JPH08103651A - 低濃度窒素酸化物用吸着材 - Google Patents
低濃度窒素酸化物用吸着材Info
- Publication number
- JPH08103651A JPH08103651A JP6241208A JP24120894A JPH08103651A JP H08103651 A JPH08103651 A JP H08103651A JP 6241208 A JP6241208 A JP 6241208A JP 24120894 A JP24120894 A JP 24120894A JP H08103651 A JPH08103651 A JP H08103651A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adsorbent
- nox
- alumina
- low concentration
- group viii
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Treating Waste Gases (AREA)
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低濃度ＮＯｘ処理装置に使用されるＮＯｘ吸
着材に関する。 【構成】 アルミナをウオッシュコートしてなる基材表
面にVIII族の金属元素を添着してなる低濃度ＮＯｘ用吸
着材。
着材に関する。 【構成】 アルミナをウオッシュコートしてなる基材表
面にVIII族の金属元素を添着してなる低濃度ＮＯｘ用吸
着材。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はトンネル、地下高速道
路、地下都市等に設備される低濃度窒素酸化物（以下、
ＮＯｘと記す）処理装置に使用されるＮＯｘ吸着材に関
する。
路、地下都市等に設備される低濃度窒素酸化物（以下、
ＮＯｘと記す）処理装置に使用されるＮＯｘ吸着材に関
する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の排気ガスを初めとして低濃度Ｎ
Ｏｘ（１ＰＰＭ〜５ＰＰＭ）の発生源は市中に数多くあ
る。ＮＯｘは石油、石炭などの窒素が燃焼すると酸素と
結合して生成されるもので、一酸化窒素（ＮＯ）と二酸
化窒素（ＮＯ2 ）が主体である。ＮＯｘは紫外線によっ
て一部が分解しオゾンを生成したり、炭化水素と結合し
てオキシダントを生成し光化学スモッグの原因の一つと
なる。従って今後はＮＯｘの総量規制は一層厳しくなる
傾向にあり、効果的な低減技術の開発が要求される。現
状における低濃度ＮＯｘ対策としては、トンネルなどの
場合、トンネル天井をダクトにして排気ファン等により
大気に放出されていて何等の処理もされていない。
Ｏｘ（１ＰＰＭ〜５ＰＰＭ）の発生源は市中に数多くあ
る。ＮＯｘは石油、石炭などの窒素が燃焼すると酸素と
結合して生成されるもので、一酸化窒素（ＮＯ）と二酸
化窒素（ＮＯ2 ）が主体である。ＮＯｘは紫外線によっ
て一部が分解しオゾンを生成したり、炭化水素と結合し
てオキシダントを生成し光化学スモッグの原因の一つと
なる。従って今後はＮＯｘの総量規制は一層厳しくなる
傾向にあり、効果的な低減技術の開発が要求される。現
状における低濃度ＮＯｘ対策としては、トンネルなどの
場合、トンネル天井をダクトにして排気ファン等により
大気に放出されていて何等の処理もされていない。
【０００３】またその他の方策として、吸着剤または分
離剤であるゼオライトや、水の浄化、溶剤回収、汚濁悪
臭防除剤として用いられている活性炭などが低濃度ＮＯ
ｘ処理装置のＮＯｘ吸着材としての適用が検討されてい
るにとどまる。
離剤であるゼオライトや、水の浄化、溶剤回収、汚濁悪
臭防除剤として用いられている活性炭などが低濃度ＮＯ
ｘ処理装置のＮＯｘ吸着材としての適用が検討されてい
るにとどまる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】現状低濃度ＮＯｘ処理
装置は開発中であり斯界に存在しない。前述したよう
に、ゼオライトや活性炭を低濃度ＮＯｘ処理装置のＮＯ
ｘ吸着材としての適用が検討段階にあるが、ゼオライト
は水分共存時においては１ｍｍ−ｍｏｌ／リットル以下
の吸着能力しかなく、水分を含まない条件では吸着能力
が増加するが、水分除去のための装置が必要となり、処
理装置の大型化が避けられないという欠点がある。ま
た、活性炭は、硫酸プラントの排ガス吸着塔に使用され
ているように吸着性はよいが、再生時に高温空気（２０
０〜３５０℃）が必要であり、これにより活性炭が着火
する危険性をはらんでいる。
装置は開発中であり斯界に存在しない。前述したよう
に、ゼオライトや活性炭を低濃度ＮＯｘ処理装置のＮＯ
ｘ吸着材としての適用が検討段階にあるが、ゼオライト
は水分共存時においては１ｍｍ−ｍｏｌ／リットル以下
の吸着能力しかなく、水分を含まない条件では吸着能力
