JPH081083U - パネルシャッターにおけるパネル送り装置 - Google Patents
パネルシャッターにおけるパネル送り装置Info
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- JPH081083U JPH081083U JP002741U JP274195U JPH081083U JP H081083 U JPH081083 U JP H081083U JP 002741 U JP002741 U JP 002741U JP 274195 U JP274195 U JP 274195U JP H081083 U JPH081083 U JP H081083U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パネル移送時にパネル連繋チェーンの垂れ下
り部分のパネル駆動用スプロケットへの不測の噛合を阻
止し、パネル継送時のトラブルのない状態でパネルを継
送できるようにする。 【構成】 パネル駆動用スプロケットに近接配置させて
側部材を設け、該側部材は、パネル駆動用スプロケット
の軸芯を通る水平線下方に位置するパネル収納方向側の
側縁部を有し、該パネル連繋チェーンの垂れ下り部分の
該パネル駆動用スプロケットへの噛合を上記水平線下方
の側縁部で阻止するものである。
り部分のパネル駆動用スプロケットへの不測の噛合を阻
止し、パネル継送時のトラブルのない状態でパネルを継
送できるようにする。 【構成】 パネル駆動用スプロケットに近接配置させて
側部材を設け、該側部材は、パネル駆動用スプロケット
の軸芯を通る水平線下方に位置するパネル収納方向側の
側縁部を有し、該パネル連繋チェーンの垂れ下り部分の
該パネル駆動用スプロケットへの噛合を上記水平線下方
の側縁部で阻止するものである。
Description
【0001】
この考案は、チェーンで連繋されたシャッター用パネルを巻込むことなく折重 状態に収納できるパネル式のシャッター装置に係り、特にパネル連繋チェーンの 垂れ下り部分のパネル駆動用スプロケットへの不測の噛合を防止し、パネル継送 時のトラブルのない状態でパネルを継送できるようにしたパネル送り装置に関す る。
【0002】
最近、シャッター開閉用開口の両側に配置されている左右一対の縦のガイドレ ール間に、チェーンで連繋された上下複数段のパネルを同一垂直面状に展開させ 、かつそれらのパネルを上記ガイドレール上部の収納ボックス内に移行収納させ た状態では、上記各パネルがそれぞれ平行隣接した折重状態に吊持されるパネル 式シャッター装置が提供されている。 このような従来のパネル式シャッター装置は、パネル移動時の発生騒音が少な く、かつパネル幅を広くでき外観上でも優れているなど多くの利点を有する。
【0003】
しかし上記従来のパネル式シャッター装置では、両ガイドレール間から収納ボ ックス内へのパネルの折重収納動作および収納ボックス内からガイドレール間へ のパネル引出動作を常時円滑に遂行させることが困難であり、かかるパネルの円 滑な動作を得るためには極めて複雑なパネル駆動装置を必要とするなどの問題点 があった。
【0004】 例えば、両ガイドレール間に引出展開されたシャッター閉止状態のパネルを上 部の収納ボックス内に巻上げ収納する際、パネル駆動用スプロケットに噛合した チェーンで連繋されかつ両ガイドレールに両端側が昇降自在に係合し、該ガイド レールに沿って上昇する上下複数段のパネル相互がその上昇過程で折重なったり 、詰まったりしてパネルが動かなくなる虞れがあり、この場合そのまま放置する と、パネル連繋チェーンが噛合しているパネル駆動用スプロケットは稼動してい るので、該パネル駆動用スプロケットやパネル連繋チェーンおよびパネル等が破 壊するなど大事故を引き起こすという問題点があった。 特に、シャッター開放時に各パネルをガイドレールに沿って上昇させ、上昇移 動してきた各パネルはパネル駆動用スプロケットの回転軌跡に沿って上昇移動か ら水平方向に方向転換され、先行するパネルが支持レールの始端部に継送された 際、各パネルを連結しているパネル連繋チェーンの垂れ下り部がパネル駆動用ス プロケットに噛合して、後続のパネルが下方に引き込まれ、その際に生ずる衝撃 荷重によって、支持レールの破損やパネルの脱落、詰まり等のトラブルが発生す るという問題点が生じていた。
