JPH09179354A - 液体現像剤用トナー、液体現像剤、およびその製造方法 - Google Patents

液体現像剤用トナー、液体現像剤、およびその製造方法

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JPH09179354A
JPH09179354A JP7341480A JP34148095A JPH09179354A JP H09179354 A JPH09179354 A JP H09179354A JP 7341480 A JP7341480 A JP 7341480A JP 34148095 A JP34148095 A JP 34148095A JP H09179354 A JPH09179354 A JP H09179354A
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Japan
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resin
liquid developer
dispersion medium
toner
producing
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JP7341480A
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English (en)
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Toshimitsu Fujiwara
利光 藤原
Shuji Iino
修司 飯野
Masaharu Kanazawa
正晴 金沢
Seiji Kojima
誠司 小島
Hidetoshi Miyamoto
英稔 宮本
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/12Developers with toner particles in liquid developer mixtures

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒径分布がシャープで、荷電性の安定したト
ナーを含有する液体現像剤を提供する。 【解決手段】 着色した樹脂を予め溶融しておき、この
樹脂の軟化点以上の温度に昇温した無極性分散媒体に添
加する。そして、この無極性分散媒体を攪拌して樹脂エ
マルションを形成する。こうして得られた樹脂エマルシ
ョンを冷却して着色樹脂微粒子を固体化させ、着色樹脂
微粒子が無極性分散媒体中に分散されてなる液体現像剤
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法等の画
像形成装置に用いられる液体現像剤用トナーおよび液体
現像剤に関する。また、本発明は、電子写真法等の画像
形成装置に用いられる液体現像剤用トナーおよび液体現
像剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体等の潜像担持体上に形成された静
電潜像を、帯電したトナーによって現像する画像形成方
法である電子写真法には、大きく分けて、粉体のトナー
を直接用いる乾式現像法と、トナーを媒体液に分散した
液体現像剤を用いる湿式現像法とがある。
【0003】このうち、湿式現像法は感光面に液体現像
剤を接触させることにより、感光面上の静電潜像を現像
するものである。通常、湿式現像法においては、乾式現
像法に用いるトナーよりも小さい粒径のトナーが用いら
れるので、高画質化の点で有望である。
【0004】一般的に、像担持体上に形成されたトナー
像は、紙等の記録媒体に静電的に転写された後に定着さ
れて記録画像となるが、トナー像を良好に転写するため
には、液体現像剤に含まれるトナーの粒径を適切な範囲
に調整することが重要である。特に、近年は、普通紙へ
の画像形成や各色トナー像の重ね合わせによるカラー画
像形成が求められており、良好な転写特性が必要とされ
ている。このため、トナーの粒径を適切な範囲に調整す
ることがより重要となっている。
【0005】本発明者らの検討によると、例えば、液体
現像剤に使用する着色微粒子の体積平均粒径(d50)を
1.5〜5.0μm程度とすることで、現像速度、転写
性の向上が達成でき、しかも乾式現像法では得られない
高精彩画像を得ることが可能となる。
【0006】このような粒径を有する液体現像剤用トナ
ーを製造するためには、それに適した造粒法や原料の粉
砕方法が必要である。しかしながら、これまでに液体現
像剤としての特性、製造方法の簡便性、コスト性等をす
べて満たすようなトナーの製造方法は得られていないの
が実状である。
【0007】例えば、特公平5−87825号公報に
は、分散媒体にせん断応力を与えることにより、分散媒
体中に分散された樹脂を引き裂く液中磨砕法による液体
現像剤用トナーの製造方法が記載されている。しかし、
上記公報に記載された方法では粒子を形成するバインダ
