JPH05309507A - チャック装置 - Google Patents

チャック装置

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Publication number
JPH05309507A
JPH05309507A JP11874292A JP11874292A JPH05309507A JP H05309507 A JPH05309507 A JP H05309507A JP 11874292 A JP11874292 A JP 11874292A JP 11874292 A JP11874292 A JP 11874292A JP H05309507 A JPH05309507 A JP H05309507A
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JP
Japan
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chuck
actuator
central axis
work
chuck device
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Application number
JP11874292A
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English (en)
Inventor
Kotaro Kanetani
光太郎 金谷
Akira Takahashi
晃 高橋
Fumio Yoshizawa
二三男 吉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asama Giken Co Ltd
Original Assignee
Asama Giken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レース、ターニング等の作業において、外径
あるいは内径の異なるワークに対してスムーズに中心軸
を移動させ、強固に把持し、精度の高い加工を短時間の
交換で行うことを可能とするチャック装置を実現する。 【構成】 複数のジョウアクチュエータ20を揺動可能
に支持するそれぞれの支持部13を背面に螺旋角歯31
の形成されたスライダ30で保持し、このスライダ30
を螺旋状の角歯41の形成された移動用アクチュエータ
40をウォームギア50により回転させ、半径方向に同
期をとりながら移動可能とする。これに追従してジョウ
アクチュエータ20の作動端23も半径方向に移動さ
せ、爪22がワーク1を把持する角度を一定に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャックの中心軸線上
に、ワークの外径から、または内径から把持可能なワパ
ーチャックに関し、特に、外径または内径が変化するワ
ークについても強固に把持可能なチャック装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図9に、従来のチャック装置の一例とし
て、ユニバーサル・ボールロック・パワーチャックの構
造を示してある。このパワーチャックは、チャック本体
11の前面12にジョウアクチュエータ20を球面21
で保持可能な支持部13がネジ止めされている。そし
て、ジョウアクチュエータ20の前面側12の端部には
ワーク1を把持する爪22が取付けられている。このチ
ャック装置は、このようなジョウアクチュエータ20が
チャックの中心軸16を中心に等間隔に3組用意されて
おり、ワーク1を強固に把持することが可能となってい
る。
【0003】このチャック装置においては、爪22と対
峙するジョウアクチュエータ20の作動端23が、エキ
セントリックな球形のスイベル支持部14を介して、本
体11内部のアクチュエータフランジ15に挿入されて
いる。そして、このアクチュエータフランジ15は、そ
の中心に接続されたドローバー17により、チャックの
中心軸16に沿って軸方向に駆動される。このため、ジ
ョウアクチュエータ20は球面21を中心に揺動され、
爪22でワーク1をつかみ、はなす動作を行うことがで
きる。すなわち、図9上部に示すように、ドローバー1
7をチャックの前面12に対し引くと、アクチュエータ
フランジ15が引かれ、エキセントリックな形状のスイ
