ェットミル(日本ニューマチック工業(株)社製)を用
いて微粉砕して平均粒径10μm程度の着色トナー粗粒
子を得た。
【0054】この着色トナー粗粒子を30gと、30重
量%の石油スルホン酸バリウム塩スルホールBa−30
N((株)松村石油研究所製)のIPソルベント162
0(出光石油化学社製)溶液を100gとを混合し、サ
ンドグラインダー(IGARASHI KIKAI S
EIZO CO.,Ltd.製)により、メディアとし
て直径1mmのガラスビーズ(150cc)を用いて、
ウオータージャケット付1/8ガロンベッセルにて、冷
却水温度20℃、ディスク回転数2000rpmで15
時間処理することにより湿式グラインディングした。こ
のようにして、体積平均トナー粒子径1. 45μmの濃
厚液体現像剤を得た。
【0055】この濃厚液体現像剤を遠心分離器 H−9
R(コクサン社製)を用いて10000rpmで10分
間回転して固形分と液体分とに分離し、固形分を取り出
した。この固形分に対してIPソルベント1620を1
00g添加し、良く攪拌してトナーを再分散させた。さ
らに、この分散液を前記と同様にして遠心分離し、再び
固形分を取り出した。
【0056】得られた固形分を、全重量に対して3重量
%となるようにIPソルベント1620で希釈し、分散
処理器 T.K.オートホモミクサーM型(特殊機化工
業(株)製)を用いて10000rpmで5分間分散処
理することにより液体現像剤1を得た。液体現像剤1の
トナーとイオン成分の運搬電荷比率は89/11であっ
た。 液体現像剤の製造例2(実施例2) 前記製造例1において、濃厚液体現像剤の分散媒の置換
のために行う遠心分離を1回だけにした。その他は前記
製造例1と同様にして液体現像剤2を得た。液体現像剤
2のトナーとイオン成分の運搬電荷比率は77/23で
あった。 液体現像剤の製造例3(実施例3) 前記製造例1と同様にして濃厚液体現像剤を作製した。
次いで、この濃厚液体現像剤を容器内で常温下、7日間
放置して固形分を自然沈降させた。上澄み液をほぼ除去
してさらに濃厚な液体現像剤とした後、製造例1と同様
にして、固形分が全重量に対して3重量%となるように
IPソルベント1620で希釈し、分散処理器 T.
K.オートホモミクサーM型を用いて10000rpm
で5分間分散処理することにより液体現像剤3を得た。
液体現像剤3のトナーとイオン成分の運搬電荷比率は6
1/39であった。 液体現像剤の製造例4(実施例4) 前記製造例1と同様にして濃厚液体現像剤を作製した。
次いで、図2の電着分離装置を用いて、槽Vにこの濃厚
液体現像剤を注入し、電着ローラR´と皿型電極E´と
の間に皿型電極E´を負電極として500Vの電圧を印
加することでトナーを電着ローラR´に電着させ、回収
した。
【0057】さらに、回収したトナーを全重量に対して
3重量%となるようにIPソルベント1620で希釈
し、分散処理器 T.K.オートホモミクサーM型を用
いて10000rpmで5分間分散処理することにより
液体現像剤4を得た。液体現像剤4のトナーとイオン成
分の運搬電荷比率は72/28であった。 液体現像剤の製造例5(実施例5) 前記製造例1の濃厚液体現像剤の作製工程で、着色トナ
ー粗粒子を湿式グラインディングする際に用いるスルホ
ールBa−30NのIPソルベント1620溶液のスル
ホールBa−30N濃度を5重量%とした。また、得ら
れた濃厚液体現像剤のトナーの体積平均粒径は2.55
μmであった。その他は前記製造例1と同様にして液体
現像剤5を得た。液体現像剤5のトナーとイオン成分の
運搬電荷比率は50/50であった。 液体現像剤の製造例6(実施例6) 前記製造例1の濃厚液体現像剤の作製工程で、着色トナ
ー粗粒子を湿式グラインディングする際に用いるスルホ
ールBa−30NのIPソルベント1620溶液のスル
ホールBa−30N濃度を0.5重量%とした。また、
得られた濃厚液体現像剤のトナーの体積平均粒径は3.