ー樹脂の物性が大きく制限され、現像剤設計の自由度が
狭くなるという問題がある。具体的にいうと、上記公報
にはE.I.dupont de Nemours &
Company製のELVAZ(エチレン共重合
体)、ELVACITE(メタクリレート樹脂)等が記
載されているが、これらの樹脂は40℃以下では分散媒
体に不溶性で、50℃以上では分散媒体に溶媒和し、か
つ70℃では溶融するという特殊な性質を有するもので
ある。また、このように50℃以上の温度で分散媒体に
溶媒和するような樹脂を使用した場合、現像機内温度が
上昇した時や、放置、輸送時に周囲の温度が上昇した時
に、樹脂が分散媒体中に溶け出し、現像剤の特性が変化
してしまう虞がある。
【0008】また、特開昭51−89428号公報等に
は、液中で粒子を製造する液中粉砕法として、樹脂材料
を液中でガラスビーズ等のメディアとともに攪拌し、そ
れらの衝突で樹脂材料の粉砕を行うことにより液体現像
剤を調製する製法が記載されている。具体的には、上記
公報では、結晶性ポリ(デカメチレンセバケート)等の
線状ポリエステル樹脂を顔料と混合し、この後にこの樹
脂を分散媒体(アイソパーG;エクソン化学)中でボー
ルミルにより粉砕し平均粒径2μm程度の着色微粒子を
製造している。このような方法では樹脂選択に対して大
きな制約は受けないものの、粉砕時間が長くなること
や、粒子の粒径分布がブロードになるなどの問題点があ
る。特に、液体現像法においては、粒径の大きいトナー
ほど移動速度が速く、現像時に先に消費される傾向があ
るため、トナー粒子の粒径分布がブロードであると、現
像を続けるにつれて現像剤の特性が変化してしまい、初
期に設定した現像条件では、初期と同一な画像が得られ
なくなる虞がある。
【0009】また、乾式現像法に用いられるトナーの製
法としては、ジェットミル等を用いた乾式粉砕法が知ら
れている。例えば、特開昭48−95842号公報には
樹脂の粗塊をジェットミルにより粉砕し、これを分散媒
体に分散することにより液体現像剤とする方法が記載さ
れている。しかしながら、上記公報に記載されるような
乾式粉砕法では、小粒径の樹脂粒子を収率よく得ること
が非常に困難であり、また、湿式粉砕の場合と同様に粒
子の粒径分布がブロードとなるという欠点を有してい
る。
【0010】一方、粉砕工程を用いずに、水等の極性溶
媒中で樹脂粒子を造粒する、乳化分散造粒法、乳化重合
法、懸濁重合法、非水分散重合法、シード重合法等の湿
式造粒法も提案されている。例えば、特開平6−222
613号公報には、ポリマーを非水溶性有機溶媒に溶解
させ、これを水性分散液中に乳化分散させてO/W型エ
マルジョンを形成し、攪拌しながら加熱して有機溶媒を
蒸発させ、平均粒径1〜10μmのポリマー粒子を析出
させる乳化分散造粒法が記載されている。しかしなが
ら、上記公報に記載されるような乳化分散造粒法は樹脂
選択の幅や粒径分布のシャープさには問題はないもの
の、樹脂粒子を析出させるための脱溶媒工程が必要であ
り、製造工程の簡易性、製造時間、コスト等の面で問題
がある。また、これまでに提案されている湿式造粒法に
よる液体現像剤用トナーの製造方法においては、その工
程上、界面活性剤重合開始剤、分散安定剤等の添加物が
必須であるため、十分に洗浄を行ったとしても少量の添
加物が液中に残留し樹脂粒子表面に付着するという問題
が避けられない。このように表面に添加物が付着した樹
脂粒子を用いた液体現像剤は荷電性が不安定であり、帯
電不良トナーや逆帯電するトナーの含有量が増加する虞
がある。また、上記の湿式造粒法においては水分散媒体
中に残存する界面活性剤を除去するために、粒子を分散
媒体から分離する工程が必要であるが、トナー粒子の粒
径が小さいためにトナーが沈降しにくく分離が非常に困
難であり、このトナー粒子の分離工程に長時間を要する
という問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、粒径分布がシャープで、安定し
た荷電性を有し、優れた現像特性を有する液体現像剤用
トナーを提供することを目的とする。また、本発明は、
粒径分布がシャープなトナーを有し、安定した荷電性を
有し、優れた現像特性を有する液体現像剤を提供するこ
とを目的とする。さらに、本発明は、簡便にかつ短時間
で液体現像剤用トナーおよび液体現像剤を製造すること
のできる液体現像剤用トナーの製造方法および液体現像
剤の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体現像剤の製造方法は、着色樹脂を無極
性分散媒体に添加する工程と、前記無極性分散媒体を前
記樹脂の軟化点以上の温度に昇温する工程と、前記樹脂
が添加されかつ昇温された前記無極性分散媒体を攪拌し
て樹脂エマルションを形成する工程と、前記樹脂エマル
ションを冷却して着色樹脂微粒子を固体化させる工程と
を備えたことを特徴とする。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明の
液体現像剤は、着色樹脂を無極性分散媒体に添加する工
