JP3673098B2 - 自動塗装方法および自動塗装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のボディのような被塗物を色替しつつ塗装するのに用いて好適な塗装機を有する自動塗装方法および自動塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、従来技術による自動塗装装置は、塗装ブースのような塗装エリア内に設けられた塗装作業機と、該塗装作業機に取付けられ、エアモータによって高速回転することにより塗料を霧化し、この霧化塗料を噴霧する回転霧化頭とを有する塗装機とから構成されている。
【0003】
また、この塗装装置に用いられる塗装機は、ハウジング内に設けられたエアモータと、該エアモータの軸方向に挿通され、該エアモータによって高速回転せしめられる筒状の回転軸と、該回転軸内を軸方向に伸長して設けられ、該回転霧化頭に塗料と洗浄流体を供給するフィードチューブと、前記回転軸の先端側に取付けられ、先端側外周が塗料放出端縁となった回転霧化頭とから構成されている。
【0004】
この場合、フィードチューブとしては、実開平2−37766号公報に記載された構造のものが知られている。このフィードチューブは、二重筒状に形成され、内筒内を塗料用通路とし、内筒と外筒との間を先端洗浄シンナ用通路としたものであり、塗料用通路は塗料配管によって色替弁装置に接続され、洗浄シンナ用通路はシンナ配管によって先端洗浄用シンナ源に接続されている。そして、フィードチューブの先端洗浄シンナ用通路からシンナを吐出することにより、フィードチューブ先端の外周に付着した塗料を洗浄するものである。また、フィードチューブの塗料用通路と塗料配管との接続部位には、三方弁からなる廃液弁を介して排液通路が接続され、該排液通路は排液弁を経由して廃液タンクに接続されている。
【0005】
ここで、この塗装機は、塗装用ロボット、レシプロケータ等の塗装作業機に取付けられ、該塗装作業機の動作により、塗装機は車体等の被塗物に対して所定の距離をもって離間した状態で移動する。このとき、塗装機から塗料を噴霧することにより、被塗物(車両等)に向けて塗装を行う構成となっている。
【0006】
即ち、塗装機は、塗装作業機により被塗物に対して移動しつつ、エアモータによって回転霧化頭を高速回転させる。この状態で色替弁装置から流出された塗料は、フィードチューブの塗料用通路を経由して回転霧化頭に向けて供給される。回転霧化頭に供給された塗料は、該回転霧化頭の高速回転により塗料放出端縁から霧化される。また、回転霧化頭には高電圧が給電されているから、塗料放出端縁から霧化される塗料は帯電塗料となり、アース側に接続された被塗物との間に形成された静電界に沿って飛行し、該被塗物に塗着する。また、塗装装置は、塗装機と塗装作業機を制御することにより、自動的に被塗物の塗装を行うことができる。
【0007】
次に、塗料を色替する場合には、塗料用通路に次色塗料を供給する前に、該塗料配管内に残っている前色塗料を洗浄する。この洗浄工程では、まず排液弁を開弁し、塗料配管、排液通路、廃液タンクまでの通路を確保する。この状態で、色替弁装置からシンナとエアを交互に供給し、塗料配管を洗浄する。
【0008】
次に、フィードチューブの塗料用通路内と回転霧化頭とを洗浄すべく、色替弁装置からシンナを供給する。このシンナは、塗料配管、フィードチューブを経由して回転霧化頭に向けて流通し、このシンナにより塗料用通路の洗浄と回転霧化頭の洗浄とが行われる。
【0009】
さらに、色替弁装置と別個の先端洗浄用シンナ源から、シンナ配管、先端洗浄弁、フィードチューブの先端洗浄シンナ用通路を経由して、該フィードチューブの先端の外周にシンナを供給する。これにより、フィードチューブの先端外周側は、スポット的に洗浄が行われる。この後、フィードチューブの塗料用通路内には、色替弁装置から次色塗料を供給し、塗装機は次色の塗装作業に備える。
【0010】
このように、実開平2−37766号公報に示された塗装機は、色替作業時に、色替弁装置と回転霧化頭との間の塗料配管、回転霧化頭、フィードチューブの先端外周を洗浄しなければならず、その作業に時間を要するばかりでなく、シンナ等の洗浄流体を多く使用するためランニングコストの上昇を招いてしまう等の問題がある。
【0011】
そこで、この問題を解決するために、他の従来技術として、特開平6−134354号公報、特開平6−269702号公報等に記載された塗装機も知られている。この塗装機は、それぞれの塗料供給源から塗料配管、塗料弁、塗料用フィードチューブ等を経由し、各色毎の塗料を個別に回転霧化頭に供給する束状フィードチューブ型の塗装機である。
【0012】
この束状フィードチューブ型の塗装機は、各フィードチューブを各色毎の複数本の塗料用フィードチューブと1本の洗浄用フィードチューブとによって構成し、該洗浄用フィードチューブは、途中に洗浄弁が接続されたシンナ配管を経由してシンナ源に接続されている。
【0013】
このように構成される他の従来技術による塗装機では、束状フィードチューブを構成する各色毎の塗料用フィードチューブは、途中に塗料弁が接続された塗料配管を経由して塗色の異なった塗料供給源にそれぞれ接続されている。そして、束状フィードチューブのうち、1本の塗料用フィードチューブを経由して回転霧化頭に塗料を供給すると、この塗料は、該回転霧化頭の高速回転によって霧化塗料として放出される。ここで、回転霧化頭から放出される塗料は、高電圧が給電された回転霧化頭により帯電され、帯電塗料はアース側に接続された被塗物に向けて塗着される。
【0014】
一方、色替時には、洗浄用フィードチューブからシンナ等の洗浄流体を回転霧化頭に供給することにより、この洗浄流体によって回転霧化頭に付着した前色塗料を洗浄する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した実開平2−37766号公報に示される塗装機では、フィードチューブを二重筒状に形成し、フィードチューブの洗浄シンナ用通路は、色替弁装置とは別個にシンナ配管を介して先端洗浄用シンナ源に接続しなければならず、塗装機の構造が複雑になるという問題がある。
