JP3167060B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3167060B2
JP3167060B2 JP10103193A JP10103193A JP3167060B2 JP 3167060 B2 JP3167060 B2 JP 3167060B2 JP 10103193 A JP10103193 A JP 10103193A JP 10103193 A JP10103193 A JP 10103193A JP 3167060 B2 JP3167060 B2 JP 3167060B2
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roll
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啓司 岡野
雅信 斉藤
康史 清水
雅弘 吉田
彰 土門
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンタや複写機
等、画像形成装置の現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真の現像装置では、感光体上の静
電潜像を忠実に再現させるために、1成分現像剤である
トナー粒子を微粒子化することが行われている。微粒子
トナーを用いることにより、細線、ドットの再現性を向
上、飛び散りを減少させることができ、高画質化を図る
ことができる。
【0003】乾式現像法の一つとして、感光体に現像ロ
ールを一定の間隔を保って対向させて配置し、現像ロー
ルに交流バイアスを印加してトナー粒子を往復させる電
界を形成し、感光体上の非印字部に付着したトナーを引
き戻しながら現像を行うジャンピング現像法がある。こ
れにおいても、トナーを微粒子にして高画質化を行って
いる。トナーの粒径(コールターカウンターで測定した
体積平均粒径)が従来12μmだったものを約6μm、
あるいはそれ以下に微粒子化することで高画質化してい
る。
【0004】また、ウェイト時間を短く、低消費電力を
図るため、パルス状に通電発熱させた低熱容量の発熱体
によって移動する耐熱シートを介してトナー顕画像を加
熱し、記録材へ定着させる定着装置を用いる画像形成装
置にたいして適したトナーとして迅速溶融トナーが使用
されている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、ト
ナーを微粒子にするに従って分子間力が増大するので、
感光体上に付着したトナーを現像ロール側に引き戻し電
界の力で引き戻すのが難しくなり、画像上にカブリとし
て顕在化してしまうという問題が生じた。
【0006】また、微粒子トナーは現像器内の撹拌にも
影響を受け易く、トナーの循環を大きくし過ぎると、耐
久初期は画像濃度が低くて立ち上がりが大きくなるこ
と、逆に循環を小さく速くすると、耐久によりトナーが
チャージアップして現像性の低下を生じる等の問題が生
じた。
【0007】本発明は、平均粒径7.0μm以下のトナ
ーを使用し、高画質化を図りながら、カブリの無い、画
像濃度の高い良好な画像を安定して得ることを目的とす
る。
【0008】また、迅速溶融微粒子のトナーにおいて
は、弾性剤層形成ブレード等によって過剰にストレスが
加わった場合に、現像ロール表面を汚染し、さらには融
着してしまう問題が発生した。あるいは、トナーが劣化
してしまうこともあった。こうなると、トナーは正常の
帯電ができなくなり、濃度薄が生じ回復しなくなってし
まうことがあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、感光体と現像ロールを最小間隔SD[μm]を保
って配置し、現像ロールに直流を重畳したピーク間電圧
Vpp[V]、周波数f[Hz]の交流電圧を印加し
て、感光体上の静電潜像像を平均粒径4.0μm以上
7.0μm以下のトナーを用いて現像を行う装置におい
て、外径が8mm以上12.1mm以下で粗管にアルミ
ニウムのパイプを使用し、プラスト処理した後、導電性
樹脂をコーティングして表面平均粗さRaを1.0μm
以上2.3μm以下に形成した現像ロールに現像剤層形
成手段として弾性部材を当接させると共に、現像ロール
に印加する交流電圧のピーク間電圧Vpp、周波数fと
SDをVpp/SD<1.5+(f/600)の関係を
満たすように設定し、かつ現像ロールの感光体に対する
回転周速を1.25倍以上2.5倍以下にしたことを特
徴とする現像装置である。
【0010】
【実施例】
(実施例1)図1〜6を用いて、本発明の実施例を説明
する。
【0011】本実施例では、感光体上のネガ(負極性)
潜像をネガ(負極性)トナーを用いて現像する反転現像
の装置を例にして説明する。
【0012】図2は本発明を適用するレーザービームプ
リンタの断面図であり、感光体ドラム2(直径30m
m)は47.0mm/sの速度で回転し、帯電ロール3
により一様に帯電される(暗部電位Vd=−600
V)。次に露光装置4により、画像部に露光が行われ明
部電位V1=−150Vにして静電潜像が形成される。
現像装置5により画像部にネガトナーで現像する。転写
工程では、転写ロール10によって転写材上にトナーを
転移させ、感光体上に残ったトナーをクリーナー9によ
りクリーニングする。以上の工程を繰り返して、画像形
成を行っている。
【0013】次に現像装置5について図1を用いて、詳
しく説明する。
【0014】現像容器内には、1成分現像剤として負帯
電性一成分磁性トナーT(平均粒径6.5μm)が入っ
ている。となーは、バインダー樹脂100重量部に磁性
体微粉体(個数平均径0.2μm)を100重量部、負
荷電性制御剤(アゾ染料系クロム錯体)1重量部を均一
に混合した後、これを溶融混練、粉砕し体積平均径6.
