JPH08106559A - 自動改札機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚対応型で搬送路の途中に一時保留部が
組込まれていて、乗車券の搬送姿勢が乱れても、正確な
位置に書込みが行われるようにする。 【構成】 読取ヘッドと書込ヘッドとの間の主搬送路
に、乗車券の搬送姿勢を所定の状態に整列させる補助整
列搬送路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動改札機に係り、特
に、特急券と普通乗車券とのように、複数枚の乗車券で
１つの自動改札処理を行うために、搬送路の途中に乗車
券を一時保留する一時保留部が設けられていることによ
り乗車券の搬送姿勢が乱れても、乗車券にデータの書込
みや印字を正確に行えるようにしたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】図２は、従来の自動改札機の搬送路部分
の概略構成図であって、搬送路１は、自動改札機の本体
（以下、本体という）２に設けられている挿入口３と挿
入口４との間に設けられているとともに、搬送路１の排
出口４側で分岐し、本体２内に設けられている回収箱Ｂ
との間に設けられている。

【０００３】搬送路１は、図示しないが一対の無端ベル
トの一部分を合わせて構成され、図示しないモータによ
り駆動されるように構成されている。そして、搬送路１
は、挿入口３から排出口４にかけて、順に、整列搬送路
１ａ、主搬送路１ｂ及び排出搬送路１ｃに形成されてい
るとともに、主搬送路１ｂと排出搬送路１ｅとの境界部
分にウイングＷが設けられ、この境界部分と回収箱Ｂと
の間が回収搬送路１ｄに形成されている。

【０００４】整列搬送路１ａは、図２に示されるよう
に、本体２に設けられて偏平な基板２ａに乗車券イの一
辺が当接して搬送されるように構成されている。すなわ
ち、整列搬送路１ａを形成する一対の無端ベルトｂ1 ，
ｂ2 の一方の無端ベルトｂ1 は、基板２ａの面と平行に
設けられ、他方の無端ベルトｂ2 は搬送路方向（矢印参
照）側が徐々に基板２ａ側に接近するように、つまり両
無端ベルトｂ1 ，ｂ2 はクロスするように設けられてい
る。

【０００５】したがって、乗車券イが両無端ベルトｂ1
，ｂ2 で挾持されて搬送されると、乗車券イの一辺側
（図３では上辺側）が基板２ａに当接して位置決めさせ
られて整列される。

【０００６】主搬送路１ｂには、搬送路方向に沿って、
順に、乗車券に記録されているデータを読取るための読
取ヘッドＨ1 、新たなデータを書込むための書込ヘッド
Ｈ2、書込みデータをチェックするためのベリファイヘ
ッドＨ3 、乗車券にパンチ穴をあけるパンチユニットＰ
及び乗車券に日付等の所定の内容を印字する印字ユニッ
トＴがそれぞれ設けられている。

【０００７】排出搬送路１ｃは、ウイングＷが図２の実
線位置に位置しているときに、主搬送路１ｂから送出さ
れてくる乗車券を排出口４に搬送し、また回収搬送路１
ｄは、ウイングＷが図示しないソレノイドで図２の鎖線
位置に位置したときに、主搬送路１ｂから送出されてく
る乗車券を搬送して回収箱ｂに回収するように構成され
ている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動改札機に複数枚の乗車券で１つの改札処理を行
うための一部保留部を組んだときは、主搬送路における
乗車券の搬送姿勢が乱れて書込み不良等が発生しやすく
なるという欠点がある。

【０００９】すなわち、本体２に挿入された複数枚の乗
車券で１つの改札処理を行う場合、例えば乗車券と特急
券とで１つの改札処理を行う場合は、主搬送路の読取ヘ
ッドと書込ヘッドの間に、乗車券を一時保留する一時保
留部が設けられるが、この場合、一時保留部から書込ヘ
ッドに送出されるときに乗車券の搬送路姿勢が乱れて書
込みエラーが生じたり、パンチ穴の位置が所定場所から
外れたり、あるいは印字が所定の位置から外れたりする
欠点があった。

