JP3010596U - 折板屋根材の施工用治具 - Google Patents

折板屋根材の施工用治具

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史朗 佐々木
晴久 小林
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日本鐵板株式會社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 谷部の両側に形成された山部の一方に係合片
がまた他方に係合片受が形成されている折板屋根材を、
連結相手側の折板屋根材の係合片受に係合片を引っ掛け
ると共に回転させて係合せしめる際に、折板屋根材の係
合片を連結相手側の係合片受の近傍に案内して係合作業
を迅速に行えるようにして作業者の負担を軽減させる。 【構成】 折板屋根材1の係合片3を連結相手側の折板
屋根材1の係合片受2に案内せしめる折板屋根材の施工
用治具4が、連結相手側の折板屋根材1の山部1bの頂面
1baに支持される所定の厚さの被支持部4aaに連続して下
方に凸を成し折板屋根材1の山部1bの側面1bbに当接さ
れる係止部4abがそれぞれ両端部に形成されている基材4
aと、基材4aの一方の端部近傍に固定片4bbで固定されて
おり上方に行くに従って端部と反対側に傾斜する案内片
4baを形成されている案内ガイド4bとを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、谷部の両側に形成された山部の一方に係合片がまた他方に係合片受 が形成されている折板屋根材を、連結相手側の係合片受に係合片を引っ掛けると 共に回転させて係合せしめる際に、折板屋根材の係合片を連結相手側の係合片受 の近傍に容易に案内することができて、作業者の負担を軽減させることができる と共に折板屋根材を係合させる作業を迅速に行うことができる折板屋根材の施工 用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物の屋根面を構成する屋根材としては、定尺又は長尺状の金属板を折曲し て製作された種々の形状のものが使用されているが、取付用ボルトが表面に露出 しないように母屋材又はこれに代わる構造材に固定された吊り子を介在させて重 ね合わされている一方又は両方の端縁を馳締めして固定する折板屋根材が近年広 く利用されるようになってきた。 しかしながら、折板屋根材同士を馳締めして固定する作業は、当然ながら建築 物の屋根面に折板屋根板を配置してから更に行う作業であり、しかも一回の馳締 め作業だけでは耐漏水性や耐風圧性が充分でない場合には更に馳締めを繰り返し 行わなければならないので手間と時間とを要し、作業効率が悪く、馳締め部分で 折板屋根材の塗装を疵付けるために屋根材の耐久性を損なうことになり、しかも 馳締めに特殊な装置を必要とする欠点があった。
【0003】 そこで本考案者らは、馳締めを行うことなく耐漏水性及び耐風圧性に優れた状 態に簡単にしかも確実に施工することのできる建築物の外面用板材を実開平5− 89652号において開示した。この実開平5−89652号において開示した 建築物の外面用板材を屋根材に使用する場合について簡単に説明する。 図2は折板屋根材の1例を示す斜視図、図6は吊り子を固定した後に図2に示 す折板屋根材を固定する過程を示す説明図であり、図2に示す折板屋根材1は、 谷部1aの両側に形成されている山部1bの一方に係合片3がまた他方に係合片受2 がそれぞれ形成されており、建築物の屋根面で建築物の母屋材又はこれに代わる 構造材に固定されたタイトフレーム6に固定された吊り子5を山部1b,1b間で挾 んだ状態で係合片受2に係合片3を係合させる作業を側方へ順次行って固定され るものである。