5μmの分級粉とし、さらに分級粉100重量部に対し
て1.2重量部の疎水性シリカ微粉体(BET比表面
積:180m$2/g)を乾式混合したものを使用す
る。
【0015】容器内のトナーは撹拌部材20の回転によ
り撹拌されて現像ロール6方向へ供給される。
【0016】トナーは固定マグネットロール7の磁力
(S2:750G)によって可回転現像ロール6(直径
16.0mm)に引き付けられ、その回転に従って搬送
される。本実施例では、現像ロールの回転速度を65.
8mmと、感光体に対して1.4倍の周速にする。
【0017】現像ロールとしては、アルミニウムの素管
をサンドブラストして粗面化した後、カーボンブラック
微粒子、グラファイト微粒子を分散したフェノール樹脂
をコーティングして、表面粗さRa=2.3μmにした
ものを用いてトナーのチャージアップを小さくしてい
る。
【0018】そして、弾性ブレード8で感光体とスリー
ブの最小間隙よりも薄い層に形成されるとともに電荷が
付与され、感光体との対向位置(現像領域)へと搬送さ
れる。弾性ブレードはウレタンゴムを支持板金に接着し
てなり、現像ロールに引き抜き圧25g/cmで当接す
る。
【0019】現像ロール上のトナーコート層をコート量
M/S=1.8mg/cm2、平均電荷量Q/M=−1
5μc/mgに形成する。
【0020】感光体と現像ロールは、最近接部でSD=
300μmの間隔(以下SDギャップ)を保って対向す
る。画像形成時(画像域)には、現像ロールには直流電
圧Vdc=−450Vを重畳したピーク間電圧Vpp=
1200V、周波数f=1800Hzの交流バイス13
を印加して非接触現像を行う。マグネットロール7の現
像磁極S1の磁極密度はS1=850Gであり、トナー
の穂立ち形成を行うとともに、現像時にカブリ取りを行
う。
【0021】この時、感光体と現像ロールとの電位の関
係は図3のようになる。現像ロール上の正規トナー(負
帯電)が感光体の印字部に向かう促進電界はVmax−
V1、非印字部に向かう電界Vmax−Vd(地カブ
リ)になり、逆に感光体から現像ロールに向かうはぎ取
り電界はそれぞれ、V1−Vmin,Vd−Vminに
なる。
【0022】感光体上の非印字部にトナーが付着してし
まうカブリに着目すると、現像バイアスのピーク間電圧
Vpp、周波数fとドラム上カブリは実験から、図4の
ような関係がある。カブリはトナー粒径に依存し、トナ
ーの微粒子化で悪化する。
【0023】体積平均粒径7.0μm以下4.0μm以
上の微粒子トナーの場合、感光体上のカブリが4%以下
になる電界と周波数の関係は次の関係式で表わせること
がわかった。
【0024】Vpp[V]、SD[μm]、f[Hz]
で Vpp/SD<1.5+(f/600)
【0025】トナーを微粒子化すると分子間力が増大す
るので、感光体上に付着したトナーを現像ロール側に引
き戻し電界の力で引き戻すのが難しくなり、カブリやす
くなる。Vppを小さくして促進電界を小さくする、周
波数を大きくして1周期でのトナーの飛翔時間を小さく
することにより、カブリトナーを感光体上の非印字部に
付着しないようにする。
【0026】次に、画像濃度に着目する。現像電界を小
さくすると、カブリを低減できるのはよいが、画像部に
付着するトナーも減少して濃度が低くなってしまう。そ
こで、感光体に対する現像ロールの周速を挙げてトナー
供給量を増加したときの、カブリと画像濃度の関係を図
5と6に示す。
【0027】図5からわかる様に、カブリは周速、すな
わちトナー供給量に比例して増加する。一方、画像濃度
は図6のように一定レベル濃度(約1.5D)で飽和す
る。
【0028】本実施例では、現像ロールの周速を感光体
に対して1.4倍、SD=300μm、Vpp=120
0V、f=1800Hzの交流バイアスを印加して現像
を行うことにより、ドラム上カブリ5.8%(転写紙上