ベル支持部14により、作動端23がチャックの外周方
向に揺動される。従って、ジョウアクチュエータ20を
介して爪22は、チャックの中心軸方向に揺動され、ワ
ーク1が把持される。逆に、ドローバー17をチャック
の前面方向12に挿入すると、作動端23は、チャック
の中心軸方向に引かれ、爪22はチャックの外周方向に
揺動するので、ワーク1は開放される。
【0004】このようなパワーチャックは、レースおよ
びターニング作業等において、自動的にワークの把持、
開放が可能であることからNCマシンなどに多用化され
ているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、レー
ス、ターニング等の作業により加工される製品が多様化
しており、上記のようなパワーチャックにより把持し、
加工される部材の形状も多種多様となっている。上述し
たユニバーサル・ボールロック・パワーチャックにおい
ては、ジョウアクチュエータが揺動によりワークを把持
するため、若干の径の変動に対しては追従することは可
能であるが、一定の範囲を越えると、保持力が低下した
り、チャックの中心軸上にワークを把持することができ
なくなる。従って、加工すべきワークの径が変わるとそ
れに対応したチャックを付け替える必要があり、加工作
業の効率が著しく低下する。
【0006】ワークの径の変動が多い加工作業に対応し
て、ジョウの先端に形成される爪部のみをチャックの半
径方向に移動可能なチャック装置も開発されている。し
かし、チャック装置は、複数のジョウでワークを把持す
る機構であるため、各ジョウの先端が等しく移動しない
と、ワークの中心とチャックの中心軸にずれが生じ、精
密な加工を行うことができないという問題がある。ま
た、ワークを把持するために、最も力が加わるジョウの
先端部に移動機構を設けている場合は、その移動機構を
外力に対抗可能な強度のあるものとする必要があり、移
動機構が大掛かりなものと成りやすい。さらに、ワーク
にかかる外力により、移動機構がスムーズに作動しない
と、上述したような軸ずれの発生の原因となる。
【0007】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑みて、ワークの径が変動する場合であっても、容易
にワークを把持することができ、さらに、軸ずれなどの
問題がなく、精度の高い加工を行うことができるパワー
チャックを実現することを目的としてる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
の課題を解決するために、ジョウアクチュエータである
揺動腕部の揺動中心となる揺動軸にチャック装置の中心
軸に対し外周方向に移動可能なスライダ部分を設けるよ
うにしている。すなわち、本発明に係るチャックの中心
軸の周囲に設置され被加工物を挟み込む2以上の爪部
と、チャック本体に対し揺動軸を中心に揺動可能に保持
された揺動腕部であって、爪部をその一端であるの支持
端で支持する揺動腕部と、この揺動腕部の支持端に対峙
する作動端をチャックの中心軸に沿って駆動可能なアク
チュエータ部とを有するチャック装置においては、揺動
軸が、チャックの中心軸を中心として略同心円状に形成
された角歯からなるスライダ部分を具備するスライド揺
動軸であり、スライダ部分と噛み合いチャックの中心軸
を中心とした螺旋状の角歯からなる駆動部分を具備する
移動用アクチュエータ部と、この移動用アクチュエータ
部をチャックの中心軸に対し回転可能な調整部とを有す
ることを特徴としている。
【0009】そして、このようなチャック装置におい
て、作動端は滑り移動可能な略球状のスイベル取付具で
ある場合は、アクチュエータ部としては、このスイベル
取付具が嵌め込まれチャックの中心軸近傍からチャック
の中心軸に対し外周方向に螺旋状に形成された溝からな
るリード部分を設けることが有効である。
【0010】また、移動用アクチュエータ部の外周に歯
車部分を形成し、調整部には、この歯車部分と噛み合う
ウォーム歯車部分を備えることが望ましい。
【0011】
【作用】上記のような本発明に係るチャック装置におい
ては、揺動軸に装着されたスライダ部分が移動用アクチ
ュエータ部と噛み合って半径方向に移動可能となってい
る。すなわち、調整部によりこの移動用アクチュエータ
部を回転されると、移動用アクチュエータ部に形成され
た螺旋状の角歯に沿って、スライダ部分を具備する揺動
軸がチャック装置の中心軸に対し半径方向に駆動され
