JPH08220813A - 電子写真用液体現像剤 - Google Patents

電子写真用液体現像剤

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JPH08220813A
JPH08220813A JP7028188A JP2818895A JPH08220813A JP H08220813 A JPH08220813 A JP H08220813A JP 7028188 A JP7028188 A JP 7028188A JP 2818895 A JP2818895 A JP 2818895A JP H08220813 A JPH08220813 A JP H08220813A
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JP
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liquid developer
toner particles
toner
resin
liquid
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JP7028188A
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English (en)
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Hidetoshi Miyamoto
英稔 宮本
Toshimitsu Fujiwara
利光 藤原
Shuji Iino
修司 飯野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、安定な帯電性を有し、周囲
の環境変化や現像剤の経時変化に左右されることなく常
に高い画像濃度の得られる液体現像剤を提供することで
ある。 【構成】 本発明は、少なくとも結着樹脂と着色剤から
なるトナー粒子を高抵抗キャリア液中に分散させた電子
写真用液体現像剤において、所定量の水分とキャリア液
に可溶性の塩基性分散樹脂とを含有するとともに、トナ
ー粒子表面に酸性基を有する電子写真用液体現像剤に関
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用液体現像剤に
関する。
【0002】
【従来の技術および問題点】電子写真方式は大きく乾式
現像法と湿式現像法に分けられる。この内で湿式現像法
は1955年にオーストラリアのメトカルフェにより発
明され、その特徴としては、小粒径トナーを用いている
ため高解像度でかつ階調性に優れる画像が得られる。ト
ナーの定着が容易であること等が挙げられる。
【0003】このような、液体現像剤における帯電量制
御は、一般的にはキャリア液中に極性制御剤を添加する
ことにより行われている。しかし、液体現像剤における
帯電量制御は、微妙なバランスの上でコントロールされ
ているため、多量に極性制御剤を使用する事は、そのバ
ランスを保ち難く、また周囲の温湿度環境の変化によっ
ても、そのバランスが大きく変化し易くなる。そのた
め、液体現像剤の環境変化あるいは経時変化による帯電
量の変動が非常に大きくなり、常に安定な画像濃度、画
質が得難くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、安定な帯電性を示し、周囲の環境変
化や経時変化に左右されることなく、常に高い画像濃度
が得られる液体現像剤を提供することを目的とする。
【0005】また、本発明は、熱ロール定着時にもオフ
セット現象の発生しない液体現像剤を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に検討を行った結果、液体現像剤中のトナー粒子の帯電
性を支配する大きな要因は、水分量と分散樹脂の塩基性
とトナー粒子表面の酸性基とに起因しており、適正かつ
安定なトナー帯電量を得るには、上記3者が必須である
事を見い出した。 即ち、本発明は、少なくとも結着樹
脂と着色剤からなるトナー粒子を高抵抗キャリア液中に
分散させた電子写真用液体現像剤において、液体現像剤
中の水分量が500〜20000ppm、キャリア液に
可溶性の塩基性分散樹脂を含有するとともに、トナ−粒
子表面に酸性基を有する電子写真用液体現像剤に関す
る。
【0007】本発明は実験事実に基づいてなされたもの
であり、キャリア液中に所定量の水分と塩基性分散樹脂
とが存在し、かつトナー粒子表面に酸性基が存在する場
合に、トナー粒子の帯電をコントロールできることを見
い出した。本発明者等によれば、所定量の水分が存在
し、かつ塩基性分散樹脂が存在する場合、トナー粒子表
面の酸性度とトナー帯電量には相関関係があり、酸性度
が大きくなるほど、トナー帯電量も大きくなる。しか
し、塩基性分散樹脂あるいはトナー粒子表面の酸性基が