程と、前記無極性分散媒体を前記樹脂の軟化点以上の温
度に昇温する工程と、昇温された前記無極性分散媒体を
攪拌して樹脂エマルションを形成する工程と、前記樹脂
エマルションを冷却して着色樹脂微粒子を固体化させる
工程とにより製造されることを特徴とする。
【0014】さらに、上記目的を達成するため、本発明
の液体現像剤用トナーの製造方法は、着色樹脂を無極性
分散媒体に添加する工程と、前記樹脂を含む前記無極性
分散媒体を前記樹脂の軟化点以上の温度に昇温する工程
と、昇温された前記無極性分散媒体を攪拌して樹脂エマ
ルションを形成する工程と、前記樹脂エマルションを冷
却して着色樹脂微粒子を固体化させる工程とを備えたこ
とを特徴とする。
【0015】さらにまた、上記目的を達成するため、本
発明の液体現像剤用トナーは、着色樹脂を無極性分散媒
体に添加する工程と、前記樹脂を含む前記無極性分散媒
体を前記樹脂の軟化点以上の温度に昇温する工程と、昇
温された前記無極性分散媒体を攪拌して樹脂エマルショ
ンを形成する工程と、前記樹脂エマルションを冷却して
着色樹脂微粒子を固体化させる工程とにより製造される
ことを特徴とする。
【0016】トナーとなる樹脂微粒子を構成するための
樹脂としては、軟化点を有し、昇温することにより粘度
が下がるものであれば特に制限されず、例えば、ポリエ
ステル樹脂、スチレン−アクリル共重合体、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル
酸エステル、ポリアクリル酸エステル、エポキシ樹脂、
ポリエチレン、ポリウレタン、ポリアミド、パラフィン
ワックス等の樹脂を、単独もしくはブレンドして用いる
ことができる。特に、透光性、強靱性の観点からはポリ
エステル樹脂を使用することが好ましい。
【0017】また、上記樹脂には着色剤としてカーボン
ブラック、フタロシアニン等の顔料や染料が分散あるい
は溶解されているか、樹脂そのものが着色しているもの
を採用することができる。樹脂に対する着色剤の添加量
は、樹脂100重量部に対して5〜20重量部とするこ
とが好ましい。
【0018】上記樹脂と着色剤とを、例えば、2本ロー
ル等の混練機を用いて、約150〜200℃の温度で溶
融混練することにより、樹脂中に着色剤を分散・溶解さ
せることができる。
【0019】無極性分散媒体としては電気的に絶縁性の
有機化合物を使用することが好ましい。例えば、脂肪族
炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン
化炭化水素、ポリシロキサン等が使用可能である。特
に、無害性、臭い、コスト等の観点から、イソパラフィ
ン系溶媒が好ましい。具体的には、アイソパーG、アイ
ソパーH、アイソパーL、アイソパーK(いずれも、エ
ッソ社製)、シェルゾール71(シェル石油化学社
製)、IPソルベント1620、IPソルベント202
8(いずれも、出光石油化学社製)等が挙げられる。
【0020】また、無極性分散媒体は、分散される樹脂
の軟化点以上の温度に昇温したときに液状であればよ
く、常温で液状である必要はないので、常温では固体の
ロウ類、パラフィン類等を使用することも可能である。
これらの常温で固体ロウ類、パラフィン類を使用した場
合、液体現像剤として使用する前に加熱して液状に戻せ
ば良い。
【0021】無極性分散媒体の沸点は、製造の容易性や
収率の観点から、分散させる樹脂の軟化点よりも高いこ
とが好ましい。
【0022】なお、これらの分散媒体は一般的に液体現
像剤の分散媒体液して使用されるものである。したがっ
て、液体現像剤の製造に使用する分散媒体をそのまま、
あるいは実質的に同一組成のものを、最終的に液体現像
剤の分散媒体液として使用すると、液体現像剤の現像特
性のスポイル等を防止することができるので、より好ま
しい。
【0023】油溶性界面活性剤を無極性分散媒体中に添
加してもよい。油溶性界面活性剤としては、無極性分散
媒体に溶解し、かつ樹脂と分散媒体とでエマルションを
形成できるものを採用することができる。特に、製造工
程で使用した分散媒体をそのまま最終的に得られる液体
現像剤の分散媒体液として使用する場合、液体現像剤の
荷電性に全く影響を与えないもの、もしくは荷電制御剤
として働くものが好ましく、液体現像剤に一般的に使用
されている分散剤、荷電制御剤等を油溶性界面活性剤と
して使用することが好ましい。
【0024】具体的な油溶性界面活性剤としては、例え
ば、親油性の長鎖(メタ)アクリレートと親水性の極性
モノマーとの共重合体が挙げられる。
【0025】具体的な親油性の長鎖(メタ)アクリレー
トとしては、例えば、ヘキシル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレー
ト、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレートが挙げら
れる。
【0026】また、具体的な極性モノマーとしては、例
えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、