【0016】
また、特開平6−134354号公報、特開平6−269702号公報等に示される塗装機でも、束状フィードチューブを構成するフィードチューブのうち、洗浄用フィードチューブは各色毎の塗料用フィードチューブとは別個にシンナ配管を経由してシンナ源に接続しなくてはならず、この塗装機においても構造が複雑になるという問題がある。
【0017】
また、いずれの従来技術であっても、回転霧化頭の洗浄時には、この回転霧化頭から塗料、シンナが塗装エリア内に放出されるから、該塗装エリアが汚れてしまうという問題がある。
【0018】
さらに、いずれの従来技術でも、塗装機内に洗浄シンナ用通路(洗浄用フィードチューブ)が配設されているため、高電圧を印加している状態では、高電圧が洗浄シンナ用通路(洗浄用フィードチューブ)中のシンナを経由してシンナ源側に流れる可能性がある。従って、洗浄に使用されるシンナは、一定以上の電気抵抗値を保持する必要があるから、洗浄性のみを考慮して選択できないために、多量のシンナを消費し、あるいは低コストのシンナを使用できないという問題がある。
【0019】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は回転霧化頭の前面側から霧化頭洗浄を行うことのできる自動塗装方法および自動塗装装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する自動塗装方法は、塗装エリアに設けられた塗装作業機と、該塗装作業機に取付けられ、エアモータによって高速回転することにより塗料を霧化する回転霧化頭を有する塗装機とを備え、前記塗装機の回転霧化頭を、ベル形または筒形をした霧化頭本体と、該霧化頭本体の前面側に設けられ中心部に溶剤流出孔を有すると共に周辺部に塗料を流出する塗料流出孔を有し該霧化頭本体との間に塗料溜りを画成するハブ部材とにより構成してなり、前記塗装作業機によって塗装機を被塗物に対して相対的に移動させつつ該塗装機から塗料を噴霧することにより塗装作業を行わせる自動塗装方法であって、前記塗装作業機と塗装機とによる塗装作業を停止した後に、前記回転霧化頭の前面と洗浄流体を供給する洗浄ノズルとを相対的に近づけ、該洗浄流体を回転状態にある前記回転霧化頭のハブ部材の前面中心部に供給し、該洗浄流体を溶剤流出孔から塗料溜りに流入させて該塗料溜りを洗浄した後に塗料流出孔から流出させることにより前記回転霧化頭を洗浄する霧化頭洗浄工程を有している。
【0021】
このように構成したことにより、塗装作業を停止した後の霧化頭洗浄工程では、洗浄ノズルを回転霧化頭の前面に近づけ、該洗浄ノズルから洗浄流体を回転状態にある回転霧化頭のハブ部材の前面中心部に向けて供給する。これにより、この洗浄流体は、回転霧化頭のハブ部材の溶剤流出孔から塗料溜りに流入した後に塗料流出孔から流出し、該回転霧化頭のハブ部材前面、塗料溜り内等に付着した前色塗料を洗浄することができる。
【0022】
請求項2の発明は、塗装エリアに設けられた塗装作業機と、該塗装作業機に取付けられ、エアモータによって高速回転することにより塗料を霧化する回転霧化頭を有する塗装機とからなる自動塗装装置において、前記塗装機の回転霧化頭を、ベル形または筒形をした霧化頭本体と、該霧化頭本体の前面側に設けられ、中心部に溶剤流出孔を有すると共に周辺部に塗料を流出する塗料流出孔を有し、該霧化頭本体との間に塗料溜りを画成するハブ部材とにより構成し、前記塗装作業機の近くには、洗浄流体を回転状態にある前記回転霧化頭のハブ部材の前面中心部に供給することにより、該洗浄流体を溶剤流出孔から塗料溜りに流入させ該塗料溜りを洗浄し塗料流出孔から流出させる洗浄ノズルを備えた霧化頭用洗浄機を、前記回転霧化頭と相対的に接近,離間可能に設けたことを特徴としている。
【0023】
このように構成したことにより、塗装作業時には、回転霧化頭に対して霧化頭用洗浄機を相対的に離間させ、霧化頭用洗浄機は塗装の邪魔にならない場所に置く。一方、霧化頭洗浄時には、霧化頭用洗浄機を回転霧化頭に対して相対的に接近させ、洗浄ノズルから洗浄流体を回転状態にある回転霧化頭のハブ部材の前面中心部に向けて供給する。このとき、洗浄流体は、回転霧化頭の遠心力を受けないハブ部材中央部の溶剤流出孔から霧化頭本体とハブ部材との間に画成された塗料溜り内に流入し、遠心力によってハブ部材周辺部の塗料流出孔から流出する。これにより、洗浄ノズルから供給される洗浄流体は、回転霧化頭内を流れてハブ部材前面、塗料溜り内等に付着した塗料を洗浄することができる。
【0026】
請求項3の発明では、霧化頭用洗浄機を塗装作業機とは別個に設ける構成としている。
【0027】
このように構成したことにより、霧化頭用洗浄機は、塗装機が塗装作業を行うときには邪魔にならない場所に配置しておく。回転霧化頭の洗浄時には、霧化頭用洗浄機を所定位置に移動した後、回転霧化頭と洗浄ノズルとを近づけ、洗浄ノズルから回転霧化頭に向けて供給される洗浄流体により回転霧化頭を洗浄する。
【0028】
請求項4の発明では、霧化頭用洗浄機を、前記塗装エリア内に設けられ廃液を回収する廃液回収容器と、該廃液回収容器内に設けられた前記洗浄ノズルとにより構成し、該洗浄ノズルを洗浄流体を供給する洗浄流体源に接続し、前記廃液回収容器を廃液タンクに接続している。
【0029】
このように構成したことにより、回転霧化頭の洗浄時には、塗装機の回転霧化頭を霧化頭用洗浄機の廃液回収容器内に挿入する。この状態で、洗浄流体源から洗浄ノズルに向けて洗浄流体を供給することにより、回転霧化頭はこの洗浄流体によって洗浄される。また、回転霧化頭を洗浄した洗浄流体は、廃液回収容器内に回収され、廃液タンクに流出する。そして、洗浄流体は廃液回収容器内に回収されるから、外部に洗浄流体が飛散するのを防止でき、塗装作業機が配設される塗装エリア内を奇麗に維持することができる。
【0030】
請求項5の発明では、霧化頭用洗浄機を塗装作業機に一体に取付ける構成としている。
【0031】
