JPH0539670U - 回転霧化型静電塗装装置 - Google Patents

回転霧化型静電塗装装置

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JPH0539670U
JPH0539670U JP10064691U JP10064691U JPH0539670U JP H0539670 U JPH0539670 U JP H0539670U JP 10064691 U JP10064691 U JP 10064691U JP 10064691 U JP10064691 U JP 10064691U JP H0539670 U JPH0539670 U JP H0539670U
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cleaning
valve
solvent
paint
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JP10064691U
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雅晴 黒元
真一 高山
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ランズバーグ・オートモーテイブ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄終了時に、溶剤通路内に残留した洗浄溶
剤を廃液タンク内に回収して確実に除去し、塗装ブース
等の外部環境が汚染するのを防止する。 【構成】 静電塗装機1に排出弁42、排出管43、エ
ゼクタ44からなる吸引手段としての吸引機構45を設
ける構成とした。そして、塗装行程が終了すると、塗料
弁25を閉弁すると共に先端側洗浄弁26を開弁し、洗
浄弁装置41からのシンナを溶剤通路24内に供給する
ことにより、内筒22の先端外周側にシンナを噴射し、
該内筒22の外周側に付着した塗料を洗浄する。次に、
洗浄弁装置41からのシンナの吐出終了とほぼ同時に、
排出弁42を開弁し、エゼクタ44を作動させると、溶
剤通路24内に残留したシンナは、先端側洗浄弁26、
溶剤供給配管35、排出弁42、排出管43を介してエ
ゼクタ44内に吸引され、該エゼクタ44から廃液タン
ク29内に排出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば車体等の被塗物に水系塗料、溶剤系塗料を噴霧して塗装する のに用いて好適な回転霧化型静電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による回転霧化型静電塗装装置として、図3ないし図6に示すものが 知られている。
【0003】 図において、1は静電塗装機、2は該静電塗装機1のハウジングをなす金属製 筒体からなる本体をそれぞれ示し、該本体2の先端側には環状のモータホルダ部 2Aが一体形成され、基端側には取付用ブラケット(図示せず)が設けられてい る。また、該本体2の外周側は本体カバー3によって覆われ、該本体カバー3の 外面側には、水系塗料、メタリック系塗料等の電気抵抗値の低い塗料を帯電させ るのに使用される外部電極(図示せず)が設けられている。
【0004】 4は本体2のモータホルダ部2Aに取付けられたタービン型のエアモータで、 該エアモータ4は、軸方向に穿設された軸穴5と、該軸穴5を取り囲むようにし て設けられたエア軸受6,6と、軸穴5の基端側に設けられたタービンモータ7 とから静圧空気軸受を兼ねて構成されている。そして、各エア軸受6には軸受エ ア供給通路8を介してエアが供給され、タービンモータ7には駆動エア供給通路 9を介してエアが供給されるようになっている。
【0005】 10は軸穴5に挿通された中空筒状の回転軸で、該回転軸10は、その基端側 がタービンモータ7に固着され、先端側がエアモータ4外に突出している。そし て、該回転軸10はタービンモータ7によって各エア軸受6に支持されつつ回転 駆動されるものである。
