JPH08105165A - 金属折板及び金属折板の山形構造並びに金属折板の敷設方法 - Google Patents
金属折板及び金属折板の山形構造並びに金属折板の敷設方法Info
- Publication number
- JPH08105165A JPH08105165A JP27048694A JP27048694A JPH08105165A JP H08105165 A JPH08105165 A JP H08105165A JP 27048694 A JP27048694 A JP 27048694A JP 27048694 A JP27048694 A JP 27048694A JP H08105165 A JPH08105165 A JP H08105165A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 山形部を形成する金属折板の第1、第2隆起
部を高精度に加工する必要がなく、相互に山形の剛体を
形成する様に係着して風圧、作業者の荷重、積雪の荷重
が山型部に加わっても変形離脱がなく耐用年数を増大で
きる金属折板及び金属折板の山形部構造並びに金属折板
の敷設方法の提供することを目的とする。 【構成】 金属折板10の隣接する相互の両側面を、屋
根面に設置され支持体14の上面で重合させて山形部1
8を形成するもので、金属折板は、平面部20と、平面
部の両側端に接続された第1、第2側面22、24とを
備え、第1側面は、平面部の一方側端に折曲形成された
第1斜面部26と、第1戻り段部28と、第1隆起部3
0とを有し、第2側面は、平面部の他方側端に折曲形成
された第2斜面部34と、第2戻り段部36と、第2隆
起部38とを有して成る。
部を高精度に加工する必要がなく、相互に山形の剛体を
形成する様に係着して風圧、作業者の荷重、積雪の荷重
が山型部に加わっても変形離脱がなく耐用年数を増大で
きる金属折板及び金属折板の山形部構造並びに金属折板
の敷設方法の提供することを目的とする。 【構成】 金属折板10の隣接する相互の両側面を、屋
根面に設置され支持体14の上面で重合させて山形部1
8を形成するもので、金属折板は、平面部20と、平面
部の両側端に接続された第1、第2側面22、24とを
備え、第1側面は、平面部の一方側端に折曲形成された
第1斜面部26と、第1戻り段部28と、第1隆起部3
0とを有し、第2側面は、平面部の他方側端に折曲形成
された第2斜面部34と、第2戻り段部36と、第2隆
起部38とを有して成る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根面に葺設する金属
折板及び金属折板の山形部構造並びに金属折板の敷設方
法に関するものである。
折板及び金属折板の山形部構造並びに金属折板の敷設方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工場施設、体育館等の大形建造物
の屋根面においては、金属シートに山形部を折曲した金
属折板で葺設した金属折板屋根が、材料が安価で、施工
コストも軽減できるために普及しつつある。この金属折
板を屋根面に葺設するときには、建物の屋根面の流れ方
向と交差する方向にH型鋼等を屋根基材として枠組す
る。そして、略円弧状の受部を上部に備えた支持体を前
記屋根基材の上面に一定間隔をおいて固定し、屋根面の
流れ方向、即ち前記屋根基材と交差する方向に金属折板
を載着しながら、隣接する金属折板の相互の端面を前記
受部上で重合係止して山形部を形成している。
の屋根面においては、金属シートに山形部を折曲した金
属折板で葺設した金属折板屋根が、材料が安価で、施工
コストも軽減できるために普及しつつある。この金属折
板を屋根面に葺設するときには、建物の屋根面の流れ方
向と交差する方向にH型鋼等を屋根基材として枠組す
る。そして、略円弧状の受部を上部に備えた支持体を前
記屋根基材の上面に一定間隔をおいて固定し、屋根面の
流れ方向、即ち前記屋根基材と交差する方向に金属折板
を載着しながら、隣接する金属折板の相互の端面を前記
受部上で重合係止して山形部を形成している。
【0003】このような金属折板として、出願人は特願
平5−179972号において図7に示す様なものを提
案している。このなかでは、金属折板は、一方の第1側
面の斜面部の上端に設けた第1戻り段部から、前記支持
体の受部に載着するための第1円弧部が延設され、この
第1円弧部の端部には前記受部に係着するフックが設け
られている。また、金属折板の他方の第2側面の斜面部
の上端に設けた第2戻り段部に、第1円弧部と略同一形
状の第2円弧部が延設され、この第2円弧部の端部に
は、戻り段付フックが設けられている。
平5−179972号において図7に示す様なものを提
案している。このなかでは、金属折板は、一方の第1側
面の斜面部の上端に設けた第1戻り段部から、前記支持
体の受部に載着するための第1円弧部が延設され、この
第1円弧部の端部には前記受部に係着するフックが設け
られている。また、金属折板の他方の第2側面の斜面部
の上端に設けた第2戻り段部に、第1円弧部と略同一形
状の第2円弧部が延設され、この第2円弧部の端部に
は、戻り段付フックが設けられている。
【0004】そして、図8に示す様に、支持体の受部の
上面に、一つの金属折板の第1円弧部を載着してフック
と第1戻り段部を受部の両端部に係着させ、他の金属折
板の第2円弧部の端部の戻り段付フックを第1戻り段部
に係着して第1円弧部の上面側に第2円弧部を配置し、
更に、第2戻り段部を矢印イ方向に押圧して第1円弧部
のフックの下面側に第2戻り段部を係着させ、これによ
り山形部を形成しながら順次金属折板を屋根面の流れ方
向と交差する方向へ敷設している。
上面に、一つの金属折板の第1円弧部を載着してフック
と第1戻り段部を受部の両端部に係着させ、他の金属折
板の第2円弧部の端部の戻り段付フックを第1戻り段部
に係着して第1円弧部の上面側に第2円弧部を配置し、
更に、第2戻り段部を矢印イ方向に押圧して第1円弧部
のフックの下面側に第2戻り段部を係着させ、これによ
り山形部を形成しながら順次金属折板を屋根面の流れ方
向と交差する方向へ敷設している。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
金属折板の両端側の第1、第2円弧部を重合した山形部
において、第1円弧部の端部に設けたフックを受部の端
部に正確に係着させるためには、フックを誤差がない高
精度に形成することが要求され、図9に示す様に、フッ
クが受部の端部より長過ぎると、係合状態に緩みが発生
して下方から吹き上がる風等で受部の端部から第1円弧
部のフックと、このフックに係着した第2円弧部の第2
戻り段部が離脱し易い。また、図10に示す様に、フッ
クが受部の端部より短か過ぎると、第2円弧部の第2戻
り段部を矢印イ方向に押圧した時に、受部と第2円弧部
に挟まれた第1円弧部のフックが潰れて受部に係着でき
ず、更に、支持体の中間位置では、第1円弧部のフック
側の上面に当接している第2円弧部の第2戻り段部を、
上方から押圧したときに、第1円弧部のフック側は支持
がないために共に下降し、第2戻り段部を第1円弧部の
フックに係着できず、単に重合されているのみとなって
相互の係止力が弱体となり、山形部の稜線部分や斜面部
を施工中の作業者が踏んだりした場合に、重合した金属
折板の相互の端部が離脱し易く、施工中に前記離脱部分
を修正するのに余分な手数を要する。また、金属折板
は、長さが50m程度のものもあり、その端部にフック
等を高精度に連続曲げ加工形成するのは困難である。更
に、第1円弧部のフックが例えばある程度精度良く仕上
がっていたとしても、支持体の中間位置等で作業者がこ
れら金属折板の上面を踏み込んで嵌合させる時に下面側
には支持物がないのでどうしてもこのフック部分が潰れ
て受部の両端の下面側に係合できないという問題があっ
た。
金属折板の両端側の第1、第2円弧部を重合した山形部
において、第1円弧部の端部に設けたフックを受部の端
部に正確に係着させるためには、フックを誤差がない高
精度に形成することが要求され、図9に示す様に、フッ
クが受部の端部より長過ぎると、係合状態に緩みが発生
して下方から吹き上がる風等で受部の端部から第1円弧
部のフックと、このフックに係着した第2円弧部の第2
戻り段部が離脱し易い。また、図10に示す様に、フッ
クが受部の端部より短か過ぎると、第2円弧部の第2戻
り段部を矢印イ方向に押圧した時に、受部と第2円弧部
に挟まれた第1円弧部のフックが潰れて受部に係着でき
ず、更に、支持体の中間位置では、第1円弧部のフック
側の上面に当接している第2円弧部の第2戻り段部を、
上方から押圧したときに、第1円弧部のフック側は支持
がないために共に下降し、第2戻り段部を第1円弧部の
フックに係着できず、単に重合されているのみとなって
相互の係止力が弱体となり、山形部の稜線部分や斜面部
を施工中の作業者が踏んだりした場合に、重合した金属
折板の相互の端部が離脱し易く、施工中に前記離脱部分
を修正するのに余分な手数を要する。また、金属折板
は、長さが50m程度のものもあり、その端部にフック
等を高精度に連続曲げ加工形成するのは困難である。更
に、第1円弧部のフックが例えばある程度精度良く仕上
がっていたとしても、支持体の中間位置等で作業者がこ
れら金属折板の上面を踏み込んで嵌合させる時に下面側
には支持物がないのでどうしてもこのフック部分が潰れ
て受部の両端の下面側に係合できないという問題があっ
た。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、山形部を形成する様に相
互に重合された金属折板の第1、第2隆起部の端部を複
雑に加工することなく、相互に山形状の剛体を形成する
様に係着できて風圧、作業者の荷重、或は積雪の荷重等