【0004】 すなわち前記折板屋根材1は、係合片受2が、母屋材又はこれに代わる構造材 に対して垂直外方に折曲された垂直部2aのほぼ延長線上に最外端2bを有しこの垂 直部2aから最外端2bまでの面板2dが折板屋根材1の谷部1a側と反対側に凸を成す 所定の形状に形成されていると共に最外端2bより端縁2cまでの面板2eが谷部1a側 に向けて斜め内方に折曲されて成り、また係合片3が、建築物の母屋材又はこれ に代わる構造材に対して垂直外方に折曲された垂直部3aのほぼ延長線上で前記係 合片受2の最外端2bに支持される被支持部3bを有し垂直部3aからこの被支持部3b までの面板3dが折板屋根材1の谷部1a側に凸を成す所定の形状に形成されている と共に係合片受2に係合させた際に端縁3fを係合片受2の最外端2bより端縁2cま での面板2eの内側に位置するように谷部1a側に向けて斜め外方に折曲させた被支 持部3bから係止屈曲部3cまでの面板3eを係合片受2の前記面板2eとの間に間隙を 形成し得る形状に形成されている。
【0005】 このように形成されている折板屋根材1を固定するには、耐風圧強度や更には 耐積雪強度等を考慮した間隔で建築物に先に固定されている折板屋根材1の係合 片受2の所定位置に吊り子5を係合させて後、この吊り子5を建築物の母屋材又 はこれに代わる構造材に固定されているタイトフレーム6にボルト7とナット8 とにより固定する。
【0006】 この吊り子5としては、係合部5aが係合片受2と係合片3との間に挾まれ得る 形状に形成されており、折板屋根材1の係合片受2に吊り子5の係合部5aを係合 させた際に、係合片受2の垂直部2aと係合片3の垂直部3aとの間に挾まれる垂直 部5bと、係合片受2の最外端2bに支持される被支持部5cと、前記垂直部5bに連続 する被支持部5cまでの面板5dと、端縁5gをこの面板5d側に向けて斜め外方に屈曲 されて係合片受2の端縁2cに係止される係止屈曲部5eと、被支持部5cから係止屈 曲部5eまでの面板5fとが形成されている。特に、垂直部5bに連続する被支持部5c までの面板5dは、係合片受2の垂直部2aに連続する最外端2bまでの面板2dが略水 平部2daをまた係合片3の垂直部3aに連続する被支持部3bまでの面板3dが略水平 状3daをそれぞれ形成されている場合には、これら略水平部2daと3daとに狭持さ れ得る略水平部5daが形成されている。 そして、吊り子5及び隣接する折板屋根材1,1を固定したときに吊り子5の 被支持部5cから係止屈曲部5eまでの面板5fが、係合片受2の最外端2bから端縁2c までの面板2eと係合片3の被支持部3bから係止屈曲部3cまでの面板3eとで形成さ れた空隙を2分するように位置して、吊り子5の前記面板5fと係合片受2の前記 面板2e及び吊り子5の前記面板5fと係合片3の前記面板3eとでそれぞれ空隙が形 成される。
【0007】 しかる後、吊り子5を係合された先に固定されている折板屋根材1に隣接して 固定される折板屋根材1を傾けてその係合片3の端縁3fを、先に固定されている 折板屋根材1の係合片受2の最外端2bから端縁2cまでの面板2e及び吊り子5の端 縁5gの内側に位置させ、且つ係合片3の係止屈曲部3cから垂直部3aまでに形成さ れる空間内に先に固定されている折板屋根材1の係合片受2の最外端2bから端縁 2cまでの面板2e及び吊り子5の被支持部5cから係止屈曲部5eまでの面板5dを挿入 し、この吊り子5の係止屈曲部5eに係合片3の係止屈曲部3cを引っ掛けた状態と してその垂直部3aが先に固定されている折板屋根材1の係合片受2の垂直部2aと 平行になるまで回転せしめて係合片3を係合させる。
【0008】 しかしながら、このように谷部1aの両側に形成されている山部1bの一方に垂直 部3aから始まる所定の形状を有する係合片3がまた他方に垂直部2aから始まり係 合片3の形状に対応する形状を有する係合片受2がそれぞれ形成されている折板 屋根材1の係合片3の端縁3fを、先に固定されている折板屋根材1の係合片受2 の最外端2bから端縁2cまでの面板2e及び吊り子5の端縁5gの内側の所定の位置に 位置させるときに、先に固定されている折板屋根材1の係合片受2には垂直部2a が形成されているので山部1bから前記所定の位置まで或る程度の高さが存在する ため作業者は折板屋根材1を持ち上げなければならないのであり、折板屋根材1 は通常長尺であるから比較的重くしかもその板厚は比較的薄いためねじれ等の変 形が生じ易いので前記所定の位置に容易に位置させることができないという欠点 があった。