JPH0810743Y2 - 強制給気型ガス燃焼機器の騒音防止装置 - Google Patents

強制給気型ガス燃焼機器の騒音防止装置

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JPH0810743Y2
JPH0810743Y2 JP1991013290U JP1329091U JPH0810743Y2 JP H0810743 Y2 JPH0810743 Y2 JP H0810743Y2 JP 1991013290 U JP1991013290 U JP 1991013290U JP 1329091 U JP1329091 U JP 1329091U JP H0810743 Y2 JPH0810743 Y2 JP H0810743Y2
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高明 荒木
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パロマ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、強制給気型ガス燃焼
機器の騒音防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス湯沸器等のガス燃焼機器から発生す
る騒音には、燃焼騒音、通水騒音などその発生源には幾
種類もあるが、その中でも、特に、強制給気型ガス燃焼
機器においては、強制給気流による給気騒音が全体の騒
音の中で占める割合は極めて大きい。
【0003】そこで、従来の強制給気型ガス燃焼機器
は、図5に示されているように、給気ファンF′から燃
焼室1′へガスバーナ2′の燃焼に必要な空気を整流板
で整流して強制的に送給しガスバーナ2′を燃焼させる
ものにおいて、給気騒音の最も発生しやすい燃焼室1′
への給気吐出口3′に給気騒音を防止するための手段を
全く施していないのが通常である。しかし、たとえば、
特開平2−176315号公報に示されているように、
強制給気型燃焼装置において、二次空気室(燃焼室の下
部)の内部に同一断面積の多数の空気口を均一に設けた
上流側空気整流板と、長手方向に断面積が異なる多数の
空気口を設けた下流側空気整流板とを一定の空間を存し
て備えた2枚の空気整流板により給気ファンからの空気
流の流れを削減してバーナを安定燃焼させることにより
燃焼騒音を低減するようにしたものはある
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の技術の燃焼
室1′への給気吐出口3′に騒音防止手段が全く施され
ていないものにあっては、給気吐出口3′から燃焼室
1′へ吐出する給気流は、速度分布の大きい流れとなる
ために給気吐出口3′での給気流により生ずる騒音は著
しく高いという問題点があった。また、二次空気室(燃
焼室の下部)の内部に2枚の空気整流板を備えたもので
は、2枚の整流板で空気流の乱れを削減してバーナを安
定燃焼させることにより燃焼騒音を低減するに過ぎず、
強制給気型ガス燃焼機器における各種騒音の中でもその
占める割合の大きい強制給気流による給気騒音には対処
し得ないという問題点があった
【0005】この考案は、上記従来の技術の有する斯か
る問題点に鑑み、強制給気型ガス燃焼機器における強制
給気の流れによる給気騒音を速度分布の大きい給気吐出
口で抑制低下して低騒音の強制給気型ガス燃焼機器の提
供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案の第1の強制給気型ガス燃焼機器の騒音防
止装置は、給気ファンからの燃焼用空気を燃焼室の下部
に備えた整流板で整流して燃焼室へ押し込むように強制
給気してガスバーナの燃焼に供する強制給気型ガス燃焼
機器において、上記整流板と燃焼室の底面に開口された
給気吐出口との間に各部均質な多孔部材を内外に一定の
間隔を存して二重に配置して構成された多孔抵抗体を給
気吐出口を積った状態に設置し上記多孔低抗体により
吸気ファンからの速度分布の大きい給気の流れを各部均
等な速さの流れに変えて給気騒音の発生を給気吐出口
抑制したことを特徴とする。
【0007】また、この考案の第2の強制給気型ガス燃
焼機器の騒音防止装置は、上記多孔抵抗体を構成する多
孔部材が各部を均一な網目とした金網その他の体であ
ことを特徴とする。
【0008】さらに、この考案の第3の強制給気型ガス
燃焼機器の騒音防止装置は、上記多孔抵抗体において、
外側多孔部材の上面中央と内側多孔部材の両側下部とを
開口して給気通路を備え、多孔抵抗体に目詰まりが生じ
た場合、給気が上記給気通路を流れて風量低下しない構
成としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成としたこの考案の第1の強制給気型ガ
ス燃焼機器の騒音防止装置は、各部均質の多孔部材で構
成された多孔抵抗体を整流板と給気吐出口との間に給気
吐出口を覆った状態に備えたから、給気吐出口から燃焼
室1へ吐出する速度分布の大きい給気流が多孔抵抗体を
通過することにより各部均等な速度に変えられる。この
結果、給気騒音の発生は給気吐出口で抑制されその騒音
は低下する。
【0010】また、この考案の第2の強制給気型ガス燃
焼機器の騒音防止装置は、多孔抵抗体を構成する多孔部
材に各部を均一な網目とした金網その他の体を用いた
から、給気吐出口からの速度分布の大きい流れはこの
体を通過することにより均一 流速の流れに効果的に変え
られる。この結果、騒音低減効果は倍加する
【0011】さらに、この考案の第3の強制給気型ガス
燃焼機器の騒音防止装置は、多孔抵抗体の外側多孔部材
の上面中央と内側多孔部材の両側下部とを開口して迂回
した給気通路を備えたから、多孔抵抗体に目詰まりが生
じた場合でも給気がこの給気通路を流れて燃焼室へ供給
される。この結果、多孔抵抗体に目詰まりが生じても給
気不良によりバーナの燃焼に支障をきたすことはない
【0012】
【実施例】以下この考案による強制給気型ガス燃焼機器