存在しても、水分量がある一定量以下のごく僅かな量し
か存在しない場合は、このような相関関係は見られず、
トナー帯電量をコントロールできないばかりでなく、ト
ナー帯電量の経時変化や環境変動も大きくなる。また、
水分がある程度の量存在しても、塩基性分散樹脂が存在
しない場合やトナー粒子表面に酸性基が存在しない場合
は、トナー粒子の帯電が不十分なものとなる。
【0008】我々は、オフセット防止の観点から積極的
に液体現像剤中に水分を添加する検討を重ねた結果、塩
基性分散樹脂の存在下において、所定量以上の水分が存
在すると、それによる帯電性への影響が飽和状態になる
ことを実験的に確認し、表面に酸性基を有するトナー粒
子を用いることにより、周囲の温湿度環境に左右されな
い、また長期経時的に安定な帯電性を示す液体現像剤が
得られることを見い出した。
【0009】本発明において、液体現像剤中の水分量、
塩基性分散樹脂およびトナー粒子表面の酸性基の存在に
より帯電量の安定化が図れる理由は、以下のように推測
される。
【0010】即ち、液体現像剤中に添加されている水分
のほとんどは、トナー粒子の表面近傍に選択的に集中し
て存在しているものと考えられており、このトナー粒子
表面近傍に存在する水分により、非極性キャリア液中に
おいてもトナー粒子表面近傍だけは極性溶媒雰囲気の状
態になっている。このため、トナー粒子表面の酸性基と
キャリア液中に存在する塩基性分散樹脂の塩基性基との
間での酸塩基相互作用によりトナー粒子表面からのプロ
トン解離が起こり、キャリア液中のトナー粒子は負に帯
電すると考えられる。帯電のメカニズムは非常に複雑な
要因が絡み合っているので不明な点も多いが、トナー粒
子表面の酸性度が大きい程、プロトンの解離平衡が大き
く促進される方向へずれるため、トナー粒子表面の酸性
度とトナー帯電量との間に相関関係が生まれる。しか
し、塩基性分散樹脂がキャリア液中に存在しない場合、
プロトンの解離平衡は大きく抑制されるため、トナー粒
子表面でのプロトン解離は殆ど起こらず、トナー帯電量
は不十分なものとなるのである。
【0011】また、液体現像剤のキャリア液として用い
られる高抵抗、低誘電性溶媒中にも、数十ppm程度の
若干の水分は元々含まれており、この若干含まれている
水分によりトナー粒子表面に存在する酸性基とキャリア
液中に存在する塩基性分散荷電樹脂の塩基性基との間で
の酸塩基相互作用によりトナー粒子表面からのプロトン
解離が起こり、キャリア液中のトナー粒子はある程度は
負に帯電すると考えられる。しかし、この程度の僅かな
水分量では帯電が不十分であるばかりでなく、液体現像
剤中の水分量が僅かに変化するだけでも、帯電性が大き
く変化してしまうものと推察される。
【0012】そこで、塩基性分散樹脂の存在下、液体現
像剤中のトナー粒子の帯電が飽和状態になる以上の水分
量を積極的に液体現像剤中に添加することによって、ト
ナー粒子表面の酸性度の制御によるトナー帯電量のコン
トロールが可能になり、また周囲の温湿度環境の変化に
よる液体現像剤中の僅かな水分量の変化に対しても安定
な帯電性を示し、また長期使用時における経時安定性に
も優れる液体現像剤が得られると考えられる。
【0013】以下に本発明をさらに詳細に説明する。
【0014】本発明によれば、上記のような液体現像剤
中の水分量は500〜20000ppmが適正な範囲で
あり、好ましくは、1000〜15000ppmの範囲
が望ましい。水分量が500ppm以下では、トナー粒
子表面の酸性度を制御しても周囲の温湿度環境の変化に
より帯電性が大きく変化し易く、また20000ppm
以上では、系中での水分の影響によりトナー粒子の分散
性が悪くなり易く、またトナー粒子表面近傍以外に存在
する水分が増加するため液体現像剤の体積抵抗値が低下
して帯電特性が劣化し、画像流れ等が発生し易くなる。
本発明での水分量はカールフィッシャー法により測定を
行った。また、水分量500〜20000ppmにおい
ては良好なオフセット特性が得られる。
【0015】本発明に使用されるキャリア液としては、
感光体等の静電潜像を乱さないために、体積抵抗値が1
11〜1016Ω・cm、好ましくは、1012〜1016Ω
・cmのものを使用する。実質的に臭気および毒性がな
く比較的引火点の高い溶剤が好ましい。このような条件
を満たすものとしては、イソパラフィン系炭化水素溶媒
であるIPソルベント・シリーズ(出光石油)、アイソ
パー・シリーズ(エッソ石油)等の高絶縁性、低誘電性
液体が代表的な例として挙げられる。
【0016】本発明の液体現像剤の体積抵抗値は1010
〜1015Ω・cm、好ましくは1012〜1015Ω・cm
が望ましい。液体現像剤の体積抵抗値を1010Ω・cm
以上とすることにより、液体現像剤の抵抗が最適化され
て、像流れ等の発生を最小化することができる。
【0017】本発明の液体現像剤に用いられる着色微粒
子(トナー粒子)の製造方法については、何等限定は無