【００１０】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、搬送路中にお
ける乗車券の搬送路姿勢を常に正常な状態にして書込み
エラー等の発生しない自動改札機を提供することにあ
る。

【００１１】

【課題を解決するための課題】本発明に係る自動改札機
は、上記目的を達成するために、本体の挿入口側から排
出口側にかけて、順に、その挿入口に挿入された乗車券
の搬送姿勢を所定の状態に整列させる整列搬送路と、そ
の乗車券に記録されているデータを読取る読取ヘッド及
びその乗車券にデータを書込む書込ヘッドを有する主搬
送路とを有する自動改札機において、前記読取ヘッドと
前記書込ヘッドとの間の前記主搬送路に乗車券の搬送姿
勢を所定の状態に整列させる第１補助整列搬送路を設け
たことを特徴としている。また、前記読取ヘッドと前記
第１補助搬送路との間の主搬送路には、複数枚の乗車券
を一時保留する一時保留部が設けられていることを特徴
としている。そして、前記書込ヘッドから搬送される側
の前記主搬送路に、乗車券にパンチ穴をあけるパンチユ
ニット又はその乗車券に所定の内容を印字する印字ユニ
ットを設けるとともに、その書込ヘッドとそのパンチユ
ニット又はその印字ユニットとの間のその主搬送路に、
乗車券の搬送姿勢を所定の状態に整列させる第２補助整
列搬送路を設けたことを特徴としている。

【００１２】

【作用】上記構成において、第１補助整列搬送路は、乗
車券の搬送姿勢を所定の状態に整列させて書込ヘッドに
送出する。また第２補助整列搬送路は、乗車券の搬送姿
勢を所定の状態に整列させてパンチユニット又は印字ユ
ニットへ送出する。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、一実施例に係る自動改札機の搬送路部分
の概略構成図である。

【００１４】なお、上記図２及び図３の従来例と同一構
成要素には、同一符号を用い、これら構成要素について
は説明が重複するため新規な部分のみについて異なる符
号を付して説明する。

【００１５】図１中、１０は、一時保留部であって、複
数枚の乗車券を一時保留することができるように構成さ
れている。この一時保留部１０は、例えば特願平５−１
５４１６４号に示されているような主搬送路１ｂの途中
に、その主搬送路１ｂと平行する複数の保留搬送路を多
段に設けて構成されている。そして、この一時保留部１
０は、１つの改札処理に必要な乗車券を全て本体２に挿
入されるまで一時保留しておき、ここから１枚づつ順に
書込ヘッドＨ2 側に送出できるように構成されている。

【００１６】図中、１１は第１補助整列搬送路であっ
て、一時保留部１０と書込ヘッドＨ2との間の主搬送路
１ｂ中に設けられている。この第１補助整列搬送路１１
は、上記図３で示した整列搬送路１ａと同じように構成
されている。

【００１７】図中、１２は第２補助整列搬送路であっ
て、ベリファイヘッドＨ3 とパンチユニットＰとの間の
主搬送路１ｂ中に設けられている。この第２補助整列搬
送路１２も、上記図３で示した整列搬送路１ａと同じよ
うに構成されている。

【００１８】上記構成の本実施例に係る自動改札機にお
いては、一時保留部１０から送出される乗車券の搬送姿
勢は一時保留部１０内における移動で乱れるが、第１補
助整列搬送路１１で整列されて書込ヘッドＨ2 に送出さ
れるので、書込ヘッドＨ2 は乗車券の所定の正確な位置
にデータを書込むことができ、したがって、乗車券の書
込みエラーを防止することができる。

【００１９】また、パンチユニットＰの前に第２補助整
列搬送路１２を設けているので、乗車券の所定の正確な
位置にパンチ穴を開けることができるとともに、次の印
字ユニットＴにおいても所定の正確な位置に印字するこ
とができる。

