JPH08106302A - 制御装置および制御方法 - Google Patents

制御装置および制御方法

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JPH08106302A
JPH08106302A JP6244182A JP24418294A JPH08106302A JP H08106302 A JPH08106302 A JP H08106302A JP 6244182 A JP6244182 A JP 6244182A JP 24418294 A JP24418294 A JP 24418294A JP H08106302 A JPH08106302 A JP H08106302A
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    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B11/42Automatic controllers electric with provision for obtaining particular characteristics, e.g. proportional, integral, differential for obtaining a characteristic which is both proportional and time-dependent, e.g. P. I., P. I. D.

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に伝達要素の決定を行なうことができる
制御装置および制御方法を提供することを目的とする。 【構成】 PIDコントローラ22は本動作に先立つ数
回の試行動作を大まかに制御する。試行動作解析部24
は、PIDコントローラ22による試行動作を解析・学
習することにより本動作における操作量の時系列パタン
の規範となるべき規範操作パタンを作成する。本動作用
コントローラ26は試行動作解析部24の作成した規範
操作パタンに基づいて本動作を制御する。動作切換えス
イッチSW1は、試行動作と本動作とでPIDコントロ
ーラ22と本動作用コントローラ26とを切換える。し
たがって、制御装置自体が試行動作を学習することによ
り、本動作のための規範操作パタンを自己修得すること
ができる。このため、適切な規範操作パタンの生成を容
易に行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、制御装置および制御
方法に関し、特に、伝達要素の決定の容易化に関する。
【0002】
【従来の技術】プラント等の制御装置として二自由度調
節計が用いられる。従来の二自由度調節計2の構成をラ
プラス変換による伝達関数を用いて図18に示す。従来
の二自由度調節計2は、プラント10に操作量U(S)
を与えることにより、プラントの状態を表わす制御量Y
(S)を目標値R(S)に迅速に近づけるよう、プラン
ト10を制御する。
【0003】この目的を達成するため、この二自由度調
節計2は、検出要素6、フィードバック要素8の他、フ
ィードフォワード要素4を備えている。図18におい
て、フィードフォワード要素4の伝達関数をGR
(S)、検出要素6の伝達関数をH(S)、フィードバ
ック要素8の伝達関数をGC(S)とする。また、プラ
ント10の伝達関数をG(S)とする。
【0004】フィードフォワード要素4は、外乱D
(S)、雑音N(S)がないとした場合に、目標値R
(S)を入力として、開ループでプラント10を制御で
きると予想される操作量を出力する伝達要素である。
【0005】検出要素6は、制御量Y(S)を検出し、
検出結果をフィードバック要素8の入力側にフィードバ
ックする。フィードバック要素8は、目標値R(S)と
この検出結果との差を入力として、操作量を出力する伝
達要素である。
【0006】このように構成すると、フィードフォワー
ド要素4は、入力である目標値R(S)に対応して、あ
らかじめ設定された最適と思われる操作量を出力するこ
とができる。このため、図19に示すような、フィード
フォワード要素を持たないPID調節計(比例、積分、
微分要素から構成されるフィードバック要素のみからな
る調節計)12に比べ、プラント10の特性に対応した
迅速な予測制御を行なうことが可能となる。
【0007】また、検出要素6、フィードバック要素8
によりフィードバックループを形成することにより、外
乱D(S)、雑音N(S)が発生した場合であっても、
これらの影響を相殺することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の二自由度調節計2には次のような問題点があ
った。図18に示す二自由度調節計2、プラント10を
含む制御系全体の伝達関数は次式で表わすことができ
る。
【0009】 Y(S)= WRY(S)・R(S)+WDY(S)・D(S) −WNY(S)・N(S) ……(式a) ただし、WRY(S)、WDY(S)、WNY(S)
は、それぞれ、目標値R(S)と制御量Y(S)、外乱
D(S)と制御量Y(S)、雑音N(S)と制御量Y
(S)との間の合成伝達関数であり、次式で表わされ
る。
【0010】 WRY(S)=(GC(S)+GR(S))・G(S) /(1+GC(S)・G(S)・H(S)) WDY(S)=G(S)/(1+GC(S)・G(S)・H(S)) WNY(S)=GC(S)・G(S)・H(S) /(1+GC(S)・G(S)・H(S)) ……(式b) 一方、図19に示すPID調節計12、プラント10を
含む制御系全体の伝達関数は、次式で表わすことができ
る。
【0011】 Y2(S)= WRY2(S)・R(S)+WDY2(S)・D(S) −WNY2(S)・N(S) ……(式c) ただし、WRY2(S)、WDY2(S)、WNY2
(S)は、それぞれ、目標値R(S)と制御量Y2
(S)、外乱D(S)と制御量Y2(S)、雑音N
(S)と制御量Y2(S)との間の合成伝達関数であ
り、次式で表わされる。
【0012】 WRY2(S)=GC(S)・G(S) /(1+GC(S)・G(S)・H(S)) WDY2(S)=G(S)/(1+GC(S)・G(S)・H(S)) WNY2(S)=GC(S)・G(S)・H(S) /(1+GC(S)・G(S)・H(S)) ……(式d) 式dに示すPID制御系の三つの合成伝達関数は、全て
GC(S)、G(S)、H(S)のみの関数となってい
る。ここで、G(S)およびH(S)を系に固有の固定
された伝達関数とすれば、三つの合成伝達関数WRY2
(S)、WDY2(S)、WNY2(S)は、フィード
バック要素の伝達関数GC(S)を決定することにより
一義的に定まる。
【0013】すなわち、フィードバック要素の伝達関数
GC(S)のみを決定することにより、図19に示すP
ID調節計12の制御特性を一義的に定めることができ
る。
【0014】しかし、式bに示す二自由度調節系の三つ
の合成伝達関数のうち、WDY(S)、WNY(S)は
ともにGC(S)、G(S)、H(S)のみの関数とな