【0005】 この考案は上記問題点を解消するためになされたもので、パネル移送時にパネ ル連繋チェーンの垂れ下り部分のパネル駆動用スプロケットへの不測の噛合を阻 止し、パネル継送時のトラブルのない状態でパネルを継送できるようにしたパネ ルシャッターにおけるパネル送り装置を提供することを目的とする。
【0006】
この考案のパネルシャッターにおけるパネル送り装置は、パネル駆動用スプロ ケットに近接配置させて側部材を設け、該側部材は、パネル駆動用スプロケット の軸芯を通る水平線下方に位置するパネル収納方向側の側縁部を有し、該パネル 連繋チェーンの垂れ下り部分の該パネル駆動用スプロケットへの噛合を上記水平 線下方の側縁部で阻止するように構成されたものである。
【0007】
この考案のパネル送り装置では、パネル駆動用スプロケットの軸芯を通る水平 線下方に位置するパネル収納方向側の側縁部によって、該パネル連繋チェーンの 垂れ下り部分の該パネル駆動用スプロケットへの噛合を上記水平線下方の側縁部 で阻止し、パネル連繋チェーンの垂れ下り部分のパネル駆動用スプロケットへの 不測の噛合を阻止する。
【0008】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 この考案に係るシャッター装置は、左右一対のガイドレール1と、これらのガ イドレール1に両側が昇降自在に係合された上下複数段のパネル2と、これらの パネル2相互をそれぞれの上部両端側で回動かつスラスト方向移動可能に連繋し 、上記両ガイドレール1に沿って昇降動作する左右一対のパネル連繋チェーン3 とを有している。
【0009】 上記ガイドレール1は、建物の出入口や窓等の所謂シャッター開閉用開口の両 側に配置された左右一対の縦ガイドレールからなり、その上部には収納ボックス 5が配置され、この収納ボックス5内には上記パネル連繋チェーン3の一部を係 留して上記各パネル2の相互を平行隣接折重状態に吊持するための支持レール4 が配置されている。 この支持レール4は、上記収納ボックス5内におけるパネル出入口の上方に配 置して上記パネル連繋チェーン3を噛合させたパネル駆動用スプロケット8の近 傍からパネル収納方向に向かって漸次ゆるやかに下降傾斜している。
【0010】 かかる支持レール4の近傍上方には、該平行するチェーン先端誘導棒6が配置 されている。このチェーン先端誘導棒6は、図1に示すように、上記パネル連繋 チェーン3の先端を移動可能に遊嵌しているので、最初のパネル2の収納動作時 には該パネル2と共に上記パネル連繋チェーン3が移動し、最初のパネル2の該 パネル連繋チェーン3は垂れ下がって絡みつくようなことはない。
【0011】 また、上記収納ボックス5内における上記ガイドレール1の上端側には、上記 パネル駆動用スプロケット8の近傍に位置して上記パネル連繋チェーン3の異常 屈折(弛み)を電気的に感知するチェーン弛み感知装置7が設けられている。 さらに、上記収納ボックス5内における上記パネル駆動用スプロケット8の近 傍には、該スプロケットに噛合した上記パネル連繋チェーン3の昇降動作時に、 該パネル連繋チェーン3と接触して該パネル連繋チェーン3を上記パネル駆動用 スプロケット8から所定の移動方向へ確実に引き離したり、あるいは上記パネル 連繋チェーン3を上記パネル駆動用スプロケット8に対する所定の噛合方向へ接 触誘導するチェーン誘導部材9,10が配置されている。
【0012】 さらに詳しく述べると、チェーン誘導部材9は、パネル駆動用スプロケット8 の近傍で支持レール4側に配置され、側部材9aと上部材9bとを有する。側部 材9aは、パネル連繋チェーン3の垂れ下り部分のパネル駆動用スプロケット8 への噛合阻止用に設けられ、パネル駆動用スプロケット8の軸芯を通る水平線下 方に位置するパネル収納方向側の側縁部9a1 と、パネル収納方向側に水平線上 方に伸びた側縁部9a2 とを有する。 一方、上部材9bは、パネル駆動用スプロケット8の歯先円内方に位置する内 方部材9cと、該歯先円外方で、かつ収納ボックス5内を出入りするパネル連繋 チェーン3の移動経路内に位置する外方部材9dとを有し、パネル連繋チェーン 3に接触し、パネル連繋チェーン3を噛合方向、噛合解除方向およびガイドレー ル1方向に接触誘導可能に形成されている。 そして、この内方部材9cおよび外方部材9dは、双方共、パネル駆動用スプ ロケット8に軸芯を通る水平線上方に位置する。
