JPH0810487A - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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JPH0810487A
JPH0810487A JP6152411A JP15241194A JPH0810487A JP H0810487 A JPH0810487 A JP H0810487A JP 6152411 A JP6152411 A JP 6152411A JP 15241194 A JP15241194 A JP 15241194A JP H0810487 A JPH0810487 A JP H0810487A
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water supply
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Satoru Nakamura
哲 中村
Suikou Murakami
穂幸 村上
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】モータ12の負荷電流を測定し、洗濯槽5内の
洗濯物量を推定する。給水時に、洗濯槽5内のある水位
から別のある水位に至るまでの時間を測定する。この時
間は洗濯槽5への水の供給流量と関係がある。一方、洗
濯物量が多いと同じ流量でも短くなる。この関係に基づ
き、供給流量を推定する。求めた供給流量から必要水量
を求め、脱水すすぎ時に予め設定した時間の給水を行な
う。 【効果】脱水すすぎ時に水の過不足が生じない。水の不
足による、すすぎ不足がない。給水の過剰による、水及
び時間の無駄が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯機におけるすすぎ
運転の改良に関するものである。特に洗濯物に水を含ま
せてから、脱水を行なう脱水すすぎ運転時の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、すすぎ時の使用水量を少なく
するために、洗濯槽内で洗濯物に水を含ませて脱水する
脱水すすぎが行なわれている。この脱水すすぎにおいて
は、まず洗濯物全体に水がしみ込む程度に洗濯槽内に給
水する。その後給水を止め、洗濯槽を高速回転し、脱水
処理を行なう。このとき、洗濯物は遠心力を受け、洗濯
物中に残留した洗剤はしみ込んだ水とともに飛散し、す
すぎが行なわれる。また、洗濯物量に応じた脱水すすぎ
を行なう全自動洗濯機として、特公平2─42000公
報に記載のものがある。ここでは洗濯物量の検知装置を
備え、洗濯物量に応じて脱水すすぎの給水、脱水の所要
時間及び繰り返し回数を変化させている。すなわち、布
の吸水容量には限度があり、いたずらに給水時間を長く
したところで、吸水容量が飽和してしまえば残りの給水
は無駄になる点を解決したものである。また、洗濯槽内
の洗濯物が水を充分に含むように、洗濯槽に給水しなが
ら、モータのON、OFFを繰り返して洗濯槽をゆっく
りと回転させるものも考えられる。
【0003】上記のモータのON、OFFの時間及び給
水量は、洗濯槽に供給する水の流量によって制御されて
いた。すなわち、洗濯槽に供給する水の流量(供給流
量)と水位高さは比例することから、水が洗濯槽のある
水位から別の水位に達するまでの時間を測定し、供給流
量を検出していた。また、検出した供給流量に給水時間
を掛けたものが必要水量になるように、給水時間を設定
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実験に
よると次の事が判明した。すなわち、一般に洗濯槽内の
洗濯物量が多いと上記のある水位から別の水位に達する
までの時間は短くなる。よって検出される供給流量は、
洗濯物量が多いと実際の供給流量より多いとみなされ、
逆に洗濯物量が少ないと実際の供給流量より少ないとみ
なされる。
【0005】この結果、下記の様な不具合が生じてい
た。すなわち、検出された供給流量が実際の供給流量よ
り多いとみなされると、洗濯槽内に供給される水量は必
要とされる水量よりも少なくなる。よって、充分にすす
ぎが行なわれないことになる。また、検出された供給流
量が実際の供給流量より少ないとみなされると、洗濯槽
内に供給される水量は必要とされる水量よりも多くな
