JPH08108304A - 工作機械のチャック開閉機構 - Google Patents

工作機械のチャック開閉機構

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JPH08108304A
JPH08108304A JP26630394A JP26630394A JPH08108304A JP H08108304 A JPH08108304 A JP H08108304A JP 26630394 A JP26630394 A JP 26630394A JP 26630394 A JP26630394 A JP 26630394A JP H08108304 A JPH08108304 A JP H08108304A
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JP
Japan
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chuck
sleeve
lever
rear end
drive shaft
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JP26630394A
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Inventor
Hiroo Miyazaki
洋夫 宮崎
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MYANO TEKKOSHO KK
MIYANO KK
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MYANO TEKKOSHO KK
MIYANO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主軸の回転時のバランス性能を確保しなが
ら、チャック把持力を高めることが可能なチャック開閉
機構を提供すること。 【構成】 チャックがワークを把持する際に、シリンダ
装置32が出力軸321を出すと、レバー34は、回転
軸351を中心に後方に傾く。このため、レバー34に
よって、ピン支持用スリーブ37は、後退するので、ピ
ン39は、スリーブ36を回転させる。従って、カム機
構50では、回転スリーブ36と従動スリーブ38と
は、互いの段差を登りきって離間した状態に切り換わ
る。それ故、従動スリーブ38は、後退し、皿ばね46
を介して弾性をもってチャック駆動軸31の後端部31
1を後方に押す。その結果、チャック駆動軸31は、コ
レットマウントをチャックスリーブの内側に引き込んだ
状態になるので、チャックは、閉じて、内側にあるワー
クを把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の主軸先端部
に形成されたチャックに対する開閉機構に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】工作機械のチャックのうち、たとえば、
引き形チャックでは、図1に示すように、主軸先端部1
11にチャックスリーブ21が設けられ、このチャック
スリーブ21の内側にコレットマウント22を配置して
ある。ここで、チャックスリーブ21の内周面211、
およびコレットマウント22の外周面221は、いずれ
も円錐面になっているため、コレットマウント22をチ
ャックスリーブ21の内側に引き込むことによって、コ
レットマウント22が自動的に閉まるようになってい
る。従って、チャック20の把持力は、チャック駆動軸
31の引き力で規定される。かかる動作は、コレットマ
ウント22の背面側に延設されたチャック駆動軸31を
介して行なわれ、それを駆動するにあたっては、従来、
シリンダ装置の駆動力をチャック駆動軸31に直接伝達
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チャッ
ク20に対しては、より大きな把持力が求められている
が、従来のように、シリンダ装置の駆動力をチャック駆
動軸31に直接伝達する方法では、チャック20の把持
力をさらに増大できる程のシリンダ装置がないため、チ
ャック20の把持力をこれ以上増大できないという問題
点がある。かかる問題点を解消するには、シリンダ装置
からチャック駆動軸31への駆動力伝達機構を改善する
方法があるが、かかる伝達機構は、高速で回転する主軸
11やチャック駆動軸31上に搭載されることから、高
いバランス性能も求められるという制約がある。このた
め、チャック20の把持力を増大できるような伝達機構
が案出されていないのが現状である。
【0004】かかる問題点に鑑みて、本発明では、主軸
の回転時のバランス性能を確保しながら、チャック把持
力を高めることが可能なチャック開閉機構を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、工作機械の主軸先端部に固定された