【0013】 次に、パネル出入口側チェーン誘導部材10は、ガイドレール1の上端側近傍 でガイドレール1側に配置され、パネル駆動用スプロケット8の歯先円内方に位 置する内方部材10aと、該歯先円の外方でかつパネル連繋チェーン3の移動経 路内に位置する外方部材10bとを有し、パネル連繋チェーン3に接触し、パネ ル連繋チェーン3を噛合方向、噛合解除方向およびガイドレール1方向に接触誘 導可能に形成されている。 また、上記収納ボックス5のパネル出入口近傍には、上記各パネル2の下端を スムーズに誘導するパネルガイド11が設けられている。
【0014】 上記パネル連繋チェーン3は、図1および図3(二点鎖線部分は実際は図示位 置とはパネル軸に関して対称位置に存在するが、図面の便宜上反対位置に図示し ている)に示すように、上記パネルガイド11に沿って配置されている。そして 、上記パネル連繋チェーン3の先端は上記チェーン先端誘導棒6に遊嵌されてい る。
【0015】 また、上記収納ボックス5内には、パネル駆動手段(開閉機)13と、このパ ネル駆動手段13に連動チェーン15と連動用スプロケット14を介して連動さ れ、上記収納ボックス5の両側壁に軸受部材を介して回転自在に支承された主動 側回転軸16と、この主動側回転軸16の両端部に連結された第1伝動スプロケ ット17と、上記パネル駆動用スプロケット8と第2伝動スプロケット18を同 軸上に連結する従動側回転軸20と、上記第1伝動スプロケット17と上記第2 伝動スプロケット18に巻回噛合された無端状の伝動チェーン19とがそれぞれ 配置されている。
【0016】 一方、上記各パネル2は、図4および図5に示すように、長方形フレーム2a にガラス板等の適用なパネル面板2bを取付けた構成となっている。 そして、上記長方形フレーム2aの上部両端側には、上記パネル連繋チェーン 3に回動自在でかつスラスト方向へ移動可能に挿入係合されたピン21が突設さ れ、また上記長方形フレーム2aの下部両側にはシャフト23が突設され、該シ ャフト23の先端には上記パネルガイド11に当接して移動するパネルローラ2 2が回転自在に取付けられている。
【0017】 上記パネル連繋チェーン3とピン21との係合は、図3および図6に示すよう に、パネル連繋チェーン3の所定間隔毎に設けられたアタッチメント24内に回 動可能でかつスラスト方向移動可能に挿入係合することにより行われ、この結果 、上記パネル2はパネル連繋チェーン3と一体になって昇降する。なお、上記ア タッチメント24には、吊下げ用ローラ25が設けられ、上記パネル2の収納時 に上記支持レール4と係合し、該支持レール4は上記パネル2を折重状態に吊下 げ支持する。
【0018】 次に動作について説明する。パネル2の昇降動作は、パネル駆動手段13を起 動させれば、その回転駆動力が連動チェーン15、連動用スプロケット14、主 動側回転軸16、第2伝動スプロケット18、伝動チェーン19、第1伝動スプ ロケット17、従動側回転軸20のそれぞれを介してパネル駆動用スプロケット 8に伝達されることによって行われる。
【0019】 即ち、上記のような動力伝達によって、パネル駆動用スプロケット8が図1お よび図2の矢印方向に回転駆動されると、これに噛合したパネル連繋チェーン3 がガイドレール1に沿って上昇し、そのパネル連繋チェーン3の上昇に伴って、 該チェーンで連繋された上下複数段の各パネル2が順次引き上げられる。これに よって、パネル2の上端がパネル駆動用スプロケット8に到達すると、そのパネ ル2の上端部は上記パネル連繋チェーン3と共にパネル駆動用スプロケット8の ピッチ円周に沿って円運動し、支持レール4の方向に誘導移動される。またこの 際、上記パネル2の下端部に取付けられたパネルローラ22はパネルガイド11 によって斜め上方へ回動誘導され、横振れ防止状態で収納ボックス5内に進行す る。
