JPH081046A - 回転霧化型静電塗装装置 - Google Patents

回転霧化型静電塗装装置

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JPH081046A
JPH081046A JP16305094A JP16305094A JPH081046A JP H081046 A JPH081046 A JP H081046A JP 16305094 A JP16305094 A JP 16305094A JP 16305094 A JP16305094 A JP 16305094A JP H081046 A JPH081046 A JP H081046A
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inner cylinder
cylinder
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Hidetsugu Matsuda
英嗣 松田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1064Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft

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  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 色替時に塗料通路内に残留する前色塗料や洗
浄のための洗浄溶剤の回収率を高め、外部に排出される
塗料や洗浄溶剤の量を削減する。 【構成】 フィードチューブ41を外筒42,内筒43
および中筒45から3重チューブ構造とし、内筒43と
中筒45との間に各連通孔43Bを介して塗料通路46
と先端側で連通する排液通路47を形成した。従って、
色替時に前色塗料を排出するときには、塗料弁49を閉
弁して塗料通路46を遮断し、この状態で排液弁50を
開弁することにより、塗料通路46に残留した前色塗料
の大部分は、塗料通路46,各連通孔43B,排液通路
47,排液弁50,排液配管を介して順次廃液タンク内
に流入して回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の車体,
電化製品等の被塗物を塗装するのに用いて好適な回転霧
化型静電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は回転霧化型静電塗装装置とし
て、回転軸内に2重チューブ構造のフィードチューブを
配設し、内筒内を塗料通路とすると共に、内筒と外筒と
の間を溶剤通路とし、フィードチューブ先端に塗料が付
着しても、溶剤通路を介して洗浄溶剤を吐出することに
より、この付着塗料を確実に洗浄しうるようにしたもの
を提案している(実開平2−37766号公報)。
【0003】そこで、図4ないし図6により、上述した
従来技術による回転霧化型静電塗装装置について述べ
る。
【0004】図において、1は静電塗装機、2は該静電
塗装機1のハウジングをなす金属製筒体からなる本体を
それぞれ示し、該本体2の先端側には環状のモータホル
ダ部2Aが一体形成され、基端側にはレシプロケータ等
に取付けられる取付用ブラケット(いずれも図示せず)
が設けられている。また、該本体2の外周側は本体カバ
ー3によって覆われ、該本体カバー3の外面側には、水
系塗料、メタリック系塗料等の電気抵抗値の低い塗料を
間接的に帯電させるための外部電極(図示せず)が設け
られている。
【0005】4は本体2のモータホルダ部2Aに取付け
られたタービン型のエアモータで、該エアモータ4は、
軸方向に穿設された軸穴5と、該軸穴5を取り囲むよう
にして設けられたエア軸受6,6と、前記軸穴5の基端
側に設けられたエアタービン7とから構成されている。