る。従って、この揺動軸を揺動の中心とする揺動腕部も
半径方向に動かされ、支持端に装着された爪部で把持可
能なワークの径を変更することができる。そして、複数
の揺動腕部によりワークを把持するチャック装置におい
て、移動用アクチュエータ部に形成された螺旋状の角歯
と、各揺動腕部を揺動可能に支持するそれぞれの揺動軸
のスライダ部分の角歯とが噛み合わされ、半径方向に移
動させることにより、複数の揺動腕部は同期が取られて
移動される。従って、各揺動腕部の移動距離は等しくな
り、ワークの軸とチャック装置の中心軸とがずれること
はない。さらに、揺動腕部の揺動中心である揺動軸を稼
働させているため、ワークを保持する外力が直接に係る
ことはなく、衝撃などにより移動距離が変わってしまう
ようなこともない。このため、本発明に係るチャック装
置を用いることにより、ワークの径が変動した場合であ
っても、精度の高い加工を施すことが可能となる。
【0012】また、揺動腕部が移動用アクチュエータ部
により外周方向に移動すると、作動端と揺動軸の角度が
変化するため、支持端と揺動軸との角度も変わり、爪部
においてワークを把持する角度も変わって把持力が低下
する場合がある。この場合は、揺動軸の移動に伴い、作
動端も揺動軸と等しく半径方向に移動させ、揺動軸と作
動端との角度を一定に保つことにより、把持力の低下を
防止することができる。そして、作動端が滑り移動可能
な略球状のスイベル取付具を採用している場合は、アク
チュエータ部に中心軸から外周方向に螺旋状に移動可能
なリード部分を設け、このリード部分により、作動端へ
の伝達力を確保しながら半径方向への移動を可能とする
ことができる。
【0013】また、移動用アクチュエータ部を歯車部分
とウォーム歯車部分とにより駆動することにより、制御
部の動作を簡易化できる。そして、ウォーム歯車部分を
手動、あるいは電動にて駆動することにより、ワークの
径が色々と変化する場合であっても、効率的に加工作業
を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0015】図1に、本実施例に係るチャック装置を用
いて小径のワーク1を外径把持しているようすを示して
ある。本例のパワーチャックは、基本的に先に図9に基
づき説明したユニバーサル・ボールロック・パワーチャ
ックと同じ構造であり、ワーク1を把持する機構も同様
にである。従って、共通する部分には同じ符号を付し、
説明を省略する。
【0016】本例のパワーチャックも、ワーク1を支持
部13に揺動可能に支持されたジョウアクチュエータ2
0の作動端23をアクチュエータフランジ60を介して
ドローバー17により操作し、ワーク1を爪22により
把持、開放するチャックである。そして、本例の装置
は、支持部13が背面にスライド用の螺旋角歯31が形
成されたスライダ30に支持されており、チャックの前
面11に沿って、半径方向に移動可能となっている。そ
して、このスライダ30の背面には、スライド用の螺旋
角歯31と噛み合う螺旋状の角歯41が形成された移動
用アクチュエータ40が取り付けられている。この移動
用アクチュエータ40は、チャックの中心軸16回りに
回転可能に支持されており、外周には歯車42が形成さ
れている。
【0017】そして、この歯車42と噛み合い、チャッ
ク本体11の上部に取り付けられたウォームギア50に
より、移動用アクチュエータ40は必要な回転角度に回
転される。さらに、移動用アクチュエータ40の背面に
位置するアクチュエータフランジ60には、スイベル支
持部14が半径方向に移動可能な螺旋状のリード61が
形成されている。
【0018】図2に、本例のパワーチャックによりワー
ク1に比して径の大きなワーク2を外径把持している様
子を示してある。本例のパワーチャックにおいては、移
動用アクチュエータ40がウォームギア50によって回
転されると、移動用アクチュエータ40に形成された螺
旋状の角歯41により、スライダ30が半径方向に動か
される。このため、スライダ30に支持されている支持
部13も半径方向に動かされ、ジョウアクチュエータ2
0も半径方向に動かされる。本図に示すように、外径の
大きなワーク2を把持する場合は、移動用アクチュエー
タ40により、スライダ30を外周方向に移動させる。
これに追従してジョウアクチュエータ20も外周方向に
移動し、爪22も外周方向に動かされる。また、このジ
ョウアクチュエータ20の作動端であるスイベル支持部