る。その結果、洗濯水には無駄が生じる。また、給水時
間も必要以上になり、無駄になる。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、すすぎが充分に行なわれ、また時間及び水
量が無駄にならない全自動洗濯機を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る全自動洗濯機は、洗濯槽内の洗濯物
に水を含ませた後、洗濯物を脱水する脱水すすぎを行な
う全自動洗濯機において、洗濯槽内の洗濯物量を検知す
る洗濯物量検知手段と、洗濯槽内に水を供給する給水手
段と、洗濯物が入れられた洗濯槽内に、前記給水手段か
ら水が供給される時、洗濯槽内の水位変化と給水時間と
の関係を検知する給水時間検知手段と、前記洗濯物量検
知手段及び前記給水時間検知手段の出力信号に基づき、
脱水すすぎを行なう際に必要な水量を決定する水量決定
手段と、脱水すすぎにおいて、前記洗濯物の脱水に先立
ち、前記給水手段により前記水量決定手段で決定された
水量の水を洗濯槽内に給水させる給水制御手段とを備え
たことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に係る全自動洗濯機は、請
求項1記載の全自動洗濯機において、前記水量決定手段
は、前記給水時間検知手段で検知した同じ給水時間に対
して、前記洗濯物量検知手段で検知した洗濯物量が多い
ほど水量をより少ない水量に決定し、前記洗濯物量が少
ないほど水量をより多い水量に決定することを特徴とす
るものである。
【0009】また、請求項3に係る全自動洗濯機は、請
求項1又は2に記載の全自動洗濯機において、前記給水
時間検知手段は、洗濯槽内への給水時に洗濯水が予め設
定されたある水位から別の水位に至る時間を検知するこ
とを特徴とするものである。また、請求項4に係る全自
動洗濯機は、請求項1乃至3の何れかに記載の全自動洗
濯機において、前記給水時間検知手段及び前記洗濯物量
検知手段は、洗い運転実行前の最初の給水時に実行され
ることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項5に係る全自動洗濯機は、請
求項1乃至4の何れかに記載の全自動洗濯機において、
前記洗濯物量検知手段で検知した洗濯物量に応じて、脱
水すすぎの回数を変化させるすすぎ制御手段をさらに備
えたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記請求項1に係る発明の構成によれば、洗濯
物量検知手段により、洗濯槽内の洗濯物量を検知する。
また給水時間検知手段により、洗濯物の入れられた洗濯
槽内に供給される水の水位変化と給水時間の関係を検出
する。一方、洗濯槽内の水は洗濯物と混合しており、洗
濯物量によってその水位変化と給水時間の関係は影響を
受ける。よって水量決定手段により、検知した洗濯物量
に応じて、上記の水位変化と給水時間の関係に基づき供
給水量を判定することで、洗濯物量に影響されずに供給
水量を正しく推定できる。こうして得られた正しい供給
水量を用いて脱水すすぎを行なう為に必要な水量を求め
る。さて、脱水すすぎでは、まず洗濯槽内で洗濯物に水
を含ませて、その後に脱水を行なう。そこで給水制御手
段は、脱水すすぎにおける脱水に先立ち、給水手段によ
り、洗濯槽内に水量決定手段により求められた必要な水
量の水を供給する。よって脱水すすぎにおいて水量の過
不足が生じることがなく、すすぎは充分に行なわれ、ま
た水及び給水時間の無駄も生じない。
【0012】上記請求項2に係る発明の構成によれば、
請求項1記載の作用に加えて、次の作用を奏する。すな
わち、給水時間検知手段で検知した同じ給水時間に対し
て、洗濯物量が多いほど供給水量をより少ない水量に判
定し、洗濯物量が少ないほど供給水量をより多い水量に
判定できる。一方では、洗濯物量が多いほど、洗濯物と
洗濯水を合わせた量の中での洗濯水の割合が少なく、水
位の上昇は早く、給水時間は短くなる。よって、予め求
めている条件より多めに供給水量を判定してしまうとい
う従来の不具合に対応できる。従って、洗濯物と水の混
ざった状態での上記の水位変化と給水時間の関係を検出
する場合に、洗濯物量に応じて正しく供給水量を推定で
きる。
【0013】上記請求項3に係る発明の構成によれば、
請求項1又は2記載の作用に加えて、次の作用を奏す
る。給水時間検知手段は、洗濯槽内への給水時に、洗濯
槽内へ給水された水が予め設定されたある水位から別の