ビニル酢酸、ビニルグリコーゲン酸、ビニルアクリル
酸、ビニル安息香酸等のカルボキシル基を有するモノマ
ーおよびその金属塩(Li、Na、K、Ca、Mg、A
l等の金属塩)、ビニルスルホン酸、ビニルベンゼンス
ルホン酸、ビニルベンジルスルホン酸、ビニルベンゼン
スルフィン酸等のスルホン基、スルフィン基を有するモ
ノマーおよびその金属塩、リン酸基を有するモノマーお
よびその金属塩、下記(A)〜(F)に示す、含窒素モ
ノマーが挙げられる。
【0027】(A)N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ヒドロキシエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N−ベンジル,N−エチル
アミノエチル(メタ)アクリレート等の脂肪族アミノ基
を有する(メタ)アクリレート類; (B)N−ビニルイミダゾール、N−ビニルインダゾー
ル、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−ビ
ニルキノリン、4−ビニルキノリン、2−ビニルオキサ
ゾール等の含窒素複素環ビニルモノマー類; (C)N−ビニルピロリドン、N−ビニルピペリドン等
のN−ビニル置換環状アミドモノマー類; (D)N−メチルアクリルアミド、N−オクチルアクリ
ルアミド、N−フェニルメチルアクリルアミド、N−シ
クロヘキシルアクリルアミド、アクリルピペリジン、ア
クリルモルフォリン等の(メタ)アクリルアミド類; (E)ジメチルアミノスチレン、ジエチルアミノスチレ
ン、ジオクチルアミノスチレン等の含窒素基を有する芳
香族置換エチレン系モノマー; (F)ビニル−N−エチル−N−フェニルアミノエチル
エーテル、ビニル−N−ブチル−N−フェニルアミノエ
チルエーテル、トリエタノールアミンジビニルエーテ
ル、ビニルピロリジルアミノエーテル等の含窒素ビニル
エーテルモノマー。
【0028】これらの親油性の長鎖(メタ)アクリレー
トおよび極性モノマーをそれぞれ単独で、もしくは2種
類以上組み合わせて用いることができる。
【0029】親油性の長鎖(メタ)アクリレートと極性
モノマーとの共重合体において、極性モノマーの組成比
は全モノマー重量に対して0.1〜30重量%、より好
ましくは0.5〜20重量%とすることが好ましい。
【0030】油溶性界面活性剤としては、その他、ナフ
テン酸、オクテン酸、オレイン酸、ステアリル酸等の脂
肪酸の金属塩、スルホコハク酸エステルの金属塩、アル
キルスルホン酸の金属塩、リン酸エステルの金属塩、ア
ビエチン酸もしくは水素添加アビエチン酸の金属塩アル
キルベンゼンスルホン酸カルシウム、芳香族カルボン酸
あるいはスルホン酸の金属塩類、ポリオキシエチル化ア
ルキルアミンのような非イオン性界面活性剤、レシチ
ン、アマニ油等の油脂類、多課アルコールの有機酸エス
テル、リン酸エステル系界面活性剤、スルホン酸樹脂等
が挙げられる。これらを単独もしくは2種類以上混合し
て用いることができる。
【0031】無極性分散媒体中の油溶性界面活性剤の含
有量は、0.5〜40重量%、より好ましくは1〜20
重量%とすることが好ましい。これは、無極性分散媒体
に分散させる樹脂組成物の重量の1/20〜1程度の量
に相当する。油溶性界面活性剤の含有量が0.5重量%
未満であると、十分にエマルションが形成されない虞が
ある。また、油溶性界面活性剤の含有量が40重量%を
越えると、分散媒体の電気抵抗が下がり過ぎて、液体現
像剤として使用する際に不都合が生じる虞がある。
【0032】この他、必要に応じて他の荷電制御剤や分
散剤、定着剤などの添加物をさらに添加してもよい。
【0033】樹脂を無極性分散媒体に添加する工程には
特に制限はないが、この工程に先立って予め樹脂を軟化
点以上に加熱して溶融状態にしておくことが好ましい。
無極性分散媒体への樹脂の添加量は、無極性分散媒体1
00重量部に対して好ましくは3〜50重量部、より好
ましくは10〜40重量部とする。なお、本明細書にお
いては、樹脂の軟化点はフローテスター(島津製作所社
製)を用いて、昇温速度3℃/min、荷重30Kgf
の条件で測定したものを指す。
【0034】無極性分散媒体の昇温工程においても特に
制限はなく、任意の加熱手段により、無極性分散媒体中
に添加される樹脂の軟化点以上の温度まで加熱すればよ
い。具体的には、無極性分散媒体の液温を80〜200
℃とすればよい。加熱手段としては、マントルヒータ
ー、オイルバス等を用いることが好ましい。無極性分散
媒体は樹脂添加前に予め昇温しておくことが好ましく、
また、樹脂添加後も所定時間、樹脂の軟化点以上の温度
に保つことが好ましい。
【0035】樹脂溶融物を攪拌手段を用いて分散媒体中
に分散させ樹脂エマルションを形成する工程において
は、攪拌手段として、具体的には、ホモミキサーなどの
高せん断力攪拌機を用いることが好ましい。攪拌機の攪
拌速度を調整することにより、樹脂液滴の粒径を制御す
ることができる。攪拌機の攪拌速度は所望の粒径に応じ