【0020】 このようにして、上記収納ボックス5内の収納方向に移動した上記パネル2は 後続のパネル2の移動経路からスムーズに離脱するので、後続のパネル2の上昇 が妨げられることはない。 そして、上記パネル駆動用スプロケット8を収納方向に通過したパネル2の吊 下げローラ25が支持レール4上に移行し、該支持レール4上をその傾斜によっ て上記吊下げローラ25が転動することにより、上記パネル2は吊下げ状態で上 記支持レール4に沿ってその下降傾斜により自動的に上記収納ボックス5内に移 動する。この際、パネル駆動用スプロケット8が、パネル連繋チェーン3と最初 に噛合うパネル出入口側には、噛合方向誘導可能に伸びたパネル出入口側チェー ン誘導部材10が配置されているので、パネル連繋チェーン3はガイドレール1 の上端側近傍でガイドレール1に配置され、パネル駆動用スプロケット8の歯先 円内方に位置する内方部材10aと、該歯先円の外方でかつパネル連繋チェーン 3の移動経路内に位置する外方部材10bとによって、パネル駆動用スプロケッ ト8の所定位置に確実に誘導される。
【0021】 また、何らかの不測の作用によって、万一、パネル連繋チェーン3とパネル駆 動用スプロケット8とが異常に噛合っていたとしても、上記噛合が終了するパネ ル収納側にパネル収納側チェーン誘導部材9の上部材9bが配置されているので 、パネル連繋チェーン3はパネル駆動用スプロケット8の近傍で支持レール4側 に配置され、パネル駆動用スプロケット8の歯先円内方でかつパネル駆動用スプ ロケット8の軸芯を通る水平線上方に位置する内方部材9cと、歯先円外方でか つ収納ボックス5内を出入りするパネル連繋チェーン3の移動経路内で、しかも パネル駆動用スプロケット8の軸芯を通る水平線上方に位置する外方部材9dと がパネル連繋チェーン3に接触し、パネル連繋チェーン3を噛合方向、噛合解除 方向およびガイドレール1方向に接触誘導可能に形成されているために、該パネ ル連繋チェーン3は上記パネル駆動用スプロケット8から確実に離脱し、上述の ごときパネル2の収納動作は円滑に遂行される。
【0022】 さらに、内方部材9cと外方部材9dの機能、効果を詳しく述べる。パネル連 繋チェーン3は、パネル駆動用スプロケット8の歯先円内方に位置する内方部材 9cと、歯先円の外方に位置する外方部材9dとの2つの部分で接触することと なるので、この接触面積は極めて拡大され、噛合解除は極めて確実かつ効率的に 行われると共に、パネル連繋チェーン3およびパネル収納側チェーン誘導部材1 0には噛合解除時に生じる無理な力が1箇所に集中することがないので、無用な 損傷が生じにくく、その寿命は極めて長い。特に両者の接触は、起動時には常に 生ずることなので、かかる効果は極めて重要である。
【0023】 また、内方部材9cは、パネル駆動用スプロケット8に噛合っているパネル連 繋チェーン3の噛合位置の歯元部から接触して噛合解除を行うので、その噛合解 除効果は極めて顕著である。 さらに、内方部材9cおよび外方部材9dは、双方共パネル駆動用スプロケッ ト8の軸芯を通る水平線上方に位置しているので、パネル連繋チェーン3のパネ ル駆動用スプロケット8からの噛合解除は極めて効率的かつ効果的に行える。し かも内方部材9cおよび外方部材9dは、図1に示すように側面から見て支持レ ール4の始端部近傍に位置するので、パネル連繋チェーン3の噛合解除としては 極めて効果的タイミングで行うことができる。
【0024】 ここで、上記パネル収納の際、パネル連繋チェーン3はチェーン先端誘導棒6 によって絡みつくことなく最初のパネル2と共に収納ボックス5内に移動し、パ ネル2の折重収納状態では図1に二点鎖線(a)で示すごとく、各パネル2はそ れら相互の側面が蛇行状に規則正しく隣接した収納状態となる。 そして、後続の各パネル2を上昇移動から支持レール4への水平移動に方向転 換させて収納する際、先行のパネル2と後続のパネル2とを連結しているパネル 連繋チェーン3は、図1の一点鎖線(b)のように垂れ下り部分が生じる。特に 、従来、パネル2が支持レール4の始端部に継送された際、各パネルを連結して いるパネル連繋チェーン3の垂れ下り部分がパネル駆動用スプロケット8に噛合 して、後続のパネル2が下方に引き込まれ、その際に生ずる衝撃荷重によって、 支持レールの破損やパネル2の脱落、詰まり等のトラブルが発生していた。
【0025】 しかし、この考案においては、図1に示すように、パネル駆動用スプロケット 8に近接設置された側部材9aは、パネル駆動用スプロケット8の軸芯を通る水 平線下方に位置するパネル収納方向側の側縁部9a1 を有するので、各パネル2 を連結したパネル連繋チェーン3の垂れ下り部分がパネル駆動用スプロケット8 に噛合しようとしても、側部材9aの側縁部9a1 によって確実に阻止されるた めに、スムーズかつ確実に各パネル2を支持レール4方向へ継送して、パネルの 収納動作を行わせ、シャッターの開放がスムーズに行える。 また、側部材9aは、パネル駆動用スプロケット8の軸芯を通る水平線下方に 位置するパネル収納方向側の側縁部9a1 に連設して、水平線上方に伸びた他の 側縁部9a2 をも有するので、上述のパネル連繋チェーン3の垂れ下り部分の不 測の噛合は、より確実に防止できる。特に垂れ下り部分が何らかの作用で大きく 振れている場合でも確実に不測の噛合を防止できる。 この一連の動作は後続のパネル2が支持レール4近傍に到達する毎に繰り返さ れる。