の騒音防止装置の実施例について図面を参照して説明す
る。
【0013】実施例は強制給気型ガス湯沸器にこの考案
の騒音防止装置を適用したもので、図1において、Fは
給気ファンで、その給気吐出口3を燃焼室1の底面に接
続開口して燃焼室1内に設置したガスバーナ2の燃焼に
必要な空気を該給気吐出口3から吐出した空気を給気吐
出口3の上部に備えた整流板7で整流して燃焼室1内の
各部へ押し込むように強制給気してガスバーナ2の燃焼
に供するようになっている。
【0014】8はガスバーナ2の上部に設置した熱交換
器で、ガスバーナ2で加熱されることにより給水管9か
らの水が該熱交換器8を流通する間に熱交換されて設定
温度に昇温し出湯管10から出湯されるものである。1
1は排気筒、12は外胴である。
【0015】Aは各部均質の多孔部材4,5で構成され
多孔抵抗体であって、燃焼室1への上記給気吐出口3
上記整流板7との間給気吐出口3を覆った状態に
けられている。実施例では上記多孔部材として各部を均
一な網目とした金網を用い、図1及び図2に示されてい
る実施例は、該金網4,5を内外に一定の間隔を存して
二重に配置して多孔抵抗体Aを構成し、この多孔抵抗体
Aを給気吐出口3の上面に給気吐出口3を覆った状態に
設置している。
【0016】また、図4に示されている実施例は金網
4,5を内外に一定の間隔を存して二重に配置して構成
された多孔抵抗体Aにおいて、外側の金網5の上面中央
と、内側の金網4の両側下部を切除して開口し多孔抵抗
体Aに矢印cで示したような迂回した給気通路6を設け
て、多孔抵抗体Aの金網4,5の網目が塵埃等により詰
まった場合等に給気ファンFからの給気がこの給気通路
6を通ってそのまま燃焼室1へ送給されて風量低下がな
いようにしている。
【0017】なお、多孔抵抗体Aの金網4,5の網目が
塵埃等により詰まって機能しない場合、通常はこれを即
座に検知して報知することによりその清掃を促すもので
あるが、図4の実施例のように給気通路6を設けると、
多孔抵抗体Aに目詰まりが生じこれを放置した場合でも
燃焼室1への給気は給気通路6から引続き確実に供給さ
れるため風量低下による給気不良でバーナの燃焼に支障
をきたすことはない。
【0018】前記実施例において、実験によれば、金網
4,5の網目の大きさは、たとえば、図3に示した菱形
の網目の場合、a=14mm、b=5mm程度の網目を
各部に有する金網4,5を用いた場合が最も騒音低減効
果があった。すなわち、前記寸法以上の網目を用いた場
合は騒音低減効果は薄れ、必要以上に小さい網目の金網
を用いた場合は通風の抵抗が増し、かつ、目詰まりも著
しいため適切ではなかった。
【0019】また、給気吐出口3と金網4,5との間に
は一定の距離をおくのが好ましい。この距離としては、
たとえば、図2に示されているように給気吐出口3と内
側の金網4との距離は、h=10mm、給気吐出口3
と外側の金網5との距離は、h=20mm程度とした
場合が最も騒音低減効果があったが、多孔抵抗体Aを給
気吐出口3から30mm以内の間隔で設置すればその効
果に大差はなかった。
【0020】さらに、金網の枚数としては、2枚の金網
4,5を一定の間隔(たとえば、10mmの間隔)を存
して二重に配置した場合が最も騒音低減効果があった。
なお、3枚の金網を用いてもそれ以上の効果はなかっ
た。
【0021】上記実験例による最適な網目の大きさ、給
気吐出口からの距離及び枚数により構成された多孔抵抗
体Aを給気吐出口3と整流板7との間給気吐出口3の
上面を覆った状態に設けて給気騒音を測定した結果、多
孔抵抗体Aの全くない従来のものに比べ2〜2,5dB
(A)もその騒音が低下した。
【0022】一般的に騒音は流速の指数関数で増加し、
また、速度の速い所に速度の遅いものが接触すると音が
出るとされているが、この考案は、上記構成に基づく実
験例からも明らかなように、給気吐出口3からの速度分
布の大きい流れを金網4,5からなる多孔抵抗体Aで均
一した流速の流れに変えることにより最高流速を落とし
て騒音発生を給気吐出口3で抑制するものである。
【0023】多孔抵抗体Aを構成する部材として、金網
に代えてパンチングメタル(多孔板)を用いたものにつ
いても実験したが、金網ほどの騒音低減効果は得られな
いものの、従来のものに比べ騒音が0.5dB(A)程
度低下した。
【0024】
【考案の効果】この考案の第1の強制給気型ガス燃焼機
器の騒音防止装置は、燃焼室への給気吐出口の上面を覆
った状態に設けられた各部均質の多孔部材で構成された
多孔抵抗体により速度分布の大きい給気の流れを各部均
等な流速に変えて給気騒音の発生を給気吐出口で抑制す
るから、給気吐出口での給気流により生ずる給気騒音は
著しく低下し、全体として低騒音の強制給気型ガス燃焼
機器が提供できる。
【0025】また、この考案の第2の強制給気型ガス燃
焼機器の騒音防止装置は、多孔抵抗体が各部を均一な網
目とした金網その他の体で構成されているから、騒音
低減効果は倍加し、かつ、製作容易で、構造も簡単であ
、コスト的にも頗る安価に提供できる
【0026】さらに、この考案の第3の強制給気型ガス
燃焼機器の騒音防止装置は、多孔抵抗体に目詰まりに対
処する給気通路を設けたから、多孔抵抗体に目詰まりが
生じても給気不良によりバーナの燃焼に支障をきたすこ
とはない
【0027】この考案の強制給気型ガス燃焼機器の騒音
防止装置は、以上の諸々の効果を奏するほか、既存のこ
の種のガス燃焼機器に簡単に付設して給気騒音を低減さ
せることができるから、実用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による強制給気型ガス燃焼機器の騒音
防止装置の一実施例を示した概略断面図である。
【図2】多孔抵抗体の斜視図である。
【図3】多孔抵抗体の一部拡大平面図である。
【図4】異なる実施例を示した概略断面図である。
【図5】従来例の概略断面図である。
【符号の説明】
F 給気ファン 1 燃焼室 2 ガスバーナ 3 給気吐出口 A 多孔抵抗体 4 多孔部材 5 多孔部材 6 給気通路