が増加するが、水分除去のための装置が必要となり、処
理装置の大型化が避けられないという欠点がある。ま
た、活性炭は、硫酸プラントの排ガス吸着塔に使用され
ているように吸着性はよいが、再生時に高温空気（２０
０〜３５０℃）が必要であり、これにより活性炭が着火
する危険性をはらんでいる。
【０００５】本発明は上記技術水準に鑑み、従来のＮＯ
ｘ吸着材のような不具合のない吸着材、特に低濃度ＮＯ
ｘ用吸着材を提供しようとするものである。
ｘ吸着材のような不具合のない吸着材、特に低濃度ＮＯ
ｘ用吸着材を提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は適当な貴金属を
添着した吸着材がＮＯｘを２〜６ｍｍ−ｍｏｌ／リット
ル程度の吸着能を有することを確認し、本発明を完成す
るに至った。
添着した吸着材がＮＯｘを２〜６ｍｍ−ｍｏｌ／リット
ル程度の吸着能を有することを確認し、本発明を完成す
るに至った。
【０００７】本発明はアルミナをウオッシュコートして
なる基材表面にVIII族の金属元素を添着してなることを
特徴とする低濃度窒素酸化物用吸着材である。
なる基材表面にVIII族の金属元素を添着してなることを
特徴とする低濃度窒素酸化物用吸着材である。
【０００８】本発明において使用される基材としては金
属又はセラミックスよりなるハニカム状基材が好まし
い。基材に添着されるアルミナのコート厚さは適宜選定
されるが、一般的に１０〜１００μｍの厚さの範囲であ
る。また、VIII族の金属元素としては白金（Ｐｔ）、パ
ラジウム（Ｐｄ）、ルテニウム（Ｒｕ）などが用いら
れ、これらの金属のアルミナをウオッシュコートした基
材：１リットル当りの添着量は１〜２０ｇが好ましい。
属又はセラミックスよりなるハニカム状基材が好まし
い。基材に添着されるアルミナのコート厚さは適宜選定
されるが、一般的に１０〜１００μｍの厚さの範囲であ
る。また、VIII族の金属元素としては白金（Ｐｔ）、パ
ラジウム（Ｐｄ）、ルテニウム（Ｒｕ）などが用いら
れ、これらの金属のアルミナをウオッシュコートした基
材：１リットル当りの添着量は１〜２０ｇが好ましい。
【０００９】
【作用】ハニカム形状の基材（金属又はセラミック）上
にウオッシュコートされたアルミナ被膜層は多孔質状に
添着されて高比表面積が付与され吸着材としての構造を
形成する。
にウオッシュコートされたアルミナ被膜層は多孔質状に
添着されて高比表面積が付与され吸着材としての構造を
形成する。
【００１０】また、VIII族元素に属する白金（Ｐｔ）、
パラジウム（Ｐｄ）、ルテニウム（Ｒｕ）などはＮＯｘ
吸着容量が極めて大きくゼオライト系吸着剤の数１０倍
もあり（ハニカム成型した場合：約１０ｍｍ−ｍｏｌ／
リットル）これらを吸着成分としてアルミナ被膜層の表
面に添着したことによりＮＯｘ吸着材として最適なもの
となる。
パラジウム（Ｐｄ）、ルテニウム（Ｒｕ）などはＮＯｘ
吸着容量が極めて大きくゼオライト系吸着剤の数１０倍
もあり（ハニカム成型した場合：約１０ｍｍ−ｍｏｌ／
リットル）これらを吸着成分としてアルミナ被膜層の表
面に添着したことによりＮＯｘ吸着材として最適なもの
となる。
【００１１】
【実施例】本発明の一実施例を図１〜図３に基づいて以
下説明する。図１は吸着材の表面層図であり、金属また
はセラミックの基材１の表面にはアルミナ（Ａｌ
2 Ｏ3 ）がウオッシュコートされ、厚さ：１０〜１００
μｍのアルミナ被膜層２を形成している。これによって
比表面積が広くなり吸着材としての構造が形成される。
また、アルミナ被膜層２の表面には、VIII族の金属元素
に属する白金（Ｐｔ）、パラジウム（Ｐｄ）、ルテニウ
ム（Ｒｕ）などの吸着成分３を１〜２０ｇ／リットル添
着してＮＯｘ吸着材４を形成している。VIII族の金属元
素の添着量が多いほどＮＯｘ吸着量は大で、最大１０ｍ
ｍ−ｍｏｌ／リットルのＮＯｘを吸着する。
下説明する。図１は吸着材の表面層図であり、金属また
はセラミックの基材１の表面にはアルミナ（Ａｌ
2 Ｏ3 ）がウオッシュコートされ、厚さ：１０〜１００
μｍのアルミナ被膜層２を形成している。これによって
比表面積が広くなり吸着材としての構造が形成される。
また、アルミナ被膜層２の表面には、VIII族の金属元素
に属する白金（Ｐｔ）、パラジウム（Ｐｄ）、ルテニウ
ム（Ｒｕ）などの吸着成分３を１〜２０ｇ／リットル添
着してＮＯｘ吸着材４を形成している。VIII族の金属元
素の添着量が多いほどＮＯｘ吸着量は大で、最大１０ｍ
ｍ−ｍｏｌ／リットルのＮＯｘを吸着する。
【００１２】図２はハニカム形状基材のイメージ図であ
り、ハニカム形状の基材１はアルミナをウオッシュコー
トされ、さらに吸着成分（Ｐｔ，Ｐｄ，Ｒｕなど）３を
添着されてハニカム形状の吸着材を形成している。これ
によってアルミナ被膜層による高比表面積の付与に加
え、さらにハニカム形状によって表面積も著しく増加さ
れている。
り、ハニカム形状の基材１はアルミナをウオッシュコー