12μmであった。また、濃厚液体現像剤の希釈に用い
るIPソルベント1620には0.5重量%のスルホー
ルBa−30Nを添加した。その他は前記製造例1と同
様にして液体現像剤6を得た。液体現像剤6のトナーと
イオン成分の運搬電荷比率は43/57であった。 液体現像剤の製造例7(実施例7) 前記ポリエステル樹脂2を60部とカーボンブラック・
モーガルL(キャボット社製)を40部とを3本ロール
付き混練器を用いて180℃で4時間混練した。ニーダ
ーを用いてこの高濃度顔料混練物にさらに前記ポリエス
テル樹脂2を添加して希釈し、最終的にカーボンブラッ
ク濃度が15重量%の混練物を得た。この混練物を十分
冷却した後、カッターミルを用いて粗粉砕し、さらにジ
ェットミル(日本ニューマチック工業(株)社製)を用
いて微粉砕して平均粒径10μm程度の着色トナー粗粒
子を得た。
【0058】この着色トナー粗粒子を30gと、7.5
重量%の石油スルホン酸バリウム塩スルホールBa−3
0N((株)松村石油研究所製)の0号ソルベントL
(日本石油化学(株)社製)溶液を100gとを混合
し、サンドグラインダー(IGARASHI KIKA
I SEIZO CO.,Ltd.製)により、メディ
アとして直径1mmのガラスビーズ(175cc)を用
いて、ウオータージャケット付1/8ガロンベッセルに
て、冷却水温度20℃、ディスク回転数2000rpm
で15時間処理することにより湿式グラインディングし
た。このようにして、体積平均トナー粒子径2. 57μ
mの濃厚液体現像剤を得た。
【0059】この濃厚液体現像剤に全量が500gとな
るように0号ソルベントLを添加し、小型遠心分離機
H−110A無孔壁タイプ((株)コクサン社製)を用
いて3000rpmで30分間回転して固形分と液体分
とに分離し、固形分を取り出した。この固形分に対して
0号ソルベントLを100g添加し、良く攪拌してトナ
ーを再分散させ、液体分を新たな0号ソルベントLで1
回置換した濃厚液体現像剤を得た。
【0060】得られた濃厚液体現像剤を、固形分が全重
量に対して3重量%となるように、0.25重量%のス
ルホールBa−30Nの0号ソルベントL溶液で希釈
し、分散処理器T.K.オートホモミクサーM型(特殊
機化工業(株)製)を用いて10000rpmで5分間
分散処理することにより液体現像剤7を得た。液体現像
剤7のトナーとイオン成分の運搬電荷比率は45/55
であった。 液体現像剤の製造例8(比較例1) 前記製造例1の濃厚液体現像剤の作製工程で、着色トナ
ー粗粒子を湿式グラインディングする際に用いるIPソ
ルベント1620にスルホールBa−30Nを添加しな
かった。また、得られた濃厚液体現像剤のトナーの体積
平均粒径は3.48μmであった。また、濃厚液体現像
剤の希釈に用いるIPソルベント1620には0.5重
量%のスルホールBa−30Nを添加した。その他は前
記製造例1と同様にして液体現像剤8を得た。液体現像
剤8のトナーとイオン成分の運搬電荷比率は15/85
であった。 液体現像剤の製造例9(比較例2) 前記製造例6において、濃厚液体現像剤の希釈に用いる
スルホールBa−30NのIPソルベント1620溶液
のスルホールBa−30N濃度を0.75重量%とし
た。その他は前記製造例6と同様にして液体現像剤9を
得た。液体現像剤9のトナーとイオン成分の運搬電荷比
率は34/67であった。 液体現像剤の製造例10(比較例3) 前記製造例8において、濃厚液体現像剤の希釈に用いる
スルホールBa−30NのIPソルベント1620溶液
のスルホールBa−30N濃度を0.1重量%とした。
その他は前記製造例8と同様にして液体現像剤10を得
た。液体現像剤10のトナーとイオン成分の運搬電荷比
率は15/85であった。
【0061】前記液体現像剤1〜10のそれぞれについ
て、図3に示す画像形成実験装置を用いて、高速現像性
及び画像流れ性を評価した。図3に示す画像形成実験装
置は電子写真方式のものであり、感光体ドラム1、帯電
チャージャ2、プリントヘッド3、液体現像装置4、ス
