JP2019157683A - 送風装置 - Google Patents

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小林 陽介
Yosuke Kobayashi
陽介 小林
小川 修
Osamu Ogawa
修 小川
雄司 尾形
Yuji Ogata
雄司 尾形
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Abstract

【課題】送風装置から吹き出される気流と外気の混合を抑制する。【解決手段】空気の流れを形成する少なくとも2つ以上のシロッコファン002と、シロッコファン002の吸込口003と、シロッコファン002の気流出口と直結する風路004と、風路004の気流出口となる吹出口005とで構成される送風ユニット001とを備え、隣接する吹出口005の間隔は、吹出口005の長手方向寸法以下に配設され、送風ユニット001は、所定の空間001aの周囲に少なくとも2つ以上設置されたことにより、吹出口005の下流において、吹出口005の長手方向に沿って一様な空気を搬送することができ、少なくとも2つ以上のエアーカーテンにより、エアーカーテン間の内部空間では、外気との混合を抑制した空間を形成できる。【選択図】図1

Description

本発明はシロッコファンを備えた送風装置に関するものである。
夏場の屋外、例えば工事現場やイベント会場のような空間では、熱中症対策が課題となっている。従来では、一般的な扇風機が用いられているが、扇風機では、風が体に当たることによる体感温度の低下を狙うものであり、気温を下げる効果がないため、熱中症対策としては不十分である。一方、扇風機と噴霧器を用いた「噴霧機能付き扇風機」は、霧の気化熱を利用して気温を下げることができるため、熱中症対策としては有用である(例えば特許文献1)。
図7は、特許文献1に記載された従来の「噴霧機能付き扇風機」を示すものである。図7に示すように、複数の翼101を有するファン100と、翼101の周囲に配置され、翼101が吹き出した気流を整流するための中空略円筒形状のガイドケーシング110と、ガイドケーシング110の中空略円筒形状の内部に霧11を噴霧するための噴霧ノズル10を有する。
特開2009−108679号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ファン100からの吹出気流105は局所的であるため、形成する冷却空間も局所的となる。また、吹出気流105は外気を遮断できないため、外気との混合も促進され、一度、霧の気化熱により冷却された空気が、即座に外気との混合により受熱する課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、所定の空間の周囲に気流を吹き出し、吹き出した気流の外側と内側において気流の混合を抑制する送風装置を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の送風装置は、空気の流れを形成する少なくとも2つ以上のシロッコファンと、前記シロッコファンの吸込口と、前記シロッコファンの気流出口と直結する風路と、前記風路の気流出口となる前記吹出口とで構成される送風ユニットとを備え、隣接する前記吹出口の間隔は、前記吹出口の長手方向寸法以下に配設され、前記送風ユニットは、所定の空間の周囲に少なくとも2つ以上設置されたものである。
これにより、各シロッコファンから吹き出される気流は、拡散しながら合体し、各吹出口の下流において一様な速度分布の噴流(以下、エアーカーテンと呼ぶ)となり、エアーカーテンは空間を分断し、エアーカーテンを境界として、エアーカーテンの両側の空気の混合を遮断する。
所定の空間の周囲に設置した複数の送風ユニットからのエアーカーテンにより、エアーカーテンで囲まれた内側の空間と外側の空間を分断する。
本発明の送風装置では、複数のエアーカーテンで囲まれた内側で、屋外環境においても外気との混合を抑制した空間を形成できる。
なお、自然風による気流の混合についてもエアーカーテンの遮断により抑制することができる。
また、従来の噴霧機能付き扇風機のように、エアーカーテンの内側で霧を噴霧した場合、外気との混合を抑制されることにより、エアーカーテンの内側は外気よりも低い気温の空間を形成することができる。
本発明の第1の実施の形態における送風装置の断面図 本発明の第1の実施の形態における送風装置の下面図 本発明の第1の実施の形態における2方向送風装置の下面図 本発明の第1の実施の形態における3方向送風装置の下面図 本発明の第2の実施の形態における送風装置の断面図 本発明の第3の実施の形態における送風装置の斜視図 特許文献1に記載された従来の噴霧機能付き扇風機を示す図
第1の発明は、空気の流れを形成する少なくとも2つ以上のシロッコファンと、前記シロッコファンの吸込口と、前記シロッコファンの気流出口と直結する風路と、前記風路の気流出口となる吹出口とで構成される送風ユニットとを備え、隣接する前記吹出口の間隔は、前記吹出口の長手方向寸法以下に配設され、前記送風ユニットは、所定の空間の周囲に少なくとも2つ以上設置されたことにより、各シロッコファンから吹き出される気流は、拡散しながら合体し、各吹出口の下流において一様な速度分布の噴流(以下、エアーカーテンと呼ぶ)となり、エアーカーテンは空間を分断し、エアーカーテンを境界として、エアーカーテンの両側の空気の混合を遮断する。
これにより、複数のエアーカーテンで囲まれた内側で、屋外環境においても外気との混合を抑制した空間を形成できる。
なお、自然風による気流の混合についてもエアーカーテンの遮断により抑制することができる。
また、従来の噴霧機能付き扇風機のように、エアーカーテンの内側で霧を噴霧した場合、外気との混合を抑制されることにより、エアーカーテンの内側は外気よりも低い気温の空間を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1および図2を参照しながら、本発明の第1の実施の形態における送風装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における送風装置の断面図を示すものである。
図2は、本発明の第1の実施の形態における送風装置の下面図を示すものである。