【００２０】なお、上述の実施例では、パンチユニット
Ｐの前に第２補助整列搬送路１２を設けたが、これを省
略することができる。これはベリファイヘッドＨ3 とパ
ンチユニットＰとの間に一時保留部１０のような乗車券
の搬送姿勢を乱す機構がないからである。しかし、この
実施例のように第２補助整列搬送路１２を設けるとパン
チ穴と印字が正確に行われる特長がある。

【００２１】また、上述の実施例ではパンチユニットＰ
と印字ユニットＴとが設けられているが、これらは必要
に応じていずれか１つとすることもできる。さらに、ウ
イングＷと回収搬送路１ｄを設けて乗車券を回収箱Ｂに
回収できるようにしたが、本体２が入場専用機で乗車券
の回収を必要としないときは、これらを省略することが
できる。

【００２２】なお、上述の実施例において、整列搬送路
１ａは両無端ベルトｂ1 ，ｂ2 をクロスさせるようにし
たが、このクロスの外に基板２ａと対向する側に特願平
６−２４７５６号で示させるような可動板を設けて乗車
券イを基板２ａ側にさらに強制的に押圧させるようにし
てもよい。または、両無端ベルトｂ1 ，ｂ2 をクロスさ
せることなく可動板のみで整列させるようにしてもよ
い。

【００２３】

【発明の効果】本発明に係る自動改札機は、読取ヘッド
と前記書込ヘッドとの間の前記主搬送路に乗車券の搬送
姿勢を所定の状態に整列させる第１補助整列搬送路を設
けたので、主搬送路に一時保留部を設けて乗車券の搬送
姿勢が乱れても、乗車券の正確な書込位置にデータを書
込むことができる。また、第２補助整列搬送路を設けた
ときは、乗車券の正確な位置にパンチ穴または印字を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る自動改札機の搬送路部
分の概略構成図である。

【図２】従来の自動改札機の搬送路部分の概略構成図で
ある。

【図３】整列搬送路の平面図である。

【符号の説明】

１ 搬送路 １ａ 整列搬送路 １ｂ 主搬送路 １ｃ 排出搬送路 １ｄ 回収搬送路 １０ 一時保留部 １１ 第１補助整列搬送路 １２ 第２補助整列搬送路 Ｈ1 読取ヘッド Ｈ2 書込ヘッド Ｈ3 ベリファイヘッド Ｐ パンチユニット Ｔ 印字ユニット Ｂ 回収箱 ｂ1 ，ｂ2 無端ベルト イ 乗車券

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動改札機の本体の挿入口側から排出口
   側にかけて、順に、その挿入口に挿入された乗車券の搬
   送姿勢を所定の状態に整列させる整列搬送路と、その乗
   車券に記録されているデータを読取る読取ヘッド及びそ
   の乗車券にデータを書込む書込ヘッドを有する主搬送路
   とを有する自動改札機において、 前記読取ヘッドと前記書込ヘッドとの間の前記主搬送路
   に、乗車券の搬送姿勢を所定の状態に整列させる第１補
   助整列搬送路を設けたことを特徴とする自動改札機。
2. 【請求項２】 読取ヘッドと第１補助搬送路との間の主
   搬送路には、複数枚の乗車券を一時保留する一時保留部
   が設けられていることを特徴とする請求項１記載の自動
   改札機。
3. 【請求項３】 書込ヘッドから搬送される側の主搬送路
   に、乗車券にパンチ穴をあけるパンチユニット又はその
   乗車券に所定の内容を印字する印字ユニットを設けると
   ともに、その書込ヘッドとそのパンチユニット又はその
   印字ユニットとの間のその主搬送路に、乗車券の搬送姿
   勢を所定の状態に整列させる第２補助整列搬送路を設け
   たことを特徴とする請求項１又は２記載の自動改札機。