JPH08106212A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08106212A
JPH08106212A JP26631194A JP26631194A JPH08106212A JP H08106212 A JPH08106212 A JP H08106212A JP 26631194 A JP26631194 A JP 26631194A JP 26631194 A JP26631194 A JP 26631194A JP H08106212 A JPH08106212 A JP H08106212A
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JP
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developer
toner
developing device
developing
developing sleeve
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JP26631194A
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Norio Hashimoto
典夫 橋本
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像剤規制部材の弾性を損なうことなく、現
像剤担持体上への現像剤規制部材の当接圧を低くした状
態で、一成分現像剤に高い摩擦帯電電荷を与えることが
でき、且つ現像剤の過剰帯電が生じてもその電荷を緩和
することができ、これにより現像を良好に行なわせて、
濃度が均一で高くスリーブゴーストがない画像を得るこ
とができ、又現像剤規制部材上への現像剤の固着を防止
することが安定的に実現できる現像装置を提供すること
にある 【構成】 現像スリーブ21の表面上に、導電性微粒子
を含有する体積抵抗10-3〜102 Ωcmの導電性樹脂
層21bを設け、弾性ブレード36の現像スリーブ21
との当接部に反対極性部材36bを設けた。この部材3
6bは、導電性微粒子を含有させた107 〜108 Ωc
mの体積抵抗のポリアミド樹脂シートからなり、負極性
のトナー24に対し反対の正極性の摩擦帯電性を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置等の画像
形成装置に用いられる一成分現像剤を使用する現像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一成分現像方式の従来の現像装置の一例
を図7に示す。
【0003】図7において、符号21はアルミニウムや
ステンレススチールのパイプから形成された現像剤担持
体としての非磁性現像スリーブで、現像スリーブ21
は、現像装置の一成分現像剤としての磁性トナー24を
収容した現像容器23内に、図示しない画像形成装置の
像担持体に対向した開口部の箇所に回転自在に設置され
ている。この現像スリーブ21内には、磁極N、Sが交
互に複数個形成された磁石22が、現像スリーブ21の
回転に対して不動に設置されている。磁石22の磁気作
用により現像容器内のトナー24が、矢印方向へ回転す
る現像スリーブ21の表面上に担持される。
【0004】現像スリーブ21上の現像容器23の位置
には、現像材規制部材としての弾性ブレード26が板金
27に接着して取付けられている。弾性ブレード26
は、現像スリーブ21上に上方から垂下して、現像スリ
ーブ21の矢印で示す回転方向と逆向きに伸びた自由端
部の腹部で現像スリーブ21上に当接している。弾性ブ
レード26は、一般にウレタンゴム、シリコーンゴム、
ブチルゴム等のゴム部材、或いはSUS、リン青銅等の
金属部材等からなっている。
