JPH0810348A - 集合住宅のスプリンクラ−消火設備 - Google Patents

集合住宅のスプリンクラ−消火設備

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JPH0810348A
JPH0810348A JP10904895A JP10904895A JPH0810348A JP H0810348 A JPH0810348 A JP H0810348A JP 10904895 A JP10904895 A JP 10904895A JP 10904895 A JP10904895 A JP 10904895A JP H0810348 A JPH0810348 A JP H0810348A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消火用水槽は小容量で足り、水道水汚染のな
い集合住宅のスプリンクラ−消火設備を提供する。 【構成】 複数の住戸8からなる集合住宅1の各住戸8
に上水配管7を介して水道水を供給する高架水槽2が設
けられた集合住宅において、住戸8にスプリンクラ−ヘ
ツド14が設けられ、ボ−ルタップを備え、該ボ−ルタ
ップが動作したときに高架水槽2より給水される補助水
槽11が設けられ、補助水槽11に消火用の給水配管1
6が接続され、給水配管16と住戸8に設けられたスプ
リンクラ−ヘツド14との間が住戸8に設けられた分岐
管18によって接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集合住宅用として好
適なスプリンクラ−消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】スプリンクラ−を用いた消火設備は初期
消火に非常に効果があり、そのため、高層ビル、劇場、
デパ−ト等のように消防法で設置が義務づけられている
建物のほか、火災の発生し易い場所や一般住宅でも設置
が望ましい。そして、スプリンクラ−設備のための大容
量の水タンクや給水ポンプ等の多額な設備費用を省くた
めに水道管に閉鎖型のスプリンクラ−ヘツドを直結して
使用する方法が、従来、知られている。複数の住戸から
なる集合住宅の各住戸に上水配管を介して水道水を供給
する高架水槽2が設けられた集合住宅において、従来
は、図4に配管系統図で例示するように、図示しない消
火用水槽に消火用給水本管120が連通され、この消火
用給水本管120に分岐管121が接続され、分岐管1
21にT字継手122や十字継手123を介して枝管1
24〜128が接続され、枝管124〜128の先端に
スプリンクラ−ヘツド129が接続されている。そして
枝管124〜128は、それぞれ末端側に必要な消火用
水の供給量に見合った口径で多種類の管路が選択されて
接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の集合住宅用スプ
リンクラ−消火設備では、火災時の各住戸での大量放水
に間に合うように消火用水槽は大容量とならざるを得
ず、このため設備費は高価で、大容量の消火用水槽設置
のために大きいスペ−スが占有されている。また、一般
住宅用のスプリンクラ−消火設備のように上水配管に消
火用給水本管120を連通させることも考えられるが、
この場合には消火用水が消火用給水本管120から上水
配管側に回り込んで飲料水である水道水を汚染してしま
う危険がある。この発明は従来の集合住宅のスプリンク
ラ−消火設備の前記問題点を解決すべく提案されたもの
であり、消火用の大容量の専用水槽を用いる必要がな
く、水道水が汚染される危険のない、集合住宅のスプリ
ンクラ−消火設備を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
にこの発明は、複数の住戸8からなる集合住宅1の各住
戸8に上水配管7を介して水道水を供給する高架水槽2
が設けられた集合住宅において、前記住戸8にスプリン
クラ−ヘツド14が設けられ、ボ−ルタップを備え、該
ボ−ルタップが動作したときに前記高架水槽2より給水
される補助水槽11が設けられ、前記補助水槽11に消
火用の給水配管16が接続され、前記給水配管16と前
記住戸8に設けられたスプリンクラ−ヘツド14との間