【0026】 逆に、上記パネル2の繰出動作は、パネル駆動手段13の逆起動によって行わ れる。即ち、パネル駆動手段13を逆起動させると、パネル駆動用スプロケット 8が逆回転駆動されることにより、これに噛合したパネル連繋チェーン3が繰り 出され、これによって上記各パネル2が順次引き出される。この際、上記パネル 駆動用スプロケット8近傍では、まずパネル収納側チェーン誘導部材9の側部材 9a、上部材9bによって、パネル連繋チェーン3はパネル駆動用スプロケット 8の所定噛合位置に確実に案内されると共に、側部材9aの側縁部9a1 ,9a 2 によってパネル連繋チェーン3の垂れ下り部分の不測のパネル駆動用スプロケ ット8への噛合は全く生じない。さらに、もう一方のパネル出入口側チェーン誘 導部材10によって上記パネル連繋チェーン3は上記パネル駆動用スプロケット 8からスムーズに離脱する。
【0027】 即ち、パネル連繋チェーン3は、パネル駆動用スプロケット8の歯先円内方に 位置する内方部材10aと、歯先円の外方に位置する外方部材10bとの2つの 部分で接触することとなるので、この接触面積は極めて拡大され、噛合解除は極 めて確実かつ効率的に行われると共に、パネル連繋チェーン3およびパネル出入 口側チェーン誘導部材10には噛合解除時に生じる無理な力が1箇所に集中する ことがないので、無用な損傷が生じにくく、その寿命は極めて長い。特に両者の 接触は、上記逆起動時には常に生ずることなので、かかる効果は極めて重要であ る。 また、内方部材10aは、パネル駆動用スプロケット8に噛合っているパネル 連繋チェーン3の噛合位置の歯元部から接触して噛合解除を行うので、その噛合 解除効果は極めて顕著である。
【0028】 以上のようなパネル2の昇降動作過程において、万一、ガイドレール1内で各 パネル2相互が折重なったり、詰まったりすると、上記パネル2は動かなくなる 不詳事態となり、そのまま放置すると大事故発生の要因となる。 しかしこの場合、パネル連繋チェーン3には異常屈折が生じるので、その異常 屈折をチェーン弛み感知装置7が感知することにより、上記各パネル2相互の折 重なりや詰まり等に起因した大事故発生等の不詳事態に即座に対応できる。
【0029】
以上のように、この考案によれば、上記パネル駆動用スプロケットに近接配置 させて側部材を設け、該側部材は、パネル駆動用スプロケットの軸芯を通る水平 線下方に位置するパネル収納方向側の側縁部を有する構成としたので、パネル移 送時にパネル連繋チェーンの垂れ下り部分のパネル駆動用スプロケットへの不測 の噛合を阻止し、パネル継送時のトラブルのない状態でパネルを継送できる効果 が得られる。
【図1】この考案の一実施例によるパネル式シャッター
装置の要部を示す縦断面図である。
装置の要部を示す縦断面図である。
【図2】この考案の一実施例によるパネル駆動系統の概
略的な分解斜視図である。
略的な分解斜視図である。
【図3】この考案の一実施例によるパネル駆動用スプロ
ケットとパネル連繋チェーンとの噛合時の一部拡大縦断
面図である。
ケットとパネル連繋チェーンとの噛合時の一部拡大縦断
面図である。
【図4】この考案の一実施例によるパネルの一部縦断面
図である。
図である。
【図5】図4のA−A線縦断面図である。
【図6】この考案の一実施例によるパネル連繋チェーン
とパネルとの結合状態を示す一部縦断平面図である。
とパネルとの結合状態を示す一部縦断平面図である。
1 ガイドレール 2 パネル 3 パネル連繋チェーン 4 支持レール 5 収納ボックス 8 パネル駆動用スプロケット 9,10 チェーン誘導部材(チェーン・スプロケット
誘導装置) 9a 側部材 9a1 ,9a2 側縁部 9b 上部材 9c 内方部材 9d 外方部材
誘導装置) 9a 側部材 9a1 ,9a2 側縁部 9b 上部材 9c 内方部材 9d 外方部材