っているが、WRY(S)はさらにGR(S)をも含
む。したがって、G(S)およびH(S)を系に固有の
固定された伝達関数とすれば、三つの合成伝達関数のう
ちWDY(S)、WNY(S)は、フィードバック要素
の伝達関数GC(S)を決定することにより一義的に定
まるが、WRY(S)を定めるためには、さらに、フィ
ードフォワード要素4の伝達関数GR(S)を決定しな
ければならない。
【0015】すなわち、図19に示すPID調節計12
の場合と異なり、図18に示す二自由度調節計2におい
ては、フィードバック要素8の伝達関数GC(S)を決
定するとともに、フィードフォワード要素4の伝達関数
GR(S)をも決定しなければその制御特性を一義的に
定めることはできない。
【0016】このため、フィードバック要素8およびフ
ィードフォワード要素4が、ともに比例、積分、微分の
三要素から構成されているとすれば、伝達関数GC
(S)および伝達関数GR(S)を決定するためには、
合計六つのパラメータを調整しなければならず、フィー
ドバック要素8、フィードフォワード要素4等の伝達要
素の決定作業が極めて煩雑なものとなっていた。
【0017】この発明は、このような従来の二自由度調
節計等の制御装置の問題点を解消し、容易に伝達要素の
決定を行なうことができる制御装置および制御方法を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の制御装置は、
本動作に先立つ試行動作中の制御量の時系列パタンであ
る試行制御パタン、および試行制御パタンに対応する操
作量の時系列パタンである試行操作パタンを保持する試
行パタン保持手段、目標制御パタン、試行制御パタンま
たは試行操作パタンから、試行動作を評価するための試
行評価特性値を抽出する試行評価特性値抽出手段、試行
評価特性値に基づいて試行制御パタンを目標制御パタン
に近づけるよう試行操作パタンを修正するとともに、修
正した試行操作パタンを、本動作における操作量の時系
列パタンの規範となる規範操作パタンとして保持する規
範操作パタン生成手段、規範操作パタンを本動作におけ
る操作量として出力する規範操作パタン出力手段を備え
たことを特徴とする。
【0019】請求項2の制御装置は、請求項1の制御装
置において、規範操作パタン生成手段を、試行評価特性
値に基づいて試行制御パタンを目標制御パタンに近づけ
るよう試行操作パタンを修正するために必要な試行修正
値をファジー推論により算出し、試行修正値に基づいて
試行操作パタンを修正するとともに、修正した試行操作
パタンを、本動作における操作量の時系列パタンの規範
となる規範操作パタンとして保持するよう構成したこと
を特徴とする。
【0020】請求項3の制御装置は、請求項1または請
求項2の制御装置において、試行動作専用帰還回路を設
け、試行動作を行なう場合は、制御対象に対し試行動作
専用帰還回路を接続するとともに制御対象から規範操作
パタン出力手段を切り離し、本動作を行なう場合は、制
御対象に対し規範操作パタン出力手段を接続するととも
に制御対象から試行動作専用帰還回路を切り離すよう構
成したことを特徴とする。
【0021】請求項4の制御装置は、請求項1の制御装
置において、規範操作パタンのみを、本動作における操
作量として制御対象に入力するよう構成したことを特徴
とする。
【0022】請求項5の制御装置は、請求項1の制御装
置において、制御量に基づく帰還信号および規範操作パ
タンを、本動作における操作量として制御対象に入力す
るよう構成したことを特徴とする。
【0023】請求項6の制御方法は、本動作に先立つ試
行動作中の制御量の時系列パタンである試行制御パタ
ン、および試行制御パタンに対応する操作量の時系列パ
タンである試行操作パタンを求め、目標制御パタン、試
行制御パタンまたは試行操作パタンから、試行動作を評
価するための試行評価特性値を抽出し、試行評価特性値
に基づいて試行制御パタンを目標制御パタンに近づける
よう試行操作パタンを修正するとともに、修正した試行
操作パタンを、本動作における操作量の時系列パタンの
規範となる規範操作パタンとして保持し、規範操作パタ
ンに基づいて操作量を出力することを特徴とする。
【0024】ここで、第1の実施例においては、試行動
作専用帰還回路は、アルミ押出しコントローラ20の構
成を示す図1におけるPIDコントローラ22に対応す
る。また、試行パタン保持手段は、アルミ押出しコント
ローラ20の動作を示すフローチャートである図4、図
5におけるステップS4に、試行評価特性値抽出手段お
よび規範パタン生成手段は、ステップS6〜S10に、
規範操作パタン出力手段は、ステップS14に、それぞ
れ対応する。
【0025】なお、試行動作専用帰還回路は、図1にお
けるPIDコントローラ22に限定されるものではな
く、比例・積分制御のみを行なうPIコントローラなど
他の帰還回路であってもよい。すなわち、試行動作専用
帰還回路とは、試行動作を行なう場合には制御対象に対
し接続され、本動作を行なう場合には制御対象から切り
離されるよう構成された帰還回路一般を意味する。
【0026】また、試行パタン保持手段は、アルミ押出
しコントローラ20の動作を示すフローチャートである
図4、図5におけるステップS4の処理を行なうものに
限定されるものではなく、本動作に先立つ試行動作中の
制御量の時系列パタンである試行制御パタン、および試
行制御パタンに対応する操作量の時系列パタンである試
行操作パタンを保持する手段一般を意味する。
【0027】また、試行評価特性値抽出手段および規範
パタン生成手段は、図4、図5におけるステップS6〜
S10の処理を行なうものに限定されるものではなく、
目標制御パタン、試行制御パタンまたは試行操作パタン
から、試行動作を評価するための試行評価特性値を抽出
する手段一般を意味する。
【0028】また、規範操作パタン出力手段は、図4、
図5におけるステップS14の処理を行なうものに限定
されるものではなく、規範操作パタンを本動作における
操作量として出力する手段一般を意味する。
【0029】
【作用】請求項1の制御装置および請求項6の制御方法
は、目標制御パタン、試行制御パタンまたは試行操作パ
タンから抽出した試行評価特性値に基づいて試行操作パ
タンを修正するとともに、修正した試行操作パタンを規
範操作パタンとして保持し、規範操作パタンに基づいて
操作量を出力することを特徴とする。
【0030】したがって、制御装置自体が試行動作を学
習することにより、規範操作パタンを自己修得すること
ができる。このため、ユーザーが規範操作パタンを作成
する必要がない。
【0031】また、試行操作パタンとこれに対応する試
行制御パタンとの因果関係を直接知ることができる。こ
のため、制御装置自体の学習が不十分な場合であって
も、ユーザーは、試行操作パタンの修正を、これに対応
する試行制御パタンに基づいて容易に行なうことができ
る。
【0032】また、規範操作パタンを生成するための学
習は、本動作に先立つ試行動作において行なわれる。こ
のため、本動作において学習を行なう場合と異なり、学
習結果の収束性が保証される。