水位迄に至る時間を検出する。この2つの水位で決定さ
れる容積を満たす時間と、単位時間当たりの供給水量は
反比例する関係がある。よってこの関係を予め求めてお
くと、2つの水位に至る時間から単位時間当たりの供給
水量を推定できる。
【0014】上記請求項4に係る発明の構成によれば、
請求項1乃至3の何れかに記載の作用に加えて、次の作
用を奏する。すなわち、給水時間検知手段及び洗濯物量
検知手段により、洗い運転前の最初の給水時に供給水量
及び洗濯物量は検出される。よってこの供給水量及び洗
濯物量は、洗い処理にも用いることができる。また水量
決定手段は、脱水すすぎ迄の時間に実行されればよく、
処理時間に余裕ができる。
【0015】上記請求項5に係る発明の構成によれば、
請求項1乃至4の何れかに記載の作用に加えて、次の作
用を奏する。すすぎ制御手段によって、洗濯物量検知手
段で検知された洗濯物量に応じて、脱水すすぎの回数を
変化させることができる。一方では、洗濯物量がある程
度以上の場合には吸水容量が飽和し、1回の脱水すすぎ
の供給水量を増しても効果がない。このように洗濯物量
がある程度より多い場合には、脱水すすぎの回数を多く
することですすぎ効果を上げることができる。また、脱
水すすぎの回数が多くなるので、過不足の無い必要水量
による充分なすすぎと、水と時間の無駄の削減効果は相
乗して働き、より大きく表れる。
【0016】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の
概略構成を示す一部断面図である。図1において、1は
本体であり、その内部に洗濯水を収容可能な外槽2が支
持棒3、ばね4を介して、取り付けられている。外槽2
の内部には洗濯物と洗濯水を収容する洗濯槽5が設けら
れている。洗濯槽5の表面には小孔5aが多数開けられ
ている。また、洗濯槽5の底部には、円板形状でその上
面には凹凸が形成された攪拌翼7が回動可能に支持され
ている。外槽2の底面下側の中央部には軸受部6が固定
され、下部にある軸10並びに上部にある洗濯槽5及び
攪拌翼7を回動可能に且つ水密構造で支持し、軸10か
ら洗濯槽5及び攪拌翼7へ回転を伝達する。軸10に
は、プーリ11が固定されている。本体1の下部にはモ
ータ12が固定され、その出力軸13の一端にはプーリ
14が取り付けられている。プーリ11とプーリ14に
は無端状のベルト15が巻き掛けられ、モータ12の回
転を軸10へ伝達する。モータ12は洗濯及びすすぎ時
には攪拌翼7のみを回転させ、脱水時には洗濯槽5及び
攪拌翼7をともに高速で一方向に回転させる。
【0017】また外槽2の底面の側方部には、排水口
(図示せず)が設けられ、排水口には管17が連通して
接続固定されている。管17の途中には電磁弁からなる
排水弁18が設けられ、管17の他端は本体1の外部へ
と導出されている。排水弁18を開くことにより、外槽
2内の洗濯水は、排水口、管17、排水弁18を介して
本体1の外部へと排出される。
【0018】また本体1の上面中央部であり、洗濯槽5
の上方には、蓋20が開閉自在に設けられている。さら
に本体1の上部には管21が取り付けられ、管21の途
中には電磁弁からなる給水弁22が設けられている。管
21の一端は洗濯槽5の上方に導かれ、また他端は、本
体1の後面を貫いて、外部の水道等の給水設備(図示せ
ず)が接続される。洗濯水はこの給水設備から、給水弁
22を開くことにより、管21を介して洗濯槽5内に供
給される。
【0019】また外槽2の底部一角には、エアートラッ
プ2aが設けられ、圧力ホース8の一端が接続されてい
る。圧力ホース8は本体1の上部に導かれ、その他端に
は水位センサ9が接続されている。外槽2内の洗濯水の
水位が上昇すると、圧力ホース8内の水位も同時に上昇
し、圧力ホース8の上部に溜まった空気の圧力が上昇す
る。この圧力を水位センサ9で検出することにより、外
槽2内の水位が検知される。
【0020】図2は本発明の全自動洗濯機の制御部の概
要を示すブロック図である。図2において、30は制御
部であり、制御部30には制御を司るマイクロコンピュ
ータ31、入力回路A32、入力回路B33、ROM3
4、RAM35、負荷検知回路36、モータ駆動回路3
7、駆動回路A38、駆動回路B39及びタイマ40が
備えられている。入力回路A32は水位センサ9の出力
信号を受け、また入力回路B33は操作キー19の出力
信号を受け、マイクロコンピュータ31へ信号を送る。