Claims (3)
- 【請求項1】 シャッター開閉用開口の両側に配置さ
れ、上部に収納ボックスを有する左右一対のガイドレー
ルと、該ガイドレール間を昇降開閉する上下複数段のパ
ネルと、該パネルのそれぞれに軸支された吊下げ用ロー
ラと、前記パネル相互を一連に連繋しているパネル連繋
チェーンと、これらのパネル連繋チェーンを前記収納ボ
ックス内で個々に噛合させて回転駆動させるパネル駆動
用スプロケットと、該パネル駆動用スプロケットをパネ
ル収納方向側に通過したパネルの前記吊下げ用ローラを
転動自在に支承する収納レールとを備え、前記パネル駆
動用スプロケットの正逆回転による前記パネル連繋チェ
ーンの送り作動によって、前記一連のパネルを、前記ガ
イドレールに沿った直列姿勢の縦移動と、前記収納レー
ルに沿った並列姿勢の横移動とに継送するパネルシャッ
ターにおけるパネル送り装置。 - 【請求項2】 各パネルの両側に係合した軸にパネル連
繋チェーンを取着し、該パネル連繋チェーンにより該パ
ネルを上下方向に連結し、該パネルを同一平面状態で昇
降案内するガイドレールの上部に、該パネルを順次平行
して立て並べた状態で水平方向に収納案内する支持レー
ルを設けた収納ボックスを連設すると共に、上記収納ボ
ックスには、該パネル連繋チェーンに噛合するパネル駆
動用スプロケットを配設し、該パネル駆動用スプロケッ
トの回転に連動して該パネルの昇降開閉を行うように構
成したパネルシャッター装置において、上記パネル駆動
用スプロケットに近接配置させて側部材を設け、該側部
材は、パネル駆動用スプロケットの軸芯を通る水平線下
方に位置するパネル収納方向側の側縁部を有し、該パネ
ル連繋チェーンの垂れ下り部分の該パネル駆動用スプロ
ケットへの噛合を上記水平線下方の側縁部で阻止するよ
うにしたことを特徴とするパネルシャッターにおけるパ
ネル送り装置。 - 【請求項3】 上記側部材は、パネル収納方向側に上記
水平線上方に伸びた側縁部をも有することを特徴とする
請求項2記載のパネルシャッターにおけるパネル送り装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP002741U JPH081083U (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | パネルシャッターにおけるパネル送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP002741U JPH081083U (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | パネルシャッターにおけるパネル送り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081083U true JPH081083U (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=17538365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP002741U Pending JPH081083U (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | パネルシャッターにおけるパネル送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081083U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5862273A (ja) * | 1981-10-05 | 1983-04-13 | 三和シヤツタ−工業株式会社 | パネルシヤツタ−装置 |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP002741U patent/JPH081083U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5862273A (ja) * | 1981-10-05 | 1983-04-13 | 三和シヤツタ−工業株式会社 | パネルシヤツタ−装置 |
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