て任意に設定することができるが、約5000〜150
00rpm程度とすることが好ましい。また、攪拌時間
は10分以上とすることが好ましい。攪拌時間が10分
未満であると、シャープな粒径分布が得られない虞があ
る。なお、樹脂液滴の粒径を制御するためには、攪拌速
度を調整する以外に、油温を変化させたり、使用する樹
脂の種類を選択して樹脂の粘度を変更する方法を採用す
ることもできる。
【0036】樹脂液滴の分散性を向上させるため、上述
したような油溶性界面活性剤を添加する場合、油溶性界
面活性剤は攪拌により樹脂エマルションを形成する前に
添加すればよく、好ましくは、予め無極性分散媒体中に
添加・溶解しておく。特に、それ自身が荷電制御剤を有
するもの、あるいは、液体現像剤においてトナー粒子の
分散剤として働くものを油溶性界面活性剤として選択す
ることが好ましい。
【0037】樹脂エマルションを冷却する工程において
は、任意の冷却手段を用いて溶融樹脂を固化させること
により、着色樹脂微粒子が分散媒体中に分散するサスペ
ンションを得ることができる。好ましいエマルションの
冷却手段としては、粒子の凝集、付着を防止するため
に、攪拌しながら急冷する方法が挙げられる。自然冷却
する場合は、凝集に注意して、よく攪拌しながら冷却す
ればよい。油溶性界面活性剤を分散媒体に添加している
場合は、着色樹脂粒子表面に分散剤がミセル化して吸着
した状態のサスペンションが得られる。したがって、油
溶性界面活性剤として、荷電制御剤あるいは分散剤とし
て働くものを選択した場合には、このままの状態もしく
はこれを、同一組成の分散媒体液あるいは化学的に類似
の性質・組成を有する分散媒体液で希釈した状態でその
まま液体現像剤として使用することができる。
【0038】なお、造粒後にトナー粒子を分散媒体から
分離し、必要に応じて乾燥を行うことにより液体現像剤
用トナーとしてもよい。この場合、トナーとともに用い
る分散媒体には、製造工程で使用した分散媒体と同一組
成あるいは化学的に類似の性質・組成を有する分散媒体
液を用いることが好ましい。
【0039】
【実施例】以下に具体的な実験例を挙げて本発明をより
詳細に説明する。
【0040】<実施例1>酸価45、ガラス転移点(T
g)45.8℃、軟化点(Tm)77.9℃、重量平均
分子量(Mw)4600のポリエステル樹脂100部に
対して、カーボンブラック(モーガルL;キャボット社
製)を10部添加し、2本ロールを用いて180℃で約
4時間溶融混練して樹脂混練物を得た。そして、この樹
脂混練物を溶融状態に保ち樹脂溶融物とした。
【0041】次に、IPソルベント2028(出光石油
化学社製、初留点213℃)中に、ラウリルメタクリレ
ート(LMA)−ビニルピロリドン(VP)共重合体
(LMA/VP=95/5、Mw:200000)を上
記溶媒に対して5重量%となるように溶解させ、分散媒
体液を調製した。
【0042】この分散媒体液を180℃に加熱・保温し
た上で、分散媒体液100部に対して上記樹脂溶融物2
0部を添加し、ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用
いて攪拌することにより乳化分散させた。ホモミクサー
の回転速度は毎分8000回転とし、20分間処理を行
った。こうして、分散媒体液中に樹脂溶融物が分散する
エマルションを得た。
【0043】次に、ホモミクサーの攪拌羽根を4枚羽根
のものに取り替えてこのエマルションの攪拌を続けると
ともに、エマルションを急冷することによって樹脂粒子
を固体化させ、樹脂粒子懸濁液を得た。
【0044】こうして得られた樹脂粒子懸濁液をIPソ
ルベント2028(出光石油化学社製)により6倍に希
釈した上で、超音波分散器で20分間混合・分散処理す
ることにより液体現像剤1を得た。
【0045】<実施例2>実施例1と同様の手順により
樹脂溶融物を得た。次に、無極性分散媒体としてIPソ
ルベント2028(出光石油化学社製、初留点213
℃)を用い、油溶性界面活性剤としてラウリルメタクリ
レート(LMA)−メタクリル酸(MAA)共重合体
(LMA/MAA=95/5、Mw:180000)を
上記溶媒に対して5重量%となるように溶解させ、分散
媒体液を調製した。
【0046】この分散液を130℃に加熱、保温した上
で、分散液100部に対して上記樹脂溶融物20部を添
加し、ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて攪拌
することにより乳化分散させた。ホモミクサーの回転速
度は毎分8000回転とし、20分間処理を行った。こ
うして、分散媒体液中に樹脂溶融物が分散するエマルシ
ョンを得た。
【0047】次に、ホモミクサーの攪拌羽根を4枚羽根
のものに取り替えてこのエマルションの攪拌を続けると
ともに、エマルションを急冷することによって樹脂粒子
を固体化させ、樹脂粒子懸濁液を得た。
【0048】こうして得られた樹脂粒子懸濁液をIPソ
ルベント2028(出光石油化学社製)により6倍に希
釈し、さらに荷電制御剤としてレシチンを溶液全重量に