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記従来技術の欠点を解消し、先に固定されている折板屋根材の係 合片受に次に固定される折板屋根材の係合片を所定の位置に位置させて引っ掛け ると共に回転させて係合せしめる際に、先に固定されている連結相手側の折板屋 根材の係合片受の所定の位置に係合片を案内することができて、作業者の負担を 軽減させることができ折板屋根材を係合させる作業を迅速に行うことのできる折 板屋根材の施工用治具を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、かかる課題を解決すべく鋭意検討の結果、谷部の両側に形成さ れている山部の一方に所定の形状を有する係合片がまた他方に該係合片の形状に 対応する形状を有する係合片受がそれぞれ形成されている折板屋根材を連結相手 側の折板屋根材の係合片受に係合片を引っ掛けると共に回転させて係合せしめる 際に折板屋根材の係合片を先に固定されている連結相手側の折板屋根材の係合片 受に案内するための折板屋根材の施工用治具として、先に固定されている連結相 手側の折板屋根材の山部の頂面に当接して支持される被支持部が所定の厚さを有 して両端部に形成されておりそれぞれ該被支持部に連続して下方に凸を成し折板 屋根材の山部の側面に当接される係止部が形成されている基材と、該基材の一方 の端部近傍の表面に固定片で固定されており上方に行くに従って端部と反対側に 傾斜した案内片を形成されている案内ガイドとを備えていれば、上記課題を解決 することができることを究明して本考案を完成したのである。
【0011】 以下、図面により本考案に係る折板屋根材の施工用治具について詳細に説明す る。 図1は本考案に係る折板屋根材の施工用治具の1実施例を示す斜視図、図2は 本考案に係る折板屋根材の施工用治具が使用される折板屋根材の1例を示す斜視 図、図3は図2に示す折板屋根材に折板屋根材の施工用治具を載置した状態を示 す正面説明図、図4は先に固定された連結相手側の折板屋根材の係合片受に折板 屋根材の施工用治具により次に固定すべき折板屋根材の係合片を案内している過 程を示す正断面図、図5は先に固定された連結相手側の折板屋根材の係合片受に 次に固定すべき折板屋根材の係合片を係合させた状態を示す正面説明図である。
【0012】 図面中、1は谷部1aの両側に山部1bが形成されている折板屋根材であって、一 方の山部1bには垂直部2aから始まる所定の形状を有する係合片受2が形成されて おりまた他方の山部1bには垂直部3aから始まり前記係合片受2の形状に対応する 形状を有する係合片3がそれぞれ形成されている。 前記係合片受2と係合片3との形状は、先に固定されている連結相手側の折板 屋根材1の係合片受2に次に固定すべき折板屋根材1の係合片3を引っ掛けてこ の折板屋根材1を回転させることによって係合させる形状であれば良く、例えば 上述の従来技術に示した形状を採用することができるのでその説明は省略する。
【0013】 4は両端部に先に固定されている連結相手側の折板屋根材1の両側に形成され ている山部1bの頂面1baにそれぞれ支持される被支持部4aaが形成されていると共 にこの被支持部4aaに連続して下方に凸を成す係止部4abが形成されている基材4a と、この基材4aの一方の端部近傍の表面に固定片4bbで固定されており上方に行 くに従って端部と反対側に傾斜した案内片4baを形成されている案内ガイド4bと を備えて成る本考案に係る折板屋根材の施工用治具である。