【0005】現像スリーブ21上に担持されたトナー2
4は、弾性ブレード26が当接する箇所を通過する間に
その層厚を規制され、これにより現像スリーブ21上に
薄層のトナー層25が形成される。
【0006】上記の現像スリーブ21上のトナー層25
は、現像スリーブ21の回転により像担持体と対向した
現像部へと搬送され、そこで像担持体上に形成されてい
る潜像にトナー24が供給、付着されて、これにより潜
像が現像されてトナー像として可視化される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の現像
スリーブ21上のトナー層25の下層は、現像スリーブ
21との接触により十分に摩擦帯電される。これに対
し、トナー層25の上層は、弾性ブレード26と接触し
て摩擦帯電により電荷を付与されるが、このウレタンゴ
ム、SUS等からなる弾性ブレード26が摩擦帯電電荷
を付与しにくい。このために、トナー層25の上層と下
層でトナー24の有する摩擦帯電電荷量が大きく異なっ
てくる場合があり、これが原因で現像により得られる画
像にスリーブゴーストが発生し易くなったり、トナー層
25の上層の電荷量が十分に高くならないために、高い
画像濃度が得られなかったりする問題が生じる。
【0008】この問題は、トナー24の使い始めの時期
のトナー24が現像スリーブ21に接触する回数が少な
い時期に、特に発生し易い。又特にトナー24の粒径が
小さい場合には、現像スリーブ21に十分に接触しない
まま現像部へ運ばれるトナー24の量が多くなるため、
この場合も上記の問題が起き易い。
【0009】この問題を改善するために、弾性ブレード
26の現像スリーブ21への当接圧を高めて、トナー2
4を現像スリーブ21の表面上に強く押付ける方法があ
るが、この方法では弾性ブレード26の現像スリーブ2
1との当接箇所のニップ部にトナー24が固着し、トナ
ー層25に筋状のムラを発生させ易い。
【0010】又他の方法として、弾性ブレード26内に
荷電制御物質を含有させることが提案されている(特開
昭62−24282)。
【0011】しかしながら、本発明者等が実験により確
かめたところによると、弾性ブレード26の荷電制御物
質の含有量が少ない場合、荷電制御物質が弾性ブレード
26の表面に現れて来ないためにその効果がなく、含有
量を多くすれば効果があるものの、弾性ブレード26に
弾性を十分得にくくなり、弾性ブレード26の現像スリ
ーブ21への十分な当接圧が得られなくなる難点があっ
た。
【0012】そこで、本出願人は、特開平5−6083
で示される如く、現像スリーブの表面に体積抵抗率10
-3〜102 Ωcmの導電性樹脂層を設け、弾性ブレード
の表面にトナーの摩擦帯電極性と反対の摩擦帯電極性を
有する材料を被覆するという手法を採用することによ
り、一定の効果を得ている。
【0013】しかしながら、その弾性ブレードの表面近
傍に生じる反対極性の電荷(反転電荷)を効率よく逃が
す作用が小さく、場合によっては反対極性に帯電したト
ナー(反転トナー)を発生させてしまうという問題があ
った。
【0014】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、現像剤規制部
材の弾性を損なうことなく、現像剤担持体上への現像剤
規制部材の当接圧を低くした状態で、一成分現像剤に高
い摩擦帯電電荷を与えることができ、且つ現像剤の過剰
帯電が生じてもその電荷を緩和することができ、これに
より現像を良好に行なわせて、濃度が均一で高くスリー
ブゴーストがない画像を得ることができ、又現像剤規制
部材上への現像剤の固着を防止することが安定的に実現
できる現像装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、現像剤
担持体上に担持した一成分現像剤を現像剤規制部材で規
制して、前記現像剤担持体上に前記現像剤の薄層を形成