対して0.5重量%となるように添加した上で、超音波
分散器により20分間混合・分散処理することにより液
体現像剤2を得た。
【0049】<実施例3>実施例1で用いたポリエステ
ル樹脂に代えて、酸価2.5、ガラス転移点(Tg)6
4.0℃、軟化点(Tm)100.1℃、重量平均分子
量(Mw)9400のポリエステル樹脂を用いた以外は
実施例1と同様の手順により、分散媒体液中に樹脂粒子
の分散した樹脂粒子懸濁液を得た。
【0050】こうして得られた樹脂粒子懸濁液をIPソ
ルベント2028(出光石油化学社製)により6倍に希
釈した上で、超音波分散器で20分間混合・分散処理す
ることにより液体現像剤3を得た。
【0051】<比較例1>実施例1で用いたのと同じポ
リエステル樹脂を含有量が20重量%になるように塩化
メチレンに完全に溶解させ、さらにカーボンブラック
(モーガルL;キャボット社製)を樹脂100部当たり
10部の割合で添加し、アイガーモーターミル(アイガ
ージャパン社製)を用いて攪拌することにより溶液中に
分散させた。
【0052】こうして得られた樹脂溶液を、水溶性分散
剤であるメトローズ65SH−50(信越化学工業社
製)1重量%とラウリル硫酸ナトリウム0.1重量%と
を含む水からなる水性分散液中に添加し、ホモミクサー
(特殊機化工業社製)を用いて攪拌することにより乳化
分散させO/W型エマルションを得た。なお、ホモミク
サーの回転速度は毎分8000回転とし、室温で20分
間処理を行った。
【0053】次に、ホモミクサーの攪拌羽根を4枚羽根
のものに取り替え、上記エマルションを40〜45℃に
保って3時間攪拌することにより塩化メチレンを留去
し、水溶液中に樹脂粒子が分散する水性の樹脂粒子懸濁
液を得た。
【0054】こうして得られた水性の樹脂粒子懸濁液を
遠心分離機にかけて固形分を取り出し、乾燥してトナー
用樹脂粒子を得た。
【0055】こうして得られたトナー用樹脂粒子3部
を、IPソルベント2028(出光石油化学社製、初留
点213℃)100部にラウリルメタクリレート(LM
A)−ビニルピロリドン(VP)共重合体(LMA/V
P=95/5、Mw:200000)0.5部を溶解さ
せたものに添加し、超音波分散器で20分間混合・分散
することにより液体現像剤4を得た。
【0056】<比較例2>比較例1と同様の手順によ
り、樹脂粒子が分散する水性の樹脂粒子懸濁液を得た。
そして、得られた水性の樹脂粒子懸濁液を遠心分離器に
かけて固形分を取り出し、これを一昼夜流水で洗浄した
後に、濾過、乾燥してトナー用樹脂粒子を得た。
【0057】こうして得られたトナー用樹脂粒子3部
を、IPソルベント2028(出光石油化学社製、初留
点213℃)100部にラウリルメタクリレート(LM
A)−ビニルピロリドン(VP)共重合体(LMA/V
P=95/5、Mw:200000)0.5部を溶解さ
せたものに添加し、超音波分散器で20分間混合・分散
することにより液体現像剤5を得た。
【0058】<比較例3>実施例1と同様の手順で樹脂
混練物を作製した。そして、この樹脂混練物を冷却した
後、カッターミルを用いて約1mm角の粒状物に粗粉砕
した。
【0059】こうして得られた粒状物を、ジェットミル
(日本ニューマチック工業社製)を用いて微粉砕するこ
とにより、トナー用樹脂粒子を得た。このときの粉砕条
件は、エア圧力3.5Kg/cm2、フィード量1kg
/時とした。
【0060】こうして得られたトナー用樹脂粒子3部
を、IPソルベント2028(出光石油化学社製、初留
点213℃)100部にラウリルメタクリレート(LM
A)−ビニルピロリドン(VP)共重合体(LMA/V
P=95/5、Mw:200000)0.5部を溶解さ
せたものに添加し、超音波分散器で20分間混合・分散
することにより液体現像剤6を得た。
【0061】<比較例4>実施例1と同様の手順で樹脂
混練物を作製した。そして、この樹脂混練物を冷却した
後、カッターミルを用いて約1mm角の粒状物に粗粉砕
した。
【0062】こうして得られた粒状物30部、IPソル
ベント2028(出光石油化学社製、初留点213℃)
100部、ラウリルメタクリレート(LMA)−ビニル
ピロリドン(VP)共重合体(LMA/VP=95/
5、Mw:200000)5部を混合し、直径1mmの
ガラスビーズをメディアとするサンドグラインダーミル
を用いて湿式微粉砕を行うことによって樹脂粒子が分散
媒体中に分散する濃厚液を得た。湿式粉砕の条件は、回
転速度2000rpm、処理時間10時間処理とした。
【0063】こうして得られた濃厚液をIPソルベント
2028(出光石油化学社製)で10倍に希釈して、超
音波分散器で20分間混合・分散することにより液体現
像剤7を得た。
【0064】<評価> (1)粒径分布 液体現像剤中に分散する樹脂粒子の粒径分布および平均
粒径をSALD−1100(島津製作所社製)を用いて
測定した。粒径分布を図1に、また、平均粒径を表1に
示した。
【0065】図1から、湿式造粒法で製造した実施例
1、2、3ならびに比較例1、2の粒子は粒径分布がシ
ャープであるが、粉砕法を用いた比較例3、4のものは