が分岐管18によって接続されたことを特徴とする集合
住宅のスプリンクラ−消火設備である。
【0005】そして請求項1の集合住宅のスプリンクラ
−消火設備において、スプリンクラ−ヘツド14が設け
られた住戸8毎に火災感知器23が設けられると共に前
記分岐管18が設けられ、当該住戸8に設けられた分岐
管18に、前記火災感知器23の火災感知動作によって
開閉制御される開閉制御弁20が設けられていることを
特徴とする。
【0006】また、請求項1又は2の集合住宅のスプリ
ンクラ−消火設備において、住戸8にはスプリンクラ−
ヘツド14が設けられ、前記スプリンクラ−ヘツド14
は枝管24に接続され、前記枝管24は複数の枝管24
を接続できるヘッダ−21に接続され、前記ヘッダ−2
1は分岐管18に接続されていることを特徴とする。
【0007】さらに請求項1,2又は3の集合住宅のス
プリンクラ−消火設備において、前記給水配管16の補
助水槽11寄りに、ブ−ストポンプ12を設けたことを
特徴とする。
【0008】そして請求項1,2又は3の集合住宅のス
プリンクラ−消火設備において、スプリンクラ−ヘツド
14は、高感度小水量型であることを特徴とする。請求
項3の集合住宅のスプリンクラ−消火設備において、枝
管24は可撓管であることを特徴とする。
【0009】
【作用】スプリンクラ−ヘツド14の開放動作によって
消火用の給水配管16から補助水槽11の水が放水され
ると、補助水槽11のボ−ルタップは動作して高架水槽
2から補助水槽11へ消火用水が補水される。このよう
に必要のつど消火用水が高架水槽2から補助水槽11へ
補水されて補助水槽11に貯水されるため、補助水槽1
1としては消火に必要な水量を殆ど考慮しなくてもよい
ことになりこの結果、補助水槽11は小容量で足り、設
備は安価で、この補助水槽11が載置される集合住宅1
の建物強度を増す必要はない。上水配管7は消火用の補
助水槽11とはボ−ルタップによって分離されているた
め、消火用水が飲料水に回り込むことによる飲料水汚染
の危険はない。
【0010】請求項2の発明は、スプリンクラ−ヘツド
14が設けられた住戸8に火災感知器23と分岐管18
とが設けられ、当該住戸8の分岐管18に、火災感知器
23が火災を感知したときに開弁制御される開閉制御弁
20が設けられている構成としたので、火災感知器23
による火災感知動作に伴い、開閉制御弁20が開弁制御
してスプリンクラ−ヘツド14に充水され、警戒状態と
なる。このため火災感知動作がないときは、スプリンク
ラ−ヘツド14が衝撃等で誤開放されたとしても開閉制
御弁20は開かないので散水されず、水損事故が防止さ
れる。
【0011】請求項3の発明は、住戸8にはスプリンク
ラ−ヘツド14が設けられ、前記スプリンクラ−ヘツド
14は枝管24に接続され、前記枝管24は複数の枝管
24を接続できるヘッダ−21に接続され、ヘッダ−2
1は分岐管18に接続されている構成としたので、スプ
リンクラ−ヘツド14は、枝管24によって複数の枝管
24を接続できるヘッダ−21に接続されていて、各枝
管24は他のスプリンクラ−ヘツド14の配設位置によ
る制約を受けることなく、屈曲数の少ない単純な配管形
状となる。これにより継手数は少なくなり、水洩れの危
険減少と、設備費の低減が得られる。全ての枝管24
は、その基部側がヘッダ−21によってまとまった位置
で接続されるため、配管工事は簡易となり、工事費が低
減される。ヘッダ−を用いない従来設備に比べて、スプ
リンクラ−ヘツド14毎の枝管24の長さは短くなって
いて圧力損失は小さくなった。さらに全ての枝管24を
同一径とすることができて、配管での接続ミスがなくな
る。
【0012】請求項4の発明は、給水配管16の補助水
槽11寄りに、ブ−ストポンプ12を設ける構成とした
ので、ブ−ストポンプ12によって給水配管16へ消火
用水をこの集合住宅1に最も適した圧力に増圧して送水
できて、消火能率を向上できる。
【0013】請求項5の発明は、スプリンクラ−ヘツド
14は、高感度小水量型のものを使用しているので、早
期に消火することができ、かつ、放水量は少なくて済む
ため水損が軽減される。
【0014】請求項6の発明は、枝管24を可撓管で構
成したので、屈曲配管のために枝管24の途中部分で継