【0014】 この折板屋根材の施工用治具4の基材4aは、その長さが折板屋根材1に形成さ れている係合片受2の垂直部2aと係合片3の垂直部3aとの間隔にほぼ合致せしめ られているか、基材4aの被支持部4aa及び係止部4abの折板屋根材1に当接する部 位の形状が折板屋根材1の対応する部位である山部1bの頂面1ba及びその側面1bb の形状に合致せしめられており且つ基材4aの両側に設けられている被支持部4aa と係止部4abとの境界部同士の間隔が折板屋根材1の両側の山部1bの側面1bbの上 縁同士の間隔にほぼ合致せしめられていたりすることが、その被支持部4aaを折 板屋根材1の山部1bに載置して支持させるだけで基材4aを位置規制させることが できて好ましい。またこの基材4aの幅は、特に限定する必要はなく狭幅に形成さ れていて使用時に適当な間隔毎に配されれば良い。また基材4aの材質としては、 支持される折板屋根材1が金属製であるからこの折板屋根材1に当接して支持さ れたときに折板屋根材1の表面の塗装を損傷しないように木製であったり、又は 少なくとも折板屋根材1と当接する部位すなわち被支持部4aa及び係止部4abの位 置にゴム製,合成樹脂製等の軟質なシートが装着されていたりすることが好まし い。
【0015】 またこの折板屋根材の施工用治具4の基材4aは、先に固定されている連結相手 側の折板屋根材1の係合片受2に固定すべき折板屋根材1の係合片3を引っ掛け るときに後述する如くその係合片3を折板屋根材の施工用治具4の基材4a上に載 置した状態で係合片受2の端縁2cの下方近傍に係合片3の端縁3fが位置し得るよ うに被支持部4aaが所定の厚さに形成されており、係合片受2の垂直部2aの高さ やこの垂直部2aから端縁2cまでの面板2d,2eの形状・寸法及び係合片3の垂直部 3aから端縁3fまでの面板3d,3eの形状・寸法に対応して決定される。
【0016】 折板屋根材の施工用治具4の案内ガイド4bは、例えば鋼板が鋭角に屈曲されて いて、通常図1に示す如く案内片4baの基材4a側端縁を基材4aの端部から離れた 所定の位置に位置せしめた状態で固定片4bbで基材4aの表面にビス4c等によって 固定されている。すなわち、折板屋根材の施工用治具4を先に固定されている連 結相手側の折板屋根材1に横架するように載置し、次に固定すべき折板屋根材1 の係合片3の被支持部3bを案内ガイド4bに当接させて基材4a側に移動させた際に 、先に固定されている折板屋根材1の係合片受2の端縁2c及びその近傍の面板2e が図4に示す如く係合片3の端縁3fと垂直部3aの上縁との間に位置し得るように 案内ガイド4bをその案内片4baの基材4a側端縁が基材4aの端部から離れた所定の 位置に位置せしめた状態で基材4a上に固定されているのである。
【0017】 また前記折板屋根材1を固定するためには、吊り子5を両側の折板屋根材1の 山部1b間で挾んだ状態で係合片受2に係合片3を係合させるのであるが、この吊 り子5についても上述の従来技術に示した形状を採用することができるのでその 説明は省略する。
【0018】
【作用】
このように構成されている本考案に係る折板屋根材の施工用治具4を使用して 折板屋根材1を先に固定されている連結相手側の折板屋根材1の係合片受2にそ の係合片3を係合させて固定するには、先に固定されている連結相手側の折板屋 根材1の両側の山部1b間に折板屋根材の施工用治具4の基材4aの被支持部4aaを 適当な間隔毎に支持させて横架せしめる。
【0019】 折板屋根材1の両側の山部1b間に横架された折板屋根材の施工用治具4は、基 材4aに係止部4abが形成されていて折板屋根材1の山部1bの側面1bbと当接して位 置規制されているので折板屋根材1から外れることが防止される。このとき基材 4aの長さが折板屋根材1の係合片受2の垂直部2aと係合片3の垂直部3aとの間隔 に合致されていたり、また被支持部4aaと係止部4abとで形成される裏面形状が折 板屋根材1の当接する部位の形状に合致せしめられており且つ基材4aの両端部近 傍にそれぞれ形成されている被支持部4aaと係止部4abとの境界部同士の間隔が折 板屋根材1の山部1bの上縁同士の間隙に合致せしめられていたりすると、折板屋 根材の施工用治具4が長手方向に関して確実に位置規制され後述する折板屋根材 1の係合片3を案内する際にガタツキが防止される。