粒径分布がブロードであることが理解される。
【0066】(2)実写試験 図2に示した画像形成装置に各液体現像剤をセットして
実写試験を行った。以下に画像形成装置の構成と動作、
および画像形成条件について説明する。
【0067】図2に示すように、画像形成装置100
は、感光体ドラム1を備えた電子写真方式のものであ
り、感光体ドラム1の周囲にスコロトロンチャージャ
3、レーザービームスキャナ4、液体現像剤を貯留する
現像剤浴槽20と感光体ドラム1に微小な間隔をあけて
対向しその下部が液体現像剤に浸漬された現像ローラ2
1とを備えた液体現像装置2、スクイズ装置5、転写ロ
ーラ6、クリーニング装置10とが順次配設されてい
る。また、転写ローラ6の近傍には給紙装置11と熱定
着ローラ対7とが配設されている。
【0068】画像形成を行う際、感光体ドラム1は図中
の矢印a方向に回転し、その表面がスコロトロン帯電器
3で約−1000Vの電位に一様に帯電される。そし
て、レーザービームスキャナ4から感光体ドラム1に向
けてレーザービームが照射され感光体ドラム1表面に静
電潜像とが形成される。
【0069】感光体ドラム1に形成された静電潜像は液
体現像装置2により液体現像剤を用いて顕像化される。
なお、現像ローラ21の回転速度は60cm/秒とし、
感光体ドラム1の回転速度は、50cm/秒となるよう
に調節した。また、現像ローラ21は感光体ドラムの回
転方向とは逆向き(図中の矢印b方向)に回転させた。
【0070】この後、感光体ドラム1上に過剰に付着し
た液体現像剤をスクイズ装置5によってしぼりとり、感
光体ドラム1表面にわずかに液体を含む状態のトナー像
を形成する。そして、トナー像はそのまま転写ローラ6
と対向する転写位置まで回転され、ここで給紙装置11
から搬送されてきた紙と接触し、静電転写により紙に転
写される。なお、転写ローラ6には−1000Vの電圧
を印加するようにした。
【0071】転写紙は感光体ドラム1から分離された
後、熱定着ローラ対7まで搬送され、ここで熱と圧力に
よって定着が行われ1枚の画像形成が完成し、排出トレ
イ12に排出される。この後、感光体ドラム1表面に残
留した液体現像剤はクリーニング装置10により取り除
かれ次回の画像形成に備える。
【0072】次に、具体的な画像の評価方法について説
明する。
【0073】まず、現像剤使用開始時点で、20μm幅
のライン画像を用紙上に形成し、その線幅を光学顕微鏡
で測定した。そして、以下の基準で評価を行い、○およ
び△のものを合格とした。
【0074】 ○:現像後の線幅20μm以上22μm未満 △:現像後の線幅22μm以上24μm未満 ×:現像後の線幅24μm以上28μm未満 ××:現像後の線幅28μm以上 また、現像剤使用開始時点で用紙上に黒ベタ画像を形成
し、次いでB/W比が5%のテストチャートをサンプル
画像として1000枚の画像形成を繰り返した後、再度
黒ベタ画像を用紙上に形成した。そして、現像剤使用開
始時点の黒ベタ像および1000枚の画像形成後の黒ベ
タ画像の画像濃度をサクラ画像濃度計(Model T
DA−65;コニカ社製)で測定した。そして、画像濃
度の変化の度合いを算出し、以下の基準で評価を行っ
た。○および△のものを合格とした。
【0075】 ○:濃度変化10%以下 △:濃度変化10%以上15%未満 ×:濃度変化15%以上30%未満 ××:濃度変化30%以上 結果を表1に示す。
【0076】
【表1】
【0077】表1から明らかなように、実施例1〜3の
トナーは粒径が十分に揃い、また、製造時に液体現像剤
の構成材料以外の物質を使用してないことに基づいて、
荷電性を損なうことなく解像力の高い印字が可能であ
る。また、使用時にも現像剤の特性はほとんど変化しな
いため画像濃度の変化がほとんどない。
【0078】比較例1の液体現像剤は、粒径分布は実施
例のものと同等であるが、造粒の過程で使用した水溶性
の界面活性剤が液体現像剤中に残留しており、これがト
ナーの荷電を阻害するものと考えられ、初期から像が流
れてしまい、粗悪な解像力しか得られなかった。
【0079】比較例2の液体現像剤は、水洗浄を行った
ことに基づいて現像特性はあるていど改善されたがまだ
十分満足の得られるものではなかった。また、水洗浄を
行うのに一昼夜という長い時間を要し、さらに、樹脂粒
子の濾別にも長時間を要するものであった。
【0080】比較例3、4の液体現像剤は、初期の解像
力は合格レベルであったが、粒径分布がかなり広いた
め、画像形成の繰り返しに伴って液体現像剤の組成が変
化するものと考えられ、耐刷後の画像濃度が大きく低下
した。
【0081】
【発明の効果】本発明の液体現像剤用トナーは、粒径分
布がシャープで、安定した荷電性を有しており、優れた
現像特性を有する。また、本発明の液体現像剤は、粒径
分布がシャープなトナー粒子を含有しており、安定した
荷電性を有しており、優れた現像特性を有する。さら
に、本発明の液体現像剤用トナーの製造方法および液体
現像剤の製造方法は、簡便にかつ短時間で液体現像剤用