が山形部に加わっても変形離脱がなく、耐用年数を増大
でき、また金属折板の端部を高精度に加工する必要がな
く、製造も容易である等を特徴とした金属折板及び金属
折板の山形部構造並びに金属折板の敷設方法を提供する
ことにある。
れたものであり、その目的は、山形部を形成する様に相
互に重合された金属折板の第1、第2隆起部の端部を複
雑に加工することなく、相互に山形状の剛体を形成する
様に係着できて風圧、作業者の荷重、或は積雪の荷重等
が山形部に加わっても変形離脱がなく、耐用年数を増大
でき、また金属折板の端部を高精度に加工する必要がな
く、製造も容易である等を特徴とした金属折板及び金属
折板の山形部構造並びに金属折板の敷設方法を提供する
ことにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、金属のシート状部材から
成り、略円弧状の受部12を上部に備えた支持体14の
上面で両側面を重合させつつ山形部16を形成する金属
折板であって、平面部20と、この平面部20の両側端
に接続された第1、第2側面22、24とを備え、前記
第1側面22は、前記シート状部材の一方側端に折曲接
続された第1斜面部26と、この第1斜面部26の端部
に設けられた第1戻り段部28と、この第1戻り段部2
8から延設された第1隆起部30とを有し、前記第2側
面24は、前記平面部20の他方側端に折曲接続された
第2斜面部34と、この第2斜面部34の端部に設けら
れた第2戻り段部36と、この第2戻り段部36から延
設され、他の第1側面22の第1隆起部30と略同じ形
状で、かつ第1隆起部30を前記受部12上に載置係着
させた状態で、この第1隆起部30を覆蓋する第2隆起
部38とを有し、前記第2隆起部38の端部には、前記
第1側面22の第1戻り段部28に係着する第2隆起部
端48が設けられて成る金属折板10から構成される。
めに、請求項1に係る発明は、金属のシート状部材から
成り、略円弧状の受部12を上部に備えた支持体14の
上面で両側面を重合させつつ山形部16を形成する金属
折板であって、平面部20と、この平面部20の両側端
に接続された第1、第2側面22、24とを備え、前記
第1側面22は、前記シート状部材の一方側端に折曲接
続された第1斜面部26と、この第1斜面部26の端部
に設けられた第1戻り段部28と、この第1戻り段部2
8から延設された第1隆起部30とを有し、前記第2側
面24は、前記平面部20の他方側端に折曲接続された
第2斜面部34と、この第2斜面部34の端部に設けら
れた第2戻り段部36と、この第2戻り段部36から延
設され、他の第1側面22の第1隆起部30と略同じ形
状で、かつ第1隆起部30を前記受部12上に載置係着
させた状態で、この第1隆起部30を覆蓋する第2隆起
部38とを有し、前記第2隆起部38の端部には、前記
第1側面22の第1戻り段部28に係着する第2隆起部
端48が設けられて成る金属折板10から構成される。
【0008】また、請求項2に係る発明では、前記第2
隆起部端48は、その端部から外側へ折曲された反転フ
ック部45を備えて成ることとしてもよい。
隆起部端48は、その端部から外側へ折曲された反転フ
ック部45を備えて成ることとしてもよい。
【0009】また、請求項3に係る発明では、前記第1
隆起部30の端部46は、前記受部12に装着した状態
で、同受部12の前記第2側面24の第2戻り段部36
側となる先端に対して頂部方向に後退した位置に設定さ
れて成ることとしても良い。
隆起部30の端部46は、前記受部12に装着した状態
で、同受部12の前記第2側面24の第2戻り段部36
側となる先端に対して頂部方向に後退した位置に設定さ
れて成ることとしても良い。
【0010】次に、請求項4に係る発明は、金属のシー
ト状部材から成る金属折板10の隣接する相互の両側面
を、屋根面に設置され、略円弧状の受部12を上部に備
えた支持体14の上面で重合させつつ山形部16を形成
する金属折板の山形部構造18であって、前記金属折板
10は、平面部20と、この平面部20の両側端に接続
された第1、第2側面22、24とを備え、前記第1側
面22は、前記平面部20の一方側端に折曲接続された
第1斜面部26と、この第1斜面部26の端部に設けら
れた第1戻り段部28と、この第1戻り段部28から延
設され、前記支持体14の受部12に載着される第1隆
起部30とを有し、前記第2側面24は、前記平面部2
0の他方側端に折曲接続された第2斜面部34と、この
第2斜面部34の端部に設けられた第2戻り段部36
と、この第2戻り段部36から延設され、他の第1側面
22の第1隆起部30と略同じ形状で、かつ第1隆起部
30を前記受部12上に載置係着させた状態で、この第
1隆起部30に対して、これを覆蓋状に嵌着する第2隆
起部38とを有し、前記受部12の上面に一つの金属折
板10の第1側面22の第1隆起部30を載着させ、こ
の上に他の金属折板10の第2側面24の第2隆起部3
8を当接させ、前記第1側面22の第1隆起部30の端
部側を、第2側面24の第2戻り段部36で略保持しつ
つ前記第1側面22の第1戻り段部28の外面に前記第
2側面24の第2隆起部の端部48を係着して第1隆起
部30に第2隆起部38を重合して成る金属折板の山形
部構造18から構成される。
ト状部材から成る金属折板10の隣接する相互の両側面
を、屋根面に設置され、略円弧状の受部12を上部に備
えた支持体14の上面で重合させつつ山形部16を形成
する金属折板の山形部構造18であって、前記金属折板
10は、平面部20と、この平面部20の両側端に接続
された第1、第2側面22、24とを備え、前記第1側
面22は、前記平面部20の一方側端に折曲接続された
第1斜面部26と、この第1斜面部26の端部に設けら
れた第1戻り段部28と、この第1戻り段部28から延
設され、前記支持体14の受部12に載着される第1隆
起部30とを有し、前記第2側面24は、前記平面部2
0の他方側端に折曲接続された第2斜面部34と、この
第2斜面部34の端部に設けられた第2戻り段部36
と、この第2戻り段部36から延設され、他の第1側面
22の第1隆起部30と略同じ形状で、かつ第1隆起部
30を前記受部12上に載置係着させた状態で、この第
1隆起部30に対して、これを覆蓋状に嵌着する第2隆
起部38とを有し、前記受部12の上面に一つの金属折
板10の第1側面22の第1隆起部30を載着させ、こ
の上に他の金属折板10の第2側面24の第2隆起部3
8を当接させ、前記第1側面22の第1隆起部30の端
部側を、第2側面24の第2戻り段部36で略保持しつ
つ前記第1側面22の第1戻り段部28の外面に前記第
2側面24の第2隆起部の端部48を係着して第1隆起
部30に第2隆起部38を重合して成る金属折板の山形
部構造18から構成される。
【0011】また、請求項5に係る金属折板の山形部構
造においては、前記第1隆起部30の端部46は、前記
受部12の第2戻り段部36側先端に対して頂部方向に
後退した位置に配置されて成ることとしても良い。
造においては、前記第1隆起部30の端部46は、前記
受部12の第2戻り段部36側先端に対して頂部方向に
後退した位置に配置されて成ることとしても良い。
【0012】また、請求項6に係る発明では、前記第2
隆起部端48は、その端部から外側へ折曲された反転フ
ック部45を備えて成ることとしてもよい。
隆起部端48は、その端部から外側へ折曲された反転フ
ック部45を備えて成ることとしてもよい。
【0013】また、請求項7に係る発明では、前記受部
12上面に載着された第1側面22の第1隆起部30
は、略隆起状に湾曲された板バネ固定具50で係止され
て成ることとしてもよい。
12上面に載着された第1側面22の第1隆起部30
は、略隆起状に湾曲された板バネ固定具50で係止され
て成ることとしてもよい。
【0014】次に、請求項8に係る発明は、金属のシー
ト状部材から成る金属折板の隣接する相互の両側面を、
屋根面に設置され、略円弧状の受部12を上部に備えた
支持体14の上面で重合させつつ屋根面に金属折板10
を敷設する金属折板の敷設方法であって、前記金属折板
10は、平面部20と、この平面部20の両側端に接続
された第1、第2側面22、24とを備え、前記第1側
面22は、前記平面部20の一方側端に折曲接続された
第1斜面部26と、この第1斜面部26の端部に設けら
れた第1戻り段部28と、この第1戻り段部28から延
設され、前記支持体14の受部12に第1方向58から
載着される第1隆起部30とを有し、前記第2側面24
は、前記平面部20の他方側端に折曲接続された第2斜
面部34と、この第2斜面部34の端部に設けられた第
2戻り段部36と、この第2戻り段部36から延設さ
れ、前記受部12上に載着される第1隆起部30と略同
じ形状で、前記支持体14を中央にして前記第1方向5
8と対面する第2方向60から第1隆起部30を覆蓋す
る第2隆起部38とを有し、前記受部12上に一つの金
属折板10の第1隆起部30を第1方向58から載置係
着させ、前記第1方向58から載置付着させた第1隆起
部30の端部46側を、前記第1方向58と対面する第
2方向60から、他の金属折板10の第2戻り段部36
で略保持しつつ第1隆起部30の上面に第2隆起部38
を当接させ、この第2隆起部38に上方から負荷を掛け
て前記第1側面22の第1戻り段部28の外面に第2隆
起部38の端部48を押込み、係着して一つの金属折板
10の第1隆起部30に他の金属折板10の第2隆起部
38を重合させて成る金属折板の敷設方法から構成され
る。
ト状部材から成る金属折板の隣接する相互の両側面を、
屋根面に設置され、略円弧状の受部12を上部に備えた
支持体14の上面で重合させつつ屋根面に金属折板10
を敷設する金属折板の敷設方法であって、前記金属折板
10は、平面部20と、この平面部20の両側端に接続