【0033】請求項2の制御装置は、請求項1の制御装
置において、試行操作パタンを修正するために必要な試
行修正値をファジー推論により算出するよう構成したこ
とを特徴とする。
【0034】したがって、試行動作における試行操作パ
タンの修正を言語ルール化することができる。
【0035】請求項3の制御装置は、請求項1または請
求項2の制御装置において、試行動作専用帰還回路を設
けたことを特徴とする。
【0036】したがって、試行動作をフィードバック制
御の下で行なうことができる。このため、熟練操作者以
外の者であっても、信頼性の高い試行動作を行なうこと
ができる。
【0037】請求項4の制御装置は、請求項1の制御装
置において、規範操作パタンのみを、本動作における操
作量として制御対象に入力するよう構成したことを特徴
とする。
【0038】したがって、外乱を無視できるプラント等
においては、フィードフォワード要素を操作量の時系列
パタンである規範操作パタンとし、規範操作パタンのみ
でオープンループを形成することができる。このため、
規範操作パタンを学習により生成するだけで伝達要素を
設定することができる。
【0039】請求項5の制御装置は、請求項1の制御装
置において、制御量に基づく帰還信号および規範操作パ
タンを、本動作における操作量として制御対象に入力す
るよう構成したことを特徴とする。
【0040】したがって、外乱を無視できないプラント
等においては、フィードフォワード要素を操作量の時系
列パタンである規範操作パタンとし、規範操作パタンと
フィードバック要素とにより二自由度の制御系を形成す
ることができる。このため、規範操作パタンを、フィー
ドバック要素と独立に、学習により生成することができ
る。
【0041】
【実施例】図1に、この発明の一実施例による制御装置
であるアルミ押出しコントローラ20の構成を示す。ア
ルミ棒材の押出し成形加工にアルミ押出し機60(図2
参照)が用いられる。アルミ押出し機60は、一定長さ
のアルミ棒材を、ラム(図示せず)と呼ばれる押し子に
より、ダイス(図示せず)を通過させつつ押出すことに
より、ダイス形状に応じた所定断面の棒材を製造する機
械である。
【0042】一定長さのアルミ棒材を供給し、ラムを往
動させることにより押出し成形を行ない、その後ラムを
復動させ元の位置に戻す。この一連の動作を1サイクル
とし、これを繰り返すことにより多数のアルミ棒材の押
出し成形を行なう。
【0043】アルミ棒材の押出し速度は一定であること
が望ましい。この実施例におけるアルミ押出しコントロ
ーラ20は、アルミ押出し機60におけるアルミ棒材の
押出し速度が所望の一定値になるよう制御するためのコ
ントローラであり、大略、試行動作専用帰還回路である
PIDコントローラ22、試行動作解析部24、本動作
用コントローラ26、動作切換えスイッチSW1から構
成されている。
【0044】PIDコントローラ22は、本動作に先立
つ数回の試行動作を、大まかに制御するためのコントロ
ーラであり、フィードバックをかけつつ比例・積分・微
分制御を行なう。試行動作解析部24は、PIDコント
ローラ22による試行動作を解析・学習することによ
り、本動作における操作量の時系列パタンの規範となる
べき規範操作パタンを作成する。
【0045】本動作用コントローラ26は、試行動作解
析部24の作成した規範操作パタンに基づいて本動作を
制御する。動作切換えスイッチSW1は、試行動作と本
動作とで、PIDコントローラ22と本動作用コントロ
ーラ26とを切換える。
【0046】試行動作解析部24は、試行パタン保持手
段である試行操作パタン保持部30および試行制御パタ
ン保持部32、試行評価特性値抽出手段であるオーバー
シュート抽出部34、定常偏差抽出部36および立上が
り時間抽出部38、規範パタン生成手段である試行操作
パタン第1修正部40、試行操作パタン第2修正部4
2、試行操作パタン第3修正部44、修正パタン保持部
46、修正パタン合成部48、規範パタン保持部50、
ならびに、サンプル取込みスイッチSW2から構成され
ている。
【0047】試行操作パタン保持部30は、試行動作中
のPIDコントローラ22の出力である操作量の時系列
パタンすなわち押出し動作の1サイクル分の試行操作パ
タンを保持する。本実施例においては、試行操作パタン
は、アルミ押出し機60の油圧ポンプ62の弁開度を指
示する押出し圧力指示(U)の時系列パタンとして表わ
される(図7参照)。
【0048】試行制御パタン保持部32は、試行動作中
の制御対象28の出力である制御量の時系列パタンすな
わち押出し動作の1サイクル分の試行制御パタンを保持
する。本実施例においては、試行制御パタンは、ラムの
押出し速度を表わすラム速度(YR)の時系列パタンと
して表わされる(図7参照)。
【0049】オーバーシュート抽出部34は、ラム速度
(YR)が目標制御パタンである押出し目標速度(r)
を上回った量であるオーバーシュート量(OV)(図7
参照)を抽出する。
【0050】定常偏差抽出部36は、1サイクルの50
%経過後から80%経過時までの平均ラム速度である定
常ラム速度(YS)と押出し目標速度(r)との差であ
る定常偏差(ES)(図7参照)を抽出する。
【0051】立上がり時間抽出部38は、ラム速度(Y
R)が押出し目標速度(r)の70%に達してから90
%に達するまでの時間である平均立上がり時間(TA
V)(図7参照)を抽出する。
【0052】試行操作パタン第1修正部40は、オーバ
ーシュート抽出部34が抽出したオーバーシュート量
(OV)に基づいて、試行操作パタン保持部30の保持
する試行操作パタンを修正する。
【0053】同様に、試行操作パタン第2修正部42
は、定常偏差(ES)に基づいて試行操作パタンを、試
行操作パタン第3修正部44は、平均立上がり時間(T
AV)に基づいて試行操作パタンを修正する。
【0054】修正パタン保持部46は、試行操作パタン
第1修正部40、試行操作パタン第2修正部42および
試行操作パタン第3修正部44により修正された最新の
1サイクル分の修正試行操作パタンを保持する。
【0055】修正パタン合成部48は、修正パタン保持
部46に保持された最新の修正試行操作パタンと、規範
パタン保持部50に保持された前回以前の各修正試行操
作パタンを合成した規範操作パタンとを、さらに合成す
る。
【0056】規範パタン保持部50は、修正パタン合成
部48で合成された修正試行パタンを規範操作パタンと
して保持する。
【0057】本動作用コントローラ26は、規範操作パ
タン出力手段である規範パタン出力部52、フィードバ
ック要素54、検出要素56から構成されている。
【0058】規範パタン出力部52は、規範パタン保持
部50に保持された規範操作パタンを本動作における操
作量の時系列パタンの規範として出力する。すなわち、
この規範操作パタンが本動作におけるフィードフォワー
ド要素に対応する。また、本動作における外乱、雑音に
対応するため検出要素56、フィードバック要素54に
より、フィードバックループを形成している。
【0059】図2に、この実施例によるアルミ押出しコ