そして、前記各エア軸受6には軸受エア供給通路8か
ら、エアタービン7には駆動エア供給通路9からそれぞ
れ圧縮エアが供給されるようになっている。
【0006】10は軸穴5に挿通された中空筒状の回転
軸で、該回転軸10は、その基端側がエアタービン7に
固着され、先端側がエアモータ4外に突出している。そ
して、該回転軸10は、エアタービン7によって回転駆
動されるものである。
【0007】11はエアモータ4外に位置して回転軸1
0の先端側に固着されたベル型の回転霧化頭を示し、該
回転霧化頭11は、軸方向中間のリム11Aを挟んで一
端側が回転軸10に取付けられる取付部11Bとなり、
他端側が朝顔状に拡開する平滑化面11Cとなり、該平
滑化面11Cの先端側は多数のV字状溝が形成された放
出端縁11Dとなっている。
【0008】12は回転霧化頭11の平滑化面11Cの
途中に設けられたハブ部材を示し、該ハブ部材12は、
その背面側が後述のフィードチューブ20から塗料や洗
浄溶剤としてのシンナ等が選択的に供給される凸円錐状
の塗料供給面12Aとなり、外周側には該塗料供給面1
2Aからの塗料、洗浄溶剤を回転霧化頭11の放出端縁
11D側に導くための第1のハブ孔12Bが多数穿設さ
れ(2個のみ図示)、かつ中央部には前面側にシンナを
供給するための第2のハブ孔12Cが穿設されている。
【0009】13は回転霧化頭11の外周を囲むように
して本体2の先端側に設けられた内側エアノズル、14
は該内側エアノズル13の外側に設けられた外側エアノ
ズルをそれぞれ示し、該外側エアノズル14は本体カバ
ー3に螺着されると共に、内側エアノズル13を本体2
との間で挟着している。また、該各エアノズル13,1
4の間には、環状のエア噴出孔15が形成され、該エア
噴出孔15は、シェーピングエア供給通路16からのエ
アが各エアチャンバ17,18等を介して供給される
と、このエアをシェーピングエアとして回転霧化頭11
の先端外周側に噴出し、該回転霧化頭11から噴霧され
た塗料の塗装パターンを円形状にパターン成形するもの
である。また、回転霧化頭11と内側エアノズル13と
の間にも他の環状のエア噴出孔19が形成され、該エア
噴出孔19は、各エア軸受6、エアタービン7等から流
出したエアの一部をシェーピングエアとして噴出するも
のである。
【0010】20は回転軸10内に同軸に設けられたフ
ィードチューブを示し、該フィードチューブ20は、後
述する外筒21と内筒22とから2重チューブ構造とな
っている。
【0011】21はフィードチューブ20を後述の内筒
22と共に構成する外筒を示し、該外筒21は、その基
端側が本体2に取付けられ、先端側が縮径して溶剤吐出
口21Aとなり、回転霧化頭11のリム11Aと対応す
る位置まで延在している。
【0012】また、22は前記外筒21内に同軸に配設
された内筒を示し、該内筒22は、その基端側が本体2
に取付けられ、途中に後述する塗料弁25の弁体25C
が離着座する弁座22Aが一体形成されると共に、先端
側が縮径しつつ外筒21の外部に突出した塗料吐出口2
2Bとなっている。
【0013】23は内筒22内に形成された塗料通路
で、該塗料通路23は、その基端側が後述の塗料供給配
管32に接続され、先端側は塗料吐出口22Bの位置で
ハブ部材12の塗料供給面12Aに向けて開口してい
る。そして、該塗料通路23は、その途中に設けられた
塗料弁25が開,閉することにより、内部に収容した塗
料をハブ部材12に向けて噴出するものである。
【0014】24は外筒21と内筒22との間に形成さ
れた溶剤通路を示し、該溶剤通路24は、その基端側が
後述の溶剤供給配管35に接続され、先端側は溶剤吐出
口21Aの位置で内筒22の先端側に向けて開口してい
る。そして、該溶剤通路24は、その途中に設けられた
後述の先端側洗浄弁26が開,閉することにより、外部
から供給されたシンナを内筒22の先端側に向けて噴射
するものである。
【0015】25は2ポート2位置のスプリングリター