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給気ファンからの燃焼用空気を燃焼室の
    下部に備えた整流板で整流して燃焼室へ押し込むように
    強制給気してガスバーナの燃焼に供する強制給気型ガス
    燃焼機器において、上記整流板と燃焼室の底面に開口された給気吐出口との
    間に各部均質な多孔部材を内外に一定の間隔を存して二
    重に配置して構成された多孔抵抗体を給気吐出口を覆っ
    た状態に設置し上記 多孔抵抗体により給気ファンからの速度分布の大き
    い給気の流れを各部均等な速さの流れに変えて給気騒音
    の発生を給気吐出口で抑制したことを特徴とする強制給
    気型ガス燃焼機器の騒音防止装置。
  2. 【請求項2】 上記多孔抵抗体を構成する多孔部材が各
    部を均一な網目とした金網その他の体である請求項1
    記載の強制給気型ガス燃焼機器の騒音防止装置。
  3. 【請求項3】 上記多孔抵抗体において、外側多孔部材
    の上面中央と内側多孔部材の両側下部とを開口して給気
    通路を備え、多孔抵抗体に目詰まりが生じた場合、給気
    が上記給気通路を流れて風量低下しない構成とした請求
    項1記載の強制給気型ガス燃焼機器の騒音防止装置。
JP1991013290U 1991-02-15 1991-02-15 強制給気型ガス燃焼機器の騒音防止装置 Expired - Lifetime JPH0810743Y2 (ja)

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JPH04108144U JPH04108144U (ja) 1992-09-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02176315A (ja) * 1988-12-26 1990-07-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃焼装置

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