図1および図2において、空気の流れを形成する少なくとも2つ以上のシロッコファン002と、シロッコファン002の吸込口003と、シロッコファン002の気流出口と直結する風路004と、風路004の気流出口となる吹出口005とで構成される送風ユニット001とを備え、隣接する吹出口005の間隔は、吹出口005の長手方向寸法以下に配設され、送風ユニット001は、所定の空間001aの周囲に少なくとも2つ以上設置して構成している。
以上のように、構成された送風装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、各シロッコファン002から吹き出される気流は、拡散しながら合体し、各吹出口005の下流において一様な速度分布の噴流(以下、エアーカーテンと呼ぶ)となり、エアーカーテンは空間を分断し、エアーカーテンを境界として、エアーカーテンの両側の空気の混合を遮断する。例えば図1の点線で示される気流の交差で示されるように、エアーカーテンは少なくとも床面010に到達するまでに形成されている。
これにより、複数のエアーカーテンで囲まれた内側で、屋外環境においても外気との混合を抑制した空間を形成できる。
なお、自然風による気流の混合についてもエアーカーテンの遮断により抑制することができる。
また、従来の噴霧機能付き扇風機のように、エアーカーテンの内側で霧を噴霧した場合、外気との混合を抑制されることにより、エアーカーテンの内側は外気よりも低い気温の空間を形成することができる。
なお、エアーカーテンの吹出口005の数は、図2に示す4方向に限定しない。
図1に示す送風ユニット001による1方向のエアーカーテンを平行に配置した2方向の送風装置の例を図3に示す。図3に示す2方向エアーカーテン生成ユニットの連結は、例えば通路や歩道など、比較的幅が狭く、距離が長い場所への設置に適している。
また、図4に示す3方向エアーカーテンについては、例えば休憩所など、1面は壁など、気流の遮断物008がある場所への設置に適している。また、所定の空間001aの大きさについても、送風ユニット001を連結していくことにより、自由に調整することが可能である。
(実施の形態2)
図5は本発明の第2の実施の形態における送風装置の断面図を示すものである。
図5において、実施の形態1に記載する送風装置の送風ユニット001が格納された筐体007と、各送風ユニット001の内側で、筐体007の下面が開口された吸込口003と、吹出口005に設置した気流角度調整のための風向板006とを備えたものである。
以上のように、構成された送風装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、各シロッコファン002から吹き出される気流は、拡散しながら合体し、各吹出口005の下流において一様な速度分布の噴流(以下、エアーカーテンと呼ぶ)となり、エアーカーテンは空間を分断し、エアーカーテンを境界として、エアーカーテンの両側の
空気の混合を遮断する。このとき、吹出口005に設置した風向板006により、吹き出す気流の角度を調整することで、所定の空間001aの大きさを調整できる。
また吹出口005の内側は、シロッコファン002の吸込みによる負圧空間となり、吹出口005から吹き出したエアーカーテンの一部気流は、シロッコファン002に再度吸い込まれ、吹き出される(以下、循環流れと呼ぶ)ことで、エアーカーテン内部の気流を攪拌することができる。
(実施の形態3)
図6は本発明の第3の実施の形態における送風装置の斜視図を示すものである。
図6において、実施の形態2に記載する送風装置の吸込口003と吹出口005の間に霧を噴霧する噴霧ノズル009を設置して構成している。
以上のように、構成された送風装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、各シロッコファン002から吹き出される気流は、拡散しながら合体し、各吹出口005の下流において、一様な速度分布の噴流(以下、エアーカーテンと呼ぶ)となり、エアーカーテンは空間を分断し、エアーカーテンを境界として、エアーカーテンの両側の空気の混合を遮断する。
エアーカーテンの内側で噴霧された霧は、エアーカーテンの気流に誘引され、気化熱により気流を冷却する。
このとき吹出口005の内側は、シロッコファン002の吸込みによる負圧空間となり、霧の蒸発により冷却されたエアーカーテンの一部の気流は、シロッコファン002に再度吸い込まれ、循環流れを形成する。
これにより霧の気化熱により冷却された低温空気が、シロッコファン002の吸込み気流と混合するため、本発明の送風装置が吹き出す気流の温度を外気温よりも低い温度で吹き出すことができる。
なお、エアーカーテンが形成する循環流れにより、吹き出す気流の温度低下量を同等として比較した場合に、従来の噴霧機能付き扇風機の構成よりも霧の水量を減らすことができる。
なお、エアーカーテンが内側と外側の空気の混合を遮断することで、エアーカーテン内部の低温空気が自然風から流されにくくすることができる。
なお、シロッコファン002に吸い込まれた低温空気が、ファンモータを冷やすので、ファンモータの過熱を防ぐことができるので寿命が延びる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以上のように、本発明にかかる送風装置は、気流を広範囲にわたって一様に吹き出すことに好適である。
001 送風ユニット
002 シロッコファン
003 吸込口
004 風路
005 吹出口
006 風向板
007 筐体
008 遮断物
009 噴霧ノズル
010 床面
100 ファン
101 翼
110 ガイドケーシング

Claims (1)

  1. 空気の流れを形成する少なくとも2つ以上のシロッコファンと、
    前記シロッコファンの吸込口と、
    前記シロッコファンの気流出口と直結する風路と、
    前記風路の気流出口となる吹出口とで構成される送風ユニットとを備え、
    隣接する前記吹出口の間隔は、
    前記吹出口の長手方向寸法以下に配設され、前記送風ユニットは、所定の空間の周囲に少なくとも2つ以上設置された、
    ことを特徴とする送風装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114288738A (zh) * 2022-01-12 2022-04-08 郑州人民医院(郑州人民医院医疗管理中心) 一种用于内镜清洗设备的滤芯更换装置及方法
JP7529472B2 (ja) 2020-08-04 2024-08-06 清水建設株式会社 消毒システム

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