クイーズローラ46、転写前チャージャ5、転写ローラ
6、クリーナ7、定着ローラ8等を備えている。液体現
像装置4は液体現像剤Dを貯留する現像剤浴槽40と、
感光体ドラム1に微小な間隔をあけて対向しその下部が
液体現像剤に浸漬された現像ローラ41とを備えてい
る。
【0062】この画像形成装置では、プリントヘッド3
から照射されたレーザ光Lが、帯電チャージャ2によっ
て一様に帯電された感光体1上の該帯電域を露光し、画
像データに基づいて感光体上に原稿画像に対応する静電
潜像を形成する。この静電潜像は、感光体1のa方向の
回転とともに移動し、液体現像装置4に入っている液体
現像剤Dにより電源PW3からのバイアス印加のもとに
現像され、可視トナー像となる。そしてキャリア液を含
んだ可視トナー像は、スクイーズローラ46とそれに電
源PW1から供給されるスクイーズ用電圧によってその
キャリア液が所定量まで除去され、さらに転写前チャー
ジャ5によって該トナー像に次の転写を容易にするため
電荷が付与され、転写部Tへ移行する。
【0063】転写部Tには前記の可視トナー像を吸引す
るために電源PW2から転写電圧が印加された転写ロー
ラ6が設けられており、現像されたトナー像は転写ロー
ラ6との対向部で記録シートS上に転写される。この記
録シートSは図示を省略した記録材供給部から供給さ
れ、同じく図示を省略したタイミングローラ対にて感光
体1上のトナー像と同期をとって転写部Tに送り込まれ
てくる。トナー像転写後、シートSは定着ローラ8に運
ばれ、ここでトナー像が定着され、そのあと排出され
る。
【0064】一方、転写ローラ6によって記録シートS
上に転写されずに残ったトナーが、感光体1上に保持さ
れ、感光体1のa方向の回転とともにクリーナ7に移行
する。感光体1はクリーナ7に設けられたクリーニング
ローラ71とクリーニングブレード72により、その表
面上に残った余分なトナーが除去され、次の画像形成に
備えられる。
【0065】なお、現像条件は以下の通りとした。 現像ギャップ:200μm 現像ローラ回転速度(周速):感光体速度(周速)の2
倍 現像ローラ径:30mm(直径) 現像バイアス:−400V 感光体表面電位(未露光部):−600V 感光体表面電位(露光部):−70V 反転現像 高速現像性の評価 図3の装置を用い、液体現像剤1〜10のぞれぞれを用
いて、黒ベタ原稿について画像形成を行った。このとき
感光体ドラム1の回転速度を種々変化させて画像形成を
行い、各液体現像剤について形成される黒ベタ画像の反
射濃度として1.5以上が得られる臨界感光体ドラム回
転速度を求めた。画像反射濃度の測定はサクラ濃度計
modelPDA−65(コニカ(株)社製)を用いて
行った。臨界感光体ドラム回転速度30cm/sec以
上を極めて良好(◎印)、20cm/sec以上30c
m/sec未満を良好(○印)、10cm/sec以上
20cm/sec未満をやや不良(×印)、10cm/
sec未満を不良(××印)とした。 画像流れ性の評価 図3の装置を用い、液体現像剤1〜10のぞれぞれを用
いて、四角形状の黒ベタ部を有する原稿について画像形
成を行った。スキャン方向は四角形状の黒ベタ部のいず
れか一辺に対して垂直な方向とした。感光体ドラム1の
回転速度(周速)は20cm/secとした。このと
き、転写後の画像エッジ部のスキャン方向の画像反射濃
度分布に基づき、反射濃度が1.2から0.4まで低下
する距離を測定し、その距離を画像流れの大きさとし
た。反射濃度測定には前記と同様にサクラ濃度計 mo
delPDA−65を用いた。前記距離50μm以下を
極めて良好(◎印)、50μmを超え70μm以下を良
好(○印)、70μmを超え100μm以下をやや不良
(×印)、100μmを超えるものを不良(××印)と
した。
【0066】各液体現像剤についてのトナーとイオン成
分の移動電荷比率、高速現像性及び画像流れ性の評価結
果を次表1に示す。併せて、各液体現像剤製造工程にお
ける、着色樹脂粉砕によるトナー造粒時に添加した荷電
制御剤量及びトナー造粒後に添加した荷電制御剤量も次