された第1、第2側面22、24とを備え、前記第1側
面22は、前記平面部20の一方側端に折曲接続された
第1斜面部26と、この第1斜面部26の端部に設けら
れた第1戻り段部28と、この第1戻り段部28から延
設され、前記支持体14の受部12に第1方向58から
載着される第1隆起部30とを有し、前記第2側面24
は、前記平面部20の他方側端に折曲接続された第2斜
面部34と、この第2斜面部34の端部に設けられた第
2戻り段部36と、この第2戻り段部36から延設さ
れ、前記受部12上に載着される第1隆起部30と略同
じ形状で、前記支持体14を中央にして前記第1方向5
8と対面する第2方向60から第1隆起部30を覆蓋す
る第2隆起部38とを有し、前記受部12上に一つの金
属折板10の第1隆起部30を第1方向58から載置係
着させ、前記第1方向58から載置付着させた第1隆起
部30の端部46側を、前記第1方向58と対面する第
2方向60から、他の金属折板10の第2戻り段部36
で略保持しつつ第1隆起部30の上面に第2隆起部38
を当接させ、この第2隆起部38に上方から負荷を掛け
て前記第1側面22の第1戻り段部28の外面に第2隆
起部38の端部48を押込み、係着して一つの金属折板
10の第1隆起部30に他の金属折板10の第2隆起部
38を重合させて成る金属折板の敷設方法から構成され
る。
【0015】また、請求項9に係る発明では、前記受部
12上面に載着された第1側面22の第1隆起部30
は、略隆起状に湾曲された板バネ固定具50で係止され
て成ることとしてもよい。
12上面に載着された第1側面22の第1隆起部30
は、略隆起状に湾曲された板バネ固定具50で係止され
て成ることとしてもよい。
【0016】
【作用】本発明に係る金属折板は、薄板状の金属のシー
ト状部材から成り、平面部と、この平面部の両側端に接
続された第1、第2側面と、を備え、前記第1側面は、
シート状部材の一方側端に折曲接続された第1斜面部
と、この第1斜面部の端部に設けられた第1戻り段部
と、この第1戻り段部から延設された略円弧状の第1隆
起部と、を有し、前記第2側面は、前記平面部の他方側
端に折曲接続された第2斜面部と、この第2斜面部の端
部に設けられた第2戻り段部と、この第2戻り段部から
延設され、他の第1側面の第1隆起部と略同じ形状で、
かつ第1隆起部を前記受部上に載置係着させた状態で、
この第1隆起部を覆蓋する略円弧状の第2隆起部と、を
有している。そして、屋根面の屋根基材の一端側から金
属折板を載着し、屋根面の流れ方向に並列している支持
体の上面で金属折板の相互の第1、第2隆起部を重合し
て山形部を形成しながら敷設するものであり、金属折板
は第1隆起部の端面に支持体の受部に係着するフック等
を形成する必要がなく、第1隆起部を受部に載着して板
バネ固定具等で簡易に係止し、この第1隆起部の上面に
第2隆起部を重合して山形部を形成できる。更に、金属
折板の第1隆起部や第2隆起部の端部を高精度に加工す
る必要もなく、製造が容易で、製造経費も安価となる。
ト状部材から成り、平面部と、この平面部の両側端に接
続された第1、第2側面と、を備え、前記第1側面は、
シート状部材の一方側端に折曲接続された第1斜面部
と、この第1斜面部の端部に設けられた第1戻り段部
と、この第1戻り段部から延設された略円弧状の第1隆
起部と、を有し、前記第2側面は、前記平面部の他方側
端に折曲接続された第2斜面部と、この第2斜面部の端
部に設けられた第2戻り段部と、この第2戻り段部から
延設され、他の第1側面の第1隆起部と略同じ形状で、
かつ第1隆起部を前記受部上に載置係着させた状態で、
この第1隆起部を覆蓋する略円弧状の第2隆起部と、を
有している。そして、屋根面の屋根基材の一端側から金
属折板を載着し、屋根面の流れ方向に並列している支持
体の上面で金属折板の相互の第1、第2隆起部を重合し
て山形部を形成しながら敷設するものであり、金属折板
は第1隆起部の端面に支持体の受部に係着するフック等
を形成する必要がなく、第1隆起部を受部に載着して板
バネ固定具等で簡易に係止し、この第1隆起部の上面に
第2隆起部を重合して山形部を形成できる。更に、金属
折板の第1隆起部や第2隆起部の端部を高精度に加工す
る必要もなく、製造が容易で、製造経費も安価となる。
【0017】次に、金属折板の山形部構造並びに金属折
板の敷設方法においては、屋根面に設置された屋根基材
に設置した支持体の受部の上面に、一つの金属折板の第
1隆起部を載着させ、この第1隆起部の上面に、他の金
属折板の第2隆起部を当接させる。前記第1隆起部の端
部側は、第2側面の第2戻り段部で略保持され、更に、
第2隆起部の端部を、第1側面の第1戻り段部の外面に
係着させて第1隆起部の上面に第2隆起部を重合して山
形部を形成しながら屋根面に敷設する。また、各支持体
の中間位置においても、第2側面側の第2戻り段部が第
1隆起部の端部に係着保持され、第2隆起部の端部は、
第1側面の第1戻り段部に係着される。特に、第2隆起
部の端部を上方から押圧して第1戻り段部に係着すると
き、第1戻り段部は第1斜面部に支持されて下降するこ
となく、支持体の中間位置でも第2隆起部の端部を的確
に第1戻り段部に係着できる。従って、第1隆起部と第
2隆起部とが重合された山形部は、略台形状の剛体とな
り、上面側や両側方向から荷重圧等が加わっても、変形
離脱等を発生することなく、山形部の強度、耐用年数等
を増大できる。
板の敷設方法においては、屋根面に設置された屋根基材
に設置した支持体の受部の上面に、一つの金属折板の第
1隆起部を載着させ、この第1隆起部の上面に、他の金
属折板の第2隆起部を当接させる。前記第1隆起部の端
部側は、第2側面の第2戻り段部で略保持され、更に、
第2隆起部の端部を、第1側面の第1戻り段部の外面に
係着させて第1隆起部の上面に第2隆起部を重合して山
形部を形成しながら屋根面に敷設する。また、各支持体
の中間位置においても、第2側面側の第2戻り段部が第
1隆起部の端部に係着保持され、第2隆起部の端部は、
第1側面の第1戻り段部に係着される。特に、第2隆起
部の端部を上方から押圧して第1戻り段部に係着すると
き、第1戻り段部は第1斜面部に支持されて下降するこ
となく、支持体の中間位置でも第2隆起部の端部を的確
に第1戻り段部に係着できる。従って、第1隆起部と第
2隆起部とが重合された山形部は、略台形状の剛体とな
り、上面側や両側方向から荷重圧等が加わっても、変形
離脱等を発生することなく、山形部の強度、耐用年数等
を増大できる。
【0018】
【実施例】以下添付図面に基づき、本発明の好適な実施
例を説明する。図1、図2には、本発明の実施例に係る
金属折板10が示され、図3、図4には、略円弧状の受
部12を上面に備えた支持体14の上面で、一つの金属
折板10の第1側面に他の金属折板の第2側面を覆蓋状
に重合して山形部16を形成した金属折板の山形部構造
18の実施例が示されている。
例を説明する。図1、図2には、本発明の実施例に係る
金属折板10が示され、図3、図4には、略円弧状の受
部12を上面に備えた支持体14の上面で、一つの金属
折板10の第1側面に他の金属折板の第2側面を覆蓋状
に重合して山形部16を形成した金属折板の山形部構造
18の実施例が示されている。
【0019】図より明らかな様に、金属折板10は、例
えば、厚さ0.35mm程度以上の薄金属板を素材とし
た金属シート部材で形成され、図1に示す様に、平面部
20と、この平面部20の両側端に接続され相互に重合
係着して山形部16を形成するための第1側面22と、
第2側面24と、を備えている。
えば、厚さ0.35mm程度以上の薄金属板を素材とし
た金属シート部材で形成され、図1に示す様に、平面部
20と、この平面部20の両側端に接続され相互に重合
係着して山形部16を形成するための第1側面22と、
第2側面24と、を備えている。
【0020】平面部20は、屋根面における流水の流れ
方向を長手方向とした略長矩形状に形成されている。第
1側面22は、図2において、平面部20の一方側端か
ら捲れ状に斜め方向へ折曲接続された第1斜面部26
と、この第1斜面部26の上端に沿って、同第1斜面部
26の向きと逆方向に折曲された第1戻り段部28と、
この第1戻り段部28より前記第1斜面部26の延長方
向へ向け略円弧状に曲成された第1隆起部30と、を有
している。この第1隆起部30の頂部には、その稜線に
沿った凹溝32が凹設されている。
方向を長手方向とした略長矩形状に形成されている。第
1側面22は、図2において、平面部20の一方側端か
ら捲れ状に斜め方向へ折曲接続された第1斜面部26
と、この第1斜面部26の上端に沿って、同第1斜面部
26の向きと逆方向に折曲された第1戻り段部28と、
この第1戻り段部28より前記第1斜面部26の延長方
向へ向け略円弧状に曲成された第1隆起部30と、を有
している。この第1隆起部30の頂部には、その稜線に
沿った凹溝32が凹設されている。
【0021】第2側面24は、同じく図2において、平
面部20の他方側端から第1斜面部26と離隔する様な
斜め方向に折曲接続された第2斜面部34と、この第2
斜面部34の上端に沿って、同第2斜面部34の向きと
逆方向に折曲された第2戻り段部36と、この第2戻り
段部36から延設され、他の第1側面22の第1隆起部
30と略同じ形状で、前記第1隆起部30を支持体14
の受部12に載置係着させた状態で、この第1隆起部3
0を覆蓋する第2隆起部38と、を有している。前記第
2隆起部38の頂部には、その稜線に沿い、かつ前記第
1隆起部30の凹溝32に係合する凹溝40が凹設され
ている。
面部20の他方側端から第1斜面部26と離隔する様な
斜め方向に折曲接続された第2斜面部34と、この第2
斜面部34の上端に沿って、同第2斜面部34の向きと
逆方向に折曲された第2戻り段部36と、この第2戻り
段部36から延設され、他の第1側面22の第1隆起部