14も、ジョウアクチュエータ20と共にアクチュエー
タフランジ60内のリード61に沿って外周方向に移動
される。このように、本例のチャックにおいては、支持
部13が外周方向に移動することにより、ジョウアクチ
ュエータ20が外周に移動し、外径の大きなワーク2を
把持することが可能となる。そして、支持部13を外周
方向に移動するだけで、スイベル支持部14も追従して
外周方向に移動され、支持部13に対する爪22および
スイベル支持部14の位置関係は変わらずに、小径のワ
ーク1を把持する場合と同じ条件で、強固に大径のワー
ク2を把持することができる。
【0019】図3に、本例のパワーチャックを前面12
から見た様子を示してある。本例のパワーチャックは、
円柱状のワークの軸をチャックの中心軸上に設定可能な
ように、等角度で配置された3本の爪22a〜cにより
ワークを把持する装置である。従って、これらの爪22
a〜cを半径方向に移動させ、外径の異なるワークを把
持するためには、爪22a〜cを支持する3組のジョウ
アクチュエータ20a〜cのそれぞれを等しくスムーズ
に移動させることが重要である。
【0020】図4に、ジョウアクチュエータ20a〜c
の内の一つを支持する支持部13を示している。なお、
3組のジョウアクチュエータ20a〜cはすべて同じ構
成であるので、それらの内1組を代表して説明する。図
4には、図1に対応して小径のワーク1を把持する場合
の支持部13を示してある。支持部13は、従来のチャ
ック装置と異なり、チャック本体11には固定されてお
らず、チャック本体11に形成されたU字形のスライダ
ーガイド溝18にスライダー30を介して嵌め込まれて
いる。そして、このスライダーガイド溝18と支持部1
3との接触面は平滑に形成されており、スライダーガイ
ド溝18に沿って支持部13が半径方向に滑らかに移動
可能となっている。図5は、図2に対応して大径のワー
ク2を把持する場合の支持部13の様子を示してある。
支持部13は後述する移動用アクチュエータ40の回転
により、スライダーガイド溝18に沿って外周方向に動
かされる。そして、これに追従してジョウアクチュエー
タ20および爪22が外周方向に移動するため、大径の
ワーク2を把持することできる。支持部13を移動する
ので、背面に螺旋角歯31が形成されたスライダ30が
外周方向に、チャック本体11から突出する位置まで動
かされている。
【0021】図6に、支持部13を駆動する移動用アク
チュエータ40およびスライダ30の裏面を示してあ
る。本例の装置の移動用アクチュエータ40は、ジョウ
アクチュエータ20の設置される内周側が開口となって
アクチュエータフランジの外周に形成された歯車65と
噛み合う歯車45が形成された帯状のディスクフランジ
であって、チャックの中心軸16を中心に本体11に対
し回転可能に支持されている。そして、移動用アクチュ
エータ40の前面44にチャックの中心軸を中心とした
螺旋状の角歯41が形成されている。また、移動用アク
チュエータ40の外周側面には、歯車42が形成されて
おり、チャック本体11の上部に設置されたウォームギ
ア50により、移動用アクチュエータ40を回転させる
ことができる。この移動用アクチュエータ40と背面に
おいて接続されるスライダ30の背面には、この螺旋状
の角歯41と噛み合う略同心円状の螺旋角歯31が形成
されている。従って、ウォームギア50により移動用ア
クチュエータ40を回転させると、略同心円状の螺旋角
歯31が、螺旋状の角歯41の上を半径方向に動き、そ
の結果スライダ30が半径方向に動かされる。
【0022】図7は、ジョウアクチュエータ20を駆動
するためにその作動端であるスイベル支持部14が挿入
されるアクチュエータフランジ60を示してある。本例
の装置のアクチュエータフランジ60は、チャックの中
心軸16を中心62として回転可能な円盤状のフランジ
である。そして、この中心62にドローバー17が接続
され、ドローバー17を抜き差しすることにより、チャ
ックの中心軸16に沿って前後にも駆動可能となってい
る。本例のアクチュエータフランジ60には、従来のも
のと異なり、スイベル支持部14が外周方向に移動可能
なリード部61が、各ジョウアクチュエータ20に対し
て形成されている。
【0023】従来のアクチュエータフランジにおいて
は、エキセントリックな形状をしたスイベル支持部14
を球面揺動できるように支持すれば良いので、スイベル