表1に示す。さらに、トナー分散媒をキャリア液で置換
した例ではトナー分離方法についても、次表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】これによると、電圧印加時の液体現像剤の
移動電荷量に占めるトナーの運搬電荷量の比率が40%
以上90%以下の範囲内にある液体現像剤1〜7では、
高速現像性及び画像流れ性のいずれも極めて良好又は良
好であった。一方、この比率が40%未満である液体現
像剤8〜10では、高速現像性及び画像流れ性の双方又
は一方が不良又は極めて不良であった。また、液体現像
剤1〜7では、黒ベタ画像の中央部分で実用上十分な反
射濃度である1.5以上が得られた。このことから、液
体現像剤のトナーの運搬電荷比率を40%以上とすれ
ば、高速現像を行えるとともに、画像流れが生じず且つ
実用上十分な画像濃度が得られることが分かる。
【0069】また、トナーの運搬電荷比率が40%以上
であるような液体現像剤を得るためには、必ずしも、濃
厚液体現像剤作製後トナーの分散媒を新たなキャリア液
で置換しなくてもよく、製造例5のように濃厚液体現像
剤をキャリア液で希釈するだけでもトナーの運搬電荷比
率50%が得られることが分かる。しかし、濃厚液体現
像剤のトナーの分散媒の置換を行った製造例1〜4の方
がより高いトナー運搬電荷比率が得られたことが分か
る。
【0070】また、製造例6及び7のように、着色樹脂
粉砕時に加えてその後濃厚液体現像剤をキャリア液で希
釈する際に荷電制御剤を添加しても、その添加量を調整
すればトナーの運搬電荷比率を40%以上にできること
も分かる。この場合、トナーの現像付着量を調整するこ
とができ、また長期にわたり画像形成を行う場合にもト
ナーのイオン量を安定化させることができ、さらにトナ
ー補給を行う場合にも安定したトナーイオン量が得られ
る。
【0071】また、着色樹脂の粉砕時には荷電制御剤を
添加せず、トナー造粒後キャリア液で希釈するときに荷
電制御剤を添加した液体現像剤8及び10では、トナー
の運搬電荷比率が15%と極めて低く、湿式粉砕法にお
いては粉砕時に荷電制御剤を添加することによりトナー
の電荷量を効率良く増加させることができることが分か
る。
【0072】また、液体現像剤5、6及び9を比較する
ことにより、濃厚液体現像剤のキャリア液の置換を行わ
ない場合は、濃厚液体現像剤作製時すなわち樹脂粉砕時
に添加する荷電制御剤の濃度より濃厚液体現像剤の希釈
時に添加する荷電制御剤の濃度の方が高くならないよう
にすれば(希釈時には荷電制御剤を添加しない場合を含
む)、トナーの運搬電荷比率を40%以上にできること
が分かる。
【0073】なお、着色樹脂の粉砕時に添加する荷電制
御剤の濃度が高い方が得られるトナーの粒径が小さくな
ることも分かる。
【0074】
【発明の効果】本発明によると、高速現像を行えるとと
もに、画像流れが生じず且つ実用上十分な画像濃度が得
られる電子写真用液体現像剤を提供することができる。
また本発明によると、かかる液体現像剤を効率良く製造
することができる液体現像剤の製造方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動電荷量測定装置の1例の概略構成を示す図
である。
【図2】電着分離装置の1例の概略構成を示す図であ
る。
【図3】画像形成実験装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電チャージャ 3 プリントヘッド 4 液体現像装置 40 現像剤浴槽 41 現像ローラ 46 スクイーズローラ 5 転写前チャージャ 6 転写ローラ 7 クリーナ 71 クリーニングローラ 72 クリーニングブレード 8 定着ローラ PW1、PW2、PW3 電源 L レーザ光 D 液体現像剤 T 転写部 S 記録シート R ローラ状電極 E 対向電極 C クーロンメータ PS バイアス電源 R´ 電着ローラ E´ 皿型電極 PS´ バイアス電源 S´ スクレーパ V 液体現像剤槽 V´ トナー回収槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 昌彦 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 牧井 厚人 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像用のトナーと電気的に高抵抗の媒体