手類を用いた接続工事は全く不要となって、枝管24の
基部側はヘッダ−21に、末端側はスプリンクラ−ヘツ
ド14に、それぞれ接続するだけで配管作業の大略は終
り、配管工事は簡易で水洩れの恐れは一そう少なくな
る。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、集合住宅に用
いた場合について、図に基づいて説明する。図1は例え
ば1つの住戸に配置されるスプリンクラ−消火設備の全
体斜視図、図2は図1のスプリンクラ−消火設備を集合
住宅に適用した状態を示す正面略図である。集合住宅1
の屋上の高架水槽2に、水道本管3から受水槽4へ流入
する水がポンプ5によって揚水され、高架水槽2の水は
逆止弁6を介して上水配管7を通り、それぞれの住戸8
へ、配管9にて分岐され、蛇口10によって給水され
る。一方、高架水槽2の水は、ボ−ルタップを備えた補
助水槽11とブ−ストポンプ12とからなる加圧送水ユ
ニット13によって加圧され(高架水槽2と最上階の住
戸8のスプリンクラ−ヘツド14との落差が例えば10
m以上取れる場合はかかるブ−ストポンプ12は不
要)、逆止弁15を介して消火用の給水配管16へ送ら
れ、1階の端部には加圧水槽ユニット13が正常に自動
起動するかどうかを試験する末端試験弁17が接続され
ている。
【0016】このような配管系統を用いれば、上水配管
7系と消火用の給水配管16系とは、補助水槽11のボ
−ルタップで分離されており、消火用の水が飲料水に回
り込んで飲料水が汚染されることがない。スプリンクラ
−ヘツド14の開放等によってブ−ストポンプ12が起
動して補助水槽11の水が減少すると、ボ−ルタップが
動作して高架水槽2の水を補助水槽11に自動的に供給
し、消火用水を確保することになる。それぞれの住戸8
には給水配管16に分岐管18が接続され、この分岐管
18には制水弁19、常態では閉じ状態の電磁弁タイプ
の開閉制御弁20および、ヘッダ−21が、順次、接続
されている。
【0017】この住戸8内のそれぞれの散水領域である
台所、居間、寝室、浴室等には、閉鎖型のスプリンクラ
−ヘツド14と、各スプリンクラ−ヘツド14の近くに
火災感知器23とが、それぞれ配置される。それぞれの
スプリンクラ−ヘツド14は単独で枝管24の末端側に
それぞれ継手25を介して接続される。また、互いに接
近している2〜3個程度のスプリンクラ−ヘツド14は
互いに直列状に継手25により枝管24に接続される。
そしてこれらの枝管24の基端側は、ユニオンの如き継
手26を介してヘッダ−21に接続されている。なお、
同じ部屋にスプリンクラ−ヘツド14が複数個設けられ
ている場合は、火災感知器23は複数のスプリンクラ−
ヘツド14に対して1個を設けることでもよい。前記制
水弁19、開閉制御弁20およびヘッダ−21は、住戸
8に設けられている配電盤やガスメ−タなどを収納して
いる機器ボックス内あるいはパイプシャフト等に設置す
ると便利であり、制水弁19等の近くに制御盤27を設
置している。
【0018】この制御盤27には、制御回路28と、開
閉制御弁20の開弁動作を報知する警報ベル29、警報
ランプ30と、開弁した開閉制御弁20を閉弁するため
の解除スイッチ31を、設けている。各火災感知器23
は配線32によって制御回路28に接続し、開閉制御弁
20は配線33によって制御回路28に接続される。全
ての火災感知器23は、各散水領域毎又は複数の散水領
域毎に、全てのスプリンクラ−ヘツド14よりも早期に
作動をするものを使用し、常態で閉じ状態の開閉制御弁
20を、火災感知器23の感知動作によって開くよう
に、制御回路28が構成されている。
【0019】住戸8の居間などには、玄関外との通話な
どに用いるインタホ−ン34を備えた住宅情報盤35が
設けられているので、この住宅情報盤35にも警報ベル
36を設けて配線37により制御回路28と警報ベル3
6を接続し、さらに住戸8の集中監視を行う図示外の中
央監視盤に警報ベル36の動作を配線38によって通報
する構成としている。枝管24は、可撓管を使用するも
のであって配管工事が良好なもの、例えば軽量高強度で
温度特性に優れたポリエチレン管、ポリブテン管などが
好適である。
【0020】スプリンクラ−ヘツド14を枝管24に接
続している前記継手25は、末端側ではエルボ39とユ