ントローラ20をCPU64を用いて実現した場合のハ
ードウェア構成を示す。図2において、アルミ押出しコ
ントローラ20は、演算処理を行なうCPU64、主記
憶装置であるメモリ66、アルミ押出しに関するプログ
ラム等を格納した外部記憶装置68、デジタル信号の入
力ポートであるデジタルインプット70、デジタル信号
の出力ポートであるデジタルアウトプット76、アナロ
グ信号入力を取込みデジタル信号に変換するA/Dコン
バータ72、デジタル信号をアナログ信号に変換して出
力するD/Aコンバータ74、PIDコントローラ22
および動作切換えスイッチSW1から構成されている。
【0060】CPU64は、図1におけるオーバーシュ
ート抽出部34、定常偏差抽出部36、立上がり時間抽
出部38、試行操作パタン第1修正部40、試行操作パ
タン第2修正部42、試行操作パタン第3修正部44、
修正パタン合成部48、サンプル取込みスイッチSW
2、規範パタン出力部52、フィードバック要素54の
役割を有する。
【0061】メモリ66は、試行操作パタン保持部3
0、試行制御パタン保持部32、修正パタン保持部4
6、規範パタン保持部50の役割を有する。
【0062】図3に、この実施例によるアルミ押出しコ
ントローラ20のソフトウェア構成を示す。アルミ押出
しコントローラプログラムP0は、PIDコントローラ
動作取得部P2、押出し圧力指示修正部P4、押出し圧
力指示部P6、自己修正部P8から構成されている。
【0063】PIDコントローラ動作取得部P2は、P
IDコントローラ22で押出すか否かの判断、および、
PIDコントローラ22の押出し圧力指示の保存を行な
う。押出し圧力指示修正部P4は、PIDコントローラ
22による押出し圧力指示の評価、および、この押出し
圧力指示の修正を行なう。
【0064】押出し圧力指示部P6は、1サンプルごと
の押出し圧力の指示、および、押出し終了判断を行な
う。自己修正部P8は、本動作における押出し圧力指示
の評価、および、この押出し圧力指示の修正を行なう。
【0065】つぎに、このアルミ押出しコントローラ2
0の動作を説明する。図4および図5は、アルミ押出し
コントローラ20の動作を示すフローチャートである。
図6は、試行動作および本動作における目標押出し速度
(r)、押出し圧力指示(U)、ラム速度(YR)と後
述する押出しスタート信号、押出しストップ信号との関
係を示す。図2に基づいて、図4、図5および図6を参
照しながらアルミ押出しコントローラ20の動作を説明
する。
【0066】CPU64は、まずデジタルアウトプット
76を介して動作切換えスイッチSW1を作動させ図2
に示す状態(試行動作位置)にセットする。動作切換え
スイッチSW1は連動する三つの接点SW1a、SW1
b、SW1cを有しており、試行動作位置において、接
点SW1aが開くとともに、接点SW1b、SW1cが
閉じるよう構成されている。
【0067】したがって、動作切換えスイッチSW1を
試行動作位置にセットすることにより、PIDコントロ
ーラ22とアルミ押出し機60の間でフィードバックル
ープが形成される。すなわち、この状態でアルミ押出し
機60を運転するとPIDコントローラ22の下で押出
し処理(試行動作)が行なわれる(図4、ステップS2
参照)。
【0068】つぎにCPU64は、アルミ押出し機60
から発せられた押出しスタート信号をデジタルインプッ
ト70を介して検知し、与えられた目標押出し速度
(r)、PIDコントローラ22から出力される押出し
圧力指示(U)、アルミ押出し機60から出力されるラ
ム速度(YR)の取込みを開始する。
【0069】その後、押出しストップ信号の検知により
これらの情報の取込みを終了する。このようにして押出
し動作の1サイクル分についての情報の取込みを行なう
(図6、(イ)参照)。これらの情報は、A/Dコンバ
ータ72を介して取込まれ、メモリ66に保持される
(図4、ステップS4参照)。
【0070】図7に、押出し動作の1サイクル分につい
て取込んだ各情報の時系列パタンを示す。なお、図8は
図7の立上がり部分(TU)の拡大図である。ここで、
立上がり部分(TU)とは、押出し開始から押出し圧力
指示(U)が最初に最大となるまでの区間をいう。
【0071】つぎにCPU64は、押出し動作の1サイ
クル分について取込んだ試行動作についての情報に基づ
き、押出し圧力指示(U)の修正を行なう(図4、ステ
ップS6参照)。押出し圧力指示(U)の修正は、図7
に示す立上がり部分(TU)、定常部分(TS)、接続
部分(TC)に分けて行なう。
【0072】まず、押出し圧力指示(U)の立上がり部
分(TU)の修正について説明する。立上がり部分(T
U)の修正は、オーバーシュートのない場合(図7に示
すラム速度(YR)のオーバーシュート量(OV)が押
出し目標速度(r)の2%未満である場合)と、オーバ
ーシュートのある場合(オーバーシュート量(OV)が
押出し目標速度(r)の2%以上である場合)とに、場
合を分けて処理を行なう。
【0073】オーバーシュートのある場合については、
さらに、押出し圧力指示(U)が操作量制限に掛からな
い場合と、操作量制限に掛かる場合とに分けて処理を行
なう。操作量制限とは、押出し圧力指示(U)の許容最
大値を設定し、押出し圧力指示(U)が許容最大値を越
えようとした場合は、強制的に押出し圧力指示(U)を
許容最大値に制限する処理をいう。
【0074】オーバーシュートのない場合(図9参照)
の処理について説明する。この場合は、まず、平滑化処
理を行ない、その後、押出し圧力指示(U)の出力時刻
を前倒しする前倒し処理を行なう。
【0075】平滑化処理は、アルミ押出し機60の不安
定な挙動の影響を受ける立上がり部分(TU)の近傍を
平滑化することで、押出し圧力指示(U)からこのよう
な不安定要素を排除し、円滑なアルミ押出し作業を行な
うことができるよう制御することを目的として行なう処
理である。平滑化処理は次式に従って行なう。
【0076】平滑化処理前の押出し圧力指示をUZ、平
滑化処理後の押出し圧力指示をUA、平滑化処理に使用
するサンプル数をn、サンプル時刻をkとして、
【0077】
【数1】
【0078】なお、この実施例においては、平滑化処理
は、図9に示す押出し圧力指示(U)の押出し開始から
縮小対象区間(DRED)の終了まで行なう。ここで、
縮小対象区間(DRED)とは、押出し圧力指示(U)
が、押出し圧力指示(U)の最大値の80%以上の値を
持つ区間をいう。
【0079】前倒し処理は、図9に示すラム速度(Y
R)の平均立上がり速度に応じて、押出し圧力指示
(U)の出力時刻を前倒しする処理である。図9に示す
押出し圧力指示(U)の立上がり部分(TU)および縮
小対象区間(DRED)が前倒し処理の対象となる。前
倒し量をtbとすれば、押出し圧力指示(U)は、次式
に従って修正される。
【0080】 修正後の押出し圧力指示U(t) =修正前の押出し圧力指示U(t+tb) ……(式2) ラム速度(YR)の平均立上がり速度が小さい場合、す
なわち、平均立上がり時間(TAV)が大きい場合に
は、押出し圧力指示(U)の出力時刻の前倒し量を大き