トされ、さらに吸着成分（Ｐｔ，Ｐｄ，Ｒｕなど）３を
添着されてハニカム形状の吸着材を形成している。これ
によってアルミナ被膜層による高比表面積の付与に加
え、さらにハニカム形状によって表面積も著しく増加さ
れている。
【００１３】図３は本発明の吸着材の適用の一態様図で
あり、トンネル１１の低濃度ＮＯｘ発生源から排気ファ
ン１２によって排気ガスを吸引し、前後に仕切弁１３，
１４を有しハニカム形状の吸着材１５を装備した低濃度
ＮＯｘ処理装置１６を通過させてＮＯｘを吸着し、無Ｎ
Ｏｘガスとして大気に放出する。
あり、トンネル１１の低濃度ＮＯｘ発生源から排気ファ
ン１２によって排気ガスを吸引し、前後に仕切弁１３，
１４を有しハニカム形状の吸着材１５を装備した低濃度
ＮＯｘ処理装置１６を通過させてＮＯｘを吸着し、無Ｎ
Ｏｘガスとして大気に放出する。
【００１４】ＮＯｘ吸着材１５が飽和すると処理装置１
６の前後の弁１３，１４を閉とし、脱硝装置１７及び加
熱器１８を有する脱硝ライン１９を巡環させ、加熱空気
によりＮＯｘを脱着・濃縮するとともに脱硝装置でＮ2
とＨ2 Ｏに還元し吸着材を再生する。符号２０は循環フ
ァンである。
６の前後の弁１３，１４を閉とし、脱硝装置１７及び加
熱器１８を有する脱硝ライン１９を巡環させ、加熱空気
によりＮＯｘを脱着・濃縮するとともに脱硝装置でＮ2
とＨ2 Ｏに還元し吸着材を再生する。符号２０は循環フ
ァンである。
【００１５】
【発明の効果】本発明になる低濃度ＮＯｘ用吸着材を適
用すれば白金（Ｐｔ）、パラジウム（Ｐｄ）、ルテニウ
ム（Ｒｕ）などの吸着容量がゼオライト系吸着剤の数１
０倍も高いので吸着効率が非常に良好となり、かつ水分
の影響を受けにくい。従って吸着が効果的に行なわれる
うえ、耐久性も良好となるなど吸着材として適性を有し
ている。
用すれば白金（Ｐｔ）、パラジウム（Ｐｄ）、ルテニウ
ム（Ｒｕ）などの吸着容量がゼオライト系吸着剤の数１
０倍も高いので吸着効率が非常に良好となり、かつ水分
の影響を受けにくい。従って吸着が効果的に行なわれる
うえ、耐久性も良好となるなど吸着材として適性を有し
ている。
【図１】本発明の低濃度ＮＯｘ用吸着材の表面層図。
【図２】本発明のハニカム形状の低濃度ＮＯｘ用吸着材
の説明図。
の説明図。
【図３】本発明の低濃度ＮＯｘ用吸着材の使用態様の説
明図。
明図。
Claims (1)
- 【請求項１】 アルミナをウオッシュコートしてなる基
材表面にVIII族の金属元素を添着してなることを特徴と
する低濃度窒素酸化物用吸着材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6241208A JPH08103651A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 低濃度窒素酸化物用吸着材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6241208A JPH08103651A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 低濃度窒素酸化物用吸着材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08103651A true JPH08103651A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17070814
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6241208A Withdrawn JPH08103651A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 低濃度窒素酸化物用吸着材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08103651A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8128881B2 (en) | 2006-12-01 | 2012-03-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust-gas converting apparatus |
-
1994
- 1994-10-05 JP JP6241208A patent/JPH08103651A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8128881B2 (en) | 2006-12-01 | 2012-03-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust-gas converting apparatus |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |