JPH08103695A - コンベア装置 - Google Patents

コンベア装置

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JPH08103695A
JPH08103695A JP23829594A JP23829594A JPH08103695A JP H08103695 A JPH08103695 A JP H08103695A JP 23829594 A JP23829594 A JP 23829594A JP 23829594 A JP23829594 A JP 23829594A JP H08103695 A JPH08103695 A JP H08103695A
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JP
Japan
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insulating
high voltage
slat
coating
cleaning
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JP23829594A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Yano
野 仁 士 矢
Shinichi Nakane
根 慎 一 中
Shinji Toshimitsu
光 伸 二 年
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Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパークを起こすことなく被塗物に高電圧を
印加することができ、塗装ゾーンで絶縁支柱に水性塗料
が付着してもこれを簡単に除去することができるように
する。 【構成】 スラットコンベア5のスラット3に、非接触
で電力の供給を受ける高電圧発生器10が搭載され、被塗
物Wを載置するアタッチメント6を絶縁状態に支持する
絶縁支柱7R,7Lを洗浄する洗浄装置Cが床下側に設置さ
れ、当該洗浄装置Cは,洗浄水を噴射する洗浄ノズル11
F, 11C, 11R が、走行移動する絶縁支柱7R,7Lの回りに
所定角度だけ回動可能に配設された回動体13に取り付け
られて成り、前記回動体13は、絶縁支柱7R,7Lを取り付
けたスラット3が到来したときに、スラットコンベア5
の動きを原動力として絶縁支柱7R,7Lの進路を妨げない
ように回動されるようになされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装機に高電圧を印加
することなく、被塗物に高電圧を印加して静電塗装する
際に使用するコンベア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車ボディ等の被塗物を静電塗
装する場合に、塗料を噴霧する静電塗装機に−80〜1
20kVの高電圧を印加しようとすると、その静電塗装
機に絶縁対策を施さなければならず、塗装機自体が大型
化する。また、水性塗料等の導電性塗料で静電塗装する
場合には、塗装機に印加した高電圧がリークしないよう
に、塗料供給系に絶縁対策を施す必要があるから(特公
昭55−114366号,同56−141869号公報
参照)、数十色もの塗料を色替して多色塗装を行う自動
車ボディの塗装設備にあっては、各色ごとに夫々の塗料
供給配管や塗料タンク等を絶縁しなければならないとい
う非常な面倒があった。さらに、高電圧が印加された塗
料供給系には塗料供給配管や塗料タンク等の周囲を防護
チャンバで囲うなどの安全対策を施す必要もあって、絶
縁対策費や安全対策費が著しく嵩み、設備全体も大型化
するという問題があった。
【0003】このため、本出願人は、塗装機に高電圧を
印加したり、塗料供給系に絶縁対策を施すことなく水性
塗料を用いて静電塗装を行うことができるように、被塗
物に高電圧を印加するコンベア装置を提案した(実開平
3−105948号,同4−16796号公報参照)。
これは、塗装ゾーンを走行するスラット等に、被塗物を