【0006】 11はエアモータ4外に位置して回転軸10の先端側に固着されたベル型の回 転霧化頭を示し、該回転霧化頭11は図4にも示す如く、軸方向中間のリム11 Aを挟んで一端側が回転軸10に取付けられる取付部11Bとなり、他端側が朝 顔状に拡開する平滑化面11Cとなり、該平滑化面11Cの先端側は多数のV字 状溝が形成された放出端縁11Dとなっている。
【0007】 12は回転霧化頭11の平滑化面11Cの途中に設けられたハブ部材を示し、 該ハブ部材12は、その背面側が後述のフィードチューブ20から塗料、洗浄溶 剤等が選択的に供給される凸円錐状の塗料供給面12Aとなり、外周側には該塗 料供給面12Aからの塗料、洗浄溶剤を回転霧化頭11の放出端縁11D側に導 くための第1のハブ孔12Bが多数穿設され(2個のみ図示)、かつ中央部には 前面側に洗浄溶剤としてのシンナを供給するための第2のハブ孔12Cが穿設さ れている。
【0008】 13は回転霧化頭11の外周を囲むようにして本体2の先端側に設けられた内 側エアノズル、14は該内側エアノズル13の外側に設けられた外側エアノズル をそれぞれ示し、該外側エアノズル14は本体カバー3に螺着されると共に、内 側エアノズル13を本体2との間で挟着している。また、該各エアノズル13, 14の間には、環状のエア噴出孔15が形成され、該エア噴出孔15は、シェー ピングエア供給通路16からのエアが各エアチャンバ17,18等を介して供給 されると、このエアをシェーピングエアとして回転霧化頭11の先端外周側に噴 出し、該回転霧化頭11から噴霧された塗料の塗装パターンを円形状にパターン 成形するものである。また、回転霧化頭11と内側エアノズル13との間にも他 の環状のエア噴出孔19が形成され、該エア噴出孔19は、各エア軸受6、ター ビンモータ7等から流出したエアの一部をシェーピングエアとして噴出するもの である。
【0009】 20は回転軸10内に同軸に設けられたフィードチューブ、21は該フィード チューブ20を後述の内筒22と共に構成する外筒を示し、該外筒21は、その 基端側が本体2に取付けられ、先端側が縮径して回転霧化頭11のリム11Aと 対応する位置まで延在している。22は該外筒21内に同軸に配設された内筒を 示し、該内筒22は、その基端側が本体2に取付けられ、先端側が縮径して外筒 21の外部に突出し、途中には後述する塗料弁25の弁体25Cが離着座する弁 座22Aが一体形成されている。
【0010】 23は内筒22内に形成された塗料通路で、該塗料通路23は、その基端側が 後述の塗料供給配管32に接続され、先端側はハブ部材12の塗料供給面12A に向けて開口している。また、該塗料通路23の途中には塗料弁25が設けられ 、該塗料弁25によって開,閉されることにより、内部に収容した塗料をハブ部 材12に向けて噴出するようになっている。
【0011】 24は外筒21と内筒22との間に形成された溶剤通路を示し、該溶剤通路2 4は、その基端側が後述の溶剤供給配管35に接続され、先端側は内筒22の先 端側に向けて開口している。また、該溶剤通路24の途中には後述の先端側洗浄 弁26が設けられ、該先端側洗浄弁26によって開,閉されることにより、外部 から供給されたシンナを内筒22の先端側に向けて噴射するものである。
【0012】 25は2ポート2位置のエア式切換弁からなる塗料弁を示し、該塗料弁25は 本体2に設けられたアクチュエータ25Aと、基端側が該アクチュエータ25A に連結され、先端側が内筒22内に挿通された弁軸25Bと、該弁軸25Bの先 端側に設けられ、内筒22の弁座22Aに離着座する弁体25Cとから構成され ている。そして、該塗料弁25は、外部からの制御エアがアクチュエータ25A に給排されると、弁軸25Bを伸縮させて弁体25Cを内筒22の弁座22Aに 離着座させ、塗料通路23を開,閉するものである。