しながら、前記現像剤を前記現像剤担持体により像担持
体と対向した現像部へと搬送し、前記現像部で前記現像
剤により前記像担持体上に形成された潜像を現像して可
視化する現像装置において、前記現像剤担持体の表面上
に、導電性微粒子を含有する体積抵抗10-3〜102 Ω
cmの導電性樹脂層を設け、前記現像剤規制部材の全部
又は一部を、導電性微粒子を含有する106 〜109 Ω
cmの体積抵抗を持つ材料であって、前記現像剤の摩擦
帯電極性と反対極性の摩擦帯電性を有する材料により形
成したことを特徴とする現像装置である。
【0016】本発明の好ましい態様によれば、前記反対
極性の摩擦帯電性を有する材料が、107 〜108 Ωc
mの体積抵抗を持つ。又前記現像剤規制部材は、接地も
しくは前記現像剤担持体と同電位の部材と接続されてい
る。前記現像剤規制部材の前記反対極性の摩擦帯電性を
有する材料により形成される部分は、樹脂フィルム状で
ある。前記現像剤は、略球形の形状を有する。
【0017】
【実施例】
実施例1 図1は、本発明の現像装置の一実施例の要部断面図、図
2は、図1の現像装置を備えた画像形成装置の断面図で
ある。
【0018】先ず、図2に基づいて画像形成装置の概略
構成を説明する。
【0019】本画像形成装置は、図2に示すように、レ
ーザー、ポリゴンミラー、補正レンズ系を含むスキャナ
ユニット1を備える。このスキャナユニット1から画像
信号に応じて変調されたレーザー光が出力され、折返し
ミラー2で反射して像担持体の感光ドラム3上に照射さ
れる。この感光ドラム3はOPC(有機光導電体)など
からなり、接触帯電部材である弾性帯電ローラ4によっ
て予め負極性に均一に一次帯電されている。感光ドラム
3は、レーザー光の照射により露光され、静電潜像が形
成される。感光ドラム3上に形成された静電潜像は、本
実施例の現像装置5内の一成分磁性現像剤としての磁性
トナー24により現像され、トナー像として可視化され
る。
【0020】一方、カセット7a内に積載、収納された
普通紙、プラスチックシート等の記録材7は、一次的に
停止しているレジストローラーrまで、給紙ローラpに
より感光ドラム3への静電潜像の形成と同期して送給さ
れる。レジストローラーrは、記録材7を感光ドラム3
上に形成された静電潜像の先端と同期して、転写ローラ
6へと搬送する。記録材7は、転写ローラ6によって感
光ドラム3上のトナー像を転写された後、搬送ガイドg
に沿って定着器8まで搬送され、そこで記録材7上にト
ナー像が永久定着された後、画像形成装置の機外に排出
される。感光ドラム3上に残留したトナー24は、クリ
ーニング器9により除去される。
【0021】尚、上記感光ドラム3、帯電ローラ4、現
像器5及びクリーニング器9等は、画像形成ユニットの
カートリッジKとして、カバー11内に一体的に内蔵さ
れ、画像形成装置本体に着脱自在に設けられている。カ
バー11は、カートリッジKを画像形成装置本体から取
り外した際に、感光ドラム3に対する遮光及びゴミの付
着を防止する機能を備えている。
【0022】図1に基づき、本発明の現像装置について
説明する。
【0023】本現像装置5は、図7の従来の現像装置と
同様、磁性一成分現像剤である磁性トナー24を収容し
た現像容器23内に現像剤担持体としての現像スリーブ
21を備え、現像スリーブ21は、現像容器23の図1
の感光ドラム3に対向した開口部の箇所に回転自在に設
置され、現像スリーブ21内には、磁極N、Sが交互に
複数個形成された磁石22が不動に設置されている。又
現像スリーブ21上の現像容器23の位置には、現像材
規制部材としてのゴムや金属板バネ、プラスチックシー
ト製の弾性ブレード36が、板金27と一緒にビス28
で共締めして取付けられている。板金27は、接地もし
くは現像スリーブ21と同電位となっている。
【0024】弾性ブレード36は、現像スリーブ21上
に上方から垂下して、現像スリーブ21の矢印で示す回