    液と荷電制御剤とを含む電子写真用液体現像剤であっ
    て、該液体現像剤に印加される電界により該媒体液中を
    移動する総電荷量の40%以上が移動する該トナーの電
    荷量によるものであることを特徴とする電子写真用液体
    現像剤。
  2. 【請求項2】 前記液体現像剤に印加される電界が現像
    時に現像電極と静電潜像担持体との間に印加される電界
    と同等の電界である請求項1記載の電子写真用液体現像
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子写真用液体現像剤を
    製造する方法であって、電気的に高抵抗の液体中に荷電
    制御剤とともに現像用のトナーを分散させた分散系を作
    製する工程と、該液体を電気的に高抵抗の媒体液で置換
    する工程とを含むことを特徴とする電子写真用液体現像
    剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記電気的に高抵抗の液体が、最終的に
    前記トナーを分散させる媒体液と同一のものである請求
    項3記載の電子写真用液体現像剤の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記分散系作製工程においては、トナー
    材料を荷電制御剤を含む電気的に高抵抗の液体中で湿式
    粉砕することにより前記トナーを得て前記分散系を作製
    する請求項3又は4記載の電子写真用液体現像剤の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記置換工程においては、前記分散系中
    の前記トナーと前記電気的に高抵抗の液体とを遠心分離
    させ、該トナーを電気的に高抵抗の媒体液中に再分散さ
    せることにより該液体を置換する請求項3から5のいず
    れかに記載の電子写真用液体現像剤の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記置換工程においては、前記トナーを
    自然沈降させることにより前記電気的に高抵抗の液体か
    ら分離させ、該トナーを電気的に高抵抗の媒体液中に再
    分散させることにより該液体を置換する請求項3から5
    のいずれかに記載の電子写真用液体現像剤の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記置換工程においては、前記分散系に
    電着分離用電極を用いて電界を印加して前記トナーを該
    電極に電着分離させ、該電着分離させたトナーを電気的
    に高抵抗の媒体液中に再分散させることにより該液体を
    置換する請求項3から5のいずれかに記載の電子写真用
    液体現像剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の電子写真用液体現像剤を
    製造する方法であって、現像用のトナー材料を荷電制御
    剤を含む電気的に高抵抗の媒体液中で湿式粉砕すること
    を特徴とする電子写真用液体現像剤の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記湿式粉砕時に、前記媒体液中に添
    加する荷電制御剤を重量比でトナー材料の0.001倍
    以上3倍以下とする請求項9載の電子写真用液体現像剤
    の製造方法。
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