【0020】 次いで、固定すべき折板屋根材1を所定の角度だけ傾けて係合片3を下にした 状態にし、横架されている折板屋根材の施工用治具4の案内片4baに当接させな がらその案内片4baに沿って基材4a側に移動させて係合片3の端縁3fと垂直部3a の上縁との間に連結相手側の折板屋根材1の係合片受2の端縁2c及びその近傍の 面板2eを位置させる。折板屋根材の施工用治具4の案内片4baは、上方に行くに 従って端部から離れる方向に傾斜しているので、この案内片4baに折板屋根材1 の係合片3を当接させることによって重力により案内片4baに沿って移動させる ことができ前記所定の位置に係合片3を案内させることができる。 折板屋根材の施工用治具4の基材4aの端部は係合片受2と係合片3との形状に 対応する厚さに形成されており且つ案内ガイド4bが案内片4baの基材4a側端縁を 基材4aの端部から離れた所定の位置に位置せしめた状態で基材4aに固定されてい るので、案内ガイド4bにより前記所定の位置に係合片3を案内させることができ る。
【0021】 そして、係合片3の端縁3fを係合片受2の端縁2cの内側、すなわち固定すべき 折板屋根材1の係合片3の係止屈曲部3cと垂直部3aとの間に先に固定されている 折板屋根材1の係合片受2の最外端2bから端縁2cまでの面板2e及び吊り子5が係 合されている位置ではこの吊り子5の被支持部5cから係止屈曲部5eまでの面板5f が挿入された位置に位置するように作業者により折板屋根材1を移動させる。
【0022】 しかる後、この吊り子5の係止屈曲部5eに係合片3の係止屈曲部5eを引っ掛け た状態としてその垂直部3aが先に固定されている折板屋根材1の係合片受2の垂 直部2aと平行になるまで回転せしめ係合片3を係合させる。 このようして先に固定されている折板屋根材1の係合片受2に係合片3を係合 させた折板屋根材1の係合片3と反対側の山部1bに形成されている係合片受2に 、吊り子5の係合部5aを前記したのと同様の作業を行って係合させると共にボル ト7とナット8とにより母屋材又はこれに代わる構造材に固定されているタイト フレーム6に固定することによって折板屋根材1を固定し、次いでその吊り子5 の係合部5aが係合された係合片受2に係合片3を係合させる作業を順次側方へ繰 り返し行うことによって建築物の屋根面が構成されるのである。
【0023】
【考案の効果】 以上に詳述した如く折板屋根材を連結相手側の折板屋根材の係合片受にその係 合片を係合せしめる際に本考案に係る折板屋根材の施工用治具を使用すると、先 に固定されている折板屋根材の係合片受の垂直部の高さやこの垂直部から端縁ま での面板の形状・寸法及び係合片の垂直部から端縁までの面板の形状・寸法に対 応して固定すべき折板屋根材の係合片を折板屋根材の施工用治具の基材上に案内 した状態で係合片受の端縁の下方近傍に係合片の端縁が位置し得るように基材の 被支持部が所定の厚さに形成されているので、連結相手側の折板屋根材の係合片 受に係合片を係合させるときに折板屋根材を持ち上げることなく固定すべき折板 屋根材を回転させるだけで係合せしめることができ、且つ係合片が折板屋根材の 施工用治具の基材に当接している部分を中心に固定すべき折板屋根材を回転させ ることができ、作業者の負担を軽減させることができるだけでなく折板屋根材を 係合させる作業を迅速に行うことのできる。
【0024】 このような効果を奏する本考案に係る折板屋根材の施工用治具は、その実用的 価値の非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る折板屋根材の施工用治具の1実施
例を示す斜視図である。
【図2】本考案に係る折板屋根材の施工用治具が使用さ
れる折板屋根材の1例を示す斜視図である。
【図3】図2に示す折板屋根材に折板屋根材の施工用治
具を載置した状態を示す正面説明図である。
【図4】先に固定された連結相手側の折板屋根材の係合
片受に折板屋根材の施工用治具により次に固定すべき折