負荷検知回路36はモータ駆動回路37から、モータ1
2に流れる電流を検知する。モータ駆動回路37にはモ
ータ12が接続され、駆動回路A38には給水弁22が
接続され、及び駆動回路B39には排水弁18が接続さ
れ、各機器をマイクロコンピュータ31より受けた信号
に従って駆動、制御する。ROM34には、マイクロコ
ンピュータ31の実行する予め設定された手順及び条件
(プログラム)が記憶されており、マイクロコンピュー
タ31と接続されている。RAM35にはプログラムで
使用される変数及び各種センサの出力が記憶され、必要
に応じて読み出される。タイマ40は一定時間毎にパル
ス信号を出力する。マイクロコンピュータ31はタイマ
40の出力パルス信号を計数することにより、プログラ
ム中で設定された時間を計測し、経過時間を判断する。
【0021】図3は制御部30に組み込まれたプログラ
ムの概要を示すフローチャートである。以下同図に基づ
き本実施例の動作を説明する。まず洗濯槽5内に洗濯物
が入れられ、操作キー19により運転が開始されると、
制御部30はモータ12を所定条件で短時間駆動し、攪
拌翼7を回転させる。この時のモータ12の駆動電流を
負荷検知回路36で検出する。この検出結果と予め決め
られた基準値を比較し、洗濯槽5内の洗濯物の量を概略
で判断し、大、中及び小の3段階で出力する(ステップ
S1)。ここで、モータ12の駆動電流と洗濯物量を判
別する為の基準値との関係は予め実験等で求められてい
る。次に、給水弁22を開き、水位センサ9の出力が設
定された水位に対応する値になるまで洗濯槽5内に給水
する。同時に、設定水位内のある水位から別のある水位
に至る迄の時間(到達時間So)を測定する(ステップ
S2)。
【0022】次にステップS3では、ステップS1で出
力された洗濯物量に従ってステップS4からステップS
6の処理を行ない、供給流量を判定する。すなわち、洗
濯物量が大の場合には、次の様に判定する。0秒≦到達
時間So<6秒の場合に供給流量は多とし、6秒≦到達
時間So≦15秒の場合に供給流量は標準とし、15秒
<到達時間Soの場合に供給流量は少とする(ステップ
S4)。洗濯物量が中の場合には、次の様に判定する。
0秒≦到達時間So<9秒の場合に供給流量は多とし、
9秒≦到達時間So≦20秒の場合に供給流量は標準と
し、20秒<到達時間Soの場合に供給流量は少とする
(ステップS5)。洗濯物量が小の場合には、次の様に
判定する。0秒≦到達時間So<12秒の場合に供給流
量は多とし、12秒≦到達時間So≦25秒の場合に供
給流量は標準とし、25秒<到達時間Soの場合に供給
流量は少とする(ステップS6)。
【0023】次に予め設定された条件で洗い処理を行な
う(ステップS7)。次に排水弁18が開かれ、洗濯槽
5内の洗濯水は一旦排出される。そして洗濯槽5内部の
洗濯物は脱水される(ステップS8)。次にすすぎ処理
が行なわれる。すすぎ処理では、まず脱水すすぎが2回
行なわれ、後にためすすぎが行なわれる。先ず、すすぎ
処理に備えて排水弁18が閉じられ、給水弁22が開か
れ洗濯槽5内には水が給水される。同時にこのとき、洗
濯物に充分に水が含まれるように、モータ12をゆっく
りと回転しながら、所定時間だけ給水が行なわれる。こ
こではステップS4からステップS6で判定された給水
流量に従って、ステップS1で検知された洗濯物量に見
合った水量となるように、上記の給水時間及びモータ1
2の回転条件が決定される。そして、排水弁18が開か
れ、所定時間の脱水が行なわれる(ステップS9)。そ
してステップS9の処理が2回繰り返される(ステップ
S10)。次にためすすぎが行なわれる。すなわち、排
水弁18が閉じられ、給水弁22が開かれ洗濯槽5内に
予め設定された水量が給水される。そして、予め設定さ
れた条件でモータ12を駆動し、攪拌翼7を回転し、す
すぎ処理を行なう(ステップS11)。次に、排水弁1
8が開かれ排水し、所定時間の脱水が行なわれ(ステッ
プS12)、全工程は終了する。
【0024】この様に本実施例によれば、洗濯物量検知
機構として、モータ12の負荷電流を測定する負荷検知
回路36と、その測定結果を予め設定された値と比較し
段階的な概略結果として洗濯槽5内の洗濯物量を出力す
るステップS1から構成している。また水量検知のため
に給水時間検知が行なわれ、洗濯槽5内の水位変化と給
水時間の関係を検知している。具体的には、水位センサ
9によって、洗濯槽5内へ給水された洗濯水が予め設定