は1.0%)、ベタ黒の反射濃度1.50Dを達成し
た。
【0029】以上、本実施例では反転現像の装置を例に
して説明したが、本発明は非接触現像ならば正規現像
系、また非磁性トナーについても適用できる。
【0030】(実施例2)本実施例では、現像ロールの
外径をφ12.0にして、現像装置の小型化を図った。
それに伴い、次の問題が生じる。
【0031】マグネットが小径になり、磁力が低くな
る。現像磁極S1=700Gと小さくなることにより、
磁界での引き戻し効果が小さくなってカブリ易くなる。
【0032】また、現像ロールでは微粒子トナーが過剰
に帯電することを低減するために、アルミニウムの粗管
をブラスト処理した後、前述の導電性樹脂をコーティン
グして形成するが、現像ロールの小径化にともない、ブ
ラスト処理で表面を荒らすときに、表面平均粗さRaを
2.5μmより大きく形成しようとしてすると、ロール
が変形してフレが大きくなってしまい、現像ロール周期
で濃度ムラが生じる。
【0033】本実施例では、それを解決するために、粗
管にアルミニウムのパイプを使用し、プラスト処理した
後、前述の導電性樹脂をコーティングして表面平均粗さ
Raを2.3μm以下、1.0μm以上に形成した現像
ロールを用い、現像ロールの周速を大きくした。
【0034】図7に第2実施例のプロセスカートリッジ
の断面図を示す。4枚/分のスピードのレーザービーム
プリンタのプロセスカートリッジである。トナー(実施
例1と同)はマグネットロール7′の磁力(S2:65
0G)によって現像ロール6′(φ12.0)に引き付
けられ、その回転に従って搬送される。本実施例では、
現像ロールの回転速度を36.0mm/Sと、感光体2
4.0mm/Sに対して1.5倍の周速にする。
【0035】現像ロールとしては、アルミニウムの素管
をサンドブラストして粗面化した後、カーボンブラック
微粒子、グラファイト微粒子を分散したフェノール樹脂
をコーティングして、表面粗さRa=1.8μmにした
ものを用いてトナーのチャージアップを軽減する。
【0036】そして、弾性ブレード8′で所定の均一な
層形成されるとともに電荷が付与され、感光体との対向
位置(現像領域)へと搬送される。弾性ブレードは厚さ
1.2mmのウレタンゴムを支持板金に接着してなり、
現像ロールに引き抜き圧25g/cmで当接にする。
【0037】現像ロール上のトナーコート層をコート量
M/S=1.3mg/cm2、平均電荷量Q/M=−1
5μc/mgに形成する。
【0038】感光体と現像ロールは、最近接部でSD=
300μmの間隔(以下SDギャップ)を保って対向す
る。画像形成時(画像域)には、現像ロールにはVdc
=−450Vを重畳したVpp=1200V、f=18
00Hzの交流バイアス13を印加して現像を行う。マ
グネットロールの現像磁極の磁極密度はS1=700G
であり、トナーの穂立ち形成を行うとともに、現像時に
カブリ取りを行う。
【0039】感光体上の非印字部のカブリは、現像バイ
アスのピーク間電圧Vpp、周波数fと実施例1と同様
な関係がある。
【0040】また、画像濃度に関しては、現像ロール上
のトナーコート量が小さくなる分、画像部に付着するト
ナーも減少して濃度が低くなってしまう。
【0041】そこで、感光体に対する現像ロールの周速
を上げてトナー供給量を増加することによって、カブリ
と画像濃度とを満たすことができる。
【0042】本実施例では、現像ロールの周速を感光体
に対して1.5倍、SD=300μm、Vpp=120
0V、f=1800Hzの交流バイアスを印加して現像
を行うことにより、ドラム上カブリ5.8%、ベタ黒の
反射濃度1.50Dを達成した。
【0043】上記のように、感光体の回転周速度にたい
して、現像ロールの回転周速度を1.25倍以上2.5
倍以下にする構成にして、現像時に印字部を現像可能な