い。代表的な既知の種々の製法としては、(1)結着樹
脂微粒子を着色剤(染顔料)で着色する方法、(2)着
色剤(染顔料)と結着樹脂とを溶融混練して得られた着
色樹脂を、各種粉砕方法で粉砕して着色微粒子(トナー
粒子)を得る方法等が代表的な例として挙げられる。
(1)を具体的に説明すると、懸濁重合法、乳化重合
法、非水分散重合法、シード重合法、乳化分散造粒法、
噴霧乾燥法、乾式粉砕法、湿式粉砕法等により得られた
樹脂微粒子の表面に顔料を固着させる方法、および樹脂
微粒子は実質的に溶解しないが染料は溶解する溶媒中で
樹脂粒子を染料により染色する方法等である。顔料を樹
脂微粒子の表面に固着させる具体的な装置としては、ハ
イブリダイゼーションシステム(奈良機械制作所(株)
製)、オングミル(ホソカワミクロン(株)製)、ディ
スパーコート(日清エンジニアリング(株)製)等が代
表的な例として挙げられる。(2)を具体的に説明する
と、着色剤(染顔料)と結着樹脂とを溶融混練して得ら
れた着色樹脂を、粒径1mm程度まで粗粉砕し、更にジ
ェットミルのような乾式微粉砕装置を用いて微粉砕する
か、もしくは湿式メディアミルのような装置でキャリア
液となる溶媒中で粗粉砕物を微粒子化する方法等であ
る。代表的な乾式粉砕装置としては、ジェットミル(日
本ニューマチック工業(株)製)、クリプトロン粉砕機
(川崎重工(株)製)等が挙げられる。また、代表的な
湿式メディアミルとしては、三菱UFミル(三菱重工
(株)製)、アイガーモーターミル(アイガージャパン
(株)製)、ウルトラビスコミル(アイメックス(株)
製)、スパイクミル(井上製作所(株))等が挙げられ
る。
【0018】これらのトナー製造法により得られたトナ
ー粒子を用いた液体現像剤の中でも、好ましいのは顔料
による帯電量の差が出にくい(2)のトナー製造法によ
り得られたトナー粒子を用いた液体現像剤であり、さら
に好ましくは、キャリア液となるイソパラフィン系溶媒
中でメディアミルを用いて湿式粉砕する方法である。即
ち、フルカラー用トナーの如く複数の色の異なるトナー
を使用する場合には、トナーに着色剤として使用する顔
料の種類によって帯電性が大きく異るため、各色の現像
量が安定せず、色再現性の点で問題が生じやすいが、上
記(2)によるトナー粒子、即ち、結着樹脂中に着色剤
を分散したトナー粒子を用いることにより、この問題を
解消することができる。
【0019】本発明の液体現像剤に用いられる着色微粒
子(トナー粒子)の粒子径は、体積平均粒径が0.5〜
3.0μmの範囲であり、好ましくは1.0〜2.0μ
mの範囲であることが望ましい。これは、トナー粒径が
0.5μm以下では、トナー粒子の移動度が小さすぎる
ため、現像速度が遅くなり、ある一定以上のシステムス
ピードの領域では画像濃度が低くなってしまうことがあ
る。また、トナー粒径が3.0μm以上では、解像度が
悪くなってしまうことがある。即ち、トナーの体積平均
粒径を0.5〜3.0μmとすることにより、現像速度
と画像濃度の双方を満たすことができる。本発明におけ
る体積平均粒径ならびに粒径分布は、島津製作所(株)
製SALD−1100を用いて測定した。
【0020】本発明の液体現像剤に用いられるトナー用
結着樹脂としては、一般に通常のトナーに結着樹脂とし
て汎用されているものが好適に用いられる。例えば、ス
チレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、オレフィン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、アミド系樹脂、カーボネー
ト樹脂、ポリエーテル、ポリスルフォン等のような熱可
塑性樹脂、あるいはエポキシ樹脂、尿素樹脂、ウレタン
樹脂等のような熱硬化性樹脂のオリゴマーないしプレポ
リマー並びにこれらの共重合体およびポリマーブレンド
等が挙げられる。たとえば熱可塑性樹脂におけるように
完全なポリマーの状態にあるもののみならず、熱硬化性
樹脂におけるオリゴマーないしはプレポリマーの状態の
ものも含むものであり、更にポリマーに一部プレポリマ
ー、架橋剤などを含んだものなども含まれる。これらの
樹脂を単独で使用しても、またブレンドして使用しても
どちらでも構わない。これらの結着樹脂を用いたトナー
粒子が塩基性分散樹脂と酸塩基相互作用により十分な帯
電性を示すためには、トナー粒子表面に酸性基を有する
必要がある。
【0021】トナー粒子表面に酸性基を導入する方法と
しては、(1)トナー用結着樹脂として酸性基を有する
樹脂を使用する方法、(2)トナー用結着樹脂内に酸性
基をもつ化合物を添加する方法、(3)トナー粒子表面
に酸性微粒子を固着させる方法等が挙げられる。
【0022】(1)の結着樹脂として酸性基を有する樹
脂を使用する方法を具体的に説明すると、スチレン−ア
クリル系樹脂などの場合には、共重合モノマーとして
(メタ)アクリル酸等の酸性モノマーを用いた樹脂が使
