JP2000066457A - 液体現像方法、濃縮液体現像剤及び希釈液並びに希釈液の製造方法 - Google Patents

液体現像方法、濃縮液体現像剤及び希釈液並びに希釈液の製造方法

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JP2000066457A
JP2000066457A JP10234606A JP23460698A JP2000066457A JP 2000066457 A JP2000066457 A JP 2000066457A JP 10234606 A JP10234606 A JP 10234606A JP 23460698 A JP23460698 A JP 23460698A JP 2000066457 A JP2000066457 A JP 2000066457A
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toner
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Toshimitsu Fujiwara
利光 藤原
Hidetoshi Miyamoto
英稔 宮本
Kisho Amarigome
希晶 余米
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像に供される液体現像剤に濃縮液体現像剤
及び希釈液を補給しつつ画像形成を繰り返しても最終画
像の濃度を所定濃度に維持できる液体現像方法、その濃
縮液体現像剤及び希釈液、並びに希釈液の製造方法を提
供する。 【解決手段】 静電潜像をキャリア液に荷電制御剤及び
トナーを含ませた液体現像剤を用いて現像する液体現像
方法であり、液体現像剤の状態に応じて、キャリア液に
荷電制御剤及び液体現像剤より高濃度のトナーを含ませ
た濃縮液体現像剤及び(又は)キャリア液に荷電制御剤
を含ませた希釈液を補給し、濃縮液体現像剤として、そ
の液体分の荷電制御剤濃度及び導電率が現像に供される
液体現像剤の液体分の荷電制御剤濃度及び導電率と同一
であるものを用い、前記希釈液として、その荷電制御剤
濃度及び導電率が現像に供される液体現像剤の液体分の
荷電制御剤濃度及び導電率と同一である希釈液を用いる
液体現像方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタ等の画像形成装置において、静電潜像を
液体現像剤を用いて現像する方法、該方法において補給
液として用いる濃縮液体現像剤及び希釈液、並びに該希
釈液の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成においては、一
般的には、感光体等の静電潜像担持体に画像情報に応じ
た画像露光をする等して静電潜像を形成し、この静電潜
像を現像して可視トナー像とし、該トナー像を記録材に
転写定着させて目的とする画像を得る。
【0003】現像方式は乾式現像法と湿式現像法に分け
られる。乾式現像法は、現像剤としてトナーからなるも
の又はトナーと磁性等を有するキャリアとからなるもの
を用いる。乾式トナーは通常顔料とバインダー樹脂を主
要成分とし、必要に応じて荷電制御剤、導電制御剤、可
塑剤、離型剤等が内添又は外添されたものである。磁性
トナーはさらに、Fe3 4 等の磁性粉を含有する。乾
式現像法では、通常トナーは、現像装置の特定面との接
触やトナー相互の接触、又はキャリアを含む2成分現像
剤ではキャリア等との接触による接触帯電、電場による
静電誘導、電荷注入、空気のイオン化放電によるイオン
吸着等で帯電され、感光体等の静電潜像担持体上の静電
潜像部に静電力、機械力、磁力等で搬送され、静電力で
現像に供される。
【0004】乾式現像において用いる乾式トナーは、こ
れ等が周囲の大気中に逃散して空気中に浮遊する恐れも
あるため、あまり微細にすることができず、通常、平均
粒径が5〜10μm程度のものが用いられている。乾式
トナーはこのようにトナー粒径が比較的大きいことによ
り、現像における解像度はそれほど高くない。一方、湿
式現像法では、現像剤として現在実用化され主流となっ
ているのは、電気絶縁性の分散媒(キャリア液)中に、
現像用のトナー(代表的には顔料とバインダー樹脂を主
要成分とする着色微粒子)及び荷電制御剤、分散安定剤
等を分散させたものである。湿式現像におけるトナーの
帯電は荷電制御剤のイオン吸着によるものと考えられて
おり、帯電トナーは液体現像剤に印加される電界により
キャリア液中を電気泳動して静電潜像担持体上に搬送さ
れ、現像に供される。
【0005】湿式現像において用いるトナーは、大気中
に逃散する恐れがないため、微細にすることができ、一
般に平均粒径5μm程度以下のものが用いられている。
そして、これにより、高解像度で階調性に優れた画像が
得られる、トナー像の定着が容易である等の利点があ
る。液体現像剤中のトナーは、荷電制御剤(CD:char
ge director )の作用により表面がある極性に帯電した
粒子として存在している。また、これとは反対極性を有
するカウンターイオンとして、荷電制御剤又はこれがト
ナーと反応して生成したイオンが存在すると考えられて
いる。従って、キャリア液に添加する荷電制御剤の量が
多くなるほど、通常トナーの帯電量は高くなる。この液
体現像剤に電圧を印加することにより、帯電トナーとカ
ウンターイオンがキャリア液中を相反する方向に電気泳
動し、この現象を利用して現像が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らの
研究によると、液体現像剤に添加された荷電制御剤が全
てトナーに吸着、反応等してトナーの帯電に寄与するわ
けではないことが分かっている。添加された荷電制御剤
の相当量がキャリア液中に存在している。このことは、
例えば次のような実験から確かめられる。すなわち、キ
ャリア液として1014Ω・cm程度の高抵抗の炭化水素
系溶媒を用い、これにトナー及び荷電制御剤を添加して
調整した液体現像剤を遠心分離によりトナーと液体成分
とに分離し、液体成分の電気抵抗値を測定すると、通常
1014Ω・cmより小さい値を示す。
【0007】従って、荷電制御剤の添加量を増加させる
と、トナーへの吸着、反応量が増加するとともに、キャ
リア液中に存在するフリーの荷電制御剤の量も増加し、
キャリア液の電気抵抗値を低下させる。既述したよう
に、液体現像剤を用いて静電潜像担持体上の静電潜像を
現像するにあたっては、液体現像剤に印加された電界に
より帯電トナーがキャリア液中を電気泳動し、静電力に
より静電潜像部に吸着する。このとき、キャリア液中に
存在するフリーの荷電制御剤の量が多いと、このフリー
の荷電制御剤が静電潜像を消すように働き、画像流れ
(画像のぼやけ)が生じたり、画像濃度が低下したりす
る。
【0008】液体現像方式の画像形成装置においては、
静電潜像が形成される静電潜像担持体と現像のための電
圧が印加される現像電極との間には所定の間隙が設けら
れ、この間隙に液体現像剤が供給される。静電潜像担持
体と現像電極との間に電圧が印加されると、帯電トナー
がキャリア液中を静電潜像担持体側に電気泳動してこれ
に吸着し、キャリア液中にはフリーの荷電制御剤が残
る。従って、現像を繰り返すことにより液体現像剤中に
フリーの荷電制御剤が濃縮される。
【0009】一方、液体現像剤中のトナーが消費されて
いくため、トナーをその分補給する必要がある。トナー
の補給には、通常現像時の液体現像剤よりトナー濃度が
約10倍程度高い濃縮液体現像剤(コンク液)を使用し
て、現像に供する液体現像剤中のトナー濃度を一定に保
つ。従来、液体現像剤を作製するにあたっては、作製コ
ストや取扱容易性の観点からコンク液を先に作製し、こ
れをキャリア液で希釈して現像に供する液体現像剤を作
製している。従って、コンク液には、現像に供する液体
現像剤の所定の荷電制御剤濃度より高濃度の荷電制御剤
が含まれている。
【0010】この液体現像剤にコンク液を補給しながら
画像形成を行う際、まずコンク液をキャリア液とする有
機溶剤で希釈してこれを初期現像液(スターター)と
し、画像濃度が薄くなれば前記コンク液を補給し、液量
が減少すればキャリア液を補給する。この方法ではトナ
ー濃度は一定に保たれるが、それ以上に荷電制御剤が現
像に供される液体現像剤中に蓄積していく。そして、ト
ナー濃度が一定で、荷電制御剤濃度のみが高くなってい
くと、通常トナーの荷電量が上がりすぎるか、又はキャ
リア液の電気抵抗値が下がりすぎることになり、いずれ
にしても画像形成を繰り返すと、最終画像の濃度が極端
に低下する。
【0011】このような現象を緩和させる補給方法とし
て、米国特許4,860,924号等によると、コンク
液中の荷電制御剤濃度を従来より低く設定するととも
に、荷電制御剤を補給するための荷電制御剤のキャリア
液溶液を別途使用する方法が開示されている。この方法
では、現像に供する液体現像剤に所定の電圧を印加して
流れる電流値を検知し、この電流値を一定に保つように
前記コンク液及び荷電制御剤のキャリア液溶液を別々に
補給する。この方法によると、液体現像剤を流れる電流
値が一定に保たれることにより、画像濃度の変化が抑制
されるとしている。
【0012】しかしながら、米国特許4,860,92
4号等が教える方法により、液体現像剤中を流れる電流
値を一定に保っても、実際には、前記コンク液及び荷電
制御剤のキャリア液溶液を補給することにより画像濃度
が徐々に変化する。そこで、本発明は、電子写真方式の
画像形成において静電潜像を液体現像剤を用いて現像す
る方法であって、現像に供される液体現像剤のトナー濃
度及び液量を調整するために、液体現像剤に補給液とし
て濃縮液体現像剤及び希釈液を補給しつつ画像形成を繰
り返しても、最終画像の濃度を所定濃度に維持できる液
体現像方法を提供することを課題とする。
【0013】また、本発明は、電子写真方式の画像形成
において現像に供される液体現像剤のトナー濃度及び液
量を調整するために補給される濃縮液体現像剤及び希釈
液であって、これらを補給しつつ画像形成を繰り返して
も最終画像の濃度を所定濃度に維持できる濃縮液体現像
剤及び希釈液を提供することを課題とする。また、本発
明は、かかる希釈液を効率良く製造できる希釈液の製造
方法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明者らは研究を重ね、以下の知見を得た。現像に
供される液体現像剤中を流れる電流値を一定に保って
も、前記コンク液及び荷電制御剤のキャリア液溶液(希
釈液)を補給することにより画像濃度が徐々に変化する
のは、トナーの荷電量が徐々に変化するからである。そ
して、トナーの荷電量が変化するのは、補給液の荷電制
御剤の状態によっては、所定電圧を印加したときに液体
現像剤を流れる電流値とトナーに電荷を付与すべき荷電
制御剤濃度とが必ずしも対応していないからである。従
って、コンク液及び希釈液として、現像に供される液体
現像剤と荷電制御剤濃度及び所定電圧を印加したときに
液体現像剤を流れる電流値の双方が同一となるようなも
のを用いればよい。
【0015】キャリア液に荷電制御剤を溶解させた溶液
では、一般に荷電制御剤の濃度と該溶液を流れる電流値
とは略比例関係にある。しかし、液体現像剤の作製にあ
たり、作製工程の初期に添加された荷電制御剤は、該工
程を経ることにより電気的特性等の物性が大きく変化す
る。これは、液体現像剤を作製するにあたっては、通常
バインダー樹脂や着色剤等の混練物を荷電制御剤を溶解
したキャリア液中で粉砕することで、キャリア液中にト
ナー粒子及び荷電制御剤等を分散等させるが、この工程
において熱、応力その他の様々なストレスが荷電制御剤
にかけられるからであると考えられる。
【0016】このことは次の実験により確かめられる。
炭化水素系溶媒中に溶解した荷電制御剤の濃度は紫外・
可視吸収スペクトル測定装置(UV−VIS)により測
定が可能である。例えば、荷電制御剤として一般に用い
られる石油スルホン酸バリウム塩の場合、波長325.