トナーが現像域を多く通過するようにし、さらに現像バ
イアスを実施例1の様に設定することにより、外径が8
mm以上12.1mm以下の小径の現像ロールを使用し
て表面粗さが小さくなる事によるコート量の減少、マグ
ネットの磁力低下によるカブリの増加を抑えて、良好な
画像形成が可能になった。
【0044】(実施例3)本実施例では第2実施例と同
様に現像ロールの外径を12.0mmにして、現像装置
の小型化を図った。
【0045】マグネットが小径になり、トナー搬送磁極
もS2=650Gと小さくなってトナーの取り込みが悪
くなる、一方現像容器も小型になり現像ロール近傍での
トナーの循環は小さくなるという特徴がある。
【0046】微粒子トナーは現像器内の撹拌に影響を受
け易く、トナーの循環を大きくし過ぎると、耐久初期は
画像濃度が低くて立ち上がりが大きくなること、また耐
久によりトナーのチャージアップによる現像性の低下が
生じる等の問題が生じた。本実施例はこれを解決するこ
とを目的とする。
【0047】図7を用いて第3実施例を説明する。トナ
ー(実施例1は同)はマグネットロール7′の搬送極S
2の磁力(S2:650G)によって現像ロール6′
(12.0mm)に引き付けられ、その回転に従って搬
送される。本実施例では、現像ロールの回転速度を3
6.0mm/Sと、感光体24.0mm/Sに対して
1.5倍の周速にする。
【0048】以下、実施例2と同様の作用で、トナーは
弾性ブレードで層規制され、現像領域へ送られて現像さ
れる。
【0049】一方、現像容器内のトナーは現像ロールの
回転とともにブレード方向へ搬送され、一部は現像領域
に供給され、残りはブレードから上方向に押し上げら
れ、重力により下方に落下するという循環を受ける。本
実施例のように小径ロールを使用し、マグネットの搬送
極のトナー取り込み力が比較的小さく、さらに現像容器
が小さい場合、容器内のトナー循環が小さくなり、初期
のトナーの現像性の立ち上がりが良くなる反面、耐久で
のチャージアップが生じ易いという問題がある。
【0050】そこで、撹拌部材20′を容器底面に沿っ
た板状のトナー送り部材で構成し、スライド往復運動さ
せることにより、つねに新しいトナーを容器の底面に沿
って、マグネットの搬送磁極S2の下方に送り込む。
【0051】こうすることにより、耐久でのトナーのチ
ャージアップが低減され、カブリが少なく、濃度の高い
良好な画像形成を耐久を通じて安定して可能になった。
【0052】(実施例4)本実施例では、迅速溶融微粒
子トナーを用いた現像装置の説明を行う。図7を用いて
第4実施例の説明を行う。
【0053】現像容器内には1成分現像剤として負帯電
性一成分磁性トナーT′(平均粒径6.5μm)が入っ
ている。トナーとしては、実質的にTHT不溶分を含ま
ず、THT可溶分のGPCのクロマトグラフが分子量2
000〜3万にメインピーク、10万以上にサブピーク
を持ち、分子量100万以上を示す重合体成分の面積比
が3〜10%とし、トナーのメルトインデックス(12
5℃、10Kg加重)が5〜25g/10分であるよう
なバインダー樹脂を用い、バインダー樹脂100重量部
に磁性体微粉体(個数平均径0.2μm)を100重量
部、負荷電性制御剤(アゾ染料系クロム錯体)1重量部
を均一に混合した後、これを溶融混練、粉砕し体積平均
径6.5μmの分級粉とし、さらに分級粉100重量部
に対して1.2重量部の疎水性シリカ微粉体(BET比
表面積:180m2/g)を乾式混合したものを使用す
る。
【0054】容器内のトナーは、容器側面に沿った板状
のトナー送り部材20′が底面に沿ってスライドは往復
運動することにより、容器の底面に沿って、マグネット
の搬送磁極S2の下方に送り込まれ、現像ロールに供給
される。
【0055】トナーはマグネットロール7′の磁力(S
2:650G)によって現像ロール6′(φ12.0m