30と略同じ形状で、前記第1隆起部30を支持体14
の受部12に載置係着させた状態で、この第1隆起部3
0を覆蓋する第2隆起部38と、を有している。前記第
2隆起部38の頂部には、その稜線に沿い、かつ前記第
1隆起部30の凹溝32に係合する凹溝40が凹設され
ている。
【0022】前記支持体14は、図3、図4に示す様
に、狭い幅の金属板で台枠状に形成されている。この支
持体14の上面には上に凸のように向けて円弧状の受板
で形成された受部12がボルト等で固定されている。な
お、前記受部12は、台形状の支持体14の両側面の上
端側を突出させて一体的に形成してもよい。前記支持体
14は、図6に示す様に、屋根面の棟部42と並列に枠
組みされた各屋根基材44の上面に、前記金属折板10
の第1側面22と第2側面24との間隔と略同一間隔を
おいて設置されている。この屋根基材44上面の一端側
から金属折板10を載着し、屋根面の流れ方向に並列し
ている支持体14の上面で金属折板10の相互の第1、
第2隆起部30、38を重合して山形部16を形成する
ものである。
に、狭い幅の金属板で台枠状に形成されている。この支
持体14の上面には上に凸のように向けて円弧状の受板
で形成された受部12がボルト等で固定されている。な
お、前記受部12は、台形状の支持体14の両側面の上
端側を突出させて一体的に形成してもよい。前記支持体
14は、図6に示す様に、屋根面の棟部42と並列に枠
組みされた各屋根基材44の上面に、前記金属折板10
の第1側面22と第2側面24との間隔と略同一間隔を
おいて設置されている。この屋根基材44上面の一端側
から金属折板10を載着し、屋根面の流れ方向に並列し
ている支持体14の上面で金属折板10の相互の第1、
第2隆起部30、38を重合して山形部16を形成する
ものである。
【0023】このように、本発明では第1隆起部30の
第1戻り段部側と離反する側となる開放端部に支持体1
4の受部12に係着するフック等を形成しない。これに
よって、第1隆起部30を受部12に載着して後述する
板バネ固定具等で簡易に係止できると共に金属折板の第
1隆起部30や第2隆起部38の端部を高精度に加工す
る必要もなく、製造が容易で製造経費も安価となる。そ
の上、隣接する金属折板の第1、第2隆起部どうしを重
合させて山形部を形成した場合でも嵌合状態が確実であ
り、高い強度の構造体を形成できる。
第1戻り段部側と離反する側となる開放端部に支持体1
4の受部12に係着するフック等を形成しない。これに
よって、第1隆起部30を受部12に載着して後述する
板バネ固定具等で簡易に係止できると共に金属折板の第
1隆起部30や第2隆起部38の端部を高精度に加工す
る必要もなく、製造が容易で製造経費も安価となる。そ
の上、隣接する金属折板の第1、第2隆起部どうしを重
合させて山形部を形成した場合でも嵌合状態が確実であ
り、高い強度の構造体を形成できる。
【0024】図1、図2の実施例において、前記第2隆
起部38の端部には、外側へ折曲された反転フック部4
5が設けられている。これにより、前記支持体14の受
部12の上面に、一つの金属折板10の第1隆起部30
を載着し、この第1隆起部30の上面に他の金属折板1
0の第2隆起部38を覆蓋状に載着して上方から負荷を
かけると、反転フック部45は第1隆起部30の外面
を、第3図に示す矢印方向に抵抗も少なく円滑に滑動し
て第1戻り段部28に押し込み係着されて離脱を防止で
きる。しかし、第2隆起部38の端部には、必ずしも反
転フック部45を設ける必要はなく、第2隆起部38の
端部48(開放端部)を単に円弧状の円弧端部の状態に
形成して、この状態で前記第1戻り段部28に係着して
もよい。
起部38の端部には、外側へ折曲された反転フック部4
5が設けられている。これにより、前記支持体14の受
部12の上面に、一つの金属折板10の第1隆起部30
を載着し、この第1隆起部30の上面に他の金属折板1
0の第2隆起部38を覆蓋状に載着して上方から負荷を
かけると、反転フック部45は第1隆起部30の外面
を、第3図に示す矢印方向に抵抗も少なく円滑に滑動し
て第1戻り段部28に押し込み係着されて離脱を防止で
きる。しかし、第2隆起部38の端部には、必ずしも反
転フック部45を設ける必要はなく、第2隆起部38の
端部48(開放端部)を単に円弧状の円弧端部の状態に
形成して、この状態で前記第1戻り段部28に係着して
もよい。
【0025】更に、本実施例においては図3に示す様
に、前記第1隆起部38の端部46は、前記受部12の
上面に第1隆起部38を載着したときに、受部12の先
端に対して円弧頂部方向に後退した位置に設定されてい
る。これにより、特に第1隆起部30を受部12上面に
載着させた状態で、その上から板バネ状の固定具などに
より嵌合させる際に、該固定具のフック端部の内側が干
渉しないようにして該固定具を受部12に簡単に嵌合装
着できることとなる。
に、前記第1隆起部38の端部46は、前記受部12の
上面に第1隆起部38を載着したときに、受部12の先
端に対して円弧頂部方向に後退した位置に設定されてい
る。これにより、特に第1隆起部30を受部12上面に
載着させた状態で、その上から板バネ状の固定具などに
より嵌合させる際に、該固定具のフック端部の内側が干
渉しないようにして該固定具を受部12に簡単に嵌合装
着できることとなる。
【0026】次に、図3、図4に基づいて本発明の実施
例に係る金属折板の山形部構造について説明する。図よ
り明らかな様に、前記金属折板の山形部構造18は、金
属のシート状部材から成る金属折板10の隣接する相互
の両側面を、屋根面に設置した支持体14の受部12上
面で重合させつつ山形部16を形成するものである。前
記金属折板10は、平面部20と、この平面部20の両
側端に接続された第1側面22と、第2側面24とを備
えている。
例に係る金属折板の山形部構造について説明する。図よ
り明らかな様に、前記金属折板の山形部構造18は、金
属のシート状部材から成る金属折板10の隣接する相互
の両側面を、屋根面に設置した支持体14の受部12上
面で重合させつつ山形部16を形成するものである。前
記金属折板10は、平面部20と、この平面部20の両
側端に接続された第1側面22と、第2側面24とを備
えている。
【0027】金属折板10の第1側面22と、第2側面
24との構成は、先の金属折板の実施例で説明した構成
と略同一であり、同一部材には同一番号を付し、その詳
細な説明は省略する。
24との構成は、先の金属折板の実施例で説明した構成
と略同一であり、同一部材には同一番号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0028】図3、図4に示す様に、金属折板の山形部
構造18においては、屋根面に設置された屋根基材44
に設置した支持体14の受部12の上面に、図上の右側
に配置された一つの金属折板10の第1隆起部30を載
着させ、この第1隆起部30の上面に、図上の左側に位
置した他の金属折板10の第2隆起部38が当接されて
いる。前記第1隆起部30の端部46側は、第2側面2
4の第2戻り段部36で略保持され、更に、前記第1側
面22の第1戻り段部28の外面に、第2隆起部38の
端部48を係着されて第1隆起部30の上面に第2隆起
部38が重合されている。
構造18においては、屋根面に設置された屋根基材44
に設置した支持体14の受部12の上面に、図上の右側
に配置された一つの金属折板10の第1隆起部30を載
着させ、この第1隆起部30の上面に、図上の左側に位
置した他の金属折板10の第2隆起部38が当接されて
いる。前記第1隆起部30の端部46側は、第2側面2
4の第2戻り段部36で略保持され、更に、前記第1側
面22の第1戻り段部28の外面に、第2隆起部38の
端部48を係着されて第1隆起部30の上面に第2隆起
部38が重合されている。
【0029】この金属折板の山形部構造18では第1隆
起部30の第1戻り段部側と離反する側となる開放端部
に支持体14の受部12に係着するフック等を形成しな
いので、第1隆起部30と第2隆起部38との嵌合を容
易にかつ完全に行える。特に、下面に支持体14のない
ような折板屋根の中間位置では上面側から押圧する時に
簡単に嵌合状態を得ることができる。更に第1隆起部3
0を受部12に載着して後述する板バネ固定具等で簡易
に係止できると共に金属折板の第1隆起部30や第2隆
起部38の端部を高精度に加工する必要もなく、製造が
容易で製造経費も安価となる。その上、隣接する金属折
板の第1、第2隆起部どうしを重合させて山形部を形成
した場合でも嵌合状態が確実であり、高い強度の構造体
を形成できる。
起部30の第1戻り段部側と離反する側となる開放端部
に支持体14の受部12に係着するフック等を形成しな
いので、第1隆起部30と第2隆起部38との嵌合を容
易にかつ完全に行える。特に、下面に支持体14のない
ような折板屋根の中間位置では上面側から押圧する時に
簡単に嵌合状態を得ることができる。更に第1隆起部3
0を受部12に載着して後述する板バネ固定具等で簡易
に係止できると共に金属折板の第1隆起部30や第2隆
起部38の端部を高精度に加工する必要もなく、製造が
容易で製造経費も安価となる。その上、隣接する金属折
板の第1、第2隆起部どうしを重合させて山形部を形成
した場合でも嵌合状態が確実であり、高い強度の構造体
を形成できる。
【0030】図3、図4に示すように、実施例に係る山
形部構造18では前記第1隆起部30の端部46は、前
記受部12の第2戻り段部36側先端に対して円弧頂部
方向に後退した位置に配置されている。これにより、後
述するように、受部12上面に第1隆起部30を載着し
た状態で、その上から板バネ固定具50により該第1隆
起部30を簡単に、かつ円滑にサンドイッチ状に挟み込
むようにして固定することができる。