5nm付近にピークを有する。石油スルホン酸バリウム
塩を炭化水素系溶媒に溶解した溶液では、図1に示すよ
うに石油スルホン酸バリウム塩濃度と325.5nmに
おける吸光度とは比例関係にある。
【0017】ピーク位置(波長)は、荷電制御剤に種々
のストレスが加えられても変化しない。例えば、この溶
液をガラスビーズのビーズミルを用いて処理することに
より混合・攪拌し、強い剪断力を加えても、ピーク位置
(波長)は変わらない。また、石油スルホン酸バリウム
塩濃度と325.5nmにおける吸光度との関係もビー
ズミル処理によって変わらず、図1と同じ結果が得られ
る。
【0018】しかし、石油スルホン酸バリウム塩を前記
溶媒に溶解した溶液に所定電圧を印加した場合に流れる
電流値は、ビーズミル処理の前後で異なる。図2に、こ
れら二つの溶液の石油スルホン酸バリウム塩濃度と所定
電圧を印加した場合に流れる電流値との関係を示す。な
お、所定電圧を印加した場合に流れる電流値は、各溶液
0.2mlを図3に示す電荷量測定装置にセットして、
これに500Vの定電圧を10msec印加したときに
移動した電荷量に換算して表した。
【0019】図3の装置は、直径30mmの略円筒状で
端部が湾曲して閉じているステンレス製のローラ状電極
Rと、ローラ状電極Rの外周に沿ってその略半面を覆う
対向電極Eと、ローラ状電極Rと対向電極Eとの間に直
列に接続されたクーロンメータCと、バイアス電源PS
とからなる。バイアス電源PSは対向電極Eを負電極と
し、ローラ状電極Rを正電極として両電極間に定電圧を
印加できるものである。ローラ状電極Rと対向電極Eと
のギャップは300μmである。
【0020】この装置を用いて前記石油スルホン酸バリ
ウム塩の溶液の電荷量を測定するにあたっては、該溶液
をローラ状電極Rと対向電極Eとのギャップ内に0.2
ml注入し、電源PSによりローラ状電極Rと対向電極
Eとの間に500Vの定電圧を10msec印加する。
なお、この時の電界は1.67×106 V/mとなる。
このとき移動する電荷量をクーロンメータCにて測定す
る。測定される電荷量は溶液中に存在する荷電制御剤の
石油スルホン酸バリウム塩が移動する際に流す電荷量で
ある。
【0021】図2に示すように、ビーズミル処理の有無
にかかわらず、荷電制御剤濃度と移動電荷量との間には
比例関係が成立する。但し、ビーズミル処理を行った溶
液では、これを行わない溶液に比べると、同じ荷電制御
剤濃度に対して移動電荷量が少ない。荷電制御剤の溶液
にストレスを加えることで移動電荷量が減少する原因の
詳細は明らかではないが、荷電制御剤の分子中でトナー
に電荷を付与する部位とそれ自体が移動して電流を流す
(イオン解離する)部位が別々に存在し、ストレスがか
かることにより電流を流す部位のみが変性するためでは
ないかと考えられる。
【0022】以上のことから、現像に供する液体現像剤
にコンク液及び希釈液を補給する場合、所定画像濃度を
保つためには、液体現像剤を流れる電流値の他に荷電制
御剤濃度も一定に保つ必要があること、そのためには、
現像に供される液体現像剤からトナーを除去した液体分
とコンク液からトナーを除去した液体分と希釈液とで、
荷電制御剤濃度及び導電率の双方を同一にすればよいこ
とが、それぞれ分かる。さらに、これらは同等のストレ
スをかけることで作製されたものとすればよいことも分
かる。
【0023】前記知見に基づき本発明は、静電潜像を電
気的に絶縁性のキャリア液に荷電制御剤及びトナーを含
ませた液体現像剤を用いて現像する液体現像方法であ
り、液体現像剤の補給液として、電気的に絶縁性のキャ
リア液に荷電制御剤及び液体現像剤より高濃度のトナー
を含ませた濃縮液体現像剤と、電気的に絶縁性のキャリ
ア液に荷電制御剤を含ませた希釈液とを採用して、前記
液体現像剤の所定の状態に応じて、該濃縮液体現像剤及
び(又は)希釈液を補給し、前記濃縮液体現像剤とし
て、該濃縮液体現像剤からトナーを含む固形分を除いた
液体分の荷電制御剤濃度及び導電率が現像に供される液
体現像剤からトナーを含む固形分を除いた液体分の荷電
制御剤濃度及び導電率と同一である濃縮液体現像剤を採
用し、前記希釈液として、その荷電制御剤濃度及び導電
率が現像に供される液体現像剤からトナーを含む固形分
を除いた液体分の荷電制御剤濃度及び導電率と同一であ
る希釈液を採用することを特徴とする液体現像方法を提
供する。
【0024】また本発明は、電気的に絶縁性のキャリア
液に荷電制御剤及び高濃度のトナーを含ませた、静電潜
像の現像に供される液体現像剤に補給される濃縮液体現
像剤であって、トナーを含む固形分を除いた液体分の荷
電制御剤濃度及び導電率が、現像に供される液体現像剤
からトナーを含む固形分を除いた液体分の荷電制御剤濃
度及び導電率と同一であることを特徴とする濃縮液体現
像剤を提供する。
【0025】また本発明は、電気的に絶縁性のキャリア
液に荷電制御剤を含ませた、静電潜像の現像に供される
液体現像剤に補給される希釈液であって、その荷電制御
剤濃度及び導電率が、現像に供される液体現像剤からト
ナーを含む固形分を除いた液体分の荷電制御剤濃度及び
導電率と同一であることを特徴とする希釈液を提供す
る。
【0026】また本発明は、次の、及びの希釈液
の製造方法を提供する。 静電潜像の現像に供される液体現像剤の補給液とし
て採用する希釈液の製造方法であって、液体現像剤の補
給液として採用する濃縮液体現像剤からトナーを含む固
形分を除去して得た液体分を希釈液とすることを特徴と
する希釈液の製造方法。 静電潜像の現像に供される液体現像剤の補給液とし
て採用する希釈液の製造方法であって、液体現像剤の補
給液として採用する濃縮液体現像剤からトナーを含む固
形分を除去して得られた液体分と同濃度の荷電制御剤を
含むキャリア液に、所定のストレスを加えることで、該
濃縮液体現像剤の液体分と荷電制御剤濃度及び導電率を
同一にした液体を得て希釈液とすることを特徴とする希
釈液の製造方法。 静電潜像の現像に供される液体現像剤の補給液とし
て採用する希釈液の製造方法であって、液体現像剤の補
給液として採用する濃縮液体現像剤からトナーを含む固
形分を除去して得られた液体分と同濃度の荷電制御剤を
含むキャリア液をビーズと混合しつつ強剪断力を加える
ことで、該濃縮液体現像剤の液体分と荷電制御剤濃度及
び導電率を同一にした液体を得て希釈液とすることを特
徴とする希釈液の製造方法。
【0027】なお、本明細書において「同一」には完全
に同一である場合の他、略同一ないしは実質上同一の場
合も含まれる。現像に供される液体現像剤の液体分、濃
縮液体現像剤の液体分及び希釈液の荷電制御剤濃度及び
導電率は、それぞれこれら3者の平均値の±10%以内
の範囲にあればよい。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態の液体
現像方法は、静電潜像を電気的に絶縁性のキャリア液に
荷電制御剤及びトナーを含ませた液体現像剤を用いて現
像する方法である。また、液体現像剤の補給液として、
電気的に絶縁性のキャリア液に荷電制御剤及び液体現像
剤より高濃度のトナーを含ませた濃縮液体現像剤と、電
気的に絶縁性のキャリア液に荷電制御剤を含ませた希釈
液とを採用する。そして、前記液体現像剤の所定の状態
に応じて、該濃縮液体現像剤及び(又は)希釈液を補給
するにあたり、前記濃縮液体現像剤として、該濃縮液体
現像剤からトナーを含む固形分を除いた液体分の荷電制
御剤濃度及び導電率が現像に供される液体現像剤からト
ナーを含む固形分を除いた液体分の荷電制御剤濃度及び
導電率と実質上同一である濃縮液体現像剤を採用する。
また、前記希釈液として、その荷電制御剤濃度及び導電
率が現像に供される液体現像剤からトナーを含む固形分
を除いた液体分の荷電制御剤濃度及び導電率と実質上同
一である希釈液を採用する。
【0029】前記方法においては、通常現像に供される
液体現像剤のトナー濃度が所定濃度より低くなれば濃縮
液体現像剤を補給し、トナー濃度が所定濃度より高くな
るか又は液量が少なくなれば希釈液を補給する。そし
て、これらの補給量を調整することにより現像に供され
る液体現像剤のトナー濃度を一定に保つとともに、現像
を行える程度に液量を維持する。
【0030】前記方法によると、補給する濃縮液体現像
剤の液体分及び希釈液のそれぞれの導電率及び荷電制御
剤濃度が、現像に供される液体現像剤の液体分の導電率
及び荷電制御剤濃度と実質上同一であるため、これらを
補給しても該液体現像剤の液体分の導電率及び荷電制御