ン型エア式切換弁からなる常閉の塗料弁を示し、該塗料
弁25は本体2に設けられたアクチュエータ25Aと、
基端側が該アクチュエータ25Aに連結され、先端側が
内筒22内に挿通された弁軸25Bと、該弁軸25Bの
先端側に設けられ、内筒22の弁座22Aに離着座する
弁体25Cとから構成されている。そして、該塗料弁2
5は、常時は弁座22Aに着座して閉弁し、外部からの
制御エアがアクチュエータ25Aに給排されると、弁軸
25Bを縮小させて弁体25Cを内筒22の弁座22A
に離座させ、塗料通路23を開弁するものである。
【0016】26は2ポート2位置のスプリングリター
ン型エア式切換弁からなる常閉の先端側洗浄弁を示し、
該先端側洗浄弁26は本体2に設けられたアクチュエー
タ26Aと、基端側が該アクチュエータ26Aに連結さ
れ、先端側が溶剤通路24内に挿通された弁軸26B
と、該弁軸26Bの先端側に設けられ、溶剤通路24の
途中を開,閉する弁体26Cとから構成されている。そ
して、該先端側洗浄弁26は、常時は溶剤通路24を閉
弁状態とし、外部から制御エアが供給されることによっ
て開弁して後述の洗浄弁装置34と溶剤通路24との間
を連通するものである。
【0017】さらに、27は本体2内に形成された排液
通路で、該排液通路27は、図5に示すように、その一
端側が排液配管28を介して静電塗装機1の外部に設け
られた廃液タンク29に接続され、その他端側が本体2
内で塗料通路23の途中に接続されている。
【0018】また、30は前記排液通路27の途中に設
けられた排液弁を示し、該排液弁30は先端側洗浄弁2
6とほぼ同様に、常閉の2ポート2位置のスプリングリ
ターン型エア式切換弁として構成されている。そして、
該排液弁30は、外部からの制御エアによって開,閉弁
することにより、排液通路27と廃液タンク29との間
を連通,遮断するものである。
【0019】一方、31は静電塗装機1の外部に設けら
れた色替弁装置を示し、該色替弁装置31は、塗料供給
配管32と、該塗料供給配管32の途中に設けられたギ
ヤポンプ33を介して塗料通路23と接続されている。
そして、該色替弁装置31は、A,B,…の複数の塗料
(2色のみ図示)、水、シンナ、エアを選択的に吐出
し、塗料通路23内に供給するものである。
【0020】34は色替弁装置31と共に静電塗装機1
の外部に設けられた洗浄弁装置を示し、該洗浄弁装置3
4は溶剤供給配管35を介して先端側洗浄弁26に接続
され、該先端側洗浄弁26を介して溶剤通路24に接続
されている。そして、該洗浄弁装置34は、内筒22の
先端側や回転霧化頭11等を洗浄するためのシンナ,エ
アを選択的に吐出し、溶剤通路24に供給するものであ
る。
【0021】従来技術による回転霧化型静電塗装装置は
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
水系塗料を用いた場合を例に挙げ、図6を参照しつつ説
明する。
【0022】まず、前色の塗装終了後の洗浄工程、A色
供給工程が行なわれ、A色塗料は塗料供給配管32から
塗料通路23,回転霧化頭11に亘って充填されてい
る。
【0023】そして、A色の塗装工程では、エアモータ
4によって回転軸10、回転霧化頭11を回転させる。
一方、外部電極に高電圧を印加すると共に、シェーピン
グエア供給通路16からシェーピングエアを供給し、エ
ア噴出孔15から回転霧化頭11の前面側にシェーピン
グエアを噴出する。次に、塗料弁25を切換位置(イ)
から切換位置(ロ)に切換えて開弁させると、塗料通路
23内のA色塗料は、塗料吐出口22Bからハブ部材1
2の塗料供給面12Aに向けて吐出され、回転霧化頭1
1の高速回転によって霧化される。そして、この霧化さ
れたA色塗料は、外部電極によるコロナ放電領域を通過
する間に帯電しつつ、各エア噴出孔15,19からのシ
ェーピングエアにより塗装パターンがパターン形成さ
れ、外部電極と被塗物との間に生じる電気力線に沿って