形部構造18では前記第1隆起部30の端部46は、前
記受部12の第2戻り段部36側先端に対して円弧頂部
方向に後退した位置に配置されている。これにより、後
述するように、受部12上面に第1隆起部30を載着し
た状態で、その上から板バネ固定具50により該第1隆
起部30を簡単に、かつ円滑にサンドイッチ状に挟み込
むようにして固定することができる。
【0031】すなわち、第1隆起部30を各受部12の
上面に自由状態で載せ、その上面に第2隆起部38を覆
蓋状に載着した状態では、第1隆起部30側の金属折板
10の平面部20等に作業者が乗ったときに、受部12
の上面の第1隆起部30に位置ずれが発生する。そし
て、次の第2隆起部38を載着する前に第1隆起部30
の位置ずれを手直しなければならず、手数を要する。
上面に自由状態で載せ、その上面に第2隆起部38を覆
蓋状に載着した状態では、第1隆起部30側の金属折板
10の平面部20等に作業者が乗ったときに、受部12
の上面の第1隆起部30に位置ずれが発生する。そし
て、次の第2隆起部38を載着する前に第1隆起部30
の位置ずれを手直しなければならず、手数を要する。
【0032】従って、実施例においては、各受部12の
上面に載着した第1隆起部30を、円弧状に湾曲された
板バネ固定具50で係止している。この板バネ固定具5
0は、図5の拡大斜視図に示す様に、円弧状に湾曲され
た板バネ体52の両端に内面側へ折曲されたフック5
4、54を有し、更に、板バネ体52の頭部は、先の実
施例で説明した第1、第2隆起部30、38の頭頂部の
凹溝32、40に係合する様に凹設56されている。
上面に載着した第1隆起部30を、円弧状に湾曲された
板バネ固定具50で係止している。この板バネ固定具5
0は、図5の拡大斜視図に示す様に、円弧状に湾曲され
た板バネ体52の両端に内面側へ折曲されたフック5
4、54を有し、更に、板バネ体52の頭部は、先の実
施例で説明した第1、第2隆起部30、38の頭頂部の
凹溝32、40に係合する様に凹設56されている。
【0033】これにより、第1隆起部30を載着した各
受部12の上面に、板バネ固定具50を載せ、板バネ本
体52の両端側を上面から押圧することにより、一方の
フック54は受部12の端部下面に係着している第1戻
り段部28に係着し、他方のフック54は、受部12の
他方の端部に係着されて第1隆起部30が位置ずれする
ことなく、作業を敏速にできることとなる。このとき、
前記第1隆起部30の端部46は、前記受部12の第2
戻り段部36側先端に対して円弧頂部方向に後退した位
置に配置されているので、この状態で板バネ固定具50
を押圧して装着するときに第1隆起部30の端部46が
干渉して同固定具50のフック54が完全に受部12の
両端部下面側にフック係着できにくいということがな
く、安定して板バネ固定具50を装着できる結果、この
金属折板の重合部分において極めて強固な山形部構造が
形成される。
受部12の上面に、板バネ固定具50を載せ、板バネ本
体52の両端側を上面から押圧することにより、一方の
フック54は受部12の端部下面に係着している第1戻
り段部28に係着し、他方のフック54は、受部12の
他方の端部に係着されて第1隆起部30が位置ずれする
ことなく、作業を敏速にできることとなる。このとき、
前記第1隆起部30の端部46は、前記受部12の第2
戻り段部36側先端に対して円弧頂部方向に後退した位
置に配置されているので、この状態で板バネ固定具50
を押圧して装着するときに第1隆起部30の端部46が
干渉して同固定具50のフック54が完全に受部12の
両端部下面側にフック係着できにくいということがな
く、安定して板バネ固定具50を装着できる結果、この
金属折板の重合部分において極めて強固な山形部構造が
形成される。
【0034】図4に示す様に、各支持体14の位置にお
いて、金属折板10の第2隆起部38は、その第2側面
24側の第2戻り段部36が、板バネ固定具50の一方
のフック54が係着している受部12の端部下面に係着
され、更に第2隆起部38の端部48は板バネ固定具5
0の他方のフック54に係着される。更に、各支持体1
4の中間位置においては、第2側面24側の第2戻り段
部36が第1隆起部30の端部46に係着保持され、第
2隆起部38の端部48は、第1側面22側の第1戻り
段部28に係着される。特に、第2隆起部38の端部4
8を上方から押圧して第1戻り段部28に係着すると
き、第1戻り段部28は第1斜面部26に支持されて下
降することなく、支持体の中間位置でも第2隆起部38
の端部48を的確に第1戻り段部28に係着できる。
いて、金属折板10の第2隆起部38は、その第2側面
24側の第2戻り段部36が、板バネ固定具50の一方
のフック54が係着している受部12の端部下面に係着
され、更に第2隆起部38の端部48は板バネ固定具5
0の他方のフック54に係着される。更に、各支持体1
4の中間位置においては、第2側面24側の第2戻り段
部36が第1隆起部30の端部46に係着保持され、第
2隆起部38の端部48は、第1側面22側の第1戻り
段部28に係着される。特に、第2隆起部38の端部4
8を上方から押圧して第1戻り段部28に係着すると
き、第1戻り段部28は第1斜面部26に支持されて下
降することなく、支持体の中間位置でも第2隆起部38
の端部48を的確に第1戻り段部28に係着できる。
【0035】従って、第1隆起部30と第2隆起部38
とが重合された山形部16は、略台形状の剛体となり、
上面側や両側方向から荷重圧等が加わっても、変形離脱
等を発生することなく、山形部16の強度、耐用年数等
を増大できる。さらに、実施例において、前記第2隆起
部38の端部48には、外側へ折曲された反転フック部
45が設けられている。これにより、第1隆起部30の
上面に当接した第2隆起部38の反転フック部45に上
方から負荷をかけると、反転フック部45は第1隆起部
30の外面を抵抗も少なく滑動して第1戻り段部28に
スムーズに係着でき、施工作業時間が短時間ですみ、ま
た、人件コストも削減できる。
とが重合された山形部16は、略台形状の剛体となり、
上面側や両側方向から荷重圧等が加わっても、変形離脱
等を発生することなく、山形部16の強度、耐用年数等
を増大できる。さらに、実施例において、前記第2隆起
部38の端部48には、外側へ折曲された反転フック部
45が設けられている。これにより、第1隆起部30の
上面に当接した第2隆起部38の反転フック部45に上
方から負荷をかけると、反転フック部45は第1隆起部
30の外面を抵抗も少なく滑動して第1戻り段部28に
スムーズに係着でき、施工作業時間が短時間ですみ、ま
た、人件コストも削減できる。
【0036】次に、図3、図4により、本発明の実施例
に係る金属折板の敷設方法を説明する。前記金属折板の
敷設方法においては、金属のシート状部材から成る金属
折板10の隣接する相互の両側面を、屋根面の屋根基材
44に設置した支持体14の受部12上面で重合させて
山形部12を形成しながら敷設してゆくものである。前
記金属折板10は、平面部20と、この平面部20の両
側端に接続された第1側面22と、第2側面24とを備
えている。
に係る金属折板の敷設方法を説明する。前記金属折板の
敷設方法においては、金属のシート状部材から成る金属
折板10の隣接する相互の両側面を、屋根面の屋根基材
44に設置した支持体14の受部12上面で重合させて
山形部12を形成しながら敷設してゆくものである。前
記金属折板10は、平面部20と、この平面部20の両
側端に接続された第1側面22と、第2側面24とを備
えている。
【0037】金属折板10の第1側面22と、第2側面
24等の構成は、先の金属折板及び金属折板の山形構造
の実施例で説明した構成と略同一であり、同一部材には
同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
24等の構成は、先の金属折板及び金属折板の山形構造
の実施例で説明した構成と略同一であり、同一部材には
同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】図6に示す様に、前記屋根面の各屋根基材
44の一端側の上面に、各屋根基材44と交差する方
向、即ち屋根面の流れ方向に第1列目となる一つの金属
折板10を載着する。次に、図3、図4に示す様に、前
記載着した金属折板10の第1側面22の第1斜面部2
6を各屋根基材44の上面で流れ方向に並列している各
支持体14の側面に接合させ、各支持体14の上面に固
定された各受部12の一端の下面に第1斜面部26の上
端の第1戻り段部28を係着させる。各受部12の上面
に、第1斜面部26から延設された第1隆起部30を、
図3上の右側部から左側部へ向かう第1方向58から載
置させる。
44の一端側の上面に、各屋根基材44と交差する方
向、即ち屋根面の流れ方向に第1列目となる一つの金属
折板10を載着する。次に、図3、図4に示す様に、前
記載着した金属折板10の第1側面22の第1斜面部2
6を各屋根基材44の上面で流れ方向に並列している各
支持体14の側面に接合させ、各支持体14の上面に固
定された各受部12の一端の下面に第1斜面部26の上
端の第1戻り段部28を係着させる。各受部12の上面
に、第1斜面部26から延設された第1隆起部30を、
図3上の右側部から左側部へ向かう第1方向58から載
置させる。
【0039】この第1隆起部30は、受部12の上面に
自由状態で載置され、作業中に位置ずれを発生するた
め、前記第1隆起部30の上面から受部12へ板バネ固
定具50を係止する。これにより、第1隆起部30の手
直しの必要がなく、敏速に作業を遂行できる。なお、板
バネ固定具50は、必ずしも装着する必要はなく、装着
しない場合には、受部12の上面に載着した第1隆起部