くする。これにより、ラム速度(YR)の平均立上がり
速度を大きくするよう修正することができる。したがっ
て、前倒し処理を行なうことにより、アルミ押出しのサ
イクルタイムを短縮することができる。
【0081】平均立上がり時間(TAV)に基づいて出
力時刻の前倒し量を求めるためにファジー推論を用い
る。このファジー推論の制御ルールを示す。
【0082】 IF 平均立上がり時間(TAV)が小 THEN 前倒し量は小 IF 平均立上がり時間(TAV)が大 THEN 前倒し量は大 ……(R1) このファジー推論のメンバシップ関数を図10に示す。
なお、この実施例においては、平均立上がり時間(TA
V)の台集合を0.5〜4.0秒、前倒し量の台集合を
0.5〜4.0秒としている。
【0083】このように、前倒し処理を行なうことによ
り、図9に示すラム速度(YR)の平均立上がり速度に
基づいて、試行操作パタンである押出し圧力指示(U)
の時系列パタンを修正する。
【0084】つぎに、オーバーシュートがあり、かつ、
押出し圧力指示(U)が操作量制限に掛からない場合
(図11参照)の処理について説明する。この場合は、
まず、押出し圧力指示(U)の最大値である押出し圧力
指示最大値(UMAX)を修正する押出し圧力指示最大
値修正処理を行ない、その後、平滑化処理および前倒し
処理を行なう。
【0085】平滑化処理および前倒し処理は、上述のオ
ーバーシュートのない場合の処理と同様の方法、すなわ
ち、式1および規則R1にしたがって行なう。なお、平
滑化処理を行なう範囲は、上述の場合同様、図11に示
す押出し圧力指示(U)の押出し開始から縮小対象区間
(DRED)の終了までである。
【0086】押出し圧力指示最大値修正処理は、図11
に示すラム速度(YR)のオーバーシュート量(OV)
に応じて、押出し圧力指示(U)を減ずることにより、
押出し圧力指示最大値(UMAX)を修正する処理であ
る。図11に示す縮小対象区間(DRED)が押出し圧
力指示最大値修正処理の対象となる。
【0087】押出し圧力指示最大値(UMAX)は押出
し圧力指示(U)に比例する。このため、押出し圧力指
示(U)を、次式、 修正後の押出し圧力指示 =修正前の押出し圧力指示・(1−縮小率) ……(式3) に従って修正することにより、押出し圧力指示最大値
(UMAX)を、次式 修正後の押出し圧力指示最大値 =修正前の押出し圧力指示最大値・(1−縮小率) ……(式4) のように修正することができる。
【0088】ラム速度(YR)のオーバーシュート量
(OV)が大きい場合には、縮小率を大きくする。これ
により、押出し圧力指示最大値(UMAX)を小さく
し、オーバーシュート量(OV)を押えることができ
る。
【0089】オーバーシュート量(OV)に基づいて縮
小率を求めるためにファジー推論を用いる。このファジ
ー推論の制御ルールを示す。
【0090】 IF オーバーシュート(OV)が大 THEN 縮小率は大 IF オーバーシュート(OV)が小 THEN 縮小率は小 ……(R2) このファジー推論のメンバシップ関数を図12に示す。
なお、この実施例においては、オーバーシュート(O
V)の台集合を2〜15%、縮小率の台集合を0〜20
%としている。
【0091】このように、押出し圧力指示最大値修正処
理を行なうことにより、図11に示すラム速度(YR)
のオーバーシュート量(OV)に基づいて、試行操作パ
タンである押出し圧力指示(U)の時系列パタンにおけ
る押出し圧力指示最大値(UMAX)を修正する。
【0092】つぎに、オーバーシュートがあり、かつ、
押出し圧力指示(U)が操作量制限に掛かる場合(図7
参照)の処理について説明する。この場合は、まず、操
作量制限に掛かった時間である操作量制限時間(TLM
T)を修正する操作量制限時間短縮処理を行ない、その
後、上述のオーバーシュートがあり、かつ、押出し圧力
指示(U)が操作量制限に掛からない場合の処理と同様
の処理、すなわち、押出し圧力指示最大値修正処理、平
滑化処理および前倒し処理を行なう。
【0093】図13に、押出し圧力指示(U)の操作量
制限に掛かる部分の拡大図を示す。操作量制限時間短縮
処理は、図7に示すラム速度(YR)のオーバーシュー
ト量(OV)に応じて、図13に示す押出し圧力指示
(U)の操作量制限時間(TLMT)を減じ、押出し圧
力指示(U)のパタンを修正する処理である。まず、操
作量制限時間(TLMT)を減ずる処理を行なう。
【0094】 修正後の操作量制限時間 =修正前の操作量制限時間・(1−時間短縮率) ……(式5) ラム速度(YR)のオーバーシュート量(OV)が大き
い場合には、時間短縮率を大きくする。これにより、操
作量制限時間(TLMT)を小さくするよう修正するこ
とができる。
【0095】オーバーシュート量(OV)に基づいて時
間短縮率を求めるためにファジー推論を用いる。このフ
ァジー推論の制御ルールを示す。
【0096】 IF オーバーシュート(OV)が大 THEN 時間短縮率は大 IF オーバーシュート(OV)が小 THEN 時間短縮率は小 ……(R3) このファジー推論のメンバシップ関数を図14に示す。
なお、この実施例においては、オーバーシュート(O
V)の台集合を2〜15%、縮小率の台集合を0〜70
%としている。
【0097】このように、操作量制限時間短縮処理を行
なうことにより、図11に示すラム速度(YR)のオー
バーシュート量(OV)に基づいて、試行操作パタンで
ある押出し圧力指示(U)の時系列パタンにおける操作
量制限時間(TLMT)(図13)を修正する。
【0098】つぎに、図13の修正前の押出し圧力指示
(U)を表わすパタンP3、P4、P5、P6上で、修
正後の操作量制限時間の終了点P1と縮小対象区間(D
RED)の終了点P2とを直線で結び、P3、P4、P
1、P2、P6を新たな押出し圧力指示(U)のパタン
とし、操作量制限時間短縮処理を終了する。
【0099】つぎに、図7に示す押出し圧力指示(U)
の定常部分(TS)の修正について説明する。定常部分
(TS)の修正を行なう定常部分修正処理は、図7に示
すラム速度(YR)のオーバーシュート量(OV)に応
じて、押出し圧力指示(U)の定常操作量(US)を修
正する処理である。定常部分修正処理は次式に従って行
なう。
【0100】定常部分修正処理前の定常操作量をUS、
定常ラム速度をYS、押出し目標速度をr、定常偏差を
ES、定常部分修正処理後の定常操作量をUSSとし
て、 USS=US/(1−ES/r) ……(式6) 式6における定常偏差(ES)は、前述のように、押出
し動作の1サイクルの50%経過後から80%経過時ま
での平均ラム速度である定常ラム速度(YS)と押出し
目標速度(r)との差である。したがって、定常部分修
正処理によって、押出し圧力指示(U)の定常部分(T
S)の平滑化処理をも行なうことができる。定常部分
(TS)の平滑化処理により、定常部分(TS)の波打
ち現象(ハンチング)を防止することができる。
【0101】つぎに、図7に示す押出し圧力指示(U)
の接続部分(TC)の修正である接続部分修正処理につ
いて説明する。接続部分修正処理は、前述の立上がり部
