JP3670825B2 - 空調用吹出しグリル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調設備に用いられる空調用吹出しグリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように、吹出しグリル100は、筐体101、ブレード102及び、ダンパ又はシャッタ103(以下、ダンパ103という。)から構成されており、流体、例えば空気104が連続的に供給されている。その吹出し方向は、ブレード102の方向を適宜傾斜させて調整することで、変えることができる。
その吹出し風量は、ダンパ103により調整することができる。ダンパ103は、多翼ダンパで、圧損調節のために支点部105でそれぞれ回動するものである。ダンパ103は、平行形にも、圧損のより小さい対向形(図5参照)にもでき、また、閉止状態にもできる。なお、ダンパ103の代わりに、吹出しグリル100内の通気部に多孔板等の通気抵抗体(図示省略)が用いられることもある。
吹出しグリル100からの正味の吹出し風量は、図6に示すように、吹出しグリル100からの吹出し空気106が空調エリア内の循環空気107を巻き込んで流れるという性質を見込んで設定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、必要となる空気循環量が多い場合には、吹出しグリル100の吹出口開口面積が大きくなったり、空調設備の空気循環ファンの消費電力量が増大し、更に、それに伴う騒音等が増えたりするという問題があった。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、かかる問題を生じることなく、空気循環量を多くすることが可能な空調用吹出しグリルを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、直径dの孔を孔ピッチpで複数形成した多孔板と、該多孔板の下流側に配置された整流格子とを備えている。そして、上記多孔板と上記整流格子との間隔Lが、
L≦(p−d)/(2・tan A)
である。Aは、広がり角、すなわち上記孔から噴出する流体流が広がる角度である。
また、空調用吹出しグリルにおいて、第1の孔を複数形成した多孔板を備え、上記第1の孔から噴出する流体流の周囲に空気を取込む第2の孔が、上記多孔板よりも下流側に形成されているように構成しても良い。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る空調用吹出しグリルの実施の形態について図面に基づいて説明する。
第1の実施形態を図1〜図3に示す。図1は、空調用の吹出しグリル1を表したもので、同図(a)は断面図、同図(b)は吸入側11の端面図であり、図2は図1の部分拡大図である。
吹出しグリル1は、筐体12、多孔板2、整流格子としてのハニカムコア3及びブレード13から構成されている。図1に示すように、面吹出しであり、吹出しグリル1には、ダクト(図示省略)から所定の流速の空気41が連続的に供給される。
【0006】
多孔板又はパンチングプレート2(以下、多孔板2という。)は、図1(b)及び図2(a)に示すように、直径dの孔21が孔ピッチpで規則的に複数形成されているものである。ダクトからの空気は、多孔板2の孔21を通して吹出しグリル1内に供給される。この孔21からは、空気41が吹出しグリル1内に高速で噴出して、図1(a)及び図2(a)中の破線で示すように、断面円形のジェット42(噴流)が複数、一定の広がり角A(図2(a)参照)で広がっていく。
【0007】
ハニカムコア3は、筐体12の内部であって多孔板2の噴出方向43の下流側に、多孔板2と一定の距離をもって配置されており、多孔板2とほぼ平行に、ジェット42の通路全面にわたって設けられている(図1(a)参照)。そして、正六角形の小さな孔31を複数有し(図2(a)参照)、その孔31は噴出方向43に向いている。ハニカムコア3は、この孔31によってジェット42を整流する。
なお、孔31の対辺bは、ジェット42の直径djよりも小さくなるようにしておく。
【0008】
ジェット42は、多孔板2から、吹出しグリル1外の周囲空間の空気を巻き込みながら噴出方向43に進んでいき、ハニカムコア3に達し、孔31のいくつかを連通し、更に噴出方向43に噴出していく(図1(a)参照)。この巻き込む空気の流れは、随伴流44(又は連行流)と呼ばれる二次的な流れである。
ジェット42は、下流側になるに従って流速が減少する一方で、随伴流44と混合するので、ジェット42の流量は増えていく。随伴流44は、ハニカムコア3のうち、ジェット42が通過しない領域32(図2(b)参照)に相当するいくつかの孔31を、噴出方向43と逆方向に通過して、多孔板2とハニカムコア3とに挟まれた空間45に供給される。
【0009】
随伴流44の流量は、ハニカムコア3の上流端面33におけるジェット42の直径djに比例するので、随伴流44が最大流量となるようにするには、多孔板2からのジェット42をできるだけ発達させた方が良い。
しかし、その一方で、隣り合うジェット42同士が干渉すると、随伴流44は制限されてしまう。そのため、ジェット42同士が干渉する位置よりも噴出方向43の上流側にハニカムコア3を設置することで、ジェット42同士の干渉を防ぐことができる。
ジェット42同士が干渉する位置は、一般に知られているジェット42の広がり角Aから容易に予測することができる。
このように、従来技術で利用していた吹出し後の巻き込み(図6の循環空気107)に加えて、随伴流44の流量の分だけ、正味吹出し風量を増やすことができる。すなわち、吹出し風量の増大に、ジェット42の流体力学的特性を利用している。
【0010】
多孔板2とハニカムコア3との間(空間45)は、間隔寸法Lだけあいている。随伴流44の流量は、間隔寸法Lと相関関係がある。随伴流44の流量が最大となるように最適設計した場合について、以下説明する。