用可能であり、酸性モノマーの比率を制御する事によっ
て酸価を制御できる。また、ポリエステル系樹脂も使用
可能であり、酸性モノマーを少量グラフト重合させその
グラフト化率を制御する事によって酸価を制御できる。
また、一般的な方法として、酸性基を持たない樹脂に酸
性樹脂をブレンド添加した樹脂も使用可能である。この
場合、結着樹脂の酸価としては5〜100mgKOH/
gである事が好ましい。酸価が5未満では十分なトナー
帯電量が得られず、帯電が不安定になり易くなり、また
酸価が100を越えるとトナー帯電量が高くなり過ぎる
ため、十分な画像濃度が得にくいばかりでなく、転写さ
れにくくクリーニング不良も発生し易い。即ち、適正な
トナー帯電量として10〜100μC/gの範囲にする
ことにより、現像速度と転写性の双方をも十分満たすこ
とができる。尚、本発明における結着樹脂の酸価は、以
下のようにして求める。・樹脂5gを中性溶剤(トルエ
ン−EtOH(2/1))50mlに溶解し、その後
0.04MのKOH−EtOH溶液で滴定する。指示薬
にはフェノールフタレインを用いる。 酸価=(a−
b)×f×2.244/w[a:微紅色終点(ml)、
b:空試験滴定(ml)、f:0.04MKOH−Et
OH 溶液の力価、w:試料樹脂量(g)] (2)のトナー用結着樹脂内に添加される酸性基をもつ
化合物の例としては、カルボン酸、スルホン酸、リン酸
等の有機酸、高級脂肪酸、およびシリカ微粒子等の無機
酸化物微粒子、ロジン等の樹脂酸およびその誘導体等が
挙げられる。
【0023】(3)のトナー粒子表面に固着させる酸性
微粒子の例としては、シリカ微粒子等の酸性無機酸化
物、酸性基を有するビニル系重合体もしくは共重合体の
微粒子等が挙げられる。酸性微粒子をトナー粒子の表面
に固着させる具体的な装置としては、ハイブリダイゼー
ションシステム(奈良機械制作所(株)製)、オングミ
ル(ホソカワミクロン(株)製)、ディスパーコート
(日清エンジニアリング(株)製)等が代表的な例とし
て挙げられる。 本発明の液体現像剤において使用する
塩基性分散樹脂としては、キャリア液に可溶性の塩基性
窒素含有重合体、例えば、塩基性窒素原子含有ビニルモ
ノマーのホモポリマー、またはコポリマーなどが例とし
て挙げられるが、キャリア液に可溶性で塩基性窒素原子
を含有している重合体であれば何でも良く、特にビニル
系重合体に限定されるものではない。以下に代表的な塩
基性窒素原子含有重合体の具体例を示す。
【0024】塩基性窒素原子含有重合体としては、下記
A〜Fに示す含窒素モノマーを構成成分として含むキャ
リア液に可溶性の重合体、または共重合体が使用可能で
ある。
【0025】A:脂肪族アミノ基を有する(メタ)アク
リレート類、例えば、N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N−ヒドロキシエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N−ベンジル,N−エ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジベ
ンジルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−オクチ
ル,N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレート
等、 B:含窒素複素環ビニル単量体類、例えば、N−ビニル
イミダゾール、N−ビニルインダゾール、N−ビニルテ
トラゾール、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジ
ン、2−ビニルキノリン、4−ビニルキノリン、2−ビ
ニルピラリジン、2−ビニルベンゾオキサゾール、2−
ビニルオキサゾール等、 C:N−ビニル置換環状アミド単量体類、例えば、N−
ビニルピロリドン、N−ビニルピペリドン、N−ビニル
オキサゾリドン等、 D:(メタ)アクリルアミド類、例えば、N−メチルア
クリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−フェ
ニルメチルアクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリ
ルアミド、N−フェニルエチルアクリルアミド、N−α
−ナフチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミ
ド、N−p−メトキシ−フェニルアクリルアミド、アク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N
−ジブチルアクリルアミド、N−メチル,N−フェニル
アクリルアミド、アクリルピペリジン、アクリルモルフ
ォリン、および上記相当のメタアクリルアミド類等、 E:含窒素基を有する芳香族置換エチレン系単量体類、