分(TU)および定常部分(TS)についての修正の結
果、立上がり部分(TU)と定常部分(TS)との間に
空隙がある場合に行なう処理である。
【0102】すなわち、このような空隙がある場合に
は、押出し圧力指示(U)のパタンのうち、立上がり部
分(TU)の終点Q1と定常部分(TS)の始点Q2と
を直線で結び、これを、押出し圧力指示(U)の接続部
分(TC)の新たなパタンとする処理を行なう。
【0103】このようにして、試行動作についての情報
に基づき、押出し圧力指示(U)の立上がり部分(T
U)、定常部分(TS)、接続部分(TC)(図7参
照)に関する修正が終了すると、CPU64は、修正結
果をメモリ66に記憶させる(図4、ステップS6参
照)。
【0104】つぎに、CPU64は、上述の試行動作が
一回目であるか否かを判断する(図4、ステップS8参
照)。試行動作が一回目である場合は、同様の操作を再
度行なう(図6、(ロ)、図4、ステップS2〜S6参
照)。
【0105】試行動作が二回目以上である場合は、メモ
リ66に記憶された前回以前の試行動作による押出し圧
力指示(U)の修正結果と今回の試行動作による押出し
圧力指示(U)の修正結果とを合成し、新たな修正結果
としてメモリ66に記憶させる(図4、ステップS10
参照)。
【0106】つぎに、CPU64は、試行動作が設定し
た回数行なわれたか否かを判断する(図4、ステップS
12参照)。試行動作が設定回数に達していない場合
は、ステップS2〜S12の操作を繰り返す。なお、こ
の実施例においては、試行動作を四回行なわせるよう設
定している。
【0107】試行動作が設定回数に達し、試行動作が終
了したと判断した場合、CPU64は、図2に示すデジ
タルアウトプット76を介して動作切換えスイッチSW
1を作動させ図2に示す状態と逆の状態(本動作位置)
にセットする。すなわち、本動作位置においては、接点
SW1aが閉じるとともに、接点SW1b、SW1cが
開くよう構成されている。
【0108】したがって、動作切換えスイッチSW1を
本動作位置にセットすることにより、試行動作用のPI
Dコントローラ22とアルミ押出し機60とが切り離さ
れ、以後、本動作用コントローラ26(図1参照)の制
御の下にアルミ押出しが行なわれる(図6、(ハ)、図
5、ステップS14参照)。
【0109】すなわち、CPU64は、メモリ66に記
憶された上述の試行動作による押出し圧力指示(U)の
修正結果を規範操作パタンとして、図2に示すD/Aコ
ンバータ74を介してアルミ押出し機60に出力する。
これにより、アルミ押出しコントローラ20は、アルミ
押出しのフィードフォワード制御を行なう(図1参
照)。
【0110】つぎに、CPU60は、与えられた目標押
出し速度(r)、D/Aコンバータ74から出力される
押出し圧力指示(U)、アルミ押出し機60から出力さ
れるラム速度(YR)など本動作における押出し動作の
1サイクル分の情報を、前述の試行動作の場合同様、A
/Dコンバータ72を介してメモリ66に取込む(図
5、ステップS16参照)。
【0111】CPU60は、取込んだ本動作における押
出し動作の情報を評価し、図7に示すラム速度(YR)
の定常偏差(ES)が残存している場合は、前述の試行
動作の場合同様、(式6)に基づいて、規範操作パタン
である押出し圧力指示(U)の定常部分(TS)の自己
修正を行なう(図5、ステップS18参照)。
【0112】本動作においても、押出し圧力指示(U)
の定常部分(TS)の自己修正を継続することにより、
より信頼性の高いアルミ押出し制御を実現することがで
きる。
【0113】CPU60は、アルミ押出し機60から発
せられるダイス交換信号をデジタルインプット70を介
して監視しており、ダイス交換信号がない場合は本動作
を繰り返す(図5、ステップS14〜S20)。
【0114】なお、本動作中に目標押出し速度(r)が
変更された場合、CPU64は、目標押出し速度(r)
の変更に対応して、比例的に押出し圧力指示(U)を増
減するよう構成されている(図6、(ニ)、(ホ)参
照)。
【0115】ダイス交換信号を受け取ると、CPU60
は、デジタルアウトプット76を介して動作切換えスイ
ッチSW1を作動させ、ふたたび、図2に示す状態(試
行動作位置)にセットするとともにメモリ66の記憶内
容をリセットし、新たなダイスについて再びPIDコン
トローラ22による試行動作を開始する(図5、ステッ
プS20参照)。このように、ダイス交換を行なうたび
に、それぞれのダイスに応じた最適の規範操作パタンを
試行動作により獲得する。
【0116】なお、試行動作と本動作とにおいて、ダイ
スは同一のままで、押出し長さすなわちアルミ棒材の長
さのみが変更になった場合には、修正後の押出し圧力指
示(U)の立上がり部分(TU)および接続部分(T
C)には変更を加えず、定常部分(TS)の定常操作量
(US)(図7参照)の出力時間を延長または短縮する
ことにより対処するよう構成されている。
【0117】つぎに、図15に、この発明の他の実施例
による制御装置であるアルミ押出しコントローラ80の
構成を示す。このアルミ押出しコントローラ80は、P
IDコントローラ22、試行動作解析部24、動作切換
えスイッチSW1については、上述の図1に示すアルミ
押出しコントローラ20と同様であるが、本動作用コン
トローラ82の内容が図1に示すアルミ押出しコントロ
ーラ20と異なる。
【0118】すなわち、図15に示すこの実施例による
アルミ押出しコントローラ80の本動作用コントローラ
82は、図1に示すアルミ押出しコントローラ20の本
動作用コントローラ26と異なり、規範パタン出力部5
2に目標値が入力されない構成となっている。
【0119】これは、同一のダイスを使用するときは必
ず同一の目標値を取るような場合や、押出し圧力指示
(U)が目標値の変化量に比例して変化するものでない
ため異なる目標値ごとに別個に押出し圧力指示(U)を
設定しなければならない場合に用いられる。
【0120】つぎに、図16に、この発明の他の実施例
による制御装置であるアルミ押出しコントローラ90の
構成を示す。このアルミ押出しコントローラ90は、P
IDコントローラ22、試行動作解析部24について
は、図1に示すアルミ押出しコントローラ20と同様で
あるが、本動作用コントローラ92、動作切換えスイッ
チSW3の内容が図1に示すアルミ押出しコントローラ
20と異なる。
【0121】すなわち、図16に示すアルミ押出しコン
トローラ90の本動作用コントローラ92は、試行動作
用帰還回路であるPIDコントローラ22を本動作用帰
還回路として兼用している点で、試行動作用帰還回路で
あるPIDコントローラ22とは別に独立したフィード
バック要素54および検出要素56を有する図1に示す
アルミ押出しコントローラ20の本動作用コントローラ
26と異なる。
【0122】また、図1に示すアルミ押出しコントロー
ラ20と異なり、図16に示すアルミ押出しコントロー
ラ90の動作切換えスイッチSW3には、フィードバッ
クループを切換えるための接点SW1bおよびSW1c
が設けられていない。
【0123】図16に示すアルミ押出しコントローラ9