【0013】 26は2ポート2位置のスプリングリターン型エア式切換弁からなる先端側洗 浄弁を示し、該先端側洗浄弁26は本体2に設けられたアクチュエータ26Aと 、基端側が該アクチュエータ26Aに連結され、先端側が溶剤通路24内に挿通 された弁軸26Bと、該弁軸26Bの先端側に設けられ、溶剤通路24の途中を 開,閉する弁体26Cとから構成されている。そして、該先端側洗浄弁26は、 外部からの制御エアによって開,閉弁し、これにより後述の洗浄弁装置34と溶 剤通路24との間を連通,遮断するものである。
【0014】 さらに、図5において、27は本体2内に形成された排液通路で、該排液通路 27は、その一端側が排液配管28を介して静電塗装機1の外部に設けられた廃 液タンク29に接続され、その他端側が本体2内で塗料通路23の途中に接続さ れている。30は該排液通路27の途中に設けられた排液弁を示し、該排液弁3 0は先端側洗浄弁26とほぼ同様に、2ポート2位置のスプリングリターン型エ ア式切換弁として構成されている。そして、該排液弁30は、外部からの制御エ アによって開,閉弁することにより、排液通路27と廃液タンク29との間を連 通,遮断するものである。
【0015】 31は静電塗装機1の外部に設けられた色替弁装置を示し、該色替弁装置31 は、塗料供給配管32と、該塗料供給配管32の途中に設けられたギヤポンプ3 3を介して塗料通路23と接続されている。そして、該色替弁装置31は、A, B,…の複数の塗料(2色のみ図示)、水、シンナ、エアを選択的に吐出し、塗 料通路23内に供給するものである。
【0016】 34は色替弁装置31と共に静電塗装機1の外部に設けられた洗浄弁装置を示 し、該洗浄弁装置34は溶剤供給配管35を介して先端側洗浄弁26に接続され 、該先端側洗浄弁26を介して溶剤通路24に接続されている。そして、該洗浄 弁装置34は、内筒22の先端側を洗浄するためのシンナと、該シンナを回転霧 化頭11の前面側に向けて排出するためのエアとを選択的に吐出し、溶剤通路2 4に供給するものである。
【0017】 従来技術による回転霧化型静電塗装装置は上述の如き構成を有するもので、次 にその作動について水系塗料を用いた場合を例に挙げ、図6を参照しつつ説明す る。
【0018】 まず、前色の塗装終了後の洗浄行程、A色供給行程が行なわれ、A色塗料は塗 料供給配管32から塗料通路23,回転霧化頭11に亘って充填されている。
【0019】 そして、A色の塗装行程では、エアモータ4によって回転軸10、回転霧化頭 11を回転させる。一方、外部電極に高電圧を印加すると共に、シェーピングエ ア供給通路16からシェーピングエアを供給し、エア噴出孔15から回転霧化頭 11の前面側にシェーピングエアを噴出する。次に、塗料弁25を切換位置(イ )から切換位置(ロ)に切換えて開弁させると、塗料通路23内のA色塗料は、 ハブ部材12の塗料供給面12Aに向けて吐出され、回転霧化頭11の高速回転 によって霧化される。そして、この霧化されたA色塗料は、外部電極によるコロ ナ放電領域を通過する間に帯電しつつ、各エア噴出孔15,19からのシェーピ ングエアにより塗装パターンがパターン形成され、外部電極と被塗物との間に生 じる電気力線に沿って飛行することにより、該被塗物に塗着する。
【0020】 次に、A色の塗装行程が終了し、次色の塗料、例えば水系B色の塗料を噴霧す る場合には、塗料供給配管32、塗料通路23、ハブ部材12等に残留、付着し たA色塗料を洗浄する洗浄行程を行なう。
【0021】 即ち、洗浄行程では、排液弁30を切換位置(イ)から切換位置(ロ)に切換 えて開弁させ、排液通路27と廃液タンク29とを接続した後、図6に示す如く 、色替弁装置31から水、エア、シンナを交互に複数回吐出する。これにより、 塗料供給配管32、塗料通路23等に残留したA色塗料は、排液通路27から排 液配管28等を介して廃液タンク29内に流入し、回収される。そして、塗料通 路23等の洗浄が終了したら、塗料弁25を切換位置(ロ)に切換えて開弁させ 、色替弁装置31からのシンナを塗料通路23内に供給する。これにより、この シンナは塗料通路23からハブ部材12の塗料供給面12A側に噴出され、該塗 料通路23の先端側や回転霧化頭11、ハブ部材12等を洗浄する。
【0022】 ここで、前記A色の塗装行程では、A色塗料が塗料噴出時の乱流等によって内 筒22の先端外周側に付着してしまい、図4中に示す如く、乾燥固着した付着塗 料36が生じる。しかし、前述の洗浄行程では、塗料通路23から回転霧化頭1 1に向けてシンナ等を噴射するだけであるから、この付着塗料36を洗浄するこ とができない。そこで、前記洗浄行程では、前述した塗料通路23等の主洗浄に 加えて、図6に示す如く、内筒22の先端外周側をスポット的に洗浄する補助洗 浄を行なうようになっている。
【0023】 即ち、先端側洗浄弁26を切換位置(イ)から切換位置(ロ)に切換えて開弁 させると共に、洗浄弁装置34からシンナを吐出する。これにより、このシンナ は、溶剤供給配管35から溶剤通路24に供給され、該溶剤通路24から内筒2 2の先端外周側に吐出されて付着塗料36を洗浄する。そして、付着塗料36の 洗浄が終了したら、洗浄弁装置34から溶剤通路24内にエアを供給し、このエ アによって該溶剤通路24内に残留したシンナを塗装ブース内に排出する。
【0024】 最後に、A色塗装に続いてB色塗装を行なう場合は、排液弁30を開弁させた 状態で色替弁装置31から塗料通路23、排液通路27内にB色塗料を供給し、 次に、排液弁30を閉弁させると共に塗料弁25を短時間開弁し、これにより回 転霧化頭11にB色塗料を供給して、B色の塗装準備を行なった後、B色による 被塗物の塗装を開始する。
【0025】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による回転霧化型静電塗装装置では、フィードチ ューブ20を、外筒21と内筒22とから2重管構造に形成し、該フィードチュ ーブ20内に塗料通路23と独立した溶剤通路24を形成することにより、主洗 浄とは別個の補助洗浄を行なって、内筒22の先端外周側に生じる付着塗料36 を洗浄し、塗装品質の向上を図っている。ここで、補助洗浄の終了時に、溶剤通 路24内のシンナを残留させたままにしておくと、次の塗装時に、この残留した シンナが塗料に混入して塗装品質を損なう等の不具合が生じる。
【0026】 そこで、従来技術によるものでは、補助洗浄の終了時に、溶剤通路24内に残 留したシンナを洗浄弁装置34からのエアによって塗装ブース内に排出するよう になっている。しかし、この場合には、洗浄弁装置34から溶剤通路24の先端 に至までの全ての残留シンナが外部の塗装ブース内に排出されてしまうから、補 助的な洗浄であるにもかかわらず、シンナを多量に消費するばかりか、外部環境 としての塗装ブースを汚染してしまうという問題がある。特に、最近は、環境保 護の観点から、シンナ等による汚染の低減が各産業界から要請されているが、従 来技術によるものでは、係る要請を満たすことができず、信頼性、性能が低いと いう問題がある。
【0027】 本考案は上述した従来技術の問題点に鑑みなされたもので、洗浄終了時に、溶 剤通路内に残留した洗浄溶剤を、廃液タンク内に回収して確実に除去することが でき、塗装ブース等の外部環境の汚染を防止できるようにした回転霧化型静電塗 装装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本考案が採用する構成の特徴は、溶剤通路に、 洗浄終了時に該溶剤通路内に残留した洗浄溶剤を吸引して廃液タンク内に排出す る吸引手段を設けたことにある。
【0029】
【作用】
洗浄行程が終了すると、吸引手段は溶剤通路内に残留した洗浄溶剤を吸引し、 廃液タンク内に排出して除去することができる。
【0030】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1および図2に基づいて説明する。なお、実施例で は前述した図3ないし図6に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し 、その説明を省略するものとする。
【0031】 図中、41は本実施例による洗浄弁装置を示し、該洗浄弁装置41は従来技術 で述べた洗浄弁装置34とほぼ同様に、溶剤供給配管35、先端側洗浄弁26等 を介して溶剤通路24に接続され、洗浄行程時には該溶剤通路24にシンナを供 給するようになっている。しかし、該洗浄弁装置41には、従来技術で述べた洗 浄弁装置34のエア弁に替えて、例えばスプリングリターン型のエア式切換弁等 からなる排出弁42が設けられている。また、該排出弁42は、排出管43を介 して後述のエゼクタ44に接続されている。そして、該排出弁42は、外部から の制御エアにより開,閉弁し、これにより溶剤供給配管35と排出管43との間 を連通,遮断するものである。
【0032】 44は吸引ポンプとしてのエゼクタを示し、該エゼクタ44は、主通路44A 内を廃液タンク29に向けて流通する空気等の流体の流れを利用して、排出管4 3内のシンナを吸引し、このシンナを廃液タンク29内に排出するようになって いる。かくして、本考案の構成要件である吸引手段としての吸引機構45は、前 記排出弁42と、排出管43と、エゼクタ44とから構成されている。
【0033】 本実施例による回転霧化型静電塗装装置は上述の如き構成を有するもので、そ の基本的動作については従来技術によるものと格別差異はない。そこで、本実施 例による回転霧化型静電塗装装置の特徴とする洗浄行程について、図2を参照し つつ説明する。
【0034】 まず、水系のA色塗料による一の塗装が終了したときには、次のA色塗装行程 が始まるまでのインターバル時間Tの間に、内筒22に生じた付着塗料36を除 去すべく、第1の補助洗浄を行なう。即ち、塗料弁25を閉弁すると共に先端側 洗浄弁26を開弁し、洗浄弁装置41から溶剤供給配管35内にシンナを吐出し て、このシンナを溶剤通路24内に供給することにより、内筒22の先端外周側 を洗浄する。
【0035】 そして、洗浄弁装置41からのシンナの吐出終了とほぼ同時に、排出弁42を 開弁し、エゼクタ44を作動させる。これにより、溶剤通路24内に残留したシ ンナは、先端側洗浄弁26、溶剤供給配管35、排出弁42、排出管43を介し てエゼクタ44内に吸引され、該エゼクタ44から廃液タンク29内に排出され る。そして、該先端側洗浄弁26,排出弁42,エゼクタ44は、洗浄弁装置4 1からのシンナの吐出終了時から所定時間tが経過した後に、それぞれ閉弁,停 止される。ここで、前記所定時間tは、溶剤通路24の先端側(回転霧化頭11 側)と先端側洗浄弁26との間のシンナのみを廃液タンク29に排出すべく、溶 剤通路24の先端側に位置するシンナがエゼクタ44による吸引によって先端側 洗浄弁26を通過するのに要する時間とほぼ等しく設定されている。
【0036】 次に、A色塗装行程とB色塗装行程との間に行なわれる洗浄行程では、色替弁 装置31からのシンナ,エア,水による前述した塗料通路23の洗浄(主洗浄) と同時に、図2に示す如く、前述した第1の補助洗浄とほぼ同一の第2の補助洗 浄を行なう。
【0037】 かくして、本実施例によれば、同一色の塗装時と色替時とで第1,第2の補助 洗浄を行ない、該各補助洗浄では、洗浄弁装置41からのシンナを先端側洗浄弁 26等を介して溶剤通路24内に供給し、内筒22の先端側に生じた付着塗料3 6を効果的に除去すると共に、洗浄終了時には溶剤通路24の先端側から先端側 洗浄弁26までの間に位置する溶剤通路24内の残留シンナを、吸引機構45を 構成するエゼクタ44によって吸引し、廃液タンク29内に確実に回収すること ができる。
【0038】 この結果、溶剤通路24内の残留シンナを塗装ブースに排出するのを確実に防 止できるから、残留シンナによって塗装ブース内が汚染するのを効果的に防止で き、環境を保護することができる。
【0039】 また、溶剤通路24の先端側から先端側洗浄弁26に至までの残留シンナのみ を廃液タンク29内に回収し、溶剤供給配管35内のシンナはそのまま残留させ ておく構成としたから、洗浄弁装置41のシンナを効率的に消費することができ 、洗浄コストを大幅に低減できる上に、次回の洗浄時には速やかにシンナを溶剤 通路24に供給することができるから、洗浄時間を短縮することができる。
【0040】 さらに、同一色の塗装時におけるインターバル時間T中も、第1の補助洗浄を 行なう構成としたから、内筒22に付着した塗料が乾燥する前に、シンナを吹き 付けることができ、容易にこの付着した塗料を除去することができる。