例えば、ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミノスチ
レン、ジエチルアミノメチルスチレン、ジオクチルアミ
ノスチレン等、 F:含窒素ビニルエーテル単量体類、例えば、ビニル−
N−エチル−N−フェニルアミノエチルエーテル、ビニ
ル−N−ブチル−N−フェニルアミノエチルエーテル、
トリエタノールアミンジビニルエーテル、ビニルジフェ
ニルアミノエチルエーテル、ビニルピロリジルアミノエ
ーテル、ビニル−β−モルフォリノエチルエーテル、N
−ビニルヒドロキシエチルベンズアミド、m−アミノフ
ェニルビニルエーテル等。
【0026】これらの単量体よりなる重合体は、一般的
には(イソ)パラフィン系のキャリア液への溶解性が悪
いため、下記のモノマーと共重合して(イソ)パラフィ
ン系のキャリア液に溶解する状態で用いるのが好まし
い。
【0027】上記含窒素モノマーと共重合させるモノマ
ーとしては、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノ
ニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレ
ート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート、ビニルラウレート、ビニルステアレ
ート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メ
タ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン等が挙げ
られる。
【0028】これらの塩基性窒素原子含有重合体のなか
で、N−ビニルピロリドン、またはジメチルアミノエチ
ルメタアクリレートと炭素数10〜20のアルキル基を
有するメタクリル酸エステルとのランダムもしくはグラ
フト共重合体が特に好ましい例として挙げることができ
る。
【0029】これら塩基性窒素原子含有共重合体の窒素
原子含有モノマー成分は共重合体中に0.1〜30重量
%含有するのが好ましく、特に0.5〜20重量%含有
するものが好ましい。 これらの重合体または共重合体
のキャリア液への溶解性、及び塩基性の度合いの制御
は、単量体成分の置換基の調整、及び共重合単量体成分
の比率の変更などにより容易に制御可能である。
【0030】塩基性窒素原子含有重合体の添加量は、ト
ナー粒子に対して1〜80重量%、特に好ましくは10
〜70重量%である。
【0031】また、必要に応じて分散補助剤を塩基性分
散荷電樹脂と併用しても構わない。この様な分散補助剤
としては、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレート、等の長鎖アルキル基を有するアクリル系単
量体の重合体、およびそれらと他の単量体(スチレン、
(メタ)アクリル酸およびそのメチル、エチル、プロピ
ルエステル等)との共重合体(ランダム共重合体、グラ
フト共重合体、ブロック共重合体等)、およびロジン、
ロジン変性樹脂等を用いる事ができる。
【0032】また、本発明においては荷電制御剤は添加
しない方が好ましいが、従来公知の荷電制御剤を少量添
加して使用する事も可能である。例えば、ナフテン酸、
オクテン酸、オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸の金
属塩、スルホコハク酸エステルの金属塩、リン酸エステ
ルの金属塩、アビエチン酸もしくは水素添加アビエチン
酸の金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム、
芳香族カルボン酸あるいはスルホン酸の金属塩類、ポリ
オキシエチル化アルキルアミンのような非イオン性界面
活性剤、レシチン、アマニ油等の油脂類、多価アルコー
ルの有機酸エステル、リン酸エステル系界面活性剤、ス
ルホン酸樹脂等が使用可能である。
【0033】本発明の液体現像剤に用いる着色剤として
は、公知である各色の有機染顔料、無機顔料、カーボン
ブラック等の着色剤が好ましく、特にC.I.Pigm
ent Blue15−3、C.I.Pigment
Yellow17、C.I.Pigment Red1
22、モーガルL等が好適に用いられる。通常これらの
着色用染顔料は結着樹脂100重量部に対して、3〜3
0重量部、より好ましくは5〜20重量部で使用するこ
とが望ましい。これは着色剤量が30重量部より多い
と、トナーの定着性が低下し、一方3重量部より少ない
と所望の画像濃度が得られない場合があるためである。
【0034】このようにして得られる液体現像剤は、安
定な帯電性を示すと同時に転写性も向上し、周囲の温湿
度環境に左右されることなく、常に高い画像濃度が得ら
れ、かつ長期使用しても経時変化が起こりにくい液体現
像剤である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。