支持部14に対応した略球面の溝が形成されているだけ
である。しかし、本例においては、ジョウアクチュエー
タ20が移動用アクチュエータ40により半径方向に移
動可能であるので、これに対応してスイベル支持部14
も半径方向に移動可能に支持する必要がある。さらに、
ジョウアクチュエータを支持部13を中心に揺動させる
ためには、エキセントリックな形状のスイベル支持部1
4を、チャックの中心軸16に対し、内周面側63と、
外周面側64から支持し、ドローバー17の前後方向の
動きを伝達する必要がある。このため、本例において
は、アクチュエータフランジ60に、チャックの中心軸
16から外周に向かって螺旋状に形成された溝からなる
リード61を用意し、このリード61によりスイベル支
持部14を支持している。従って、スイベル支持部14
は半径方向に稼働可能であると同時に、スイベル支持部
14は内周面63および外周面64で保持され、ドロー
バー17の動きが伝達可能である。
【0024】図8に、上記にて説明した本例のチャック
装置の各部分を分解して示してある。先ず、チャック装
置の背面を構成するバックプレート70の中心に用意さ
れたドローバー貫通穴71を貫通してドローバー17が
アクチュエータフランジ60の中心62に接続される。
アクチュエータフランジ60のリード61には、エキセ
ントリックな球面を有するスイベル支持部14が設置さ
れ、このスイベル支持部14にジョウアクチュエータ2
0の作動端23が挿入される。そして、アクチュエータ
フランジ60の前面には螺旋状の角歯41が形成された
移動用アクチュエータ40が設置される。この移動用ア
クチュエータ40の上部には、移動用アクチュエータ4
0を回転させ、ジョウアクチュエータ20の半径方向の
距離、すなわち、爪22に把持可能なワークの径を調整
するウォームギア50が設置される。さらに、ジョウア
クチュエータ20の支点であり略球面の揺動中心21で
揺動可能に支持する支持部13は、背面に移動用アクチ
ュエータ40の螺旋状の角歯41と噛み合う移動用の螺
旋角歯31が形成されたスライダ30に挿入される。そ
して、このスライダ30は、チャック本体11の前面に
形成されたスライダーガイド溝18に沿って滑らかに動
作可能となる。従って、ジョウアクチュエータ20の揺
動中心21に接続される爪22は、移動用アクチュエー
タ40によりチャックの中心軸16に対し半径方向に移
動可能であり、チャックで把持するワークの径に適した
位置で、ワークを強固に保持することが可能である。
【0025】このように、本例のチャック装置において
は、移動用アクチュエータを回転させることにより径の
異なるワークに追従して爪の位置を半径方向に動かすこ
とが可能である。したがって、多様なワークも対して
も、チャック本体を取り替えることなく、スムーズにレ
ースおよびターニング作業などを続行することが可能と
なり、加工作業を段取り良く、短期間に終了することが
できる。また、移動用アクチュエータを回転し爪の半径
方向の位置を調整するウォームギアをモータ等にて電動
制御することも可能である。従って、NCマシンに本例
のチャック装置を適用し、省力化を図ることも可能であ
る。
【0026】なお、本例においては、ワークを外径側か
ら把持する外径把持に基づき説明しているが、内径側か
ら把持する場合であっても同様に径の異なるワークを精
度良く、強固に把持することは勿論可能である。
【0027】
【発明の効果】このように、本発明に係るチャック装置
においては、ワークを把持する複数の爪部が移動用アク
チュエータ部により半径方向に移動可能となっている。
従って、径の異なるワークを強固に把持することができ
る。同時に、移動用アクチュエータ部により各爪部の移
動が同期をとって行われるため、複数の爪部におけるチ
ャックの中心軸からの距離は常に等しく、この爪部に把
持されるワークの中心と、チャックの中心軸との間にず
れを発生させることはない。従って、本発明に係るチャ
ック装置においては、移動用アクチュエータ部という廉
価な機構を用いて、径の異なる多様なワークのスムーズ
な把持を可能としたチャック装置である。
【0028】さらに、ワークを把持する際に力が集中し
易く、衝撃力が加わり易い爪部に稼働機構を持たせるこ
となく、爪部を支持する揺動腕部の揺動軸を半径方向に
駆動し、把持する径を調整しているため、衝撃などによ
り移動距離が変動し、軸ずれを起こすこともなく、精度