このように構成したことにより、例えば霧化頭用洗浄機を塗装機の待機位置に配置しておけば、この霧化頭用洗浄機は塗装機が塗装作業を行うときには邪魔にならない。一方、回転霧化頭の洗浄時には、塗装機を待機位置に移動させた後、回転霧化頭と霧化頭用洗浄機とを近づけ、洗浄ノズルから回転霧化頭に向けて洗浄流体を供給し、回転霧化頭を洗浄する。
【0032】
請求項6の発明では、霧化頭用洗浄機を、前記塗装作業機の近傍に位置して前記塗装エリア内に設けられ廃液を回収する廃液回収容器と、該廃液回収容器内に設けられた前記洗浄ノズルとにより構成し、該洗浄ノズルを洗浄流体を供給する洗浄流体源に接続し、前記廃液回収容器を廃液タンクに接続している。
【0033】
このように構成したことにより、回転霧化頭の洗浄時には、塗装機を待機位置に移動させた後、塗装機の回転霧化頭を霧化頭用洗浄機の廃液回収容器内に挿入する。この状態で、洗浄流体源から洗浄ノズルに向けて洗浄流体を供給することにより、回転霧化頭はこの洗浄流体によって洗浄される。また、回転霧化頭を洗浄した洗浄流体は、廃液回収容器内に回収され、廃液タンクに流出するから、外部に洗浄流体が飛散するのを防止でき、塗装作業機が配設される塗装エリア内を奇麗に維持することができる。
【0034】
請求項7の発明では、廃液回収容器を塗装作業機に対して接近,離間可能に設けたことにある。
【0035】
このように構成したことにより、回転霧化頭の洗浄時には、廃液回収容器を塗装作業機に接近させ、塗装機が塗装作業を行うときには、廃液回収容器を塗装作業機から離間させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を、図1ないし図6を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1ないし図4に基づいて、本発明による第1の実施の形態を述べる。
【0039】
1は塗装用ロボットで、該塗装用ロボット1は、本実施の形態による自動塗装装置に適用される塗装作業機として用いられる。ここで、塗装用ロボット1は、図2に示すように、塗装ブース等の塗装エリア内に位置したコンベアAの側方に設置された基台2と、該基台2に旋回可能に設けられた旋回台3と、該旋回台3上に揺動可能に設けられ、前後方向に揺動する支柱4と、該支柱4の上端側に位置した継手5によって回動可能に軸支され上,下方向に回動するアーム6と、該アーム6先端に位置して複数個の自由度をもって取付けられた手首部7とから大略構成されている。そして、手首部7には、支持部8によって後述する塗装機20が着脱可能に取付けられている。
【0040】
このように構成される塗装用ロボット1は、被塗物となる車体Bに対して塗装機20を左,右方向、上,下方向、前,後方向に移動させることにより、該塗装機20は車体Bの表面から所定の距離をもって離間した状態で移動する。なお、9は塗装機20の各通路と、外部に位置した色替弁装置等(図示せず)にそれぞれ接続する配管である。
【0041】
10は本実施の形態に用いられる固定式の霧化頭用洗浄機で、該霧化頭用洗浄機10は、塗装用ロボット1の近傍に位置して塗装エリア内に固定的に設けられた基台11と、該基台11上に立設された支柱12と、該支柱12上に位置して設けられた廃液回収容器13と、該廃液回収容器13に取付けられ先端が該廃液回収容器13の底部中央から突出した洗浄ノズル14とから大略構成されている。そして、前記廃液回収容器13は、上側が開口したカップ状に形成され、底面は断面山形状に形成されている。また、霧化頭用洗浄機10は、図2に示す如く、塗装エリアのうち塗装作業の邪魔にならない場所、例えばコンベアAの側方に配置されている。一方、洗浄ノズル14は、後述する回転霧化頭28の中央部側に向けてシンナを供給する。これにより、洗浄ノズル14から吐出されたシンナは、回転霧化頭28の遠心力を受けることなく回転霧化頭28内に流入する。
【0042】
15は洗浄流体となるシンナを洗浄ノズル14に供給するシンナ配管で、該シンナ配管15の基端はシンナタンク16に接続され、先端は洗浄ノズル14に接続されている。また、シンナ配管15のうちシンナタンク16側には、例えばギアポンプ、プランジャポンプ等からなるシンナ用ポンプ17が接続され、該シンナ用ポンプ17を駆動することにより、シンナタンク16内に貯留されたシンナ(洗浄流体)を洗浄ノズル14の先端から吐出する。
【0043】
18は廃液配管で、該廃液配管18は、その一端が廃液回収容器13底面の最下部に接続され、他端が廃液タンク19に接続されている。そして、廃液配管18は、廃液回収容器13内に溜る塗料、シンナ等の廃液を廃液タンク19に流出するものである。
【0044】
20は実施の形態に用いる塗装機で、該塗装機20は、前記塗装用ロボット1の手首部7の支持部8によって、上,下方向、左,右方向に回動可能に取付けられている。そして、この塗装機20は図3に示すような構成となっている。
【0045】
ここで、21は塗装機20の外形をなすハウジングで、該ハウジング21は、絶縁性樹脂材料により円筒状に形成され、該ハウジング21内には後述するエアモータ24等が設けられ、先端側にはシェーピングエアリング22が取付けられている。ここで、シェーピングエアリング22は、ハウジング21と同様の絶縁性樹脂材料により有底の段付筒状に形成され、該シェーピングエアリング22の先端面には、多数個のシェーピングエア噴出口22A,22A,…が環状に列設されている。そして、ハウジング21とシェーピングエアリング22とには、各シェーピングエア噴出口22Aにシェーピングエアを供給するためのシェーピングエア供給通路23が設けられている。
【0046】
24はハウジング21内に設けられたエアモータで、該エアモータ24は、導電性金属材料により筒状に形成され、内部には後述する回転軸25を回転駆動するエアタービン、エア軸受等(いずれも図示せず)が設けられている。また、エアモータ24には、高電圧発生器(図示せず)によって高電圧が印加される。
【0047】
25は回転軸で、該回転軸25は導電性金属材料によって中空穴25Aを有する円筒状に形成されている。そして、回転軸25は、エアモータ24内に軸方向に挿通された状態で、該エアモータ24内に高速回転可能に支持されている。また、回転軸25は、基端側がエアモータ24のエアタービン(図示せず)に嵌着され、先端側がエアモータ24から前方に突出している。
【0048】
26はフィードチューブで、該フィードチューブ26は、回転軸25の中空穴25A内を軸方向に伸長して設けられている。ここで、フィードチューブ26は、導電性金属材料により1本のチューブによって形成され、内側が塗料用通路26Aとなり、該塗料用通路26Aには塗料配管を経由して色替弁装置(いずれも図示せず)が接続されている。また、フィードチューブ26の途中には、塗料またはシンナを吐出、停止する塗料弁(図示せず)の弁体27が設けられている。さらに、フィードチューブ26の基端側には、排液通路が接続され、該排液通路は排液弁を経由して廃液タンク(いずれも図示せず)に接続されている。一方、フィードチューブ26の先端は、回転軸25から突出して回転霧化頭28内に延在している。
【0049】
28はベル形の回転霧化頭で、該回転霧化頭28はシェーピングエアリング22の前側に位置して回転軸25に取付けられている。そして、回転霧化頭28は、霧化頭本体29とハブ部材30とにより構成されている。
【0050】
ここで、霧化頭本体29は、導電性金属材料によって先端側に向け拡開して延びるベル状に形成されたベルカップ部29Aと、ハブ部材30の後方に位置して該ベルカップ部29Aの内側に向けて突設された環状隔壁29Bと、前記ハブ部材30より前側に位置して前記ベルカップ部29Aの前面側に形成され、塗料を薄膜化する塗料薄膜化面29Cと、前記ベルカップ部29Aの先端側に設けられ、該塗料薄膜化面29Cによって薄膜化された塗料を液糸として放出する塗料放出端縁29Dと、前記ベルカップ部29Aの縮径部の内周側に位置して回転軸25の先端部が嵌合される取付穴29Eと、前記環状隔壁29Bの前面側に位置し、ハブ部材30の背面側との間で画成される塗料溜り29Fとにより構成されている。
【0051】
また、ハブ部材30は、ベルカップ部29Aの内周側中央部位に嵌合して取付けられるもので、該ハブ部材30は、霧化頭本体29と同様の導電性金属材料を用いて形成されている。ここで、ハブ部材30は、ベルカップ部29Aの前面を閉塞する円板部30Aと、該円板部30Aの外周側に立設され、霧化頭本体29の前面に嵌合される筒部30Bとから形成されている。そして、ハブ部材30の円板部30A中央側には、洗浄時にフィードチューブ26から前面に向けてシンナを供給する複数個(例えば4個)の溶剤流出孔30C,30C,…(それぞれ2個ずつ図示)が穿設されている。また、ハブ部材30の円板部30Aの径方向外側位置には、フィードチューブ26から吐出された塗料またはシンナを霧化頭本体29の塗料薄膜化面29Cに導くために多数個の塗料流出孔30D,30D,…が穿設されている。
【0052】
さらに、回転霧化頭28は、霧化頭本体29の取付穴29E内に回転軸25の先端側を嵌合させ、螺着することにより、該回転軸25に取付けられている。また、回転霧化頭28を回転軸25に取付けた状態では、フィードチューブ26の先端は、霧化頭本体29の環状隔壁29Bより前方まで突出している。
【0053】
本実施の形態による自動塗装装置は、上述の如き構成を有するもので、次にその作動について述べる。
【0054】
ここで、塗装機20を用いて車体等の被塗物に対して塗装作業を行うには、塗装用ロボット1により、この塗装機20を被塗物となる車体Bに対して所定の離間距離を保持しつつ移動し、この状態で該塗装機20から塗料を噴霧することにより、車体Bの塗装作業を行う。
【0055】
即ち、塗装機20は、高電圧が印加された状態で、エアモータ24にエアを供給して回転霧化頭28(回転軸25)を高速回転する。この状態で塗料弁の弁体27を開弁すると、色替弁装置から供給された塗料は、塗料配管を経由してフィードチューブ26の塗料用通路26Aに供給され、回転霧化頭28に向けて吐出される。これにより、回転霧化頭28に供給された塗料は、塗料放出端縁29Dから帯電塗料として放出される。そして、この帯電塗料は、各シェーピングエア噴出口22Aから噴出されるシェーピングエアによって噴霧パターンを形成しつつ、アース側に接続された車体Bとの間に形成された静電界に沿って飛行し、該車体Bに塗着する。このように、塗装用ロボット1と塗装機20とを制御することにより、該塗装機20は、車体Bの形状に沿って移動しながら、該車体Bを塗装し、自動塗装を行うことができる。
【0056】
次に、塗料を次色の塗料に色替する場合には、色替弁装置から回転霧化頭28まで塗料ラインの洗浄、フィードチューブ26の塗料用通路26Aの洗浄、回転霧化頭28の洗浄を、それぞれ行う必要がある。このため、塗装用ロボット1を動作させることにより、塗装機20を図1中の二点鎖線で示す所定位置に移動し、回転霧化頭28を高速回転させた状態で、該回転霧化頭28を洗浄ノズル14の先端に対して相対的に接近させる。
【0057】
まず、色替弁装置から回転霧化頭28までの塗料ラインを洗浄する場合について説明する。この場合には、フィードチューブ26の上流側にある排液弁を開弁すると、塗料配管、排液弁、排液通路、廃液タンクからなる通路が確保される。この状態で、色替弁装置からシンナとエアを交互に供給すると、色替弁装置から塗料配管までの塗料ラインが洗浄され、廃液は前記通路を経由して廃液タンクに流出する。
【0058】
次に、フィードチューブ26の塗料用通路26Aに残った前色塗料を洗浄する場合について説明する。この場合には、排液弁を閉弁すると、廃液タンク側への通路が遮断される。これにより、色替弁装置から流出したシンナは、フィードチューブ26に供給される。このシンナは、塗料配管、フィードチューブ26の塗料用通路26A、回転霧化頭28、ハブ部材30の各溶剤流出孔30Cと各塗料流出孔30Dを経由して廃液回収容器13内に流出し、廃液タンク19内に回収される。このとき、回転状態にある回転霧化頭28は、次の霧化頭洗浄工程を控えているから、該回転霧化頭28は奇麗に洗浄する必要がない。従って、このときに使用されるシンナの量は、フィードチューブ26の塗料用通路26A内の塗料を洗い流すだけでよく、少ない量で済む。
