JPH08109319A - ポリエステルフイルム - Google Patents

ポリエステルフイルム

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JPH08109319A
JPH08109319A JP24772594A JP24772594A JPH08109319A JP H08109319 A JPH08109319 A JP H08109319A JP 24772594 A JP24772594 A JP 24772594A JP 24772594 A JP24772594 A JP 24772594A JP H08109319 A JPH08109319 A JP H08109319A
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polyester film
polyester
polymer particles
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも2種類の粒子を含有するポリエス
テルからなるフイルムであって、第一成分として平均粒
子径0.4μm以上、2.0μm未満、粒径比(長径/
短径)が1.0〜1.2であり、粒度分布の相対標準偏
差が0.5以下である有機高分子粒子を0.005〜
2.0重量%含有し、第二成分として平均粒子径0.4
μm以上、2.0μm以下であって第一成分の粒子より
大きい平均粒子径の無機粒子を0.01〜2.0重量%
含有することを特徴とするポリエステルフイルム。 【効果】 平坦性、滑り性、耐摩耗性および巻き特性に
優れ磁気記録媒体用途などに好適に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステルフイルムに
関する。さらに詳しくは平坦性、滑り性、耐摩耗性およ
び巻き特性に優れるポリエステルフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルは、その優れた性質のゆえ
に、磁気テープ用、電気用、写真用、メタライズ用、包
装用などのフイルム用途をはじめ広く種々の分野で用い
られている。特にポリエチレンテレフタレートフイル
ム、ポリエチレン−2,6−ナフタレートフイルムは平
坦性、機械的強度、化学特性、寸法安定性などに優れて
おり、磁気記録媒体のベースフイルムなどに好適に使用
されている。
【0003】磁気記録用媒体ベースフイルムにおいては
フイルム表面の平坦性、滑り性、耐摩耗性などが要求さ
れる。例えば、ビデオテープ用途においてベースフイル
ムの表面は記録精度の向上のためにより平坦なことが要
求される。しかし、表面が平坦になるとフイルムの滑り
性が低下して表面の摩擦、摩耗が増大し、フイルム表面
に傷が発生したり、削れ粉を生じるなど多くの弊害を生
じる。耐摩耗性が低いと、磁気テープの製造工程中にフ
イルム表面の突起の脱落あるいは傷の発生のために削れ
粉が多く発生し、磁気層を塗布する工程で塗布抜けが生
じ磁気記録の抜け(ドロップアウト)などを引き起こ
す。また磁気テープを使用する場合にも、装置内部を接
触走行するため、接触時に削れ粉が生じるとドロップア
ウトにつながる。
【0004】フイルムには滑り性付与のため粒子を添加
し表面に突起を形成し、摩擦低減を図っているが、一
方、耐摩耗性向上の要請からより脱落しにくい突起を形
成する粒子が求められている。耐摩耗性の向上に関して
は特開昭63−235340号公報等には球状シリカ粒
子を併用する方法、特開昭61−177227号公報等
にはシリカや酸化チタン粒子と炭酸カルシウム粒子を併
用する方法が提案されているが、このような無機粒子を
複数組み合わせても、粒子とポリエステルとの親和性が
不十分であったり、粒子が硬いためにわずかな削れ粉が
フイルム表面を著しく傷付けるなどの問題があった。こ
れら無機粒子の問題点に対し特開平1−306459号
公報や特開平3−221556号公報では、2種類の架
橋高分子粒子を併用する方法が提案されているが、確か
にこれらの有機粒子を用いることによって無機粒子に比
べ耐摩耗性は幾分改善されるものの、近年求められてい
る高度な耐摩耗性には不十分であった。
【0005】またベースフイルムには滑り性や表面の平
坦性、耐摩耗性以外に、製造工程のハンドリングに適し
たいわゆる巻き特性(フイルムロール端面のずれの少な
いこと)に優れたものが求められている。
【0006】さらにベースフイルムには滑り性や耐摩耗
性以外に、さらに磁気記録媒体の高密度化に代表される
ようにベースフイルムをより薄くすることが検討され、
このためフイルムが薄くなってもスティフィネスを維持
するため高弾性率化の要請もますます強まってきてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】我々はこれらの課題、
問題点を鋭意検討し、特定の形状を持つ有機高分子粒子
および無機粒子を併用し、かつ両者を特定の粒径範囲と
することによって平坦性、滑り性、耐摩耗性および巻き
特性の良好なポリエステルフイルムが得られることを見
出だした。本発明の目的は前記した従来技術の欠点を解
消し、平坦性、滑り性、耐摩耗性および巻き特性の良好
なポリエステルフイルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は「少なく
とも2種類の粒子を含有するポリエステルからなるフイ
ルムであって、第一成分として平均粒子径0.4μm以
上、2.0μm未満、粒径比(長径/短径)が1.0〜
1.2であり、式(1)で表わされる粒度分布の相対標
準偏差が0.5以下である有機高分子粒子を0.005
〜2.0重量%含有し、第二成分として平均粒子径0.