ニオン40とで構成され、中間位置ではT字継手41と
ユニオン40とで構成されていて、図3に要部縦断正面
を示すように、取付具42によって天井梁43に固定し
ている。例示した取付具42は┏型であってその立設片
44には上下に長孔45が設けてあり、横片46を天井
梁43へインサ−ト47を用いて固定し、エルボ39の
取付面48への立設片44の取付位置を長孔45に沿っ
て上下方向に調節して取付ねじ49を締付けることによ
り、エルボ39とスプリンクラ−ヘツド14は天井梁4
3に固定され、天井板50の切抜穴51からスプリンク
ラ−ヘツド14の先端部分が所定の高さで散水領域(範
囲)52にのぞむことになる。
【0021】符号53は、エルボ39の先端部に嵌着又
はねじ手段によって取付けられた保護キャップであっ
て、スプリンクラ−ヘツド14を天井板50などの施工
工事から保護する。内装工事が完了後、保護キャップ5
3をエルボ39から取外し、代わりに化粧用プレ−トを
取付けることになる。スプリンクラ−ヘツド14は、住
宅の場合は高感度小水量型が適しており、火災感知器2
3は、定温式スポット型を使用しているが、イオン化
式、光電式、差動式など、種々のものを使用できる。
【0022】次ぎに上記設備の動作を説明する。火災感
知器23が作動しない常態では開閉制御弁20は閉じら
れていてヘッダ−21と枝管24およびスプリンクラ−
ヘツド14には圧力水は無く、いわゆる乾式スプリンク
ラ−と同一の状態にあるか、又は枝管24内に水があっ
ても無加圧の状態にある。この状態において或る散水領
域(範囲)で火災が発生し火災感知器23が感知動作をす
ると制御回路28を介して開閉制御弁20が開き動作す
る。そしてブ−ストポンプ12が起動して補助水槽11
の水は給水配管16を介して分岐管18に、この集合住
宅1に最も適した圧力で送水され、分岐管18の水はヘ
ッダ−21を通ってそれぞれの枝管24およびスプリン
クラ−ヘツド14に充水される。
【0023】開閉制御弁20の開き動作と同時に制御盤
27の警報ランプ30が点灯し、警報ベル29は鳴り、
住戸8内の住宅情報盤35の警報ベル36も鳴り、図示
外の中央監視盤にも、警戒状態として通報される。これ
により、居住者は、住戸8内で火災感知器23の動作を
直ちに、かつ、集中的に知ることができて、火災発生に
速やかに対応できる。火災感知器23の火災感知動作に
伴う開閉制御弁20の開弁動作は中央監視盤にも通報さ
れて、住戸8の保安管理に便利となっている。さらに火
災が拡大して高温になると当該散水領域のスプリンクラ
−ヘツド14の可溶合金が溶けて開放動作し、枝管24
の水はこのスプリンクラ−ヘツド14から放出され、消
火が行われる。この時、スプリンクラ−ヘツド14や継
手25等は水圧の大きな変動を受けて踊ろうとするが、
継手25や枝管24の継手25側等は、建物部材43に
取付具42で固定されているので、例えば放水開始や放
水終了等の際に現われる水圧変動を受けてもこの継手2
5や枝管24の継手25側等は振動するようなことは無
く、振動による継手25部の洩れなどの損傷が防止され
る。
【0024】スプリンクラ−ヘツド14の開放動作によ
り消火用の給水配管16から補助水槽11の水が放水さ
れると、補助水槽11のボ−ルタップは動作して高架水
槽2から補助水槽11へ消火用水が補水される。このよ
うに必要のつど消火用水が高架水槽2から補助水槽11
へ補水されて補助水槽11に貯水されるため、補助水槽
11としては消火に必要な水量を殆ど考慮しなくてもよ
いことになり、この結果、補助水槽11は小容量で足
り、この補助水槽11が載置される集合住宅1の建物強
度を増す必要はない。
【0025】そして、上記警戒状態の手動解除および、
スプリンクラ−ヘツド14の放水停止は、制御盤27に
設けてある解除スイッチ31を投入することによって容
易に行うことができる。解除スイッチ31の投入操作に
よって開閉制御弁20は閉じ動作をし、警報ランプ30
の消灯と警報ベル29、36は停止して、待機状態に復
帰する。また、制水弁19を閉じればスプリンクラ−ヘ
ツド14や枝管24の接続個所の点検保守を簡易に行い
得る。警戒状態でないときにスプリンクラ−ヘツド14
に物がぶつかる等して開放動作しても、開閉制御弁20