トナーおよび液体現像剤を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体現像剤中の樹脂微粒子の粒径分布を示す図
である。
【図2】実写試験に用いた画像形成装置の模式図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 誠司 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 宮本 英稔 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色樹脂を無極性分散媒体に添加する工
    程と、前記無極性分散媒体を前記樹脂の軟化点以上の温
    度に昇温する工程と、前記樹脂が添加されかつ昇温され
    た前記無極性分散媒体を攪拌して樹脂エマルションを形
    成する工程と、前記樹脂エマルションを冷却して着色樹
    脂微粒子を固体化させる工程とを備えた液体現像剤の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 着色樹脂微粒子が固体化した後に、前記
    無極性分散媒体と同一組成あるいは化学的に類似の性質
    を有する無極性分散媒体を添加する工程をさらに備えた
    請求項1の液体現像剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記無極性分散媒体に油溶性界面活性剤
    を添加する工程をさらに備えた請求項1の液体現像剤の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記油溶性界面活性剤が荷電性を有する
    物質である請求項3の液体現像剤の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記着色樹脂が顔料を含有するものであ
    る請求項1の液体現像剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記着色樹脂が樹脂と顔料とを混練して
    得られたものである請求項5の液体現像剤の製造方法。
  7. 【請求項7】 予め前記樹脂を溶融する工程をさらに備
    えた請求項1の液体現像剤の製造方法。
  8. 【請求項8】 着色樹脂を無極性分散媒体に添加する工
    程と、前記無極性分散媒体を前記樹脂の軟化点以上の温
    度に昇温する工程と、昇温された前記無極性分散媒体を
    攪拌して樹脂エマルションを形成する工程と、前記樹脂
    エマルションを冷却して着色樹脂微粒子を固体化させる
    工程とにより製造される液体現像剤。
  9. 【請求項9】 前記着色樹脂微粒子の体積平均粒径が
    1.5〜5.0μmである請求項8の液体現像剤。
  10. 【請求項10】 着色樹脂を無極性分散媒体に添加する
    工程と、前記樹脂を含む前記無極性分散媒体を前記樹脂
    の軟化点以上の温度に昇温する工程と、昇温された前記
    無極性分散媒体を攪拌して樹脂エマルションを形成する
    工程と、前記樹脂エマルションを冷却して着色樹脂微粒
    子を固体化させる工程とを備えた液体現像剤用トナーの
    製造方法。
  11. 【請求項11】 前記無極性分散媒体が前記液体現像剤
    用トナーとともに用いる分散媒体液と同一組成あるいは
    化学的に類似の性質を有する請求項10の液体現像剤用
    トナーの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記無極性分散媒体に油溶性界面活性
    剤を添加する工程をさらに備えた請求項10の液体現像
    剤用トナーの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記油溶性界面活性剤が荷電性を有す
    る物質である請求項12の液体現像剤用トナーの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記樹脂は顔料を含有するものである
    請求項10の液体現像剤の製造方法。
  15. 【請求項15】 着色樹脂を無極性分散媒体に添加する
    工程と、前記樹脂を含む前記無極性分散媒体を前記樹脂
    の軟化点以上の温度に昇温する工程と、昇温された前記
    無極性分散媒体を攪拌して樹脂エマルションを形成する
    工程と、前記樹脂エマルションを冷却して着色樹脂微粒
    子を固体化させる工程とにより製造される液体現像剤用
    トナー。
  16. 【請求項16】 前記着色樹脂微粒子の体積平均粒径が
    1.5〜5.0μmである請求項15の液体現像剤用ト
    ナー。
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US5780196A (en) 1998-07-14

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