載置する電極アタッチメントが絶縁支柱を介して取り付
けられ、被塗物が塗装ゾーン内の所定の高電圧印加領域
内を通過している間のみ、例えば電極アタッチメントに
形成された接触子が集電レールに摺接して被塗物に高電
圧が印加されるので、アースされた塗装機との間に静電
場が形成されることとなり、塗装機に高電圧を印加しな
くても静電塗装を行なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、集電レ
ールには常時高電圧が供給されているので、アタッチメ
ントが集電レールに接触する瞬間及び離れる瞬間だけで
なく、摺接している間もスバークが発生し易く、その熱
により集電レールやアタッチメントの表面が溶けて凹凸
が形成されるので、これらを頻繁に交換しなければなら
ずメンテナンスコストが嵩むという問題があった。
【0005】また、塗装ゾーンにおいては、塗装機から
噴霧された水性塗料が被塗物に塗着されるだけでなく、
特に左右両側に配設された塗装機からオーバースプレー
された塗料が被塗物を載せているアタッチメントやこれ
を支持する絶縁支柱に付着して汚れてしまい、絶縁支柱
が塗料で濡れたままの状態で再び塗装ゾーン内に移送さ
れると、被塗物に印加する高電圧が絶縁支柱に付着した
水性塗料を介してアース体であるスラット等にリークす
るおそれがあった。
【0006】さらに、絶縁支柱に付着した塗料が乾燥し
た場合は洗い落とすのが非常に面倒になり、その塗料に
メタリック粉などの導電性物質が含まれている場合は、
塗料が乾燥して塗料中の水分がなくなっても高電圧がリ
ークするおそれがある。そこで、本発明は、絶縁支柱に
付着した塗料を簡単に除去することができ、スラットが
塗装ゾーンに再び搬入されたときに絶縁支柱に付着した
塗料を介して高電圧がリークしないようにすることを技
術的課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、塗装ブース内を搬送される被塗物に高電
圧を印加するコンベア装置であって、コンベア装置本体
が、エンドレスに連結した多数のスラットを塗装ゾーン
よりも手前で床上側に進出させ焼付乾燥炉よりも手前で
床下側に退出させるように配設したスラットコンベアか
ら成り、前記スラットには、被塗物を載置するアタッチ
メントが絶縁支柱を介して絶縁状態に取り付けられると
共に、塗装ブース内に配設された電磁波送信手段から送
信される電磁波を非接触で受信して低電圧を出力する低
電圧発生手段と、当該低電圧発生手段から出力された低
電圧を所定電圧まで昇圧し任意のアタッチメントを介し
て被塗物に高電圧を印加する高電圧発生器が搭載され、
床下側に退出された前記スラットコンベアの進行方向に
沿って、絶縁支柱を水洗洗浄する洗浄装置が設置され、
当該洗浄装置は、前記絶縁支柱に対して洗浄水を噴射す
る洗浄ノズルが、走行移動する絶縁支柱の回りに所定角
度だけ回動可能に配設された回動体に取り付けられると
共に、絶縁支柱を取り付けたスラットが到来したとき
に、スラットコンベアの動きを原動力として絶縁支柱の
進路を妨げないように前記回動体を回動させる動力伝達
機構を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、被塗物がスラットコンベアに
より塗装ゾーンに搬入されると、塗装ブース内の電磁波
送信手段から送信される電磁波を非接触で受信して得ら
れる低電圧が高電圧発生器で所定電圧まで昇圧されるの
で、アタッチメントを介して被塗物に高電圧が印加され
る。したがって、アースされた塗装機と被塗物の間に静
電場が形成されることとなり、塗装機に高電圧を印加す
ることなく静電塗装され、しかも、電力は非接触で供給
されるので、スパークを起こすことがない。
【0009】また、被塗物を塗装する際に、スラットコ
ンベアの絶縁支柱に塗料が付着しても、焼付乾燥炉より
手前で床下側に退出されるので、塗料が絶縁支柱に焼き
付けられることがなく、床下側に退出されたスラットコ
ンベアは、まず洗浄装置で絶縁支柱が水洗洗浄され、絶
縁支柱に付着した塗料が除去される。このとき塗料はま
だ乾燥していないので極めて簡単に洗浄除去することが