は閉じたままであるので放水は行われず、したがって、
スプリンクラ−ヘツド14の先端部分に誤って衝撃を与
えて開放動作しても放水しないので水損事故は発生せ
ず、一般人の出入り、起居する住宅用消火設備に好適で
ある。
【0026】住戸8のスプリンクラ−ヘツド14は、給
水配管16に設けられた分岐管18に接続され、この分
岐管18に制水弁19と開閉制御弁20とを設けている
ので、制水弁19の操作あるいは開閉制御弁20の閉弁
動作が水道の使用を停止させることはなく、居住者に迷
惑を掛けずに消火設備の点検保守ができる。そして、制
水弁19と開閉制御弁20を、当該住戸8の戸外に設置
されている機器ボックスあるいはパイプシャフト部分に
設置したので、制水弁19,開閉制御弁20の設置のた
めに新たなスペ−スを占有する如き無駄は無く、しかも
当該住戸8の居住者に迷惑を掛けずに戸外から制水弁1
9,開閉制御弁20を容易に操作できて、メンテナンス
に便利となっている。
【0027】スプリンクラ−ヘツド14は、それぞれ個
別の枝管24によってヘッダ−21に接続されていて、
各枝管24は他のスプリンクラ−ヘツド14の配設位置
による制約を受けることなく、屈曲数の少ない単純な配
管形状となる。これにより継手数は少なくなり、水洩れ
の危険減少と、設備費の低減が得られる。全ての枝管2
4は、その基部側がヘッダ−21によってまとまった位
置で接続されるため、配管工事は簡易となり、工事費が
低減される。ヘッダ−を用いない従来設備に比べて、ス
プリンクラ−ヘツド14毎の枝管24の長さは短くなっ
ていて圧力損失は小さくなった。さらに全ての枝管24
を同一径とすることができて、配管での接続ミスがなく
なる効果も期待できる。
【0028】実施例の場合枝管24として可撓管を使用
しているので、硬管を用いている従来の配管に比べて枝
管24の途中部分での継手類を用いた接続工事は全く不
要となり、枝管24の基部側はヘッダ−21に、末端側
はスプリンクラ−ヘツド14に、それぞれ接続するだけ
で配管作業は大略終わることになり極めて簡易であると
共に、水洩れ危険個所は一そう減少することになって住
宅用のスプリンクラ−消火設備として好適なものとなっ
た。
【0029】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば次
の効果を奏する。すなわち請求項1の発明によれば、ス
プリンクラ−ヘツド14の開放動作により消火用の給水
配管16から補助水槽11の水が放水されると、補助水
槽11のボ−ルタップは動作して高架水槽2から補助水
槽11へ消火用水が補水される。このように必要のつど
消火用水が高架水槽2から補助水槽11へ補水されて補
助水槽11に貯水されるため、補助水槽11としては消
火に必要な水量を殆ど考慮しなくてもよいことになり、
この結果、補助水槽11は小容量で足り、この補助水槽
11が載置される集合住宅1の建物強度を増す必要はな
い。上水配管7は消火用の補助水槽11とはボ−ルタッ
プによって分離されているため、消火用水が飲料水に回
り込むことによる飲料水汚染の危険はない。これらによ
り設備費は安価で、衛生的な集合住宅のスプリンクラ−
消火設備を提供することができる。
【0030】請求項2の発明によれば、スプリンクラ−
ヘツド14が設けられた住戸8毎に火災感知器23と分
岐管18とが設けられ、当該住戸8の分岐管18に、前
記火災感知器23が火災を感知したときに開弁制御され
る開閉制御弁20が設けられている構成としたので、火
災感知器23による火災感知動作がないときは、スプリ
ンクラ−ヘツド14が衝撃等で誤開放されたとしても開
閉制御弁20は開かないので散水されず、水損事故が防
止されて居住性が損なわれない集合住宅のスプリンクラ
−消火設備を提供することができる。
【0031】請求項3の発明によれば、スプリンクラ−
ヘツド14は、枝管24によってヘッダ−21に接続さ
れていて、各枝管24は他のスプリンクラ−ヘツド14
の配設位置による制約を受けることなく、屈曲数の少な
い単純な配管形状となる。これにより継手数は少なくな
り、水洩れの危険減少と、設備費の低減が得られる。全
ての枝管24は、その基部側がヘッダ−21によってま
とまった位置で接続されるため、配管工事は簡易とな
り、工事費が低減される。ヘッダ−を用いない従来設備