4μm以上、2.0μm以下であって第一成分の粒子よ
り大きい平均粒子径の無機粒子を0.01〜2.0重量
%含有することを特徴とするポリエステルフイルム。
【0009】 相対標準偏差:σ=[Σ(Di−D)2 /n]0.5 /D …(1) ここで、 Di:個々の粒子の面積円相当径(μm) n :粒子の個数 平均粒子径:D=ΣDi/n …(2) を表す。」によって達成される。
【0010】本発明におけるポリエステルは、フィルム
を形成しうるものならどのようなものでもよく、例えば
ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレ
フタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリエ
チレン−1,2−ビス(2−クロロフェノキシ)エタン
−4,4’−ジカルボキシレートなどが挙げられるが、
ポリエチレンテレフタレートあるいはポリエチレン−
2,6−ナフタレートが好ましく、高い弾性率が求めら
れる場合にはポリエチレン−2,6−ナフタレートが特
に好ましい。
【0011】これらのポリエステルには、共重合成分と
してアジピン酸、イソフタル酸、セバシン酸、フタル
酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸などのジカルボ
ン酸およびそのエステル形成性誘導体、ポリエチレング
リコール、ジエチレングリコール、ヘキサメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ポリプロピレングリ
コールなどのジオキシ化合物、p−(β−オキシエトキ
シ)安息香酸などのオキシカルボン酸およびそのエステ
ル形成性誘導体などを共重合してもよい。
【0012】本発明における有機高分子粒子の組成はと
くに限定されず、少なくとも一部がポリエステルに対し
不溶の粒子であれば如何なる粒子でも良い。このような
粒子の素材としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、
ポリメチルメタクリレート、ホルムアルデヒド樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリスチレン、ポリシルセスキオキサン
いわゆるシリコーン樹脂など種々のものを使用すること
ができるが、耐熱性が高くかつ粒度分布の均一な粒子が
得られやすいビニル系架橋高分子粒子が特に好ましい。
【0013】ビニル系架橋高分子粒子は分子中に唯一個
の脂肪族の不飽和結合を有するモノビニル化合物(A)
と、架橋成分として分子中に2個以上の脂肪族の不飽和
結合を有する化合物(B)との共重合体である。
【0014】上記共重合体における化合物(A)の例と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、フルオロスチ
レン、ビニルピリン、エチルビニルベンゼンなどの芳香
族モノビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなどのシアン化ビニル化合物メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、プロピルアルキレート、ヘキ
サデシルアクリレート、オクチルアクリレート、ドデシ
ルアクリレート、ヘキサデシルアクリレート、グリシジ
ルアクリレート、N,N’−ジメチルアミノエチルアク
リレートなどのアクリル酸エステルモノマー、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタク
リレート、イソプロピルメタクリレート、ブチルメタク
リレート、sec−ブチルメタクリレート、アクリルメ
タクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタ
クリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシルメタクリレ
ート、N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリレート
などのようなメタクリル酸エステルモノマー、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸などのモノ
またはジカルボン酸及びジカルボン酸の酸無水物、アク
リルアミド、メタクリルアミドなどのアミド系モノマー
を使用することができる。
【0015】上記化合物(A)としては、スチレン、エ
チルビニルベンゼン、メチルメタクリレートなどが好ま
しく使用される。
【0016】化合物(B)の例としてはジビニルベンゼ
ン化合物、あるいはトリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
あるいはエチレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレートポリエチレングリコールジ
アクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,
3−ブチレングリコールジメタクリレートなどの多価ア
クリレート及びメタクリレートが挙げられる。
【0017】化合物(B)のうち特にジビニルベンゼ
ン、エチレングリコールジメタクリレートまたはトリメ
チロールプロパントリメタクリレートを用いることが好
ましい。
【0018】ビニル系架橋高分子粒子の組成として好ま
しいものを例示すると、ジビニルベンゼン重合体、エチ
ルビニルベンゼンージビニルベンゼン共重合体、スチレ
ンージビニルベンゼン共重合体、エチレングリコールジ
メタクリレート重合体、スチレン−エチレングリコール
ジメタクリレート共重合体、メチルメタクリレート−ジ
ビニルベンゼン共重合体などが挙げられる。ただし、こ
れらの例示に限定されるわけではなく例えばスチレン−
エチルビニルベンゼン−ジビニルベンゼン共重合体、ス
チレン−エチレングリコールジメタクリレート−メチル
メタクリレート共重合体などの3成分以上の共重合系で
あってもよい。
【0019】このようなビニル系高分子粒子は、例え
ば、化合物(A)、(B)を混合し、以下のような乳化
重合により製造する方法がある。 (a)ソープフリー重合法、すなわち乳化剤を使用しな
いか、あるいは極めて小量の乳化剤を使用して重合する
方法。 (b)乳化重合に先だって重合系内へ重合体粒子を添加
しておいて、乳化重合させるシード重合法。 (c)単量体成分の一部を乳化重合させ、その重合系内
で、残りの単量体を重合させるコアーシェル重合法。 (d)特開昭54−97582号公報に示されているユ
ーゲルスタット等による重合法。 (e)(d)の方法において膨潤助剤を用いない重合
法。
【0020】本発明の有機高分子粒子の平均粒子径は
0.4μm以上、2.0μm未満である。より好ましく
は0.4〜1.5μm、特には0.4〜1.0μmであ
る。平均粒子径が0.4μm未満になるとフイルムの滑
り性が不十分となり、また2.0μm以上になると耐摩
耗性が不十分となる。また本発明の有機高分子粒子は長
径と短径の比が1.0〜1.2であることが必要であ
る。粒径比が1.0に近いほど粒子は球形に近い。従っ
て該粒子がフイルム表面に形成する突起は急峻でフイル
ムの滑り性を向上させる効果が大きい。より好ましくは
粒径比が1.1以下である。
【0021】さらに本発明の有機高分子粒子は粒径分布
がそろっていることが必要である。すなわち式(1)の
粒度分布の相対標準偏差が0.5以下であることが必要
であり、さらには0.3以下、特に0.12以下である
ことが好ましい。
【0022】 相対標準偏差:σ=[Σ(Di−D)2 /n]0.5 /D …(1) ここで、 Di:個々の粒子の面積円相当径(μm) n:粒子の個数 D=ΣDi/n …(1) を表す。相対標準偏差が0.5以下であるとフイルム表
面に形成される突起の分布は極めて均一性が高く、突起
の高さのそろった滑り性の優れたポリエステルフイルム
が得られる。
【0023】本発明における有機高分子粒子の含有量
は、ポリエステルフイルムに対して0.005〜2.0
重量%であり、好ましくは0.01〜1.0重量%、特
には0.05〜0.5重量%である。含有量が0.00
5重量%未満ではフイルムの滑り性が十分でなく、2.