できる。
【0010】しかも、絶縁支柱に洗浄水を吹き付ける洗
浄ノズルは、絶縁支柱が到来したときに絶縁支柱の進路
を妨げないようにその回りに所定角度回動される回動体
に取り付けられているので、絶縁支柱の略全周にわたっ
て洗浄水を吹き付けることができ、絶縁支柱の側面はも
ちろんのこと、その正面及び背面に付着した塗料も簡単
に洗浄除去される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本発明に係るコンベア装置を
示す全体図、図2はその要部を示す正面図、図3はその
動きを示す平面図である。
【0012】図中1は、塗装ブース2内を搬送されるワ
ークWに高電圧を印加するコンベア装置であって、コン
ベア装置本体が、エンドレスに連結した多数のスラット
3をエンドレスチェーン4により牽引走行させて塗装ゾ
ーンTよりも手前で床上側に進出させ焼付乾燥炉Fより
も手前で床下側に退出させるように配設したスラットコ
ンベア5から成る。なお、スラット3はエンドレスに連
結されていれば、スラット3同士が隙間なく連結されて
いる場合に限らず、所定間隔の隙間をあけて連結されて
いる場合であってもよい。前記スラット3には、被塗物
Wを絶縁状態に支持する左右一対の絶縁支柱7R,7L
の上端に、被塗物Wを載置するアタッチメント6R,6
Lが所定間隔離れて形成され、一方のアタッチメント6
Rに対して高電圧供給手段Hを介して高電圧が印加され
るように成されている。
【0013】前記高電圧供給手段Hは、塗装ゾーンT内
に所定長さの誘電レール(電磁波送信手段)8が配設さ
れると共に、誘電レール8に非接触状態で対向するピッ
クアップコイル(低電圧発生手段)9と、当該ピックア
ップコイル9で発生した誘導起電力を所定の高電圧まで
昇圧する高電圧発生器10が前記スラット3に取り付け
られて成り、当該高電圧発生器10から絶縁支柱7R,
7L内に挿通された高電圧ケーブル(図示せず)を介し
てアタッチメント6Rに高電圧が印加されるように成さ
れている。なお、前記ピックアップコイル9及び高電圧
発生器10は、スラットコンベア5の洗浄性を考慮して
スラット3の裏面側に配設されている。
【0014】塗装ブース2には、乾燥炉Fの手前でエン
ドレスチェーン4により床下側に退出され床上側と反対
方向に進行する前記スラットコンベア5に沿って、各絶
縁支柱7R,7Lを水洗洗浄する洗浄装置Cと、当該洗
浄装置Cにより水洗洗浄の終了した絶縁支柱7R,7L
及びこれに支持されたアタッチメント6R,6Lを乾燥
させる乾燥装置Dが設置されている。
【0015】洗浄装置Cは、前記絶縁支柱7R,7Lに
対して洗浄水を噴射する多数の洗浄ノズル11F,11
C,11Rが、回転軸12を中心として約90度だけ回
動可能に配設された略半円形のフレームから成る回動体
13に形成されてなる。また、洗浄装置Cは、絶縁支柱
7R,7Lを取り付けたスラット3が到来したときに、
スラットコンベア5の動きを原動力として絶縁支柱7
R,7Lの進路を妨げないように前記回動体13を回動
させる動力伝達機構14を備えている。動力伝達機構1
4は、スラット3に形成されたピン15と、このピン1
5に押されて前記回転軸12の回りに回動するレバー1
6からなり、レバー16が回動体13に一体に形成さ
れ、これにより、走行移動する絶縁支柱7R,7Lの回
りに回動体13が回動される。
【0016】また、乾燥装置Dも、洗浄装置Cと同様
に、前記絶縁支柱7R,7L及びアタッチメント6R,
6Lに対して乾燥用エアを噴射する多数のエアノズル1
7が、走行移動する絶縁支柱7R,7Lの回りに所定角
度だけ回動可能に配設された回動体18に形成されてお
り、回動体18は、スラットコンベア5の動きを原動力
とする動力伝達機構19により、洗浄装置Cの回動体1
2と同様に、絶縁支柱7R,7Lの進路を妨げないよう
に回動される。
【0017】以上が本発明の一例構成であって、次にそ
の作用について図3を伴って説明する。まず、被塗物W
は塗装ブース2の手前でスラットコンベア5のアタッチ
メント6R,6Lに載せられて塗装ブース2内に搬入さ
れる。次いで、スラット3に取り付けられたピックアッ