【0036】(塩基性分散樹脂(A)の製造方法)ラウ
リルメタクリレ−トモノマ−95gをIP−ソルベント
1620(出光石油(株)製)200g中に溶解させ、
その溶液中にアルゴンガスを10分間吹き込み反応系全
体をアルゴンガスを置換する。その後、重合開始剤とし
てベンゾイルパ−オキサイド(BPO)をモノマ−に対
して1モル%添加し、反応系の温度を80℃で4時間保
ち重合させる。その後、反応系を30℃まで冷却させた
後、N−ビニル−2−ピロリドンモノマ−5gを加え、
さらにアゾビスイソブチルニトリル(AIBN)をモノ
マ−に対して1モル%添加し、再び反応系の温度を90
℃で4時間保ち重合を完結させる。このようにして得ら
れたラウリルメタクリレ−ト/N−ビニル−2−ピロリ
ドン共重合体の溶液を塩基性分散樹脂(A)とする。
【0037】(塩基性分散樹脂(B)の製造方法)ラウ
リルメタクリレ−トモノマ−95gをIP−ソルベント
1620(出光石油(株)製)200g中に溶解させ、
その溶液中にアルゴンガスを10分間吹き込み反応系全
体をアルゴンガスを置換する。その後、重合開始剤とし
てベンゾイルパ−オキサイド(BPO)をモノマ−に対
して1モル%添加し、反応系の温度を80℃で4時間保
ち重合させる。その後、反応系を30℃まで冷却させた
後、ジメチルアミノエチルメタアクリレ−トモノマ−5
gを加え、さらにアゾビスイソブチルニトリル(AIB
N)をモノマ−に対して1モル%添加し、再び反応系の
温度を90℃で4時間保ち重合を完結させる。このよう
にして得られたラウリルメタクリレ−ト/ジメチルアミ
ノエチルメタアクリレ−ト共重合体の溶液を塩基性分散
樹脂(B)とする。
【0038】(実施例1) ・スチレン/ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体 100重量部 (共重合比70/25/5、酸価12.3mgKOH/g、Mn=35000、Mw/Mn=3.0) ・カーボンブラック(コロンビアカーボン、モーガルL) 20重量部 上記組成の混合物を2本ロールを用いて180℃で4時
間混練後、冷却して、粗粉砕し、平均粒径100μm程
度の着色粗粉砕粒子を得た。
【0039】この着色粗粉砕粒子を下記の組成で、直径
5.0mmのソーダガラスビーズをメディアに用いて、
サンドミルにて2時間2000rpmの条件で予備粉砕
分散する。
【0040】 ・上記着色粗粉砕粒子 30重量部 ・塩基性分散樹脂(A) 5重量部 ・IPソルベント1620(出光石油(株)製) 100重量部 (体積抵抗値:1.5×1014Ω・cm) さらに直径1.0mmのソーダガラスビーズに変更し
て、4時間2000rpmの条件で湿式粉砕分散し、濃
厚現像液を得た。
【0041】この濃厚現像液にIPソルベント1620
を900重量部加え、さらに水を5000ppmになる
ように加え、再度サンドミルにて1時間分散して液体現
像剤を得た。この液体現像剤中の着色粒子(トナー粒
子)の体積平均粒径は1.5μm、液体現像剤の体積抵
抗値は2.3×1013Ω・cmであった。
【0042】(実施例2)実施例1において、水の添加
量を500ppmにする以外は同様にして液体現像剤を
得た。この液体現像剤中のトナー粒子の体積平均粒径は
1.5μm、液体現像剤の体積抵抗値は2.1×1013
Ω・cmであった。
【0043】(実施例3)実施例1において、水の添加
量を20000ppmにする以外は同様にして液体現像
剤を得た。この液体現像剤中のトナー粒子の体積平均粒
径は1.5μm、液体現像剤の体積抵抗値は1.5×1
13Ω・cmであった。
【0044】(実施例4)実施例1において、塩基性分
散樹脂(A)の添加量を10重量部にする以外は同様に
して液体現像剤を得た。この液体現像剤中のトナー粒子
の体積平均粒径は1.5μm、液体現像剤の体積抵抗値
は8.5×1012Ω・cmであった。
【0045】(実施例5)実施例1において、塩基性分
散樹脂(A)の添加量を15重量部にする以外は同様に
して液体現像剤を得た。この液体現像剤中のトナー粒子
の体積平均粒径は1.5μm、液体現像剤の体積抵抗値
は5.7×1012Ω・cmであった。
【0046】(実施例6)実施例1において、塩基性分
散樹脂(A)の添加量を20重量部にする以外は同様に
して液体現像剤を得た。この液体現像剤中のトナー粒子
の体積平均粒径は1.5μm、液体現像剤の体積抵抗値
は1.9×1012Ω・cmであった。
【0047】(実施例7)実施例1において、着色粒子
の結着樹脂としてスチレン/ブチルアクリレート/アク
リル酸共重合体(共重合比70/20/10、酸価25.7mgKOH/
g、Mn=32000、Mw/Mn=2.9)を使用する以外は同様にして
液体現像剤を得た。この液体現像剤中のトナー粒子の体
積平均粒径は1.6μm、液体現像剤の体積抵抗値は
2.2×1013Ω・cmであった。