剤濃度は実質上変化しない。それにより、これらを補給
しつつ画像形成を繰り返しても、現像に供されるトナー
の電荷量及びキャリア液の電荷量が一定に保たれて、画
像濃度が一定に保たれる。
【0031】本発明の好ましい実施形態の液体現像方法
に用いる濃縮液体現像剤(コンク液)及び希釈液は、液
体現像剤を含め、例えば次のようにして作製した組み合
わせのものを使用できる。 組み合わせ1 先ず、荷電制御剤を含むキャリア液中にトナーが分散し
たトナー分散液を作製する。
【0032】トナーは顔料粒子そのものであってもよ
い。或いは、バインダー樹脂に顔料や染料といった着色
剤と、必要に応じ種々の添加剤、例えばワックス等を配
合した着色樹脂微粒子でもよい。後者トナーは、使用す
るバインダー樹脂の種類、トナー粒径及び形状等を考慮
して、従来トナー製造方法として採用されている方法で
製造すればよい。かかるトナーの製造方法は乾式製造法
と湿式製造法に大別される。乾式製造法には乾式粉砕法
等が含まれる。湿式製造法には、湿式粉砕法、懸濁重合
法、乳化重合法、非水分散重合法、シード重合法、界面
重合法、噴霧乾燥法(噴霧造粒法)及び乳化分散造粒法
等が含まれる。
【0033】中でも湿式粉砕法が好ましい。湿式粉砕法
は着色されたバインダー樹脂を粒径1mm程度以下にな
るまで粗粉砕し、得られたトナー粗粒子を電気的に高抵
抗の液体中で微粉砕して所望の粒径のトナーを作製する
方法である。具体的には、まず、バインダー樹脂と着色
剤等を例えば3本ロール等の混練機を用いて混練して、
樹脂中に着色剤等を分散等させる。
【0034】着色剤は、それには限定されないが、以下
の顔料等を用いることができる。ブラック用着色剤とし
ては、カーボンブラックが代表的なものである。特に、
酸性カーボンは表面にCOOH、OH、C=O等の極性
基を持ち負帯電性の強い着色剤であるため、酸化処理カ
ーボンはトナーを負に帯電させる場合に特に有効であ
る。
【0035】ブラック以外のカラー用着色剤としては、
イエロー顔料、マゼンタ顔料、シアン顔料を挙げること
できる。カラー画像形成は、これら顔料色を基本とする
減法混色で行われる。イエロー顔料としては、カラーイ
ンデックス(C.I.)Pigment Yellow
12、13、14、17、55、81、83等に代表さ
れるジスアゾ系イエロー顔料等を例示できる。マゼンタ
顔料としては、C.I.Pigment Red48、
57(カーミン6B)、5、23、60、114、14
6、186等のアゾレーキ系マゼンタ顔料や不溶性アゾ
系マゼンタ顔料、チオインジゴ系マゼンタ顔料、C.
I.Pigment Red122、209等のキナク
リドン系マゼンタ顔料等を例示できる。シアン顔料とし
ては、例えばC.I.Pigment Blue15:
1、15:3等の銅フタロシアニンブルー系シアン顔料
等を例示できる。
【0036】バインダー樹脂に対する着色剤の添加量
は、樹脂100重量部に対して5重量部〜20重量部程
度とすることが好ましい。なお、着色剤は染料であって
もよく、樹脂そのものが着色しているものであってもよ
い。トナー粒子を構成するバインダー樹脂は熱可塑性を
有し、実質的にキャリア液に溶解しない樹脂であればよ
い。例えば、それには限定されないが、一般にトナーの
バインダー樹脂として用いられている熱可塑性飽和ポリ
エステル樹脂、スチレン−アクリル共重合体、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリ
ル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、ポリエチレ
ン、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、パラフ
ィンワックス等の樹脂を単独で、2種以上混合して又は
共重合して用いることができる。また、樹脂表面に存在
する官能基の量を調整するために、例えばポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸やこれらの共重合体を添加しても
よい。
【0037】特に熱可塑性飽和ポリエステル樹脂を用い
ることが好ましいが、これは、熱可塑性飽和ポリエステ
ル樹脂は広範囲に熱特性等の物性を変化させることがで
きるだけではなく、カラー画像を得る際に透光性が優れ
るために美しい色彩が得られ、また延展性や粘弾性に優
れるために定着後の樹脂膜が強靱で、紙等の記録媒体と
の接着性が良いからである。
【0038】なお、液体現像剤のトナーは乾式現像に供
されるトナーのようにキャリア粒子等の荷電部材との摩
擦により帯電させるものではないため、バインダー樹脂
を選択するにあたってトナーの損傷(スペント)や融着
等を考慮する必要がない。従って、ポリエチレン、ポリ
酢酸ビニル、ポリスチレン等の低融点の樹脂も用いるこ
とができ、これによりトナーの記録材への定着のための
熱量を低減させることができる。
【0039】次いで、このようにして得られたバインダ
ー樹脂と必要に応じ添加された着色剤等からなる着色混
練物をカッターミル、ハンマーミル、ジェットミル等の
粗粉砕器を用いて粒径1mm程度以下になるまで粗粉砕
する。さらに、この粗粉砕トナーに対し荷電制御剤等が
溶解しているキャリア液中で湿式グラインディング処理
を施して、所定の粒径のトナーが分散した分散液を得
る。
【0040】湿式グラインディング処理は、粗粉砕トナ
ーをガラスビーズやジルコニアビーズ等のメディアとと
もに電気的に高抵抗の液体中に添加し、湿式メディアミ
ル等の微粉砕機を用いて高剪断力を印加して粗粒子を微
粒子化する処理である。湿式メディアミルとしては、三
菱UFミル(三菱重工社製)、アイガーモーターミル
(アイガージャパン社製)、ウルトラビスコミル(アイ
メックス社製)、スパイクミル(井上製作所社製)、ダ
イノミル(WAB社製、WILLY.A BACHOFEN AGMASCHINEN
FABRIK BASEL )等が挙げられる。
【0041】トナーの体積平均粒径は0.1μm〜10
μm程度とすればよい。好ましくは0.5μm〜5μm
程度、より好ましくは1μm〜3μm程度である。トナ
ー粒子の体積平均粒径が0.1μmより小さくなってく
ると、ゼータ電位が低くなるために現像時に電界から受
ける力が弱まり、電気泳動の際の移動度(移動速度)が
小さくなり、現像速度が低下する。また、システムスピ
ードが一定値を超えると十分な画像濃度が得られ難くな
る。さらに、静電転写を行う際に高電界が必要で転写が
困難になる。また、トナー粒子の体積平均粒径が10μ
mより大きくなってくると、高解像度で高精細な画像が
得られ難くなる。なお、トナーの体積平均粒径はレーザ
ー回折式粒度分布測定装置を用いて測定できる。
【0042】キャリア液として用いることができる電気
的に絶縁性の液体としては、静電潜像を乱さない程度の
抵抗値(1011〜1016Ω・cm程度)のものが望まし
い。電気抵抗値が1011Ω・cm程度より低い液体をキ
ャリア液として用いると、画像流れが生じ易くなる。ま
た、臭気、毒性が無く、比較的引火点が高い溶媒が好ま
しい。
【0043】例えば、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水
素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ポリシロキ
サン等を使用できる。特に、臭気、無害性、コストの点
から、ノルマルパラフィン系溶媒、イソパラフィン系溶
媒が好ましい。具体的には、アイソパーG、アイソパー
H、アイソパーL、アイソパーM(いずれも、エクソン
化学(株)社製)、シェルゾール71(シェル石油化学
社製)、IPソルベント1620、IPソルベント20
28(いずれも、出光石油化学社製)、0号ソルベント
L、0号ソルベントM(いずれも、日本石油(株)社
製)、NSクリーン100、NSクリーン110、NS
クリーン200、NSクリーン220(いずれも、日鉱
石油化学(株)社製)等が挙げられる。
【0044】また、これに添加する荷電制御剤は、実質
的にキャリア液に溶媒和又は溶解し、解離して電荷を有
するとともに、トナーに吸着して安定化しトナーの帯電
性に影響を与える物質である。荷電制御剤としては、こ
れに限るものではないが、次のような物質を挙げること
ができる。 (1)含窒素単量体を構成成分として含むキャリア液に
可溶性の重合体あるいは共重合体。具体的には、脂肪族
アミノ基を有する(メタ)アクリレート類、含窒素複素