0は、図1に示すアルミ押出しコントローラ20におい
て、PIDコントローラ22とフィードバック要素54
および検出要素56とが近似した制御特性を有する場合
に、図1に示すアルミ押出しコントローラ20に替えて
用いられる。
【0124】このように、試行動作と本動作とで帰還回
路を兼用することで、回路構成を簡略化することができ
るため、アルミ押出しコントローラ90の製造コストを
低減することができる。
【0125】つぎに、図17に、この発明の他の実施例
による制御装置であるアルミ押出しコントローラ100
の構成を示す。このアルミ押出しコントローラ100
は、PIDコントローラ22、試行動作解析部24、動
作切換えスイッチSW1については、図1に示すアルミ
押出しコントローラ20と同様であるが、本動作用コン
トローラ102の内容が図1に示すアルミ押出しコント
ローラ20と異なる。
【0126】すなわち、図17に示すアルミ押出しコン
トローラ100の本動作用コントローラ102は、規範
パタン出力部52のみから構成され、本動作用の帰還回
路を有しない点で、本動作用の帰還回路を有する図1に
示すアルミ押出しコントローラ20の本動作用コントロ
ーラ26と異なる。
【0127】図17に示すアルミ押出しコントローラ1
00は、図1に示すアルミ押出しコントローラ20にお
いて、制御対象28に対する外乱や検出要素56に対す
る雑音がない場合に、図1に示すアルミ押出しコントロ
ーラ20に替えて用いられる。
【0128】このように、本動作における帰還回路を省
略することで、回路構成を簡略化することができるた
め、アルミ押出しコントローラ100の製造コストを低
減することができる。
【0129】なお、前述の各実施例においては、試行動
作を図1、図15、図16および図17に示すPIDコ
ントローラ22により行なわせるよう構成したが、試行
動作を、アルミ押出し機60の熟練操作者などによる手
動操作により行なわせるよう構成してもよい。ただし、
試行動作をPIDコントローラ22により行なわせるこ
とにより、アルミ押出し機60の熟練操作者でない者で
あっても試行動作を行なうことができるため、好都合で
ある。
【0130】また、平均立上がり時間(TAV)など試
行評価特性値に基づいて、出力時刻の前倒し量など試行
修正値を算出するためにファジー推論を用いたが、この
発明はこれに限定されるものではなく、従来の統計的推
論手法等を用いることもできる。
【0131】また、前述の各実施例においては、押出し
動作の1サイクルに渡り目標押出し速度(r)が一定で
ある場合について説明したが、押出し動作の1サイクル
の間に目標押出し速度(r)が一定のパタンにしたがっ
て変化する場合にも、この発明を適用することができ
る。
【0132】また、前述の各実施例においては、試行評
価特性値としてオーバーシュート量(OV)、平均立上
がり時間(TAV)、定常偏差を(ES)などを用いた
が、試行評価特性値として他の特性値を用いてもよい。
【0133】また、試行修正値として前倒し量、押出し
圧力指示最大値(UMAX)、操作量制限時間(TLM
T)、定常操作量(US)などを用いたが、試行修正値
として他の値を用いてもよい。
【0134】また、前述の各実施例においては、オーバ
ーシュート量(OV)などに基づいて押出し圧力指示
(U)の時系列パタンを修正する際、四回の試行動作を
それぞれ独立に行ない、各試行動作により修正された圧
力指示(U)の時系列パタンを平均することにより最終
的な規範操作パタンを求めるよう構成したが、試行動作
を行なう場合、直前の試行動作により修正された圧力指
示(U)の時系列パタンを規範パタンとして次の試行動
作を行なわせるよう構成することもできる。
【0135】ただし、前述の各実施例のように四回の試
行動作をそれぞれ独立に行なうよう構成することによ
り、修正量の発散を防止することができ、好都合であ
る。
【0136】また、前述の各実施例においては、試行動
作を四回繰り返すよう構成したが、試行動作の回数はこ
れに限定されるものではなく、たとえば、試行動作を一
回のみとしてもよい。
【0137】なお、前述の各実施例においては、アルミ
押出しコントローラ20等の押出し速度の制御を例に説
明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、
例えば、合成樹脂フィルムを加熱溶着するシーラーの温
度制御などにも適用することができる。
【0138】また、上述の各実施例においては図2に示
すように、アルミ押出しコントローラ20等を、CPU
64を用いて構成したが、CPU64を用いて構成した
部分の一部または全体をハードウェアロジックにより構
成してもよい。
【0139】
【発明の効果】請求項1の制御装置および請求項6の制
御方法は、目標制御パタン、試行制御パタンまたは試行
操作パタンから抽出した試行評価特性値に基づいて試行
操作パタンを修正するとともに、修正した試行操作パタ
ンを規範操作パタンとして保持し、規範操作パタンに基
づいて操作量を出力することを特徴とする。
【0140】したがって、制御装置自体が試行動作を学
習することにより、規範操作パタンを自己修得すること
ができる。このため、ユーザーが規範操作パタンを作成
する必要がない。すなわち、制御に関する専門知識を要
することなく規範操作パタンの生成を容易に行なうこと
ができる。
【0141】また、試行操作パタンとこれに対応する試
行制御パタンとの因果関係を直接知ることができる。こ
のため、制御装置自体の学習が不十分な場合であって
も、ユーザーは、試行操作パタンの修正を、これに対応
する試行制御パタンに基づいて容易に行なうことができ
る。すなわち、制御に関する専門知識を要することなく
規範操作パタンの生成を容易に行なうことができる。
【0142】また、規範操作パタンを生成するための学
習は、本動作に先立つ試行動作において行なわれる。こ
のため、本動作において学習を行なう場合と異なり、学
習結果の収束性が保証される。すなわち、学習の発振、
発散を防止しつつ、規範操作パタンの生成を容易に行な
うことができる。
【0143】請求項2の制御装置は、請求項1の制御装
置において、試行操作パタンを修正するために必要な試
行修正値をファジー推論により算出するよう構成したこ
とを特徴とする。
【0144】したがって、試行動作における試行操作パ
タンの修正を言語ルール化することができる。すなわ
ち、制御に関する専門知識を要することなく規範操作パ
タンの生成を、より容易に行なうことができる。
【0145】請求項3の制御装置は、請求項1または請
求項2の制御装置において、試行動作専用帰還回路を設
けたことを特徴とする。
【0146】したがって、試行動作をフィードバック制
御の下で行なうことができる。このため、熟練操作者以
外の者であっても、信頼性の高い試行動作を行なうこと
ができる。すなわち、制御対象の操作に関する非熟練者
であっても、規範操作パタンの生成を容易に行なうこと
ができる。
【0147】請求項4の制御装置は、請求項1の制御装
置において、規範操作パタンのみを、本動作における操
作量として制御対象に入力するよう構成したことを特徴