【0059】
次に、回転霧化頭28を洗浄する霧化頭洗浄工程について説明する。この霧化頭洗浄工程では、シンナ用ポンプ17を作動させ、シンナを霧化頭用洗浄機10の洗浄ノズル14から回転状態にある回転霧化頭28の前面中心側に向けて供給する。これにより、洗浄ノズル14から供給されたシンナは、図4中の矢示のように、遠心力の影響を受けることがないハブ部材30の中心に向けて吐出される。このシンナは、回転霧化頭28の遠心力によってハブ部材30の表面の流れと、各溶剤流出孔30Cから塗料溜り29Fに流入して各塗料流出孔30Dから流出する流れとからなる2つの流れに別れる。
【0060】
ここで、ハブ部材30の表面を流れるシンナは、回転霧化頭28の遠心力により、ハブ部材30の円板部30Aの径方向内側から外側に向けて流れ、表面に付着した塗料P1を洗浄することができる。
【0061】
また、溶剤流出孔30Cからハブ部材30内面側の塗料溜り29F内に流入したシンナは、霧化頭本体29の環状隔壁29Bの内壁面側の流れと、ハブ部材30の背面側の流れとに別れる。そして、環状隔壁29Bの内壁面側の流れは、フィードチューブ26の先端外周側に付着した塗料P2を洗浄すると共に、回転霧化頭28の遠心力によって環状隔壁29Bから塗料流出孔30Dにかけて霧化頭本体29に付着した塗料P3を洗浄する。一方、ハブ部材30の背面側の流れは、該ハブ部材30の背面に付着した塗料を洗浄することができる。
【0062】
また、ハブ部材30表面を流れたシンナと、各溶剤流出孔30Cから流入して各塗料流出孔30Dから流出するシンナとは、各塗料流出孔30Dで合流して廃液回収容器13内に回収される。そして、回収されたシンナは、廃液配管18を通して廃液タンク19内に貯留される。
【0063】
このように、塗装機20は、塗料ライン、フィードチューブ26、回転霧化頭28を洗浄した後に、フィードチューブ26に色替弁装置から次色の塗料を供給し、次色の塗装作業に備えることができる。
【0064】
かくして、第1の実施の形態による自動塗装装置は、塗料を色替する場合に、塗装用ロボット1に取付けられた塗装機20の先端を、霧化頭用洗浄機10の廃液回収容器13に挿入し、シンナを洗浄ノズル14から回転霧化頭28のハブ部材30の前面中心部に供給することにより、該回転霧化頭28のハブ部材30の前面、塗料溜り29F内等の洗浄を簡単に行うことができる。
【0065】
また、従来技術では、色替時に、色替弁装置からのシンナを用いて、塗料配管の洗浄、フィードチューブの洗浄、および回転霧化頭の洗浄をしていた。これに対し、本実施の形態では、塗料ラインとフィードチューブ26の洗浄工程とは別個に、霧化頭用洗浄機10の洗浄ノズル14により、回転霧化頭28の洗浄を行う構成としている。これにより、塗料ラインの洗浄工程に使用されるシンナの量は、塗料ラインとフィードチューブ26のみの洗浄で済み、洗浄に使用されるシンナ量を減らし、ランニングコストを低減することができる。
【0066】
また、本実施の形態による塗装機20は、塗装用ロボット1の近傍に、回転霧化頭28のみを洗浄する霧化頭用洗浄機10を設けているから、フィードチューブ26は1本のチューブによって構成することができる。このため、実開平2−37766号公報で述べた従来技術のように、フィードチューブを塗料用通路と先端洗浄シンナ用通路とからなる二重筒状に形成する必要がなくなる。さらに、本実施の形態では、上記従来技術のように、フィードチューブの先端洗浄シンナ用通路と、該通路に接続される先端洗浄弁、シンナ配管、シンナ源等をなくすことができ、塗装機の構成を簡略化することができる。
【0067】
また、実施の形態による塗装機20に代え、特開平6−134354号公報等で述べられたように、各色毎の塗料用フィードチューブを束ねた束状フィードチューブ型の塗装機を用い、当該束状フィードチューブ型塗装機を、塗装用ロボットに取付けたとしても、実施の形態に係る塗装機20と同様の作用効果を得ることができる。この場合でも、束状フィードチューブを構成する複数本のフィードチューブのうち、洗浄用フィードチューブを廃止することにより、先端洗浄弁、先端洗浄シンナ用配管、先端洗浄用シンナ源をなくし、塗装機の構成を簡略化することができる。
【0068】
また、本実施の形態では、塗装機に設けていた先端洗浄シンナ用通路(洗浄用フィードチューブ)を廃止することができるから、従来技術のように、高電圧を印加している状態では、高電圧が先端洗浄シンナ用通路(洗浄用フィードチューブ)内のシンナを経由して先端洗浄用シンナ源に流れることはない。これにより、洗浄に使用されるシンナは、電気抵抗値の大小を問題とせず、洗浄性能のよいシンナを選択することができる。さらに、塗料ラインの洗浄、回転霧化頭28の洗浄に使用されるシンナ量を少量にすることができるから、コスト低減を図ることができる。
【0069】
さらに、洗浄時には、塗装用ロボット1は塗装機20の先端を、霧化頭用洗浄機10の廃液回収容器13内に自動的に挿入するようにしているから、洗浄時に発生するシンナ等の廃液は、廃液回収容器13、廃液配管18を経由して廃液タンク19に回収することができ、シンナ等が塗装エリア内に飛散するのを防止し、塗装エリア内を奇麗に維持することができる。
【0070】
次に、図5に基づいて本発明による第2の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態による特徴は、塗装機を塗装作業機となるレシプロケータに取付け、洗浄ノズルをレシプロケータとは別個の洗浄機に取付けたことにある。また、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0071】
31はサイド型のレシプロケータで、該レシプロケータ31は、本実施の形態による自動塗装装置に適用される塗装作業機として適用される。ここで、レシプロケータ31は、塗装エリア内に位置して被塗物が移動するコンベア(図示せず)の側方に設置された固定ケーシング32と、該固定ケーシング32の側面に形成され、上,下方向に延びるスライド穴33と、該スライド穴33内を矢示a方向に往復動する移動アーム34とにより大略構成されている。移動アーム34の先端には、第1の実施の形態と同様の塗装機20が着脱可能に取付けられている。そして、レシプロケータ31は、被塗物に対して移動アーム34を矢示a方向に移動させることにより、車体等のサイド側を塗装するものである。なお、配管35は塗装機20と、外部に位置した色替弁装置等(図示せず)にそれぞれ接続されている。
【0072】
36は本実施の形態に用いられる可動式の霧化頭用洗浄機で、該霧化頭用洗浄機36は、レシプロケータ31とは別個に設けられ、塗装エリアに配置されている。ここで、前記霧化頭用洗浄機36は、塗装エリア内を前,後方向、左,右方向に移動可能に設けられた移動台37と、該移動台37上に立設された支柱38と、該支柱38に摺動可能に設けられ、上,下方向に移動するアーム移動機構39と、該アーム移動機構39によって前,後(矢示b)方向に移動される支持アーム40と、該支持アーム40の先端側に位置して設けられた廃液回収容器41と、該廃液回収容器41に取付けられ先端が該廃液回収容器41の奥部中央から開口部に向けて突出した洗浄ノズル42とから構成されている。そして、廃液回収容器41は、側面側に開口した有底筒状に形成され、下側に位置した底面には後述する廃液配管47が接続されている。また、霧化頭用洗浄機36は、塗装作業時には、邪魔にならない場所に載置される。
【0073】
43は洗浄流体となるシンナを洗浄ノズル42に供給するシンナ配管で、該シンナ配管43の基端はシンナタンク44に接続され、先端は洗浄ノズル42に接続されている。また、シンナ配管43のうちシンナタンク44側には、シンナ用ポンプ45が接続され、該シンナ用ポンプ45を駆動することにより、シンナタンク44内に貯留された洗浄流体としてのシンナを洗浄ノズル42の先端から吐出する。さらに、シンナ配管43の途中には、該シンナ配管43を巻取る配管巻取用のリール46が設けられ、該リール46によりシンナ配管43の長さ寸法は伸縮自在となり、霧化頭用洗浄機36の移動に対してシンナ配管43の送り出し、巻取を行っている。
【0074】
47は廃液配管で、該廃液配管47は、その一端が廃液回収容器41の最下部に接続され、他端が廃液タンク48に接続されている。そして、廃液配管47は、廃液回収容器41内に溜る塗料、シンナ等の廃液を廃液タンク48内に流出するものである。また、廃液配管47の途中には、該廃液配管47を巻取る配管巻取用のリール49が設けられ、該リール49により廃液配管47の長さ寸法は伸縮自在となり、霧化頭用洗浄機36の移動に対して廃液配管47の送り出し、巻取を行っている。
【0075】
第2の実施の形態による塗装装置は、上述の如く構成されるが、次にその作動について説明する。
【0076】
ここで、塗装機20の回転霧化頭28から放出された帯電塗料は、アース側に接続された被塗物となる車体との間に形成された静電界に沿って飛行し、該被塗物に塗着する。そして、レシプロケータ31は、この塗装機20をコンベアによって移動する車体に対して上,下方向(a方向)に移動させることにより、車体のサイド側を塗装することができる。
【0077】
次に、塗料を次色の塗料に色替する場合には、レシプロケータ31の移動アーム34を所定位置で停止させ、可動式の霧化頭用洗浄機36をレシプロケータ31に近づける。このとき、シンナ配管43と廃液配管47は、それぞれその途中がリール46とリール49に巻取られているから、霧化頭用洗浄機36の移動に対して送出し、巻取りを行うことができる。
【0078】
さらに、霧化頭用洗浄機36のアーム移動機構39を作動させて支持アーム40の上,下位置を調整することにより、塗装機20と廃液回収容器41の高さ位置を合わせる。そして、アーム移動機構39によって支持アーム40を矢示b方向に移動させ、廃液回収容器41を二点鎖線で示す位置とし、塗装機20の先端を廃液回収容器41内に挿入する。このとき、洗浄ノズル42の先端は、廃液回収容器41と一緒に回転霧化頭28に対して相対的に接近する。
【0079】
この状態で、第1の実施の形態で述べたように、まず色替弁装置からシンナを供給し、塗料ラインの洗浄を行う。次に、霧化頭用洗浄機36の洗浄ノズル42を用いて、回転状態にある回転霧化頭28の前面中心側からシンナを供給することにより、回転霧化頭28に付着した塗料を洗浄する。
【0080】
かくして、本実施の形態においても、前述した第1の実施の形態と同様に、従来技術による塗装機のフィードチューブに設けられていた洗浄シンナ用通路を廃止することができ、塗装機の構成を簡略化することができる。
【0081】
また、塗料ラインの洗浄と、回転霧化頭28の洗浄とを別個に行うようにしたから、使用されるシンナ等の洗浄流体の量を少なくすることができ、ランニングコストを低減することができる。
【0082】
さらに、洗浄時には、レシプロケータ31に取付けられた塗装機20の先端は、霧化頭用洗浄機36の廃液回収容器41に挿入して洗浄を行う。このため、洗浄時に発生するシンナ等の廃液は、廃液回収容器41、廃液配管47を経由して廃液タンク48に回収することができ、シンナ等が塗装エリア内に飛散するのを防止し、塗装エリア内を奇麗に維持することができる。
【0083】
次に、図6に基づいて本発明による第3の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態による特徴は、塗装機20をレシプロケータ31に取付け、洗浄ノズルを塗装機20の近傍に位置して前記レシプロケータ31に取付けたことにある。また、本実施の形態では、前述した第1,第2の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0084】
51は、本実施の形態に用いられる霧化頭用洗浄機で、該霧化頭用洗浄機51は、レシプロケータ31の移動アーム34が待機位置となるスライド穴33の最下位置に設けられている。ここで、霧化頭用洗浄機51は、固定ケーシング32の最下側に固定されたアーム移動機構52と、該アーム移動機構52によって移動され、先端側が上側に向けて折曲した支持アーム53と、該支持アーム53の先端側に形成され、側面に開口した廃液回収容器54と、該廃液回収容器54に取付けられ該廃液回収容器54の奥部中央から開口部に向けて突出した洗浄ノズル55とから大略構成されている。