m)に引き付けられ、その回転に従って搬送される。現
像ロールの回転速度を感光体に対して1.5倍の周速に
する。
【0056】現像ロールとしては、アルミニウムの素管
をサンドプラストして粗面化した後、カーボン、グラフ
ァイトを分散したフェノール樹脂をコーティングして、
表面粗さRa=1.7μmにしたものを用いてトナーの
チャージアップを小さくしている。
【0057】そして、弾性ブレード18で所定の均一な
層形成されるとともに電荷が付与され、感光体との対向
位置(現像領域)へと搬送される。弾性ブレード18は
厚さ0.9tのウレタンゴムを支持板金に接着してな
り、現像ロールに引き抜き圧8g/cmで当接する。現
像ロール上のトナーコート層は、主に弾性ブレードの
圧、弾性ロール当接位置(ニップ)とブレード自由端と
の距離(NE:本実施例の場合2.0mm)、そして現
像ロールの表面粗さRaできます。本実施例では、コー
ト量M/S=1.2mg/cm2、平均電荷量Q/M=
−8μc/mgに形成する。
【0058】従来、微粒子トナーを用いた系では、初期
の現像特性の立ち上がりを小さくするために弾性ブレー
ドの当接圧を大きく設定していたが、本実施例では、ト
ナーの劣化、スリーブの汚染を無くすために、当接圧を
小さく設定する一方、現像ロールの表面粗さを比較的小
さく、現像ロールの周速を大きくすることにより、高品
位な現像を実現する。
【0059】感光体と現像ロールは、最近接部でSD=
300μmの間隔(以下SDギャップ)を保って対向す
る。画像形成時(画像域)には、現像ロールにはVdc
=−450Vを重畳したVpp=1200V、f=18
00Hzの交流バイアス13を印加して現像を行う。マ
グネットロール7の現像磁極S1の磁極密度はS1=7
00Gであり、トナーの穂立ち形成を行うとともに、現
像時にカブリ取りを行う。
【0060】感光体上の非印字部のカブリは、現像バイ
アスのピーク間電圧Vpp、周波数fと実施例1と同様
な関係がある。
【0061】感光体に対する現像ロールの周速を上げて
トナー供給量を増加することによって、カブリと画像濃
度とを満たすことができる。
【0062】本実施例では、現像ロールの周速を感光体
に対して1.5倍、SD=300μm、Vpp=120
0V、f=1800Hzの交流バイアスを印加して現像
を行うことにより、ドラム上カブリ5.8%、ベタ黒の
反射濃度1.50Dを達成した。
【0063】上記のように、感光体の回転速度に対し
て、現像ロールの回転速度を大きくする構成にして、現
像時に印字部を現像可能なトナーが現像域を多く通過す
るようにし、さらに現像バイアスを実施例1の様に設定
することにより、迅速溶融微粒子トナーを使用し、弾性
ブレードの当接線圧を5〜15g/cmと小さく設定し
てトナーの劣化、スリーブの汚染を抑えながら、カブリ
が少なく、濃度の高い高品位な画像を安定して得ること
ができた。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、感光体と現像ロールを
最小間隔SD[μm]を保って配置し、現像ロールに直
流を重畳したピーク間電圧Vpp[V]、周波数f[H
z]の交流電圧を印加して、感光体上の静電潜像像を平
均粒径4.0μm以上、7.0μm以下のトナーを用い
て現像を行う装置において、 (1)現像ロールに印加する交流電圧のピーク間電圧V
pp、周波数fとSDをVpp/SD<1.5+(f/
600)の関係を満たす様に設定し、かつ現像ロールの
感光体に対する回転周速を1.25倍以上2.5倍以下
にすることにより、カブリの低減と画像濃度の両立がで
きた。 (2)外径が8mm以上12.1mm以下の小径現像ロ
ールを用い、小型化を図った現像装置において、素管に
アルミニウムのパイプを使用し、ブラスト処理した後、
導電性樹脂をコーティングして表面平均粗さRaを1.