チャックを、その背面側から主軸後端部に向けて延設さ
れたチャック駆動軸を進退させて開閉する工作機械のチ
ャック開閉機構において、工作機械本体側には、チャッ
ク開閉機構の駆動源と、この駆動源に駆動されてチャッ
ク駆動軸の軸線方向に沿って揺動するレバーとを設け、
主軸後端部には、外周面に形成された周溝にレバーが差
し込まれ、このレバーの揺動に連動して主軸後端部上を
軸線方向に沿って進退可能なピン支持用スリーブと、主
軸後端部の周囲を等角度に分割する位置で先端を内側に
向けた状態でピン支持用スリーブに支持された少なくと
も二本のピンと、このピンを案内するカム溝が形成さ
れ、このピンの進退動作に連動して主軸後端部の周りを
回転可能な回転スリーブと、この回転スリーブに隣接す
る位置で主軸後端部に嵌められた従動スリーブと、この
従動スリーブと回転スリーブとの間に形成され、この回
転スリーブの一方方向の回転によって従動スリーブを軸
線方向に沿って後退させ、この後退動作に基づいてチャ
ック駆動軸に後退動作を行なわせるカム機構とを設けた
ことに特徴を有する。
【0006】本発明では、従動スリーブの動作をばねを
介してチャック駆動軸に伝達する目的に、従動スリーブ
とチャック駆動軸の後端部との間には、それらを離間す
る方向に付勢するばねを設けることが好ましい。
【0007】本発明において、レバーの存在にかかわら
ず、ピン支持スリーブが回転可能なように、レバーに
は、周溝内に位置する部分に周溝の側面に外輪を向ける
ころ軸受を取り付けることが好ましい。
【0008】
【作用】本発明において、チャックが開いた状態から閉
じさせるときには、まず、チャック開閉機構の駆動源に
よって、レバーをチャック駆動軸の後方に揺動させる。
この揺動によって、ピン支持用スリーブは、チャック駆
動軸の軸線に沿って後退し、それに支持されているピン
も後退する。このとき、ピンは、回転スリーブに形成さ
れているカム溝内を移動するため、回転スリーブが回転
する。ここで、回転スリーブと従動スリーブとの間に
は、回転スリーブの回転動作を従動スリーブの後退動作
に変換するカム機構が構成されているため、回転スリー
ブの回転に伴って、従動スリーブは、チャック駆動軸を
後退させる。このようにして、駆動源の力は、レバーに
よって増大した状態でピンおよびカム溝を介して回転ス
リーブに回転力として伝達された後、回転スリーブと従
動スリーブとの間のカム機構でさらに増大した状態で伝
達される。従って、チャック駆動軸には、駆動源の駆動
力以上の力が伝達されるので、チャックの把持力が大き
い。また、レバーの動作は、ピン支持スリーブの周溝を
介して伝達されるので、チャック駆動軸の回転に支障が
ない。さらに、主軸後端部で駆動力を伝達する各部材
は、いずれもスリーブ状に形成されているので、バラン
ス性能がよい。
【0009】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を説明す
る。
【0010】図1(a)は、本例のチャック開閉機構に
よって開閉されるチャックの断面図、図1(b)は、チ
ャックの正面図、図2は、このチャックの開閉機構の構
成および動作を示す説明図、図3は、このチャック開閉
機構の背面図である。
【0011】図1(a)において、その下半部にはチャ
ック20が開いた状態、上半部にはチャック20が閉じ
た状態を示してある。工作機械1では、主軸11の先端
部111に円筒状のチャックスリーブ21が固定されて
おり、その内部にコレットマウント22が配置されてい
る。チャックスリーブ21は、その内周面211が円錐
面になっている一方、コレットマウント22の外周面2
21も円錐面になっている。ここで、コレットマウント
22は、図1(b)に示すように、隙間222を介して
隣接する3つの部材がそれぞれねじ止めされた状態にあ
る。従って、コレットマウント22は、図1(a)の下
半部に示すように、チャックスリーブ21から突き出た
状態では拡がった状態にあって、ワークを解放する状態
にあり、この状態から、図1(a)の上半部に示すよう
に、コレットマウント22をチャックスリーブ21の内
部に引き込むと、各コレットマウント22が窄んで、そ
の内側にワークを把持可能である。このような動作は、
コレットマウント22の背面側から主軸11の内部を同
心状に延設されたチャック駆動軸31を介して行なわれ
る。
【0012】図2でも、その下半部にはチャック20を
開させた状態、上半部にはチャック20を閉じさせた状
態を示してある。図2において、チャック駆動軸31
は、主軸11の内部に同心状に延設され、チャック駆動
軸31の後端部311の側は、主軸11よりも後方に突
き出た状態にある。主軸11の後端部112よりの位置
には、プーリ12がねじ止め固定されており、このプー
リ12を介して主軸11を回転駆動するようになってい
る。
【0013】チャック開閉機構30では、まず、チャッ
ク駆動軸31および主軸11の上方位置において、シリ
ンダ装置32(チャック開閉機構の駆動源)が工作機械
本体10の側にボルト止めなどによって固定されてお