飛行することにより、該被塗物に塗着する。
【0024】次に、A色の塗装工程が終了し、次色の塗
料、例えば水系B色の塗料を噴霧する場合には、塗料供
給配管32、塗料通路23、ハブ部材12等に残留、付
着したA色塗料を洗浄する洗浄工程を行なう。
【0025】即ち、洗浄工程では、排液弁30を切換位
置(イ)から切換位置(ロ)に切換えて開弁させ、排液
通路27と廃液タンク29とを接続した後、色替弁装置
31から水、エア、シンナを交互に複数回吐出する。こ
れにより、塗料供給配管32、塗料通路23の一部に残
留したA色塗料は、排液通路27から排液配管28等を
介して廃液タンク29内に流入し、回収される。そし
て、塗料供給配管32および塗料通路23の一部の洗浄
が終了したら、塗料弁25を切換位置(ロ)に切換えて
開弁させ、色替弁装置31からのシンナを塗料通路23
の先端側に供給する。
【0026】これにより、このシンナは塗料通路23に
残留するA色塗料をハブ部材12の塗料供給面12A側
に吐出させつつ、該塗料通路23の先端側や回転霧化頭
11、ハブ部材12等を洗浄する。
【0027】また、前記A色の塗装工程では、A色塗料
の吐出時に内筒22の先端の塗料吐出口22B外周側に
塗料36が付着する。しかし、前述の洗浄工程では、塗
料通路23から回転霧化頭11に向けてシンナ等を噴射
するだけであるから、この付着塗料36を洗浄すること
ができない。そこで、前記洗浄工程では、前述した塗料
通路23等の主洗浄に加えて、内筒22の先端外周側を
スポット的に洗浄する補助洗浄を行なうようになってい
る。
【0028】即ち、先端側洗浄弁26を切換位置(イ)
から切換位置(ロ)に切換えて開弁させると共に、洗浄
弁装置34からシンナを吐出する。これにより、このシ
ンナは、溶剤供給配管35から溶剤通路24に供給さ
れ、該溶剤吐出口21Aから内筒22の塗料吐出口22
B外周側に向けて吐出されて付着塗料36を洗浄する。
そして、内筒22の先端側外周の付着塗料36の洗浄が
終了したら、洗浄弁装置34からのエアによって溶剤通
路24内に残留したシンナを排出するようになってい
る。
【0029】最後に、A色塗装に続いてB色塗装を行な
う場合は、排液弁30を開弁させた状態で色替弁装置3
1から塗料通路23、排液通路27内にB色塗料を供給
し、次に、排液弁30を閉弁させると共に塗料弁25を
短時間開弁を行ない、これにより回転霧化頭11にB色
塗料を供給して、B色の塗装準備を行なった後、B色に
よる被塗物の塗装を開始する。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による回転霧化型静電塗装装置では、色替時に色
替弁装置31から水,エア,シンナを吐出して塗料供給
配管32,塗料通路23の一部を流通させることによ
り、該塗料供給配管32,塗料通路23の一部に残留す
る塗料を押出して廃液タンク29に吐出し、回収するよ
うになっている。
【0031】しかし、塗料通路23のうち、廃液タンク
29側に分岐した排液通路27よりも先端、即ち、内筒
22内において塗料吐出口22Bに至る空間内には多量
の前色塗料が残留している。
【0032】このため、従来技術による塗装装置では、
塗料通路23の大部分を占める内筒22内に残留する塗
料を回転霧化頭11から塗装ブース内に吐出するように
しているから、洗浄時に多量のシンナを消費するばかり
か、塗装ブース内に多量の塗料やシンナが排出されるよ
うになり、排出される多量の塗料やシンナ等によって塗
装ブース内が汚染されてしまうという問題がある。特
に、昨今では、環境保護の観点から、シンナ等による汚
染の低減が各産業界から要請されているが、従来技術に
よるものでは、係る要請を満たすことができず、信頼
性、性能が低いという問題がある。
【0033】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、色替時に塗料通路内に残留する前色塗料