転方向と逆向きに(同方向でもよい)伸びた自由端部の
腹部で現像スリーブ21上に当接している。現像スリー
ブ21上に担持されたトナー24は、弾性ブレード36
が当接する箇所を通過する間にその層厚を規制され、こ
れにより現像スリーブ21上に薄層のトナー層25が形
成される。又トナー24は現像スリーブ21との摩擦で
潜像を現像する極性の摩擦帯電電荷を獲得するが、この
弾性ブレード36による規制時に最も活発に摩擦帯電す
る。
【0025】本発明によれば、上記弾性ブレード36
は、その表面上にトナー24の摩擦帯電極性と反対極性
の摩擦帯電性材料からなる部材(反対極性部材)36b
を設けている。本実施例では、トナー24は負帯電性と
され、厚さ150μmのSUS製のブレード本体36a
の表面上に、導電性微粒子を含有させて107 〜108
Ωcmの体積抵抗に調整した正帯電性材料のポリアミド
樹脂からなる反対極性部材36bを厚さ20μmに薄く
設けて、弾性ブレード36を構成している。
【0026】上記の弾性ブレード36によれば、反対極
性部材36bを形成しているポリアミド樹脂が正帯電性
で電子供与性があるため、負帯電性のトナー24はこの
反対極性部材36bに接触して摩擦されると、負に良好
に摩擦帯電される。このため現像スリーブ21上のトナ
ー層25の上層は、弾性ブレード36により十分な負の
摩擦帯電電荷が付与され、トナー層25は、現像スリー
ブ21から摩擦帯電電荷を付与される下層から上層に亙
る全層で、均一且つ高い電荷を有するようになる。
【0027】更に反対極性部材36bを中抵抗としてい
るために、部材36bの表面上に生じている正電荷を板
金27を介して逃がす作用があるので、反転トナー(本
実施例では、正極性に帯電したトナー)の発生を防止す
ると共に、トナー層上層の過剰帯電を防止することとな
る。
【0028】このため本実施例の現像装置によれば、ト
ナー層25を現像スリーブ21によって感光ドラム3と
対向した現像部へ搬送して、トナー24で感光ドラム3
上の静電潜像を現像することにより、濃度が均一で高く
スリーブゴーストやカブリのない画像を得ることができ
る。
【0029】本発明によれば、現像スリーブ21は、図
3及び図4に示すように、その表面上に導電性微粒子を
含有する体積抵抗10-3〜102 Ωcmの導電性樹脂層
21bを設けている。本実施例では、現像スリーブ21
は、直径16mmのアルミニウム製パイプの現像スリー
ブ基体21a(表面を100番メッシュのアランダム砥
粒で粗したもの)の表面上に、導電性微粒子を含有する
樹脂層21bを形成してなっている。上記樹脂層21b
は体積抵抗が10-3〜102 Ωcmとされ、その表面は
導電性微粒子と樹脂からなる2次粒子21cが突出して
凹凸状になっている。
【0030】上記の導電性微粒子を含有する樹脂層21
bを表面上に形成した現像スリーブ21によれば、トナ
ー24と現像スリーブ21の表面との接触抵抗を小さく
して、トナー24が過剰帯電した場合でもトナー24の
過剰帯電電荷を樹脂層21bの導電性微粒子を通じてリ
ークさせることができ、このためトナー24に働く現像
スリーブ21方向への鏡映力を軽減して、トナー24の
現像性を向上させることができる。
【0031】以下、本実施例の具体例について説明す
る。
【0032】導電性微粒子のカーボンブラック微粒子と
グラファイト微粒をフェノール樹脂中に適量分散して調
整した樹脂液を、直径16mmのアルミニウム製パイプ
の現像スリーブ基体21aの表面上に厚さ5μmに塗布
し、熱硬化して導電性樹脂層21bを形成し、現像スリ
ーブ21を得た。この現像スリーブ21内には、600
〜850ガウスの磁極を4極有する磁石22を内蔵させ
た。
【0033】スチレン−アクリル樹脂にマグネタイト1
00部を混練し、粉砕して、5〜8μmに粒度分布の中
心があるようにしたトナーに、外添剤としてシリカ1.