り、このシリンダ装置32は、主軸11が回転しても回
転しない。
【0014】シリンダ装置32からは、後方に向けてチ
ャック駆動軸31に平行に出力軸321が延びている。
出力軸321の先端には、その動作を伝達するためのレ
バー機構33が構成されている。レバー機構33では、
図3に示すように、レバー34の上端部341が出力軸
321の先端部に回転軸322を介して連結され、そこ
から、チャック駆動軸31の両側方を通って下端にまで
延びている。レバー34の下端部342は、シリンダ装
置32とは反対側において回転軸351を介して工作機
械本体10の側の座部35に支持された状態にある。レ
バー34は、上端部341が出力軸321を両側から挟
むようにして連結され、下端部342も、座部35を両
側から挟むように連結されている。レバー34の上端部
341と下端部342との間は、チャック駆動軸31を
跨ぐような中間部345になっており、この中間部34
5の両側から内側に向かっては、シリンダ装置32の駆
動力を伝達するためのベアリング軸受344を備える駆
動力伝達部343が対向するように構成されている。
【0015】再び、図2において、主軸11の後端部1
12は、主軸11にねじ止め固定されたカラー114で
構成されている。カラー114の周囲には、まず、後端
側に円筒状の従動スリーブ38が被せられ、この従動ス
リーブ38は、チャック駆動軸31の軸線方向Lに沿っ
て移動可能な状態にある。
【0016】従動スリーブ38の外周側には、円筒状の
ピン支持用スリーブ37が取り付けられており、このピ
ン支持用スリーブ37は、従動スリーブ38に対してチ
ャック駆動軸31の軸線方向Lに沿って相対移動可能な
状態にある。従動スリーブ38と主軸11の後端部11
2との間では、従動スリーブ38に隣接して回転スリー
ブ36がカラー114に装着されている。回転スリーブ
36の前方には、スラスト軸受370および位置調節ね
じ369が設けられている。回転スリーブ36の軸線方
向Lにおける位置は、位置調節ねじ369で調節可能で
ある。
【0017】これらのスリーブのうち、まず、ピン支持
用スリーブ37の外周面には、一条の周溝371が形成
されており、この周溝371の内部には、図3にも示す
ように、レバー34の駆動力伝達部341が位置してい
る。レバー34の駆動力伝達部341では、図4に示す
ように、ベアリング軸受344の外輪349が周溝37
1の内側面372、373に向いている。また、レバー
34の駆動力伝達部341では、レバー34自身が前後
いずれかの方向に傾いたときでも、周溝371の内側面
372、373にベアリング軸受344の外輪349が
接触することはあっても、駆動力伝達部341の先端3
46は、周溝371の底面374との間には常に隙間を
有している。従って、ピン支持用スリーブ37は、周溝
371の内部にレバー34が差し込まれていても、主軸
11とともに回転するのに支障がない。
【0018】再び、図2に示すように、ピン支持用スリ
ーブ37の前端部には、その周囲を等角度に四等分する
位置に四本のピン39がそれぞれ取り付けられており、
これらのピン39は、先端をチャック駆動軸31に向け
ている。かかるピン39の先端は、回転スリーブ36の
外周面に形成されたカム溝40の内部に位置している。
また、回転スリーブ36と従動スリーブ38との間に
は、カム機構50が構成されている。これらのカム溝4
0およびカム機構50によって、ピン39の進退動作を
チャック駆動軸31の進退動作に変換するようになって
いる。
【0019】すなわち、回転スリーブ36のカム溝40
は、図5に示すように、ピン39が位置Aから位置Bに
後退することによって、回転スリーブ36が、矢印Cの
方向、すなわち、主軸11の先端部111から後端部1
12に向かってみたときにスリーブ36が左周りするよ
うに形成されている。逆に、ピン39が位置Bから位置
Aに前進することによって、回転スリーブ36は、矢印
Dの方向に戻るようになっている。一方、図6(a)に
示すように、スリーブ36の後端面361と、従動スリ
ーブ38の前端面381との間において、カム機構50
では、回転スリーブ36が矢印Dの方向に回転した状態
では、回転スリーブ36の後端面361と、従動スリー
ブ38の前端面381とは、互いの段差360、380
が降りきって近接した状態にある。これに対して、図6
(b)に示すように、回転スリーブ36が矢印Cで示す
方向に回転したときには、回転スリーブ36の後端面3
61と、従動スリーブ38の前端面381とは、互いの
段差360,380を登りきって離間した状態に切り換
わるようになっている。ここで、回転スリーブ36の軸
線方向Lにおける位置は、カラー114上に固定されて
いるため、回転スリーブ36が矢印Cで示す方向に回転
したときには、従動スリーブ38が後退するようになっ
ている。
【0020】さらに、図2において、チャック駆動軸3
1の後端部311には、ナット44が取り付けられてお
り、このナット44と従動スリーブ38の後端側との間