【0085】
56は洗浄流体となるシンナを洗浄ノズル55に供給するシンナ配管で、該シンナ配管56は基端はシンナタンク57に接続され、先端は洗浄ノズル55に接続されている。また、シンナ配管56のうちシンナタンク57側には、シンナ用ポンプ58が接続され、該シンナ用ポンプ58を駆動することにより、シンナタンク57内に貯留されたシンナを洗浄ノズル55の先端から吐出する。
【0086】
59は廃液配管で、該廃液配管59は、その一端が廃液回収容器54の最下部に接続され、他端が廃液タンク60に接続されている。そして、廃液配管59は、廃液回収容器54内に溜る塗料、シンナ等の廃液を廃液タンク60に流出するものである。
【0087】
このように構成される霧化頭用洗浄機51であっても、霧化頭洗浄工程を行うときには、移動アーム34によって回転霧化頭28を最下側の待機位置に移動させ、支持アーム53を矢示b方向に移動させる。これにより、塗装機20と洗浄ノズル55は、二点鎖線で示す位置に移動し、洗浄ノズル55の先端を回転霧化頭28に近づける。そして、洗浄ノズル55を用いて、回転状態にある回転霧化頭28の前面中心側にシンナを供給することにより、該回転霧化頭28の洗浄を行うことができる。
【0088】
なお、各実施の形態では、塗装機20への塗料の供給をフィードチューブ26によって行うようにしたが、本発明はこれに限らず、カートリッジ式の塗料タンクを装着して塗装を行うカートリッジ式塗装機に用いてもよい。この場合には、色の異なる塗料タンクを装着する度に、回転霧化頭の洗浄を行なえばよい。
【0089】
また、第1の実施の形態では塗装用ロボット1と固定式の霧化頭洗浄機10とを組合せ、第2の実施の形態ではレシプロケータ31と可動式の霧化頭洗浄機36とを組合わせ、第3の実施の形態ではレシプロケータ31と該レシプロケータ31に設けた可動式の霧化頭洗浄機51とを組合せた場合について、それぞれ述べた。しかし、本発明は、このような組合せに限らず、塗装用ロボット1と可動式の霧化頭洗浄機36とを組合せてもよいことは勿論である。
【0090】
また、各実施の形態では、シンナを洗浄ノズル14(42,55)から吐出するシンナ用ポンプ17(45,58)を、ギアポンプ、プランジャポンプ等から構成した場合について述べた。しかし、本発明はこれに限らず、ギアポンプ、プランジャポンプに代えて、タンクを圧縮エアによる加圧タンクとし、この圧縮エアによってシンナを押出す構成としてもよい。
【0091】
また、洗浄配管15(43,56)をシンナ用のサーキュレーションラインに接続し、シンナ用ポンプ17(45,58)を廃止する構成としてもよい。
【0092】
また、各実施の形態では、回転霧化頭28から放出される霧化塗料を、回転霧化頭に印加された高電圧によって帯電させる直接帯電方式の塗装機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、外部電極によって回転霧化頭の前方にコロナ放電領域を形成し、放出された霧化塗料に高電圧を印加する間接帯電方式の塗装機に適用してもよく、また、非静電式の回転霧化頭型塗装機に適用してもよい。
【0093】
さらに、各実施の形態では、回転霧化頭としてベル形の回転霧化頭について述べたが、これに限らず、筒状、カップ状の回転霧化頭に用いてもよいことは勿論である。
【0094】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明による自動塗装方法は、塗装作業機と塗装機とによる塗装作業を停止した後に、回転霧化頭の前面と洗浄流体を供給する洗浄ノズルを相対的に近づけて洗浄流体を回転状態にある回転霧化頭のハブ部材の前面中心部に供給し、該洗浄流体を溶剤流出孔から塗料溜りに流入させて該塗料溜りを洗浄した後に塗料流出孔から流出させることにより回転霧化頭を洗浄する霧化頭洗浄工程を行う構成とした。これにより、洗浄流体は、回転霧化頭の遠心力の影響を受けない溶剤流出孔から回転霧化頭の塗料溜りに流入し、遠心力によって塗料溜りから塗料流出孔を通じて流出する。このため、回転霧化頭の前面中心部から供給された洗浄流体は、回転霧化頭の塗料溜りを流れ、少量の洗浄流体で該回転霧化頭内に付着した塗料を確実に洗浄でき、ランニングコストを低減することができる。
【0095】
請求項2の発明による自動塗装装置は、塗装作業機の近くには洗浄ノズルを備えた霧化頭用洗浄機を回転霧化頭に対して相対的に接近,離間可能に設け、該霧化頭用洗浄機の洗浄ノズルから供給される洗浄流体によって、回転霧化頭を洗浄する構成としたから、前面中心部から供給された洗浄流体は該回転霧化頭内を流れ、少量の洗浄流体で該回転霧化頭内に付着した塗料を確実に洗浄することができる。また、回転霧化頭を洗浄する機構は、塗装機側に設ける必要がないから、塗装機側の構造を簡単にすることができる。
【0096】
特に、請求項2の発明では、塗装機の回転霧化頭を、ベル形または筒形をした霧化頭本体と、該霧化頭本体の前面側に設けられ、中心部に溶剤流出孔を有すると共に周辺部に塗料を流出する塗料流出孔を有するハブ部材とから構成し、洗浄ノズルを、回転状態にある回転霧化頭のハブ部材の溶剤流出孔に該ハブ部材の前面中心部から洗浄流体を供給し、塗料流出孔から流出させる構成とした。このため、洗浄流体は、回転霧化頭の遠心力の影響を受けない溶剤流出孔から回転霧化頭の塗料溜りに流入し、遠心力によって塗料溜りから塗料流出孔を通じて流出する。この間、回転霧化頭内に付着した塗料は、この洗浄流体によって洗浄することができる。
【0097】
請求項3の発明では、霧化頭用洗浄機は、塗装作業機とは別個に設ける構成としたから、霧化頭用洗浄機は塗装機が塗装作業を行うときには邪魔にならない場所に配置することができる。また、回転霧化頭の洗浄時には、回転霧化頭を霧化頭用洗浄機の洗浄ノズルに近づけ、洗浄ノズルから回転霧化頭に向けて供給される洗浄流体により回転霧化頭を洗浄することができる。
【0098】