0重量%を越えると耐摩耗性が十分でなくなるため好ま
しくない。
【0024】本発明の有機高分子粒子は、熱天秤による
熱分解温度(10%減量温度、窒素気流中、昇温速度1
0℃/min)が350℃以上の耐熱性を有する粒子
が,ポリエステル組成物製造時、溶融成形時あるいは成
形品の回収再利用時に粒子が凝集しフイルムの表面均一
性、耐摩耗性などを疎外しないので好ましく、さらに好
ましくは360℃以上、特に好ましくは370℃以上で
ある。
【0025】本発明における有機高分子粒子は、粒子を
構成する全有機成分に対して式(4)で定義される架橋
度が10重量%以上であるとポリエステルフイルムとし
たときに粒子の分散性が良好となり好ましく、より好ま
しくは30重量%以上、特には50重量%以上、最も好
ましくは60重量%以上である。 架橋度=(原料モノマ中の架橋成分の重量)/(原料モノマの全重量) ×100(%)……(4) 本発明における第二の粒子成分である無機粒子は組成は
特に限定されない。具体的には、カオリン、ベントナイ
ト、酸化チタン、酸化ケイ素、炭酸カルシウム、酸化ア
ルミニウム、酸化ジルコニウムなどを挙げることができ
る。
【0026】本発明の無機粒子の平均粒子径は0.4μ
m以上2.0μm以下である。より好ましくは0.5〜
2.0μm、特には0.5〜1.5μmである。平均粒
子径が0.4μm未満になるとフイルムの滑り性が不十
分となり、また2.0μm以上になると耐摩耗性が不十
分となる。
【0027】本発明の無機粒子の含有量は、ポリエステ
ルフイルムに対して0.01〜2.0重量%であり、好
ましくは0.02〜1.0重量%、特には0.03〜
0.5重量%である。含有量が0.01重量%未満では
フイルムの滑り性が十分でなく、2.0重量%を越える
と耐摩耗性が十分でなくなるため好ましくない。
【0028】本発明において2種類の異なる粒子を併用
することによる効果は、まず粒度分布のそろった有機粒
子が均一な突起を形成し、さらにそれよりも大きな無機
粒子が突起をつくることによって2種類の突起がフイル
ム表面に混在し、このために滑り性、耐摩耗性が著しく
向上するとともにフイルム間の空気の抜けが良好となっ
て巻き特性が向上するものと考えられる。2種類の粒子
の平均粒子径は有機高分子粒子の平均径よりも無機粒子
の方が0.05μm以上大きいことが好ましく、よりこ
のましくは0.1μm以上である。
【0029】本発明における有機高分子粒子あるいは無
機粒子は、通常のポリエステル製造時、例えばエステル
交換法による場合のエステル交換反応中あるいは重合反
応中の任意の時期、あるいは直接重合法による場合の任
意の時期に、有機高分子粒子を粉体あるいはグリコール
スラリーの形態で添加する方法や、粉体あるいは低沸点
溶媒を用いたスラリーの形態でポリエステルに練り込む
方法をとることが可能である。とくに粒子の水および/
または沸点200℃以下の有機化合物スラリーの形態で
ポリエステルに練り込む方法が粒子の分散性が良好とな
り好ましい。この際には脱気のためのベント式押出機を
用いるとさらに好ましい。
【0030】この時、粒子スラリーには、公知の界面活
性剤、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
ラウリル硫酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナ
トリウム、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物塩
などのアニオン系界面活性剤、ポリオキシノニルフェノ
ールエーテル、ポリエチレングリコールモノステアレー
ト、ソルビタンモノステアレートなどの非イオン性界面
活性剤、あるいはポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール水溶性の合成高分
子、ゼラチン、デンプン等の水溶性の天然高分子、カル
ボキシメチルセルロースなどの水溶性の半合成高分子な
どを添加するとスラリー中の粒子分散性およびポリエス
テル組成物とした時の粒子分散性が良好となり好まし
い。
【0031】本発明のポリエステルフイルムには有機高
分子粒子および無機粒子以外に本発明の目的を阻害しな
い範囲内で、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の少
なくとも一種とリンを構成成分の一部とするポリエステ
ル重合反応系内で析出してくる粒子すなわち内部粒子な
どの粒子等を含有していてもよい。
【0032】無機粒子と有機高分子粒子を同時に含有し
たポリエステルフイルムを製造する方法としては、例え
ばポリエステルの反応系にこれらの両者を添加して得ら
れるポリエステル組成物を製膜しても構わないし、別々
にポリマに配合したマスタチップを製膜前あるいは製膜