環ビニル単量体類、N−ビニル置換環状アミド単量体
類、(メタ)アクリルアミド類、含窒素基を有する芳香
族置換エチレン系単量体類、含窒素ビニルエーテル単量
体類等の単量体を構成要素として含む重合体で、特にヘ
キシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)ア
クリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、ビニルラウレー
ト、ビニルステアレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、フェニル(メタ)アクリレート等の単量体と共重合
させることにより得られた、炭化水素系キャリア液に可
溶性の共重合体。
【0045】(2)ナフテン酸、オクテン酸、オレイン
酸、ステアリン酸等の脂肪酸の金属塩、ジアルキルスル
フォコハク酸金属塩、炭素数20未満のアルキル鎖を有
するアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルリン
酸エステルの金属塩、アビエチン酸又は水素添加アビエ
チン酸の金属塩のようなイオン性界面活性剤。 (3)炭素数20以上のアルキル鎖を有するアルキルベ
ンゼンスルホン酸金属塩(カルシウム塩又はバリウム
塩)、石油スルホネート(バリウム塩、カルシウム塩又
はマグネシウム塩)、塩基性石油スルホネート(バリウ
ム塩、カルシウム塩又はマグネシウム塩)のような油溶
性イオン性界面活性剤。
【0046】(4)レシチンのような両性界面活性剤、
アマニ油等の天然油脂類等。これら(1)、(2)、
(3)及び(4)に示す荷電制御剤を単独で又は2種類
以上混合して用いることができる。前記荷電制御剤の中
でも、トナー粒子の荷電性に優れる点で、石油スルホネ
ート(バリウム塩又はカルシウム塩)、塩基性石油スル
ホネート(バリウム塩又はカルシウム塩)が好ましい。
以上のような荷電制御剤としては、スルホールCa−4
5N、スルホールCa−45、スルホール1040、モ
レスコアンバーSC−45N、モレスコアンバーSC−
45、スルホールBa−30N、モレスコアンバーSB
−50N(以上いずれも(株)松村石油研究所製)、ベ
イシックバリウムペトロネイト(Basic Bari
um Petronate)、ニュートラルバリウムペ
トロネイト(Neutral Barium Petr
onate)、ベイシックカルシウムペトロネイト(B
asic Calcium Petronate)、ニ
ュートラルカルシウムペトロネイト(NeutralC
alcium Petronate)、ベイシックマグ
ネシウムペトロネイト(Basic Magneciu
m Petronate)(いずれもWitco Ch
emical Co.製)等が具体的な商品例として挙
げられる。
【0047】また、必要に応じて、トナーに吸着すると
ともにキャリア液等の電気的に高抵抗の液体に親和性が
あり、該液体に溶解性、半溶解性又は膨潤性のあるポリ
マーをトナーの分散安定剤として併用してもよい。この
ようなポリマーとして、これに限定されるものではない
が、ポリオレフィン系石油樹脂、アマニ油、ポリアルキ
ルメタクリレート等を例示できる。また、トナーとの親
和性を向上させるために、これらのポリマーにメタクリ
ル酸、アクリル酸、アルキルアミノエチルメタクリレー
ト等の極性基を有するモノマーを共重合させたものも用
いることができる。この場合、共重合させるモノマーの
極性基の量により、キャリア液等の電気的に高抵抗の液
体への溶解性、トナーとの親和性乃至は吸着性を制御で
きる。極性基量が増えるほどトナーとの親和性乃至は吸
着性が増大し、キャリア液等への溶解性が低下する。
【0048】前記分散液の作製においては、キャリア液
100重量部に対して、着色バインダー樹脂を5重量部
〜200重量部程度、好ましくは20重量部〜100重
量部程度添加し、メディアを重量比で該樹脂の0.5倍
〜2倍程度添加して粉砕すればよい。これは、樹脂量の
割合が余りに少ないと所望量のトナーを得るのに粉砕時
に前記液体が多量に必要になってコスト高につくからで
あり、また樹脂量の割合が余りに多いと該樹脂の粉砕が
困難になり、トナー粒径を所定値にまで小さくできなか
ったり、所定の粒径にまで粉砕するのに非常に長時間か
かったりするからである。
【0049】また、荷電制御剤の添加量は、その種類に
より異なるが、概ね重量比で着色バインダー樹脂の0.
001倍〜3倍程度とすることが好ましい。より好まし
くは、0.01倍〜2倍程度である。荷電制御剤の添加
量がバインダー樹脂の0.001倍より少なくなってく
ると、十分なトナー荷電量が得られず、その結果現像速
度が低くなったりキャリア液中でのトナーの分散性が悪
くなる。また、荷電制御剤の添加量をバインダー樹脂の
3倍より多くしても、トナーへの吸着量は一定値より多
くはならず、逆にキャリア液中に浮遊する過剰な荷電制
御剤が増加してキャリア液の電気抵抗値を下げることに
なり、好ましくない。
【0050】また前記分散補助剤は、トナーの分散性の
向上及びその添加によるキャリア液の粘度上昇防止の観
点から、キャリア液100重量部に対して0.01重量
部〜20重量部程度添加することが好ましい。より好ま
しくは、0.1重量部〜10重量部程度である。なお、
荷電制御剤の添加のみで十分なトナー分散性が得られる
場合は、さらに分散補助剤を添加しなくてもよい。
【0051】このようにして得られた高濃度のトナー分
散液を濃縮液体現像剤(コンク液)として使用できる。
また、同様にして作製した高濃度のトナー分散液からト
ナーを含む固形分を除去して得られた液体分を希釈液と
して使用できる。静電潜像の現像にあたっては、所定ト
ナー濃度となるように該コンク液を該希釈液で希釈した
ものを初期液体現像剤(スターター)とすることができ
る。また、前記スターターのトナー濃度が低下すればコ
ンク液を補給し、トナー濃度が高くなったとき及び液量
が少なくなれば希釈液を補給して、現像に供される液体
現像剤のトナー濃度を一定に保つとともに、液量を現像
を行える程度に保つ。
【0052】現像に供される液体現像剤のトナー濃度
は、キャリア液100重量部に対して0.5重量部〜1
0重量部程度とする。より好ましくは1重量部〜5重量
部程度である。トナー濃度がこれ以上高くなると現像に
寄与しなかった余剰のトナーが画像部以外の白地の部分
に付着して汚れるいわゆる画像カブリの現象が起こり、
またトナー濃度がこれ以上低くなると十分な画像濃度が
得られなくなる。
【0053】この方法によると、現像に供される液体現
像剤、コンク液及び希釈液はいずれも同じ粉砕工程を経
たトナー分散液から得られたものであるため、該液体現
像剤の液体分とコンク液の液体分と希釈液とで、導電率
及び荷電制御剤濃度をそれぞれ実質上同一にすることが
できる。また、この方法によると、コンク液と希釈液と
を同様の高濃度のトナー分散液から作製でき、さらに液
体現像剤もこのコンク液及び希釈液を混合することで作
製できるため、手間がかからない。
【0054】なお、前記トナー分散液中の荷電制御剤を
含むキャリア液とトナーを含む固形分とを分離する方法
としては、分散液を静置して固形分を自然沈降させる方
法、分散液中の固形分と液体分とを遠心分離する方法、
分散液に電着分離用電極を用いて電界を印加して固形分
を該電極へ電着分離させる方法等を採用できる。なお、
この方法により得られる希釈液は、現像に供される液体
現像剤からトナーを含む固形分を除いた液体分であると
捉えることもできる。 組み合わせ2 前述した方法で得られた高濃度のトナー分散液の液体分
をトナーを含む固形分から分離して、これを希釈液とす
る。また、残りの固形分にキャリア液を添加してトナー
を再分散させたものをコンク液とする。この固形分には
キャリア液が完全には除去されず含まれている。コンク
液作製時に添加するキャリア液の量は、コンク液の液体
分中の荷電制御剤濃度が希釈液の荷電制御剤濃度と同一
になるように定める。
【0055】静電潜像の現像にあたっては、所定トナー
濃度となるように該コンク液を該希釈液で希釈したもの
をスターターとすることができる。また、該スターター
に適宜前記コンク液及び希釈液を補給して現像に供され
る液体現像剤のトナー濃度を一定に保つ。この方法によ
ると、現像に供される液体現像剤、コンク液及び希釈液
はいずれも同じ粉砕工程を経て得られたものであるた
め、該液体現像剤の液体分とコンク液の液体分と希釈液