【0048】(実施例8)実施例1において、着色粒子
の結着樹脂としてスチレン/ブチルアクリレート/アク
リル酸共重合体(共重合比60/20/20、酸価36.8mgKOH/
g、Mn=32000、Mw/Mn=2.9)を使用する以外は同様にして
液体現像剤を得た。この液体現像剤中のトナー粒子の体
積平均粒径は1.6μm、液体現像剤の体積抵抗値は
2.1×1013Ω・cmであった。
【0049】(実施例9)実施例1において、着色粒子
の結着樹脂としてスチレン/ブチルアクリレート/アク
リル酸共重合体(共重合比70/29.5/0.5、酸価1.1mgKOH/
g、Mn=33000、Mw/Mn=2.7)を使用し、シリカ微粒子(R
−974:日本アエロジル(株)製)2重量部を着色粒
子に添加する以外は同様にして液体現像剤を得た。この
液体現像剤中のトナー粒子の体積平均粒径は1.6μ
m、液体現像剤の体積抵抗値は2.3×1013Ω・cm
であった。
【0050】(実施例10)実施例9において、シリカ
微粒子(R−974:日本アエロジル(株)製)の添加
量を5重量部にする以外は同様にして液体現像剤を得
た。この液体現像剤中のトナー粒子の体積平均粒径は
1.5μm、液体現像剤の体積抵抗値は2.3×1013
Ω・cmであった。(実施例11)実施例1において、
シリカ微粒子(R−974:日本アエロジル(株)製)
5重量部を着色粒子に添加し、塩基性分散樹脂(A)に
替えて塩基性分散樹脂(B)5重量部を使用する以外は
同様にして液体現像剤を得た。この液体現像剤中のトナ
ー粒子の体積平均粒径は1.5μm、液体現像剤の体積
抵抗値は8.7×1012Ω・cmであった。
【0051】(実施例12) ・スチレン/ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体 100重量部 (共重合比70/25/5、酸価12.3mgKOH/g、Mn=35000、Mw/Mn=3.0) ・カーボンブラック(コロンビアカーボン、モーガルL) 20重量部 上記組成の混合物を2本ロールを用いて180℃で4時
間混練後、冷却して、粗粉砕し、平均粒径100μm程
度の着色粗粉砕粒子を得た。
【0052】この着色粗粉砕粒子をさらにジェットミル
(日本ニューマチック工業(株)製)を用いて微粉砕し
て体積平均粒径1.7μmのトナー粒子を得た。
【0053】このトナー粒子を下記の組成で、直径1.
0mmのソーダガラスビーズをメディアに用いて、サン
ドミルにて1時間2000rpmの条件で分散して濃厚
現像液を得た。
【0054】 ・上記トナー粒子 30重量部 ・塩基性分散樹脂(A) 5重量部 ・IPソルベント1620(出光石油(株)製) 100重量部 この濃厚現像液にIPソルベント1620を900重量
部加え、さらに水を5000ppmになるように加え、
再度サンドミルにて1時間分散して液体現像剤を得た。
この液体現像剤中のトナー粒子の体積平均粒径は1.7
μm、液体現像剤の体積抵抗値は2.3×1013Ω・c
mであった。
【0055】(実施例13)実施例1において、着色粒
子の結着樹脂としてポリエステル樹脂(バイロン20
0:酸価1.68mgKOH/g、MW=15000~20000:東洋紡績
(株)製)を使用し、シリカ微粒子(R−974:日本
アエロジル(株)製)2重量部を着色粒子に添加する以
外は同様にして液体現像剤を得た。この液体現像剤中の
トナー粒子の体積平均粒径は1.5μm、液体現像剤の
体積抵抗値は1.9×1013Ω・cmであった。
【0056】(比較例1)実施例1において、塩基性分
散樹脂(A)を添加しないこと以外は同様にして液体現
像剤を得た。この液体現像剤中のトナー粒子の体積平均
粒径は1.5μm、液体現像剤の体積抵抗値は8.3×
1013Ω・cmであった。
【0057】(比較例2)実施例1において、水の添加
量を100ppmにする以外は同様にして液体現像剤を
得た。この液体現像剤中のトナー粒子の体積平均粒径は
1.5μm、液体現像剤の体積抵抗値は7.8×1013
Ω・cmであった。
【0058】(比較例3)実施例1において、水の添加
量を25000ppmにする以外は同様にして液体現像
剤を得た。この液体現像剤中のトナー粒子の体積平均粒
径は1.5μm、液体現像剤の体積抵抗値は1.3×1
9Ω・cmであった。
【0059】(比較例4)実施例1において、着色粒子
の結着樹脂としてスチレン/ブチルアクリレート共重合
体(共重合比75/25、酸価0mgKOH/g、Mn=34000、Mw/Mn=
2.8)を使用する以外は同様にして液体現像剤を得た。
この液体現像剤中のトナー粒子の体積平均粒径は1.7
μm、液体現像剤の体積抵抗値は2.3×1013Ω・c
mであった。これら実施例1〜12、比較例1〜4の液
体現像剤について、それぞれ帯電性、画像濃度、解像
度、オフセット特性の各評価を行った。
【0060】画像濃度および解像度の評価には、図1に