請求項4の発明では、霧化頭用洗浄機は、塗装エリア内に設けられた廃液回収容器と、該廃液回収容器内に設けた洗浄ノズルとによって構成としたから、回転霧化頭の洗浄時には、塗装機の回転霧化頭を廃液回収容器内に挿入し、回転霧化頭を洗浄することができる。また、洗浄ノズルは溶剤を回収する廃液回収容器内に設けたから、回転霧化頭の洗浄時に発生する廃液を回収でき、塗装作業機が配設される塗装エリア内を奇麗に維持することができる。
【0099】
請求項5の発明では、霧化頭用洗浄機は、塗装作業機に一体に取付ける構成としたから、例えば霧化頭用洗浄機を塗装機の待機位置に配置しておけば、霧化頭用洗浄機は塗装機が塗装作業を行うときには邪魔になることはない。一方、回転霧化頭の洗浄時には、回転霧化頭を霧化頭用洗浄機に近づけ、霧化頭用洗浄機の洗浄ノズルから回転霧化頭の前面に向けて洗浄流体を供給することにより、回転霧化頭を洗浄することができる。
【0100】
請求項6の発明では、霧化頭用洗浄機は、塗装作業機の近傍に位置して塗装エリア内に設けられた廃液回収容器と、該廃液回収容器内に設けた洗浄ノズルとによって構成としたから、回転霧化頭の洗浄時には、塗装機を塗装作業機近傍の待機位置に移動し、回転霧化頭を廃液回収容器内に挿入する。これにより、廃液回収容器内の洗浄ノズルから回転霧化頭に洗浄流体を突出させ、回転霧化頭を洗浄することができる。また、洗浄ノズルは溶剤を回収する廃液回収容器内に設けたから、回転霧化頭の洗浄時に発生する廃液を回収でき、塗装作業機が配設される塗装エリア内を奇麗に維持することができる。
【0101】
請求項7の発明では、廃液回収容器は塗装作業機に対して接近,離間可能に設けたから、回転霧化頭の洗浄時には、廃液回収容器を塗装作業機に接近させ、廃液回収容器内で回転霧化頭を洗浄することができる。また、塗装機が塗装作業を行うときには、廃液回収容器を塗装作業機に対して離間させる。これにより、廃液回収容器が塗装機の塗装作業を妨げることがなく、円滑に塗装作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による自動塗装装置を示す正面図である。
【図2】第1の実施の形態による自動塗装装置とコンベアの配置関係を示す平面図である。
【図3】塗装用ロボットに取付けられる塗装機の回転霧化頭部分を示す要部拡大断面図である。
【図4】洗浄ノズルから供給される洗浄流体が回転霧化頭を流れる状態を示す説明図である。
【図5】第2の実施の形態による自動塗装装置を示す正面図である。
【図6】第3の実施の形態による自動塗装装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 塗装用ロボット(塗装作業機)
10,36,51 霧化頭用洗浄機
13,41,54 廃液回収容器
14,42,55 洗浄ノズル
15,43,56 シンナ配管
16,44,57 シンナタンク
17,45,58 シンナ用ポンプ
18,47,59 廃液配管
19,48,60 廃液タンク
20 塗装機
24 エアモータ
28 回転霧化頭
29 霧化頭本体
30 ハブ部材
30C 溶剤流出孔
30D 塗料流出孔
31 レシプロケータ(塗装作業機)
Claims (7)
- 塗装エリアに設けられた塗装作業機と、該塗装作業機に取付けられ、エアモータによって高速回転することにより塗料を霧化する回転霧化頭を有する塗装機とを備え、前記塗装機の回転霧化頭を、ベル形または筒形をした霧化頭本体と、該霧化頭本体の前面側に設けられ中心部に溶剤流出孔を有すると共に周辺部に塗料を流出する塗料流出孔を有し該霧化頭本体との間に塗料溜りを画成するハブ部材とにより構成してなり、前記塗装作業機によって塗装機を被塗物に対して相対的に移動させつつ該塗装機から塗料を噴霧することにより塗装作業を行わせる自動塗装方法であって、
前記塗装作業機と塗装機とによる塗装作業を停止した後に、前記回転霧化頭の前面と洗浄流体を供給する洗浄ノズルとを相対的に近づけ、該洗浄流体を回転状態にある前記回転霧化頭のハブ部材の前面中心部に供給し、該洗浄流体を溶剤流出孔から塗料溜りに流入させて該塗料溜りを洗浄した後に塗料流出孔から流出させることにより前記回転霧化頭を洗浄する霧化頭洗浄工程を有する自動塗装方法。 - 塗装エリアに設けられた塗装作業機と、該塗装作業機に取付けられ、エアモータによって高速回転することにより塗料を霧化する回転霧化頭を有する塗装機とからなる自動塗装装置において、
前記塗装機の回転霧化頭を、ベル形または筒形をした霧化頭本体と、該霧化頭本体の前面側に設けられ、中心部に溶剤流出孔を有すると共に周辺部に塗料を流出する塗料流出孔を有し、該霧化頭本体との間に塗料溜りを画成するハブ部材とにより構成し、
前記塗装機の近くには、洗浄流体を回転状態にある前記回転霧化頭のハブ部材の前面中心部に供給することにより、該洗浄流体を溶剤流出孔から塗料溜りに流入させ該塗料溜りを洗浄し塗料流出孔から流出させる洗浄ノズルを備えた霧化頭用洗浄機を、前記回転霧化頭と相対的に接近,離間可能に設けたことを特徴とする自動塗装装置。 - 前記霧化頭用洗浄機は、前記塗装作業機とは別個に設ける構成としてなる請求項2に記載の自動塗装装置。
- 前記霧化頭用洗浄機は、前記塗装エリア内に設けられ廃液を回収する廃液回収容器と、該廃液回収容器内に設けられた前記洗浄ノズルとにより構成し、該洗浄ノズルは洗浄流体を供給する洗浄流体源に接続し、前記廃液回収容器は廃液タンクに接続してなる請求項3に記載の自動塗装装置。
- 前記霧化頭用洗浄機は、前記塗装作業機に一体に取付ける構成としてなる請求項2に記載の自動塗装装置。
- 前記霧化頭用洗浄機は、前記塗装作業機の近傍に位置して前記塗装エリア内に設けられ廃液を回収する廃液回収容器と、該廃液回収容器内に設けられた前記洗浄ノズルとにより構成し、該洗浄ノズルは洗浄流体を供給する洗浄流体源に接続し、前記廃液回収容器は廃液タンクに接続してなる請求項5に記載の自動塗装装置。
- 前記廃液回収容器は、塗装作業機に対して接近,離間可能に設けてなる請求項6に記載の自動塗装装置。
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