時にブレンドし溶融混練する方法をとっても構わない。
【0033】本発明のポリエステルフイルムは、単層、
積層どちらのフイルムにも適用できるが、表面平坦性の
点からは、本発明のポリエステルフイルムを少なくとも
1層に積層しているフイルムが好ましい。また積層フイ
ルムが3層以上の構造であるとより好ましく、特には本
発明のポリエステル組成物からなるフイルムが3層構造
からなる積層フイルムの少なくとも1つの最外層である
ことが好ましい。
【0034】また、耐摩耗性の点から特に好ましいの
は、本発明のポリエステルフイルムが最表層に配置さ
れ、そのフイルム層厚さtと、無機粒子の平均粒子径D
の関係が、0.2D≦t≦10D、好ましくは0.5D
≦t≦5D、特に好ましくは0.5D≦t≦3Dの場合
であって、その最外層の厚さが0.005〜1μmであ
ることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.5μ
m、特には0.02〜0.3μmである。
【0035】またこのフイルムは、耐摩耗性の点から、
少なくとも片面の突起個数が2×103 〜5×105
/mm2 であることが好ましい。好ましくは3×103
〜4×105 個/mm2 、特には5×103 〜3×10
5 個/mm2 である。
【0036】次に本発明のポリエステルフイルムの製造
方法について積層フイルムの場合を例にとって説明す
る。
【0037】本発明における有機高分子粒子と無機粒子
および必要に応じて他の粒子を所定量含有するペレット
を乾燥したのち、公知の溶融押出機に供給し、スリット
状のダイからシート状に押出し、キャスティングロール
上で冷却固化せしめて未延伸フイルムを作る。積層フイ
ルムの場合、2台以上の押出し機、2層以上のマニホー
ルドまたは合流ブロックを用いて、溶融状態のポリエス
テルを積層する。この場合、粒子を含有する流路に、ス
タティックミキサー、ギヤポンプを設置する方法を用い
てもよい。
【0038】次にこの未延伸フイルムを二軸延伸し、二
軸配向せしめる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法ま
たは同時二軸延伸法を用いることができる。ただし、最
初に長手方向、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸
法を用い、長手方向の延伸を3段階以上に分けて、縦延
伸温度80℃〜160℃、総縦延伸倍率3.0〜7.0
倍、縦延伸速度は5000〜50000%/分の範囲が
好ましい。幅方向の延伸方法としてはステンタを用いる
方法が好ましく、延伸温度は80〜160℃、幅方向延
伸倍率は縦倍率より大きく3.0〜7.0倍、幅方向の
延伸速度は1000〜20000%/分の範囲が好まし
い。
【0039】次にこの延伸フイルムを熱処理する。この
場合の熱処理温度は170〜220℃で時間は0.5〜
60秒の範囲が好適である。
【0040】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明す
る。なお得られたフイルムの各特性値は次の方法に従っ
て求めた。
【0041】(1)平均粒子径および有機高分子粒子の
粒径比、粒度分布 基本的にはポリエステルフイルムの粒子を直接測定する
が、粒子とポリマの屈折率が接近し観察し難い場合や、
各粒子の区別が繁雑となる場合などには、平均粒子径お
よび粒度分布をポリエステルに添加する前の粉体あるい
はスラリーから求めた。ただし粒径比は常にフイルム中
で粒子から測定した。
【0042】(A)粉体またはスラリーから測定する場
合 電子顕微鏡の試料台にできるだけ粒子が重ならないよう
に載せ、走査型電子顕微鏡または透過型電子顕微鏡で1
万〜10万倍の倍率で粒子を観察した。走査型電子顕微
鏡の場合には、あらかじめ試料表面にスパッタ装置で層
厚み200オングストローム程度の白金蒸着膜を形成さ
せた。画面あるいは写真像から少なくとも200個の粒
子の粒子径を面積相当径として測定し、面積相当径の個
数基準の平均粒子径および相対標準偏差を計算した。
【0043】(B)フイルムから測定する場合 フイルムを製膜時の長手方向(MD方向)にカッティン
グして約0.1μm厚みの超薄切片を作製し、TD方向
(フイルム面内でMDと直角の方向)から、透過型電子
顕微鏡で断面を1万〜10万倍の倍率で観察した。画面
あるいは写真像から少なくとも200個の粒子の粒子径
を面積相当径として測定し、面積相当径の個数基準の平
均粒子径および相対標準偏差を計算した。さらに有機高
分子粒子については個々の粒子の長径および短径を測定
し、その個数基準の平均値を求めた。
【0044】(2)粒子の含有量 フイルム原料であるポリエステルへの粒子配合量から計
算するか、あるいはフイルムを粒子は溶解しない溶媒で