2重量%を添加して、これを負帯電性のトナー24とし
て使用した。
【0034】又ブレード本体36aとして厚さ150μ
mのSUS板を使用し、そのブレード本体36aの現像
スリーブ21との当接部周囲の表面上に、厚さ20μm
のポリアミド樹脂シートを接着剤により接着して反対極
性部材36bを形成し、弾性ブレード36を得た。ポリ
アミド樹脂シートは、ナイロン6、ナイロン11等に導
電性微粒子としてカーボンブラック粒子を約30部分散
させ、これをTダイ法を用いてシートに成型したもので
ある。ポリアミド樹脂シートの作製法には、他に、イン
フレーション法等もあるが、シートの厚みの調整のし易
さから、本実施例では、Tダイ法を選んだ。接着剤とし
ては導電性接着剤を使用し、本実施例では、エポキシ−
ナイロン接着剤にフィラーとしてカーボンを分散させた
ものを用いた。
【0035】この弾性ブレード36は、弾性変形させて
現像スリーブ21の表面上に線圧15g/cmで当接さ
せた。
【0036】以上の構成の現像装置5を図2の画像形成
装置に組み込んで現像に使用し、画像形成を行なって連
続プリント実験したところ、トナー24の使用初期やト
ナー24の現像容器23内への補給直後にも、現像スリ
ーブ21の長手方向に均一な反射濃度1.4以上の画像
を得ることができ、又画像のスリーブゴーストやカブ
リ、特に反転カブリ(本例では正帯電カブリ)を抑える
ことができ、良好な画像品質が得られた。
【0037】本発明では、上記のように、弾性ブレード
36の現像スリーブ21上への当接圧が低くても、トナ
ー24に十分な摩擦帯電電荷を付与でき、且つ弾性ブレ
ード36近傍のトナー層上層の過剰帯電を防止できる
が、弾性ブレード36の当接圧が低いことから、現像ス
リーブ21表面上の導電性樹脂層21bの削れもなく、
良好な現像性が維持された。又弾性ブレード36上への
トナー24の固着も認められなかった。従って本発明に
よれば、現像装置、及びその現像装置を用いた画像形成
装置の高耐久性及び高速性への対応が可能となる。
【0038】弾性ブレード36の弾性を維持するために
は、ブレード本体36aを構成する金属板の厚みにも関
係するが、反対極性部材36bを構成する樹脂シート自
体は、厚みが200μm以下が好ましく、より好ましく
は150μm以下がよい。
【0039】上記の実施例では、弾性ブレード本体36
aの金属板としてSUS板を用いたが、リン青銅等を用
いてもよい。又反対極性部材36bの樹脂シートしてポ
リアミド樹脂シートを用いたが、PMMA樹脂シート、
フェノール樹脂シート等の電子供与性がある正帯電性の
物質を用いてもよい。又導電性接着剤としては、当接圧
を低くした状態で弾性ブレード36を使うので、接着力
が低くても良く、一般的なものから適宜選択することが
できる。
【0040】トナー24が正帯電性であるときは、反対
極性部材36bには電子吸引性がある負帯電性の物質を
選択する。具体的には、テフロン、塩化ビニル等が良
い。
【0041】一方、現像スリーブ21表面上の導電性微
粒子を含有する導電性樹脂層21bには、カーボンブラ
ック微粒子とグラファイト微粒子をフェノール樹脂中に
適量分散したものを用いたが、導電性微粒子として、金
属微粒子、TiO2 、SnO2 、Siアルコキシド系の
導電性セラミックス等を用いることができる。又樹脂と
しては、分散性及び耐摩耗性に優れるものを選ぶのがよ
く、例えばエポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリアセタール樹脂等が
使用可能である。
【0042】但し、導電性微粒子としてグラファイト微
粒子を用いた場合には、グラファイト微粒子の固体潤滑
性が大きいことにより、現像スリーブ21に過剰に帯電
して鏡映力により強く吸着しようとする微粒トナーの、
現像スリーブ21からの離脱性を高めて現像に使用され
易いようにするメリットもあるので、導電性微粒子とし
てグラファイト微粒子は好適である。このような微粒ト
ナーが現像スリーブ21上に強く吸着すると、その上に
供給されるトナーの現像スリーブ21との摩擦帯電を妨
害する。
【0043】実施例2 図5は、本発明の現像装置の他の実施例の要部断面図で
ある。本実施例の特徴とするところは、図1の実施例1
で説明した弾性ブレード36の代わりに、樹脂シートの
みで形成した弾性ブレード46を用いたことにある。こ
れにより、本発明をより低コストで実施することが可能
になる。本実施例のその他の点は実施例1と同じなの
で、説明は省略する。
【0044】本実施例において、弾性ブレード46は、
その全体を、実施例1の弾性ブレード36の反対極性部