プコイル9が誘電レール8に対向し、発生した誘導起電
力が高電圧発生器10で昇圧され一方のアタッチメント
6Rを介して被塗物Wに高電圧が印加される。
【0018】したがって、塗装機(図示せず)に高電圧
を印加することなく静電塗装を行うことができ、しかも
非接触で電力が供給されるので高電圧を印加する際にス
パークを生ずることもない。このとき、スラットコンベ
ア5の左右両側に配設された塗装機から噴霧された塗料
は被塗物Wに塗着すると同時に、オーバースプレーされ
た塗料が被塗物Wを載置している電極アタッチメント6
やこれを支持する絶縁支柱7R,7Lにも付着する。
【0019】そして、被塗物Wが塗装ゾーンTを通過す
ると、そのスラット3に取り付けられたピックアップコ
イル9が誘電レール8から離れるので、アタッチメント
6Rに印加されていた高電圧の供給が停止され、被塗物
Wは焼付乾燥炉Fの手前で次のコンベア40に載せ換え
られる。その後、被塗物Wを下ろしたスラットコンベア
5は、乾燥炉Fの手前側でエンドレスチェーン4により
床下側に退出され床上側と反対方向に進行する。
【0020】次いで、床下側に退出されたスラットコン
ベア5の絶縁支柱7R,7Lが洗浄装置Cの前に到来す
ると、各洗浄ノズル11F,11C,11Rから一斉に
洗浄水が噴射され、その水圧で絶縁支柱7R,7Lの周
面に付着している塗料が洗浄除去される。このとき、回
動体13は、図3(a)に示すように、半円形フレーム
が斜め後ろを向いており、前方に位置する洗浄ノズル1
1Fが進行方向左前から、回転中心に位置する洗浄ノズ
ル11Cが進行方向右前から、後方に位置する洗浄ノズ
ル11Rが進行方向右後から洗浄水を吹き付ける。
【0021】そして、絶縁支柱7R,7Lが図3(a)
一点鎖線で示す位置に到来すると、スラット3がピン1
5でレバー16を押しながら走行し、回動体13は時計
方向に回動されて行く。次いで、絶縁支柱7R,7Lが
図3(b)に示す位置に到来すると、洗浄ノズル11
F,11C,11Rが夫々絶縁支柱7R,7Lの正面,
右側面,背面に対向するように位置し、さらに、スラッ
ト3が走行移動されると、洗浄ノズル11F,11C,
11Rが夫々絶縁支柱7R,7Lの右前,右後,左後に
対向するように位置し、各洗浄ノズル11F,11C,
11Rが絶縁支柱7R,7Lの回りに回動されるので、
略全周にわたって洗浄水を吹き付けることができる。
【0022】洗浄が終了すると、回動体13は、図3
(c)に示すように半円形フレームが斜め前方を向いて
いるので、絶縁支柱7R,7Lの進行方向前方には進路
を遮るものがなく、スラット3が走行されて絶縁支柱7
R,7Lはそのまま次の乾燥装置Dへ移送される。乾燥
装置Dでは、回動体18に形成されたエアノズル17
F,17C,17Rから一斉に乾燥用エアが噴射され、
そのエアで絶縁支柱7R,7Lの周面及び各アタッチメ
ント6R,6Lが乾燥される。この場合、回動体18は
前記洗浄装置Cの回動体13と同様に、スラット3の進
行に伴って絶縁支柱7R,7Lの進路を妨げないように
絶縁支柱7R,7Lの回りに約90度だけ回動されるの
で、略全周にわたってエアが吹き付けられ周面が均一に
乾燥される。
【0023】したがって、スラット3が床上に進出して
塗装ゾーンT内を走行するときには、当該スラット3に
取り付けられたアタッチメント6R,6L及び絶縁支柱
7R,7Lは既に乾燥されているので、アタッチメント
6Rに印加された高電圧が絶縁支柱7R,7Lを介して
アース体であるスラット3にリークすることがない。
【0024】図4は他の実施例の動きを示す平面図であ
って、本例では、洗浄装置Cの回動体20が、各絶縁支
柱7R,7Lの夫々に対してその右側面及び左側面に沿
って回転軸21の回りに約90度回動する左右一対の円
弧フレーム22R,22Lで形成されている。 この洗
浄装置Cは、前記絶縁支柱7R,7Lに対して洗浄水を
噴射する多数の洗浄ノズル23F,23Rが、前記フレ
ーム22R,22Lに取り付けられると共に、絶縁支柱
7R,7Lを取り付けたスラット3が到来したときに、
スラットコンベア5の動きを原動力として絶縁支柱7
R,7Lの進路を妨げないように前記回動体20を回動