30の位置ずれ等を確認し、位置ずれがある場合には、
手直した後で作業を行う。
自由状態で載置され、作業中に位置ずれを発生するた
め、前記第1隆起部30の上面から受部12へ板バネ固
定具50を係止する。これにより、第1隆起部30の手
直しの必要がなく、敏速に作業を遂行できる。なお、板
バネ固定具50は、必ずしも装着する必要はなく、装着
しない場合には、受部12の上面に載着した第1隆起部
30の位置ずれ等を確認し、位置ずれがある場合には、
手直した後で作業を行う。
【0040】次に、第2列目となる他の金属折板10
を、前記第1列目の金属折板10に端部が仮接合した状
態に配置し、この第2列目の金属折板10の第1側面2
2を、各屋根基材44の上面に設置された2列目の各支
持体14に前記第1列目の金属折板10の第1側面22
の様に係着させる。
を、前記第1列目の金属折板10に端部が仮接合した状
態に配置し、この第2列目の金属折板10の第1側面2
2を、各屋根基材44の上面に設置された2列目の各支
持体14に前記第1列目の金属折板10の第1側面22
の様に係着させる。
【0041】その後で、第2列目の金属折板10の第2
側面24を、前記第1列目の金属折板10の第1側面2
2が係着している各支持体14に、その反対側から接合
させ、図3に示す様に、第2斜面部34の上端の第2戻
り段部36を板バネ固定具50が係着している受部12
の端部下面に矢印Aに示す様に係着させる。この第2戻
り段部36から延設された第2隆起部38を、前記支持
体14を中央にして前記第1方向58と対面する方向、
即ち図3上の左側部から右側部へ、向かう第2方向60
から受部12の上面に載置された第1隆起部30の上面
に当接させる。
側面24を、前記第1列目の金属折板10の第1側面2
2が係着している各支持体14に、その反対側から接合
させ、図3に示す様に、第2斜面部34の上端の第2戻
り段部36を板バネ固定具50が係着している受部12
の端部下面に矢印Aに示す様に係着させる。この第2戻
り段部36から延設された第2隆起部38を、前記支持
体14を中央にして前記第1方向58と対面する方向、
即ち図3上の左側部から右側部へ、向かう第2方向60
から受部12の上面に載置された第1隆起部30の上面
に当接させる。
【0042】なお、各支持体14の中間位置において
も、第1隆起部30の端部に、第2戻り段部36を係着
保持しながら第2隆起部38の端部48を第1隆起部3
0の上面に当接させる。この第1隆起部30の上面に当
接している第2隆起部38の端部48に、図3に示す矢
印Bの様に上方から負荷を加え、第1側面22側の第1
戻り段部28に押込み、係着させて屋根面に流れ方向に
向け載着した第1列目の金属折板10の第1側面22に
第2列目の金属折板10の第2側面24とを重合して山
形部16を形成しながら敷設し、屋根基材44の上面に
金属折板10を順次敷設してゆく。
も、第1隆起部30の端部に、第2戻り段部36を係着
保持しながら第2隆起部38の端部48を第1隆起部3
0の上面に当接させる。この第1隆起部30の上面に当
接している第2隆起部38の端部48に、図3に示す矢
印Bの様に上方から負荷を加え、第1側面22側の第1
戻り段部28に押込み、係着させて屋根面に流れ方向に
向け載着した第1列目の金属折板10の第1側面22に
第2列目の金属折板10の第2側面24とを重合して山
形部16を形成しながら敷設し、屋根基材44の上面に
金属折板10を順次敷設してゆく。
【0043】この様にして屋根面に敷設した金属折板1
0の山形部12は、図4に示す様に、第1側面22の第
1戻り段部28に対する第2側面24の第2隆起部38
の端部48の係合、第1側面24の第1隆起部30の端
部46に対する第2側面24の第2戻り段部36の係合
保持等により、その頭部が強固に係止された金属折板の
山形部構造18となる。
0の山形部12は、図4に示す様に、第1側面22の第
1戻り段部28に対する第2側面24の第2隆起部38
の端部48の係合、第1側面24の第1隆起部30の端
部46に対する第2側面24の第2戻り段部36の係合
保持等により、その頭部が強固に係止された金属折板の
山形部構造18となる。
【0044】また、前記支持体14に支持されない折板
屋根の中間箇所においても、金属折板の第1側面22
と、第2側面24とが重合係止された山形部12は、作
業者の荷重、或は積雪の荷重等が加わっても変形離脱が
なく、強度が飛躍的に上昇して耐用年数を長くすること
となる。
屋根の中間箇所においても、金属折板の第1側面22
と、第2側面24とが重合係止された山形部12は、作
業者の荷重、或は積雪の荷重等が加わっても変形離脱が
なく、強度が飛躍的に上昇して耐用年数を長くすること
となる。
【0045】なお、本発明の金属折板10は、長矩形状
の平面部20の両端に第1側面22と、第2側面24と
を設けているが、これに限ることなく、平面部22の中
央部にその長手方向に向けて山形部16を賦形し、山形
部16の両側部に平面部20を設けて両側端に第1、第
2側面22、24を形成した二連式、三連式その他の複
連式の金属折板においても、重合係止された第1、第2
側面で形成される山形部12は強固な剛体となって変形
離脱を防止できることは言うまでもない。また、実施例
において、前記第1、第2隆起部30、38は、略円弧
状の形状を示しているが、これに限ることなく、台形
状、多角形状、略三角形状、略四角形状、その他任意の
隆起形状に形成してもよい。
の平面部20の両端に第1側面22と、第2側面24と
を設けているが、これに限ることなく、平面部22の中
央部にその長手方向に向けて山形部16を賦形し、山形
部16の両側部に平面部20を設けて両側端に第1、第
2側面22、24を形成した二連式、三連式その他の複
連式の金属折板においても、重合係止された第1、第2
側面で形成される山形部12は強固な剛体となって変形
離脱を防止できることは言うまでもない。また、実施例
において、前記第1、第2隆起部30、38は、略円弧
状の形状を示しているが、これに限ることなく、台形
状、多角形状、略三角形状、略四角形状、その他任意の
隆起形状に形成してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る金
属折板によれば、金属のシート状部材から成り、略円弧
状の受部を上部に備えた支持体の上面で両側面を重合さ
せつつ山形部を形成する金属折板であって、平面部と、
この平面部の両側端に接続された第1、第2側面と、を
備え、前記第1側面は、前記シート状部材の一方側端に
折曲接続された第1斜面部と、この第1斜面部の端部に
設けられた第1戻り段部と、この第1戻り段部から延設
された第1隆起部とを有し、前記第2側面は、前記平面
部の他方側端に折曲接続された第2斜面部と、この第2
斜面部の端部に設けられた第2戻り段部と、この第2戻
り段部から延設され、他の第1側面の第1隆起部と略同
じ形状で、かつ第1隆起部を前記受部上に載置係着させ
た状態で、この第1隆起部を覆蓋する第2隆起部とを有
し、前記第2隆起部の端部には、前記第1側面の第1戻
り段部に係着する第2隆起部端が設けられて成ることに
より、第1隆起部の端面に支持体の受部に係着するフッ
ク等を形成することなく、第1隆起部を受部に載着して
板バネ固定具等で簡易に係止できると共に金属折板の第
1隆起部や第2隆起部の端部を高精度に加工する必要も
なく、製造が容易で製造コストも安価となる。
属折板によれば、金属のシート状部材から成り、略円弧
状の受部を上部に備えた支持体の上面で両側面を重合さ
せつつ山形部を形成する金属折板であって、平面部と、
この平面部の両側端に接続された第1、第2側面と、を
備え、前記第1側面は、前記シート状部材の一方側端に
折曲接続された第1斜面部と、この第1斜面部の端部に
設けられた第1戻り段部と、この第1戻り段部から延設
された第1隆起部とを有し、前記第2側面は、前記平面
部の他方側端に折曲接続された第2斜面部と、この第2
斜面部の端部に設けられた第2戻り段部と、この第2戻
り段部から延設され、他の第1側面の第1隆起部と略同
じ形状で、かつ第1隆起部を前記受部上に載置係着させ
た状態で、この第1隆起部を覆蓋する第2隆起部とを有
し、前記第2隆起部の端部には、前記第1側面の第1戻
り段部に係着する第2隆起部端が設けられて成ることに
より、第1隆起部の端面に支持体の受部に係着するフッ
ク等を形成することなく、第1隆起部を受部に載着して
板バネ固定具等で簡易に係止できると共に金属折板の第
1隆起部や第2隆起部の端部を高精度に加工する必要も
なく、製造が容易で製造コストも安価となる。
【0047】また、請求項2によれば、前記第2隆起部
端は、その端部から外側へ折曲された反転フック部を備
えて成ることにより、金属折板の第1隆起部の上面に当
接させた第2隆起部の反転フック部に上方から負荷を掛
けて抵抗もなく滑動させながら反転フック部を第1戻り
段部に容易に係着して第1隆起部の上面に第2隆起部を
簡単に重合係止できる。
端は、その端部から外側へ折曲された反転フック部を備
えて成ることにより、金属折板の第1隆起部の上面に当
接させた第2隆起部の反転フック部に上方から負荷を掛
けて抵抗もなく滑動させながら反転フック部を第1戻り
段部に容易に係着して第1隆起部の上面に第2隆起部を
簡単に重合係止できる。
【0048】また、請求項3によれば、前記第1隆起部
の端部は、前記受部に装着した状態で同受部の前記第2
側面の第2戻り段部側となる先端に対して頂部方向に後
退した位置に設定されて成ることにより、例えば板バネ
固定具を用いる時でも、第1隆起部の端部が板バネ固定
具のフックに干渉することなく、受部の両端下面側に完
全に係着して第1隆起部を受部に確実に係止できる。
の端部は、前記受部に装着した状態で同受部の前記第2
側面の第2戻り段部側となる先端に対して頂部方向に後