【0041】 なお、前記実施例では、吸引手段としての吸引機構45は、吸引ポンプとして のエゼクタ44等から構成するものとして述べたが、これに替えて、例えば往復 動型真空ポンプ等の他の吸引ポンプを用いて構成してもよい。
【0042】 また、前記実施例では、先端側洗浄弁26は本体2内に設けるものとして述べ たが、これに替えて、例えば先端側洗浄弁26を本体2の外部に設ける構成とし てもよい。
【0043】 さらに、前記実施例では、先端側洗浄弁26,排出弁42,エゼクタ44は、 シンナの吸引時に、所定時間tによってその作動を時間管理するものとして述べ たが、本考案はこれに限らず、例えば排出弁42の開弁時間のみを所定時間tに 基づいて時間管理し、エゼクタ44の作動時間は、該排出弁42の開弁時間(所 定時間t)の前後に亘る長い作動時間T(T>t)で管理してもよい。この場合 は、排出弁42が開弁したときにエゼクタ44は所定の負圧を発生しているから 、速やかに溶剤通路24内のシンナを吸引することができる。また、場合によっ ては、エゼクタ44を停止させることなく作動させ続け、排出弁42によってシ ンナの吸引を制御する構成としてもよい。
【0044】 また、前記実施例では回転霧化型静電塗装装置として、ベル型の回転霧化頭を 用いた塗装装置を例示したが、これに替えて、ディスク型の回転霧化頭を用いた 塗装装置に適用してもよい。
【0045】 さらに、前記実施例では、水系塗料を用いた場合を例に挙げて説明したが、本 考案はこれに限らず、溶剤系塗料を用いてもよい。
【0046】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によれば、溶剤通路に、洗浄終了時に該溶剤通路内 に残留した洗浄溶剤を吸引して廃液タンク内に排出する吸引手段を設ける構成と したから、洗浄終了時に、溶剤通路内の残留シンナを外部環境としての塗装ブー ス等に排出するのを確実に防止できる。この結果、この残留シンナによって塗装 ブース内が汚染するのを効果的に防止でき、環境保護を図ることができ、信頼性 、安全性等を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による回転霧化型静電塗装装置
の全体構成を示す回路構成図である。
【図2】塗装行程、洗浄行程等を示す行程説明図であ
る。
【図3】従来技術による回転霧化型静電塗装装置の静電
塗装機の要部を示す縦断面図である。
【図4】図3中の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図5】回転霧化型静電塗装装置の全体構成を示す回路
構成図である。
【図6】塗装行程、洗浄行程を示す行程説明図である。
【符号の説明】
2 本体 4 エアモータ 10 回転軸 11 回転霧化頭 20 フィードチューブ 21 外筒 22 内筒 23 塗料通路 24 溶剤通路 29 廃液タンク 45 吸引機構(吸引手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の本体と、該本体に設けられたエア
    モータと、該エアモータの軸方向に挿通され、該エアモ
    ータによって回転せしめられる回転軸と、前記本体外に
    位置して該回転軸の先端側に設けられた回転霧化頭と、
    前記回転軸内に同軸に設けられた外筒と内筒とからな
    り、先端側が該回転霧化頭内に延在したフィードチュー
    ブと、該フィードチューブの内筒内に形成され、塗料、
    洗浄溶剤およびエアが選択的に供給される塗料通路と、
    前記フィードチューブの外筒と内筒との間に形成され、
    洗浄溶剤が供給される溶剤通路とからなる回転霧化型静
    電塗装装置において、前記溶剤通路には、洗浄終了時に
    該溶剤通路内に残留した洗浄溶剤を吸引して廃液タンク
    内に排出する吸引手段を設けたことを特徴とする回転霧
    化型静電塗装装置。
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