示すような画像形成装置を用いた。以下にこの画像形成
装置の概要を説明する。
【0061】図1中、(1)は矢印方向に回転する感光
体ドラムである。この感光体ドラム(1)上をコロトロ
ン帯電器(3)を用いて約−1000Vに帯電させた
後、レーザービームスキャナー(4)により静電潜像を
書き込む。(10)は現像剤浴槽であり、ここに上記し
た現像液を充填する。(2)は現像剤浴槽(10)から
現像液を汲み上げる現像ローラーである。この現像ロー
ラー(2)と対向する現像領域(8)において、現像剤
を用いて上記静電潜像を顕像化する。この時、感光体ド
ラム(1)の回転速度は可変とし、現像ローラー(2)
の回転速度は、感光体ドラム(1)との周速比(θ:現
像ローラーの回転速度/感光体ドラムの回転速度)がθ
=10で一定となるように調節した。
【0062】この後、感光体上に過剰に付着した現像液
をスクイズローラー(5)によってスクイズし、感光体
ドラム(1)表面にわずかに溶剤を含む状態のトナー像
を形成する。トナー像はそのまま転写ローラー(6)に
対向する転写位置(9)まで回転すると、別方向から搬
送されてきた紙に静電転写により転写される。この時、
転写ローラー(6)には−1000Vの電圧が印加され
ている。転写紙は感光体ドラム(1)から分離された
後、熱定着ローラー対(7)まで搬送され、ここで熱と
圧力によって定着が行われ、これにより一連の複写動作
が完成する。
【0063】画像濃度については、上記画像形成装置を
用いて(熱定着ローラー設定温度:160℃)得られた
ベタ黒画像の画像濃度をマクベス反射濃度計PDA−6
5(コニカ)を用いて測定した。
【0064】解像度については、10〜50本/mmの
細線の現像を行い、感光体上にて完全に再現される細線
の1mm当りの本数の最大値を解像度として評価した。
望ましい解像度としては25本/mm以上であり、さら
に30本/mm以上が好ましい。
【0065】液体現像剤の帯電性の評価は、HH(35
℃、85%RH)、NN(25℃、60%RH)、LL
(10℃、30%RH)の3環境下における液体現像剤
中のトナー粒子の帯電量測定を行って、帯電量の絶対
値、および帯電量の変動幅により評価した。
【0066】以下に液体現像剤中のトナー粒子の帯電量
測定方法の概要を説明する。
【0067】測定する液体現像剤を1.5mmの間隙を
有する2つの電極間に注入し、10秒間この電極間に3
00Vの電位差を与える。この電位差により液体現像剤
中のトナー粒子は、+側電極の方向へ電気泳動し、電極
表面に付着する。トナー粒子の泳動によって生じる電流
の積分値(Q)をクーロンメーターで読み取り、その後
電極に付着したトナー粒子の重量(M)を求めて、トナ
ー粒子の単位重量当たりの電荷量(Q/M)を求める。
なお、表1中、比較例3の帯電量が「−」となっている
のは、現像液の抵抗値が低いため正確な帯電量の測定が
できなかったことを表している。
【0068】オフセット特性については、定着ローラー
の表面温度に対してのオフセット発生の有無を測定し、
非オフセット領域の温度幅で評価した。
【0069】また、水分量はカールフィッシャー法によ
り測定した。
【0070】また、トナー粒径はレーザー回折式粒度分
布測定装置SALD−1100(島津制作所(株)製)
を用いて測定を行った。
【0071】以上の評価結果を下記表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】
【発明の効果】以上 説明したように、本発明液体現像
剤によれば、周囲の環境に左右されること無く安定な帯
電性を示し、常に安定な画像濃度でかつ高解像度の画像
が得られ、熱ロール定着時にもオフセットが発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液体現像装置を備えた画像形成装置の概略図
である。
【符号の説明】
1:感光体ドラム、2:現像ローラー、3:コロトロン
帯電器、4:レーザービームスキャナー、5:スクイズ
ローラー、6:転写ローラー、7:熱定着ローラー対、
8:現像剤浴槽、9:クリーニングローラー、10:ク
リーニングブレード、11:ペーパー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂と着色剤からなるト
    ナー粒子を高抵抗キャリア液中に分散させた電子写真用
    液体現像剤において、液体現像剤中の水分量が500〜
    20000ppm、キャリア液に可溶性の塩基性分散樹
    脂を含有するとともに、トナ−粒子表面に酸性基を有す
    ることを特徴とする電子写真用液体現像剤。
JP7028188A 1995-02-16 1995-02-16 電子写真用液体現像剤 Pending JPH08220813A (ja)

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