の高いチャッキングを行うことが可能である。また、ア
クチュエータ部に螺旋状のリード部分を形成し、このリ
ード部分により作動端を揺動軸の半径方向の移動に追従
可能としているため、揺動腕部と爪部との位置関係は、
把持するワークの径に関係なく一定に保つことができ
る。従って、爪部において、どのような径のワークに対
しても所定の把持力で把持することが可能である。この
ように、本発明に係るチャック装置を用いることによ
り、多種多様なワークをスムーズに把持することがで
き、レースおよびターニングなどの作業を効率良く行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチャック装置の構造を一部欠いて
示す外形図であり、小径のワークを把持する場合を示
す。
【図2】図1に同様に、チャック装置の構造を一部欠い
て示す外形図であり、大径のワークを把持する場合を示
す。
【図3】図1に示すチャック装置の把持部を示す正面図
である。
【図4】図3に示すチャック装置の支持部の動きを示す
断面図であり、小径のワークを把持する場合を示す。
【図5】図4と同様に支持部の動きを示す断面図であ
り、大径のワークを把持する場合を示す。
【図6】本例のチャック装置の移動用アクチュエータを
示す断面図である。
【図7】本例のチャック装置のアクチュエータフランジ
を示す断面図である。
【図8】本例のチャック装置の主要部品を示す分解組立
図である。
【図9】従来のチャック装置の構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2・・・ワーク 11・・・チャック本体 12・・・チャックの前面 13・・・支持部 14・・・スイベル支持部 16・・・チャックの中心軸 17・・・ドローバー 18・・・スライダーガイド溝 20・・・ジョウアクチュエータ 21・・・揺動中心 22・・・爪 23・・・作動端 30・・・スライダ 31・・・移動用の螺旋角歯 40・・・移動用アクチュエータ 41・・・螺旋状の角歯 42・・・歯車 45・・・移動用アクチュエータの内周面に形成された
歯車 50・・・ウォームギア 60・・・アクチュエータフランジ 61・・・リード 62・・・フランジ中心 63・・・リードの内周面側 64・・・リードの外周面側 65・・・アクチュエータフランジの外周面に形成され
た歯車 70・・・バックプレート 71・・・ドローバー貫通穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックの中心軸の周囲に設置され被加
    工物を挟み込む2以上の爪部と、チャック本体に対し揺
    動軸を中心に揺動可能に保持され、前記爪部を支持端で
    支持する揺動腕部と、この揺動腕部の前記支持端に対峙
    する作動端を前記チャックの中心軸に沿って駆動可能な
    アクチュエータ部とを有するチャック装置において、 前記揺動軸は、前記チャックの中心軸を中心として略同
    心円状に形成された角歯からなるスライダ部分を具備す
    るスライド揺動軸であり、前記スライダ部分と噛み合い
    前記チャックの中心軸を中心とした螺旋状の角歯からな
    る駆動部分を具備する移動用アクチュエータ部と、この
    移動用アクチュエータ部を前記チャックの中心軸に対し
    回転可能な調整部とを有することを特徴とするチャック
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記作動端は滑り移
    動可能な略球状のスイベル取付具であって、前記アクチ
    ュエータ部は、このスイベル取付具が嵌め込まれ、前記
    チャックの中心軸近傍から該チャックの中心軸に対し外
    周方向に螺旋状に形成された溝からなるリード部分を備
    えていることを特徴とするチャック装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記移動用
    アクチュエータ部の外周に歯車部分が形成されており、
    前記調整部は、この歯車部分と噛み合うウォーム歯車部
    分を備えていることを特徴とするチャック装置。
JP11874292A 1992-05-12 1992-05-12 チャック装置 Pending JPH05309507A (ja)

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