とで、導電率及び荷電制御剤濃度をそれぞれ実質上同一
にすることができる。
【0056】また、この方法によると、コンク液と希釈
液とを同一の高濃度のトナー分散液から同時に作製で
き、さらに液体現像剤もこのコンク液及び希釈液を混合
することで作製できるため、手間がかからない。 組み合わせ3 前述した方法で得られた高濃度のトナー分散液をコンク
液とする。また、このコンク液からトナーを含む固形分
を除去した液体分と同一濃度の荷電制御剤を含むキャリ
ア液に対し、前記の湿式グラインディングと同様の処理
を施して得られたものを希釈液とする。湿式グラインデ
ィングと同様の処理は、荷電制御剤の種類や濃度等によ
っても異なるが、概ね2時間〜20時間程度行えばよ
い。2時間より短くなってくると該処理を施すことによ
る効果が十分に得られず、また20時間より長くしても
該処理による効果は余り変わらないからである。また、
湿式グラインディング処理と同様の処理を施すにあた
り、キャリア液中に荷電制御剤の他に前記分散剤等の各
種添加剤を添加しておいてもよい。
【0057】静電潜像の現像にあたっては、所定トナー
濃度となるように該コンク液を該希釈液で希釈したもの
をスターターとすることができる。また、該スターター
に適宜前記コンク液及び希釈液を補給して現像に供され
る液体現像剤のトナー濃度を一定に保つ。この方法によ
ると、現像に供される液体現像剤、コンク液及び希釈液
はいずれも同じ粉砕工程を経て得られたものであるた
め、該液体現像剤の液体分とコンク液の液体分と希釈液
とで、導電率及び荷電制御剤濃度のそれぞれを実質上同
一にすることができる。
【0058】なお、荷電制御剤のキャリア液溶液にコン
ク液作製時と同様にして湿式グラインディング様の処理
を施す方法の他、様々な方法によって、荷電制御剤の物
性を変化させることができる。それには限られないが、
例えば50℃〜80℃程度に加熱しつつ攪拌する方法、
超音波分散機を用いて長時間にわたり分散処理する方
法、荷電制御剤の濃度を高くして高粘度とした溶液をロ
ール付き混練機により混練する方法等を採用して、所定
のストレスを加えればよい。いずれにしても、現像に供
する液体現像剤の液体分とコンク液の液体分と希釈液と
で、導電率及び荷電制御剤濃度のそれぞれが実質上同一
になるようにすればよい。
【0059】また、この方法により得られる希釈液は、
現像に供される液体現像剤からトナーを含む固形分を除
去した液体分と同濃度の荷電制御剤を含むキャリア液
に、所定のストレスを加えることで、該液体現像剤の液
体分と荷電制御剤濃度及び導電率を同一にした液体であ
ると捉えることもできる。
【0060】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
するが、本発明はそれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、以下の実施例中「部」とあるのは特に断ら
ない限り「重量部」を表し、「Tg」とあるのはガラス
転移温度を表し、「Mw」とあるのは重量平均分子量を
表し、「Mn」とあるのは数平均分子量を表す。
【0061】また、以下の実施例において、数平均分子
量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(GPC)の結果から求
めた。GPCは高速液体クロマトグラフポンプ TRI
ROTAR−V型(日本分光社製)、紫外分光検出器
UVIDEC−100−V型(日本分光社製)、50
cm長さのカラム Shodex GPC A−803
(昭和電工社製)を用いて行った。重量平均分子量(M
w)は、そのクロマトグラフィーの結果から、被検試料
の分子量をポリスチレンを標準物質として算出すること
により、ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)とし
て求めた。また、数平均分子量(Mn)もそのクロマト
グラフィーの結果から同様に求めた。なお、被検試料は
バインダー樹脂0.05gを20mlのテトラヒドロフ
ラン(THF)に溶解させたものを用いた。
【0062】ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量
計 DSC−20(セイコー電子工業(株)社製)を用
い、試料量10mg、昇温速度10℃/minの条件で
測定した。標準物質としてα−アルミナの粉末を用い
た。なお、試料を一旦そのTgより高い温度に昇温させ
た後降温させ、再びTgより高い温度に昇温させて10
分間その温度を維持した後のsecond RUNでの
値を測定した。
【0063】酸価は、JIS K5400法の条件で測
定した。また、液体現像剤の液体分、コンク液の液体分
及び希釈液の導電率については、図3に示す電荷量測定
装置を用いて、0.2ml中の移動電荷量を求めて比較
した(印加電圧は500V、10msecとした)。 バインダー樹脂(熱可塑性飽和ポリエステル樹脂)の製
造 還流冷却器、水・アルコール分離装置、窒素ガス導入
管、温度計及び攪拌装置を備えた丸底フラスコに、ビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物を1450部
とイソフタル酸890部とを入れ、攪拌しながら窒素ガ
スを導入し、200℃〜240℃の温度下で脱水重縮合
を行った。生成したポリエステル樹脂の酸価又は反応溶
液の粘度が所定の値になったところで反応系の温度を1
00℃以下に下げ、重縮合を停止させた。このようにし
て熱可塑性飽和ポリエステル樹脂を得た。
【0064】このポリエステル樹脂はMw=6500、
Mn=2500、Tg=55.1℃、酸価=25.0m
gKOH/gであった。 実施例1 コンク液の作製 前記ポリエステル樹脂60部と、着色剤としてカーボン
ブラック モーガルL(キャボット社製)40部との混
合物を、3本ロール付き混練器を用いて180℃で4時
間混練して高濃度顔料混練物を得た。この高濃度顔料混
練物をニーダーを用いて前記ポリエステル樹脂で希釈
し、最終的にカーボンブラック濃度15重量%の着色樹
脂混練物を得た。この着色樹脂混練物を十分冷却した
後、カッターミルを用いて粗粉砕し、さらにジェットミ
ル(日本ニューマチック工業(株)製)を用いて微粉砕
して平均粒径10μm程度の着色トナー粗粒子を得た。
この着色トナー粗粒子を30gと、8重量%の石油スル
ホン酸バリウム塩 スルホールBa−30N((株)松
村石油研究所製)の0号ソルベントL溶液を70gとを
混合し、サンドグラインダー(IGARASHI KI
KAI SEIZO CO.,Ltd.製)を用いて、
メディアとして直径1mmのガラスビーズ(170c
c)を用いて、ウオータージャケット付1/8ガロンベ
ッセルにて、冷却水温度20℃、ディスク回転数200
0rpmで15時間湿式グラインディングして濃厚液体
現像剤を得た。
【0065】この濃厚液体現像剤に400gの0号ソル
ベントLを添加し、重量比率で5倍に希釈した液を作製
した。次いで、前記希釈した液を遠心分離器H−110
A(コクサン社製)を用いて3000rpmで45分間
処理して固形分と液体分とに分離し、固形分を取り出し
た。得られた固形分は43.2gであった。なお、遠心
分離によっては液体分を完全に除去することはできない
ため、この固形分は着色樹脂の他、荷電制御剤である石
油スルホン酸バリウム塩が溶解したキャリア液を含んで
いる。この固形分に0号ソルベントLを添加して全量を
100gにし、最終的に固形分濃度19.6重量%のコ
ンク液1を得た。なお、この最終的な固形分とは、遠心
分離器H−9R(コクサン社製)を用いて10000r
pmで10分間処理した場合に分離される固形分をい
う。
【0066】コンク液1を、遠心分離器H−9R(コク
サン社製)を用いて10000rpmで10分間処理し
て固形分と液体分とに分離し、液体分に含有される荷電
制御剤、すなわち余剰の荷電制御剤の濃度を紫外・可視
吸収スペクトル測定装置U−3210(日立製作所製)
により測定したところ0.48重量%であった。また、
この液の0.2ml中の移動電荷量を図3の電荷量測定
装置を用いて測定したところ0.0727μCであっ
た。
【0067】なお、以下の電荷量は全て0.2mlの移
動電荷量である。 希釈液の作製 前記濃厚液体現像剤の5倍希釈液を遠心分離器H−11
0A(コクサン社製)を用いて3000rpmで45分
間処理して得られた液体分を希釈液1とした。この希釈
液中の荷電制御剤濃度を同様にして測定したところ0.