退した位置に設定されて成ることにより、例えば板バネ
固定具を用いる時でも、第1隆起部の端部が板バネ固定
具のフックに干渉することなく、受部の両端下面側に完
全に係着して第1隆起部を受部に確実に係止できる。
【0049】次に、請求項4に係る金属折板の山形部構
造によれば、金属のシート状部材から成る金属折板の隣
接する相互の両側面を、屋根面に設置され、略円弧状の
受部を上部に備えた支持体の上面で重合させつつ山形部
を形成する金属折板の山形部構造であって、前記金属折
板は、平面部と、この平面部の両側端に接続された第
1、第2側面とを備え、前記第1側面は、前記平面部の
一方側端に折曲接続された第1斜面部と、この第1斜面
部の端部に設けられた第1戻り段部と、この第1戻り段
部から延設され、前記支持体の受部に載着される第1隆
起部とを有し、前記第2側面は、前記平面部の他方側端
に折曲接続された第2斜面部と、この第2斜面部の端部
に設けられた第2戻り段部と、この第2戻り段部から延
設され、他の第1側面の第1隆起部と略同じ形状で、か
つ第1隆起部を前記受部上に載置係着させた状態で、こ
の第1隆起部に対して、これを覆蓋状に嵌着する第2隆
起部とを有し、前記受部の上面に一つの金属折板の第1
側面の第1隆起部を載着させ、この上に他の金属折板の
第2側面の第2隆起部を当接させ、前記第1側面の第1
隆起部の端部側を、第2側面の第2戻り段部で略保持し
つつ前記第1側面の第1戻り段部の外面に前記第2側面
の第2隆起部の端部を係着して第1隆起部に第2隆起部
を重合して成ることにより、屋根面の支持体の位置や、
この支持体の中間位置においても、隣接する金属折板の
第1隆起部と第2隆起部とが重合係止された山形部は、
略台形状の剛体となり、上面側や両側方向から荷重圧等
が加わっても、変形離脱等を発生することなく、山形部
の強度、耐用年数等を増大できる。また、第1隆起部の
端部をフック状に形成することなく、単に円弧形状の端
部とできるので金属折板の製造における精度を高いもの
とする必要なく、製造コストも安価に保持できる。
造によれば、金属のシート状部材から成る金属折板の隣
接する相互の両側面を、屋根面に設置され、略円弧状の
受部を上部に備えた支持体の上面で重合させつつ山形部
を形成する金属折板の山形部構造であって、前記金属折
板は、平面部と、この平面部の両側端に接続された第
1、第2側面とを備え、前記第1側面は、前記平面部の
一方側端に折曲接続された第1斜面部と、この第1斜面
部の端部に設けられた第1戻り段部と、この第1戻り段
部から延設され、前記支持体の受部に載着される第1隆
起部とを有し、前記第2側面は、前記平面部の他方側端
に折曲接続された第2斜面部と、この第2斜面部の端部
に設けられた第2戻り段部と、この第2戻り段部から延
設され、他の第1側面の第1隆起部と略同じ形状で、か
つ第1隆起部を前記受部上に載置係着させた状態で、こ
の第1隆起部に対して、これを覆蓋状に嵌着する第2隆
起部とを有し、前記受部の上面に一つの金属折板の第1
側面の第1隆起部を載着させ、この上に他の金属折板の
第2側面の第2隆起部を当接させ、前記第1側面の第1
隆起部の端部側を、第2側面の第2戻り段部で略保持し
つつ前記第1側面の第1戻り段部の外面に前記第2側面
の第2隆起部の端部を係着して第1隆起部に第2隆起部
を重合して成ることにより、屋根面の支持体の位置や、
この支持体の中間位置においても、隣接する金属折板の
第1隆起部と第2隆起部とが重合係止された山形部は、
略台形状の剛体となり、上面側や両側方向から荷重圧等
が加わっても、変形離脱等を発生することなく、山形部
の強度、耐用年数等を増大できる。また、第1隆起部の
端部をフック状に形成することなく、単に円弧形状の端
部とできるので金属折板の製造における精度を高いもの
とする必要なく、製造コストも安価に保持できる。
【0050】また、請求項5によれば、前記第1隆起部
の端部は、前記受部の第2戻り段部側先端に対して頂部
方向に後退した位置に配置されているので、第1隆起部
の上面側から第2隆起部を簡易に嵌着でき、受部への固
定状態を保持し得る。
の端部は、前記受部の第2戻り段部側先端に対して頂部
方向に後退した位置に配置されているので、第1隆起部
の上面側から第2隆起部を簡易に嵌着でき、受部への固
定状態を保持し得る。
【0051】また、請求項6によれば、前記第2隆起部
端は、その端部から外側へ折曲された反転フック部を備
えて成ることにより、金属折板の第1隆起部の上面に当
接させた第2隆起部の反転フック部に上方から負荷を掛
けて抵抗もなく滑動させながら反転フック部を第1戻り
段部に容易に係着して第1隆起部の上面に第2隆起部を
簡単に重合係止できる。
端は、その端部から外側へ折曲された反転フック部を備
えて成ることにより、金属折板の第1隆起部の上面に当
接させた第2隆起部の反転フック部に上方から負荷を掛
けて抵抗もなく滑動させながら反転フック部を第1戻り
段部に容易に係着して第1隆起部の上面に第2隆起部を
簡単に重合係止できる。
【0052】さらに、請求項7によれば、前記受部上面
に載着された第1側面の第1隆起部は、隆起状に湾曲さ
れた板バネ固定具で係止されて成ることにより、受部の
上面に第1側面の第1隆起部を強固に固定でき、風圧や
荷重圧等が加わっても離脱することがない。特に、その
後の第2隆起部の装着作業を円滑にさせ得ると共に、支
持部への金属折板の嵌合固定状態を確実に保持し得る。
また、前記第1隆起部の端部は、前記受部の第2戻り段
部側先端に対して頂部方向に後退した位置に配置されて
いることとあいまって、第1隆起部の端部が板バネ固定
具のフックに干渉することなく、該板バネ固定具を受部
の両端下面側に完全に係着して第1隆起部を受部に確実
に係止できる。
に載着された第1側面の第1隆起部は、隆起状に湾曲さ
れた板バネ固定具で係止されて成ることにより、受部の
上面に第1側面の第1隆起部を強固に固定でき、風圧や
荷重圧等が加わっても離脱することがない。特に、その
後の第2隆起部の装着作業を円滑にさせ得ると共に、支
持部への金属折板の嵌合固定状態を確実に保持し得る。
また、前記第1隆起部の端部は、前記受部の第2戻り段
部側先端に対して頂部方向に後退した位置に配置されて
いることとあいまって、第1隆起部の端部が板バネ固定
具のフックに干渉することなく、該板バネ固定具を受部
の両端下面側に完全に係着して第1隆起部を受部に確実
に係止できる。
【0053】次に、請求項8の金属折板の敷設方法によ
れば、屋根面に設置され、略円弧状の受部を上部に備え
た支持体の上面に、金属のシート状部材から成る金属折
板を隣接重合させつつ屋根面に金属折板を敷設する金属
折板の敷設方法であって、前記金属折板は、平面部と、
この平面部の両側端に接続された第1、第2側面とを備
え、前記第1側面は、前記平面部の一方側端に折曲接続
された第1斜面部と、この第1斜面部の端部に設けられ
た第1戻り段部と、この第1戻り段部から延設され、前
記支持体の受部に第1方向から載着される第1隆起部と
を有し、前記第2側面は、前記平面部の他方側端に折曲
接続された第2斜面部と、この第2斜面部の端部に設け
られた第2戻り段部と、この第2戻り段部から延設さ
れ、前記受部上に載着される第1隆起部と略同じ形状
で、前記支持体を中央にして前記第1方向と対面する第
2方向から第1隆起部を覆蓋する第2隆起部とを有し、
前記受部上に一つの金属折板の第1隆起部を第1方向か
ら載置係着させ、前記第1方向から載置付着させた第1
隆起部の端部側を、前記第1方向と対面する第2方向か
ら、他の金属折板の第2戻り段部で略保持しつつ第1隆
起部の上面に第2隆起部を当接させ、この第2隆起部に
上方から負荷を掛けて前記第1側面の第1戻り段部の外
面に第2隆起部の端部を押込み、係着して一つの金属折
板の第1隆起部に他の金属折板の第2隆起部を重合させ
て成ることにより、屋根面の支持体が設置された位置や
支持体の中間位置においても、第1隆起部の端部の第2
戻り段部への係着と共に、第2隆起部の端部の第1戻り
段部への係着を的確にできて係着不良を発生することな
く、第1、第2隆起部を重合させた金属折板の山形部
は、強固に連結された剛体となり、作業者の荷重、或は
積雪の荷重が山型部に加わっても変形離脱がなく、強
度、耐用年数を増大できる。
れば、屋根面に設置され、略円弧状の受部を上部に備え
た支持体の上面に、金属のシート状部材から成る金属折
板を隣接重合させつつ屋根面に金属折板を敷設する金属
折板の敷設方法であって、前記金属折板は、平面部と、
この平面部の両側端に接続された第1、第2側面とを備
え、前記第1側面は、前記平面部の一方側端に折曲接続
された第1斜面部と、この第1斜面部の端部に設けられ
た第1戻り段部と、この第1戻り段部から延設され、前
記支持体の受部に第1方向から載着される第1隆起部と
を有し、前記第2側面は、前記平面部の他方側端に折曲
接続された第2斜面部と、この第2斜面部の端部に設け
られた第2戻り段部と、この第2戻り段部から延設さ
れ、前記受部上に載着される第1隆起部と略同じ形状
で、前記支持体を中央にして前記第1方向と対面する第
2方向から第1隆起部を覆蓋する第2隆起部とを有し、
前記受部上に一つの金属折板の第1隆起部を第1方向か
ら載置係着させ、前記第1方向から載置付着させた第1
隆起部の端部側を、前記第1方向と対面する第2方向か
ら、他の金属折板の第2戻り段部で略保持しつつ第1隆
起部の上面に第2隆起部を当接させ、この第2隆起部に
上方から負荷を掛けて前記第1側面の第1戻り段部の外
面に第2隆起部の端部を押込み、係着して一つの金属折
板の第1隆起部に他の金属折板の第2隆起部を重合させ
て成ることにより、屋根面の支持体が設置された位置や
支持体の中間位置においても、第1隆起部の端部の第2
戻り段部への係着と共に、第2隆起部の端部の第1戻り
段部への係着を的確にできて係着不良を発生することな