や洗浄のための洗浄溶剤の回収率を高め、外部に排出さ
れる塗料や洗浄溶剤の量を削減できるようにした回転霧
化型静電塗装装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する回転霧化型静電塗装装置は、
筒状の本体と、該本体に設けられたエアモータと、該エ
アモータの軸方向に挿通され、該エアモータによって回
転せしめられる回転軸と、前記本体外に突出して該回転
軸の先端側に設けられた回転霧化頭と、前記回転軸内に
同軸に設けられ、先端側が該回転霧化頭内に延在したフ
ィードチューブとを備え、該フィードチューブを外筒,
内筒および該外筒と内筒の間に設けられた中筒から3重
チューブ構造とし、該内筒内には前記回転霧化頭に向け
て塗料,洗浄溶剤およびエアを選択的に供給する塗料通
路を設け、前記内筒と中筒との間には先端側が該塗料通
路に連通して該塗料通路内の塗料,洗浄溶剤を廃液タン
ク内に排出する排液通路を設け、前記中筒と外筒との間
には前記内筒の先端側に向けて洗浄溶剤を供給する溶剤
通路を設ける構成としてなる。
【0035】
【作用】上記構成により、塗装時には、塗料通路から吐
出された塗料が回転霧化頭によって霧化されて被塗物に
塗着する。また、色替時には、塗料通路内に残留する前
色塗料の大部分が排液通路を介して廃液タンク内に排出
されて回収されるから、塗料や洗浄溶液の外部への排出
量が削減され、内筒の先端側や回転霧化頭に付着した塗
料は、溶剤通路から供給される洗浄溶剤によって洗浄さ
れる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。なお、実施例では前述した図4ないし
図6に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0037】図中、41は回転軸10内に同軸に設けら
れた本実施例によるフィードチューブを示し、該フィー
ドチューブ41は、後述する外筒42,内筒43,中筒
45から3重チューブ構造となっている。
【0038】42は本実施例による外筒で、該外筒42
は基端側が本体2に取付けられ、先端側が縮径して回転
霧化頭11のリム11Aと対応する位置まで延在し、溶
剤吐出口42Aとなっている。
【0039】43は該外筒42内に同軸に配設された内
筒で、該内筒43は、その基端側が本体2に取付けら
れ、先端部分が縮径して外筒42の外部に突出し、塗料
吐出口43Cとなっている。また、該内筒43の先端側
には、図2に示す如く、後述する塗料弁49の弁体49
Cが離,着座する弁座43Aが一体に固着され、該弁座
43Aの基端側近傍には、後述する塗料通路46と排液
通路47とを連通する連通孔43B,43Bが形成され
ている。さらに、該内筒43の外周側には、前記弁座4
3Aの先端側近傍に位置して環状の閉塞部材44が固着
されている。
【0040】また、45は外筒42と内筒43との間に
位置して同軸に設けられた中筒を示し、該中筒45は、
その基端側が本体2に取付けられ、先端側が閉塞部材4
4に固着され、これによって先端側が閉塞された状態と
なっている。
【0041】46は内筒43内に形成された塗料通路
で、該塗料通路46は、その基端側が塗料供給配管32
に接続され、先端側は塗料吐出口43Cの位置でハブ部
材12の塗料供給面12Aに向けて開口している。そし
て、該塗料通路46は、その途中に設けられた塗料弁4
9が開弁することにより、内部に収容した塗料をハブ部
材12に向けて噴出するものである。
【0042】47は内筒43と中筒45との間に形成さ
れた排液通路で、該排液通路47は、その基端側が排液
配管28に接続され、先端側は連通孔43Bを介して塗
料通路46と連通している。そして、該排液通路47は
塗料弁49が閉弁し、その途中に設けられた後述の排液
弁50が開弁した状態で、色替弁装置31から水,エア
および洗浄溶剤としてのシンナが供給されることによ
り、塗料通路46内に残留する塗料やシンナ等を前記排