に比べて、スプリンクラ−ヘツド14毎の枝管24の長
さは短くなっていて圧力損失は小さくなった。さらに全
ての枝管24を同一径とすることができて、配管での接
続ミスがなくなるなど、施工に便利で設備費の低廉な集
合住宅のスプリンクラ−消火設備を提供することができ
る。
【0032】請求項4の発明によれば、給水配管16の
補助水槽11寄りに、ブ−ストポンプ12を設ける構成
としたので、ブ−ストポンプ12によって給水配管16
へ消火用水をこの集合住宅1に最も適した圧力に増圧し
て送水できて、消火能率を向上できる優れた集合住宅の
スプリンクラ−消火設備を提供することができる。
【0033】請求項5の発明によれば、スプリンクラ−
ヘツド14は、高感度小水量型のものを使用しているの
で、早期に消火することができ、かつ、放水量は少なく
て済むため水損が軽減される効果的な集合住宅のスプリ
ンクラ−消火設備を提供することができる。
【0034】請求項6の発明によれば、枝管24を可撓
管で構成したので、屈曲配管のために枝管24の途中部
分で継手類を用いた接続工事は全く不要となって、枝管
24の基部側はヘッダ−21に、末端側はスプリンクラ
−ヘツド14に、それぞれ接続するだけで配管作業の大
略は終り、配管工事は簡易で水洩れの恐れは一そう少な
くなり、実用性に優れた集合住宅のスプリンクラ−消火
設備を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としてのスプリンクラ−消
火設備の全体斜視図である。
【図2】図1のスプリンクラ−消火設備を集合住宅に適
用した状態を示す正面略図である。
【図3】図1の実施例におけるスプリンクラ−ヘツドの
取付状態を示す要部縦断正面図である。
【図4】従来のスプリンクラ−消火設備の1例を示す配
管系統図である。
【符号の説明】
2 高架水槽 7 上水配管 8 住戸 11 補助水槽 12 ブ−ストポンプ 14 スプリンクラ−ヘツド 16 給水配管 18 分岐管 19 制水弁 20 開閉制御弁 21 ヘッダ− 23 火災感知器 24 枝管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の住戸8からなる集合住宅1の各住
    戸8に上水配管7を介して水道水を供給する高架水槽2
    が設けられた集合住宅において、 前記住戸8にスプリンクラ−ヘツド14が設けられ、ボ
    −ルタップを備え、該ボ−ルタップが動作したときに前
    記高架水槽2より給水される補助水槽11が設けられ、
    前記補助水槽11に消火用の給水配管16が接続され、
    前記給水配管16と前記住戸8に設けられたスプリンク
    ラ−ヘツド14との間が分岐管18によって接続された
    ことを特徴とする集合住宅のスプリンクラ−消火設備。
  2. 【請求項2】 スプリンクラ−ヘツド14が設けられた
    住戸8毎に火災感知器23が設けられると共に前記分岐
    管18が設けられ、当該住戸8に設けられた分岐管18
    に、前記火災感知器23の火災感知動作によって開閉制
    御される開閉制御弁20が設けられたことを特徴とする
    請求項1の集合住宅のスプリンクラ−消火設備。
  3. 【請求項3】 住戸8にはスプリンクラ−ヘツド14が
    設けられ、前記スプリンクラ−ヘツド14は枝管24に
    接続され、前記枝管24は複数の枝管24を接続できる
    ヘッダ−21に接続され、前記ヘッダ−21は分岐管1
    8に接続されていることを特徴とする請求項1又は2の
    集合住宅のスプリンクラ−消火設備。
  4. 【請求項4】 前記給水配管16の補助水槽11寄り
    に、ブ−ストポンプ12を設けたことを特徴とする請求
    項1,2又は3の集合住宅のスプリンクラ−消火設備。
  5. 【請求項5】 スプリンクラ−ヘツド14は、高感度小
    水量型であることを特徴とする請求項1,2又は3の集
    合住宅のスプリンクラ−消火設備。
  6. 【請求項6】 枝管24は可撓管であることを特徴とす
    る請求項3の集合住宅のスプリンクラ−消火設備。
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