く、第1、第2隆起部を重合させた金属折板の山形部
は、強固に連結された剛体となり、作業者の荷重、或は
積雪の荷重が山型部に加わっても変形離脱がなく、強
度、耐用年数を増大できる。
【0054】また、請求項9の金属折板の敷設方法によ
れば、前記受部上面に載着された第1側面の第1隆起部
は、隆起状に湾曲された板バネ固定具で係止されて成る
ことにより、屋根面での金属折板の敷設作業中に受部上
面で第1隆起部が位置ずれすることなく、金属折板の敷
設作業を敏速に施工できる。
れば、前記受部上面に載着された第1側面の第1隆起部
は、隆起状に湾曲された板バネ固定具で係止されて成る
ことにより、屋根面での金属折板の敷設作業中に受部上
面で第1隆起部が位置ずれすることなく、金属折板の敷
設作業を敏速に施工できる。
【図1】本発明の実施例に係る金属折板の一部を切欠し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図2】図1に示す金属折板の正面図である。
【図3】支持体の受部の上面に隣接する金属折板の第
1、第2隆起部を重合係止して山形部を形成する状態を
示した正面図である。
1、第2隆起部を重合係止して山形部を形成する状態を
示した正面図である。
【図4】金属折板の山形部構造の拡大正面図である。
【図5】板バネ固定具の拡大斜視図である。
【図6】屋根面に金属折板を敷設する状態を示した斜視
図である。
図である。
【図7】従来の金属折板の一部を切欠した斜視図であ
る。
る。
【図8】従来の金属折板で山形部を形成する状態の正面
図である。
図である。
【図9】従来の金属折板で、第1隆起部の端部に設けた
フックが受部の端部より長く、緩く係合している状態を
示した山形部の正面説明図である。
フックが受部の端部より長く、緩く係合している状態を
示した山形部の正面説明図である。
【図10】同じく、第1隆起部の端部に設けたフックが
受部の端部より短く、フックが潰れた状態を示した山形
部の正面説明図である。
受部の端部より短く、フックが潰れた状態を示した山形
部の正面説明図である。
10 金属折板 12 受部 14 支持体 16 山形部 18 金属折板の山形構造 20 平面部 22 第1側面 24 第2側面 26 第1斜面部 28 第1戻り段部 30 第1隆起部 34 第2斜面部 36 第2戻り段部 38 第2隆起部 45 反転フック部 46 第1隆起部の端部 48 第2隆起部の端部 50 板バネ固定具 58 第1方向 60 第2方向
Claims (9)
- 【請求項1】 金属のシート状部材から成り、略円弧状
の受部を上部に備えた支持体の上面で両側面を重合させ
つつ山形部を形成する金属折板であって、 平面部と、この平面部の両側端に接続された第1、第2
側面と、を備え、 前記第1側面は、前記シート状部材の一方側端に折曲接
続された第1斜面部と、この第1斜面部の端部に設けら
れた第1戻り段部と、この第1戻り段部から延設された
第1隆起部と、を有し、 前記第2側面は、前記平面部の他方側端に折曲接続され
た第2斜面部と、この第2斜面部の端部に設けられた第
2戻り段部と、この第2戻り段部から延設され、他の第
1側面の第1隆起部と略同じ形状で、かつ第1隆起部を
前記受部上に載置係着させた状態で、この第1隆起部を
覆蓋する第2隆起部と、を有し、 前記第2隆起部の端部には、前記第1側面の第1戻り段
部に係着する第2隆起部端が設けられて成る金属折板。 - 【請求項2】 前記第2隆起部端は、その端部から外側
へ折曲された反転フック部を備えて成る請求項1記載の
金属折板。 - 【請求項3】 前記第1隆起部の端部は、前記受部に装
着した状態で、同受部の前記第2側面の第2戻り段部側
となる先端に対して頂部方向に後退した位置に設定され
て成る請求項1又は2記載の金属折板。 - 【請求項4】 金属のシート状部材から成る金属折板の
隣接する相互の両側面を、屋根面に設置され、略円弧状
の受部を上部に備えた支持体の上面で重合させつつ山形
部を形成する金属折板の山形部構造であって、 前記金属折板は、平面部と、この平面部の両側端に接続
された第1、第2側面と、を備え、 前記第1側面は、前記平面部の一方側端に折曲接続され
た第1斜面部と、この第1斜面部の端部に設けられた第
1戻り段部と、この第1戻り段部から延設され、前記支
持体の受部に載着される第1隆起部と、を有し、 前記第2側面は、前記平面部の他方側端に折曲接続され
た第2斜面部と、この第2斜面部の端部に設けられた第
2戻り段部と、この第2戻り段部から延設され、他の第
1側面の第1隆起部と略同じ形状で、かつ第1隆起部を
前記受部上に載置係着させた状態で、この第1隆起部に
対して、これを覆蓋状に嵌着する第2隆起部と、を有
し、 前記受部の上面に一つの金属折板の第1側面の第1隆起
部を載着させ、この上に他の金属折板の第2側面の第2
隆起部を当接させ、 前記第1側面の第1隆起部の端部側を、第2側面の第2
戻り段部で略保持しつつ前記第1側面の第1戻り段部の
外面に前記第2側面の第2隆起部の端部を係着して第1
隆起部に第2隆起部を重合して成る金属折板の山形部構
造。 - 【請求項5】 前記第1隆起部の端部は、前記受部の第
2戻り段部側先端に対して頂部方向に後退した位置に配
置されて成る請求項4記載の金属折板の山形部構造。 - 【請求項6】前記第2隆起部端は、その端部から外側へ
折曲された反転フック部を備えて成る請求項4または5
記載の金属折板の山形部構造。 - 【請求項7】 前記受部上面に載着された第1側面の第
1隆起部は、略隆起状に湾曲された板バネ固定具で係止
されて成る請求項4ないし6のいずれかに記載の金属折
板の山形部構造。 - 【請求項8】 屋根面に設置され、略円弧状の受部を上
部に備えた支持体の上面に、金属のシート状部材から成
る金属折板を隣接重合させつつ屋根面に金属折板を敷設
する金属折板の敷設方法であって、 前記金属折板は、平面部と、この平面部の両側端に接続
された第1、第2側面と、を備え、 前記第1側面は、前記平面部の一方側端に折曲接続され
た第1斜面部と、この第1斜面部の端部に設けられた第
1戻り段部と、この第1戻り段部から延設され、前記支
持体の受部に第1方向から載着される第1隆起部と、を
有し、 前記第2側面は、前記平面部の他方側端に折曲接続され
た第2斜面部と、この第2斜面部の端部に設けられた第
2戻り段部と、この第2戻り段部から延設され、前記受
部上に載着される第1隆起部と略同じ形状で、前記支持
体を中央にして前記第1方向と対面する第2方向から第
1隆起部を覆蓋する第2隆起部と、を有し、 前記受部上に一つの金属折板の第1隆起部を第1方向か
ら載置係着させ、 前記第1方向から載置付着させた第1隆起部の端部側
を、前記第1方向と対面する第2方向から、他の金属折
板の第2戻り段部で略保持しつつ第1隆起部の上面に第
2隆起部を当接させ、 この第2隆起部に上方から負荷を掛けて前記第1側面の
第1戻り段部の外面に第2隆起部の端部を押込み、係着
して一つの金属折板の第1隆起部に他の金属折板の第2
隆起部を重合させて成る金属折板の敷設方法。 - 【請求項9】 前記受部上面に載着された第1側面の第
1隆起部は、略隆起状に湾曲された板バネ固定具で係止
されて成る請求項8記載の金属折板の敷設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27048694A JPH08105165A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 金属折板及び金属折板の山形構造並びに金属折板の敷設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27048694A JPH08105165A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 金属折板及び金属折板の山形構造並びに金属折板の敷設方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105165A true JPH08105165A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17486968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27048694A Pending JPH08105165A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 金属折板及び金属折板の山形構造並びに金属折板の敷設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105165A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6238322B2 (ja) * | 1975-07-16 | 1987-08-17 | Oreal | |
JP4087927B2 (ja) * | 1997-07-24 | 2008-05-21 | 三菱電機株式会社 | オゾン供給装置 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP27048694A patent/JPH08105165A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6238322B2 (ja) * | 1975-07-16 | 1987-08-17 | Oreal | |
JP4087927B2 (ja) * | 1997-07-24 | 2008-05-21 | 三菱電機株式会社 | オゾン供給装置 |
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