すなわち、間隔寸法Lは、
L=(p−d)/(2・tan A) ………(1)
で計算される値である。ここに、dは多孔板2の孔21の直径、pは多孔板2の孔21の孔ピッチ、Aはジェット42の広がり角である(図2参照)。広がり角Aは、予め求めることができる。本実施形態においては、10度〜15度程度である。
式(1) を導いた過程を説明する。ハニカムコア3の上流端面33におけるジェット42の直径djは、
dj=d+2・L・tan A ………(2)
である。この直径djが多孔板2の孔ピッチpと等しいときに、随伴流44の流量が最大となる。したがって、
d+2・L・tan A=p ………(3)
となり、この式(3) を間隔寸法Lについて解くと、式(1) を得る。
【0011】
多孔板2とハニカムコア3との間隔寸法Lと、流量との相関関係を実際に実験した結果を図3に示す。図3のグラフは、縦軸が、流量を相対値で表しており、横軸が、間隔寸法Lを、単位mmで表している。
間隔寸法Lを、26.1mm(図中丸印)、31.8mm(図中正三角形印)および35.7mm(図中正方形印)の各値にしたときのそれぞれの流量を測定し、その結果をグラフ上でつなげたところ、同図に示すようになった。
流量が最大となった位置から、間隔寸法Lの値を小さくした場合と大きくした場合とを、流量の減少割合において比較すると、ジェット42同士の干渉のため、後者の方がその割合が大きくなる。
なお、多孔板2の孔21の直径dは、8.6 mm、孔ピッチpは、23.3mmであり、流量の計測は、ハニカムコア3の下流端面34(図1(a)参照)から50mmだけ離れた位置におけるものである。
式(1) によると、広がり角A=12.5度のときは、
Figure 0003670825
で、随伴流44を含む吹出し風量が最大となると予想され、実際に、図3のグラフでも同様の結果を得ることができた。
ただし、ジェット42の広がり角Aは、多孔板2の孔21の仕上げやレイノルズ数等に依存するため、式(1) で大方のあたりを付けて、実験的に確認するのが望ましい。
【0012】
間隔寸法Lを式(1) による値とすることで、ハニカムコア3を、隣り合うジェット42同士が相互に干渉しない位置に設置することができる。そして、多孔板2とハニカムコア3とで挟まれた空間45で、ジェット42の流量を最大にすることができ、最適設計を行うことができる。
なお、ブレード13により吹出し方向を適宜調整することができる。また、多孔板2又はハニカムコア3を噴出方向43に沿って可動として、間隔寸法Lを可変とすると、ジェット42同士の干渉による随伴流44の抑制を利用して、吹出し風量を調整できるようにも、応用可能である。
【0013】
次に、第2の実施形態を図4に示す。第2の実施形態は、第1の実施形態の原理を応用したものであり、図4は、空調用の吹出しグリル5の一部を断面で表したものである。
吹出しグリル5は、基本構成が第1の実施形態のものとほぼ同様であり、筐体51、多孔板6及びブレード52から構成されている。第2の実施形態においては、ハニカムコアは、設けられていない。
第1の実施形態と同様、多孔板又はパンチングプレート6(以下、多孔板6という。)の孔61(第1の孔)からは、空気71が吹出しグリル1内に高速で噴出して、図4中の破線で示すように、複数のジェット72が一定の広がり角Aで広がっていく。
筐体51の側面部周囲には、多孔板6よりも下流側に、孔53(第2の孔)が形成されており、随伴流74が、この孔53を通して取り込まれる。したがって、ジェット72に随伴流74が混合し、随伴流74の流量の分だけ、吹出し風量を増やすことができる。
なお、本実施形態では、孔53は、周囲4辺にそれぞれ設けられている。また、孔53は、ジェット72と随伴流74との混合が円滑に行われるように、噴出方向73に傾斜して設けられている。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、吹出した後における空調エリア内の循環空気の巻き込みに加えて、吹出す前においても吹出しグリル内での随伴流によって、空調エリア内の循環流量を多くすることができ、正味の吹出し風量を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空調用吹出しグリルの第1の実施形態を表した図であり、(a)は断面図、同図(b)は吸入側の端面図である。
【図2】図1の部分拡大図であり、(a)は断面図、同図(b)は吸入側の端面図である。
【図3】多孔板とハニカムコアとの間隔寸法と、流量との相関関係を実際に実験した結果を示すグラフであり、縦軸は流量、横軸は間隔寸法である。
【図4】本発明に係る空調用吹出しグリルの第2の実施形態を表した図である。
【図5】従来技術の空調用吹出しグリルを表した断面図である。
【図6】吹出し空気の流れおよび循環空気の巻き込みを表した図である。
【符号の説明】
1、5 吹出しグリル
2、6 多孔板
3 ハニカムコア
11 吸入側
12、51 筐体
13、52 ブレード
21、31、53、61 孔
32 領域
33 上流端面
34 下流端面
41、71 空気
42、72 ジェット
43、73 噴出方向
44、74 随伴流
45 空間
A 広がり角
b 対辺
d、dj 直径
L 間隔寸法
p 孔ピッチ

Claims (2)

  1. 直径dの孔を孔ピッチpで複数形成した多孔板と、該多孔板の下流側に配置された整流格子とを備え、
    上記孔から噴出する流体流が広がり角Aで広がるときに、上記多孔板と上記整流格子との間隔Lが、L≦(p−d)/(2・tan A)であることを特徴とする空調用吹出しグリル。
  2. 第1の孔を複数形成した多孔板を備え、
    上記第1の孔から噴出する流体流の周囲に空気を取込む第2の孔が、上記多孔板よりも下流側に形成されていることを特徴とする空調用吹出しグリル。
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