されたある水位から別の水位迄に至る到達時間Soをス
テップS2において検出する。この2つの水位で決定さ
れる容積を満たす時間である到達時間Soと、供給流量
は反比例する関係がある。よってこの関係を予め求めて
おくと、到達時間Soから供給流量を推定できる。しか
し2つの水位で決定される容積中には洗濯物が含まれ、
推定した供給流量は洗濯物量の影響をうけることにな
る。
【0025】よって水量決定機構であるステップS3か
らステップS7において、検知した洗濯物量に応じて、
到達時間Soに基づき供給流量を判定することで、洗濯
物量に影響されずに供給流量を正しく推定できる。また
判定の傾向として、到達時間Soに対して、洗濯物量が
多いほど供給流量をより少なく判定し、洗濯物量が少な
いほど供給流量をより多く判定する。この結果、洗濯物
量が多いほど洗濯物と洗濯水を合わせた量の中での洗濯
水の割合が少なくなることを原因とする、従来の供給流
量を多めに判定してしまうことに対応できる。同様に逆
の現象にも対応できる。従って、到達時間Soのように
洗濯物と洗濯水を合わせた状態での水位変化と給水時間
の関係を測定して供給流量を推定する場合に、洗濯物量
に応じて正しく供給流量を推定できる。また段階的な結
果として出力することで、供給流量を概略値として得る
ことができる。
【0026】こうして得られた正しい供給流量を用い
て、洗濯物量に見合った、脱水すすぎに必要な水量を求
める。そして、給水弁22を制御する給水制御機構によ
って、脱水すすぎ時に洗濯槽5内に過不足の無い適正な
水量の洗濯水を供給することができる。また、余分に給
水することによる給水時間の無駄も生じない。よって供
給される洗濯水が不足することによりすすぎが不充分に
なることも無く、水の無駄も無い。また、必要水量は供
給流量と給水時間の積で求められる。よって洗濯槽5内
への給水量の制御は、給水弁22の開口時間を制御する
という簡単な構成で容易に実現できる。
【0027】またステップS1の出力結果及び、ステッ
プS4からステップS6の判定結果を段階的な結果とし
て扱うことで、制御が簡単になる。よって、そのための
データを記憶するRAM及びROMの容量が少なくて済
み、コスト上昇の可能性が少なくなる。また、到達時間
Soの測定はステップS2で行ない、洗濯物量の検知と
同じく洗い処理の前に行なわれている。この場合には、
洗濯物量及び到達時間Soから求められる供給水量を洗
い処理にも用いることができ、より効果的な洗いを行な
えるものである。また、脱水すすぎまでには時間的な余
裕ができ、脱水すすぎに必要な水量の計算などを無理無
く行なえる。よって計算の為の時間を別に設ける必要が
なく、また高い計算能力を必要とせずに効果的な処理が
可能となる。
【0028】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。例えば、本発明の実施例では、洗濯物量
の検知は最初に行なわれているが、洗い処理の途中で行
なっても良い。また、最初に概略で求め、洗い処理の途
中で求めた結果で修正してもよい。こうすることで、乾
燥状態の洗濯物だけでなく、洗濯物の水を含んだ状態で
の変化を考慮することができ、より精度の高い洗濯物量
の推定ができる。
【0029】また本発明の実施例では、給水流量の推定
はステップS3からステップS6で行なわれる供給流量
の判定は、洗い処理ステップS7の前に行なわれる。し
かしこの供給流量の判定はすすぎ処理のステップS9よ
り前に行なわれればよく、また同時にステップS1の洗
濯物量の検知及び、ステップS2の到達時間Soの測定
の後であればよい。よってステップS8の脱水処理の後
で行なってもよい。また、洗い処理のステップS7や、
脱水処理のステップS8と同時に行なってもよい。この
ように洗い処理の後で行なえば、上記の様な洗い処理の
途中で求められた洗濯物量の修正結果もすすぎ水量に反
映させることができ、より精度の高い洗濯物量の推定が
できる。
【0030】また本発明の実施例では、到達時間Soの
測定はステップS2で行ない、洗濯物量の検知と同じく
洗い処理の前に行なわれているがこの限りではない。ま
た本発明の実施例では、すすぎ処理は脱水すすぎを2回
行ない、その後でためすすぎを行なっている。ためすす
ぎに代えて注水すすぎとしてもよい。また、脱水すすぎ
の回数も2回に限らない。また、ステップS1で検知し
た洗濯物量によって、脱水すすぎの回数を変えても良
い。例えば、洗濯物量が多いときには、脱水すすぎの回