板屋根材の係合片を案内している過程を示す正断面図で
ある。
【図5】先に固定された連結相手側の折板屋根材の係合
片受に次に固定すべき折板屋根材の係合片を係合させた
状態を示す正面説明図である。
【図6】吊り子を固定した後に折板屋根材を固定する過
程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 折板屋根材 1a 谷部 1b 山部 1ba 頂面 1bb 側面 2 係合片受 2a 垂直部 2b 最外端 2c 端縁 2d 垂直部から最外端までの面板 2da 略水平部 2e 最外端から端縁までの面板 3 係合片 3a 垂直部 3b 被支持部 3c 係止屈曲部 3d 垂直部から被支持部までの面板 3da 略水平部 3e 被支持部から係止屈曲部までの面板 3f 端縁 4 施工用治具 4a 基材 4aa 被支持部 4ab 係止部 4b 案内ガイド 4ba 案内片 4bb 固定片 4c ビス 5 吊り子 5a 係合部 5b 垂直部 5c 被支持部 5d 垂直部から被支持部までの面板 5da 略水平部 5e 係止屈曲部 5f 被支持部から係止屈曲部までの面板 5g 端縁 6 タイトフレーム 7 ボルト 8 ナット

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 谷部(1a)の両側に形成されている山部(1
    b)の一方に所定の形状を有する係合片(3)がまた他方に
    該係合片(3)の形状に対応する形状を有する係合片受
    (2)がそれぞれ形成されている折板屋根材(1)を連結相
    手側の折板屋根材(1)の係合片受(2)に係合片(3)を引
    っ掛けると共に回転させて係合せしめる際に折板屋根材
    (1)の係合片(3)を先に固定されている連結相手側の折
    板屋根材(1)の係合片受(2)に案内するための折板屋根
    材の施工用治具(4)であって、先に固定されている連結
    相手側の折板屋根材(1)の山部(1b)の頂面(1ba)に当接
    して支持される被支持部(4aa)が所定の厚さを有して両
    端部に形成されておりそれぞれ該被支持部(4aa)に連続
    して下方に凸を成し折板屋根材(1)の山部(1b)の側面(1
    bb)に当接される係止部(4ab)が形成されている基材(4a)
    と、該基材(4a)の一方の端部近傍の表面に固定片(4bb)
    で固定されており上方に行くに従って端部と反対側に傾
    斜した案内片(4ba)を形成されている案内ガイド(4b)と
    を備えていることを特徴とする折板屋根材の施工用治具
    (4)。
  2. 【請求項2】 基材(4a)の長さが折板屋根材(1)の係合
    片(3)の垂直部(3a)と係合片受(2)の垂直部(2a)との間
    隙に合致せしめられている請求項1に記載の折板屋根材
    の施工用治具(4)。
  3. 【請求項3】 基材(4a)の被支持部(4aa)と係止部(4ab)
    とで形成される裏面形状が折板屋根材(1)の当接する部
    位の形状に合致せしめられており、基材(4a)の両端部近
    傍に形成されている被支持部(4aa)と係止部(4ab)との境
    界部同士の間隔が折板屋根材(1)の山部(1b)の側面(1b
    b)の上縁同士の間隙に合致せしめられている請求項1又
    は2に記載の折板屋根材の施工用治具(4)。
  4. 【請求項4】 基材(4a)が木製か、又は少なくとも被支
    持部(4aa)及び係止部(4ab)の位置に軟質なシートが装着
    されている請求項1から3までのいずれか1項に記載の
    折板屋根材の施工用治具(4)。
  5. 【請求項5】 案内ガイド(4b)が鋼板製である請求項1
    から4までのいずれか1項に記載の折板屋根材の施工用
    治具(4)。
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