液配管28を介して廃液タンク29に排出するものであ
る。
【0043】48は外筒42と中筒45との間に形成さ
れた溶剤通路で、該溶剤通路48は、その基端側が溶剤
供給配管35に接続され、先端側は溶剤吐出口42Aの
位置で内筒43の塗料吐出口43C外周側に向けて開口
している。そして、該溶剤通路48は、その途中に設け
られた後述の先端側洗浄弁51が開弁することにより、
洗浄弁装置34から供給されたシンナを内筒43の塗料
吐出口43C外周側に向けて噴射させるものである。
【0044】一方、49は、図3に示すように、塗料通
路46を開,閉すべく2ポート2位置のスプリングリタ
ーン型エア式切換弁からなる常閉の塗料弁を示し、該塗
料弁49は、従来技術による塗料弁25と同様に、本体
2に設けられたアクチュエータ49Aと、基端側が該ア
クチュエータ49Aに連結され、先端側が内筒43内に
挿通された弁軸49Bと、該弁軸49Bの先端側に設け
られ、内筒43の弁座43Aに離着座する弁体49Cと
から構成されている。そして、該塗料弁49は、外部か
らの制御エアに応じてアクチュエータ49Aで弁軸49
Bを移動することにより、弁体49Cを内筒43の弁座
43Aに離,着座させ、塗料通路46を開,閉するよう
になっている。
【0045】50は排液通路47を開,閉すべく2ポー
ト2位置のスプリングリターン型エア式切換弁からなる
常閉の排液弁を示し、該排液弁50は、本体2に設けら
れたアクチュエータ50Aと、基端側が該アクチュエー
タ50Aに連結され、先端側が排液通路47内に挿通さ
れた弁軸50Bと、該弁軸50Bの先端側に設けられ、
排液通路47の途中を開,閉する弁体50Cとから構成
されている。そして、該排液弁50は、外部からの制御
エアによって排液通路47を開,閉し、該排液通路47
と廃液タンク29との間を連通,遮断するものである。
【0046】51は溶剤通路48を開,閉すべく2ポー
ト2位置のスプリングリターン型エア式切換弁からなる
常閉の先端側洗浄弁を示し、該先端側洗浄弁51は、従
来技術で述べた先端側洗浄弁26と同様に、本体2に設
けられたアクチュエータ51Aと、基端側が該アクチュ
エータ51Aに連結され、先端側が溶剤通路48内に挿
通された弁軸51Bと、該弁軸51Bの先端側に設けら
れ、溶剤通路48の途中を開,閉する弁体51Cとから
構成されている。そして、該先端側洗浄弁51は、外部
からの制御エアによって溶剤通路48を開,閉弁し、該
溶剤通路48と洗浄弁装置34との間を連通,遮断する
ものである。
【0047】本実施例による回転霧化型静電塗装装置は
上述の如き構成を有するもので、その基本的動作につい
ては従来技術によるものと格別差異はない。
【0048】然るに、本実施例では、フィードチューブ
41を外筒42,内筒43および中筒45から3重チュ
ーブ構造とし、内筒43と中筒45との間に各連通孔4
3Bを介して塗料通路46と先端側で連通する排液通路
47を形成している。
【0049】この結果、色替時に前色塗料を排出すると
きには、塗料弁49の弁体49Cを弁座43Aに着座さ
せて塗料通路46を遮断し、この状態で排液弁50を開
弁することにより、塗料通路46内の残留塗料は、塗料
供給配管32,塗料通路46,各連通孔43B,排液通
路47,排液弁50,排液配管28を介して順次廃液タ
ンク29内に流入し、内筒43内に位置する塗料通路4
6に残留した前色塗料の大部分を廃液タンク29内に排
出することができる。従って、塗料通路46内に残留す
る前色塗料を少なくでき、塗料通路46から外部に吐出
される塗料やシンナを大幅に削減することができる。
【0050】かくして、本実施例によれば、塗料通路4
6に残留する塗料やこの塗料を押出すために使用される
シンナ等の大部分を廃液タンク29内に排出して確実に
回収することができるから、塗料やシンナによって塗装
ブース内を汚染してしまう事態を効果的に防止でき、環
境保護を推進して、信頼性を大幅に向上することができ
る。
【0051】また、最終的に塗料通路46に残留する塗
料を、該塗料通路46先端の僅かな量とすることができ
るから、洗浄時においてこの塗料を排出して洗浄するた
めのシンナ使用量を削減することができる。
【0052】なお、前記実施例では回転霧化型静電塗装
装置として、間接帯電方式の回転霧化型静電塗装装置を
用いた場合を例示したが、塗料として高抵抗な溶剤系塗
料を用いる場合には、塗料を直接的に帯電させる直接帯
電方式の回転霧化型静電塗装装置に適用してもよい。
【0053】また、前記実施例では、洗浄弁装置34か
らシンナ,エアを選択的に吐出するものとして述べた
が、外筒42の先端に溶剤吐出口42Aを弾性的に閉塞
するゴム弁等を設けることにより、溶剤通路48内のシ
ンナを排出するためのエアを吐出する機構を削除し、シ
ンナのみを吐出する構成としてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、フ
ィードチューブを外筒,内筒および該外筒と内筒の間に
設けられた中筒から3重チューブ構造とし、該内筒内に
は回転霧化頭に向けて塗料,洗浄溶剤およびエアを選択
的に供給する塗料通路を設け、前記内筒と中筒との間に
は先端側が該塗料通路に連通して該塗料通路内の塗料,
洗浄溶剤を廃液タンク内に排出する排液通路を設け、前
記中筒と外筒との間には前記内筒の先端側に向けて洗浄
溶剤を供給する溶剤通路を設ける構成とすることによ
り、色替時には、塗料通路内に残留する前色塗料の大部
分を排液通路を介して廃液タンク内に排出して回収する
ことができるから、例えば塗装ブース内に排出される塗
料や洗浄溶剤の量を削減でき、塗料や洗浄溶剤による汚
染を防止して信頼性を向上することができる。また、塗
料通路に最終的に残留する塗料を削減できるから、この
塗料の押出しや洗浄に用いるための洗浄溶剤の使用量を
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転霧化型静電塗装装置の静電塗
装機の要部を示す縦断面図である。
【図2】図1中の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】回転霧化型静電塗装装置の全体構成を示す回路
構成図である。
【図4】従来技術による回転霧化型静電塗装装置の静電
塗装機の要部を示す縦断面図である。
【図5】回転霧化型静電塗装装置の全体構成を示す回路
構成図である。
【図6】塗装工程および洗浄工程を示す工程説明図であ
る。
【符号の説明】
2 本体 4 エアモータ 10 回転軸 11 回転霧化頭 29 廃液タンク 41 フィードチューブ 42 外筒 43 内筒 43B 連通孔 45 中筒 46 塗料通路 47 排液通路 48 溶剤通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の本体と、該本体に設けられたエア
    モータと、該エアモータの軸方向に挿通され、該エアモ
    ータによって回転せしめられる回転軸と、前記本体外に
    突出して該回転軸の先端側に設けられた回転霧化頭と、
    前記回転軸内に同軸に設けられ、先端側が該回転霧化頭
    内に延在したフィードチューブとを備え、該フィードチ
    ューブを外筒,内筒および該外筒と内筒の間に設けられ
    た中筒から3重チューブ構造とし、該内筒内には前記回
    転霧化頭に向けて塗料,洗浄溶剤およびエアを選択的に
    供給する塗料通路を設け、前記内筒と中筒との間には先
    端側が該塗料通路に連通して該塗料通路内の塗料,洗浄
    溶剤を廃液タンク内に排出する排液通路を設け、前記中
    筒と外筒との間には前記内筒の先端側に向けて洗浄溶剤
    を供給する溶剤通路を設ける構成としてなる回転霧化型
    静電塗装装置。
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