数を増やすことが考えられる。この場合には、洗濯物量
がある程度以上に多くなると水の吸水容量が飽和し、給
水量を増してもすすぎ効果の少ないことを補うことがで
きる。
【0031】また本発明の実施例では、ステップS2に
おいて供給流量の推定をするために、洗濯槽5内の水位
変化と給水時間との関係として、到達時間Soを測定し
たが、これには限らない。たとえば、設定した水位に至
る迄の時間を測定しても良い。ただし設定水位が設定に
より変わる場合には、その点を考慮し、単位水位あたり
の到達時間S1=(設定した水位に至る迄の時間)÷
(設定水位量)を求めて、供給流量の推定をする必要が
ある。また、ある設定時間に到達する水位を測定しても
よい。
【0032】また本発明の実施例では、ステップS1に
おいて洗濯物量の判定結果を大、中及び小の3段階と
し、ステップS4からステップS6の結果も多、標準、
少の3段階としたが、両方あるいは何方か一方をそれ以
上に細かく分けても良い。この場合には、より精度の高
い供給流量の判定ができる。また、上記の結果の段階を
より少なくすると制御に要する設定条件が少なくなり、
RAM、ROMなどが容量の少ないものでも実現でき
る。
【0033】また、ステップS1における洗濯物量の判
定結果を無段階の数値データとしてRAMに記憶し、ス
テップS3からステップS6の代わりに、供給流量を求
める実験式に当てはめて求めてもよい。この場合には、
より精度の高い供給流量の判定ができる。また本発明の
実施例では、ステップS1において所定条件でのモータ
12の駆動電流を検知したが、所定条件で駆動したあと
の惰性回転における電流を検出してもよい。あるいは、
攪拌翼7の回転状態を検出できるセンサを設けて、この
出力によって洗濯物量を検知してもよい。例えば、一定
電流、一定時間の駆動に対する回転角を検知する。洗濯
物量が多いと負荷が大きく、回転角は小さい。よってこ
の関係を予め実験等で求めておけば、洗濯物量の推定が
できる。同様にモータ12を所定条件で駆動したあとの
惰性回転における回転角を測定してもよい。また、同様
にして外槽2を取り付けるバネ4のたわみ量を測定しそ
れから負荷を判定する方法等、様々な方法で洗濯物量は
推定でき、その方法は問わない。
【0034】また、攪拌翼7及び外槽2の駆動にはベル
ト15による伝達方法を用いたが他の方法でもよい。そ
の他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更
を施すことが可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、次の効果
を奏する。すなわち、洗濯物量に影響されずに洗濯槽内
への供給水量を正しく推定できる。よって、正しい供給
水量を用いて脱水すすぎに必要な水量を求め、脱水すす
ぎの脱水に先立ち、給水手段によって洗濯槽内にその水
量の洗濯水を供給することができる。よって脱水すすぎ
において水量の過不足が生じず、すすぎは充分に行なわ
れ、また水及び給水時間の無駄も生じない。
【0036】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明の効果に加えて、次の効果を奏する。すなわ
ち、従来の洗濯物量が多いほど、予め求めている条件よ
り多めに洗濯水を判定してしまうという不具合に対応し
て、正しく水量を推定できる。従って、洗濯物と水の混
ざった状態での上記の水位変化と給水時間の関係を検出
する場合に、洗濯物量に応じて正しく供給水量を推定で
きる。
【0037】請求項3に係る発明によれば、請求項1又
は2に係る発明の効果に加えて、次の効果を奏する。す
なわち、給水時間検知手段によって、洗濯槽内への給水
時に、洗濯槽内へ給水された洗濯水が予め設定されたあ
る水位から別の水位迄に至る時間から、洗濯物量の影響
を受けない正しい供給水量を推定できる。請求項4に係
る発明によれば、請求項1乃至3に係る発明の効果に加
えて、次の効果を奏する。すなわち、供給水量及び洗濯
物量は、洗い運転前の最初の給水時に検出できる。よっ
て、洗い処理にも用いることができる。また脱水すすぎ
の必要水量を求める水量決定手段は、脱水すすぎ迄の時
間に実行されればよく、処理時間に余裕ができる。
【0038】請求項5に係る発明によれば、請求項1乃
至4に係る発明の効果に加えて、次の効果を奏する。す
なわち、検知された洗濯物量に応じて、脱水すすぎの回