50重量%であった。また、電荷量を同様にして測定し
たところ0.0755μCであった。この荷電制御剤濃
度は、初期に添加した荷電制御剤の量に照らすと低い濃
度あるが、これは、荷電制御剤が一部トナー粒子や湿式
グラインディング時に用いたガラスビーズに吸着したた
めと考えられる。 液体現像剤の作製 コンク液1をトナー濃度が3重量%となるように希釈液
1で希釈し、分散処理機T.K.オートホモミクサーM
型(特殊機化工業社製)を用いて10000rpmで5
分間分散処理することにより液体現像剤1を得た。
【0068】この液体現像剤1を遠心分離器H−9Rを
用いて10000rpmで10分間処理して固形分と液
体分とに分離し、その液体分に含まれる荷電制御剤の濃
度を同様にして測定したところ、0.50重量%であっ
た。また、液体分の電荷量を同様にして測定したところ
0.0738μCであった。 実施例2 コンク液の作製 実施例1で作製したコンク液1をそのまま用いた。この
コンク液の液体分の荷電制御剤濃度及び電荷量は、前述
したように、0.48重量%及び0.0727μCであ
る。 希釈液の作製 前記コンク液1の液体分の荷電制御剤濃度が0.48重
量%であるため、これに合わせて0.5重量%の石油ス
ルホン酸バリウム塩 スルホールBa−30Nの0号ソ
ルベントL溶液100gをサンドグラインダーを用い
て、メディアとして直径1mmのガラスビーズ(170
cc)を用いて、ウオータージャケット付1/8ガロン
ベッセルにて、冷却水温度20℃、ディスク回転数20
00rpmで15時間処理することにより希釈液2を得
た。
【0069】実施例1と同様にして、荷電制御剤濃度及
び電荷量を測定したところ、0.47重量%及び0.0
719μCであった。 液体現像剤の作製 コンク液1をトナー濃度が3重量%となるように希釈液
2により希釈し、分散処理機T.K.オートホモミクサ
ーM型を用いて10000rpmで5分間分散処理する
ことにより液体現像剤2を得た。
【0070】この液体現像剤1を遠心分離器H−9Rを
用いて10000rpmで10分間処理して固形分と液
体分とに分離し、その液体分に含まれる荷電制御剤の濃
度及び電荷量を同様にして測定したところ、0.48重
量%及び0.0721μCであった。 実施例3 コンク液の作製 前記ポリエステル樹脂60部と、着色剤としてカーボン
ブラック モーガルL40部との混合物を、3本ロール
付き混練器を用いて180℃で4時間混練して高濃度顔
料混練物を得た。この高濃度顔料混練物をニーダーを用
いて前記ポリエステル樹脂で希釈し、最終的にカーボン
ブラック濃度15重量%の着色樹脂混練物を得た。この
着色樹脂混練物を十分冷却した後、カッターミルを用い
て粗粉砕し、さらにジェットミルを用いて微粉砕して平
均粒径10μm程度の着色トナー粗粒子を得た。この着
色トナー粗粒子を30gと、2重量%の石油スルホン酸
バリウム塩 スルホールBa−30Nの0号ソルベント
L溶液を70gとを混合し、サンドグラインダーを用い
て、メディアとして直径1mmのガラスビーズ(170
cc)を用いて、ウオータージャケット付1/8ガロン
ベッセルにて、冷却水温度20℃、ディスク回転数20
00rpmで15時間湿式グラインディングすることに
より最終的な固形分濃度が29.5重量%の濃厚液体現
像剤を得た。これをコンク液2とした。
【0071】コンク液2を、遠心分離器H−9Rを用い
て10000rpmで10分間処理して固形分と液体分
とに分離し、液体分に含有される荷電制御剤、すなわち
余剰の荷電制御剤の濃度を紫外・可視吸収スペクトル測
定装置U−3210により測定したところ1.58重量
%であった。またこの液の電荷量を図3の電荷量測定装
置を用いて測定したところ、0.2253μCであっ
た。この荷電制御剤濃度は、初期に添加した荷電制御剤
の量に照らすと低い濃度あるが、これは、荷電制御剤が
一部トナー粒子や湿式グラインディング時に用いたガラ
スビーズに吸着したためと考えられる。 希釈液の作製 前記実施例1と同様にして前記濃厚液体現像剤を別途作
製し、これをそのまま遠心分離器H−110Aを用いて
3000rpmで45分間処理して固形分と液体分とに
分離し、液体分を回収した。この液体分の荷電制御剤濃
度と電荷量を同様にして測定したところ、2.61重量
%及び0.3945μCであった。
【0072】このままではコンク液2より荷電制御剤濃
度が高すぎるため、この液体分を1.65(2.61/
1.58)倍に0号ソルベントLで希釈して荷電制御剤
濃度1.58重量%の希釈液3を得た。これにより電荷
量は0.2382μCとなった。 液体現像剤の作製 コンク液2をトナー粒子の濃度が3重量%となるように
希釈液3により希釈し、分散処理機T.K.オートホモ
ミクサーM型を用いて10000rpmで5分間分散処
理することにより液体現像剤3を得た。
【0073】この液体現像剤3を遠心分離器H−9Rを
用いて10000rpmで10分間処理して固形分と液
体分とに分離し、その液体分に含まれる荷電制御剤の濃
度及び電荷量を同様にして測定したところ、1.57重
量%及び0.2377μCであった。 実施例4 コンク液の作製 実施例3で作製したコンク液2をそのまま用いた。この
コンク液の液体分中の荷電制御剤濃度及び電荷量は、前
述したように、1.58重量%及び0.2253μCで
ある。 希釈液の作製 前記コンク液2の液体分の荷電制御剤濃度が1.58重
量%であるため、これに合わせて1.6重量%の石油ス
ルホン酸バリウム塩 スルホールBa−30Nの0号ソ
ルベントL溶液100gをサンドグラインダーを用い
て、メディアとして直径1mmのガラスビーズ(170
cc)を用いて、ウオータージャケット付1/8ガロン
ベッセルにて、冷却水温度20℃、ディスク回転数20
00rpmで15時間処理することにより希釈液4を得
た。
【0074】同様にして荷電制御剤濃度及び電荷量を測
定したところ、1.55重量%及び0.2203μCで
あった。 液体現像剤の作製 コンク液2をトナー濃度が3重量%となるように希釈液
4により希釈し、分散処理機T.K.オートホモミクサ
ーM型を用いて10000rpmで5分間分散処理する
ことにより液体現像剤4を得た。
【0075】この液体現像剤4を遠心分離器H−9Rを
用いて10000rpmで10分間処理して固形分と液
体分とに分離し、その液体分に含まれる荷電制御剤の濃
度及び電荷量を同様にして測定したところ、1.56重
量%及び0.2241μCであった。 比較例1 コンク液1 実施例1で作製したコンク液1をそのまま用いた。この
コンク液1の液体分中の荷電制御剤濃度及び電荷量は、
前述したように、0.48重量%及び0.0727μC
である。 希釈液の作製 コンク液1の荷電制御剤濃度の測定値が0.48重量%
であったため、これに合わせて0.5重量%の石油スル
ホン酸バリウム塩 スルホールBa−30Nの0号ソル
ベントL溶液を作製し、これを希釈液5とした。希釈液
5の電荷量は、0.1073μCであった。 液体現像剤の作製 コンク液1をトナー濃度が3重量%となるように希釈液
5により希釈し、分散処理機T.K.オートホモミクサ
ーM型を用いて10000rpmで5分間分散処理する
ことにより比較液体現像剤1を得た。
【0076】この比較液体現像剤1を遠心分離器H−9
Rを用いて10000rpmで10分間処理して固形分
と液体分とに分離し、その液体分に含まれる荷電制御剤
の濃度及び電荷量を同様にして測定したところ、0.5
重量%及び0.0976μCであった。 比較例2 コンク液の作製 実施例1で作製したコンク液1をそのまま用いた。この
コンク液1の液体分の荷電制御剤濃度及び電荷量は、前
述したように0.48重量%及び0.0727μCであ
る。 希釈液の作製 コンク液1の電荷量が0.0727μCであるため、図
2中のビーズミル処理を施さない場合の検量線から換算
して電荷量が0.0727μCとなる荷電制御剤(石油
スルホン酸バリウム塩)濃度である0.33重量%の石
油スルホン酸バリウム塩 スルホールBa−30Nの0
号ソルベントL溶液を作製し、これを希釈液6とした。
すなわち、希釈液6の荷電制御剤濃度及び電荷量は0.