には、ばね受け461、462を介して皿ばね46が配
置されている。ここで、皿ばね46は、ナット44(チ
ャック駆動軸31の後端部311)と従動スリーブ38
とを離間する方向に作用しており、従動スリーブ38を
カム機構50を介して回転スリーブ36に向けて押圧し
ている。また、ナット44の外側には、ピン支持用スリ
ーブ37に対してねじ止め固定されたL形押圧板61の
端部611が位置しており、この端部611は、図2の
下半部に示す状態では、ばね受け461、462のう
ち、皿ばね46の後端側に位置するばね受け461を前
方に押しやる状態にある一方、図2の上半部に示す状態
では、ピン支持用スリーブ37とともに後退してばね受
け461よりさらに後方に位置している。
【0021】このように構成したチャック開閉機構30
の動作を、図1ないし図6を参照して説明する。
【0022】まず、図2の下半部を用いて、チャック2
0が開いている状態を説明しておく。この状態では、シ
リンダ装置32の出力軸321が引っ込んだ状態である
ため、レバー34は、実線で示すように、回転軸351
を中心に前方に傾いた姿勢にある。このため、レバー3
4によって、ピン支持用スリーブ37は、前進した位置
にあるので、ピン39は、図5においてスリーブ36を
矢印Dの方向に回転させた状態にある。従って、カム機
構50では、図6(a)に示すように、回転スリーブ3
6の後端面361と、従動スリーブ38の前端面381
とは、互いの段差360、380が降りきって近接した
状態にある。それ故、従動スリーブ38は、前進した状
態にあるので、チャック駆動軸31も、前進した位置に
ある。その結果、図1(a)の下半部に示すように、チ
ャック駆動軸31は、コレットマウント22をチャック
スリーブ21から押し出した状態にあるので、チャック
20は、開いた状態にある。
【0023】この状態から、チャック20がワークを把
持する動作を詳述する。まず、図2において、シリンダ
装置32が出力軸321を出すと、レバー34は、一点
鎖線で示すように、回転軸351を中心に後方に傾く。
このときのレバー34の駆動力伝達部341の軌跡を矢
印Eで示す。その結果、図2の上半部に示すように、レ
バー34によって、ピン支持用スリーブ37は、後退す
るので、図5において、ピン39は、スリーブ36を矢
印Cの方向に回転させる。従って、カム機構50では、
図6(b)に示すように、回転スリーブ36の後端面3
61と、従動スリーブ38の前端面381とは、互いの
段差360,380を登りきって離間した状態に切り換
わる。それ故、従動スリーブ38は、後退し、皿ばね4
6を介して弾性をもって、チャック駆動軸31の後端部
311を矢印Fに示すように後方に変位量tだけ後退さ
せる。その結果、図1(a)の上半部に示すように、チ
ャック駆動軸31は、コレットマウント22をチャック
スリーブ21の内側に引き込んだ状態になるので、チャ
ック20は、閉じて、内側にあるワークを把持する。
【0024】以降、チャック20を再び開くときには、
逆の動作を行なう。すなわち、シリンダ装置32の出力
軸321が引っ込んで、レバー34が前方に傾くと、レ
バー34によって、ピン支持用スリーブ37は、前進す
る。このため、ピン39は、図5においてスリーブ36
を矢印Dの方向に回転させるので、カム機構50では、
回転スリーブ36の後端面361と、従動スリーブ38
の前端面381とが近接した状態になる。併せて、ピン
支持用スリーブ37の前進によって、L形押圧板61の
端部611がばね受け461を前方に押すので、チャッ
ク駆動軸31が前進し、チャック20が開く。
【0025】以上のとおり、本例のチャック開閉装置3
0では、シリンダ装置32の動作をレバー34と、カム
機構50とを介してチャック駆動軸31に伝達してい
る。このため、そのレバー比やカム形状によって、シリ
ンダ装置32の出力軸321のストロークSをチャック
駆動軸31の変位量tに変えて、シリンダ装置32の力
を増大した状態でチャック駆動軸31に伝えることがで
きる。それ故、チャック駆動軸31は、大きな力でコレ
ットマウント22をチャックスリーブ21の内側に引き
込むので、チャック20は、大きな把持力を発揮する。
【0026】また、レバー34は、周溝371を介して
ピン支持用スリーブ37を進退させるので、ピン支持用
スリーブ37は、レバー34に妨げられずに回転可能で
ある。従って、主軸11が完全に停止しない状態でも、
レバー34を動作させて、チャック20の開閉を行なう
ことができる。
【0027】さらに、ピン支持用スリーブ37が受けた
力を伝達する回転スリーブ36や従動スリーブ37は、
バランス性能が高いスリーブであり、主軸11とともに
回転しても、その回転に振れがない。それ故、主軸11
の回転に高いバランス性能を確保しながら、チャック2
0の把持力を高めることができる。
【0028】なお、本例では、引き形チャックを例に説
明したが、パワーチャックなどに適用してもよい。ま
た、本例では、チャック駆動軸31が前進したときにチ
ャック20が開き、チャック駆動軸31が後退したとき