0μm以上2.0μm以下に形成した現像ロールを使用
し、現像ロールの周速、バイアス設定を(1)と同様に
行うことにより、小径の現像ロールを使用して表面粗さ
が小さくなることによるコート量の減少、マグネットの
磁力低下によるカブリの増加を抑えて、カブリの低減と
画像濃度の両立ができた。 (3)外径が8mm以上12.1mm以下の小径現像ロ
ールを用い、小型化を図った現像装置において、撹搬部
材が容器底面に沿った板上のトナー送り部材で構成し、
スライド往復運動させることにより、耐久での濃度変動
を小さくして、安定して良好な画像を得ることができ
た。 (4)重合体成分、着色剤、含金属有機化合物から成る
トナー組成物中の重合体成分を、実質的にTHT不溶分
を含まず、THT可溶分のGPCのクロマトグラフが分
子量2000〜3万にメインピーク、10万以上にサブ
ピークを持ち、分子量100万以上を示す重合体成分の
面積比が3〜10%とし、トナーのメルトインデックス
(125°、10Kg加重)が5〜25g/10分であ
るような体積平均粒径7.0μm以下のトナーを現像す
る現像装置であって、感光体と最小間隔SD[μm]を
保って配置した現像ロールと現像ロールに当接する弾性
体の現像ブレードからなる現像装置に於て、現像ブレー
ドのロールへの当接線圧を5g/cm以上15g/cm
以下とすること、現像ロールの感光体に対する回転周速
を1.25倍以上2.5倍以下にすること、現像ロール
に印加する直流を重畳した交流バイアスのピーク間電圧
Vpp[V]、周波数f[Hz]をVpp/SD<1.
5+(f/600)の関係を満たすように設定すること
により、トナー現像ロールの劣化を無くし、高画質な画
像を安定して得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例のカートリッジの断面図。
【図2】第一実施例を適用したLBPの断面図。
【図3】潜像電位、現像バイアスの関係の図。
【図4】現像バイアスVpp、fとカブリ。
【図5】現像ロール周速とカブリの関係。
【図6】現像ロール周速と画像濃度の関係。
【図7】第2、3、4実施例のカートリッジの断面図を
表わす。
【符号の説明】
2 感光体 6、6′ 現像ロール 8、8′、18 弾性ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 13/08 G03G 15/09 101 15/06 101 15/08 507L 15/09 101 13/08 (72)発明者 吉田 雅弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 土門 彰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 足立 裕行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−64556(JP,A) 特開 平1−221757(JP,A) 特開 平5−66673(JP,A) 特開 平5−53435(JP,A) 特開 平4−271376(JP,A) 特開 平4−204572(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/08 - 13/095 G03G 15/06 - 15/095

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と現像ロールを最小間隔SD[μ
    m]を保って配置し、現像ロールに直流を重畳したピー
    ク間電圧Vpp[V]、周波数f[Hz]の交流電圧を
    印加して、感光体上の静電潜像像を平均粒径4.0μm
    以上7.0μm以下のトナーを用いて現像を行う装置に
    おいて、 外径が8mm以上12.1mm以下で粗管にアルミニウ
    ムのパイプを使用し、プラスト処理した後、導電性樹脂
    をコーティングして表面平均粗さRaを1.0μm以上
    2.3μm以下に形成した現像ロールに現像剤層形成手
    段として弾性部材を当接させると共に、現像ロールに印
    加する交流電圧のピーク間電圧Vpp、周波数fとSD
    をVpp/SD<1.5+(f/600)の関係を満た
    すように設定し、かつ現像ロールの感光体に対する回転
    周速を1.25倍以上2.5倍以下にしたことを特徴と
    する現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の現像装置であり、トナ
    ーを収容する現像容器と現像ロールの回転とともに動く
    撹搬部材を有し、容器の底面が現像ロールから水平方向
    に離れるにしたがって上昇する斜面状に形成される現像
    装置において、 撹搬部材が容器底面に沿った板状のトナー送り部材で構
    成し、スライド往復運動させることを特徴とする現像装
    置。
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