溶解し、ポリマから遠心分離して得られた粒子のフイル
ム重量全体に対する比率(重量%)をもって粒子含有量
とした。
【0045】(3)積層フイルムの積層厚み 2次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて、表層か
ら深さ3000nmの範囲のフイルム中の粒子のうち最
も高濃度の粒子に起因する元素とポリエステルの炭素元
素の濃度比(M+ /C- )を粒子濃度とし、表面から深
さ3000nmまでの厚さ方向の分析を行なう。表層で
は表面という界面のために粒子濃度は低く表面から遠ざ
かるにつれて粒子濃度は高くなる。本発明のフィルムの
場合は、一旦極大値となった粒子濃度がまた減少し始め
る。この濃度分布曲線をもとに表層粒子濃度が極大値の
1/2となる深さ(この深さは極大値となる深さよりも
深い)を求め、これを積層厚みとした。条件は次の通
り。
【0046】測定装置 2次イオン質分析装置(SIMS)独、ATOMIKA
社製A−DIDA3000 測定条件 1次イオン種 O2 + 1次イオン加速電圧 12kV 1次イオン電流 200nA ラスター領域 400μm□ 分析領域 ゲート30% 測定真空度 6.0×10-9Torr E−GUN 0.5kV−3.0A なお、表層から深さ3000nmの範囲に最も多く含有
する粒子が有機高分子粒子の場合は、SIMSでは測定
が難しいので、表層からエッチングしながらXPS(X
線光電子分光法)、IR(赤外分光法)などで上記同様
のデプスプロファイルを測定し積層厚みを求めても良い
し、また、電子顕微鏡等による断面観察で粒子濃度の変
化状態やポリマの違いによるコントラストの差から界面
を認識し積層厚みを求めることもできる。さらに積層ポ
リマを剥離後、薄膜段差測定機を用いて積層厚みを求め
ることもできる。
【0047】(4)フイルム表面の平坦性 小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用い
て測定した。中心線平均粗さ(Ra)および最大高さ
(Rt;粗さ曲線の最大の山と最深の谷の距離)を測定
した。測定条件は下記のとおりであり、20回の測定の
平均値をもって値とした。Rt/Raはフイルム表面の
平坦性の指標でありRt/Raが15以下が表面平坦性
良好である。
【0048】・触針先端半径:0.5μm ・触針荷重 :5mg ・測定長 :1mm ・カットオフ値:0.08mm なお、各パラメータの定義の詳細は、例えば、奈良治郎
著「表面粗さの測定・評価法」(総合技術センター、1
983)に示されている。
【0049】(5)フイルムの滑り性 フイルム幅1/2インチにスリットし、テープ走行性試
験機TBT−300型[(株)横浜システム研究所製]
を使用し、20℃、60%RH雰囲気で走行させ、初期
の摩擦係数μkを下式より求めた。なお、ガイド径は6
mmφであり、ガイド材質はSUS27(表面粗度0.
2S)、巻き付け角は180°、走行速度は3.3cm
/秒である。 μk=0.733×log(T1 /T2 ) T1 :出側張力 T2 :入側張力 上記μkが0.35以下であるものは滑り性良好であ
る。
【0050】(6)フイルムの耐摩耗性 フイルムを1/2インチにスリットしたテープ状ロール
を、ステンレス鋼SUS−304製ガイドロールに巻き
付け角60°、250m/分の速度、張力95gで10
00mにわたって擦り付け、ガイドロール表面に発生す
る白粉量によって次のようにランク付けした。A、B級
のものを合格とした。 A級…白粉発生まったくなし B級…白粉発生少量あり C級…白粉発生やや多量あり D級…白粉発生多量あり
【0051】(7)フイルムの耐摩耗性 フイルムを幅1/2インチにスリットし、小型テストカ
レンダ装置(スチールロール、ナイロンロール、5段
式)で温度70℃、線圧200kg/cmでカレンダ処
理する。上記処理を延べ10000m続けた後、この処
理によって発生したナイロンロールに付着した白粉を観
察し、次のランク付を行なった。A級、B級を合格とし
た。 A級:白粉がほとんど付着していない。 B級:わずかに白粉が付着する。 C級:白粉の付着が多い。
【0052】(8)巻き特性 フイルムを幅1000mm、長さ18000mnoロー
ルに、巻取速度300m/分で巻き取り、この巻き上げ
たロールの端面ずれ(幅方向のずれの距離)、縦しわの
発生状態を検査し、次のとおり判定した。 A級…端面ずれが0.5mm未満、縦しわなし B級…ロール巻き取り直後は端面ずれが0.5mm未
満、縦しわなしだが、24時間放置後に、目視で縦しわ
が認められたもの C級…端面ずれが0.5mm以上あるか、ロール巻き取
り直後に目視で縦しわが認められたもの A、B級のものを合格とした。
【0053】実施例1 平均粒子径0.6μmの炭酸カルシウム粒子をエチレン