33重量%及び0.0728μCである。 液体現像剤の作製 コンク液1をトナー濃度3重量%となるように希釈液6
により希釈し、分散処理機T.K.オートホモミクサー
M型を用いて10000rpmで5分間分散処理するこ
とにより比較液体現像剤2を得た。
【0077】この比較液体現像剤2を遠心分離器H−9
Rを用いて10000rpmで10分間処理して固形分
と液体分とに分離し、その液体分に含まれる荷電制御剤
の濃度及び電荷量を同様にして測定したところ、0.3
7重量%及び0.0728μCであった。 比較例3 実施例2で作製したコンク液2をそのまま用いた。コン
ク液2の荷電制御剤濃度及び電荷量は前述したように
1.58重量%及び0.2253μCである。 希釈液の作製 コンク液2の荷電制御剤濃度が1.58重量%であるた
め、これに合わせて1.6重量%の石油スルホン酸バリ
ウム塩 スルホールBa−30Nの0号ソルベントL溶
液を作製し、これを希釈液7とした。希釈液7の電荷量
は0.3550μCであった。 液体現像剤の作製 コンク液2をトナー濃度が3重量%となるように希釈液
7により希釈し、分散処理機T.K.オートホモミクサ
ーM型(特殊機化工業社製)を用いて10000rpm
で5分間分散処理することにより比較液体現像剤3を得
た。
【0078】この比較液体現像剤3を遠心分離器H−9
Rを用いて10000rpmで10分間処理して固形分
と液体分とに分離し、その液体分に含まれる荷電制御剤
の濃度及び電荷量を同様にして測定したところ、1.6
重量%及び0.3386μCであった。 比較例4 コンク液の作製 実施例3で作製したコンク液2をそのまま用いた。コン
ク液2の液体分の荷電制御剤濃度及び電荷量は、前述し
たように1.58重量%及び0.2253μCである。 希釈液の作製 コンク液1の電荷量が0.2253μCであるため、図
3中のビーズミル処理を施さない場合の検量線から換算
して電荷量が0.2253μCとなる荷電制御剤(石油
スルホン酸バリウム塩)濃度である1.00重量%の石
油スルホン酸バリウム塩 スルホールBa−30Nの0
号ソルベントL溶液を作製し、これを希釈液8とした。
すなわち、希釈液8の荷電制御剤濃度及び電荷量は1.
00重量%及び0.2219μCである。 液体現像剤の作製 コンク液2をトナー濃度が3重量%となるように希釈液
8により希釈し、分散処理機T.K.オートホモミクサ
ーM型(特殊機化工業社製)を用いて10000rpm
で5分間分散処理することにより比較液体現像剤4を得
た。
【0079】この比較液体現像剤4を遠心分離器H−9
Rを用いて10000rpmで10分間処理して固形分
と液体分とに分離し、その液体分に含まれる荷電制御剤
の濃度及び電荷量を同様にして測定したところ、1.1
5重量%及び0.2236μCであった。実施例1〜4
及び比較例1〜4で作製した各コンク液の液体分、希釈
液及び液体現像剤の液体分のそれぞれの荷電制御剤濃度
及び電荷量を次表1にまとめて示す。なお、表1中のC
Dは荷電制御剤を表している。 表1 コンク液 希釈液 液体現像剤 CD濃度 電荷量 CD濃度 電荷量 CD濃度 電荷量 (重量%)(μC) (重量%)(μC) (重量%)(μC) 実施例1 0.48 0.0727 0.50 0.0755 0.50 0.0738 実施例2 0.48 0.0727 0.47 0.0719 0.48 0.0721 実施例3 1.58 0.2253 1.58 0.2382 1.57 0.2377 実施例4 1.58 0.2253 1.55 0.2203 1.56 0.2241 比較例1 0.48 0.0727 0.50 0.1073 0.50 0.0976 比較例2 0.48 0.0727 0.33 0.0728 0.37 0.0728 比較例3 1.58 0.2253 1.60 0.3550 1.60 0.3386 比較例4 1.58 0.2253 1.00 0.2219 1.15 0.2236 次に、実施例1〜4及び比較例1〜4で作製した各コン
ク液、希釈液及び液体現像剤を用いた画像形成におけ
る、画像濃度の変化の評価について説明する。画像濃度
の変化の評価は、図4に概略構成を示す画像形成実験装
置に各液体現像剤をセットし、現像に供する液体現像剤
中のトナー濃度が一定になるようにコンク液及び希釈液
を用いてトナー濃度及び液量を調整しつつ、実写試験を
することにより行った。
【0080】図4の画像形成実験装置は液体現像装置を
内蔵した電子写真方式のものであり、感光体ドラム1を
有し、感光体ドラム1の周囲に帯電チャージャー2、図
示しないホストコンピュータ等から送られる画像データ
に基づいてレーザービームを発生する画像露光装置3、
液体現像装置4、スクイズローラ装置51、スクイズチ
ャージャ52、転写ローラ6、クリーナー7、イレーサ
ーランプ8が順次配設されている。また、転写ローラ6
近傍には、給紙装置9、用紙上に形成されたトナー像の
定着を行うための熱定着ローラ対を含む定着装置10、
装置内部から排出される用紙を載置する排紙トレイ11
が配設されている。排紙トレイ11には排紙ローラ11
1が付設されている。給紙装置9は、内部に記録用紙を
収納した用紙収納カセット91と、カセット91内の用
紙を送りだす給紙ローラ92とを備えており、給紙装置
9と転写ローラ6との間にはタイミングローラ対93を
備えている。
【0081】液体現像装置4は、感光体ドラム1に微小
な間隔をあけて対向しその下部が液体現像剤に浸漬され
た現像ローラ41と、現像ローラ41の周囲に液体現像
剤を保持する現像剤保持槽42と、現像剤保持槽42に
供給する液体現像剤を貯留する現像剤貯留槽43と、現
像剤貯留槽43内の現像剤を現像剤保持槽42に汲み上
げる現像液供給装置44と、現像剤保持槽42内の余剰
の現像液を現像剤貯留槽43に戻す現像液回収装置45
とを備えている。現像剤貯留槽43内の現像剤は、図示
しないトナー濃度検知センサー及び液量検知センサーに
よる検出結果を参照して、濃縮液体現像剤(コンク液)
補給装置46及び希釈液補給装置47によりコンク液及
び希釈液が補給されてトナー濃度が略一定に保たれる。
また、現像ローラ41と感光体ドラム1との間の現像ギ
ャップは0mm〜2mmの範囲で任意に設定できるよう
になっている。
【0082】画像形成を行うにあたっては、感光体ドラ
ム1は図中矢印a方向に800mm/secの速度で回
転され、その表面が帯電チャージャ2で約−500Vの
表面電位になるように一様に帯電される。そして、画像
露光装置3から感光体ドラム1に向けて画像情報に基づ
いてレーザービームが照射され感光体ドラム1表面に静
電潜像が形成される。なお、感光体ドラム1表面の露光
部面積は感光体1の全表面積の約30%とされる。これ
により、感光体ドラム1の露光部の表面電位は約−30
Vに減衰する。
【0083】感光体ドラム1に形成された静電潜像は、
液体現像装置4により液体現像剤を用いて顕像化され
る。なお、現像ローラ41は、感光体ドラム1の回転方
向とは逆向きの図中矢印b方向に感光体ドラム1の回転
速度の1.5倍の速度で回転され、感光体ドラム1と現
像ローラ41との間の現像ギャップは100μmとされ
る。また、現像ローラ41には、露光部への現像剤の付
着を促進し、未露光部への現像剤の付着を抑制するため
に約−350Vのバイアス電圧が印加される。
【0084】この後、感光体ドラム1に過剰に付着した
液体現像剤が感光体ドラム1と同方向に回転されるスク
イズローラ装置51及びスクイズチャージャ52により
しぼりとられ、感光体ドラム1表面にわずかに液体を含
む状態のトナー像が形成される。そして、トナー像はそ
のまま転写ローラ6と対向する転写位置まで回転され、
ここで給紙装置9から搬送されてきた紙と接触し、静電
転写により紙に転写される。なお、転写ローラ6には、
+1000Vの転写電圧が印加される。
【0085】転写紙は感光体ドラム1から分離された
後、150℃に加熱された熱定着ローラ対を備えた定着
装置10まで搬送され、ここで熱と圧力によって定着が
行われ1枚の画像形成が完成し、排紙ローラ111によ
り排紙トレイ11に排出される。この後、感光体ドラム
1表面に残留した液体現像剤はクリーナー7により取り
除かれ、感光体ドラム1上の残存電荷はイレーサーラン
プ8により消去されて、次回の画像形成に備えられる。
【0086】画像濃度の変化の評価は次のようにして行
った。感光体ドラム1上にその長手方向の長さ(回転中
心線方向の長さ)が20cm、その周方向の長さが5c
mの帯状の静電潜像を形成し、この静電潜像を顕像化し
て20cm×5cmの帯状の画像を得た。この画像形成
を10万回繰り返し、初期及び10万回耐刷後の画像濃
度を比較して耐刷後画像濃度と初期画像濃度との比(耐
刷後画像濃度/初期画像濃度)を求めた。画像濃度は、
得られた各帯状画像の長手方向の両端からそれぞれ5c
m内側の位置及び中央位置のそれぞれにおける感光体回
転方向の中央部での反射濃度を、デンシトメーター P
DM5(SAKURA社製)を用いて測定し、平均値を
求めた。結果を次表2に示す。 表2 初期画像濃度 耐刷後画像濃度 耐刷後/初期(%) 実施例1 1.25 1.24 99.20 実施例2 1.27 1.27 100.00 実施例3 0.78 0.75 96.15 実施例4 0.80 0.78 97.50 比較例1 1.08 0.59 54.63 比較例2 1.27 0.96 75.59 比較例3 0.61 0.37 60.66 比較例4 0.77 0.53 68.83 このように、液体現像剤、コンク液及び希釈液として、
液体現像剤の液体分、コンク液の液体分及び希釈液の荷
電制御剤濃度及び単位体積当たりの移動電荷量が実質上