材36bに用いた中抵抗ポリアミド樹脂シートにより形
成してなっており、弾性ブレード46の全体が、使用す
る負帯電正のトナー24に対し正帯電性となっている。
弾性ブレード46の厚さは150μmである。弾性ブレ
ード46は、現像容器23に板金27と共にビス28で
共締めされ、板金27は接地もしくは現像スリーブ21
と同電位である。弾性ブレード46の現像スリーブ21
との当接圧は、線圧で15g/cmとした。
【0045】弾性ブレード46の厚み(中抵抗ポリアミ
ド樹脂シートの厚み)は、弾性を得るためには200μ
m以下が良く、好ましくは150μm以下が良い。又強
度を保つためには50μm以上が良く、好ましくは75
μm以上が良い。
【0046】本実施例によれば、実施例1と同様な効果
が得られると共に、弾性ブレード46を樹脂シートのみ
で形成したので、本発明を実施する上で低コスト化が図
れる。
【0047】実施例3 本実施例は、トナーへの電荷供与機能及び過剰帯電防止
機能を有する弾性ブレードを、使用するトナーが非磁性
トナー(非磁性一成分現像剤)である現像装置に適用し
たことが特徴である。図6は、本実施例の現像装置の要
部断面図である。
【0048】本現像装置5では、現像スリーブ21は、
ステンレス製パイプの現像スリーブ基体21aの表面上
に導電性微粒子を含有した導電性樹脂層21bを設けて
なっており、外径16mmとされている。現像スリーブ
21は、矢印Aの方向に回転駆動される。この現像スリ
ーブ21には、外径8mmの発泡ポリウレタン製の塗布
ローラ28が押し当てられている。塗布ローラ28は矢
印B方向に回転して、現像スリーブ21上の現像後の残
余のトナー24を剥取りながら、現像容器23内の新た
なトナー24を現像スリーブ21上に供給する。
【0049】本実施例では、トナー24は、上述したよ
うに、非磁性トナーとされており、具体的には、スチレ
ン−アクリル樹脂に赤のアゾ系顔料を内添した7〜10
μmに粒度分布の中心がある負極性の非磁性トナーを使
用した。
【0050】本実施例で用いた弾性ブレード56も、実
施例1のときと同様、SUS板のブレード本体56aの
現像スリーブ21との当接部周囲の表面上に、ポリアミ
ド樹脂シートを導電性接着剤で接着して反対極性部材5
6b(正帯電性である)を設けてなっている。本実施例
では、そのSUS板の厚さは150μm、ポリアミド樹
脂シートの厚さは50μm、体積抵抗は107 〜108
Ωcmである。弾性ブレード56の現像スリーブ21へ
の当接圧は線圧で20g/cmである。
【0051】以上の構成の現像装置5を図2の画像形成
装置に組み込んで現像に使用し、画像形成を行なってプ
リントしたところ、非磁性トナー24の使用初期にも、
現像スリーブ21の長手方向に均一な反射濃度1.2以
上の画像を得ることができ、又画像はスリーブゴースト
やカブリのない良好なものになった。
【0052】本実施例で使用する非磁性トナー24のよ
うな非磁性一成分現像剤には、磁性一成分現像剤(磁性
トナー)と違って内部に高融点物質を含まないので、現
像スリーブ21と弾性ブレード56との当接部で融着し
易く、現像により画像上に筋状のムラが発生し易い。こ
れが、本実施例によれば、当接圧を20g/cmと低く
することができるために、このような画像の筋状のムラ
の問題が生じなかった。
【0053】本実施例においても、非磁性トナー24に
対し、実施例2で使用した全体がポリアミド樹脂シート
からなる弾性ブレード46を適用できるのは当然であ
る。
【0054】実施例4 本実施例は、トナーへの電荷供与機能及び過剰帯電防止
機能を有する弾性ブレードを、使用するトナーが球形の
磁性トナー(磁性一成分現像剤)である現像装置に適用
したことが特徴である。
【0055】本実施例で使用した球形の磁性トナー24
は、スチレン−アクリル樹脂にマグネタイト100部を
混練し、粉砕した後、得られた粉砕トナーを約70℃の
熱風乾燥を行なって球形化し、7〜8μmに粒度分布の
中心があるようにした球形トナーに、外添剤としてシリ
カ1.2重量%を添加した、負帯電性の球形磁性トナー
である。このようにトナー24を球形化することによ
り、トナーの粒度分布をシャープにすることができ、画
像品質を向上することができる。
【0056】本実施例では、弾性ブレードとして、実施
例1で用いた弾性ブレード36を使用した。本実施例に
おいて、図1の現像装置5に球形の磁性トナー24を使
用し、その現像装置5を図2の画像形成装置に組込み、
画像形成を行なってプリントした。言うまでもなく、良
好な画像を得ることができた。
【0057】以上では、球形トナー24として、粉砕ト