数を変化することができる。よって吸水容量が飽和する
様な洗濯物量が多い場合には、脱水すすぎの回数を多く
することですすぎ効果を上げることができる。また、脱
水すすぎの回数が多くなるので、過不足の無い必要水量
による充分なすすぎと、水と時間の無駄の削減効果は相
乗してより大きく表れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の一部断
面側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の制御の
概要構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る全自動洗濯機の制御の
概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体 5 洗濯槽 7 攪拌翼 9 水位センサ 12 モータ 18 排水弁 22 給水弁 30 制御部 36 負荷検知回路 12、36及びステップS1 洗
濯物量検知手段 9、8、40及びステップS2 給
水時間検知手段 ステップS3からステップS6及びステップS9 水
量決定手段 ステップS9 脱
水すすぎ処理 21及び22 給
水手段 38及びステップS9 給
水制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯槽内の洗濯物に水を含ませた後、洗濯
    物を脱水する脱水すすぎを行なう全自動洗濯機におい
    て、 洗濯槽内の洗濯物量を検知する洗濯物量検知手段と、 洗濯槽内に水を供給する給水手段と、 洗濯物が入れられた洗濯槽内に、前記給水手段から水が
    供給される時、洗濯槽内の水位変化と給水時間との関係
    を検知する給水時間検知手段と、 前記洗濯物量検知手段及び前記給水時間検知手段の出力
    信号に基づき、脱水すすぎを行なう際に必要な水量を決
    定する水量決定手段と、 脱水すすぎにおいて、前記洗濯物の脱水に先立ち、前記
    給水手段により前記水量決定手段で決定された水量の水
    を洗濯槽内に給水させる給水制御手段とを備えたことを
    特徴とする全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の全自動洗濯機において、 前記水量決定手段は、前記給水時間検知手段で検知した
    同じ給水時間に対して、前記洗濯物量検知手段で検知し
    た洗濯物量が多いほど水量をより少ない水量に決定し、
    前記洗濯物量が少ないほど水量をより多い水量に決定す
    ることを特徴とする全自動洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の全自動洗濯機にお
    いて、 前記給水時間検知手段は、洗濯槽内への給水時に洗濯水
    が予め設定されたある水位から別の水位に至る時間を検
    知することを特徴とする全自動洗濯機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の全自動洗
    濯機において、 前記給水時間検知手段及び前記洗濯物量検知手段は、洗
    い運転実行前の最初の給水時に実行されることを特徴と
    する全自動洗濯機。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の全自動洗
    濯機において、 前記洗濯物量検知手段で検知した洗濯物量に応じて、脱
    水すすぎの回数を変化させるすすぎ制御手段をさらに備
    えたことを特徴とする全自動洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104975469A (zh) * 2014-04-11 2015-10-14 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机及其控制方法
CN108998920A (zh) * 2017-06-06 2018-12-14 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机、洗衣机的控制方法和装置
CN111793930A (zh) * 2019-03-22 2020-10-20 青岛海尔洗衣机有限公司 洗衣机控制方法和洗衣机

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