グリコール中にて分散させ、このエチレングリコールス
ラリーをポリエチレンテレフタレートの重合反応系に添
加し、炭酸カルシウム粒子を含有するポリエチレンテレ
フタレートのマスタペレットを得た。さらに固有粘度
0.65のポリエチレンテレフタレートチップをベント
タイプ二軸押出機を使用して該ポリマーチップを溶融状
態とし、架橋高分子粒子(エチルビニルベンゼン/ジビ
ニルベンゼン共重合体粒子)(平均粒子径0.5μm、
相対標準偏差0.11、粒径比1.0、の水スラリーを
添加し、架橋高分子粒子を含有するポリエチレンテレフ
タレートのマスタペレットを得た。
【0054】これらの2つのマスタペレットの混合ペレ
ットPおよび粒子を含まないペレットQを乾燥した後、
それぞれ押出機1、押出機2にポリマP、ポリマQをそ
れぞれ供給し、溶融、高精度濾過した後、矩形合流部に
て3層積層とした(積層構成:P/Q/P)。
【0055】これを静電印加キャスト法を用いてキャス
ティング・ドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フイ
ルムを作った。この未延伸フイルムを温度85℃にて長
手方向に4.0倍延伸した。この一軸延伸フイルムをス
テンタを用いて幅方向に5.5倍延伸し、定長下で19
0℃にて3秒間熱処理し、総厚さ15μmの二軸配向積
層フイルムを得た。このフイルムの特性は表1に示した
とおりであり、平坦性、滑り性、耐摩耗性および巻き特
性のすべてが良好であった。
【0056】実施例2〜4、比較例1〜4 実施例1と同様にして、含有する粒子の組成、粒子径、
粒径比、含有量、積層条件あるいはマトリックスのポリ
マをポリエチレン−2,6−ナフタレートに変える以外
は同様にしてフイルムを作成した。表1に示すように本
発明範囲のポリエステルフイルムは平坦性、滑り性、耐
摩耗性のすべてに良好な特性が得られたが、そうでない
ものはいずれかの特性が不十分であった。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明のポリエステルフイルムは、平坦
性、滑り性、耐摩耗性および巻き特性に優れ磁気記録媒
体用途などに好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08L 67/02 101:00)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種類の粒子を含有するポリ
    エステルからなるフイルムであって、第一成分として平
    均粒子径0.4μm以上、2.0μm未満、粒径比(長
    径/短径)が1.0〜1.2であり、式(1)で表わさ
    れる粒度分布の相対標準偏差が0.5以下である有機高
    分子粒子を0.005〜2.0重量%含有し、第二成分
    として平均粒子径0.4μm以上、2.0μm以下であ
    って第一成分の粒子より大きい平均粒子径の無機粒子を
    0.01〜2.0重量%含有することを特徴とするポリ
    エステルフイルム。 相対標準偏差:σ=[Σ(Di−D)2 /n]0.5 /D …(1) ここで、 Di:個々の粒子の面積円相当径(μm) n :粒子の個数 平均粒子径:D=ΣDi/n …(2) を表す。
  2. 【請求項2】 有機高分子粒子と無機粒子の平均粒子径
    の差が0.05μm以上であることを特徴とする請求項
    1記載のポリエステルフイルム。
  3. 【請求項3】 有機高分子粒子の熱分解温度が350℃
    以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のポリエステルフイルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステルがポリエチレン−2,6−
    ナフタレートであることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載のポリエステルフイルム。
  5. 【請求項5】 少なくとも片面の突起個数が2×103
    〜5×105 個/mm2であることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載のポリエステルフイルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポ
    リエステルフイルムが少なくとも1層に配置され、有機
    高分子粒子の平均粒子径Dと、該架橋高分子粒子を含有
    する層の厚さtとの関係が式(3)を満たすことを特徴
    とする積層ポリエステルフイルム。 0.2D≦t≦10D …(3)
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