ナーを熱風乾燥処理することにより作製したものを用い
たが、極性剤を入れて懸濁重合により作製するいわゆる
重合トナーを用いても良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
では、現像剤担持体の表面上に、導電性微粒子を含有す
る体積抵抗10-3〜102 Ωcmの導電性樹脂層を設
け、且つ現像剤規制部材の全部を、又は少なくとも現像
剤担持体と当接する部分を、導電性微粒子を含有する1
6 〜109 Ωcm、好ましくは107 〜108 Ωcm
の体積抵抗を持ち、現像剤の摩擦帯電極性と反対極性の
摩擦帯電性を有する材料により形成したので、現像剤規
制部材の現像剤担持体との当接圧を低くした状態で、現
像剤に高い摩擦帯電電荷を付与すると共に、現像剤の過
剰帯電を緩和することができる。従って良好な現像を行
なって、濃度が均一で高くスリーブゴーストがない画像
を得ることができ、又現像剤規制部材上への現像剤の固
着を防止することが安定的に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例の要部断面図であ
る。
【図2】図1の現像装置を備えた画像形成装置の断面図
である。
【図3】図1の現像装置に設けられた現像スリーブの表
面付近の断面図である。
【図4】同じく現像スリーブの表面の斜視図である。
【図5】本発明の現像装置の他の実施例の要部断面図で
ある。
【図6】本発明の現像装置の更に他の実施例の要部断面
図である。
【図7】従来の現像装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 5 現像装置 21 現像スリーブ 21b 導電性樹脂層 24 トナー 36、46、56 弾性ブレード 36b、56b 反対極性部材 28 塗布ローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体上に担持した一成分現像剤
    を現像剤規制部材で規制して、前記現像剤担持体上に前
    記現像剤の薄層を形成しながら、前記現像剤を前記現像
    剤担持体により像担持体と対向した現像部へと搬送し、
    前記現像部で前記現像剤により前記像担持体上に形成さ
    れた潜像を現像して可視化する現像装置において、前記
    現像剤担持体の表面上に、導電性微粒子を含有する体積
    抵抗10-3〜102 Ωcmの導電性樹脂層を設け、前記
    現像剤規制部材の全部又は少なくとも前記現像剤担持体
    と当接する部分を、導電性微粒子を含有する106 〜1
    9 Ωcmの体積抵抗を持ち、前記現像剤の摩擦帯電極
    性と反対極性の摩擦帯電性を有する材料により形成した
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記反対極性の摩擦帯電性を有する材料
    が、107 〜108Ωcmの体積抵抗を持つ請求項1の
    現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤規制部材は、接地もしくは前
    記現像剤担持体と同電位の部材と接続されている請求項
    1又は2の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤規制部材の前記反対極性の摩
    擦帯電性を有する材料は、樹脂フィルムからなる請求項
    1、2又は3の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤は磁性現像剤である請求項
    1、2、3又は4の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤は非磁性現像剤である請求項
    1、2、3又は4の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤は略球形の形状を有する請求
    項1、2、3、4、5又は6の現像装置。
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US11256191B2 (en) 2019-03-08 2022-02-22 Canon Kabushiki Kaisha Developer carrying member, process cartridge, and electrophotographic image forming apparatus

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