とする。
【0148】したがって、外乱を無視できるプラント等
においては、フィードフォワード要素を操作量の時系列
パタンである規範操作パタンとし、規範操作パタンのみ
でオープンループを形成することができる。このため、
規範操作パタンを学習により生成するだけで伝達要素を
設定することができる。すなわち、容易に伝達要素の決
定を行なうことができる。
【0149】請求項5の制御装置は、請求項1の制御装
置において、制御量に基づく帰還信号および規範操作パ
タンを、本動作における操作量として制御対象に入力す
るよう構成したことを特徴とする。
【0150】したがって、外乱を無視できないプラント
等においては、フィードフォワード要素を操作量の時系
列パタンである規範操作パタンとし、規範操作パタンと
フィードバック要素とにより二自由度の制御系を形成す
ることができる。このため、規範操作パタンを、フィー
ドバック要素と独立に、学習により生成することができ
る。すなわち、容易に伝達要素の決定を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施例によるアルミ押出しコン
トローラ20の構成を示す図面である。
【図2】CPUを用いた場合のアルミ押出しコントロー
ラ20のハードウェア構成を示す図面である。
【図3】アルミ押出しコントローラ20のソフトウェア
構成を示す図面である。
【図4】アルミ押出しコントローラ20の動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】アルミ押出しコントローラ20の動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】試行動作および本動作における情報の計測値を
示す図面である。
【図7】押出し動作の1サイクル分の情報の計測値を示
す図面である。
【図8】立上がり部分の拡大図を示す図面である。
【図9】オーバーシュートのない場合の情報の計測値を
示す図面である。
【図10】前倒し処理のメンバシップ関数を示す図面で
ある。
【図11】オーバーシュートがあり、かつ、操作量制限
に掛からない場合の情報の計測値を示す図面である。
【図12】押出し圧力指示最大値修正処理のメンバシッ
プ関数を示す図面である。
【図13】操作量制限に掛かる部分の拡大図である。
【図14】操作量制限時間短縮処理のメンバシップ関数
を示す図面である。
【図15】この発明の他の実施例によるアルミ押出しコ
ントローラ80の構成を示す図面である。
【図16】この発明の他の実施例によるアルミ押出しコ
ントローラ90の構成を示す図面である。
【図17】この発明の他の実施例によるアルミ押出しコ
ントローラ100の構成を示す図面である。
【図18】従来の二自由度調節計の構成を示す図面であ
る。
【図19】PID調節計の構成を示す図面である。
【符号の説明】
22・・・・・PIDコントローラ 24・・・・・試行動作解析部 26・・・・・本動作用コントローラ SW1・・・・動作切換えスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象に操作量を与えることにより、制
    御対象の状態を表わす制御量の時系列パタンである出力
    制御パタンを、制御量の目標値の時系列パタンである目
    標制御パタンに近づけるよう、制御対象を制御する制御
    装置において、 本動作に先立つ試行動作中の制御量の時系列パタンであ
    る試行制御パタン、および試行制御パタンに対応する操
    作量の時系列パタンである試行操作パタンを保持する試
    行パタン保持手段、 目標制御パタン、試行制御パタンまたは試行操作パタン
    から、試行動作を評価するための試行評価特性値を抽出
    する試行評価特性値抽出手段、 試行評価特性値に基づいて試行制御パタンを目標制御パ
    タンに近づけるよう試行操作パタンを修正するととも
    に、修正した試行操作パタンを、本動作における操作量
    の時系列パタンの規範となる規範操作パタンとして保持
    する規範操作パタン生成手段、 規範操作パタンを本動作における操作量として出力する
    規範操作パタン出力手段、 を備えたことを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1の制御装置において、 規範操作パタン生成手段を、試行評価特性値に基づいて
    試行制御パタンを目標制御パタンに近づけるよう試行操
    作パタンを修正するために必要な試行修正値をファジー
    推論により算出し、試行修正値に基づいて試行操作パタ
    ンを修正するとともに、修正した試行操作パタンを、本
    動作における操作量の時系列パタンの規範となる規範操
    作パタンとして保持するよう構成したことを特徴とする
    もの。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の制御装置におい
    て、 試行動作専用帰還回路を設け、 試行動作を行なう場合は、制御対象に対し試行動作専用
    帰還回路を接続するとともに制御対象から規範操作パタ
    ン出力手段を切り離し、本動作を行なう場合は、制御対
    象に対し規範操作パタン出力手段を接続するとともに制
    御対象から試行動作専用帰還回路を切り離すよう構成し
    たことを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項1の制御装置において、 規範操作パタンのみを、本動作における操作量として制
    御対象に入力するよう構成したことを特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項1の制御装置において、 前記制御量に基づく帰還信号および規範操作パタンを、
    本動作における操作量として制御対象に入力するよう構
    成したことを特徴とするもの。
  6. 【請求項6】制御対象に操作量を与えることにより、制
    御対象の状態を表わす制御量の時系列パタンである出力
    制御パタンを、制御量の目標値の時系列パタンである目
    標制御パタンに近づけるよう、制御対象を制御する制御
    方法において、 本動作に先立つ試行動作中の制御量の時系列パタンであ
    る試行制御パタン、および試行制御パタンに対応する操
    作量の時系列パタンである試行操作パタンを求め、 目標制御パタン、試行制御パタンまたは試行操作パタン
    から、試行動作を評価するための試行評価特性値を抽出
    し、 試行評価特性値に基づいて試行制御パタンを目標制御パ
    タンに近づけるよう試行操作パタンを修正するととも
    に、修正した試行操作パタンを、本動作における操作量
    の時系列パタンの規範となる規範操作パタンとして保持
    し、 規範操作パタンに基づいて操作量を出力すること、 を特徴とする制御方法。
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