にチャック20が閉じるようにしてあるが、それとは逆
に、チャック駆動軸31が前進したときにチャック20
が閉じ、チャック駆動軸31が後退したときにチャック
20が開くようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係るチャック開
閉機構では、駆動源からの駆動力をレバーやカム機構を
介してチャック駆動軸に伝達しているため、そのレバー
比やカム形状によって、増大した力をチャックに伝える
ことができる。それ故、チャックは、大きな力でワーク
を把持することができる。また、レバーからの力は、周
溝を介してピン支持用スリーブに伝達されるので、ピン
支持用スリーブは、レバーに妨げられずに回転可能であ
る。従って、主軸が完全に停止しない状態でも、レバー
を動作させて、チャックの開閉を行なうことができる。
さらに、ピン支持用スリーブが受けた力を伝達する各部
材は、高いバランス性能を確保できるスリーブ状である
ため、主軸の回転に高いバランス性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、主軸先端部に形成したチャックの縦
断面図、(b)は、チャックの正面図である。
【図2】本発明の実施例に係るチャック開閉機構の説明
図である。
【図3】図2に示すチャック開閉機構の背面図である。
【図4】図2に示すチャック開閉機構におけるレバーか
らピン支持用スリーブへの駆動力伝達部を拡大して示す
説明図である。
【図5】図2に示すチャック開閉機構における回転スリ
ーブに形成したカム溝の展開図である。
【図6】(a)は、図2に示すチャック開閉機構におけ
る回転スリーブと従動スリーブとの間に構成したカム機
構において、チャックを開くときの動作を示す説明図、
(b)は、チャックを閉じるときの動作を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1・・・工作機械 10・・・工作機械本体 11・・・主軸 21・・・チャックスリーブ 22・・・コレットマウント 30・・・チャック開閉機構 31・・・チャック駆動軸 32・・・シリンダ装置(駆動源) 33・・・レバー機構 34・・・レバー 36・・・回転スリーブ 37・・・ピン支持用スリーブ 38・・・従動スリーブ 39・・・ピン 40・・・カム溝 46・・・皿ばね 50・・・カム機構 111・・・主軸の先端部 112・・・主軸の後端部 114・・・カラー(主軸の後端部) 311・・・チャック駆動軸の後端部 321・・・シリンダ装置の出力軸 343・・・駆動力伝達部 344・・・ベアリング軸受 371・・・ピン支持用スリーブの周溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸先端部に固定されたチャ
    ックを、その背面側から主軸後端部に向けて延設された
    チャック駆動軸を進退させて開閉する工作機械のチャッ
    ク開閉機構において、 工作機械本体側は、チャック開閉機構の駆動源と、該駆
    動源に駆動されて前記チャック駆動軸の軸線方向に沿っ
    て揺動するレバーとを有し、 前記主軸後端部は、外周面に形成された周溝に前記レバ
    ーが差し込まれ、該レバーの揺動に連動して前記主軸後
    端部上を前記軸線方向に沿って進退可能なピン支持用ス
    リーブと、前記主軸後端部の周囲を等角度に分割する位
    置で先端を内側に向けた状態で前記ピン支持用スリーブ
    に支持された少なくとも二本のピンと、該ピンを案内す
    るカム溝が形成され、該ピンの進退動作に連動して前記
    主軸後端部の周りを回転可能な回転スリーブと、該回転
    スリーブに隣接する位置で前記主軸後端部に嵌められた
    従動スリーブと、該従動スリーブと前記回転スリーブと
    の間に形成され、該回転スリーブの一方方向の回転によ
    って前記従動スリーブを前記軸線方向に沿って後退さ
    せ、この後退動作に基づいて前記チャック駆動軸に後退
    動作を行なわせるカム機構とを有することを特徴とする
    工作機械のチャック開閉機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記従動スリーブと
    前記チャック駆動軸の後端部との間には、それらを離間
    する方向に付勢するばねを有することを特徴とする工作
    機械のチャック開閉機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記レバー
    は、前記周溝内に位置する部分に該周溝の側面に外輪を
    向けるころ軸受を有することを特徴とする工作機械のチ
    ャック開閉機構。
JP26630394A 1994-10-05 1994-10-05 工作機械のチャック開閉機構 Pending JPH08108304A (ja)

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