させる動力伝達機構24を備えている。動力伝達機構2
4は、スラット3に形成されたピン25R,25Lと、
このピン25R,25Lに押されて前記回転軸12の回
りに回動するレバー26R,26Lからなり、レバー2
6R,26Lが回動体20に一体に形成され、これによ
り、走行移動する絶縁支柱7R,7Lの回りに回動され
る。
【0025】したがって、この場合も、塗装が終了して
スラットコンベア5が床下側に退出され絶縁支柱7R,
7Lが洗浄装置Cの前に到来すると、各洗浄ノズル23
F,23Rから一斉に洗浄水が噴射され、その水圧で絶
縁支柱7R,7Lの周面に付着している塗料が洗浄除去
される。このとき、回動体20は、図4(a)に示すよ
うに、左右の円弧フレーム22R,22Lが後ろを向い
ており、正面に位置する洗浄ノズル23Fと側面に位置
する洗浄ノズル23Rから洗浄水が吹き付けられる。
【0026】そして、絶縁支柱7R,7Lが図4(a)
一点鎖線で示す位置に到来すると、スラット3がピン2
5R,25Lでレバー26R,26Lを押しながら走行
するので、回動体20は絶縁支柱7R,7Lの周面に沿
ってその回りに回動される。次いで、絶縁支柱7R,7
Lが図4(b)に示す位置に達すると、洗浄ノズル23
F,23Rが夫々絶縁支柱7R,7Lの斜め前及び斜め
後から洗浄水を噴射し、さらに、スラット3が走行移動
されて図4(c)に示す位置に達すると、洗浄ノズル2
3F,23Rが夫々絶縁支柱7R,7Lの背面及び側面
から洗浄水を噴射するので、絶縁支柱7R,7Lの全周
にわたって洗浄水が吹き付けられる。
【0027】洗浄が終了すると、回動体13は、図4
(c)に示すように円弧フレーム22R,22Lが前を
向いているので、絶縁支柱7R,7Lの進行方向前方に
は進路を遮るものがなく、スラット3が走行されて絶縁
支柱7R,7Lはそのまま次の乾燥装置Dへ移送され乾
燥される。そして、乾燥装置Dとして、前記洗浄装置C
の回動体20と同様に回動する回動体にエアノズルを形
成しておけば、絶縁支柱7R,7Lの全周及びアタッチ
メント6R,6Lに乾燥用エアを吹き付けることがで
き、スラット3が塗装ゾーンT内を走行するときには、
アタッチメント6R,6L及び絶縁支柱7R,7Lは既
に乾燥されているので、高電圧が絶縁支柱7R,7Lを
介してアース体であるスラット3にリークすることがな
い。
【0028】図5はさらに他の実施例の要部を示す正面
図、図6はその動きを示す平面図である。本例では、洗
浄装置C又は乾燥装置Dの回動体30が、スラット3に
押されてその進行方向に沿って走行するベース31に回
動自在に取り付けられ、これを回動させる動力伝達機構
32は、前記ベース31のガイドレール32と並行に配
設されたラック33と、前記ラック33と係合されて回
動体30を回転させるピニオン34からなり、回動体3
0には洗浄水又は乾燥用エアを噴射するノズル35が形
成され、ベース31にはスラット3と係脱自在に係合す
る係合爪36が形成されている。
【0029】これによれば、図6に示すように、まず、
回動体30の開口部を後方に向けた状態で、各ノズル3
5,35・・から洗浄水又は乾燥用エアを噴射し、絶縁
支柱7R,7Lを回動体30内に進行させていく。そし
て、絶縁支柱7R,7Lが回動体30の回転中心の位置
に到来すると、スラット3が係合爪36と係合し、絶縁
支柱7R,7Lを回動体30の回転中心に位置させた状
態でベース31がスラット3と共に走行する。
【0030】このとき、回動体30に形成されたピニオ
ン34がラック33に係合されているので、回動体30
は移動しながら絶縁支柱7R,7Lの回りに回転するこ
ととなる。そして、回動体30の開口部が前方を向いた
時点で、係合爪36とスラット3との係合を解けば、ベ
ース31が停止され、絶縁支柱7R,7Lは次の行程へ
送られる。このように、回動体30は、絶縁支柱7R,
7Lを中心にして転がるように移動し、絶縁支柱7R,
7Lの周囲に均一に洗浄水等を噴射できるだけでなく、
長時間にわたって洗浄水等を噴射させて洗浄することが
できるので、確実に洗浄又は乾燥を行なうことができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、塗