同じものを用いた本発明実施例1〜4では、トナー濃度
を一定に保つように各補給液を補給しつつ画像形成した
場合に、10万回耐刷後も画像濃度の大きな減少はみら
れなかった。一方、液体現像剤の液体分、コンク液の液
体分及び希釈液の荷電制御剤濃度又は単位体積当たりの
移動電荷量が異なる比較例1〜4では、10万回耐刷後
に画像濃度の著しい減少がみられた。
【0087】以上のことから、コンク液の液体分及び希
釈液の荷電制御剤濃度及び単位体積当たりの移動電荷量
を、現像に供する液体現像剤の液体分の荷電制御剤濃度
及び単位体積当たりの移動電荷量と実質上同一とするこ
とにより、画像濃度を一定に保つことができることが分
かる。
【0088】
【発明の効果】本発明によると、電子写真方式の画像形
成において静電潜像を液体現像剤を用いて現像する方法
であって、現像に供される液体現像剤のトナー濃度及び
液量を調整するために、液体現像剤に補給液として濃縮
液体現像剤及び希釈液を補給しつつ画像形成を繰り返し
ても、最終画像の濃度を所定濃度に維持できる液体現像
方法を提供することができる。
【0089】また、本発明によると、電子写真方式の画
像形成において現像に供される液体現像剤のトナー濃度
及び液量を調整するために補給される濃縮液体現像剤及
び希釈液であって、これらを補給しつつ画像形成を繰り
返しても最終画像の濃度を所定濃度に維持できる濃縮液
体現像剤及び希釈液を提供することができる。また、本
発明によると、かかる希釈液を効率良く製造できる希釈
液の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】石油スルホン酸バリウム塩の濃度と325.5
nmにおける吸光度との関係を示す図である。
【図2】石油スルホン酸バリウム塩の濃度と0.2ml
当たりの移動電荷量との関係を示す図である。
【図3】電荷量測定装置の概略構成を示す図である。
【図4】画像形成実験装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電チャージャ 3 レーザービームによる画像露光装置 4 液体現像装置 41 現像ローラ 42 現像剤保持槽 43 現像剤貯留槽 44 現像剤供給装置 45 現像剤回収装置 46 濃縮液体現像剤(コンク液)補給装置 47 希釈液補給装置 51 スクイズローラ 52 スクイズチャージャ 6 転写ローラ 7 クリーナー 8 イレーサーランプ 9 給紙装置 91 用紙収納カセット 92 給紙ローラ 93 タイミングローラ対 10 定着装置 11 排紙トレイ 111 排紙ローラ R ローラ状電極 E 対向電極 C クーロンメータ PS バイアス電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 余米 希晶 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H069 AA00 BA00 CA28 DA01 2H074 AA03 CC03 CC12 CC13 CC23 CC24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を電気的に絶縁性のキャリア液
    に荷電制御剤及びトナーを含ませた液体現像剤を用いて
    現像する液体現像方法であり、液体現像剤の補給液とし
    て、電気的に絶縁性のキャリア液に荷電制御剤及び液体
    現像剤より高濃度のトナーを含ませた濃縮液体現像剤
    と、電気的に絶縁性のキャリア液に荷電制御剤を含ませ
    た希釈液とを採用して、前記液体現像剤の所定の状態に
    応じて、該濃縮液体現像剤及び(又は)希釈液を補給
    し、前記濃縮液体現像剤として、該濃縮液体現像剤から
    トナーを含む固形分を除いた液体分の荷電制御剤濃度及
    び導電率が現像に供される液体現像剤からトナーを含む
    固形分を除いた液体分の荷電制御剤濃度及び導電率と同
    一である濃縮液体現像剤を採用し、前記希釈液として、
    その荷電制御剤濃度及び導電率が現像に供される液体現
    像剤からトナーを含む固形分を除いた液体分の荷電制御
    剤濃度及び導電率と同一である希釈液を採用することを
    特徴とする液体現像方法。
  2. 【請求項2】 前記希釈液として、補給液として採用す
    る濃縮液体現像剤からトナーを含む固形分を除去して得
    られた液体分を用い、前記現像に供される液体現像剤の
    初期のものとして、該濃縮液体現像剤を該希釈液で所定
    トナー濃度になるように希釈して得られたものを用いる
    請求項1記載の液体現像方法。
  3. 【請求項3】 前記希釈液として、補給液として採用す
    る濃縮液体現像剤からトナーを含む固形分を除去して得
    られた液体分と同濃度の荷電制御剤を含むキャリア液
    に、所定のストレスを加えることで、該濃縮液体現像剤
    の液体分と荷電制御剤濃度及び導電率を同一にした液体
    を用い、前記液体現像剤の初期のものとして、該濃縮液
    体現像剤を該希釈液で所定トナー濃度になるように希釈
    して得られたものを用いる請求項1記載の液体現像方
    法。
  4. 【請求項4】 前記希釈液として、補給液として採用す
    る濃縮液体現像剤からトナーを含む固形分を除去して得
    られた液体分と同濃度の荷電制御剤を含むキャリア液を
    ビーズと混合しつつ強剪断力を加えることで、該濃縮液
    体現像剤の液体分と荷電制御剤濃度及び導電率を同一に
    した液体を用い、前記液体現像剤として、該濃縮液体現
    像剤を該希釈液で所定トナー濃度になるように希釈して
    得られたものを用いる請求項1記載の液体現像方法。
  5. 【請求項5】 前記希釈液として、電気的に絶縁性のキ
    ャリア液に荷電制御剤及びトナーを含ませた所定のトナ
    ー分散液からトナーを含む固形分を除去した液体分を用
    い、前記濃縮液体現像剤として、該トナー分散液から分
    離したトナーを含む固形分にキャリア液を添加してトナ
    ー再分散液を作り、該トナー再分散液の液体分中の荷電
    制御剤濃度が前記希釈液と同一になるようにしたものを
    用い、前記液体現像剤の初期のものとして、該濃縮液体
    現像剤を該希釈液で所定トナー濃度になるように希釈し
    て得られたものを用いる請求項1記載の液体現像方法。
  6. 【請求項6】 電気的に絶縁性のキャリア液に荷電制御
    剤及び高濃度のトナーを含ませた、静電潜像の現像に供
    される液体現像剤に補給される濃縮液体現像剤であっ
    て、トナーを含む固形分を除いた液体分の荷電制御剤濃
    度及び導電率が、現像に供される液体現像剤からトナー
    を含む固形分を除いた液体分の荷電制御剤濃度及び導電
    率と同一であることを特徴とする濃縮液体現像剤。
  7. 【請求項7】 電気的に絶縁性のキャリア液に荷電制御
    剤を含ませた、静電潜像の現像に供される液体現像剤に
    補給される希釈液であって、その荷電制御剤濃度及び導
    電率が、現像に供される液体現像剤からトナーを含む固
    形分を除いた液体分の荷電制御剤濃度及び導電率と同一
    であることを特徴とする希釈液。
  8. 【請求項8】 前記現像に供される液体現像剤からトナ
    ーを含む固形分を除去した液体分である請求項7記載の
    希釈液。
  9. 【請求項9】 前記現像に供される液体現像剤からトナ
    ーを含む固形分を除去した液体分と同濃度の荷電制御剤
    を含むキャリア液に、所定のストレスを加えることで、
    該液体現像剤の液体分と荷電制御剤濃度及び導電率を同
    一にした液体である請求項7記載の希釈液。
  10. 【請求項10】 前記現像に供される液体現像剤からト
    ナーを含む固形分を除去した液体分と同濃度の荷電制御
    剤を含むキャリア液を、ビーズと混合しつつ強剪断力を
    加えることで、該液体現像剤の液体分と荷電制御剤濃度
    及び導電率を同一にした液体である請求項7記載の希釈
    液。
  11. 【請求項11】 静電潜像の現像に供される液体現像剤
    の補給液として採用する希釈液の製造方法であって、液
    体現像剤の補給液として採用する濃縮液体現像剤からト
    ナーを含む固形分を除去して得た液体分を希釈液とする
    ことを特徴とする希釈液の製造方法。
  12. 【請求項12】 静電潜像の現像に供される液体現像剤
    の補給液として採用する希釈液の製造方法であって、液
    体現像剤の補給液として採用する濃縮液体現像剤からト
    ナーを含む固形分を除去して得られた液体分と同濃度の
    荷電制御剤を含むキャリア液に、所定のストレスを加え
    ることで、該濃縮液体現像剤の液体分と荷電制御剤濃度
    及び導電率を同一にした液体を得て希釈液とすることを
    特徴とする希釈液の製造方法。
  13. 【請求項13】 静電潜像の現像に供される液体現像剤
    の補給液として採用する希釈液の製造方法であって、液
    体現像剤の補給液として採用する濃縮液体現像剤からト
    ナーを含む固形分を除去して得られた液体分と同濃度の
    荷電制御剤を含むキャリア液をビーズと混合しつつ強剪
    断力を加えることで、該濃縮液体現像剤の液体分と荷電
    制御剤濃度及び導電率を同一にした液体を得て希釈液と
    することを特徴とする希釈液の製造方法。
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