装ゾーン内で被塗物を搬送するスラットコンベアが、焼
付乾燥炉より手前側で床下に退出され、塗料が絶縁支柱
に焼き付けられないまま洗浄装置で水洗洗浄され、しか
も、洗浄ノズルが絶縁支柱の回りに所定角度回動するの
で、絶縁支柱の略全周にわたって洗浄水を吹き付けるこ
とができ、周面に付着した塗料を均一に洗浄除去できる
ので、エンドレスチェーンで再び塗装ゾーンに戻されて
電極アタッチメントに高電圧が印加されても、当該絶縁
支柱を介してアース体であるスラットに高電圧がリーク
することがないという非常に優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンベア装置の一例を示す全体
図。
【図2】その要部を示す正面図。
【図3】その動きを示す平面図。
【図4】他の実施例の動きを示す平面図。
【図5】他の実施例の要部を示す正面図。
【図6】その動きを示す平面図。
【符号の説明】
1・・・・・・・コンベア装置 2・・・・・・・塗装ブース W・・・・・・・被塗物 T・・・・・・・塗装ゾーン F・・・・・・・乾燥炉 3・・・・・・・スラット 5・・・・・・・スラットコンベア 6R,6L・・・電極アタッチメント 7R,7L・・・絶縁支柱 H・・・・・・・高電圧供給手段 C・・・・・・・洗浄装置 D・・・・・・・乾燥装置 11F,11C,11R・・・ノズル 12・・・・・・・回転軸 13・・・・・・・回動体 14・・・・・・・動力伝達機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装ブース(2)内を搬送される被塗物
    (W)に高電圧を印加するコンベア装置であって、 コンベア装置本体が、エンドレスに連結した多数のスラ
    ット(3)を塗装ゾーン(T)よりも手前で床上側に進
    出させ焼付乾燥炉(F)よりも手前で床下側に退出させ
    るように配設したスラットコンベア(5)から成り、 前記スラット(3)には、被塗物(W)を載置するアタ
    ッチメント(6R,6L)が絶縁支柱(7R,7L)を介して絶
    縁状態に取り付けられると共に、塗装ブース(2)内に
    配設された電磁波送信手段(8)から送信される電磁波
    を非接触で受信して低電圧を出力する低電圧発生手段
    (9)と、当該低電圧発生手段(9)から出力された低
    電圧を所定電圧まで昇圧し任意のアタッチメント(6R,
    6L)を介して被塗物(W)に高電圧を印加する高電圧発
    生器(10)が搭載され、 床下側に退出された前記スラットコンベア(5)の進行
    方向に沿って、絶縁支柱(7R,7L)を水洗洗浄する洗浄
    装置(C)が設置され、 前記洗浄装置(C)は、前記絶縁支柱(7R,7L)に対し
    て洗浄水を噴射する洗浄ノズル(11F, 11C, 11R)が、走
    行移動する絶縁支柱(7R,7L)の回りに所定角度だけ回
    動可能に配設された回動体(13)に取り付けられると共
    に、絶縁支柱(7R,7L)を取り付けたスラット(3)が
    到来したときに、スラットコンベア(5)の動きを原動
    力として絶縁支柱(7R,7L)の進路を妨げないように前
    記回動体(13)を回動させる動力伝達機構(14)を備え
    たことを特徴とするコンベア装置。
JP23829594A 1994-10-03 1994-10-03 コンベア装置 Pending JPH08103695A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100892706B1 (ko) * 2007-10-09 2009-04-15 현대자동차주식회사 차체의 전착 도장용 컨베이어장치

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KR100892706B1 (ko) * 2007-10-09 2009-04-15 현대자동차주식회사 차체의 전착 도장용 컨베이어장치

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